JPH0718336Y2 - 支持台を備えた反転ポット - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、持ち運びが容易で簡単
に器に湯や冷水などを注ぐことができる支持台を備えた
反転ポットに係るものである。

【０００２】

【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】従来よ
り種々のポット器が提案されているが構造が複雑であっ
た。

【０００３】本考案は構造が簡単で取り扱いが容易なポ
ット器を提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本考
案の要旨を説明する。

【０００５】基台１の左右に対向状態に支持腕体２・２
を立設し、この左右の支持腕体２・２の上端部に軸受ガ
イド溝３・３を上下方向に設け、この軸受ガイド溝３・
３の下端部に抜止ガイド溝３'・３'を水平方向に連設
し、この抜止ガイド溝３'・３'にポット体４の胴部左右
に突設した軸杆５・５を嵌入して基台１にポット体４を
着脱自在並びに擺動自在に設けたことを特徴とする支持
台を備えた反転ポットに係るものである。

【０００６】

【作用】ポット体４を上方に持ち上げるとポット体４の
軸杆５・５が支持腕体２・２の抜止ガイド溝３'・３'内
に嵌入保持されているのでポット体４が基台１と共に上
方に持ち上がり、その状態でポット器を所望のところま
で運びその場所に下ろして使用する。

【０００７】また、軸受ガイド溝３・３と軸杆５・５と
を着脱自在に設けたので、抜止ガイド溝３'・３'に嵌入
保持されている軸杆５・５を抜止ガイド溝３'・３'より
離すとポット体４が基台１より離れるので、その状態で
ポット体４を所望のところまで運ぶことができる。

【０００８】また、基台１にポット体４を擺動自在に設
けたので、ポット体４の上部に手をかけ押動するとポッ
ト体４が擺動して傾きポット体４内の湯や冷水などを器
に注ぐことができる。

【０００９】

【実施例】図面は本考案に好適な一実施例を図示したも
のである。

【００１０】基台１上の左右に対向状態に支持腕体２・
２を立設し、この左右の支持腕体２・２の上端部の内側
に上下方向に軸受ガイド溝３・３を対向状態に穿溝し、
この軸受ガイド溝３・３の下端部に水平方向に先端がや
や下向に傾斜した抜止ガイド溝３'・３'を連設し、この
抜止ガイド溝３'・３'の先端部に上方に向かって半円状
の係止凹部３"・３"を形成して軸杆５・５の突設端部
５'・５'を保持するよう設ける。

【００１１】ポット体４の胴部のやや上方寄り左右に対
向状態に軸杆５・５を突設し、この左右の軸杆５・５の
基部にポット体４を吊り下げる半円状の取っ手６の両端
部を軸着し、この軸杆５・５の突設端部５'・５'を前記
支持腕体２・２の軸受ガイド溝３・３内に遊嵌可能に設
ける。

【００１２】本考案は上記のように構成したので、取っ
手６を握り上方に持ち上げると、ポット体４の突設端部
５'・５'が左右の抜止ガイド溝３'・３'の係止凹部３"
・３"で保持されポット体４が基台１と共に上方に持ち
上がる。

【００１３】また、取っ手６を握り少し下方に押し下げ
ると軸杆５・５の突設端部５'・５'が係止凹部３"・３"
より離れるのでその状態で取っ手６をやや右斜め方向に
持ち上げると、突設端部５'・５'が抜止ガイド溝３'・
３'，軸受ガイド溝３・３に沿って上方に移動するの
で、ポット体４が基台１より離れポット体４を所望のと
ころまで運ぶことができる。

【００１４】また、ポット体４を基台１にセットすると
きは、上記とは逆に取っ手６を握りポット体４の突設端
部５'・５'を支持腕体２・２の軸受ガイド溝３・３に挿
入することにより容易にポット体４を基台１，支持腕体
２・２の支持台にセットすることが可能である。

【００１５】また、ポット体４の胴部上方に注ぎ口７'
を有する蓋体７を被嵌し、この蓋体７にハンドル８を設
け、ハンドル８に手をかけてポット体４を注ぎ口７'の
方に押し下げると、ポット体４は前記軸杆５・５の突設
端部５'・５'を軸として傾き、ポット体４内の湯や冷水
などを器ａに注ぐことができる。

【００１６】ポット体４より手を離すと、前述のように
軸杆５・５をポット体４の胴部のやや上方寄り左右に対
向状態にもうけたので、ポット体４の重力が軸杆５・５
に対して復元モーメントとして作用し、ポット体４は自
動的に元の状態の直立状態に復元する。

【００１７】尚、図中符号９は器ａ等に注ぎ口７'より
湯又は冷水を注ぐとき器ａの邪魔にならないように基台
１に設けた凹部である。

【００１８】

【考案の効果】本考案は上記のように基台の左右に対向
状態に支持腕体を立設し、この左右の支持腕体の上端部
に軸受ガイド溝を上下方向に設け、この軸受ガイド溝の
下端部に抜止ガイド溝を水平方向に連設し、この抜止ガ
イド溝にポット体の胴部左右に突設した軸杆を嵌入して
基台にポット体を着脱自在並びに擺動自在に設けたので
ポット体が安定した状態で基台にセットされるので転倒
しにくく安全であり、またポット体を運ぶときもそのと
きの状況により基台と共に移動せしめたり、またポット
体だけを移動することが可能であり、また器にポット体
内の湯や冷水などを注ぐときも、ポット体の上部に手を
かけて傾けることより簡単に器内に湯や冷水を注ぐこと
が可能であり、またポット体より手を離すとポット体が
自動的に元の直立状態に復元できる実用的で便利な支持
台を備えた反転ポットとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例の斜視図である。

【図２】本実施例の一部を切欠ける正面図である。

【図３】本実施例の使用状態を示す側面図である。

【符号の説明】

１ 基台 ２ 支持腕体 ３ 軸受ガイド溝 ３’抜止ガイド溝 ４ ポット体 ５ 軸杆

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 基台の左右に対向状態に支持腕体を立設
   し、この左右の支持腕体の上端部に軸受ガイド溝を上下
   方向に設け、この軸受ガイド溝の下端部に抜止ガイド溝
   を水平方向に連設し、この抜止ガイド溝にポット体の胴
   部左右に突設した軸杆を嵌入して基台にポット体を着脱
   自在並びに擺動自在に設けたことを特徴とする支持台を
   備えた反転ポット。