JPH07184446A - 樹脂製回転草刈り刃 - Google Patents

樹脂製回転草刈り刃

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JPH07184446A
JPH07184446A JP5331740A JP33174093A JPH07184446A JP H07184446 A JPH07184446 A JP H07184446A JP 5331740 A JP5331740 A JP 5331740A JP 33174093 A JP33174093 A JP 33174093A JP H07184446 A JPH07184446 A JP H07184446A
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JP
Japan
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resin
blade
rotary
mowing blade
mowing
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JP5331740A
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English (en)
Inventor
Hideo Sugihara
秀雄 杉原
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DIA TOTSUPUKK
Original Assignee
DIA TOTSUPUKK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磨耗やささくれにより飛散した樹脂が速やか
に分解して環境を汚染することがない樹脂製回転草刈り
刃を提供する。 【構成】 生分解性樹脂又は光分解性樹脂を含有した樹
脂コード5。このような樹脂コード5を使用することに
より飛散した樹脂が速やかに分解し、環境を汚染するこ
とがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、草刈り機に使用される
回転草刈り刃に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より安全性の点から金属製の草刈り
刃に代わって草刈り用の回転草刈り刃として樹脂製のコ
ードが使用されている。この樹脂コードは例えば6,ナ
イロンや6,6ナイロン等ポリアミドを主体とするもの
が多い。いずれにしろ従来の草刈り用樹脂コードに求め
られる特性は耐磨耗性、耐ささくれ性等であり、過酷な
使用にも耐えられるよう丈夫で長持ちすることを主眼と
するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、草刈り
用樹脂コードは金属製の草刈り刃に比較すれば磨耗の度
合いは大きく、また草や地面と多く接触するため草刈り
用樹脂コード先端のささくれは避けられないものであっ
た。これら磨耗により発生する微細な樹脂粉やささくれ
により欠け落ちる樹脂片は作業後に回収されるものでは
なく周囲に飛散されるままとなっている。耐久性のある
草刈り用樹脂コードでは長くその場に残存し、環境汚染
の原因となっていた。また、鳥等の小動物が樹脂片をエ
サと間違えて飲み込んでしまい、それが原因で死んでし
まう等自然破壊の原因となることもあった。
【0004】また、樹脂コード以外に従来の円盤状の金
属製の草刈り刃のように刃体に切刃を形成したタイプの
ものを樹脂製とすることもある。これも安全性の点から
金属製から樹脂製へと転換されたものであり、コード状
の草刈り刃で刈る草よりも太い草幹の草や灌木等を刈る
目的に使用されるものである。かかる樹脂製草刈り刃で
も樹脂コードと同様に草刈りに伴い樹脂粉や樹脂片の飛
散の問題が生ずることとなる。本発明の目的は、磨耗や
ささくれにより飛散した樹脂が速やかに分解して環境を
汚染することがない樹脂製回転草刈り刃を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、生分解性樹脂又は光分解性樹
脂を含有した樹脂製回転草刈り刃をその要旨とする。請
