JPH07184747A - エアーベッド - Google Patents

エアーベッド

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JPH07184747A
JPH07184747A JP35408393A JP35408393A JPH07184747A JP H07184747 A JPH07184747 A JP H07184747A JP 35408393 A JP35408393 A JP 35408393A JP 35408393 A JP35408393 A JP 35408393A JP H07184747 A JPH07184747 A JP H07184747A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 人が横臥した時に自然発生的に生ずる、しか
も人体の各部位に最適な内圧で、自然の寝姿勢が得ら
れ、健常者用としては勿論、患者の床ずれ防止用として
も使用可能とすると。 【構成】 表裏シート部材2、3と多数の整形帯(襠)
4とで溶着形成されて仰臥する人体との直交方向に多数
の独立気室14が形成された空気袋体1の各気室14
に、大気圧下で充気させる自動排出制御機能付き給排気
栓7が溶着され、また、独立気室14が頭部、胸腹部等
の適宜な各ブロックに独立区分されて、各ブロックには
各1個の自動排出制御機能付き給排気栓7が溶着され、
該給排気栓7により各気室14の内圧が最適状態に維持
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エアーベッドに関し、
更に詳しくは、健常者向きの安眠用としてウォーターベ
ッドに代るエアーベッド、或いは安眠用と患者が使用す
る床ずれ防止用ベッドを兼備したエアーベッドに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、流体を封入したベッドとしては、
通気性のないゴムや塩化ビニールシート等をもって一定
厚さの空気層を保持し得る中空袋体を形成し、使用者自
身がベッドに仰臥して操作し、体感により圧搾空気を圧
入、抜出して適当な弾力となった時に密栓状態とし、適
度の空気圧を維持させるエアーベッドや、扁平な袋体に
水を充満させ、これを枠体内に置いて水平面を利用する
ウォーターベッドが実用に供されており、また、ベッド
ではないが、表裏2枚のシート部材を線状に接着し、そ
の間を気室として2系統の空気室を多数形成させて小型
ポンプから交互に送気して患者を浮揚させる介護用の波
動型エアーマットが実用に供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】ところで、圧搾空気
を圧入または抜出して体感により適当な圧力となった時
電磁弁等で密栓状態として、その圧力を維持させるエア
ーベッドおいては、ベッド上で仰臥した状態で操作しな
ければならず、横向きで操作したり、傍に立って掌で確
かめたり、或いはベッド上に座って操作したのでは仰臥
した時に圧力が変ってしまうので、再度調整しなければ
ならない。また、針で突いたような小さな孔でも明く
と、萎えるので、頻繁に加圧しなければならず使用に堪
えない。
【0004】また、ウォーターベッドは、使用感の良さ
から賞用されるようになったが、水だけでも200kg以
上と非常に重く、かつ設置が面倒であり、しかも冷える
ので、常に加温しなければならず、水平に使用する以外
の使用法、例えばギャヂベッドに使用することは不可能
で、水平に使用しても、約10cm沈み臀部の圧力が水圧
(約7m/mHg)分だけ高くなるので、介護用として
使用されることは少ない。また、洩水の恐れのあるこ
と、通気性のないこと、体位の変動による波動伝播があ
ること、臀部が沈み過ぎる等の難点があり、これらを是
正するために多くの考案があり、多額の費用を費し、そ
のために高額になっている。
【0005】介護用品として重症患者に用いる波動型エ
アーマットは、原理的には円筒状のエアーセルを30〜
40m/mHg位の空気圧で膨ませ、そのままだと毛細
血管が圧迫されて血行が阻害されるので、10分位の間
隔で1本置きに交互に膨張収縮を繰り返えし、断続的な
がらも血流を循環させて床ずれを防止せんとするもので
ある。患者は間隔を置いた僅かに弾力のある丸太上に寝
せられたようなもので、極めて使用感はよくない。した
がって、軽症患者には用いられることなく、重症となっ
てスプリングマット上に敷布団を敷いた状態では床ずれ
ができ、それを防ぐには2時間以内毎に体位を変えてや
らなければならず、2時間位を過ぎると僅か1回の懈怠
でも床ずれはできてしまう。一般にこの時期に医者に勧
められて、波動型マットを使用するようになる。しか
し、床ずれは肉体の一部の壤死であり、一旦できた床ず
れは容易には治療し得ない。重症になると血圧の低下と
共に毛細管血圧も低くなり、患者自身の重さで毛細管が
圧迫され、血行障害を起しているのであるから、圧迫さ
れる箇所に、次から次えと床ずれができることが多く、
介護者にとって厄介な問題である。
【0006】通常、人の毛細血管の圧力は30m/mH
g位であるからか、ウォーターベッドのように15m/
