JPH07185220A - ろ過装置 - Google Patents

ろ過装置

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JPH07185220A
JPH07185220A JP5348346A JP34834693A JPH07185220A JP H07185220 A JPH07185220 A JP H07185220A JP 5348346 A JP5348346 A JP 5348346A JP 34834693 A JP34834693 A JP 34834693A JP H07185220 A JPH07185220 A JP H07185220A
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JP
Japan
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fluid
storage container
filter
container
fluid storage
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Application number
JP5348346A
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English (en)
Inventor
Yuichi Sumida
雄一 隅田
Tomita Suzuki
富太 鈴木
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ろ過すべき流体の粒度選別を行うフィルタの
目詰まりを解消し、砥粒径による粒度選別ろ過を高精度
且つ効率よく行うことが可能な過装置およびろ過方法を
提供する。 【構成】 第一の流体収容容器11内にフィルタ12A
から形成された第二の流体収容容器12を配設し、第一
の流体収容容器11に、第一の流体供給装置40と圧力
測定装置27を接続し、第二の流体収容容器12に、際
にの流体供給装置50と圧力測定装置28を接続し、圧
力測定装置27および28に、差圧計29を接続し、差
圧計29に切り換え制御装置30を接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ろ過装置に関わり、特
に、研削や研磨などに使用される砥粒の粒度選択を行う
ろ過装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、研削や研磨などに使用される
砥粒の粒度選択を行う粒度選別ろ過装置として、一般的
に、たとえば、水ひ装置や、金網ふるいを用いた装置な
どがある。
【0003】前記水ひ装置は、遅い上昇液流内では、当
該上昇液流に混在している粒子のうち、比重の軽い粒子
のみが運ばれることを、ろ過すべき流体に利用した装置
であり、前記ろ過すべき流体において、遅い上昇流を発
生させて、比重の軽い微小粒子を比重の重い粗大粒子か
ら分離させ、前記流体の粒度選別ろ過を行う装置であ
る。
【0004】また、前記金網ふるいを利用したろ過装置
は、前記ろ過すべき流体を当該金網ふるいを通過させて
所定の容器内に供給することで、当該流体の粒度選別ろ
過を行う装置である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記水
ひ装置は、前記ろ過すべき流体中に存在する砥粒の径お
よび比重から砥粒の選別を行うため、前記砥粒の形状に
よっては、ろ過工程中(水ひ法中)に、流体内に気泡を
含みやすく、砥粒選別のための上昇液流を一定に保つこ
とが困難となり、砥粒径による正確なろ過を行うことが
できないという問題がある。
【0006】また、前記金網ふるいを用いた装置では、
砥粒径が小さくなると、金網ふるいの孔が目詰まりしや
すくなり、砥粒の形状によっては、さらに砥粒がくさび
状に目詰まりし、砥粒径の選別ができなくなるという問
題がある。
【0007】本発明は、このような従来の問題点を解決
することを課題とするものであり、ろ過すべき流体の粒
度選別を行うフィルタの目詰まりを解消し、砥粒径によ
る粒度選別ろ過を高精度且つ効率よく行うことが可能な
ろ過装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、第一の手段は、ろ過すべき流体を収容する第一の流
体収容容器と、前記第一の流体収容容器とフィルタを介
して接続され、当該フィルタを通過した流体を収容する
第二の流体収容容器と、を含んで構成されるろ過装置に
関するものであり、前記第一の流体収容容器内から前記
第二の流体収容容器内に、ろ過すべき流体を所定条件で
供給する第一の流体供給手段と、前記第二の流体収容容
器内から前記第一の収容容器内に流体を所定条件で供給
する第二の流体供給手段と、前記第一の流体供給手段と
第二の流体供給手段との切り換えを制御する切り換え制
御手段と、を含んでなることを特徴とするろ過装置を提
供するものである。
【0009】そして、第二の手段は、前記フィルタの目
詰まり状態を監視し、その結果を前記切り換え制御手段
に出力する監視手段が接続されてなり、前記切り換え制
御手段は、前記監視手段からの出力結果に基づき、前記
第一の流体供給手段と第二の流体供給手段との切り換え
を制御することを特徴とするろ過装置を提供するもので
ある。
【0010】また、第三の手段は、前記第一の流体収容
容器内の条件を測定する第一の測定手段と、前記第二の
流体収容容器内の条件を測定する第二の測定手段と、前
記第一の測定手段から得られた測定値と第二の測定手段
から得られた測定値との比較を行う比較手段と、が接続
されてなり、前記切り換え制御手段は、前記比較手段か
ら得られた比較値と予め設定された設定値との差を演算
し、この演算値に応じて前記第一の流体供給手段と第二
の流体供給手段との切り換えを制御することを特徴とす
るろ過装置を提供するものである。
