JPH07181165A - ガス検出装置およびこのガス検出装置を利用した空気清浄器 - Google Patents

ガス検出装置およびこのガス検出装置を利用した空気清浄器

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JPH07181165A
JPH07181165A JP5324995A JP32499593A JPH07181165A JP H07181165 A JPH07181165 A JP H07181165A JP 5324995 A JP5324995 A JP 5324995A JP 32499593 A JP32499593 A JP 32499593A JP H07181165 A JPH07181165 A JP H07181165A
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air
fine particles
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charge
air passage
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Application number
JP5324995A
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English (en)
Inventor
Yasuhisa Sanami
容久 佐南
Toshiaki Fukuda
俊明 福田
Tomohide Nishino
友英 西野
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 臭気ガスを含む空気中のガス濃度を検出する
ことのできるガス検出装置の提供、およびこのガス検出
装置を利用した空気清浄器の提供。 【構成】 送風機6の作動によって空気通路2内に導入
された汚染空気は、空気通路2内に形成される沿面放電
場を通過する際に、沿面放電場に発生するオゾンと汚染
空気に含まれる臭気ガスとの反応によって微小粒子が生
成される。この微小粒子は、粒子径が微小(0.5μm
以下)であることから、空気中の分子との衝突による拡
散力が作用して、沿面放電場の下流に設けられた電荷ト
ラップ4で一旦捕捉された後、電荷トラップ4へ電荷が
移動する。微小粒子から電荷トラップ4へ移動する電荷
量は、臭気ガス濃度に比例することから、電荷トラップ
4へ移動した電荷量に基づいて臭気ガス濃度を検出する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、臭気ガスを含む汚染空
気の臭気ガス濃度を検出するガス検出装置、およびこの
ガス検出装置を備えた空気清浄器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、空気の汚染度を検出する技術
として、例えば、特開昭56−92451号公報では、
粉塵粒子を含む汚染空気の通路に高電圧を印加してコロ
ナ電界を生起させ、汚染空気中の粉塵粒子濃度によるイ
オン電流の変化を測定することで空気汚染度を検出する
技術が開示されている。
【0003】しかし、上記公報に開示された技術では、
コロナ電界内でイオン電流を測定するため、付着物によ
り電極が汚染される。また、イオン電流がすべて電荷を
帯びた粉塵粒子に基づくものではなく、電流測定回路に
流れる漏れ電流や暗電流を含み、この漏れ電流や暗電流
が、空気中の湿度変動の影響を大きく受けること等か
ら、正確な空気汚染度を検出することができない。そこ
で、特開平2−16445号公報では、コロナ放電場に
より荷電された粉塵粒子を静電力により捕集する集塵電
極と、この集塵電極で捕集された粉塵粒子が持つ荷電量
をイオン電流として検出する検出回路とを備え、通路内
