JPH0718168Y2 - 球状ダイポールアンテナ - Google Patents

球状ダイポールアンテナ

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JPH0718168Y2
JPH0718168Y2 JP6622588U JP6622588U JPH0718168Y2 JP H0718168 Y2 JPH0718168 Y2 JP H0718168Y2 JP 6622588 U JP6622588 U JP 6622588U JP 6622588 U JP6622588 U JP 6622588U JP H0718168 Y2 JPH0718168 Y2 JP H0718168Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
antenna
optical fiber
metal case
hole
spherical dipole
Prior art date
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Application number
JP6622588U
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JPH01169803U (ja
Inventor
一雄 村川
伸夫 桑原
健 井手口
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 (1)本考案の技術分野 本考案は、電磁界の測定及び発生用に使用するアンテナ
に関するものである。
(2)従来技術とその問題点 機器からの放射雑音のため、様々な電波障害が問題化し
ている。このような機器からの放射雑音の測定には、測
定の再現性を確保するためにオープンサイトや電波暗室
が用いられている。この測定サイトが半無限空間を模擬
しているかどうかを判断するために、電波の伝搬損失
(サイトアッテネーション)を測定して、測定サイト評
価の指針としている。サイトアッテネーションの測定に
は半波長ダイポールアンテナが使用されているが、サイ
ズが大きく、給電線の同軸ケーブルが電磁界分布を乱す
等の問題がある。また、アンテナの近傍及び遠方の電磁
界分布が求められれば、他のアンテナの校正や測定精度
を保つための電磁界測定基準となるが、現在、広帯域に
わたり安定な放射特性を有するアンテナが無いのが現状
である。これらの問題点を解決するアンテナとして、標
準アンテナ(特願昭62-28124号)が提案されている。こ
のアンテナは2つの半球状のアンテナエレメントより構
成されており、その特徴として放射特性が理論的に求め
られ、サイズが小さく、また、信号入力線として光ファ
イバを用いているため、ケーブル等による電磁界の乱れ
が少ない。しかし、アンテナの2つのエレメント間のス
ペーサであるアクリルは誘電率が周波数によって変化
し、高周波的に不安定な材料であるため、駆動点インピ
ーダンスの測定値と設計値に誤差が生じている。また、
光ファイバを出す穴は金属ケースの底部に2mmの穴を開
けただけのものであり、アンテナに内蔵された電子回路
を取り出す際に、光ファイバを切断しなければならない
と同時に、周波数が高くなると穴の部分より電磁波の漏
洩が顕著になる問題点があった。
(3)考案の目的 本考案の目的は、このような技術的問題点を解決し、特
性を理論的に求められる測定及び放射用の球状ダイポー
ルアンテナを提供することにある。
(4)考案の構成 以下に本考案を詳細に説明する。
(4−1)考案の特徴と従来技術との差異 本考案の基本的構成を第1図に示す。第1図において、
1は一方のアンテナエレメントとなる傘状の空洞半球、
2は他のアンテナエレメントとなる金属ケース、3はア
ンテナエレメントのスペーサとなる誘電体、4は光ファ
イバ導入部、5は上部のアンテナエレメントに給電する
ための金属支柱、6は下半球のアンテナエレメントの蓋
に相当する中心導体円板を示す。
本考案の特徴は、以下の通りである。
アンテナのエレメント間に挿入されるスペーサは材
料として周波特性の安定な誘電体を使用することで、駆
動点インピーダンスの測定値と設計値の誤差を小さくし
ている。
光ファイバ導入部に金属割ビスを付加することによ
り、光ファイバコネクタ等の径の大きいものを通すこと
ができ、アンテナの電子回路素子の取り外しを容易にす
ると同時に、金属ケース底部の穴から電磁波漏洩の抑制
効果を高めている。
〔実施例1〕 第2図は本考案の実施例を示すもので、1は傘状の空洞
半球、2は半球状の金属ケース、3は駆動点インピーダ
ンスを下げるための誘電体(テフロン)板にかわる誘電
体リングのスペーサ、4は光ファイバ導入部、5は金属
支柱、6は中心導体円板、7は光ファイバ、8はE/O変
換器からなる電子回路、9は交換用の穴から不要電磁波
の漏洩を抑えるための金属の割ビスを示す。本実施例に
於いて、アンテナの直径は10cm、上下金属半球の金属肉
厚は2mm、金属支柱5の半径は2mm、テフロンリング3の
高さは4mm、幅は2mm、中心部の導体円板6の板厚は4m
m、光ファイバ7を通す穴の8の内径は2mm、割ビス9の
内径及びその長さは各々2mm及び10mmである。
本実施例のアンテナを用いて、駆動点インピーダンスの
測定を行った。測定結果を第3図に示す。実線は設計