mHg位か、それ以下で患者を支えることができるエア
ーベットが開発し得れば、介護者が体位の変換をさせな
くとも、また、自動寝返りベッドや自動寝返りマット等
を必要とせず、このようなエアーベッド上に静に仰臥す
るだけで床ずれにならないことはウォーターベッドの例
からも自と明らかである。
【0007】本発明は、このようなエアーベッドとウォ
ーターベッドの現況に鑑みなされたもので、その目的と
するところは、水に代えて同じ流体である空気をもっ
て、ウォーターベッドの最も特徴とする横臥した時に自
然発生的に生ずる低い内圧で支持し、しかも人体の各部
位に最も適した内圧で、自然の寝姿勢が得られ、健常者
用としては勿論、患者の床ずれ防止用としても使用し得
るようにし、更には患者が重篤となって血圧も低下した
場合には、スイッチングだけで波動型ベッドとしても使
用し得る新規な形態のエアーベッドを提供することにあ
る。
【0008】
【問題点を解決するための手段】ウォーターベッドの場
合は襠などのない扁平な袋体に水を必要量注入して枠の
中に置けばよいのであるが、空気を用いてベッドを製作
せんとする場合、空気には重さがないので、表裏2枚の
シート部材で袋体を構成させたのでは膨ませた時、中空
球状になって用をなさないので、表裏2枚のシート部材
の間に適宜の間隔を置いて整形帯(襠)を接着して与圧
された空気を封入して布団状に膨むようにし、かつ整形
帯(襠)をベットに対して横方向として整形帯(襠)の
端末を長くして、表裏のシート部材周縁を溶着する際に
挾み込んで溶着すれば、表裏のシート部材と各整形帯
(襠)によって囲繞される各空気室は独立して形成さ
れ、この独立気室をそのままの状態で個々別々に使用し
たり、整形帯(襠)に小孔を穿って隣接気室間を連通さ
せたり、或いは外部で適宜に連通させて、人が仰臥した
時の頭部、胸腹部、臀部、大腿部、下肢(踵)部等の適
宜の複数ブロックに分ち使用すれば、各独立気室、各ブ
ロックを空気が充満しているが、空気圧はゼロの状態
(すなわち、ウォーターベッドの水を圧力のない状態で
満水とした状態)、更に詳しくは、袋体に与圧空気を注
入しても、袋体内で拡散して袋体内の圧力は直ぐには上
昇せず、図25に示されているように、圧力ゼロの状態
が続き、袋体の全容積が空気で満たされるa点から初め
て上昇し始めるのであるが、上昇する曲線は初め極めて
緩やかであるから人の感触や水銀圧力計、微圧計でもa
点から僅かに上昇したb点でしか判断し得ない。しか
し、この間に相当量の空気が注入され、人がこの上に乗
った時に発生する内圧は所望のものとはならない。
【0009】また、人がウォーターベッド上に仰臥した
時の平衡状態を考察すると、沈む深さは、その部分の人
体の厚さ(重さ)と面積、すなわち、単位面積当たりの
重量によって異なり、これに対して、沈んだ深さによる
水圧と、表生地の横方向への張力が体が沈むことによっ
て浮上させる力として、重量と措抗して平衡を保つので
ある。エアーベッドの場合は、ウォーターベッドのよう
に沈む深さによる水圧が働かないので、同じ条件下(例
えば、内圧が15m/mHg)ではウォーターベッドよ
り臀部の沈みは更に大きく不具合なので、通常袋体全体
を20m/mHg以上の空気圧として臀部の沈む量を少
なくする。空気圧が20m/mHg位だと少し硬いが、
未だクッション性は残っている。しかし、胸骨と寛骨の
間の背骨以外に骨のない(俗に言う脾腹)部分や、肩胛
骨の周縁下部、背骨の裏側の凹んだ部分など従来の寝床
具では圧力の掛らない部分も20m/mHgの圧力で押
し上げられ、数分で鈍痛を感じ、それ以上は耐えられな
い。25m/mHg以上の圧力にすると、袋体の表皮が
強く張るようになるので、前記の部位は押し上げられな
くなって鈍痛はなくなるが、反面クッション性はなくな
り、寝心地は悪くなる。すなわち、ベッドとして快適に
使用し得る圧力は胸腹部では15m/mHg以下である
ことが実験によって把握できたのである。因みに、従来
のエアーベッドは、スプリングベッドの代りとして弾力
を調整し得ることを目的としたもので、ウォーターベッ
ドや本発明のエアーベッドのようにベッド面より人が沈
むことを想定していないので、何枚もの腰の強いパット
を入れて鈍痛がないようにしている。
【0010】そこで、本発明の発明者は、各気室または
各ブロックに目的とする所望の内圧状態が自動的に得ら
れるようにすればよく、また、フラットな非波動型ベッ
ドとしての使用の外、エアーベットの各独立気室を1本
置きに2系統に分ち、共に常時送気して置き制御装置に
より5〜15分毎に、3〜5分間宛位各系統の空気を交
互に電磁弁等により放出させてやれば、従来のエアーマ
ットより患者に優しい重症患者向きの床ずれ防止用のエ
アーベットを兼ねることができ、前記問題点は一挙に解
決できるはずだと考えた。そして実験と試作を重ねた結
果、本発明を完成させることができた。本発明に係るエ
アーベッドは、前記の問題点解決したものであって、次
のようなものである。すなわち、通気性のない合成樹脂
等の表裏シート部材と、所要枚数の整形帯(襠)によ
り、該各整形帯(襠)の端部を挾んだままの状態で表裏
シート部材の全周縁部が一体的に溶着形成されて仰臥す