に汚染空気を導入するファンをオンした時とオフした時
に前記検出回路で検出される電流値の差に基づいて粉塵
濃度を検出する技術が開示されている。この技術では、
ファンをオンした時とオフした時に検出回路で検出され
る電流値の差が、集塵電極の汚染度や空気中の湿度変動
に係わらず、空気中に含まれる粉塵粒子の濃度とほぼ
1:1で対応することから、空気中の粉塵濃度を正確に
検出することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、空気中に臭
気ガス(例えば、イソプレン、α−ピネン、シクロペン
テン等の二重結合を有する構造の物質)が含まれる場
合、上記の特開平2−16445号公報に開示された技
術では、臭気ガス濃度まで検出することは困難である。
つまり、空気に臭気ガスが含まれていると、コロナ放電
場に発生するオゾンとの反応によって臭気ガスが粒子化
することにより、微小粒子が生成される。この微小粒子
は、粉塵粒子と比較して粒子径が微小(0.5μm以
下)であることから、コロナ放電場で帯電しても、その
電荷量は微量である。従って、微小粒子は静電力によっ
て集塵電極に吸引されることなく、ほとんど集塵電極の
間を通り抜けてしまう。このため、空気中の臭気ガス濃
度まで検出することは困難であると言える。本発明は、
上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、臭気
ガスを含む空気中のガス濃度を検出することのできるガ
ス検出装置の提供、およびこのガス検出装置によって検
出されたガス濃度に応じて空気を浄化する空気清浄器の
提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に示すガス検出装置は、二重結合を有する
構造の臭気ガスを含んだ汚染空気が流れる空気通路と、
この空気通路内に沿面放電場を形成し、その沿面放電場
に発生するオゾンと前記臭気ガスとの反応によって電荷
を帯びた微小粒子が生成される放電部と、前記空気通路
内で前記放電部の下流に配されて、前記微小粒子が通過
可能な粒子通路を有し、この粒子通路を前記微小粒子が
通過する際に、空気中の分子との衝突による拡散力が作
用する前記微小粒子を一旦捕捉し、その捕捉した微小粒
子より電荷を受け取る電荷収集手段と、この電荷収集手
段で受け取った電荷量に基づいて汚染空気の臭気ガス濃
度を検出するガス濃度検出手段とを備えたことを技術的
手段とする。
【0006】また、請求項2に示す空気清浄器は、二重
結合を有する構造の臭気ガスを含んだ汚染空気が流れる
空気通路と、この空気通路内に沿面放電場を形成し、そ
の沿面放電場に発生するオゾンと前記臭気ガスとの反応
によって電荷を帯びた微小粒子が生成される放電部と、
前記空気通路内で前記放電部の下流に配されて、前記微
小粒子が通過可能な粒子通路を有し、この粒子通路を前
記微小粒子が通過する際に、空気中の分子との衝突によ
る拡散力が作用する前記微小粒子を一旦捕捉し、その捕
捉した微小粒子より電荷を受け取る電荷収集手段と、前
記空気通路を流れる汚染空気を浄化する浄化手段と、前
記電荷収集手段で受け取った電荷量に応じて、前記浄化
手段の浄化能力を制御する制御手段とを備えたことを技
術的手段とする。
【0007】請求項3では、前記浄化手段が、前記電荷
収集手段を通過した汚染空気に消臭剤を散布する消臭剤
散布手段であることを特徴とする。請求項4では、前記
浄化手段が、前記電荷収集手段を通過した前記微小粒子
を安定化させる粒子安定化手段と、この粒子安定化手段
で安定化した微小粒子を捕捉するフィルタとから成るこ
とを特徴とする。
【0008】さらに、請求項5に示す空気清浄器は、二
重結合を有する構造の臭気ガスを含んだ汚染空気が流れ
る空気通路と、この空気通路内に汚染空気を導入する汚
染空気導入手段と、前記空気通路内に沿面放電場を形成
