JPH07180810A - 液体燃料燃焼装置 - Google Patents
液体燃料燃焼装置Info
- Publication number
- JPH07180810A JPH07180810A JP32459993A JP32459993A JPH07180810A JP H07180810 A JPH07180810 A JP H07180810A JP 32459993 A JP32459993 A JP 32459993A JP 32459993 A JP32459993 A JP 32459993A JP H07180810 A JPH07180810 A JP H07180810A
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- Japan
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- vaporization
- chamber
- combustion
- liquid fuel
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 液体燃料の混合気を燃焼する液体燃料燃焼装
置において、安定した混合気を得ることを目的とする。 【構成】 上方に燃焼部を形成し、有底状の気化室13
を有する気化筒2と、気化筒2に埋設されたヒータ1
と、気化室13内への液体燃料供給手段3および燃焼用
空気供給手段4と、燃焼部と気化室13を上下に区画
し、混合気通路8を有する混合板9とからなり、混合板
9には、気化室13内に突出する多数の突起ピン15を
形成しており、燃焼時に突起ピン15が燃焼部からの燃
焼熱を常に受けるため、気化室12内の温度が安定維持
できるとともに、突起ピン15からの伝熱で気化筒2の
底面温度も安定させることができ、安定した気化状態
と、燃焼用空気が突起ピン15間を循環し混合気通路8
に導かれるので、気化室13内でも混合促進が図れ、均
一で効率のよい混合状態を得ることができる。
置において、安定した混合気を得ることを目的とする。 【構成】 上方に燃焼部を形成し、有底状の気化室13
を有する気化筒2と、気化筒2に埋設されたヒータ1
と、気化室13内への液体燃料供給手段3および燃焼用
空気供給手段4と、燃焼部と気化室13を上下に区画
し、混合気通路8を有する混合板9とからなり、混合板
9には、気化室13内に突出する多数の突起ピン15を
形成しており、燃焼時に突起ピン15が燃焼部からの燃
焼熱を常に受けるため、気化室12内の温度が安定維持
できるとともに、突起ピン15からの伝熱で気化筒2の
底面温度も安定させることができ、安定した気化状態
と、燃焼用空気が突起ピン15間を循環し混合気通路8
に導かれるので、気化室13内でも混合促進が図れ、均
一で効率のよい混合状態を得ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体燃料を気化すると
ともに、燃焼用空気と混合し、混合気を燃焼する液体燃
料燃焼装置に関するものである。
ともに、燃焼用空気と混合し、混合気を燃焼する液体燃
料燃焼装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の液体燃料燃焼装置は、図6
に示すように、ヒータ1によって加熱される有底状の気
化筒2の側壁に、給油ポンプ3および燃焼ファン4にそ
れぞれ接続された給油口5および給気口6を配設してい
る。前記気化筒2の内周壁面には、前記給油口5に対向
した衝突面7を形成し、また気化筒2の上方開口部には
混合気通路8を開設した混合板9と、多孔板10と、炎
口11が形成されているバーナヘッド12が配設されて
おり、気化筒2と混合板9によって気化室13が区画さ
れ、混合板9と多孔板10によって混合室14が区画さ
れている。
に示すように、ヒータ1によって加熱される有底状の気
化筒2の側壁に、給油ポンプ3および燃焼ファン4にそ
れぞれ接続された給油口5および給気口6を配設してい
る。前記気化筒2の内周壁面には、前記給油口5に対向
した衝突面7を形成し、また気化筒2の上方開口部には
混合気通路8を開設した混合板9と、多孔板10と、炎
口11が形成されているバーナヘッド12が配設されて
おり、気化筒2と混合板9によって気化室13が区画さ
れ、混合板9と多孔板10によって混合室14が区画さ
れている。
【0003】上記構成において、ヒータ1に通電され、
気化筒2が所定温度まで加熱されると、給油ポンプ3お