る人体との直交方向に多数の独立気室が形成された空気
袋体において、該空気袋体における各気室に大気圧下で
充気させる自動排出制御機能付き給排気栓が溶着された
構成を特徴とし、また、独立気室が複数のブロックに分
けられたものは、整形帯(襠)として1個の小孔が穿設
されたものと、小孔のない整形帯(襠)が用いられて、
小孔のない各整形帯(襠)を介して頭部、胸腹部、臀
部、大腿部、下肢(踵)部等の適宜な各ブロックに独立
区分され、各ブロックにおいては各整形帯(襠)の小孔
を介して連通する複数の独立気室が連設形成されて、各
ブロックには、該ブロック内の独立気室に大気圧下で充
気させる各1個の自動排出制御機能付き給排気栓が溶着
された構成を特徴とするものである。また、ブロックに
分けられたエアーベッドにおいては、自動排出制御機能
付き給排気栓に代えて調圧弁と給気接続部の組合せ構造
としてもよい。
【0011】
【実施例】実施例について図面を参照し、その作用と共
に説明する。図1から図11に基づいて実施例1を説明
すると、これら図において、空気袋体1は、人が仰臥す
るに適合した平面視縦長四角形、一般的には長さ2m、
横幅1m、厚さ(膨張した使用時における厚さ)10cm
であって、該空気袋体1は表裏2枚のシート部材2、3
と所定数の整形帯(襠)4から形成されている。シート
部材2、3と整形帯(襠)4は軟質塩化ビニールシート
材等であって、整形帯(襠)4は、図2から図5に示さ
れているように、その長手方向の全長に亘って1本また
は2本の折線5が施されて容易に折れるようになってい
る。該折線5は、高周波加工により、単葉のまま高周波
電気を加圧下で印加して、薄い部分として形成され、2
本の場合には、脇から溶着代部6を除いた4分の1の表
裏の部位に形成されている。そして、各整形帯(襠)4
は、設計上計算された間隔を置いて表シート部材2に高
周波接着により溶着されると共に、これを巻き取って裏
シート部材3にも表シート部材同様に整形帯(襠)4の
他端が溶着される(図6および図7参照)。次いで、表
シート部材2に予め穿って置いた多数の孔に自動排出制
御機能付き給排気栓7(以下、単に給排気栓7という)
が溶着される。給排気栓7は、図8および図9に示され
ているように、軟質塩化ビニール製であって、つば部9
を有する略円筒状内枠8と、つば部9と適合するつば部
11と栓体12を有する略円筒状外枠10および内枠8
と外枠10との間に挾着されたフェルト等の通気性を有
する抵抗体13を含み、該給排気栓7はそのつば部9、
11をもって前記のように、表シート部材2の孔に溶着
される。次いで、各整形帯(襠)4の溶着代6を図10
および図11に線図的に示されているように、垂直線d
−d上に合わせ、整形帯(襠)4の折線5で折って、一
又または左右に整理して重ねて置き、表シート部材2と
裏シート部材3の全周縁を各整形帯(襠)4の端部を挾
んだまま高周波溶着すると、表裏シート部材2、3と各
整形帯(襠)4によって囲繞された各気室14が独立し
た空気袋体1が形成される。
【0012】本実施例に係るエアーベッドは、次のよう
に使用される。すなわち、各給排気栓7から足踏ポンプ
等の給気手段(図示しない)で各気室14に送気し、一
旦表シート部材2が十分に張るまで膨らませ、そのまま
数分間放置する。給排気栓7はポンプで送気する時に与
圧されているので、殆ど抵抗なく流過する。送気を止め
て放置すると、気室14内の圧力が高い時は抵抗体13
を流過する流量は多く、したがって、速く減圧するが、
内圧がゼロに近ずくと、流過量も殆どなくなり、空気袋
体1の内部と外部との圧力が同じになった時以降の流過
量は表シート部材2の重量によって圧迫されるだけの微
小量となり、空気袋体1の萎む速さは非常に遅くなる。
この時点で各独立気室14の栓をすれば、図25に示さ
れているa点より僅かに空気量の少ないc点での空気量
をもった均整な連設した独立気室14を有するエアーベ
ッドが得られる。これに身長約170cm、体重約70k
gの人100が仰臥した時に頭部の気室14の内圧が最
大のもので8m/mHg、胸部14m/mHg、腹部1
3m/mHg、臀部18m/mHg、大腿部6m/mH
g、下肢(踵)部4m/mHgを計測し得た。
【0013】図12から図16に基づいて実施例2を説
明する。本実施例は、予め各整形帯(襠)4の一端部に
小孔15が穿設され、前記実施例と同様に隣接する独立
気室14が連設されて頭部、胸腹部、臀部、大腿部、下
肢(踵)部等の適宜の各ブロックに分かたれ、各ブロッ
クに1個の給排気栓7が溶着されたもので、これによっ
ても実施例1と同様の結果が得られ、更に本実施例によ
っては実施例1におけるような各給排気栓7への送気と
いう煩雑さを回避することができる。
【0014】図17から図20に基づいて実施例3を説
明する。本実施例は、実施例2と同様に、表裏シート部
材2、3と小孔15を有する各整形帯(襠)4がその周
縁の溶着をもって隣接する独立気室14が連設されて、
頭部、胸腹部、臀部、大腿部、下肢(踵)部等の適宜の
各ブロックに分かたれた空気袋体1が形成され、かつ実
施例2における空気袋体1と同様にその一側は1本置き
に設けられた小孔15を介して相隣接する気室14は連