し、その沿面放電場に発生するオゾンと前記臭気ガスと
の反応によって電荷を帯びた微小粒子が生成される放電
部と、前記空気通路内で前記放電部の下流に配されて、
前記微小粒子が通過可能な粒子通路を有し、この粒子通
路を前記微小粒子が通過する際に、空気中の分子との衝
突による拡散力が作用する前記微小粒子を一旦捕捉し、
その捕捉した微小粒子より電荷を受け取る電荷収集手段
と、前記空気通路を流れる汚染空気を浄化する浄化手段
と、前記電荷収集手段で受け取った電荷量に応じて、前
記汚染空気導入手段による汚染空気の導入量を制御する
制御手段とを備えたことを技術的手段とする。
【0009】
【作用】請求項1に示すガス検出装置は、沿面放電場を
形成する放電部を備え、この放電部で、汚染空気に含ま
れる臭気ガスと沿面放電場に発生するオゾンとの反応に
よって電荷を帯びた微小粒子が生成される。この微小粒
子は、放電部の下流に配された電荷収集手段の粒子通路
を通過する際に、空気中の分子との衝突による拡散力等
が作用して、粒子通路の壁面に付着し、微小粒子の持つ
電荷が電荷収集手段に移動する。その後、無電荷状態と
なった微小粒子は、そのまま気流に乗って電荷収集手段
の下流へ流れる。
【0010】ここで、微小粒子から電荷収集手段へ移動
する電荷量は、沿面放電場で生成される微小粒子の数に
よって異なる。そして、微小粒子の数は、空気通路を流
れる汚染空気の臭気ガス濃度、および放電部に印加され
る放電圧によって異なるが、放電圧を一定とすれば、臭
気ガス濃度に比例することになる。つまり、微小粒子か
ら電荷収集手段へ移動する電荷量は、臭気ガス濃度に比
例することになる。従って、電荷収集手段で受け取られ
た電荷量に基づいて汚染空気の臭気ガス濃度を検出する
ことができる。
【0011】請求項2に示す空気清浄器は、空気通路を
流れる汚染空気を浄化する浄化手段を備え、電荷収集手
段で受け取られた電荷量に応じて浄化手段の浄化能力を
制御することにより、汚染空気の臭気ガス濃度に応じて
汚染空気を浄化することができる。前記浄化手段は、電
荷収集手段を通過した汚染空気に消臭剤を散布する消臭
剤散布手段である。また、前記浄化手段は、電荷収集手
段を通過した微小粒子を安定化させる粒子安定化手段
と、この粒子安定化手段で安定化した微小粒子を捕捉す
るフィルタである。
【0012】請求項5に示す空気清浄器は、空気通路に
汚染空気を導入する汚染空気導入手段を備え、電荷収集
手段で受け取られた電荷量に応じて、汚染空気導入手段
による汚染空気の導入量が制御される。
【0013】
【実施例】次に、本発明のガス検出装置の一実施例を図
1に基づいて説明する。図1はガス検出装置の全体模式
図である。本実施例のガス検出装置1は、壁面が絶縁体
で形成された空気通路2、この空気通路2内に沿面放電
場を形成する放電部3、この放電部3の下流に設置され
た電荷トラップ4(本発明の電荷収集手段)、さらに電
荷トラップ4の下流に設置されたフィルタ5、空気通路
2内に二重結合を有する構造の臭気ガス(例えば、イソ
プレン、α−ピネン、シクロペンテン等)を含んだ汚染
空気を導入する送風機6、および空気通路2を流れる汚
染空気の臭気ガス濃度を検出するガス濃度検出器7(本
発明のガス濃度検出手段)等より構成されている。
【0014】放電部3は、空気通路2内で一定の間隔を
保って交互に配置された平板状の電極8と電極9とから
成り、高圧電源を介して各電極8、9間に直流高電圧
(3〜6KV)が印加されることにより、各電極8、9
の表面上に沿面放電場が形成される。なお、各電極8は
接地されて、各電極9は高圧電源10のマイナス端子に
接続されている。この放電部3では、電離作用によりオ
ゾンが発生することから、汚染空気が放電部3を通過す
る際に、オゾンと汚染空気に含まれる臭気ガスとの反応
(異常オゾン分解反応)によって、電荷を帯びた微小粒
子が生成される。
【0015】電荷トラップ4は、電荷を帯びた微小粒子
