JPH07184686A - 細胞活性測定方法 - Google Patents

細胞活性測定方法

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JPH07184686A
JPH07184686A JP33448793A JP33448793A JPH07184686A JP H07184686 A JPH07184686 A JP H07184686A JP 33448793 A JP33448793 A JP 33448793A JP 33448793 A JP33448793 A JP 33448793A JP H07184686 A JPH07184686 A JP H07184686A
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cells
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cell
working
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Shigeyuki Miyamoto
重幸 宮本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 接着依存性を有する細胞の活性を簡便に測定
する。 【構成】 作用電極1と対電極2が設けられた電極基板
4を培養容器5の内部底面に設置し、接着依存性を有し
た細胞9を培養液10と共に培養して作用電極1の表面
に細胞を接着させる。その後作用電極用リード線6及び
対電極用リード線7を、ロックインアンプ12が接続さ
れたポテンシオスタット11に接続し、作用電極1の表
面のインピーダンスを測定する。 【効果】 作用電極として平板な電極基板を用いるの
で、電極表面に接着依存性を有する細胞を容易に接着さ
せることができる。また、インピーダンス測定は細胞活
性に悪影響を及ぼさない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、接着依存性を有する細
胞の活性を簡便に測定する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】細胞の活性を測定することは、細胞の生
化学的現象や性質の解明に有用であるばかりでなく、種
々の化学物質の生理活性や毒性を調べる手段としても検
討されており、細胞の活性を簡便に測定することの工学
的意義は大きい。一般的な細胞活性測定は、ニュートラ
ルレッドなどの色素の細胞内への取り込み量を吸光光度
計で計測したり、細胞外へ漏出した乳酸脱水素酵素など
の酵素の活性を定量することによって行われているが、
より簡便な方法として、電気化学的手法を利用した例が
報告されている。
【0003】例えば、特開昭56−66749号公報で
は、細胞懸濁液に電極を挿入し、電極に一定電位を印加
して電流値を測定すると、この測定値が細胞数と相関し
ていることが示されており、この事実に基づいた動植物
組織の活性測定方法を開示している。また、特開昭59
−81551号公報では、細胞懸濁液に少なくとも一対
の電極を挿入し、電極間に周期的走査電位を印加して、
生起する電流値を測定することを特徴とする細胞活性測
定方法を開示している。
【0004】また、細胞の代謝によって生じるpHの変
化を測定することによって、細胞の活性をとらえる研究
に関する報告がある(1989年10月、サイエンス
(Science),第246巻,243−247頁参
照)。半導体pHセンサの表面に細胞を保持してpHの
減少速度を測定することによって、種々の物質が細胞活
性に与える影響を明らかにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一部の細胞、特に多く
の動物細胞は、何かに接着して生育する接着依存性を有
しており、これらの細胞は浮遊状態で生存、増殖などを
行うことができないが、従来の電気化学的手法による細
胞活性測定方法は、浮遊した細胞の懸濁液を用いて電気
化学的測定を行っているため、接着依存性を有する細胞
の活性を測定することができない。また、従来の電気化
学的手法による細胞活性測定方法は、細胞懸濁液に直流
電位を印加して電流値を測定しているが、この方法で
は、特に印加電位が高い場合、細胞内の電気化学的活性
物質が電気分解を起こしたり、培養液の電気分解によっ
て細胞に有害な物質が生成する。そのため、特に電極近
傍の細胞の活性に悪影響を及ぼす欠点がある。