通されると共に、他側においては、各ブロックにそれぞ
れ1個の調圧弁16と給気接続部17が溶着されて、こ
れら調圧弁16、給気接続部17および整形帯(襠)4
の他端側小孔15を介して連通状態とされ、また、頭部
および下肢(踵)部における調圧弁16には排気管18
が接続され、他の調圧弁16と給気接続部17および給
気接続部17同志は接続管19により接続され、更に給
気接続部17同志の接続管19には送気管20を介して
エアーポンプ21が接続されている。
【0015】調圧弁16は、図18および図19に示さ
れているように、硬質合成樹脂材による一体成形品とし
ての枠体22を備え、該枠体22は内周面にねじ部24
が刻設され、かつ下部内周にはL形弁座25が形成され
た円筒状部23を有し、該円筒状部23には、ねじ部2
4と螺合するねじ部27とバネ受部28を有するバネ調
整螺子26と管状杆29が挿着されている。管状杆29
は軸方向中心に貫通孔30を有すると共に、上部外周に
はバネ受座31を有し、更に下部外周にはねじ部32を
有している。バネ調整螺子26のバネ受部28と管状杆
29のバネ受座31との間には弦巻バネ33が介装され
ており、また、バネ受座31の下部外周には円筒状部2
3の弁座25と係合する弁34が設けられ、そして、管
状杆29は円筒状部23の下端開口部との間に隙間35
を有して上下に可動自在として設けられている。管状杆
29のねじ部32には、押え板36、安定板37、ゴム
膜38の中心部位が挿着されてナット39によってねじ
止めされると共に、ゴム膜38の外周縁40は枠体22
の下端開口部周縁にゴム膜抑え具41を介してねじ42
等にて止められている。また、枠体22の外周には、空
気袋体1における表シート部材2と同質にして、表シー
ト部材2に溶着させるためのつば部44を有する袴体4
3が緊縛され、更に枠体22にして、円筒状部23との
連繋部にはL字形の配管接続部45が設けられている。
【0016】また、調圧弁16の変形としては、図20
に示されているように、ゴム膜38の抑え具46を密閉
型として、気室14との接続部47を設けて、気室14
内の与圧空気を誘引して置けば、手元において各ブロッ
ク内の圧力を調整し得るものである。
【0017】上記構成の調圧弁16は、袴体43のつば
部44をもって空気袋体1の表シート部材2に溶着され
ると共に、図17において各調圧弁16は予め実施例1
と同じ圧力で作動するように調整されて、高い圧力のブ
ロックから低い圧力のブロックへ直列に接続されてい
る。人が乗っていない状態でポンプ21を運転し、十分
に膨らんでから人が仰臥する多少の身長差はあっても臀
部の位置を合わせて仰臥すればよく、一旦は各ブロック
共に内圧は上昇するが、2〜3分で余分な空気は調圧弁
16から放出されて設定された圧力となる。ポンプ21
はそのまま常時運転状態として置けばよい。この場合の
寝た姿勢は自然で、特に臀部の沈みや押し上げがなく、
極めて快適に安眠できる。寝る人が同じでもベッドの厚
さが違うと発生する内圧も違ってくるので、患者用とし
て厚さ15cmとした時には臀部で最大14m/mHg、
その他の部位でも厚さ10cmの場合それぞれ4分の3位
に減少し、ウォーターベッドよりも内圧は小さくなり、
特に床ずれのでき易い腫の部分では3m/mHgまで下
がるので、静止型の患者用の床ずれ防止用とし、低い支
持圧力で患者を支えることができるものである。
【0018】本実施例のエアーベッドは、調圧弁16を
備えているから、各ブロックにおける気室14内の空気
が上昇してくると、表シート部材2と同様にゴム膜38
にも圧力が掛り、徐々にバネ33を押し上げ、弁34と
弁座25間に隙間ができ、気室14内の与圧空気は図1
9に矢印で示されているように、管状杆29の貫通孔3
0→円筒状部23のねじ孔部→弁34、弁座25間の隙
間→円筒状部23と管状杆29との隙間35→枠体22
の空隙部→配管接続部45を経て外部に放出される。僅
かに放出されると、気室14内の圧力は下がって弁3
4、弁座25間は閉じ、与圧空気の放出は止まるので、
また気室14内の圧力は上昇する。このような細かな動
作が繰り返されて気室14内の圧力は一定に保持され
る。バネ調整螺子26によって弁34に加えられる力を
調整すれば、気室14内の圧力は所望の圧力に保持され
る。
【0019】気室14内の圧力は、バネ33の力のみに
よって調整されるので、ベッド上に人が乗っていない状
態で空気を圧入しても自動的に所望の圧力に調整がで
き、ベッド上に人が乗っていない状態で空気を圧入して
も自動的に所望の圧力に調整ができ、ベッドに人が寝る
と、一旦は胸腹部、臀部で約10m/mHg位上昇する
が、2分位で調整された圧力に戻り、以後その圧力が維
持される。人がベッドから降りると、圧力は5m/mH
g位下降するが、ポンプ21の吐出量にもよるが、2分
位で調整した圧力に戻る。整形帯(襠)4に穿った小孔
15とも関連して人がベッド上に腰をおろしたり、足で
踏み込んだ時に表シート部材2が裏シート部材3までつ
いてしまうという所謂、踏抜現象は起らない。また、使
用する人が誰であっても、例えば子供であっても、大人
であっても調整し直す必要はない。
【0020】図17において、排気管18が頭部から胸