を一旦捕捉して、その微小粒子の電荷を受け取るもの
で、微小粒子が通り抜けることのできる粒子通路(図示
しない)が形成されたメッシュ状、ハニカム状等の多孔
形状に設けられている。この電荷トラップ4は、捕捉し
た微小粒子から速やかに、且つ滞りなく電荷を移動させ
るために、導電性の金属、樹脂、あるいは活性炭素繊維
より製造されて、表面にPt等の防腐処理が施してあ
る。
【0016】フィルタ5は、電荷トラップ4に電荷を移
動して無帯電状態となった微小粒子を捕捉するものであ
る。送風機6は、ファン6aとモータ6bより成り、モ
ータ6bへの通電によってファン6aが回転することに
より、空気通路2内に一方(図1の右側)から他方へ向
かう空気の流れを発生させて、汚染空気を空気通路2内
へ導入する。ガス濃度検出器7は、微小粒子から電荷ト
ラップ4に移動した電荷量に基づいて、汚染空気の臭気
ガス濃度を検出するものである。
【0017】次に、本実施例の作動を説明する。送風機
6の作動によって空気通路2内に汚染空気が導入される
と、汚染空気に含まれる臭気ガスと沿面放電場で発生す
るオゾンとの反応によって電荷を帯びた微小粒子が生成
される。なお、過剰なオゾンは、放電部3の下流に設置
したオゾン分解装置(例えば紫外線を照射する紫外線照
射装置、図示しない)により効率良く分解される。
【0018】臭気ガスとオゾンとの反応によって生成さ
れた微小粒子は、粒子径が微小(0.5μm以下)であ
ることから、電界の強さによる電気的な力や重力および
慣性力に加えて、空気中の分子との衝突による拡散力が
作用し、一般的に粒子径が小さくなる程、その拡散力が
支配的となる。従って、微小粒子は、電荷トラップ4の
粒子通路を通過する際に、拡散力の作用等により、一旦
電荷トラップ4の粒子通路壁面に付着して捕捉される。
この時、微小粒子の持つ電荷が電荷トラップ4へ移動す
ることで、微小粒子は無電荷状態となる。この無電荷状
態となった微小粒子は、電荷トラップ4の表面上から脱
離しやすくなり、気流に乗って電荷トラップ4の下流へ
流れ、フィルタ5で捕捉される。
【0019】ここで、微小粒子から電荷トラップ4へ移
動する電荷量は、沿面放電場で生成される微小粒子の数
によって異なる。そして、微小粒子の数は、空気通路2
を流れる汚染空気の臭気ガス濃度、および各電極間8、
9に印加される放電圧によって異なるが、放電圧を一定
とすれば、臭気ガス濃度に比例することになる。つま
り、微小粒子から電荷トラップ4へ移動する電荷量は、
臭気ガス濃度に比例することになる。そこで、電荷トラ
ップ4で受け取った電荷量をガス濃度検出器7へ流すこ
とにより、汚染空気の臭気ガス濃度を検出することがで
きる。
【0020】なお、本実施例では、臭気ガスを粒子化す
るための手段として沿面放電場を設けたが、この沿面放
電場では、電極から発生する金属イオンやヒュームの量
が比較的微量であることから、それらの持つ電荷量を無
視できる。また、電荷トラップ4は、捕捉した微小粒子
が、電荷の移動により無電荷状態となった時点で、電荷
トラップ4の表面上から脱離し易くなる。その結果、電
荷トラップ4の表面上に微小粒子が残留することなく、
微小粒子の入れ替わりが滞りなく行なわれる。これによ
り、常に微小粒子から電荷トラップ4へ電荷の移動が行
なわれることで、安定した感度および優れた応答性が得
られる。また、微小粒子の付着時間が極端に短くなるこ
とから、電荷トラップ4表面の清浄性が保たれるととも
に、耐久性も良くなる。
【0021】次に、本発明の第2実施例を説明する。図
2は第1実施例のガス検出装置1を利用した空気清浄器
の模式図である。本実施例の空気清浄器11は、壁面が
絶縁体で形成された空気通路2、この空気通路2内に沿
面放電場を形成する放電部3、この放電部3の下流に設
けられた電荷トラップ4、さらに電荷トラップ4の下流
に設置されたフィルタ5、空気通路2内に臭気ガスを含