【0011】そしてまた、第四の手段は、前記第一の流
体収容容器に、非ろ過物を回収する回収容器を接続した
ことを特徴とするろ過装置を提供するものである。
【0012】さらにまた、第五の手段は、前記第一の流
体収容容器は、密閉空間を形成可能な外容器からなり、
前記第二の流体収容容器は、前記外容器が形成する密閉
空間内に配設され且つ前記フィルタから構成された内容
器からなることを特徴とするろ過装置を提供するもので
ある。
【0013】さらに、第六の手段は、ろ過すべき流体が
収容された第一の流体収容容器内からフィルタを介して
第二の流体収容容器内に前記ろ過すべき流体を供給する
ろ過方法に関するものであり、前記第一の流体収容容器
内から前記ろ過すべき流体を所定条件で前記第二の流体
収容容器内に所定時間供給する第一工程と、前記第一工
程後、前記ろ過すべき流体の供給を停止する第二工程
と、前記第二工程後、前記第二の流体収容容器内から流
体を所定条件で前記第一の流体収容容器内に所定時間供
給する第三工程と、前記第三工程後、前記流体の供給を
停止する第四工程と、を含んでなることを特徴とするろ
過方法を提供するものである。
【0014】そしてさらに、第七の手段は、ろ過すべき
流体が収容された第一の流体収容容器内からフィルタを
介して第二の流体収容容器内に前記ろ過すべき流体を供
給するろ過方法に関するものであり、前記第一の流体収
容容器内から前記ろ過すべき流体を所定条件で前記第二
の流体収容容器内に供給する際に、当該第一の流体収容
容器内の条件と第二の流体収容容器内の条件とを測定
し、前記両測定値を比較して比較値を求め、次に、この
比較値と予め設定された設定値との差を演算して得た演
算値が、所定の値から外れた時に、前記第一の流体収容
容器内から前記第二の流体収容容器内へのろ過すべき流
体の供給を停止する工程と、前記ろ過すべき流体の供給
を停止した際に、前記第二の流体収容容器内から流体を
所定条件で前記第一の流体収容容器内に供給し、この時
の当該第一の流体収容容器内の条件と第二の流体収容容
器内の条件とを測定し、前記両測定値を比較して比較値
を求め、次に、この比較値と予め設定された設定値との
差を演算して得た演算値が、所定の値から外れた時に、
前記第二の流体収容容器内から第一の流体収容容器内へ
の流体の供給を停止する工程と、を含んでなることを特
徴とするろ過方法を提供するものである。
【0015】
【作用】前記第一の手段によれば、第一の流体供給手段
により、ろ過すべき流体は、第一の流体収容容器内から
フィルタを通過して第二の流体収容容器内に供給され、
当該第二の流体収容容器内にろ液が収容される。この
時、前記ろ過すべき流体は、所定条件で第一の流体収容
容器内から第二の流体収容容器内へ移動される。従っ
て、前記所定条件を任意に設定することで、前記ろ過す
べき流体のろ過速度や、ろ過時にかかる圧力や、ろ過時
間などを調整できる。
【0016】このため、たとえば、ろ過すべき流体にか
かる圧力を低くし、ろ過すべき流体の速度を遅くしてフ
ィルタを通過させることで、当該ろ過すべき流体中に存
在している砥粒などが、当該フィルタの表面に密集する
ことを防止できる。従って、フィルタの穴目が前記砥粒
などにより詰まることが抑制され、当該フィルタは、正
常な状態で長時間使用される。一方、前記第二の収容容
器内に収容されていた流体は、第二の流体供給手段によ
り、当該第二の収容容器内からフィルタを通過して前記
第一の収容容器内に供給され、当該第一の収容容器内に
収容される。
【0017】この時、前記流体は、所定条件で第二の流
体収容容器内から第一の流体収容容器内へ移動される。
従って、前記所定条件を任意に設定することで、当該流
体のろ過速度や、ろ過時にかかる圧力や、ろ過時間など
が調整できる。
【0018】このため、たとえば、前記流体にかかる圧
力を高くし、流体の速度を速くしてごく短時間、フィル
タを通過させることで、この流体の流れにより、前記フ
ィルタの穴目に詰まっていた砥粒などが除去されて(フ
ィルタが洗浄されて)、当該フィルタは正常な状態に戻
される。
【0019】そして、前記第一の流体供給手段と第二の
流体供給手段との切り換えは、切り換え制御手段により
所定インターバルを持って行われるため、前記フィルタ
は、ろ過工程中に、定期的あるいは所定のパターンをも
って洗浄される。従って、長期間に亘って、良好なろ過
が行われる。ここで、前記第一の流体供給手段と第二の
流体供給手段との切り換えは、一定時間毎に行ってもよ
く、また、フィルタの劣化を考慮して、次第に切り換え
時間を短くするパターンをもって行ってもよい。
【0020】また、前記第二の手段によれば、前記切り
換え制御手段は、前記フィルタの目詰まり状態を監視
し、その結果を前記切り換え制御手段に出力する監視手
段からの出力結果に基づき、前記第一の流体供給手段と
第二の流体供給手段との切り換えを制御するため、たと
えば、前記第二の流体収容容器側の圧力の変動が無視で
きる場合などは、圧力測定装置を第一の流体収容容器の
みに設け、この圧力測定装置による圧力の測定値の変動
に基づき判定を行うことができる。このため、設備費が
削減される。
【0021】そして、第三の手段によれば、前記ろ過工
程時における第一の収容容器内の条件は、第一の測定手
段により常に測定され、第二の流体収容容器内の条件
は、第二の測定手段により常に測定される。そして、こ
の両測定値は比較手段により比較されて、得られた比較
値と予め設定された設定値との差が流体供給制御手段に
て演算され、この演算値に応じて前記第一の流体供給手
段と第二の流体供給手段との切り換えが制御される。す
なわち、第一の流体供給手段が作動され、第二の流体供
給手段が停止される。
【0022】従って、前記演算値が、予め設定した所定
の範囲内にある場合、たとえば、前記フィルタが正常な
状態にある場合は、常に、前記ろ過されるべき流体が、
第一の流体収容容器内から第二の流体収容容器内に供給
され、さらに効率のよいろ過が行われる。