求項2の発明では、請求項1に加えて回転草刈り刃は刈
り刃装置から延出して使用する紐状の草刈り刃であるこ
とをその要旨とする。請求項3の発明では、請求項1に
加えて紐状の草刈り刃は芯材として生分解性繊維を混入
して成形されていることをその要旨とする。請求項4の
発明では、請求項1に加えて回転草刈り刃を略円盤状と
し、同円盤の外周縁に切刃を有する刃体を形成したこと
を要旨とする。
【0006】また、請求項5の発明では、請求項1に加
えて回転草刈り刃は回転中心を有し、同中心より一定角
度を以て放射状に延出する突出刃体を形成するととも
に、同刃体部の側方には切刃を形成したことを要旨とす
る。請求項6の発明では、回転草刈り刃は回転中心を有
し、同中心より180度対向する方向に延出する突出部
を形成するとともに、同突出部の側方には切刃を形成し
たことを要旨とする。請求項7の発明では、請求項1に
加えて回転草刈り刃は回転部材の外周に切刃を形成した
刃体を着脱可能に装着したことを要旨とする。更に、請
求項8の発明では、請求項3乃至請求項7に加え回転草
刈り刃は少なくとも回転に伴う遠心力の作用する方向に
沿って生分解性繊維が混入されたことを要旨とする。
【0007】上記発明における樹脂製回転草刈り刃とし
て生分解性樹脂又は光分解性樹脂を成形材料として用い
た。生分解性樹脂としては、天然に生産する物質を誘導
したもの及び化学合成により製造するもののいずれをも
含む。天然産としては例えばセルロース、デンプン、ポ
リアミノ酸、キチン及びその誘導体たるキトサン等のガ
ラクトサミン多糖類、海産多糖類、カードラン、プルラ
ン等が挙げられる。化学合成によるものとして例えば脂
肪族ポリエステル及び脂肪族ポリエステルと芳香族ポリ
エステル等との共重合体、ポリウレタン、ポリアミド−
エステル共重合体、ポリビニルアルコール、ポリエーテ
ル等が挙げられる。
【0008】セルロースとしては加水分解により精製し
たもののほか、酢酸菌により生産されるバクテリアセル
ロースも含む概念である。ポリアミノ酸としては例えば
ポリグルタミン酸、ポリリジンが挙げられる。海産多糖
類としては例えば、カラゲナン、アルギニン等が挙げら
れる。また、脂肪族ポリエステル及びその共重合体とし
ては例えばポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリカプロラ
クトン又はこれらによる脂肪族共重合ポリエステルが挙
げられる。ポリウレタンとしては前駆物質としてのポリ
オール及びポリイソシアネートは適宜変更して重付加反
応させることが可能である。ポリアミド−エステル共重
合体としては例えば6,6ナイロン、6ナイロン等が挙
げられる。ナイロンとしては生分解を受けるために低分
子ナイロンが好ましい。ポリエーテルとしてはポリエチ
レングリコール、ポリプロピレングリコールが挙げられ
る。
【0009】また、光分解性樹脂は感光性官能基を重合
体中に導入する、或いは、感光性添加剤を添加して製造
するものであり、感光性官能基を有するものとして例え
ば、エチレン−一酸化炭素共重合体、ビニルケトン共重
合体が挙げられ、感光性添加剤を添加するものとして例
えば、樹脂にベンゾフェノン、アセトフェノン、アント
ラキノン等の芳香族ケトンを添加したものが挙げられ
る。
【0010】これら、生分解性樹脂又は光分解性樹脂は
単独で用いることも可能であるが、組み合わせて使用し
てもよく、また、非生分解性樹脂と混合して使用しても
よい。生分解性樹脂、光分解性樹脂及び非生分解性樹脂
の含有比は特に限定はされない。例えば、使用環境の温
度又は湿度、樹脂製回転草刈り刃の形状、刈り取る草の
太さ、回転速度等の条件に応じて適宜変更する必要があ
る。また、生分解性を向上させるために自動酸化剤等の
添加剤を添加することも可能である。また、柔軟性の向
上のためにポリエーテル系を添加することが好ましい。
【0011】また請求項3の発明における生分解性繊維
としては、天然繊維及び化学繊維を含む概念である。天
然繊維には例えば綿糸、亜麻、大麻、こうぞ、みつま
た、がんぴ等のセルロース繊維又は絹、獣毛等のたんぱ
く繊維等が挙げられる。化学繊維としては脂肪族ポリエ
ステル及びその共重合体、ポリウレタンポリアミド等が
挙げられる。具体的な物質名としては前記の例の通りで
ある。生分解性繊維の混入比は特に限定されない。使用