んだ汚染空気を導入する送風機6、空気通路2内を流れ
る汚染空気に消臭剤を散布する消臭剤散布器12(本発
明の浄化手段)、およびこの消臭剤散布器12の消臭剤
散布量を制御する散布量制御装置13(本発明の制御手
段)より構成される。
【0022】なお、空気通路2、放電部3、電荷トラッ
プ4、フィルタ5、送風機6の作用は、第1実施例と同
じであることから説明を省略する。消臭剤散布器12
は、送風機6の下流に設けられて、散布量制御装置13
より出力される起動信号を受けて消臭剤の散布を行な
う。散布量制御装置13は、電荷トラップ4で受け取っ
た電荷量が、予め設定された基準値より大きい時、つま
り汚染空気の臭気ガス濃度が基準濃度より高い時に、消
臭剤散布器12へ起動信号を出力する。
【0023】これにより、汚染空気の臭気ガス濃度が基
準濃度より高い時には、消臭剤散布器12より消臭剤が
散布されて、臭気ガスの消臭が行なわれる。なお、本実
施例では、電荷トラップ4で受け取った電荷量に応じて
消臭剤の散布量を変化させるように制御しても良い。
【0024】次に、本発明の第3実施例を説明する。図
3は第1実施例のガス検出装置1を利用した空気清浄器
11aの模式図である。臭気ガスとオゾンとの反応によ
って生成された微小粒子は、安定した状態で存在する限
りフィルタ5でろ過して除去することが可能であるが、
不安定な状態(例えば、微小粒子の表面付近の蒸気圧が
低い状態等)の場合は、一度フィルタ5でろ過されて
も、フィルタ5で安定した状態に保つことができず、フ
ィルタ5を通り抜けて下流へ流れてしまう。
【0025】そこで、本実施例は、微小粒子の表面を他
のガス状物質(例えばシアノアクリレート等)でコーテ
ィングして微小粒子の安定化を図るもので、蒸散したガ
ス状物質が封入された蒸散器14(本発明の浄化手段)
と、この蒸散器14の作動を制御する蒸散器制御装置1
5(本発明の制御手段)とを備える。蒸散器14は、電
荷トラップ4の下流(フィルタ5より上流)に配され
て、蒸散器制御装置15より出力される作動信号を受け
てガス状物質を放出する。蒸散器制御装置15は、電荷
トラップ4で受け取った電荷量が所定値以上の時に、蒸
散器14へ作動信号を出力する。
【0026】次に、本実施例の作動を説明する。臭気ガ
スとオゾンとの反応によって生成された微小粒子が電荷
トラップ4に捕捉されて、微小粒子から電荷トラップ4
へ電荷が移動し、その電荷量が所定値以上になると、蒸
散器14より空気通路2内へガス状物質が放出される。
この場を微小粒子が通過すると、微小粒子の表面にガス
状物質が凝縮して固化することにより、微小粒子の表面
に薄膜が形成される。これにより、微小粒子を安定化さ
せることができるため、その安定化した微小粒子を蒸散
器14の下流に配されたフィルタ5でろ過することが可
能となる。なお、本実施例では、電荷トラップ4の電荷
量に応じて蒸散器14より放出されるガス状物質の放出
量を変化させるように制御しても良い。
【0027】次に、本発明の第4実施例を説明する。図
4は第1実施例のガス検出装置1を利用した空気清浄器
11bの模式図である。本実施例の空気清浄器11b
は、例えば、車両に搭載されて、車室内の空気を浄化す
るものである。
【0028】この空気清浄器11は、空気の入口16a
と出口16bを有するケース16(本発明の空気通
路)、このケース16内に空気流を発生させる送風機6
(本発明の汚染空気導入手段)、送風機6の下流に電極
17、18を交互に配置して、各電極17、18の表面
上に沿面放電場を形成する放電部3、空気中に含まれる
臭気ガスと沿面放電場で発生するオゾンとの反応により
生成された微小粒子より電荷を受け取る電荷トラップ
4、電荷トラップ4を通過した微小粒子の安定化を図る
蒸散器14、安定化された微小粒子をろ過するフィルタ
5、空気中の粉塵粒子の量(粉塵濃度)を検出する粉塵
濃度検出器19、および空気中に含まれる臭気ガス濃度