よび燃焼ファン4が作動して、液体燃料および燃焼用空
気を気化室13に供給する。気化室13に入った液体燃
料は、気化筒2の衝突面7に衝突し気化するとともに、
燃焼用空気と混合して混合気通路8から混合室14に入
る。混合室14内および多孔板10を通過してさらに均
一に混合された混合気は、バーナヘッド12の炎口10
から噴射し、点火装置(図示せず)により点火され、燃
焼を行うようになっていた。
気化筒2が所定温度まで加熱されると、給油ポンプ3お
よび燃焼ファン4が作動して、液体燃料および燃焼用空
気を気化室13に供給する。気化室13に入った液体燃
料は、気化筒2の衝突面7に衝突し気化するとともに、
燃焼用空気と混合して混合気通路8から混合室14に入
る。混合室14内および多孔板10を通過してさらに均
一に混合された混合気は、バーナヘッド12の炎口10
から噴射し、点火装置(図示せず)により点火され、燃
焼を行うようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成では次のような欠点を有していた。
ような構成では次のような欠点を有していた。
【0005】気化筒2の衝突面7温度や表面状態が必ず
しも一定しているとは限らず、衝突面7の温度が低い場
合、また表面状態が密の場合は、液体燃料が気化筒2の
底面にたれやすくなり、底面での気化現象が起こり、気
化遅れを生じるとともに脈動燃焼の原因となる。
しも一定しているとは限らず、衝突面7の温度が低い場
合、また表面状態が密の場合は、液体燃料が気化筒2の
底面にたれやすくなり、底面での気化現象が起こり、気
化遅れを生じるとともに脈動燃焼の原因となる。
【0006】また、燃焼部から距離のある気化筒2の底
面温度がもっとも低く、前記気化遅れがタールの生成・
付着の原因となり、長期的にはタールが付着した底面で
気化を繰り返し、臭気を発生するようになる。
面温度がもっとも低く、前記気化遅れがタールの生成・
付着の原因となり、長期的にはタールが付着した底面で
気化を繰り返し、臭気を発生するようになる。
【0007】逆に衝突面7の温度が高い場合は、膜沸騰
気化となり、衝突した液体燃料は、濡れ気化を起こさず
に球状となり飛散し、このため十分な気化混合が行われ
ず巨大分子が黄火燃焼の原因となり、安定した燃焼状態
を得ることができない。
気化となり、衝突した液体燃料は、濡れ気化を起こさず
に球状となり飛散し、このため十分な気化混合が行われ
ず巨大分子が黄火燃焼の原因となり、安定した燃焼状態
を得ることができない。
【0008】本発明は、上記従来の欠点を解決するもの
で、気化筒の底面および気化室内を適正温度に安定かつ
維持することにより、安定した気化状態を得るととも
に、燃焼用空気の供給により効率のよい混合状態を得る
ことを目的とする。
で、気化筒の底面および気化室内を適正温度に安定かつ
維持することにより、安定した気化状態を得るととも
に、燃焼用空気の供給により効率のよい混合状態を得る
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の液体燃料燃焼装置は、下記の構成とした。
に、本発明の液体燃料燃焼装置は、下記の構成とした。
【0010】すなわち、上方に燃焼部を形成し、有底状
の気化室を有する気化筒と、この気化筒に埋設されたヒ
ータと、前記気化室内への液体燃料供給手段および燃焼
用空気供給手段と、前記燃焼部と気化室を上下に区画
し、混合気通路を有する混合板とからなり、前記混合板
には、気化室内に突出する多数の突起ピンを形成する構
成とした。
の気化室を有する気化筒と、この気化筒に埋設されたヒ
ータと、前記気化室内への液体燃料供給手段および燃焼
用空気供給手段と、前記燃焼部と気化室を上下に区画
し、混合気通路を有する混合板とからなり、前記混合板
には、気化室内に突出する多数の突起ピンを形成する構
成とした。
【0011】また、混合板に形成した突起ピンの一部
を、混合気通路内にも一体的に突出する構成とした。
を、混合気通路内にも一体的に突出する構成とした。
【0012】また、混合板に形成した突起ピンの少なく
ても一部を、気化筒の底面に当接する構成とした。
ても一部を、気化筒の底面に当接する構成とした。
【0013】さらに、気化室内で気化混合された混合気
を、混合板に形成した多数の突起ピン間を通過させる構
成とした。
を、混合板に形成した多数の突起ピン間を通過させる構
成とした。
【0014】
【作用】本発明は、上記した構成によって下記の作用を
有する。
有する。
【0015】すなわち、本発明の液体燃料燃焼装置は、