【0023】一方、前記ろ過工程中において、前記演算
値が、予め設定した所定の範囲外となった場合には、前
記切り換え制御手段により前記第一の流体供給手段が停
止され、第二の流体供給手段が作動され、フィルタの洗
浄工程が開始される。このフィルタの洗浄工程時におい
ても、前記第一の収容容器内の条件は、第一の測定手段
により常に測定され、第二の流体収容容器内の条件は、
第二の測定手段により常に測定される。そして、この両
測定値は比較手段により比較されて、得られた比較値と
予め設定されている設定値との差が、流体供給制御手段
にて演算され、この演算値に応じて前記第一の流体供給
手段と第二の流体供給手段との切り換えが制御される。
【0024】従って、前記演算値が所定の範囲外である
場合、たとえば、前記フィルタに砥粒などが詰まり、フ
ィルタが正常な状態にない場合は、常に、前記第二の流
体収容容器内から第一の流体収容容器内に流体が供給さ
れ、フィルタの洗浄が行われる。
【0025】また、このフィルタの洗浄時に、前記演算
値が所定の範囲内になった際には、前記切り換え制御手
段により第一の流体供給手段が作動され、第二の流体供
給手段が停止され、再び、ろ過すべき流体のろ過が行わ
れる。
【0026】そして、前記演算値に応じて第一の流体供
給手段の作動と第二の流体供給手段の作動との切り換え
が行われるため、効率のよいろ過が行われる。
【0027】そして、前記第四の手段によれば、第一の
流体収容容器内に溜まった非ろ過物は、回収容器内に回
収される。従って、長期間に亘って、ろ過工程と洗浄工
程を繰り返し行っても、前記第一の流体収容容器内の非
ろ過物両が増加することがない。このため、フィルタの
穴目が前記砥粒などにより詰まることがさらに抑制さ
れ、当該フィルタは、正常な状態でより長時間使用され
る。そしてまた、前記第五の手段によれば、前記第一の
流体収容容器は、密閉空間を形成可能な外容器からな
り、前記第二の流体収容容器は、前記密閉空間内に配設
され且つ前記フィルタから構成された内容器からなるた
め、前記フィルタの面積を最大限に大きくすることがで
きる。従って、さらに効率のよいろ過が行われる。
【0028】さらに、前記第六の手段によれば、第一の
流体収容容器内から前記ろ過すべき流体を所定条件で前
記第二の流体収容容器内に所定時間供給することで、当
該ろ過すべき流体は、フィルタを通過して第二の流体収
容容器内に収容される。この時、前記ろ過すべき流体
は、たとえば、ろ過速度や、ろ過時にかかる圧力や、ろ
過時間などが任意に設定される。このため、たとえば、
ろ過すべき流体にかかる圧力を低くし、ろ過すべき流体
の速度を遅くしてフィルタを通過させることで、当該ろ
過すべき流体中に存在している砥粒などが、当該フィル
タの表面に密集することを防止できる。従って、フィル
タの穴目が前記砥粒などにより詰まることが抑制され、
当該フィルタは、正常な状態で長時間使用される。
【0029】また、前記ろ過すべき流体の供給を停止し
た後、第二の流体収容容器内から流体を所定条件で前記
第一の流体収容容器内に所定時間供給することで、当該
流体は、フィルタを通過して第一の流体収容容器内に収
容される。この時、前記流体は、たとえば、ろ過速度
や、ろ過時にかかる圧力や、ろ過時間などが任意に設定
される。このため、たとえば、前記流体にかかる圧力を
高くし、流体の速度を速くしてフィルタを通過させるこ
とで、この流体の流れにより、前記フィルタの穴目に詰
まっていた砥粒などが除去されて(フィルタが洗浄され
て)、当該フィルタは正常な状態に戻される。
【0030】そして、第二の流体収容容器内から流体を
所定条件で前記第一の流体収容容器内に所定時間供給し
た後、当該流体の供給を停止することで、前記ろ過すべ
き流体のろ過工程とフィルタの洗浄工程は、所定のイン
ターバルをもって行われる。従って、前記フィルタは、
ろ過工程中に、定期的あるいは所定のパターンをもって
洗浄される。このため、長期間に亘って、良好なろ過が
行われる。ここで、前記ろ過工程と洗浄工程との切り換
え時間は、一定時間毎に行ってもよく、また、フィルタ
の劣化を考慮して、次第に切り換え時間を短くするパタ
ーンをもって行ってもよい。
【0031】さらにまた、前記第七の手段によれば、前
記第一の流体収容容器内から前記ろ過すべき流体を所定
条件で前記第二の流体収容容器内に供給する際、すなわ
ち、ろ過すべき流体のろ過を行う工程中に得られた演算
値が、所定の値から外れた時に、前記第一の流体収容容
器内から前記第二の流体収容容器内へ前記ろ過すべき流
体を供給することを停止するため、前記演算値が、予め
設定した所定の範囲内にある場合、たとえば、前記フィ
ルタが正常な状態にある場合は、常に、前記ろ過される
べき流体が、第一の流体収容容器内から第二の流体収容
容器内に供給される。
【0032】前記工程において、第一の流体収容容器内
から前記ろ過すべき流体を前記第二の流体収容容器内に
供給する際の所定条件、たとえば、ろ過速度、ろ過時に
かかる圧力およびろ過時間などは、任意に設定すること
ができる。このため、たとえば、ろ過すべき流体にかか
る圧力を低くし、ろ過すべき流体の速度を遅くしてフィ
ルタを通過させることで、当該ろ過すべき流体中に存在
している砥粒などが、当該フィルタの表面に密集するこ
とを防止できる。従って、フィルタの穴目が前記砥粒な
どにより詰まることが抑制され、当該フィルタは、正常
な状態で長時間使用される。
【0033】ここで、前記演算値は、第一の流体収容容
器内の条件と第二の流体収容容器内の条件とを測定し、
前記両測定値を比較して比較値を求め、次に、この比較
値と予め設定された設定値との差を演算して得られる
が、この時の第一の流体収容容器内の条件の選択および
第二の流体収容容器内の条件の選択は、所望により決定
してよい。
【0034】具体的には、たとえば、第一の流体収容容
器内におけるろ過すべき流体の圧力および速度を一定に
し(第一の流体収容容器内の条件として、流体の圧力お
