JPH0718167Y2 - 合わせガラス - Google Patents
合わせガラスInfo
- Publication number
- JPH0718167Y2 JPH0718167Y2 JP9894891U JP9894891U JPH0718167Y2 JP H0718167 Y2 JPH0718167 Y2 JP H0718167Y2 JP 9894891 U JP9894891 U JP 9894891U JP 9894891 U JP9894891 U JP 9894891U JP H0718167 Y2 JPH0718167 Y2 JP H0718167Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyvinyl butyral
- laminated glass
- film
- door
- thickness
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、建築用あるいは車両用
のドアの開閉または車載機器の制御に必要な制御情報を
無線通信する携帯用送信部よりの送信制御情報を受信す
るための、合わせガラスに埋め込んだループアンテナの
絶縁構造に関するものである。
のドアの開閉または車載機器の制御に必要な制御情報を
無線通信する携帯用送信部よりの送信制御情報を受信す
るための、合わせガラスに埋め込んだループアンテナの
絶縁構造に関するものである。
【0002】
【従来技術とその問題点】近年、一般的なキーを用いた
ドアロック装置に代わって送信機からの微弱電波のよる
コード信号を受信してドアの開閉び車両用機器の制御を
行う方式が注目され、種々の提案がされている。
ドアロック装置に代わって送信機からの微弱電波のよる
コード信号を受信してドアの開閉び車両用機器の制御を
行う方式が注目され、種々の提案がされている。
【0003】このような無線通信による信号を受信する
アンテナとして、合わせガラスに金属線条を埋め込んで
形成されたループアンテナがよく知られているが、金属
線条が交差する部分に何の処理もしないと、裸線の場合
は勿論、絶縁被覆をした場合であっても、オートクレー
ブで合わせ処理をするときの熱の影響、自動素線貼着装
置で金属線条を埋め込む場合の外力の影響などにより、
金属線条の絶縁被覆が損傷を受け受信利得が低下してし
まう恐れがあった。
アンテナとして、合わせガラスに金属線条を埋め込んで
形成されたループアンテナがよく知られているが、金属
線条が交差する部分に何の処理もしないと、裸線の場合
は勿論、絶縁被覆をした場合であっても、オートクレー
ブで合わせ処理をするときの熱の影響、自動素線貼着装
置で金属線条を埋め込む場合の外力の影響などにより、
金属線条の絶縁被覆が損傷を受け受信利得が低下してし
まう恐れがあった。
【0004】本考案はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、アンテナの受信利得を低下させることなく、
透視歪みのほとんどない合わせガラスを提供することを
目的とする。
のであり、アンテナの受信利得を低下させることなく、
透視歪みのほとんどない合わせガラスを提供することを
目的とする。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本考案は、2枚の板ガ
ラスをポリビニールブチラール膜により接着した合わせ
ガラスにおいて、該ポリビニールブチラール膜には金属
細線を埋め込んで少なくとも2回以上巻回させたループ
アンテナを形成するとともに、金属細線が交差する部分
に厚さが10〜120μmのポリビニールブチラールシ
ートを介挿したことを特徴とする。
ラスをポリビニールブチラール膜により接着した合わせ
ガラスにおいて、該ポリビニールブチラール膜には金属
細線を埋め込んで少なくとも2回以上巻回させたループ
アンテナを形成するとともに、金属細線が交差する部分
に厚さが10〜120μmのポリビニールブチラールシ
ートを介挿したことを特徴とする。
【0006】
【作用】アンテナ線が交差する部分について、線同士の
接触を避けるには、例えばポリビニールブチラール膜に
孔を開け、一方のアンテナはこの孔を通してポリビニー
ルブチラール膜の反対の面に配線することも可能である
が、穿孔の工程が増えコスト高になるばかりか、配線作
業も煩雑となる。
接触を避けるには、例えばポリビニールブチラール膜に
孔を開け、一方のアンテナはこの孔を通してポリビニー
ルブチラール膜の反対の面に配線することも可能である
が、穿孔の工程が増えコスト高になるばかりか、配線作
業も煩雑となる。
【0007】本考案は、中間膜と同材質のポリビニール
ブチラールシートを介挿することにより、屈折率の差に
よる透視歪みをほとんど生ずることがなく、透明樹脂に
比較して耐熱性も高く合わせ処理にも充分耐えうる。ま
た、ポリビニールブチラールシートを特定厚さの10〜
120μmにすることにより、段差を少なくし、透視歪
みの発生を抑えるとともに、絶縁特性も充分であり受信
利得の低下を招来することはない。しかもこの範囲の厚
さであれば扱い易く作業性もよい。
ブチラールシートを介挿することにより、屈折率の差に
よる透視歪みをほとんど生ずることがなく、透明樹脂に
比較して耐熱性も高く合わせ処理にも充分耐えうる。ま
た、ポリビニールブチラールシートを特定厚さの10〜
120μmにすることにより、段差を少なくし、透視歪