混合板から気化室内に突出した多数の突起ピンが、点火
時、ヒータで加熱された後、燃料と燃焼用空気が供給さ
れるため、突起ピンの放熱により、気化室に入った液体
燃料および燃焼用空気も気化室内で即時に加熱される。
混合板から気化室内に突出した多数の突起ピンが、点火
時、ヒータで加熱された後、燃料と燃焼用空気が供給さ
れるため、突起ピンの放熱により、気化室に入った液体
燃料および燃焼用空気も気化室内で即時に加熱される。
【0016】しかも、燃焼時には、前記突起ピンが混合
板を介し上方燃焼部からの燃焼熱を常に受けるため、気
化室内の温度が安定かつ維持できるとともに、突起ピン
からの伝熱で気化筒の底面温度も安定させることができ
るので、気化遅れや巨大分子の発生しない安定した気化
状態と、燃焼用空気が多数の突起ピン間を巡回し混合気
通路に導かれるので、気化室内でも混合促進が図られ、
均一で効率のよい混合状態を得ることができる。
板を介し上方燃焼部からの燃焼熱を常に受けるため、気
化室内の温度が安定かつ維持できるとともに、突起ピン
からの伝熱で気化筒の底面温度も安定させることができ
るので、気化遅れや巨大分子の発生しない安定した気化
状態と、燃焼用空気が多数の突起ピン間を巡回し混合気
通路に導かれるので、気化室内でも混合促進が図られ、
均一で効率のよい混合状態を得ることができる。
【0017】また、混合板に形成した突起ピンの一部を
混合気通路内にも一体的に突出したり、突起ピンを気化
筒の底面に当接することにより、さらに気化筒の底面温
度の安定化が図られ、タールの生成・付着の防止効果を
より向上することができる。また、少なくても一部を当
接することにより、気化筒の底面温度の部分的な上昇安
定化が図られ、この周辺に燃料の気化面を設定したり、
さらに高度な温度管理を行うことが可能となる。
混合気通路内にも一体的に突出したり、突起ピンを気化
筒の底面に当接することにより、さらに気化筒の底面温
度の安定化が図られ、タールの生成・付着の防止効果を
より向上することができる。また、少なくても一部を当
接することにより、気化筒の底面温度の部分的な上昇安
定化が図られ、この周辺に燃料の気化面を設定したり、
さらに高度な温度管理を行うことが可能となる。
【0018】さらに、気化室内で気化混合された混合気
を混合板に形成した多数の突起ピン間を通過させること
により、気化燃料と燃焼用空気とをさらに効果的に混合
させることができるので、より均一で効率のよい混合状
態を得ることができる。
を混合板に形成した多数の突起ピン間を通過させること
により、気化燃料と燃焼用空気とをさらに効果的に混合
させることができるので、より均一で効率のよい混合状
態を得ることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面にもとづいて
説明する。
説明する。
【0020】図1、図2において、加熱用ヒータ1を埋
設した有底状の気化筒2の側壁に、給油ポンプ3および
燃焼ファン4にそれぞれ接続された、給油口5および給
気口6を配設している。
設した有底状の気化筒2の側壁に、給油ポンプ3および
燃焼ファン4にそれぞれ接続された、給油口5および給
気口6を配設している。
【0021】前記気化筒2の内周壁面には、前記給油口
5に対向した衝突面7を形成し、また気化筒2の上方開
口部には混合気通路8を開設した混合板9と、炎口11
が形成されているバーナヘッド12が配設されており、
気化筒2と混合板9によって気化室13が区画され、混
合板9とバーナヘッド12によって混合室14が区画さ
れ、こうして燃焼部が形成されている。
5に対向した衝突面7を形成し、また気化筒2の上方開
口部には混合気通路8を開設した混合板9と、炎口11
が形成されているバーナヘッド12が配設されており、
気化筒2と混合板9によって気化室13が区画され、混
合板9とバーナヘッド12によって混合室14が区画さ
れ、こうして燃焼部が形成されている。
【0022】前記混合板9には、気化室13内に突出す
る多数の突起ピン15が形成されている。なお、この突
起ピン15は、アルミニウム材等を櫛状に打ち抜き加工
で形成し、前記混合板9に熱的に連結したものであり、
その形状・密度は自在に設定できるものである。
る多数の突起ピン15が形成されている。なお、この突
起ピン15は、アルミニウム材等を櫛状に打ち抜き加工
で形成し、前記混合板9に熱的に連結したものであり、
その形状・密度は自在に設定できるものである。
【0023】上記構成において、気化筒2に配設された
ヒータ1に通電され、気化筒2、混合板9、および突起