よび速度を選択)、第二の流体収容容器内に供給される
流体の流量を測定し(第二の流体収容容器内の条件とし
て、流体の供給量を選択)、この第二の流体収容容器内
に供給された流体の流量と、フィルタが正常な状態にあ
る際に、第一の流体収容容器から第二の流体収容容器内
に供給される流体の流量とから比較値を求めて前記演算
を行ってもよく、また、第一の流体収容容器内における
ろ過すべき流体の速度を一定にし、当該第一の流体収容
容器内の圧力(第一の流体収容容器内の条件として、流
体の圧力を選択)と、第二の流体収容容器内の圧力(第
二の流体収容容器内の条件として、流体の圧力を選択)
とを測定して比較値を求めて前記演算を行うなど、前記
条件は、所望により選択してよい。
【0035】一方、前記第一の流体収容容器内から前記
第二の流体収容容器内へ前記ろ過すべき流体を供給する
ことを停止した際に、前記第二の流体収容容器内から流
体を所定条件で前記第一の流体収容容器内に供給し、こ
の工程中に得られた演算値が所定の値から外れた時に、
前記第二の流体収容容器内から第一の流体収容容器内へ
の流体の供給を停止するため、前記演算値が予め設定し
た所定の範囲内にある場合、たとえば、前記フィルタに
砥粒などが詰まり、フィルタが正常な状態にない場合
は、常に、前記第二の流体収容容器内から第一の流体収
容容器内に流体が供給され、フィルタの洗浄が行われ
る。この洗浄工程において、前記第二の流体収容容器内
から第一の流体収容容器内に流体を供給する際の所定条
件、たとえば、ろ過速度、ろ過時にかかる圧力およびろ
過時間などは、任意に設定することができる。このた
め、たとえば、前記流体にかかる圧力を高くし、流体の
速度を速くしてフィルタを通過させることで、この流体
の流れにより、前記フィルタの穴目に詰まっていた砥粒
などが除去されて、当該フィルタは正常な状態に戻され
る。
【0036】ここで、前記演算値は、第一の流体収容容
器内の条件と第二の流体収容容器内の条件とを測定し、
前記両測定値を比較して比較値を求め、次に、この比較
値と予め設定された設定値との差を演算して得られる
が、この時の第一の流体収容容器内の条件の選択および
第二の流体収容容器内の条件の選択は、所望により決定
してよい。
【0037】具体的には、たとえば、第二の流体収容容
器内における流体の圧力および速度を一定にし(第二の
流体収容容器内の条件として、流体の圧力および速度を
選択)、第一の流体収容容器内に供給される流体の流量
を測定し(第一の流体収容容器内の条件として、流体の
供給量を選択)、この第一の流体収容容器内に供給され
た流体の流量と、フィルタが正常な状態にある際に、第
二の流体収容容器から第一の流体収容容器内に供給され
る流体の流量とから比較値を求めて前記演算を行っても
よく、また、第二の流体収容容器内における流体の速度
を一定にし、当該第一の流体収容容器内の圧力(第二の
流体収容容器内の条件として、流体の圧力を選択)と、
第一の流体収容容器内の圧力(第一の流体収容容器内の
条件として、流体の圧力を選択)とを測定して比較値を
求めて前記演算を行うなど、前記条件は、所望により選
択してよい。
【0038】
【実施例】次に、本発明にかかる実施例について、図面
を参照して説明する。 (実施例1)
【0039】図1は、本発明の実施例1にかかるろ過装
置の構成図である。図1に示すろ過装置1は、密閉空間
を形成可能な略円筒状の外容器からなる第一の流体収容
容器11と、第一の流体収容容器11が形成する密閉空
間内に配設され且つフィルタ12Aから構成された円筒
状の内容器からなる第二の流体収容容器12を備えてい
る。
【0040】前記第一の流体収容容器11の上部には、
バルブ13およびポンプ14からなる第一の流体供給装
置40を介して、ろ過すべき懸濁流体16を収容するタ
ンク15が接続されている。このポンプ14は、タンク
15に収容されている懸濁流体16を第一の流体収容容
器11に所定の圧力、所定の速度で供給するものであ
る。そして、このポンプ14の条件に応じて、第一の流
体収容容器11内から第二の流体収容容器12内に、懸
濁流体16が、所定の圧力および速度で供給され、懸濁
流体16のろ過が行われるようになっている。第一の流
体収容容器11の下部は、底部に向けて徐々に狭くなる
ロート状を備えており、外第一の流体収容容器11の底
部には、バルブ24を介して非ろ過物26を回収する回
収容器25が接続されている。さらに、第一の流体収容
容器11内には、第一の流体収容容器内の圧力を測定す
る圧力測定装置27が配設されている。
【0041】前記第二の流体収容容器12の下部には、
第一の流体収容容器11を貫通して二股に分岐する分岐
管31が連通されている。この分岐管31と第一の流体
収容容器11との接点は、特に図示しないが、第一の流
体収容容器11内の密閉状態を保持でき且つ分岐管31
が形成する空間と第一の流体収容容器11が形成する空
間とが、独立して存在できるように、完全にシールされ
ている。また、第二の流体収容容器12内には、第二の
流体収容容器12内の圧力を測定する圧力測定装置28
が配設されている。前記分岐管31の一方の端部には、
バルブ17およびポンプ18からなる第二の流体供給装
置50を介して、フィルタ12Aを洗浄するための洗浄
液20を収容するタンク19が接続されている。このポ
ンプ18は、タンク19に収容されている洗浄液20を
第二の流体収容容器12に所定の圧力、所定の速度で供
給するものである。そして、このポンプ18の条件に応
じて、第二の流体収容容器12内から第一の流体収容容
器11内に、洗浄液20が所定の圧力および速度で供給
され、フィルタ12Aを洗浄するようになっている。
【0042】前記洗浄液20としては、フィルタ12A
を穴目より小さく且つ懸濁流体16に支障を来さない流
体であれば、任意に選択してよい。
【0043】一方、前記分岐管31の他方の端部には、
バルブ21を介してろ液23を収容する仕上がりタンク
22が接続されている。このバルブ21は、懸濁流体1