みの発生を抑えるとともに、絶縁特性も充分であり受信
利得の低下を招来することはない。しかもこの範囲の厚
さであれば扱い易く作業性もよい。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本考案を詳細に
説明する。図1は本考案のシステムを説明するための要
部概略図、図2は図1のA部において垂直線で切った断
面図である。
説明する。図1は本考案のシステムを説明するための要
部概略図、図2は図1のA部において垂直線で切った断
面図である。
【0009】実施例1 入退室が制限される建物用のドアにループアンテナを形
成し、ドアの施錠、解錠を行う場合について例示する。
成し、ドアの施錠、解錠を行う場合について例示する。
【0010】図1に示すように、無線式キーレスエント
リーシステムはアンテナ内蔵携帯用送信機1、ドア2を
形成する合わせガラスに埋め込まれたループアンテナ
3、受信回路、マイクロコンピュータなどを具備する制
御装置4、アクチュエータなどを具備する駆動装置5か
ら構成される。
リーシステムはアンテナ内蔵携帯用送信機1、ドア2を
形成する合わせガラスに埋め込まれたループアンテナ
3、受信回路、マイクロコンピュータなどを具備する制
御装置4、アクチュエータなどを具備する駆動装置5か
ら構成される。
【0011】ドア2として装着される合わせガラスは2
枚の板ガラス6、6’を本実施例では2枚のポリビニー
ルブチラール膜7、7’で接着し、ポリビニールブチラ
ール膜7’には銅などの金属細線8を埋め込むものであ
り、まず、ポリビニールブチラール膜7’に金属細線8
を自動素線貼着装置により、加熱・加圧しながら自動的
に埋め込み、図1のA部として示す交差部分において、
A部の垂直線で切った断面図である図2に示すように、
後述する方法などにより作製した厚さが70μmのポリ
ビニールブチラールシート9を介挿し、その後交差する
金属細線8を埋め込む。なお、このポリビニールブチラ
ールシートは通常の比較的厚いポリビニールブチラール
をアルコールで溶かした状態で基板を浸漬、引き上げて
成膜して、その後基板から該膜を剥離させるいわゆるデ
ィッピング法によって薄膜化することにより作製する。
枚の板ガラス6、6’を本実施例では2枚のポリビニー
ルブチラール膜7、7’で接着し、ポリビニールブチラ
ール膜7’には銅などの金属細線8を埋め込むものであ
り、まず、ポリビニールブチラール膜7’に金属細線8
を自動素線貼着装置により、加熱・加圧しながら自動的
に埋め込み、図1のA部として示す交差部分において、
A部の垂直線で切った断面図である図2に示すように、
後述する方法などにより作製した厚さが70μmのポリ
ビニールブチラールシート9を介挿し、その後交差する
金属細線8を埋め込む。なお、このポリビニールブチラ
ールシートは通常の比較的厚いポリビニールブチラール
をアルコールで溶かした状態で基板を浸漬、引き上げて
成膜して、その後基板から該膜を剥離させるいわゆるデ
ィッピング法によって薄膜化することにより作製する。
【0012】次に板ガラス6、6’、ポリビニールブチ
ラール膜7、7’を図2に示す順に積層し、脱気工程を
経てオートクレーブにより加熱、加圧して合わせガラス
を得る。
ラール膜7、7’を図2に示す順に積層し、脱気工程を
経てオートクレーブにより加熱、加圧して合わせガラス
を得る。
【0013】このようにして得られた合わせガラスをド
ア2として装着し、携帯用送信機1から固有の電波を発
信すると、ループアンテナ3で受信され、制御装置にお
いて予め記憶された固有のコードと一致しているか否か
を判定して、一致していれば施錠あるいは解錠の信号を
駆動装置に送り、駆動装置によってドアが施錠あるいは
解錠されるが、本考案の合わせガラスを使用したドアで
は、受信利得の低下を生ずることがなく、確実に作動さ
せることができる。
ア2として装着し、携帯用送信機1から固有の電波を発
信すると、ループアンテナ3で受信され、制御装置にお
いて予め記憶された固有のコードと一致しているか否か
を判定して、一致していれば施錠あるいは解錠の信号を
駆動装置に送り、駆動装置によってドアが施錠あるいは
解錠されるが、本考案の合わせガラスを使用したドアで
は、受信利得の低下を生ずることがなく、確実に作動さ
せることができる。
【0014】以上、好適な実施例により説明したが、本
考案はこれらに限定されるものではなく、種々の応用が
可能である。ポリビニールブチラールシートについて、
その厚さは10〜120μm、好ましくは50〜100
μmの範囲で選択すればよいが、いずれの場合にも通常
の市販されているポリビニールブチラール膜は300μ
m以上であるので、ディッピング法などの方法により薄
膜化する必要がある。
考案はこれらに限定されるものではなく、種々の応用が
可能である。ポリビニールブチラールシートについて、
その厚さは10〜120μm、好ましくは50〜100
μmの範囲で選択すればよいが、いずれの場合にも通常
の市販されているポリビニールブチラール膜は300μ
m以上であるので、ディッピング法などの方法により薄
膜化する必要がある。
【0015】2枚の板ガラスを接着するポリビニールブ
チラール膜は実施例のように2枚用いる以外にも、ポリ
ビニールブチラール膜を比較的厚くする場合などにおい
ては、実施例の上側のポリビニールブチラール膜7を無
くして、下側のポリビニールブチラール膜7’だけにし