【0006】細胞代謝に基づくpH変化を測定する細胞
活性測定方法は、細胞はpHセンサの表面に保持されて
いるので、接着依存性を有する細胞の活性の測定は可能
であるが、検出器である半導体pHセンサの構造が複雑
である欠点がある。
【0007】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解決し、接着依存性を有する細胞の活性を簡便に測定す
る方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による細胞活性測定方法は、培養容器の内部
底面に作用電極と対電極が形成された電極基板を設置
し、前記培養容器に接着依存性を有する細胞と前記細胞
の生育のための液体培地を収容し、前記細胞の培養を行
うことによって接続細胞を前記作用電極表面に接着さ
せ、前記作用電極と前記対電極の間に交流電圧を印加し
て作用電極表面のインピーダンスを測定することを特徴
とする。
【0009】あるいは、培養容器の内部底面に作用電極
と対電極と参照電極が形成された電極基板を設置し、前
記培養容器に接着依存性を有する細胞と前記細胞の生育
のための液体培地を収容し、前記細胞の培養を行うこと
によって前記細胞を前記作用電極表面に接着させ、前記
参照電極に対する前記作用電極の電極電位を維持しなが
ら、前記作用電極と前記対電極の間に交流電圧を印加し
て、作用電極表面のインピーダンスを測定することを特
徴とする細胞活性測定方法。
【0010】あるいは、培養容器の内部底面に作用電極
と対電極が形成された電極基板を設置し、前記培養容器
に接着依存性を有する細胞と前記細胞の生育のための液
体培地を収容し、前記細胞の培養を行うことによって前
記細胞を前記作用電極表面に接着させ、前記対電極に対
して前記作用電極に一定の直流電圧を印加して、作用電
極に流れる電流値を測定することを特徴とする細胞活性
測定方法。
【0011】あるいは、培養容器の内部底面に作用電極
と対電極と参照電極が形成された電極基板を設置し、前
記培養容器に接着依存性を有する細胞と前記細胞の生育
のための液体培地を収容し、前記細胞の培養を行うこと
によって前記細胞を前記作用電極表面に接着させ、前記
参照電極に対して前記作用電極に一定の直流電圧を印加
して、作用電極に流れる電流値を測定することを特徴と
する細胞活性測定方法。
【0012】
【作用】本発明は、細胞に由来する電流やインピーダン
スの測定値が細胞数と極めてよく相関している事実に基
づいた動植物組織の活性測定方法である。一部の細胞、
特に多くの動物細胞は、何かに接着して生育する接着依
存性を有しており、これらの細胞は浮遊状態で生存、増
殖などを行うことができないが、本発明では、作用電極
として平板な電極基板を用い、培養容器の内部底面に設
置して使用するため、従来の棒状などの形状の電極に比
べて、電極表面に接着依存性を有する細胞を容易に接着
させることができる。そのため、従来の電気化学的手法
による細胞活性測定方法は、浮遊した細胞の懸濁液を用
いて電気化学的測定を行っているため、接着依存性を有
する細胞の活性を測定することができなかったが、本発
明においては、接着依存性を有する細胞の活性測定が可
能になる。さらに、細胞活性を測定する電気化学的手法
として交流電圧によるインピーダンス測定方法を用いる
と、従来の直流電位を印加した場合のように数秒間以上
の長い時間一定方向に電流が流れ続けることがない。そ
のため、細胞内成分や培養液の電気分解はほとんど起こ
らず、細胞活性に悪影響が及ぶことがない。
【0013】また、本発明の細胞活性測定方法で使用す
る電極は基板に構成されているため、従来のpHセンサ
などのような複雑な構造の電極よりも簡単な構造であ
り、電極の製造や保守の面で有利である。
【0014】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
説明する。
【0015】(実施例1)図1は、第一の発明の細胞活
性測定方法の一実施例を示す構成図である。まず、作用
電極1と対電極2が設けられた電極基板4を培養容器5
の内部底面に設置する。作用電極1と対電極2には各
々、作用電極用リード線6と対電極用リード線7が接続
されている。次に培養容器5に接着依存性を有した細胞
9を懸濁した培養液10を添加して一定の温度、湿度、
二酸化炭素濃度の下で細胞の培養を行い、作用電極1の
表面に細胞9を接着させる。その後、作用電極用リード
線6及び対電極用リード線7をポテンシオスタット11