6のろ過を行う際に開かれ、フィルタ12Aの洗浄を行
う際に閉じられる。このバルブ21の開閉は、バルブ1
3の開閉に自動的に連動させて行ってもよく、他の制御
装置により自動的に行ってもよく、また、手動で行って
もよい。前記圧力測定装置27および28は、両圧力測
定装置27および28から得られた両測定値の比較を行
い(両測定値の差を算出して)、比較値を得る差圧計2
9が接続されている。
【0044】この差圧計29には、前記比較値と、予め
設定されている設定値との差を演算し、この演算値に応
じて、前記バルブ13およびバルブ17の開閉を制御す
ると共に、ポンプ14およびポンプ18の作動を制御す
る切り換え制御装置30が接続されている。この切り換
え制御装置30は、前記演算値が、予め設定した所定の
範囲内にある時、すなわち、ろ過工程を行う際には、バ
ルブ13を開けてポンプ14を作動し、バルブ17を閉
じてポンプ18を停止するように制御し、前記演算値
が、予め設定した所定の範囲外となった時、すなわち、
フィルタ12Aの洗浄工程の際には、バルブ13を閉じ
てポンプ14を停止し、バルブ17を開けてポンプ18
を作動するように制御するようになっている。なお、フ
ィルタ12Aは、選別したい砥粒のサイズなどにより、
その穴目の大きさなどを決定することは勿論であるが、
その構成素材としては、ステンレスメッシュやセラミッ
クなど、所望により選択することができる。
【0045】次に、実施例1にかかるろ過装置1の具体
的動作について図面を参照して説明する。図2は、実施
例1にかかるろ過装置1を使用して懸濁流体16をろ過
する工程とフィルタ12Aを洗浄する工程とを繰り返し
行った際の両工程の繰り返しパターンを示す図であり、
図3は、図2に示す両工程時における砥粒の状態を示す
模式図である。
【0046】先ず、バルブ13、バルブ17、バルブ2
1およびバルブ24を閉じ、ポンプ14およびポンプ1
8を停止した状態で、タンク15内に、ろ過すべき懸濁
流体16を入れる。また、タンク19内に洗浄液20を
入れる。
【0047】次に、バルブ13およびバルブ21を開
け、ポンプ14を作動してタンク15から懸濁流体16
を第一の流体収容容器11内に供給する。この時、懸濁
流体16は、ポンプ14の作動により所定の圧力P1
所定の速度F1 で、第一の流体収容容器11内に供給さ
れる。なお、実施例1では、圧力P1 を低圧に設定し、
速度F1 を低速に設定した。
【0048】第一の流体収容容器11内に供給された懸
濁流体16は、圧力P1 および速度F1 の条件で、第二
の流体収容容器12内に供給される。この時、第二の流
体収容容器12は、フィルタ12Aにより形成されてい
るため、第二の流体収容容器12内には、フィルタ12
Aによりろ過されたろ液23が供給される。そして、こ
のろ液23は、仕上がりタンク22内に収容される。こ
のろ過工程の間、第一の流体収容容器11内の圧力P1
は、圧力測定装置27により測定され、この測定値P1
は、差圧計29に送信される。一方、第二の流体収容容
器12内の圧力P2 は、圧力測定装置28により測定さ
れ、この測定値P2 は、差圧計29に送信される。差圧
計29では、前記両測定値P1 およびP2 を比較して比
較値Pa(Pa=P1 −P2 )を求め、この比較値Pa
を切り換え制御装置30に送信する。この比較値Paの
経時変化の状態は、図2に示すt1 領域のようになる。
切り換え制御装置30では、予め設定されている設定値
Caと比較値Paとの差(Ca−Pa)を演算する。そ
して、この演算値が0となった際に、第一の流体供給装
置40と第二の流体供給装置50の作動を切り換える。
【0049】すなわち、正常なろ過が行われている際に
は、図3(1)に示すように、フィルタ12Aの穴目よ
り小さい砥粒51は、流体と共にフィルタ12Aを通過
し、第二の流体収容容器12内に供給される。一方、フ
ィルタ12Aの穴目より大きな砥粒52は、第一の流体
収容容器11内に残される。従って、第一の流体収容容
器11内の圧力P1 と第二の流体収容容器12内の圧力
2 との差、すなわち比較値Paは、0もしくは0に近
い値となる。実施例1では、圧力P1 を低圧に設定し、
速度F1 を低速に設定したため、懸濁流体16中に存在
している砥粒51および52が、フィルタ12Aの表面
に密集することを防止できる。従って、フィルタ12A
の穴目が砥粒51および52などにより詰まることが抑
制され、フィルタ12Aを、正常な状態で長時間使用で
きる。
【0050】前記ろ過時間の経過とともに、図3(2)
および図3(3)に示すように、フィルタ12Aの穴目
に、砥粒52がひかかったり、砥粒51がくさび状のブ
リッジを形成して、フィルタ12Aの穴目を詰まらせ始
める。このため、圧力P2 が小さくなり、従って、図2
に示すように、比較値Paは、徐々に設定値Caに近づ
いていく。そして、比較値Paが設定値Caに到達した
時、すなわち、演算値が0となった時、切り換え制御装
置30は、バルブ13およびバルブ21を閉じて、ポン
プ14を停止する。前記ろ過開始時からこの時間まで
が、図2に示すt1 領域である。
【0051】次に、切り換え制御装置30は、バルブ1
7を開けてポンプ18を作動し、タンク19から第二の
流体収容容器12内に、所定の圧力P3 および所定の速
度F3 で洗浄液20が供給される。なお、実施例1で
は、圧力P3 を高圧に設定し、速度F3 を高速に設定し
た。
【0052】第二の流体収容容器12内に供給された洗
浄液20は、圧力P3 および速度F3 の条件で、第一の
流体収容容器11内に供給される。この時、第二の流体
収容容器12は、フィルタ12Aにより形成されている
ため、洗浄液20は、フィルタ12Aを介して第一の流
体収容容器11内に供給される。ここで、洗浄液20
は、高圧P3 および高速F3 で第一の流体収容容器11
内に供給されるため、図3(4)に示すように、フィル
タ12Aの穴目に詰まっていた砥粒51および52は、
