JPH071844B2 - アンテナパターンの処理方法 - Google Patents

アンテナパターンの処理方法

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JPH071844B2
JPH071844B2 JP3258774A JP25877491A JPH071844B2 JP H071844 B2 JPH071844 B2 JP H071844B2 JP 3258774 A JP3258774 A JP 3258774A JP 25877491 A JP25877491 A JP 25877491A JP H071844 B2 JPH071844 B2 JP H071844B2
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antenna
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main antenna
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俊浩 瀬在
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ビーム幅を圧縮する
と共にサイドローブを低減することの可能なアンテナパ
ターンの処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、受信用アンテナに限らず、アン
テナパターンの良さを表す指標には、ビーム幅とサイド
ローブがあり、ビーム幅が小さい程、あるいはサイドロ
ーブが小さい程、アンテナパターンとしての性能がよく
なる。
【0003】しかしながら、ビーム幅とサイドローブと
は相反する関係にあり、またビーム幅とアンテナの大き
さ(長さ)とは反比例の関係にある。すなわち、アンテ
ナの大きさが一定の場合には、ビーム幅を小さくしよう
とすると、サイドローブが大きくなり、サイドローブを
小さくしようとすると、ビーム幅が大きくなってしま
う。またアンテナの大きさを変えても構わない場合に
は、ビーム幅を小さくしようとすると、アンテナが大き
くなり、アンテナを小さくしようとすると、ビーム幅が
大きくなってしまう。
【0004】したがって、例えばレーダアンテナの場
合、まずビーム幅とサイドローブとの関係においては、
サイドローブを下げるとビーム幅が広がるため、分解能
が悪くなって対象物の識別能力が低下し、多物体を1物
体と誤認する恐れが生ずる。逆にビーム幅を小さくする
とサイドローブが大になるため、観測方向に物体がなく
てもサイドローブ方向に物体があると、観測方向に物体
があると判断する恐れがある。またビーム幅とアンテナ
の大きさの関係においては、ビーム幅を半分にして対象
物の識別度を2倍にすると、アンテナの大きさが2倍に
なる。大きさが2倍になると、アンテナの占有領域が大
きくなるばかりでなく、アンテナ重量の増加,アンテナ
支持構造物の大型化等、様々な弊害が生ずる。逆にアン
テナの大きさを半分にすると、ビーム幅が2倍に広が
り、識別度が半分に悪化する。
【0005】このようにビーム幅とサイドローブは相反
する性質をもっているため、両者を共に最適な状態にす
ることは不可能であり、チェビシェフ分布のように、あ
るサイドローブの条件でビーム幅を最小にする、あるい
はあるビーム幅の条件でサイドローブを最小にする分布
を考え、ビーム幅とサイドローブをある程度の所で妥協
している。またビーム幅とアンテナの大きさも上記のよ
うに相反する性質をもっており、実際のアンテナではア
ンテナの占める領域等に制限がある場合が殆どであるの
で、このような制約の下でビーム幅がある程度のところ
で妥協している。
【0006】このような問題点を一部改善するため、従
来、掛算型アレイの原理を用いた複数個のアンテナ素子
の受信信号を掛け合わせて、ビーム幅を小さくするビー
ム圧縮を行う方法が知られている。図9は、かかるビー
ム圧縮を行うアンテナ構成を示す図であり、101 は複数
の放射素子を等間隔で直線状に配列したアレイアンテナ
などで構成されたメインアンテナで、102 はリファレン
スアンテナであり、メインアンテナ101 からビーム幅を
圧縮すべきX方向に離して配置されている。103 はメイ
ンアンテナ101 の受信信号とリファレンスアンテナ102
の受信信号を乗算する掛算器である。このような構成の
アンテナ装置においては、各アンテナ101, 102で受信し
た信号を、位相を合わせて掛算器103 へ入力し乗算処理
をすることにより、メインアンテナの指向特性とリファ
レンスアンテナの指向特性とが乗算され、ビーム幅を圧