てもよく、また、板ガラスに厚板ガラスを使用する場合
などにおいては3枚以上使用することもあり、この場合
には隣接する2枚のポリビニールブチラール膜を適当に
選択してその間にループアンテナを形成する金属細線を
埋め込めばよい。
チラール膜は実施例のように2枚用いる以外にも、ポリ
ビニールブチラール膜を比較的厚くする場合などにおい
ては、実施例の上側のポリビニールブチラール膜7を無
くして、下側のポリビニールブチラール膜7’だけにし
てもよく、また、板ガラスに厚板ガラスを使用する場合
などにおいては3枚以上使用することもあり、この場合
には隣接する2枚のポリビニールブチラール膜を適当に
選択してその間にループアンテナを形成する金属細線を
埋め込めばよい。
【0016】板ガラスについては、通常の生板ガラス以
外にも、どちらか一方、あるいは両方に強化ガラスを使
用することもできる。また、本考案の合わせガラスは建
物用のドア以外にも、車両用の窓、車両用機器の制御な
どに応用することができるのは言うまでもない。
外にも、どちらか一方、あるいは両方に強化ガラスを使
用することもできる。また、本考案の合わせガラスは建
物用のドア以外にも、車両用の窓、車両用機器の制御な
どに応用することができるのは言うまでもない。
【0017】
【考案の効果】本考案の合わせガラスは無線式キーレス
システムにおけるループアンテナの受信利得を低下させ
ることなく確実に作動させることができ、しかも、透視
歪みをほとんど無くすことができるものである。
システムにおけるループアンテナの受信利得を低下させ
ることなく確実に作動させることができ、しかも、透視
歪みをほとんど無くすことができるものである。
【図1】本考案のシステムを説明するための要部概略図
である。
である。
【図2】図1のA部において垂直線で切った断面図であ
る。
る。
1 アンテナ内蔵送信機 2 ドア 3 ループアンテナ 4 制御装置 5 駆動装置 6、6’ 板ガラス 7、7’ ポリビニールブチラール膜 8 金属細線 9 ポリビニールブチラールシート
Claims (1)
- 【請求項1】2枚の板ガラスをポリビニールブチラール
膜により接着した合わせガラスにおいて、該ポリビニー
ルブチラール膜には金属細線を埋め込んで少なくとも2
回以上巻回させたループアンテナを形成するとともに、
金属細線が交差する部分に厚さが10〜120μmのポ
リビニールブチラールシートを介挿したことを特徴とす
る合わせガラス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9894891U JPH0718167Y2 (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | 合わせガラス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9894891U JPH0718167Y2 (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | 合わせガラス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0613210U JPH0613210U (ja) | 1994-02-18 |
JPH0718167Y2 true JPH0718167Y2 (ja) | 1995-04-26 |
Family
ID=14233327
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9894891U Expired - Lifetime JPH0718167Y2 (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | 合わせガラス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0718167Y2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005348542A (ja) * | 2004-06-03 | 2005-12-15 | Idec Izumi Corp | 防爆型無線装置 |
JP2014121081A (ja) * | 2012-12-12 | 2014-06-30 | Figla Co Ltd | ガラスアンテナ |
AU2014323434B2 (en) * | 2013-09-23 | 2017-07-13 | Apple Inc. | Electronic component embedded in ceramic material |
JP6174505B2 (ja) * | 2014-03-13 | 2017-08-02 | 株式会社東海理化電機製作所 | フィルムアンテナ |
WO2021014536A1 (ja) * | 2019-07-22 | 2021-01-28 | 日本電気株式会社 | 検査システム、及び、検査方法 |
-
1991
- 1991-11-29 JP JP9894891U patent/JPH0718167Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0613210U (ja) | 1994-02-18 |
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