を検出するガス濃度検出器7(請求項4の制御手段を成
す)を備える。
【0029】なお、粉塵濃度検出器19は、各電極間1
7、18に高電圧を印加する高圧電源10と直列に接続
されて、電流値の変化によって粉塵濃度を検出するもの
である。また、各電極17は、粉塵濃度検出器19を介
して高圧電源10のマイナス端子側に接続され、各電極
18は、高圧電源10のプラス端子側に接続されてい
る。
【0030】次に、本実施例の作動を説明する。送風機
6の作動により、車室内の空気がケース16内に導入さ
れる。導入された空気は、沿面放電場を通過する際に、
空気中の粉塵粒子が荷電されることにより、静電力によ
って電極18に引かれて、電極18表面上に付着する。
ここで、粉塵濃度検出器19は、電極18表面上への粉
塵粒子の付着によって変化する電流値を読み取って粉塵
濃度を検出する。
【0031】一方、空気中に含まれる臭気ガスは、沿面
放電場に発生するオゾンとの反応によって粒子化する。
生成された微小粒子は、粉塵粒子と比較して粒子径が微
小であることから、荷電量も微量である。従って、微小
粒子と電極18との間に働く静電力が小さいことから、
微小粒子は、電極18に引かれて付着することなく、電
極17、18の間を通り抜けて電荷トラップ4へ到達す
る。
【0032】電荷トラップ4に到達した微小粒子は、電
荷トラップ4へ電荷を移動した後、電荷トラップ4より
脱離して下流へ流れる。ここで、ガス濃度検出器7は、
電荷トラップ4で受け取った電荷量より、空気中の臭気
ガス濃度を検出し、その臭気ガス濃度が一定値を越えた
時に、蒸散器14を作動させてガス状物質を放出させ
る。その結果、電荷トラップ4より流れてくる微小粒子
は、蒸散器14より放出されるガス状物質によりコーテ
ィングされて安定した状態となり、ケース16の出口近
傍に配置されたフィルタ5でろ過される。これにより、
粉塵粒子および臭気ガスが除去された清浄な空気が車室
内へ吹き出される。
【0033】上記作動において、送風機6は、空気の汚
染度、つまり粉塵濃度検出器19およびガス濃度検出器
7の出力に応じて、送風量制御(回転数制御)が行なわ
れる。例えば、粉塵濃度あるいは臭気ガス濃度が高い時
には、粉塵粒子および微小粒子を捕捉し易くするために
送風量を少なくし、粉塵濃度あるいは臭気ガス濃度が低
い時には、送風量を多くするように制御することができ
る。
【0034】
【発明の効果】本発明のガス検出装置は、汚染空気に含
まれる臭気ガスと沿面放電場に発生するオゾンとの反応
によって生成された微小粒子に拡散力が作用することを
利用して、微小粒子を一旦捕捉して、微小粒子の持つ電
荷を電荷収集手段へ移動することができる。この結果、
微小粒子から電荷収集手段へ移動した電荷量に基づい
て、汚染空気の臭気ガス濃度を検出することができる。
また、本発明のガス検出装置を利用した空気清浄器は、
汚染空気を浄化する浄化手段を備え、電荷収集手段へ移
動した電荷量に応じて浄化手段の浄化能力を制御するこ
とにより、汚染空気を効果的に浄化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガス検出装置の模式図である(第1実施例)。
【図2】第2実施例に係わる空気清浄器の模式図であ
る。
【図3】第3実施例に係わる空気清浄器の模式図であ
る。
【図4】第4実施例に係わる空気清浄器の模式図であ
る。
【符号の説明】
1 ガス検出装置 2 空気通路 3 放電部 4 電荷トラップ(電荷収集手段) 6 送風機(汚染空気導入手段) 7 ガス濃度検出器(ガス濃度検出手段、制御手段) 11 空気清浄器(第2実施例) 11a 空気清浄器(第3実施例) 11b 空気清浄器(第4実施例) 12 消臭剤散布器(消臭剤散布手段) 13 散布量制御装置(制御手段) 14 蒸散器(粒子安定化手段) 15 蒸散器制御装置(制御手段) 16 ケース(空気通路)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)二重結合を有する構造の臭気ガスを含