環境の温度又は湿度、樹脂製回転草刈り刃の形状、刈り
取る草の太さ、回転速度等の条件に応じて適宜変更する
必要がある。
【0012】
【作用】上記の構成によれば請求項1の発明は、生分解
性樹脂を成形材料として用いたため磨耗により発生した
微細な樹脂粉や欠け落ちた樹脂片が作業現場において飛
散すると微生物の作用により徐々に分解されていく。ま
た、光分解性樹脂を成形材料として用いた回転草刈り刃
は主として太陽光線により分解されていく。
【0013】請求項2の発明では、上記作用に加え、紐
状の草刈り刃が高速回転をして草を薙ぎながら刈ってい
く。請求項3の発明では、上記請求項1及び2の作用に
加え、生分解性繊維が紐状の草刈り刃の補強をするとと
もに、同繊維が飛散した場合には微生物の作用により分
解されていく。請求項4の発明では、上記請求項1の作
用に加え、略円盤状で外周縁に切刃を有する刃体を形成
した樹脂製回転草刈り刃が高速回転をして草を薙ぎなが
ら刈っていく。請求項5の発明では、上記請求項1の作
用に加え、突出刃体の高速回転により草を薙ぎながら刈
っていく。請求項6の発明では、上記請求項1の作用に
加え、突出部の有し、同中心より180度対向する方向
に延出する突出部を形成するとともに、同突出部の高速
回転により草を薙ぎながら刈っていく。請求項7の発明
では、上記請求項1の作用に加え、回転部材の外周の着
脱可能な刃体が高速回転をして草を薙ぎながら刈ってい
く。請求項8の発明では、回転に伴う遠心力により生ず
る引っ張り応力を受けるため樹脂製回転草刈り刃の強度
が向上して樹脂がちぎれ難くなる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の回転草刈り刃の実施例につい
て図1〜図11に基づいて説明する。 (実施例1)図1はこの実施例における草刈り機1の概
略の示す斜視図である。この草刈り機1は、エンジン又
はモータ等よりなる原動機2にアウタパイプ3と、同ア
ウタパイプ3内を挿通する図示しないシャフトが接続さ
れ、原動機2の回転がこのシャフトに伝達されるように
なっている。このシャフトの先端部には刈り刃ユニット
4が装着されている。刈り刃ユニット4内には図示しな
いボビンが配設されている。このボビンには紐状の回転
草刈り刃たる樹脂コード5が巻回されており、所定長さ
の2本の樹脂コード5の先端がそれぞれ別個のコード取
り出し口6より外側へ延出されている。シャフトの回転
に伴って刈り刃ユニット4が高速回転し、樹脂コード5
が刈り刃として草を薙ぎながら刈っていくようになって
いる。
【0015】同樹脂コード5は図2(a)に示すように
断面円形に形成されたモノフィラメントであり直径約3
mmの太さに形成されている。樹脂コード5は生分解性
樹脂たる脂肪族ポリエステル系生分解性樹脂を原料とし
てフィラメント成形法により成形されている。図2
(b)に示すように樹脂コード5内には生分解性繊維た
る亜麻繊維7が長繊維のまま混入されている。亜麻繊維
7は緩やかに撚り合わせたり、又は緩やかにからみあわ
せたりされている。その撚り合わせ部等の空間には生分
解性樹脂が浸透されており、同樹脂に対して亜麻繊維7
はほとんど隙間なく混入されており、樹脂と亜麻繊維7
とは強固に接着されている。
【0016】このような構成とすることで、次のような
効果を奏する。 1)樹脂コード5は草刈りにおいて金属刃に比べ安全で
あるが、磨耗による樹脂粉やささくれて欠け落ちる樹脂
片が周囲に飛散してしまう。しかし、生分解性樹脂を原
料としているため飛散した樹脂粉や樹脂片は微生物によ
り分解されるため環境汚染等の心配がなくなる。
【0017】2)高分子ナイロン製の一般的な樹脂コー
ドに比べ、生分解性樹脂を原料とした場合強度は劣るこ
とが実験上分かっている。しかし、本実施例においては
樹脂コード5中に亜麻繊維7が混入されているため、強
度的にすぐれたものとなる。更に、亜麻繊維7は生分解
性繊維であるため、周囲に飛散しても環境を汚染するこ
とがない。また、亜麻繊維7は長繊維のままで混入され
ているため特に遠心力の作用する樹脂コード5長手方向
の引っ張り強度の向上となり樹脂コード5がちぎれ難く
なる。
【0018】3)生分解性樹脂をフィラメント成形法に
より成形するため、均一な樹脂コード5が迅速にかつ大
量に生産可能となる。本実施例は次のような態様に変更
