JPH0718236U - ベローズ型伸縮管継手における漏れ検知装置 - Google Patents

ベローズ型伸縮管継手における漏れ検知装置

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JPH0718236U
JPH0718236U JP5594193U JP5594193U JPH0718236U JP H0718236 U JPH0718236 U JP H0718236U JP 5594193 U JP5594193 U JP 5594193U JP 5594193 U JP5594193 U JP 5594193U JP H0718236 U JPH0718236 U JP H0718236U
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expansion joint
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベローズ型伸縮管継手において、ベローズが
腐食したりして穴があいたりし内部の流体が漏れ出す
と、その漏れを知らせる。 【構成】 ベローズ型伸縮管継手を外層ベローズ2と内
層ベローズ3とからなる2層とし、外層ベローズ2の端
部付近に穴4をあけている。そして、金属製の検知ベロ
ーズ7の下端を穴4と連通させて設け、検知ベローズ7
上に標識棒9を取り付けている。検知ベローズ7や標識
棒9の外周はカバー体11で取り囲んでいる。内層ベロ
ーズ3に穴があいたりしたとき、内部の流体が外層ベロ
ーズ2と内層ベローズ3との間へ入り、穴4から検知ベ
ローズ7内へ流入する。検知ベローズ7が膨らんで標識
棒9を押し上げ、漏れを示す。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ベローズ型伸縮管継手においてベローズが腐食したりして穴があい たりし、内部の流体が漏れるようになったとき、漏れを検知する検知装置に関す るものである。
【0002】
【従来の技術】
ベローズ型伸縮管継手においては、ベローズが腐食によって穴があいたり伸縮 運動により疲労割れを起こしたりすることで内部の流体が外部へ漏れることがあ る。そこで、漏れを事前に察知し少なくとも外部へ漏出する前に運転を停止した り継手の交換をしたりすることで、事故を未然に防ぐようにとの要望が強くなっ てきた。 要望に応える手段として、次のようなものが開発されている。すなわち、例え ばベローズを外層ベローズと内層ベローズとからなる2層とし、2層の間に先端 を開口させたノズルを取り付け、ノズルの後端に圧力計を取り付けたものである 。このものにおいては、内層ベローズが腐食して穴があいたりしたとき、内層ベ ローズ内の流体が漏れて2層間の圧力が増大する。このときの圧力増加を圧力計 で検知することで、漏れを知ることができる。
【0003】 また、検査時に2層間に圧力を加え圧力低下があるかどうかを見ることで、漏 れのチェックをする加圧方式も開発されている。この方式においても、2層間に 先端を開口させたノズルを取り付けている。常時はノズルの後端にプラグをはめ て密閉している。そして、定期検査時にはプラグを取り外して窒素ガスのボンベ と連結したパイプを連結する。そして、ベローズ内の流体の流通を止めた上で、 ボンベをあけてベローズの2層間を高圧にし、ゲージを見ながら圧力降下がある かどうかをチェックする。もし圧力が降下すれば、内層ベローズに漏れがあるこ とになる。圧力計方式の場合は内部の流体の圧力が低いときや漏れが微量である ときに漏れの検知が難しいこともあるが、加圧方式ではその面で有利である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ベローズ型伸縮管継手は20年・30年といった長い耐用期間がある。耐用期 間中はいつも点検する必要がある。しかし、ベローズ型伸縮管継手は点検の容易 な箇所にだけ取り付けているとは限らず、高所・溝の中など人の近寄れない箇所 も多い。また、継手の内部の流体が高温・低温であって、人が継手に触れられな いことも多い。 ところで、従来の圧力計方式による場合、近寄りにくい場所に取り付けていれ ばチェックしにくく、定期点検は極めて難しくなる。また、内部の流体の圧力が 小さい場合や漏れが少ない場合はチェックもしにくく、漏れを見落とすこともあ る。
【0005】 加圧方式による場合は、重いボンベ等を現場へ運んだ後、プラグを取り外して ボンベからのパイプをノズルに取り付け、ボンベのバルブをあけてゲージを読み 、更に元に帰すといった作業を次次と繰り返す必要がある。プラグ・パイプの着 脱時にはノズルに触れなければならず、内部の流体でノズルが高温・低温になっ ている場合は、困難な作業となってしまう。また、継手内の流体の流通を一旦止 めなければならないため、プラントの稼働に大きな影響を与えることもある。以 上から明らかなように、作業が非常に面倒で時間も掛かり、人手を要して費用も かさむことが多く、合理的ではない。 本考案が解決しようとする課題は、たとえ遠くからでも、またどこにも一切手 を触れることもなく、漏れを検知することができるベローズ型伸縮管継手におけ る漏れ検知装置を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案においてその課題を解決したが、本考案に係るベローズ型伸縮管継手に おける漏れ検知装置は次のようなものである。すなわち、まずベローズ型伸縮管 継手を2層以上のベローズからなる多層式のものとする。そして、最外側のベロ ーズの端部付近に穴4をあけ、金属製の検知ベローズ7の一端側を穴4と連通さ せて設けている。更に、検知ベローズ7の他端側はふさいでその他端側に標識棒 9の一端側を連結している。このとき、検知ベローズ7や標識棒9を取り囲む状 態にしてカバー体11を設けることが望ましい。そして、検知ベローズ7の先端 側とカバー体11側との間にスプリング15を設け、スプリング15により検知 ベローズ7の先端側を押して検知ベローズ7の平常位置を固定するようにするこ とも望ましい。標識棒9は、容易に識別できるように色彩を持たせることが望ま しい。
【0007】
【作用】
腐食したりして内側のベローズに穴があいたりしたとき、内部の流体がその穴 などからベローズの間に入り込む。入り込んだ流体は、最外側のベローズの穴4 を通って検知ベローズ7の内部へ流入する。このため検知ベローズ7が伸長し、 標識棒9を前進させる。 検知ベローズ7や標識棒9の外周を取り囲む状態にしてカバー体11を設けた ものにおいては、検知ベローズ7が伸長するとき標識棒9の先端がカバー体11 から突出する。
【0008】
【実施例】
本考案の1実施例を図1に基づいて説明する。図1はその実施例を示す縦断面 図である。図1において、1はパイプを示している。パイプ1の端部に、外層ベ ローズ2と内層ベローズ3とからなる2層ベローズの端部を取り付けている。そ して、外層ベローズ2の端部付近に穴4をあけ、穴4を取り囲む状態にしてノズ ル5の下端を溶接して取り付けている。ノズル5の上方にはパイプ6をねじ込ん だり溶接したりして取り付けている。パイプ6の上端には検知ベローズ7の下端 を溶接したりして取り付け、検知ベローズ7の上端は盲板8を溶接したりして取 り付けてふさいでいる。盲板8上には、上方へ伸びる標識棒9の下端に形成した つば10を乗せている。そして、検知ベローズ7や標識棒9の外周を取り囲んだ 状態にしてパイプ状のカバー体11を配置し、カバー体11の下端に取り付けた 底板12をパイプ6の上端付近に溶接したりして取り付けている。また、カバー 体11の上端に取り付けた上板13の中央に穴14をあけ、標識棒9が穴14か ら上方へ突出できるようにしている。そして、上板13と標識棒9のつば10と の間にスプリング15をはめて標識棒9等を下方へ押し、検知ベローズ7や標識 棒9の平常位置を固定している。
【0009】 以上に示したものは、次のように作動する。もし内層ベローズ3が腐食したり して穴があいたりしたとき、内部の流体が外層ベローズ2と内層ベローズ3との 間へ流れ込み、穴4を通ってノズル5・パイプ6から検知ベローズ7内へと流れ 込む。検知ベローズ7が上方へ膨らんでいき、標識棒9を持ち上げる。標識棒9 の上方部分が上板13の穴14から突出し、内層ベローズ3に漏れが生じている ことを示す。漏れているかどうかを検査する人は、定期的に見回って標識棒9が 飛び出しているかどうかを肉眼で確かめるだけでよい。手を触れることもなく、 遠くから単に見るだけで検査をすることができる。
【0010】
【考案の効果】
本考案に係るベローズ型伸縮管継手における漏れ検知装置によるときは、どこ にも手を触れることなく、またたとえ遠くからであっても、単に肉眼で見るだけ で漏れが発生しているかどうかを容易に検知できる。したがって、継手の耐用年 数である長期間にわたって、定期的な漏れの検知作業を容易に続けることができ る。格別の人手も必要とせず、経済的でもある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
4 穴 7 検知ベローズ 9 標識棒 11 カバー体 15 スプリング