    んだ汚染空気が流れる空気通路と、 b)この空気通路内に沿面放電場を形成し、その沿面放
    電場に発生するオゾンと前記臭気ガスとの反応によって
    電荷を帯びた微小粒子が生成される放電部と、 c)前記空気通路内で前記放電部の下流に配されて、前
    記微小粒子が通過可能な粒子通路を有し、この粒子通路
    を前記微小粒子が通過する際に、空気中の分子との衝突
    による拡散力が作用する前記微小粒子を一旦捕捉し、そ
    の捕捉した微小粒子より電荷を受け取る電荷収集手段
    と、 d)この電荷収集手段で受け取った電荷量に基づいて汚
    染空気の臭気ガス濃度を検出するガス濃度検出手段とを
    備えたガス検出装置。
  2. 【請求項2】a)二重結合を有する構造の臭気ガスを含
    んだ汚染空気が流れる空気通路と、 b)この空気通路内に沿面放電場を形成し、その沿面放
    電場に発生するオゾンと前記臭気ガスとの反応によって
    電荷を帯びた微小粒子が生成される放電部と、 c)前記空気通路内で前記放電部の下流に配されて、前
    記微小粒子が通過可能な粒子通路を有し、この粒子通路
    を前記微小粒子が通過する際に、空気中の分子との衝突
    による拡散力が作用する前記微小粒子を一旦捕捉し、そ
    の捕捉した微小粒子より電荷を受け取る電荷収集手段
    と、 d)前記空気通路を流れる汚染空気を浄化する浄化手段
    と、 e)前記電荷収集手段で受け取った電荷量に応じて、前
    記浄化手段の浄化能力を制御する制御手段とを備えた空
    気清浄器。
  3. 【請求項3】前記浄化手段は、前記電荷収集手段を通過
    した汚染空気に消臭剤を散布する消臭剤散布手段である
    ことを特徴とする請求項2記載の空気清浄器。
  4. 【請求項4】前記浄化手段は、前記電荷収集手段を通過
    した前記微小粒子を安定化させる粒子安定化手段と、こ
    の粒子安定化手段で安定化した微小粒子を捕捉するフィ
    ルタとから成ることを特徴とする請求項2記載の空気清
    浄器。
  5. 【請求項5】a)二重結合を有する構造の臭気ガスを含
    んだ汚染空気が流れる空気通路と、 b)この空気通路内に汚染空気を導入する汚染空気導入
    手段と、 c)前記空気通路内に沿面放電場を形成し、その沿面放
    電場に発生するオゾンと前記臭気ガスとの反応によって
    電荷を帯びた微小粒子が生成される放電部と、 d)前記空気通路内で前記放電部の下流に配されて、前
    記微小粒子が通過可能な粒子通路を有し、この粒子通路
    を前記微小粒子が通過する際に、空気中の分子との衝突
    による拡散力が作用する前記微小粒子を一旦捕捉し、そ
    の捕捉した微小粒子より電荷を受け取る電荷収集手段
    と、 e)前記空気通路を流れる汚染空気を浄化する浄化手段
    と、 f)前記電荷収集手段で受け取った電荷量に応じて、前
    記汚染空気導入手段による汚染空気の導入量を制御する
    制御手段とを備えた空気清浄器。
JP5324995A 1993-12-22 1993-12-22 ガス検出装置およびこのガス検出装置を利用した空気清浄器 Pending JPH07181165A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014059314A (ja) * 2005-01-13 2014-04-03 Matter Engineering Ag エアゾール粒子の数濃度と平均直径を測定する方法と装置

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