腹部へ、脚部から臀部へ伸延されているが、肉厚の小径
管を使用すると、敷布団の下に敷かれているので、体圧
によって潰れる恐れはなく、また、先端を塞いで小孔を
穿つなどの処理をする必要もなく、端末は切断したまま
でよい。排出された空気は敷布団の綿繊維の間を迷走し
て拡がるので、室温が15℃位でも寒さを感ずることは
なく、湿潤を防ぐことができる。室温がこれ以下になる
場合には、湿潤防止を考慮する必要もないので、排気管
18を外して置けばよい。
【0021】線図的に示された図21および図22に基
づいて実施例4を説明する。前記実施例2および3にお
いては、空気袋体1は表裏シート部材2、3と整形帯
(襠)4によりその全体が一体的に溶着形成されて、各
ブロックに分けて使用されているものであるが、本実施
例は、同じ製造方法によって頭部、胸腹部、臀部、大腿
部、下肢(踵)部等の適宜な各ブロックに分割して、各
ブロック空気袋体48が形成されて、これらブロック空
気袋体48が一体の玉縁50等を有する布袋49に収納
され、実施例2、3と同様に使用され同等の効果が得ら
れるものである。各ブロック空気袋体48の合わせ目5
1は人が寝ていない状態では、図21に示されているよ
うに、その上下に隙間52ができるが、人が寝ると図2
2に示され入いるように、各ブロック空気袋体48間の
上下の隙間52等は殆ど密着して使用上何等支障はな
い。各ブロック空気袋体48の合わせ目51で整形帯
(襠)4が二重となり、その分材料は余分に必要である
が、高周波加工に際し、小型の同形のものを分割数だけ
製作するので、作業性は向上する。
【0022】線図的に示された図23に基づいて実施例
5を説明する。本実施例は、整形帯(襠)4付きの空気
袋体1または各ブロック空気袋体48に代えて、ベッド
の横幅を有する円筒袋体53が所要数形成されて、これ
ら円筒袋体53の全部または必要本数の側面、或いは側
面に近接した外周部位等の適宜な部位に、給排気栓7ま
たは調圧弁16および給気接続部17のうちの選択され
たいずれかが溶着され(図23は給排気栓7を設けてい
る)、これら円筒袋体53が前記実施例4と同様に連繋
されて布袋49に収納され、同様に使用され、ほぼ同様
の効果が得られるものである。また、本実施例によれ
ば、高周波加工が容易で、小型機でも加工し得るメリッ
トがある。
【0023】図24に基づいて実施例6を説明する。本
実施例は、図17に示されている実施例3のような平常
は平滑なエアーベッドとして使用していて、必要に応じ
てスイッチングするだけで、患者用の波動型ベッドとし
て使用できるようにしたものである。空気袋体1におい
て各独立気室14は1本置きの2系統に分かたれ、かつ
各系統は頭部、胸腹部、臀部、大腿部、下肢(踵)部等
の適宜な各ブロックに分かたれ、各ブロックには給排気
接続部54と一部排気管18を有する調圧弁16が溶着
され、更にブロックの一部は制御装置55を介してエア
ーポンプ(ダイヤフラムポンプ)56とスイッチ57と
に接続されている。
【0024】本実施例のエアーベッドは次のように使用
される。すなわち、エアーポンプ56で常時送気して置
き、制御装置55のスイッチ57はOFFとして置く。
腰部の空気圧は15m/mHg位であるが、ベッドの厚
さが10cm位だと、これより低くすると長時間の間に腰
は沈み込んでしまうので、これ以下にはできない。患者
の血圧が著しく低下して高い方で80m/mHg位にな
ると毛細管血圧も20m/mHg以下となるので、平滑
なエアーベッドでは対応し得なくなる。そこで、制御装
置55のスイッチ57をONとして、5〜15分毎に3
〜5分間位宛それぞれの系統の空気を三方弁型の電磁弁
等により放出させてやれば断続的ながらも血流は循環し
て床ずれは未然に防止し得る。この際、胸腹部の2つの
調圧弁16と臀部の2つの調圧弁16はそれぞれ20m
/mHg位に調整し直すが、頭部、下肢(踵)部の調圧
弁16はそのままでよく、胸腹部および臀部の各2つの
調圧弁16は逆止弁として働くので、頭部および脚部で
は波動は起らず、設定値での平滑状態となる。脚部は5
m/mHg位まで下げてもよいが、頭部は5m/mHg
以下に下げると頭部が沈み過ぎ、普通の枕で補うと後頭
部や耳穀に床ずれができる恐れがあるので、エアーベッ
ドと同質材で小判形等の無端整形帯(襠)と外周を塞ぐ
ことによって内外2つの気室に分割し、内側の気室の上
面には通気用の小孔を多数穿って置き、外側の気室には
給排気接続部54と調圧弁16を設け、排気管の先端は
内側の気室内に置き、給排気接続部54は頭部ブロック
の調圧弁16に接続して通気型空気枕58とすれば、枕
58内の空気圧は5m/mHg位まで下げることができ
るので、後頭部や耳穀の床ずれは防止し得る。また、枕
58の全体をキルテング生地等の袋体に入れて置くと、
排出する空気によって熱がこもることがなく、高さを調
整するにはベッド本体の頭部2つの調圧弁16で加減す
ればよい。このような空気枕58は、重症患者用として
特に重要であるが、前記実施例の非波動型の平滑なエア
ーベッドにおいても使用し得ることは勿論である。
【0025】
【発明の効果】しかして、本発明の非波動型のエアーベ
ッドは、人が仰臥、横臥した時の姿勢がスプリングベッ