に接続する。ポテンシオスタット11にはロックインア
ンプ12が接続されている。一定の温度、湿度、二酸化
炭素濃度の条件下で、ポテンシオスタット11とロック
インアンプ12により作用電極1と対電極2の間に交流
電圧を印加し、作用電極1の表面のインピーダンスを測
定する。
【0016】本実施例において、電極基板4には作用電
極1と対電極2のみが設けられており、参照電極を有し
ていない。そのため、電極基板の構造が簡単である利点
がある。また、交流電圧によるインピーダンス測定方法
を用いているので、数秒間以上の長い時間一定方向に電
流が流れ続けることがない。そのため、細胞内成分や培
養液の電気分解はほとんど起こらず、細胞活性に悪影響
が及ぶことがない。
【0017】作用電極1及び対電極2の電極材料として
は、通常の電気化学的測定で使用され、電極基板4上に
容易に形成できる材料であればよい。例えば、薄膜形成
とリソグラフィーによって電極形成が可能な金、銀、白
金や、印刷技術によって電極形成が可能な炭素などが挙
げられる。また、インジウム−酸化スズ(ITO)電極
などの透明電極を用いれば、透過式の生物顕微鏡で細胞
の形態を観察することができるので好適である。
【0018】電極基板4の材料としては、例えば十分な
物理的強度があってその表面に電極が形成できるプラス
ティック、石英、ガラス等を用いることができる。ま
た、電極基板4が透明であれば、透過式の生物顕微鏡で
接着した細胞の形態を観察することができるので好適で
ある。
【0019】電極基板4の培養容器5の内部底面への設
置は、電極基板4が親水性を有しており、かつ培養や測
定の際に振動などが加わらなければ、単に電極基板4を
培養容器5の内部底面上に静置すれば十分である。しか
し、細胞の生育に影響を及ぼさないような接着剤で電極
基板4と培養容器5を接着させたり、電極基板4が培養
液10の液面に浮き上がらないように電極基板4上に十
分な重量を有するスペーサーを置くなど、電極基板4を
培養容器5の内部底面上に保持させる手段を用いた方が
望ましい。
【0020】本方法のインピーダンス測定において、作
用電極1の表面のインピーダンスを測定し、対電極2の
表面のインピーダンスの影響を減少させるためには、対
電極2の面積を作用電極1の面積より十分大きく、理想
的には5倍以上大きくすることが望ましい。
【0021】作用電極1の表面への細胞9の接着を亢進
させると、細胞活性に関連した細胞の電気化学的特性を
インピーダンス測定結果に良く反映させることができ
る。そのために、電極基板4の表面全面や作用電極1の
表面部分だけに細胞の接着を亢進させるような処理、例
えば、電極基板4の表面全面にシランカップリング剤を
作用させて疎水的にしたり、コラーゲン膜を設けるなど
の処理を行うことは好適である。
【0022】次に、本実施例による細胞活性測定の例を
示す。電極基板4には、直径5センチメートル、厚さ
0.5ミリメートルの透明石英基板を用いた。この電極
基板4の表面には予め、厚さ1マイクロメートルの金薄
膜によって、面積4.84平方ミリメートルの作用電極
1と面積26平方ミリメートルの対電極2を形成した。
作用電極1と対電極2の末端に、藤倉化成製の導電性樹
脂を用いて各々被覆単線のリード線6、7を取り付け、
リード線を取り付けた部分をシリコーンゴムで覆って絶
縁した。この電極基板を紫外線減菌器で減菌した後、コ
ーニング製の内径5センチメートルのプラスティックデ
ィッシュの中に静置した。このプラスティックディッシ
ュの中に、約50万個の血管内皮細胞が懸濁した、10
%牛胎児血清を含むMCDB131培地を入れ、37
℃、水蒸気飽和、5%二酸化炭素雰囲気下で16時間培
養し、電極基板表面に細胞を接着させた。その後、電極
基板に取り付けられたリード線6、7を、ロックインア
ンプ12が接続されたポテンシオスタット11に接続
し、振幅5ミリボルト、周波数100キロヘルツから1
0ヘルツの交流電圧を印加してインピーダンス測定を行
った。ポテンシオスタット11にはEG&G製273A
型を、ロックインアンプ12にはEG&G製5210E
C型を使用した。
【0023】図2は、上記の細胞活性測定で得られた結
果のナイキストプロットである。図中Aのプロットは細
胞接着がない場合、Bのプロットは細胞が接着した場合
であるが、顕著な曲線の変化がある。これより、インピ
ーダンス測定によって作用電極表面への細胞接着の有無
や細胞接着数に関する情報が得られることが示された。
また、Cのプロットは細胞が接着した電極基板に波長2