値、黒丸は本考案により作製のアンテナの測定値、Δは
従来のアンテナの測定値を示す。駆動点インピーダンス
の測定はアンテナの駆動点である点Dにネットワークア
ナライザーを接続して行った。本考案のアンテナにおい
ては、従来品に対して周波数特性の優れた誘電体を用
い、スペーサの体積を小さくし等価的な誘電率を下げ
駆動点の浮遊容量を小さくしたため、駆動点インピーダ
ンスに関して設計値と測定値との誤差が従来品では100M
Hzでは30%であったものが16%に、1GHzでは53%であっ
たものが14%に小さく出来た。
次に、アンテナから光ファイバを取り出す部分の詳細な
構造図を第4図に示す。アンテナ内の電子回路には信号
の入出力用の光ファイバが取付けられている。光ファイ
バの先端には光コネクタが取付けられており(外径の最
大値は8.5mm)、E/O変換器8に接続される。電子回路を
アンテナより取り外し試験するためには、光コネクタが
この穴を通過できるようにする必要があり、穴の径を8.
5mm以上としなければならない。穴の径を大きくした場
合、穴の部分からの電磁波の漏洩が増加するばかりか漏
洩し得る周波数も低くなるため、アンテナ特性に悪影響
が現れる。これに関して、穴の径と電磁波の漏洩量の周
波数特性を第5図に示す。穴の径を9mmとすれば、従来
品に比べ漏洩量が13dB大きくなる。そこで、光コネクタ
を通すときには大きな穴とし、光コネクタが通った後に
は割ビスを用いて穴の径を小さくすれば漏洩量を減少さ
せることが出来、また割ビスを長くすることによって、
電磁波の伝搬損失により電磁波の漏洩を小さくできる。
本考案では、光ファイバ導入部の割ビスの長さを10mmに
設定したとき、第5図に示されるように従来の4mmに比
して電磁放射漏洩の抑制効果を8dB改善できた。
以上は測定用アンテナに本考案を適用した場合について
説明したが放射用アンテナの場合には8はO/E変換器と
なる。
(5)考案の効果 以上説明したように、本考案のアンテナを用いれば、次
の利点がある。
2つのアンテナエレメントのスペーサとしてテフロ
ンリングを用いているため、理論値に近い特性を持つ広
帯域にわたって発振可能なアンテナが実現できる。
金属ケースの底部に割ビスを用いることで、光ファ
イバを切断せずにアンテナ内の電子回路の取り外しが可
能なため、光ファイバ導入部分からの電磁波の漏洩抑制
特性を損なうことなく、操作性に優れたアンテナが実現
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の基本構成を示す断面図、第2図は本考
案の第1の実施例を示す断面図、第3図は駆動点インピ
ーダンスの測定値と設計値を示す特性図、第4図は光フ
ァイバを取り出す部分詳細な構造を示す一部断面図及び
斜視図、第5図は光ファイバを通す穴よりの電磁波漏洩
量の周波数特性を示す特性図である。 1……傘状の空洞半球(一方のアンテナエレメント)、
2……金属ケース(他方のアンテナエレメント)、3…
…スペーサ、4……光ファイバ、5……金属支柱、6…
…中心円板、7……光ファイバ、8……電子回路、9…
…割ビス、10……光−電気変換器、11……電源(電
池)、12……割ビスガイド、13……割ビス締めネジ、14
……絶縁体、15……傘状の空洞半球固定用ボルト、16…
…割ビス固定ネジ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】2つのアンテナエレメントの一方は傘状の
    空洞半球よりなるとともに、他方は光−電気または電気
    −光変換器を含む電子回路及び電源を内蔵した半球状の
    金属ケースよりなる球状ダイポールアンテナにおいて、
    周波数特性の優れた誘電体を前記2つのアンテナエレメ
    ントのスペーサとして用い、前記金属ケースの光ファイ
    バ導出部からの電磁波の漏洩を抑えるため、該光ファイ
    バ導出部を金属パイプとした割ビスの合わせ構造として
    いることを特徴とする球状ダイポールアンテナ。
JP6622588U 1988-05-19 1988-05-19 球状ダイポールアンテナ Expired - Lifetime JPH0718168Y2 (ja)

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JP6622588U JPH0718168Y2 (ja) 1988-05-19 1988-05-19 球状ダイポールアンテナ

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JP6622588U JPH0718168Y2 (ja) 1988-05-19 1988-05-19 球状ダイポールアンテナ

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JPH01169803U JPH01169803U (ja) 1989-11-30
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CN113851823B (zh) * 2021-08-24 2024-03-22 东南大学 一种基于光电转换的球形单极子辐射天线系统

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