ドやウォーターベッドに比して自然で快適に使用し得る
し、余程の重症患者でない限り、床ずれ防止用として使
用し得る。本発明の枢要な部分の1つである自動排出制
御機能付き給排気栓も調圧弁も効用に比して廉価で、付
属品としては密栓型の場合、足踏ポンプ、調圧弁を装着
した常時送気型の場合、小型ダイヤフラムポンプのみな
ので、安価に提供できる。また、調圧弁は逆止弁として
も作用するので、不時の停電でも直ぐには萎むことはな
い。
【0026】また、従来のエアーベッドやウォーターベ
ッドにおいて致命的欠陥である空気袋体に孔が明いた場
合でも、調圧弁を装着したものにあっては全く問題な
く、例えば太さ2m/mの千枚通しで数箇所故意に孔を
明けても全く影響はない。また、ダイヤフラムポンプも
4W位でウォーターベッドのウォーマーの50Wに比し
て非常に小さく経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示す概略平面図である。
【図2】整形帯(襠)の一例を示す一部省略の平面図で
ある。
【図3】図2の縦断面図である。
【図4】整形帯(襠)の他例を示す一部省略の平面図で
ある。
【図5】図4の縦断面図である。
【図6】表裏シート部材と整形帯(襠)の一例との溶着
状態を示す一部省略の断面図である。
【図7】表裏シート部材と整形帯(襠)の他例との溶着
状態を示す一部省略の断面図である。
【図8】自動排出制御機能付き給排気栓の平面図であ
る。
【図9】表シート部材に溶着した状態での自動排出制御
機能付き給排気栓の断面図である。
【図10】表裏シート部材と整形帯(襠)の一例との溶
着工程終了での線図的説明図である。
【図11】表裏シート部材と整形帯(襠)の他例との溶
着工程終了での線図的説明図である。
【図12】実施例2を示す概略平面図である。
【図13】小孔を明けた整形帯(襠)の一例を示す一部
省略の平面図である。
【図14】図13の縦断面図である。
【図15】小孔を明けた整形帯(襠)の他例を示す一部
省略の平面図である。
【図16】図15の縦断面図である。
【図17】実施例3を示す概略平面図である。
【図18】調圧弁の平面図である。
【図19】表シート部材に溶着した状態での調圧弁の縦
断面図である。
【図20】調圧弁の他例を示す断面図である。
【図21】実施例4を示す一部省略の線図的説明図であ
る。
【図22】動作状態を示す一部省略の線図的説明図であ
る。
【図23】実施例5を示す部分的な線図的説明図であ
る。
【図24】実施例6を示す概略平面図である。
【図25】エアーベッドにおける空気袋体内圧力と送気
量との関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 空気袋体 2 表シート部材 3 裏シート部材 4 整形帯(襠) 7 自動排出制御機能付き給排気栓 15 整形帯(襠)の小孔 16 調圧弁 17 給気接続部 21 エアーポンプ 48 ブロック空気袋体 49 布袋 53 円筒袋体 54 給排気接続部 55 制御装置 56 エアーポンプ 57 スイッチ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 エアーベッ
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】 通常、人の毛細血管の圧力は30m/m
Hg位であるからか、ウォーターベッドのように15m
/mHg位か、それ以下で患者を支えることができるエ
アーベッが開発し得れば、介護者が体位の変換をさせ
なくとも、また、自動寝返りベッドや自動寝返りマット
等を必要とせず、このようなエアーベッド上に静に仰臥
するだけで床ずれにならないことはウォーターベッドの
例からも自と明らかである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】 本発明は、このようなエアーベッドとウ
ォーターベッドの現況に鑑みなされたもので、その目的
とするところは、水に代えて同じ流体である空気をもっ
て、ウォーターベッドの最も特徴とする横臥した時に自
然発生的に生ずる低い内圧で支持し、しかも人体の各部
位に最も適した内圧で、自然の寝姿勢が得られ、健常者
用としては勿論、患者の床ずれ防止用としても使用し得
るようにし、更には患者が重篤となって血圧低下した
場合には、スイッチングだけで波動型ベッドとしても使
用し得る新規な形態のエアーベッドを提供することにあ
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】 ウォーターベッドの場合は襠などのない
扁平な袋体に水を必要量注入して枠の中に置けばよいの
であるが、空気を用いてベッドを製作せんとする場合、
空気には重さがないので、表裏2枚のシート部材で袋体
を構成させたのでは膨ませた時 、中空球状になって用
をなさないので、表裏2枚のシート部材の間に適宜の間
隔を置いて整形帯(襠)を接着して与圧された空気を封
入して布団状に膨むようにし、かつ整形帯(襠)をベッ
に対して横方向として整形帯(襠)の端末を長くし
て、表裏のシート部材周縁を溶着する際に挾み込んで溶
着すれば、表裏のシート部材と各整形帯(襠)によって