53.7ナノメートル、線量540ジュール毎平方メー
トルの紫外線を照射し、細胞を死滅させた場合の結果で
ある。BのプロットとCのプロットを比較すると、曲線
の形状の変化が観察された。これより、インピーダンス
測定によって細胞の生死や細胞活性に関する情報も得ら
れることが示された。
【0024】(実施例2)図3は、第二の発明の細胞活
性測定方法の一実施例を示した図である。まず、作用電
極1と対電極2と参照電極3が設けられた電極基板4を
培養容器5の内部底面に設置する。作用電極1と対電極
2と参照電極3には各々、作用電極用リード線6と対電
極用リード線7と参照電極用リード線8が接続されてい
る。次に培養容器5に接着依存性を有した細胞9を懸濁
した培養液10を添加して一定の温度、湿度、二酸化炭
素濃度の下で細胞の培養を行い、作用電極1の表面に細
胞9を接着させる。その後、作用電極用リード線6及び
対電極用リード線7及び参照電極用リード線8をポテン
シオスタット11に接続する。ポテンシオスタット11
にはロックインアンプ12が接続されている。一定の温
度、湿度、二酸化炭素濃度の条件下で、ポテンシオスタ
ット11とロックインアンプ12により、参照電極3に
対する作用電極1の電極電位を一定に維持しながら作用
電極1と対電極2の間に交流電圧を印加し、作用電極1
の表面のインピーダンスを測定する。
【0025】本方法において、電極基板4には参照電極
3が設けられているので、作用電極1をある一定の電位
に維持しながらインピーダンス測定を行うことができ、
実施例1の場合に比べてより正確な測定が可能である利
点がある。また、交流電圧によるインピーダンス測定法
を用いているので、数秒間以上の長い時間一定方向に電
流が流れ続けることがない。そのため、細胞内成分や培
養液の電気分解はほとんど起こらず、細胞活性に悪影響
が及ぶことがない。
【0026】参照電極3としては、平板な電極基板上に
容易に形成できる銀−塩化銀電極が適当である。また、
基板電極上に形成された参照電極を用いる代わりに、針
状または棒状の参照電極を培養液に挿入して用いること
もできる。この場合は、電極基板上に参照電極を形成す
る必要が無く、銀−塩化銀電極に限らず様々な電極を用
いることができ、電極の安定性が比較的良いという利点
がある。その他の構成については実施例1と同様であ
る。
【0027】(実施例3)図4は、第三の発明の細胞活
性測定方法の一実施例を示した図である。まず、作用電
極1と対電極2が設けられた電極基板4を培養容器5の
内部底面に設置する。作用電極1と対電極2には各々、
作用電極用リード線6と対電極用リード線7が接続され
ている。次に培養容器5に接着依存性を有した細胞9を
懸濁した培養液10を添加して一定の温度、湿度、二酸
化炭素濃度の条件下で細胞の培養を行い、作用電極1の
表面に細胞9を接着させる。その後、作用電極用リード
線6及び対電極用リード線7をポテンシオスタット11
に接続する。一定の温度、湿度、二酸化炭素濃度の条件
下で、ポテンシオスタット11により作用電極1と対電
極2の間に一定の直流電圧を印加し、作用電極1に流れ
る電流値を測定する。
【0028】本方法において、電極基板3には作用電極
1と対電極2のみが設けられており、参照電極を有して
いない。そのため、電極基板の構造が簡単である利点が
ある。また、直流電圧の印加による電流を測定している
ので、ポテンシオスタット9だけで測定が可能であり、
機器の構成が簡単である利点がある。
【0029】本方法の電流測定において、対電極2の表
面で起こる電気化学反応の影響を小さくするためには、
対電極2の面積を作用電極1の面積より十分大きく、理
想的には5倍以上大きくすることが望ましい。その他の
構成については実施例1と同様である。
【0030】(実施例4)図5は、第四の発明の細胞活
性測定方法の一実施例を示した図である。まず、作用電
極1と対電極2と参照電極3が設けられた電極基板4を
培養容器5の内部底面に設置する。作用電極1と対電極
2と参照電極3には各々、作用電極用リード線6と対電
極用リード線7と参照電極用リード線8が接続されてい
る。次に培養容器5に接着依存性を有した細胞9を懸濁
した培養液10を添加して一定の温度、湿度、二酸化炭
素濃度の下で細胞の培養を行い、作用電極1の表面に細
胞9を接着させる。その後、作用電極用リード線6及び
対電極用リード線7及び参照電極用リード線8をポテン
シオスタット11に接続する。一定の温度、湿度、二酸
化炭素濃度の条件下で、ポテンシオスタット11により