縮した合成指向特性が得られるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ビーム圧縮を行う方法は、メインアンテナ素子の一方向
にのみ隣接してリファレンスアンテナを配置したもので
あり、単に1次元的にビーム幅を圧縮するものであり、
サイドローブを同時に低減することはできないものであ
る。
【0008】本発明は、従来のアンテナ装置における上
記問題を解消するためになされたもので、ビーム幅の圧
縮と共にサイドローブを低減することの可能なアンテナ
パターンの処理方法を提供することを目的とするもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】上記問題点を解
決するため、請求項1記載の発明は、電波を受信する主
アンテナ素子に対して、該主アンテナ素子の圧縮すべき
ビーム幅方向である第1の方向に前記主アンテナ素子と
隣接し且つビーム軸を主アンテナ素子と一致させて1個
以上の第1の副アンテナ素子を配置し、更に前記第1の
方向と直交する第2の方向に前記主アンテナ素子と隣接
し且つビーム軸を主アンテナ素子と一致させて、前記第
1の方向に関して等方向性のパターンをもたない1個以
上の第2の副アンテナ素子を配置してアンテナ系を構成
し、該アンテナ系のアンテナビームを前記第1の方向に
走査し、主アンテナ素子と第1の副アンテナ素子の受信
信号を位相を合わせて乗算処理したのち、該乗算出力に
第2の副アンテナ素子の受信信号を位相を合わせて乗算
するものである。
【0010】このように構成したアンテナパターンの処
理方法においては、アンテナ系のアンテナビームを第1
の方向に走査し、まず主アンテナ素子と第1の副アンテ
ナ素子の受信信号を位相を合わせて乗算処理することに
より、掛算型アレイの原理により第1の方向のビーム幅
が圧縮される。更にこの乗算出力に第2の副アンテナ素
子の受信信号を位相を合わせて乗算することにより、第
1の方向のサイドローブが低減される。
【0011】すなわち、一般に、アンテナパターンは等
方向性でない限り、ビーム軸方向でその大きさが最大と
なり、その時の値を1とする(規格化する)と、ビーム
軸方向以外では、パターンの大きさは必ず1より小さく
なる。したがって主アンテナ素子と第1の副アンテナ素
子の乗算出力に第1の方向においてパターンが等方向性
でない第2の副アンテナ素子の受信信号を乗算手段で掛
け合わせると、主アンテナ素子と第1の副アンテナ素子
の合成パターンに、ビーム軸方向以外では1未満の値の
第2の副アンテナ素子のパターンを掛け合わせることに
なるため、掛け合わせた値はビーム軸方向以外では、主
アンテナ素子と第1の副アンテナ素子の合成値よりも小
さくなる。これにより第1の方向のビーム幅を圧縮する
と共にサイドローブが低減される。
【0012】また請求項2記載の発明は、電波を受信す
る主アンテナ素子に対して、該主アンテナ素子の圧縮す
べきビーム幅方向である第1の方向に前記主アンテナ素
子と隣接し且つビーム軸を主アンテナ素子と一致させて
1個以上の第1の副アンテナ素子を配置し、更に前記第
1の方向と直交する第2の方向に前記主アンテナ素子と
隣接し且つビーム軸を主アンテナ素子と一致させて、前
記第1の方向に関して等方向性のパターンをもたない1
個以上の第2の副アンテナ素子を配置してアンテナ系を
構成し、該アンテナ系のアンテナビームを前記第1及び
第2の方向以外の方向に走査し、主アンテナ素子と第1
の副アンテナ素子の受信信号を位相を合わせて乗算処理
したのち、該乗算出力に第2の副アンテナ素子の受信信
号を位相を合わせて乗算するものである。
【0013】このように構成したパターン処理方法にお
いては、アンテナ系のアンテナビームを第1及び第2の
方向以外の方向に走査し、まず主アンテナ素子と第1の
副アンテナ素子の受信信号を位相を合わせて乗算処理す
ることにより、掛算型アレイの原理により第1の方向の
ビーム幅が圧縮される。更にこの乗算出力に第2の副ア
ンテナ素子の受信信号を位相を合わせて乗算することに
より、同様に第2の方向のビーム幅が圧縮されると共に
第1の方向のサイドローブが低減される。これにより2
次元ビーム圧縮と共に第1の方向のサイドローブの低減
を行うことができる。
【0014】また請求項3記載の発明は、電波を受信す
る主アンテナ素子に対して、該主アンテナ素子の圧縮す
べきビーム幅方向である第1の方向に前記主アンテナ素
子と隣接し且つビーム軸を主アンテナ素子と一致させて
前記第1の方向と直交する第2の方向に関して等方向性
のパターンをもたない1個以上の第1の副アンテナ素子
を配置し、更に前記第1の方向と直交する第2の方向に
前記主アンテナ素子と隣接し且つビーム軸を主アンテナ