囲繞される各空気室は独立して形成され、この独立気室
をそのままの状態で個々別々に使用したり、整形帯
(襠)に小孔を穿って隣接気室間を連通させたり、或い
は外部で適宜に連通させて、人が仰臥した時の頭部、胸
腹部、臀部、大腿部、下肢(踵)部等の適宜の複数ブロ
ックに分ち使用すれば、各独立気室、各ブロックを空気
が充満しているが、空気圧はゼロの状態(すなわち、ウ
ォーターベッドの水を圧力のない状態で満水とした状
態)、更に詳しくは、袋体に与圧空気を注入しても、袋
体内で拡散して袋体内の圧力は直ぐには上昇せず、図2
5に示されているように、圧力ゼロの状態が続き、袋体
の全容積が空気で満たされるa点から初めて上昇し始め
るのであるが、上昇する曲線は初め極めて緩やかである
から人の感触や水銀圧力計、微圧計でもa点から僅かに
上昇したb点でしか判断し得ない。しかし、この間に相
当量の空気が注入され、人がこの上に乗った時に発生す
る内圧は所望のものとはならない。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】 また、人がウォーターベッド上に仰臥し
た時の平衡状態を考察すると、沈む深さは、その部分の
人体の厚さ(重さ)と面積、すなわち、単位面積当たり
の重量によって異なり、これに対して、沈んだ深さによ
る水圧と、表生地の横方向への張力が体が沈むことによ
って浮上させる力として、重量と抗して平衡を保つの
である。エアーベッドの場合は、ウォーターベッドのよ
うに沈む深さによる水圧が働かないので、同じ条件下
(例えば、内圧が15m/mHg)ではウォーターベッ
ドより臀部の沈みは更に大きく不具合なので、通常袋体
全体を20m/mHg以上の空気圧として臀部の沈む量
を少なくする。空気圧が20m/mHg位だと少し硬い
が、未だクッション性は残っている。しかし、胸骨と寛
骨の間の背骨以外に骨のない(俗に言う脾腹)部分や、
肩胛骨の周縁下部、背骨の裏側の凹んだ部分など従来の
寝床具では圧力の掛らない部分も20m/mHgの圧力
で押し上げられ、数分で鈍痛を感じ、それ以上は耐えら
れない。25m/mHg以上の圧力にすると、袋体の表
皮が強く張るようになるので、前記の部位は押し上げら
れなくなって鈍痛はなくなるが、反面クッション性はな
くなり、寝心地は悪くなる。すなわち、ベッドとして快
適に使用し得る圧力は胸腹部では15m/mHg以下で
あることが実験によって把握できたのである。因みに、
従来のエアーベッドは、スプリングベッドの代りとして
弾力を調整し得ることを目的としたもので 、ウォータ
ーベッドや本発明のエアーベッドのようにベッド面より
人が沈むことを想定していないので、何枚もの腰の強い
パットを入れて鈍痛がないようにしている。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】 そこで、本発明の発明者は、各気室また
は各ブロックに目的とする所望の内圧状態が自動的に得
られるようにすればよく、また、フラットな非波動型ベ
ッドとしての使用の外、エアーベッの各独立気室を1
本置きに2系統に分ち、共に常時送気して置き制御装置
により5〜15分毎に、3〜5分間宛位各系統の空気を
交互に電磁弁等により放出させてやれば、従来のエアー
マットより患者に優しい重症患者向きの床ずれ防止用の
エアーベッを兼ねることができ、前記問題点は一挙に
解決できるはずだと考えた。そして実験と試作を重ねた
結果、本発明を完成させることができた。本発明に係る
エアーベッドは、前記の問題点解決したものであって、
次のようなものである。すなわち、通気性のない合成樹
脂等の表裏シート部材と、所要枚数の整形帯(襠)によ
り、該各整形帯(襠)の端部を挾んだままの状態で表裏
シート部材の全周縁部が一体的に溶着形成されて仰臥す
る人体との直交方向に多数の独立気室が形成された空気
袋体において、該空気袋体における各気室に大気圧下で
充気させる自動排出制御機能付き給排気栓が溶着された
構成を特徴とし、また、独立気室が複数のブロックに分
けられたものは、整形帯(襠)として1個の小孔が穿設
されたものと、小孔のない整形帯(襠)が用いられて、
小孔のない各整形帯(襠)を介して頭部、胸腹部、臀
部、大腿部、下肢(踵)部等の適宜な各ブロックに独立
区分され、各ブロックにおいては各整形帯(襠)の小孔
を介して連通する複数の独立気室が連設形成されて、各
ブロックには、該ブロック内の独立気室に大気圧下で充
気させる各1個の自動排出制御機能付き給排気栓が溶着
された構成を特徴とするものである。また、ブロックに
分けられたエアーベッドにおいては、自動排出制御機能
付き給排気栓に代えて調圧弁と給気接続部の組合せ構造
としてもよい。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】 気室14内の圧力は、バネ33の力のみ
によって調整されるので、ベッド上に人が乗っていない
状態で空気を圧入しても自動的に所望の圧力に調整がで
き、ベッドに人が寝ると、一旦は胸腹部、臀部で約10
m/mHg位上昇するが、2分位で調整された圧力に戻
り、以後その圧力が維持される。人がベッドから降りる
と、圧力は5m/mHg位下降するが、ポンプ21の吐