して実施することも可能である。
【0019】例えば図3(a)に示すように断面楕円
形状としてもよく、図3(b)に示すように断面長方形
とすることも構わない。方形形状としては外に断面正方
形、台形等を使用することも可能であり、方形ではなく
3角形や5角形以上の多角形とすることも可能である。
また図3(c)に示すように断面星型とすることも可能
である。また角部を形成して更にひねりを加えてもよ
い。このように、偏平にしたり角を形成したりすること
で、切断能力が向上する。また、更に偏平率をあげて、
断面板状あるいは帯状とすることも可能である。
【0020】図3に示すように亜麻繊維7は単繊維の
まま混入されていた。しかし、これを図4(a)に示す
ように撚り合わせた亜麻繊維7を芯とすることも可能で
ある。このようにより太い亜麻繊維7を使用することで
強度を確保できるとともに樹脂コード5だけの場合に比
べ腰が強くなり、より草刈りの効果が向上する。また、
図4(b)に示すように撚り合わせた亜麻繊維7を複数
混入して芯とすることも可能である。このように複数の
撚り合わせた亜麻繊維7を混入すれば更に腰が強くな
る。更に、これら図4(a)及び(b)に単繊維を混入
して更に強度を与えることも可能である。また、亜麻繊
維7を剪断して混入するようにしてもよい。樹脂間で架
橋効果を発揮し、樹脂コード5の強度を増すからであ
る。
【0021】、本実施例の樹脂コード5はボビンに巻
回されており、先端が削れたり、さされくれたりすると
少しずつ繰り出して使用するタイプのものであった。し
かし、図5に示すように取付け部8が基部に形成されて
回転基板にこの取付け部8を装着して使用する取り替え
タイプの樹脂コード9に応用することも勿論かまわな
い。
【0022】生分解性樹脂として脂肪族ポリエステル
系生分解性樹脂を使用したが、これ以外の上記の各種生
分解性樹脂を使用することは自由である。また、生分解
性樹脂に対して非分解性樹脂や光分解性樹脂を混入した
りすることも可能である。また、樹脂コード5中に混入
する生分解性繊維として亜麻繊維7以外の上記の繊維を
使用することは自由であり、複数種類の生分解性繊維を
混入することもかまわない。勿論、生分解性繊維をを混
入することなく実施することも可能である。その他本実
施例は適宜変更した態様で実施することが可能である。 (実施例2)図6はこの実施例における草刈り機10の
概略を示す斜視図である。この草刈り機10は、前記草
刈り機10と駆動伝達系は同じであるため省略する。シ
ャフトの先端部には生分解性樹脂よりなる樹脂製回転草
刈り刃11が装着されている。シャフトの回転に伴って
樹脂製回転草刈り刃11は高速回転し、草を刈っていく
ようになっている。
【0023】図7はこの樹脂製回転草刈り刃11の正面
図である。樹脂製回転草刈り刃11は円形状をなし、そ
の外周に刃体12が一体形成されて等間隔で8か所に設
けられている。刃体12にはこの樹脂製回転草刈り刃1
1が回転する際の進行方向側に切刃13が形成されてい
る。この樹脂製回転草刈り刃11は脂肪族ポリエステル
系生分解性樹脂により一体成形されている。同樹脂内に
は生分解性繊維たる亜麻繊維7が混入されている。図7
に示すように亜麻繊維7は単繊維状態で樹脂製回転草刈
り刃11の中心より放射状に延出するように樹脂中に混
入されている。また、亜麻繊維7は樹脂製回転草刈り刃
11外周縁寄り円周方向にも混入されている。
【0024】このような構成とすることで、次のような
効果を奏する。 1)樹脂製回転草刈り刃11は草刈りにおいて金属刃に
比べ安全であり、樹脂コードよりも太い草幹等を刈るこ
とができるが、樹脂コードと同様に磨耗による樹脂粉や
ささくれて欠け落ちる樹脂片が周囲に飛散してしまう。
しかし、生分解性樹脂を原料としているため飛散した樹
脂粉や樹脂片は微生物により分解されるため環境汚染等
の心配がなくなる。
【0025】2)亜麻繊維7が樹脂製回転草刈り刃11
の中心より放射状に延出するように混入されているた
め、遠心力方向の引っ張り強度が向上するため樹脂製回
転草刈り刃11の外周縁がちぎれて飛散することが防止
される。更に、特に草刈りの際に最も負荷のかかる樹脂
製回転草刈り刃11外周縁寄りの円周方向にも亜麻繊維
7が混入されており、強度の向上が図られている。
【0026】3)生分解性樹脂を一体成形により成形す