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベローズを2層以上の多層にしたベロー
    ズ型伸縮管継手において、最外側のベローズの端部付近
    に穴(4)をあけ、金属製の検知ベローズ(7)の一端
    側を穴(4)と連通させて設け、検知ベローズ(7)の
    他端側はふさいでその他端側に標識棒(9)の一端側を
    連結し、内部の流体で腐食したりして内側のベローズに
    穴があいたりしたときに内部の流体がその穴などからベ
    ローズの間へ入り込み、最外側のベローズの穴(4)を
    通って検知ベローズ(7)内へ流入することで、検知ベ
    ローズ(7)を伸長させ標識棒(9)を前進させるよう
    にしたベローズ型伸縮管継手における漏れ検知装置。
  2. 【請求項2】 検知ベローズ(7)や標識棒(9)の外
    周を取り囲む状態にしてカバー体(11)を設け、検知
    ベローズ(7)が伸長して標識棒(9)が前進するとき
    に標識棒(9)の先端がカバー体(11)内から突出す
    るようにしたことを特徴とする、請求項1に記載のベロ
    ーズ型伸縮管継手における漏れ検知装置。
  3. 【請求項3】 検知ベローズ(7)の先端側とカバー体
    (11)側との間に、検知ベローズ(7)の先端側を押
    して検知ベローズ(7)の平常位置を固定するスプリン
    グ(15)を設けたことを特徴とする、請求項2に記載
    のベローズ型伸縮管継手における漏れ検知装置。
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KR101656426B1 (ko) * 2015-05-18 2016-09-12 (주)지에스티산업 가스누설 및 압력변화 감지가 가능한 배관연결조립체

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