参照電極3に対する作用電極1の電極電位を一定に維持
し、作用電極1に流れる電流値を測定する。
【0031】本方法において、電極基板3には参照電極
11が設けられているので、作用電極1を一定の電位に
維持することが容易であり、実施例3の場合に比べてよ
り正確な測定が可能である利点がある。また、直流電圧
の印加による電流を測定しているので、ポテンシオスタ
ット11だけで測定が可能であり、機器の構成が簡単で
ある利点がある。その他の構成については実施例3と同
様である。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の細胞活性
測定方法は、作用電極として平板な電極基板を用い、培
養容器の内部底面に設置して使用するため、電極表面に
接着依存性を有する細胞を容易に接着させることがで
き、接着依存性細胞の活性を電気化学的手法によって測
定することができる。また、本発明の細胞活性測定方法
で使用する電極は基板に構成されているため、従来のp
Hセンサなどのような複雑な電極構造に比べ、簡単な構
造のものであり、電極の製造や保守の面で有利である。
さらに、細胞活性を測定する電気化学的手法として交流
電圧によるインピーダンス測定方法を用いれば、細胞内
成分や培養液の電気分解が起こらず、細胞活性が悪影響
を受けない。本発明を利用することにより、接着依存性
を有する細胞の活性測定が大幅に簡便化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の発明の細胞活性測定方法の一実施例に用
いた装置の構成断面図である。
【図2】第一の発明の細胞活性測定方法の実施例によっ
て得られたナイキストプロット図である。
【図3】第二の発明の細胞活性測定方法の一実施例に用
いた装置の構成断面図である。
【図4】第三の発明の細胞活性測定方法の一実施例に用
いた装置の構成断面図である。
【図5】第四の発明の細胞活性測定方法の一実施例に用
いた装置の構成断面図である。
【符号の説明】
1 作用電極 2 対電極 3 参照電極 4 電極基板 5 培養容器 6 作用電極用リード線 7 対電極用リード線 8 参照電極用リード線 9 細胞 10 培養液 11 ポテンシオスタット 12 ロックインアンプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】培養容器の内部底面に作用電極と対電極が
    形成された電極基板を設置し、前記培養容器に接着依存
    性を有する細胞と前記細胞の生育のための液体培地を収
    容し、前記細胞の培養を行うことによって前記細胞を前
    記作用電極表面に接着させ、前記作用電極と前記対電極
    の間に交流電圧を印加して前記作用電極表面のインピー
    ダンスを測定することを特徴とする細胞活性測定方法。
  2. 【請求項2】培養容器の内部底面に作用電極と対電極と
    参照電極が形成された電極基板を設置し、前記培養容器
    に接着依存性を有する細胞と前記細胞の生育のための液
    体培地を収容し、前記細胞の培養を行うことによって前
    記細胞を前記作用電極表面に接着させ、前記参照電極に
    対する前記作用電極の電極電位を維持しながら前記作用
    電極と前記対電極の間に交流電圧を印加して前記作用電
    極表面のインピーダンスを測定することを特徴とする細
    胞活性測定方法。
  3. 【請求項3】培養容器の内部底面に作用電極と対電極が
    形成された電極基板を設置し、前記培養容器に接着依存
    性を有する細胞と前記細胞の生育のための液体培地を収
    容し、前記細胞の培養を行うことによって前記細胞を前
    記作用電極表面に接着させ、前記対電極に対して前記作
    用電極に一定の直流電圧を印加して前記作用電極に流れ
    る電流値を測定することを特徴とする細胞活性測定方
    法。
  4. 【請求項4】培養容器の内部底面に作用電極と対電極と
    参照電極が形成された電極基板を設置し、前記培養容器
    に接着依存性を有する細胞と前記細胞の生育のための液
    体培地を収容し、前記細胞の培養を行うことによって前
    記細胞を前記作用電極表面に接着させ、前記参照電極に
    対して前記作用電極に一定の直流電圧を印加して前記作
    用電極に流れる電流値を測定することを特徴とする細胞
    活性測定方法。
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