るため、均一な樹脂製回転草刈り刃11が迅速にかつ大
量に生産可能となる。 本実施例は例えば次のような態様に変更して実施するこ
とも可能である。
【0027】図8(a)に示すように、樹脂製回転草
刈り刃11の外周の刃体12の形状を三角形状として草
刈り刃全体を回転のこぎり状とすること。このようにし
ても実施例2と同様の作用、効果を奏する。その他、樹
脂製回転草刈り刃11の外周の刃体11の形状の変更は
適宜可能である。
【0028】図8(b)に示すように、樹脂製回転草
刈り刃11の中心部を金属製の支持板14で構成するこ
と。樹脂製回転草刈り刃11の回転中心は刈り刃取付け
部の発熱影響を受け易く、この部分だけを金属製の支持
板14とすることで熱劣化を防止して樹脂製回転草刈り
刃11の寿命を延ばすことができる。
【0029】樹脂製回転草刈り刃11の形状を適宜変
更することが可能である。例えば、図9(a)に示すよ
うに四方に放射状に延出する突出刃体15を形成し、同
刃体部の回転方向側方に切刃16を形成したものに応用
することも可能である。亜麻繊維7は回転中心から放射
状に延出されて混入されている。また切刃16に対して
直交する方向にも亜麻繊維7が混入されている。この場
合も実施例2と同様の作用、効果を奏する。その他、図
9(b)のように突出刃体15を180度対向する方向
のみに突設するように変形して実施すてもよい。また、
図示はしないが突出刃体15を3方向あるいは5方向以
上に突出形成して実施することも自由である。
【0030】また、図9(c)のように変形4角形状に
形成して各角部を突出刃体15とすることも可能であ
る。更に、図9(d)のように星型形状とすることも可
能である。図9(a)〜図9(d)までいずれも作用、
効果は実施例2と同様である。その他、また、図9
(d)の破線で示すように反対面にも切刃16を形成し
て、片面が磨耗したら反転して使用するようにしてもよ
い。また、この両面に切刃16を形成する場合には軟質
の草を刈るため薄刃に形成し、逆の片面は硬質の草用と
して厚刃(鈍角)に形成してもよい。この場合、作業内
容に応じて変更すると作業効率の増大が図られる。更
に、切刃を外周縁に形成することも自由であり、この樹
脂製回転草刈り刃11の突出刃体15の形状や突出数、
突出位置の変更は適宜可能である。
【0031】図10に示すように回転基板18の外周
に着脱可能な刃体19を装着した場合、この刃体19を
生分解性樹脂で構成するようにしてもかまわない。回転
基板18は金属製が好ましいが、これも生分解性樹脂で
構成するようにしてもよい。亜麻繊維7は刃体19の長
手方向に直線状に延出されて混入されている。また切刃
20に対して直交する方向にも亜麻繊維7が混入されて
いる。この場合も実施例2と同様の作用、効果を奏す
る。
【0032】生分解性樹脂として脂肪族ポリエステル
系生分解性樹脂を使用したが、これ以外の上記の各種生
分解性樹脂を使用することは自由である。また、非分解
性樹脂や光分解性樹脂を混入したりすることも可能であ
る。
【0033】生分解性繊維は亜麻繊維7以外の上記の
繊維を使用することは自由であり、複数種類の生分解性
繊維を混入することもかまわない。また、実施例2では
亜麻繊維7は中心より放射状に延出され、これと直交す
るように樹脂製回転草刈り刃11外周縁寄りの円周方向
にも混入されていた。しかし、放射状の亜麻繊維7のみ
でもよく、また、亜麻繊維7は特にこのように整然と配
置する必要は必ずしもなく前後左右斜交等ランダムに混
入するようにしてもよい。特に斜交して混入した場合は
樹脂と繊維のカラミ抵抗が増し、樹脂のみが繊維からち
ぎれて飛散するのが防止できる。また、外周縁寄りのみ
ではなく、全面に直交して混入してもよく、またそれぞ
れの繊維は短繊維でも撚ったものであってもよい。更
に、繊維を板状に構成するために編み合わせてもよい
し、不繊布風に接着したものを混入してもよい。勿論、
生分解性繊維を混入することなく実施することも可能で
ある。その他本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で変
更して実施することは自由である。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように、本請求項1乃至8
の発明によれば、磨耗やささくれにより飛散した樹脂が