洗浄液20により押し流され、フィルタ12Aの穴目か
ら除去される。この時、バルブ24を開き、第一の流体
収容容器11内にある懸濁流体16や洗浄液20など
を、回収容器25内に回収する。このようにすること
で、第一の流体収容容器11内に溜まった不要な砥粒
(非ろ過物)が、取り除かれ、次のろ過工程で、フィル
タ12Aの穴目に砥粒などが詰まることを効率良く防止
できる。
【0053】この洗浄工程の間、第二の流体収容容器1
2内の圧力P3 は、圧力測定装置28により測定され、
この測定値P3 は、差圧計29に送信される。一方、第
一の流体収容容器11内の圧力P4 は、圧力測定装置2
7により測定され、この測定値P4 は、差圧計29に送
信される。差圧計29では、前記両測定値P3 およびP
4 を比較して比較値Pb(Pb=P4 −P3 )を求め、
この比較値Pbを切り換え制御装置30に送信する。こ
の比較値Pbの経時変化の状態は、図2に示すt2 領域
のようになる。切り換え制御装置30では、予め設定さ
れている設定値Cbと比較値Pbとの差(Cb−Pb)
を演算する。そして、この演算値がCbとなった際、つ
まり比較値Pbが0となった際、あるいは、短い時間を
おいて、第一の流体供給装置40と第二の流体供給装置
50の作動を切り換える。
【0054】すなわち、前記洗浄工程では、洗浄液20
の圧力P3 を高圧に、速度F3 を高速に設定してあるた
め、フィルタ12Aの穴目に詰まっている砥粒51およ
び52を短時間で除去することができるが、洗浄開始時
点は、砥粒51および52がフィルタ12Aの一部の穴
目に詰まっている。従って、この時点では、第一の流体
収容容器11内の圧力P4 は、圧力P3 より小さい。こ
のため、圧力P4 と圧力P3 との差、すなわち比較値P
bは、図2に示すように、負(−)となる。前記洗浄時
間の経過とともに、フィルタ12Aの穴目から砥粒51
および52が徐々に除去されていくと、図2に示すよう
に、比較値Pbは徐々に0に近づいていく。ここで、砥
粒51および52の除去は、極めて短時間で行われるた
め、図2では、比較値Pbの変化が直線で示されてい
る。
【0055】そして、比較値Pbが0に到達した時、す
なわち、演算値がCbとなった時、あるいは、短い時間
をおいて、切り換え制御装置30は、バルブ17および
バルブ24を閉じ、ポンプ18を停止する。前記洗浄開
始時からこの時間までが、図2に示すt2 領域である。
【0056】次に、切り換え制御装置30は、バルブ1
3およびバルブ21を開け、ポンプ14を作動して、再
びろ過を行う。その後、このろ過とフィルタ12Aの洗
浄工程を所望回数繰り返して、懸濁流体16のろ過を終
了する。このように、実施例1では、第一の流体収容容
器11内の圧力と第二の流体収容容器12内の圧力の差
に応じて、第一の流体供給装置40と第二の流体供給装
置50との切り換えを自動的に行うため、高精度で効率
のよいろ過を行うことができる。
【0057】なお、実施例1では、フィルタ12Aの目
詰まりの監視手段として、第一の流体収容容器11と第
二の流体収容容器12のそれぞれに、圧力測定装置27
および28を設け、両測定値の差分に基づき、目詰まり
の判定を行うようにしたが、これに限らず、ろ過工程に
おいて、第二の流体収容容器12側の圧力の変動が無視
できる場合などは、圧力測定装置を第一の流体収容容器
11にのみ設け、これによる圧力の測定値の変動に基づ
き判定を行うようにしてもよい。なお、実施例1では、
第一の流体収容容器11の内部にフィルタ12Aから形
成された第二の流体収容容器12を配設した構造のろ過
装置1について説明したが、これに限らず、本発明にか
かるろ過装置は、たとえば、図4に示すように、第一の
流体収容容器110と第二の流体収容容器120とをフ
ィルタ12Aを介して連通した構造とするなど、ろ過す
べき流体を収容する第一の流体収容容器110とろ液が
収容される第二の流体収容容器120とが、フィルタ1
2Aを介して接続された構造を有していれば、他の構造
を備えていてもよい。また、実施例1では、第一の流体
収容容器11に回収容器25を接続したが、本発明にか
かるろ過装置は、回収容器25を必ずしも備えていなく
てもよい。
【0058】また、実施例1では、差圧計29から送信
される比較値に基づいて、切り換え制御装置30によ
り、第一の流体供給装置40と第二の流量供給装置50
の切り換えを行ったが、これに限らず、第一の流体供給
装置40と第二の流量供給装置50の切り換えは、一定
のインターバルをもって行ってもよく、また、フィルタ
12Aの劣化を考慮して、次第に切り換え時間を短くす
る所望パターンをもって行ってもよい。
【0059】(実施例2)次に、本発明にかかる実施例
2について図面を参照して説明する。図5は、本発明の
実施例2にかかるろ過装置を示す構成図である。なお、
実施例1に示すろ過装置1と同様の構造を有する部分に
ついては、同一符号を付し、その説明は省略する。
【0060】図5に示すろ過装置100の第一の流体収
容容器11内には、第二の流体収容容器12内から第一
の流体収容容器11内に供給される洗浄液20の供給量
を測定する第一の流量測定装置127が配設されてい
る。また、第二の流体収容容器12内には、前記第一の
流体収容容器11内から第二の流体収容容器12内に供
給されるろ液23の供給量を測定する第二の流量測定装
置128が配設されている。
【0061】前記第一の流量測定装置127および第二
の流量測定装置128は、第一の流体供給装置40から
供給される懸濁流体16の圧力および速度に応じた理想
的な流量(すなわち、フィルタ12Aが正常な状態であ
る場合に、ろ液23が第二の流体収容容器12内に供給
される量)A1 と、第二の流体供給装置50から供給さ
れる洗浄液20の圧力や速度に応じた理想的な流量A2
が入力されており、前記流量A2 と第一の流量測定装置
127から得られた測定値B1 との比較、流量A1 と第
二の流量測定装置128から得られた測定値B2 との比