素子と一致させて、前記第1の方向に関して等方向性の
パターンをもたない1個以上の第2の副アンテナ素子を
配置してアンテナ系を構成し、該アンテナ系のアンテナ
ビームを前記第1及び第2の方向以外の方向に走査し、
主アンテナ素子と第1の副アンテナ素子の受信信号を位
相を合わせて乗算処理したのち、該乗算出力に第2の副
アンテナ素子の受信信号を位相を合わせて乗算するもの
である。
【0015】このように構成したパターン処理方法にお
いては、アンテナ系のアンテナビームを第1及び第2の
方向以外の方向に走査し、まず主アンテナ素子と第1の
副アンテナ素子の受信信号を位相を合わせて乗算処理す
ることにより、掛算型アレイの原理により第1の方向の
ビーム幅が圧縮されると共に、請求項1記載の発明と同
様の原理により第2の方向のサイドローブが低減され
る。更にこの乗算出力に第2の副アンテナ素子の受信信
号を位相を合わせて乗算することにより、同様に第2の
方向のビーム幅が圧縮されると共に第1の方向のサイド
ローブが低減される。これにより2次元ビーム圧縮と共
に2次元のサイドローブの低減化を実現することができ
る。
【0016】
【実施例】次に実施例について説明する。図1は、請求
項1記載の発明に係るアンテナパターンの処理方法を説
明するためのアンテナ装置の概略構成を示す概念図であ
る。図において、1は電波を受信するための主アンテナ
素子であり、ホーンアンテナやアレイアンテナなどのア
ンテナが用いられる。2は第1の副アンテナ素子で、主
アンテナ素子1のパターンのX方向のビーム幅を圧縮さ
せるため、X方向に主アンテナ素子1に隣接して且つビ
ーム軸を主アンテナ素子1と一致させて配置している。
3は第2の副アンテナ素子で、主アンテナ素子1のパタ
ーンのX方向のサイドローブを低下させるため、X方向
と直交するY方向に、主アンテナ素子1に隣接し且つビ
ーム軸を主アンテナ素子1と一致させて配置している。
【0017】第1の副アンテナ素子2は、ダイポールア
ンテナ,ホーンアンテナ,アレイアンテナ等どのような
タイプのアンテナでも用いることができる。一方、第2
の副アンテナ素子は、X方向パターンが等方向性でない
ものであれば、同様にどのようなタイプのアンテナでも
用いることができる。4は掛算回路で、主アンテナ素子
1の受信信号と第1の副アンテナ素子の受信信号を乗算
処理したのち、この乗算出力に第2の副アンテナ素子の
受信信号を乗算するものである。
【0018】このように構成したアンテナ装置におい
て、アンテナビームをX方向及びY方向以外の方向に走
査した際に電波が到来すると、主アンテナ素子1,第1
の副アンテナ素子2,第2の副アンテナ素子3は、それ
ぞれパターンに応じた受信信号を出力する。これらの出
力を掛算回路4で順次乗算処理して、掛算回路出力を最
終的出力とすることにより、X方向のビーム幅が圧縮さ
れ且つサイドローブを低減した主アンテナ素子のパター
ンに対応した出力が得られる。
【0019】図2は、反射板付半波長ダイポールアンテ
ナ(反射板からの距離は1/4波長)からなるアレイ素
子を、X方向に65素子(X方向の長さが受信電波波長の
約12倍)、Y方向に17素子(Y方向の長さが受信電波波
長の約3倍)の65×17のマトリクス状に配列し、X方向
及びY方向とも開口面分布を一様に構成した主アンテナ
素子と、上記アレイ素子を1×17に配列して構成した第
1の副アンテナ素子と、上記アレイ素子を65×1に配列
して構成した第2の副アンテナ素子とを用いた場合のシ
ミュレーション結果を示す図である。この際、出力電力
のパターンをX=0の値に対する相対値としてdB表示で
示している。破線は主アンテナ素子のパターン、実線は
ビーム圧縮と共にサイドローブを低減させた乗算出力パ
ターンを示している。このパターンから、サイドローブ
が低下し、且つビームが約半分に圧縮されたパターンが
得られることがわかる。このシミュレーションでは上記
のようなアンテナ素子を用いてアンテナ系を構成したも
のについて示したが、第1及び第2の副アンテナ素子
は、主アンテナ素子より小さいもので構成できるので、
アンテナ装置全体としての大きさは、ビーム圧縮及びサ
イドローブの低減を行わないものと殆ど変わりはない。
【0020】次にアンテナ装置の具体的な構成例を図3
に基づいて説明する。この構成例は、主アンテナ素子1
1、第1の副アンテナ素子12及び第2の副アンテナ素子1
3の何れも円形パッチアレイアンテナを用いてアンテナ
系を構成したものであり、第1の副アンテナ素子12は主
アンテナ素子11に対してX方向に離して配置され、第2
の副アンテナ素子13はY方向に離して配置されている。
【0021】掛算回路としては、アナログ的に行う場合