出量にもよるが、2分位で調整した圧力に戻る。整形帯
(襠)4に穿った小孔15とも関連して人がベッド上に
腰をおろしたり、足で踏み込んだ時に表シート部材2が
裏シート部材3までついてしまうという所謂、踏抜現象
は起らない。また、使用する人が誰であっても、例えば
子供であっても、大人であっても調整し直す必要はな
い。
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図17
【補正方法】変更
【補正内容】
【図17】
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図21
【補正方法】変更
【補正内容】
【図21】
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図22
【補正方法】変更
【補正内容】
【図22】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通気性のない合成樹脂等の表裏シート部
    材と、所要枚数の整形帯(襠)により、該各整形帯
    (襠)の端部を挾んだままの状態で前記表裏シート部材
    の全周縁部が一体的に溶着形成されて仰臥する人体との
    直交方向に多数の独立気室が形成された空気袋体におい
    て、該空気袋体における前記各気室に大気圧下で充気さ
    せる自動排出制御機能付き給排気栓が溶着された構成を
    特徴とするエアーベット。
  2. 【請求項2】 通気性のない合成樹脂等の表裏シート部
    材と、1個の小孔が穿設された所要枚数の整形帯(襠)
    と小孔を有しない複数枚の整形体(襠)により、これら
    整形帯(襠)の端部を挾んだままの状態で前記表裏シー
    ト部材の全周縁が一体的に溶着されて、仰臥する人体と
    の直交方向に、前記小孔を有しない各整形帯(襠)を介
    して頭部、胸腹部、臀部、大腿部、下肢(踵)部等の適
    宜な各ブロックに独立区分されると共に、各ブロックに
    おいては前記小孔を有する各整形帯(襠)を介して連通
    する複数の独立気室が連設されて空気袋体が構成される
    と共に、該空気袋体における前記各ブロックには、各ブ
    ロック内の独立気室に大気圧下で充気させる各1個の自
    動排出制御機能付き給排気栓が溶着された構成を特徴と
    するエアーベット。
  3. 【請求項3】 通気性のない合成樹脂等の表裏シート部
    材と、1個の小孔が穿設された所要枚数の整形帯(襠)
    と小孔を有しない複数枚の整形帯(襟)により、これら
    整形帯(襠)の端部を挾んだままの状態で前記表裏シー
    ト部材の全周縁が一体的に溶着されて、仰臥する人体と
    の直交方向に、前記小孔を有しない各整形帯(襠)を介
    して頭部、胸腹部、臀部、大腿部、下肢(踵)部等の適
    宜な各ブロックに独立区分されると共に、各ブロックに
    おいては前記小孔を有する各整形帯(襠)を介して連通
    する複数の独立気室が連設されて空気袋体が構成される
    と共に、該空気袋体における前記各ブロックには、各1
    個の調圧弁が溶着されて、各ブロックはそれぞれ調圧弁
    と給気接続部および接続管または給気接続部同志および
    接続管を介して連通状態とされ、更に前記ブロックに給
    気するためのエアーポンプが装着された構成を特徴とす
    るエアーベット。
  4. 【請求項4】 前記頭部、胸腹部、臀部、大腿部、下肢
    (踵)部等の適宜な各ブロックが、前記通気性のない合
    成樹脂等の表裏シート部材と前記整形帯(襠)によって
    独立形成され、これら独立ブロック体が布袋に収納され
    た構成を特徴とする請求項2または3のエアーベッド。
  5. 【請求項5】 ベッドの横幅を有する円筒袋体が所要数
    形成されて、該円筒袋体の適宜な部分には該円筒袋体を
    大気圧下で充気させる自動排出制御機能付き給排気栓ま
    たは調圧弁および給気接続部の選択されたいずれかがそ
    れぞれ溶着され、これら円筒袋体が布袋に収納された構
    成を特徴とするエアーベッド。
  6. 【請求項6】通気性のない合成樹脂等の表裏シート部材
    と、所要枚数の整形帯(襠)により、これら整形帯
    (襠)の端部を挾んだままの状態で前記表裏シート部材
    の全周縁が一体的に溶着されて、仰臥する人体との直交
    方向に多数の独立気室が形成された空気袋体において、
    各独立気室は1本置きの2系統に分れた、かつ各系統は
    頭部、胸腹部、臀部、大腿部、下肢(踵)部等の適宜な
    各ブロックに分たれると共に、各ブロックには給排気接
    続部と調圧弁が溶着され、更にブロックの一部は制御装
    置を介してエアーポンプに接続されている構成を特徴と
    するエアーベット。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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