較を行う流量比較装置129に接続されている。
【0062】そして、流量比較装置129は、流量比較
装置129から得られた比較値と予め設定された設定値
との差を演算し、この演算値に応じて、前記バルブ13
およびバルブ17の開閉を制御すると共に、ポンプ14
およびポンプ18の作動を制御する切り換え制御装置1
30が接続されている。次に、実施例2にかかるろ過装
置100の具体的動作について、図面を参照して説明す
る。
【0063】図6は、実施例2にかかるろ過装置100
を使用して懸濁流体16をろ過する工程とフィルタ12
Aを洗浄する工程とを繰り返し行った際の両工程の繰り
返しパターンを示す図である。
【0064】先ず、実施例1と同様の準備を行った後、
バルブ13およびバルブ21を開け、ポンプ14を作動
してタンク15から懸濁流体16を第一の流体収容容器
11内に供給する。この時、懸濁流体16は、ポンプ1
4の作動により所定の圧力P1 、所定の速度F1 で、第
一の流体収容容器11内に供給される。なお、実施例2
では、圧力P1 を低圧に設定し、速度F1 を低速に設定
した。
【0065】このろ過工程の間、第二の流体収容容器1
2内に供給されるろ液23の供給量B2 は、第二の流量
測定装置128により測定され、この測定値B2 は、流
量比較装置129に送信される。この時、流量比較装置
129では、懸濁流体16の圧力P1 および速度F1
基づいた理想的な供給量A1 と、測定値B2 との比較を
行い、得られた比較値Daを切り換え制御装置130に
送信する。この比較値Daの経時変化の状態は、図6に
示すt1 領域のようになる。切り換え制御装置130で
は、予め設定されている設定値Eaと比較値Daとの差
(Ea−Da)を演算する。そして、この演算値が0と
なった際に、第一の流体供給装置40と第二の流体供給
装置50の作動を切り換える。前記ろ過開始からこの時
間までが、図6に示すt1 領域である。
【0066】次に、切り換え制御装置130により作動
された第二の流体供給装置50は、バルブ17を開けて
ポンプ18を作動し、タンク19から第二の流体収容容
器12内に、所定の圧力P3 および所定の速度F3 で洗
浄液20を供給する。また、バルブ24を開ける。な
お、実施例2では、圧力P3 を高圧に設定し、速度F3
を高速に設定した。
【0067】この洗浄工程の間、第一の流体収容容器1
1内に供給される洗浄液20の供給量B1 は、第一の流
量測定装置127により測定され、この測定値B1 は、
流量比較装置129に送信される。この時、流量比較装
置129では、洗浄液20の圧力P3 および速度F3
基づいた理想的な供給量A2 と、測定値B1 との比較を
行い、得られた比較値Dbを切り換え制御装置130に
送信する。この比較値Dbの経時変化の状態は、図6に
示すt1 領域のようになる。切り換え制御装置130で
は、予め設定されている設定値Ebと比較値Dbとの差
(Eb−Db)を演算する。そして、この演算値がEb
となった際、つまり比較値Dbが0となった際に、第一
の流体供給装置40と第二の流体供給装置50の作動を
切り換える。前記洗浄開始時間からこの時間までが、図
6に示すt2領域である。
【0068】次に、切り換え制御装置130は、バルブ
13およびバルブ21を開け、ポンプ14を作動して、
再びろ過を行う。その後、このろ過とフィルタ12Aの
洗浄工程を所望回数繰り返して、懸濁流体16のろ過を
終了する。
【0069】このように、実施例2では、第一の流体収
容容器11内への洗浄液20の供給量と第二の流体収容
容器12内へのろ液23の供給量に応じて、第一の流体
供給装置40と第二の流体供給装置50との切り換えを
自動的に行うため、高精度で効率のよいろ過を行うこと
ができる。
【0070】なお、実施例2で使用した第一の流量測定
装置127、第二の流量測定装置128、流量比較装置
129および切り換え制御装置130は、実施例2で説
明した構造のろ過装置100の他、たとえば、図4に示
すろ過装置など、他の構造を有するろ過装置にも応用で
きる。
【0071】また、実施例2では、流量比較装置129
から送信される比較値に基づいて、切り換え制御装置1
30により、第一の流体供給装置40と第二の流量供給
装置50の切り換えを行ったが、これに限らず、第一の
流体供給装置40と第二の流量供給装置50の切り換え
は、一定のインターバルをもって行ってもよく、また、
フィルタ12Aの劣化を考慮して、次第に切り換え時間
を短くする所望パターンをもって行ってもよい。
【0072】そしてまた、第一の流体収容容器11内の
条件および第二の流体収容容器12内の条件は、実施例
1および実施例2で説明した条件(圧力、速度、供給
量)に限らず、第一の流量供給装置40と第二の流量供
給装置50の切り換えが行えれば、他の条件で制御して
もよい。
【0073】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明にかか
るろ過装置は、第一の流体供給手段と、第二の流体供給
手段を備えているため、ろ過すべき流体のろ過工程時に
は、第一の流体収容容器内からフィルタを通過して第二
の流体収容容器内に所定条件でろ液が供給され、フィル
タの洗浄工程時には、第二の流体収容容器内からフィル
タを通して所定条件で洗浄液が供給される。また、切り
換え制御手段を備えているため、第一の流体供給手段と
第二の流体供給手段との切り換えが、所定インターバル
を持って行われる。
【0074】この結果、前記フィルタは、ろ過工程中
に、定期的あるいは所定のパターンをもって洗浄される
ため、長期間に亘って、高精度で効率のよいろ過を行う
ことができる。
【0075】そして、本発明にかかるろ過装置は、前記
フィルタの目詰まり状態を監視し、その結果を前記切り
換え制御手段に出力する監視手段が接続されてなり、前
記切り換え制御手段は、前記監視手段からの出力結果に
基づき、前記第一の流体供給手段と第二の流体供給手段