には、一般の掛算回路や周波数変調回路を用いることが
でき、またディジタル的に行う場合には、受信信号をA
/D変換器でディジタル信号に変換した後に乗算処理す
る手段等既知の技術を用いることができるが、その一例
を図4に示す。図4において、21は主アンテナ素子、22
は第1の副アンテナ素子、23は第2の副アンテナ素子、
24, 25, 26は各アンテナ素子でとらえた電波を受信する
受信機、27, 28, 29は受信機24, 25, 26の出力をディジ
タル信号に変換するA/D変換器、30はA/D変換器2
7, 28, 29の出力を掛算処理する掛算器である。そし
て、このように構成されているディジタル掛算回路で
は、主アンテナ素子21, 第1の副アンテナ素子22及び第
2の副アンテナ素子23で受信した電波は受信機24, 25,
26に入力され、各受信機では受信電波の電力を直流信号
で出力する。これらの受信機の出力はA/D変換器27,
28, 29に入力され、ディジタル値に変換されたのち、掛
算器30で掛算処理が行われ、掛算された値が出力され
る。
【0022】上記構成例では、第1及び第2の副アンテ
ナ素子を一つずつ用いたものを示したが、第1及び第2
の副アンテナ素子は、それぞれ複数個用いることができ
る。複数個用いた場合の乗算処理には、次の2つの方式
がある。第1の方式は複数個の副アンテナ素子の出力を
加え合わせた後に、主アンテナ素子の出力と掛算を行う
方式で、この場合は副アンテナ素子の受信電力が増加す
るので、1個の場合よりもアンテナ利得及びS/Nが良
好になる。他の方式は複数個の副アンテナ素子の出力を
それぞれ主アンテナ素子の出力と掛け合わせる方式で、
この場合は1個の場合よりも、更にビーム幅の圧縮がで
き且つサイドローブを低減できる。
【0023】次に請求項2記載の発明の実施例について
説明する。この発明におけるアンテナ系は、主アンテナ
素子及び第2の副アンテナ素子は、請求項1記載におけ
るそれらと同一構成であり、第1の副アンテナ素子はY
方向に等方向性パターンをもたせるため、ダイポールの
軸をX軸に一致させた半波長ダイポールアンテナ1素子
で構成し、そのアンテナビームの走査方向を、X方向及
びY方向以外の方向に走査するようにしたものである。
なお図4に示した掛算回路の構成は、そのままこの請求
項2記載の発明にも適用できる。
【0024】このような構成のアンテナ系を、X方向及
びY方向以外の方向に走査した場合においては、各アン
テナ素子の受信信号の掛算処理により、X方向のビーム
圧縮とサイドローブの低減の他に、Y方向のビーム圧縮
も得られるが、その処理後の合成アンテナパターンを図
5,図6及び図7に示す。
【0025】すなわち、図5,図6及び図7は、それぞ
れX軸となす角が10度, 45度, 80度となるようにアンテ
ナビームを走査した場合のアンテナパターンで、破線が
主アンテナ素子のパターン、実線が本発明による2次元
ビーム圧縮と1次元低サイドローブ化されたパターンを
示している。これらの図から、ビーム走査方向のX軸と
なす角が大きくない場合はサイドローブは大きく低減さ
れるが、角度が大きい場合はサイドローブの低減が少な
くなることがわかる。しかしビーム走査角度の如何に拘
らずビームは圧縮されていることがわかる。
【0026】次に請求項3記載の発明の実施例について
説明する。この発明は、請求項1記載の発明における第
1の副アンテナ素子を、Y方向パターンが等方向性でな
いもので構成し、更にアンテナビームの走査方向をX方
向及びY方向以外の方向に走査するようにしたものであ
る。したがって第1の副アンテナ素子をY方向に等方向
性でないものとする以外は図3に示したアンテナ構成、
及び図4に示した掛算回路の構成は、そのままこの請求
項3記載の発明にも適用できる。
【0027】このような構成のアンテナ系をX方向及び
Y方向以外の方向に走査した場合においては、各アンテ
ナ素子の受信信号を掛算処理することにより、2次元ビ
ーム圧縮と2次元のサイドローブ低減化が行われるが、
その際のアンテナパターンを等高線図で表したものを図
8に示す。図8の(A)は主アンテナ素子のアンテナパ
ターンで、図8の(B)は2次元圧縮,低サイドローブ
化が行われたパターンで、2次元圧縮,低サイドローブ
化される様子をわかり易く説明するため等高線図で示
し、−3,−6,−9,−12,−15,−18,−21dBの値
を示している。
【0028】
【発明の効果】以上実施例に基づいて説明したように、
請求項1記載の発明によれば、1次元のビーム圧縮と共
に1次元のサイドローブの低減化が得られる。また請求
項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明における