速やかに分解して環境を汚染することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である樹脂製回転草刈り刃を使
用した草刈り機の側面図である。
【図2】同じ実施例における樹脂製回転草刈り刃の先端
拡大図であり(a)は要部斜視図であり、(b)は一部
破断側面図である。
【図3】他の実施例における樹脂製回転草刈り刃を説明
する要部斜視図であり(a)は断面楕円形状、(b)は
断面長方形形状、(c)は断面星型形状のものである。
【図4】他の実施例を説明する説明図であり(a)は中
央に撚った亜麻繊維が配設されているものであり、
(b)は複数本の亜麻繊維が配設されているものであ
る。
【図5】他の実施例における樹脂製回転草刈り刃を説明
する斜視図である。
【図6】本発明の他の実施例である樹脂製回転草刈り刃
を使用した草刈り機の側面図である。
【図7】他の実施例における樹脂製回転草刈り刃の平面
図である。
【図8】他の実施例を説明する説明図であり(a)は樹
脂製回転草刈り刃を回転のこぎり状に形成したものであ
り、(b)は樹脂製回転草刈り刃の中心部に金属製の支
持板を装着したものである。
【図9】他の実施例を説明する説明図であり(a)は突
出刃体を四方に形成したものであり、(b)は突出刃体
を対向する位置に形成したものであり、(c)は変形4
角形状に形成したものであり、(d)は星型に形成した
ものである。
【図10】他の実施例を説明する説明図であり(a)は
突出刃体を回転基板の外周に刃体を装着したものであ
り、(b)その刃体の平面図である。
【符号の説明】
5…回転草刈り刃たる樹脂コード、7…生分解性繊維た
る亜麻繊維、11…回転草刈り刃、12,15,19…
刃体、13,16,20…切刃。
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生分解性樹脂又は光分解性樹脂を含有し
    た樹脂製回転草刈り刃。
  2. 【請求項2】 前記回転草刈り刃は刈り刃装置から延出
    して使用する紐状の草刈り刃であることを特徴とする請
    求項1に記載の樹脂製回転草刈り刃。
  3. 【請求項3】 前記紐状の草刈り刃は生分解性繊維を混
    入して成形されていることを特徴とする請求項2に記載
    の樹脂製回転草刈り刃。
  4. 【請求項4】 前記回転草刈り刃は略円盤状とされ、同
    円盤の外周縁に切刃を有する刃体を形成したことを特徴
    とする請求項1に記載の樹脂製回転草刈り刃。
  5. 【請求項5】 前記回転草刈り刃は回転中心を有し、同
    中心より一定角度を以て放射状に延出する突出刃体を形
    成するとともに、同刃体部の側方には切刃を形成したこ
    とを特徴とする請求項1に記載の樹脂製回転草刈り刃。
  6. 【請求項6】 前記回転草刈り刃は回転中心を有し、同
    中心より180度対向する方向に延出する突出部を形成
    するとともに、同突出部の側方には切刃を形成したこと
    を特徴とする請求項1に記載の樹脂製回転草刈り刃。
  7. 【請求項7】 前記回転草刈り刃は回転部材の外周に切
    刃を形成した刃体を着脱可能に装着したことを特徴とす
    る請求項1に記載の樹脂製回転草刈り刃。
  8. 【請求項8】 前記回転草刈り刃は少なくとも回転に伴
    う遠心力の作用する方向に沿って生分解性繊維が混入さ
    れたことを特徴とする請求項3乃至請求項7に記載の樹
    脂製回転草刈り刃。
JP5331740A 1993-12-27 1993-12-27 樹脂製回転草刈り刃 Pending JPH07184446A (ja)

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JP5331740A JPH07184446A (ja) 1993-12-27 1993-12-27 樹脂製回転草刈り刃

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JP5331740A JPH07184446A (ja) 1993-12-27 1993-12-27 樹脂製回転草刈り刃

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