との切り換えを制御するため、たとえば、前記第二の流
体収容容器側の圧力の変動が無視できる場合などは、圧
力測定装置を第一の流体収容容器のみに設け、この圧力
測定装置による圧力の測定値の変動に基づき判定を行う
ことができる。この結果、設備費を削減することができ
る。
【0076】そしてまた、本発明にかかるろ過装置は、
第一の測定手段と、第二の測定手段と、前記第一の測定
手段から得られた測定値と第二の測定手段から得られた
測定値との比較を行う比較手段と、が接続されてなり、
前記切り換え制御手段は、前記比較手段から得られた比
較値と予め設定された設定値との差を演算し、この演算
値に応じて前記第一の流体供給手段と第二の流体供給手
段との切り換えを制御する構造を備えることで、前記効
果に加え、さらに第一の流体供給手段と第二の流体供給
手段との切り換えを効率良く行うことができる。この結
果、より長期間に亘って、高精度で効率のよいろ過を行
うことができる。
【0077】そして、本発明にかかるろ過装置は、回収
容器を備えることで、長期間に亘ってろ過工程と洗浄工
程を繰り返しても、前記第一の流体収容容器内における
非ろ過物両が増加することがない。この結果、前記効果
に加え、フィルタの穴目が前記砥粒などにより詰まるこ
とがさらに抑制され、当該フィルタを、正常な状態でよ
り長時間使用することができる。
【0078】そしてまた、本発明にかかるろ過装置は、
第一の流体収容容器を、密閉空間を形成可能な外容器と
し、前記第二の流体収容容器を、前記密閉空間内に配設
され且つ前記フィルタから構成された内容器とすること
で、前記フィルタの面積を最大限に大きくすることがで
きる。この結果、前記効果に加え、さらに効率のよいろ
過を行うことができる。さらに、本発明にかかるろ過方
法は、第一の流体収容容器内からろ過すべき流体を所定
条件で前記第二の流体収容容器内に所定時間供給した
後、前記ろ過すべき流体の供給を停止し、次いで、第二
の流体収容容器内から流体を所定条件で前記第一の流体
収容容器内に所定時間供給した後、前記流体の供給を停
止することで、ろ過工程と洗浄工程を、所定インターバ
ルを持って繰り返すことができる。この結果、前記フィ
ルタは、ろ過工程中に、定期的あるいは所定のパターン
をもって洗浄されるため、長期間に亘って、高精度で効
率のよいろ過を行うことができる。
【0079】さらにまた、本発明によれば、ろ過すべき
流体のろ過を行う工程中に得られた演算値が、所定の値
から外れた時に、当該ろ過工程を停止するため、前記演
算値が、予め設定した所定の範囲内にある場合、たとえ
ば、前記フィルタが正常な状態にある場合は、常に、前
記ろ過されるべき流体を、第一の流体収容容器内から第
二の流体収容容器内に供給することができる。また、前
記ろ過工程を停止した際に、洗浄工程を行い、この工程
中に得られた演算値が所定の値から外れた時に、洗浄工
程を停止するため、前記演算値が予め設定した所定の範
囲内にない場合、たとえば、前記フィルタに砥粒などが
詰まり、フィルタが正常な状態にない場合は、常に、前
記第二の流体収容容器内から第一の流体収容容器内に流
体が供給され、フィルタの洗浄が行われる。この結果、
前記ろ過工程と洗浄工程との切り換えをさらに効率よく
行うことができ、より長期間に亘って、高精度で効率の
よいろ過を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1にかかるろ過装置の構成図で
ある。
【図2】本発明の実施例1にかかるろ過装置を使用して
懸濁流体をろ過する工程とフィルタを洗浄する工程とを
繰り返し行った際の両工程の繰り返しパターンを示す図
である。
【図3】図2に示す両工程時における砥粒の状態を示す
模式図である。
【図4】本発明の他の実施例にかかるろ過装置の構成図
である。
【図5】本発明の実施例2にかかるろ過装置の構成図で
ある。
【図6】本発明の実施例2にかかるろ過装置を使用して
懸濁流体をろ過する工程とフィルタを洗浄する工程とを
繰り返し行った際の両工程の繰り返しパターンを示す図
である。
【符号の説明】
1 ろ過装置 11 第一の流体収容容器 12 第二の流体収容容器 12A フィルタ 27 圧力測定装置 28 圧力測定装置 29 差圧計 30 切り換え制御装置 40 第一の流体供給装置 50 第二の流体供給装置 127 第一の流量測定装置 128 第二の流量測定装置 129 流量比較装置 130 切り換え制御装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ろ過すべき流体を収容する第一の流体収
    容容器と、前記第一の流体収容容器とフィルタを介して
    接続され、当該フィルタを通過した流体を収容する第二
    の流体収容容器と、を含んで構成されるろ過装置におい
    て、 前記第一の流体収容容器内から前記第二の流体収容容器
    内に、ろ過すべき流体を所定条件で供給する第一の流体
    供給手段と、前記第二の流体収容容器内から前記第一の
    収容容器内に流体を所定条件で供給する第二の流体供給
    手段と、前記第一の流体供給手段と第二の流体供給手段
    との切り換えを制御する切り換え制御手段と、を含んで
    なることを特徴とするろ過装置。
JP5348346A 1993-12-27 1993-12-27 ろ過装置 Pending JPH07185220A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100402408B1 (ko) * 2000-12-30 2003-10-22 대우종합기계 주식회사 쿨런트 필터의 검지장치 및 그 동작방법
JP2014076502A (ja) * 2012-10-09 2014-05-01 Shingijutsu Kaihatsu Kk 精密切削加工具およびその製造方法

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