アンテナ系を第1及び第2の方向以外の方向に走査する
ことにより、2次元のビーム圧縮と1次元のサイドロー
ブの低減化が得られる。更に請求項3記載の発明によれ
ば、第1及び第2の副アンテナ素子を何れも第1あるい
は第2の方向に等方向性でないパターンをもつもので構
成し、且つアンテナ系を第1及び第2の方向以外の方向
に走査することにより、2次元のビーム圧縮及び2次元
のサイドローブの低減化が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアンテナパターンの処理方法の実
施例を説明するためのアンテナ装置を示す概念図であ
る。
【図2】図1に示したアンテナ装置で得られる合成パタ
ーンを示す図である。
【図3】図1に示したアンテナ装置の具体的な構成例を
示す図である。
【図4】掛算回路の具体的な構成例を示す回路構成図で
ある。
【図5】2次元ビーム圧縮と1次元サイドローブ低減化
を行う場合の合成パターンを示す図である。
【図6】同じく、2次元ビーム圧縮と1次元サイドロー
ブ低減化を行う場合の合成パターンを示す図である。
【図7】同じく、2次元ビーム圧縮と1次元サイドロー
ブ低減化を行う場合の合成パターンを示す図である。
【図8】2次元ビーム圧縮及び2次元サイドローブ低減
化を行う場合の合成パターンを示す図である。
【図9】従来のビーム圧縮を行うアンテナ装置を示す概
念図である。
【符号の説明】
1 主アンテナ素子 2 第1の副アンテナ素子 3 第2の副アンテナ素子 4 掛算回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電波を受信する主アンテナ素子に対し
    て、該主アンテナ素子の圧縮すべきビーム幅方向である
    第1の方向に前記主アンテナ素子と隣接し且つビーム軸
    を主アンテナ素子と一致させて1個以上の第1の副アン
    テナ素子を配置し、更に前記第1の方向と直交する第2
    の方向に前記主アンテナ素子と隣接し且つビーム軸を主
    アンテナ素子と一致させて、前記第1の方向に関して等
    方向性のパターンをもたない1個以上の第2の副アンテ
    ナ素子を配置してアンテナ系を構成し、該アンテナ系の
    アンテナビームを前記第1の方向に走査し、主アンテナ
    素子と第1の副アンテナ素子の受信信号を位相を合わせ
    て乗算処理したのち、該乗算出力に第2の副アンテナ素
    子の受信信号を位相を合わせて乗算することを特徴とす
    るアンテナパターンの処理方法。
  2. 【請求項2】 電波を受信する主アンテナ素子に対し
    て、該主アンテナ素子の圧縮すべきビーム幅方向である
    第1の方向に前記主アンテナ素子と隣接し且つビーム軸
    を主アンテナ素子と一致させて1個以上の第1の副アン
    テナ素子を配置し、更に前記第1の方向と直交する第2
    の方向に前記主アンテナ素子と隣接し且つビーム軸を主
    アンテナ素子と一致させて、前記第1の方向に関して等
    方向性のパターンをもたない1個以上の第2の副アンテ
    ナ素子を配置してアンテナ系を構成し、該アンテナ系の
    アンテナビームを前記第1及び第2の方向以外の方向に
    走査し、主アンテナ素子と第1の副アンテナ素子の受信
    信号を位相を合わせて乗算処理したのち、該乗算出力に
    第2の副アンテナ素子の受信信号を位相を合わせて乗算
    することを特徴とするアンテナパターンの処理方法。
  3. 【請求項3】 電波を受信する主アンテナ素子に対し
    て、該主アンテナ素子の圧縮すべきビーム幅方向である
    第1の方向に前記主アンテナ素子と隣接し且つビーム軸
    を主アンテナ素子と一致させて前記第1の方向と直交す
    る第2の方向に関して等方向性のパターンをもたない1
    個以上の第1の副アンテナ素子を配置し、更に前記第1
    の方向と直交する第2の方向に前記主アンテナ素子と隣
    接し且つビーム軸を主アンテナ素子と一致させて、前記
    第1の方向に関して等方向性のパターンをもたない1個
    以上の第2の副アンテナ素子を配置してアンテナ系を構
    成し、該アンテナ系のアンテナビームを前記第1及び第
    2の方向以外の方向に走査し、主アンテナ素子と第1の
    副アンテナ素子の受信信号を位相を合わせて乗算処理し
    たのち、該乗算出力に第2の副アンテナ素子の受信信号
    を位相を合わせて乗算することを特徴とするアンテナパ
    ターンの処理方法。
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