ピン15が所定温度まで加熱されると、給油ポンプ3お
よび燃焼ファン4が作動して、液体燃料および燃焼用空
気を気化室13に供給する。気化室13に入った液体燃
料は、前記突起ピン15および衝突面7に衝突すると同
時に気化・蒸発を開始して、燃焼用空気と混合される。
また一部、分裂・飛散した燃料微粒子は、気化筒2の底
面が気化面ともなる。
ヒータ1に通電され、気化筒2、混合板9、および突起
ピン15が所定温度まで加熱されると、給油ポンプ3お
よび燃焼ファン4が作動して、液体燃料および燃焼用空
気を気化室13に供給する。気化室13に入った液体燃
料は、前記突起ピン15および衝突面7に衝突すると同
時に気化・蒸発を開始して、燃焼用空気と混合される。
また一部、分裂・飛散した燃料微粒子は、気化筒2の底
面が気化面ともなる。
【0024】特に、混合板9から気化筒室13内に突出
した多数の突起ピン15が、点火時、ヒータ1で加熱さ
れた後、液体燃料と燃焼用空気が供給されるため、前記
突起ピン15の放熱により、気化室13に入った液体燃
料および燃焼用空気も気化室13内で即時に加熱される
ので、立ち上がりから効率のよい気化・混合状態を得る
ことができる。
した多数の突起ピン15が、点火時、ヒータ1で加熱さ
れた後、液体燃料と燃焼用空気が供給されるため、前記
突起ピン15の放熱により、気化室13に入った液体燃
料および燃焼用空気も気化室13内で即時に加熱される
ので、立ち上がりから効率のよい気化・混合状態を得る
ことができる。
【0025】しかも、燃焼時には、前記突起ピン15が
混合板9を介し上方燃焼部からの燃焼熱を常に受けるた
め、気化室13内の温度が安定かつ維持できるととも
に、突起ピン15からの伝熱で気化筒2の底面温度も安
定させることができるので、気化遅れや巨大分子の発生
しない安定した気化状態と、燃焼用空気が多数の突起ピ
ン15間を巡回し混合気通路8に導かれるので、気化室
13内でも混合促進が図られ、より均一で効率のよい混
合状態を得ることができ、混合スペースの構成を小形コ
ンパクトにすることができる。
混合板9を介し上方燃焼部からの燃焼熱を常に受けるた
め、気化室13内の温度が安定かつ維持できるととも
に、突起ピン15からの伝熱で気化筒2の底面温度も安
定させることができるので、気化遅れや巨大分子の発生
しない安定した気化状態と、燃焼用空気が多数の突起ピ
ン15間を巡回し混合気通路8に導かれるので、気化室
13内でも混合促進が図られ、より均一で効率のよい混
合状態を得ることができ、混合スペースの構成を小形コ
ンパクトにすることができる。
【0026】また、気化筒2の底面温度の安定化が気化
促進に効率よく作用し、タールの生成・付着の防止を図
ることができるため、その結果、臭気の発生しない長寿
命の液体燃料燃焼装置を得ることができる。
促進に効率よく作用し、タールの生成・付着の防止を図
ることができるため、その結果、臭気の発生しない長寿
命の液体燃料燃焼装置を得ることができる。
【0027】次に本発明の他の実施例を図3から図5を
用いて説明する。図3において前記実施例と相違する点
は、突起ピン15の一部を混合気通路8内にも一体的に
突出したことにあり、また図4において前記実施例と相
違する点は、突起ピン15の先端を気化筒2の底面に当
接したことにあり、いずれの場合も、さらに気化筒2の
底面温度の安定化が図られ、タールの生成・付着の防止
効果をより向上することができる。また、少なくても一
部を当接することにより、気化筒2の底面温度の部分的
な上昇安定化が図られ、この周辺に燃料の気化面を設定
したり、さらに高度な温度管理を行うことが可能とな
り、より信頼性の高い液体燃料燃焼装置を得ることがで
きる。
用いて説明する。図3において前記実施例と相違する点
は、突起ピン15の一部を混合気通路8内にも一体的に
突出したことにあり、また図4において前記実施例と相
違する点は、突起ピン15の先端を気化筒2の底面に当
接したことにあり、いずれの場合も、さらに気化筒2の
底面温度の安定化が図られ、タールの生成・付着の防止
効果をより向上することができる。また、少なくても一
部を当接することにより、気化筒2の底面温度の部分的
な上昇安定化が図られ、この周辺に燃料の気化面を設定
したり、さらに高度な温度管理を行うことが可能とな
り、より信頼性の高い液体燃料燃焼装置を得ることがで
きる。
【0028】図5において前記実施例と相違する点は、
気化室13内で気化・混合された混合気を混合気通路8
に形成した多数の突起ピン15間を通過させることにあ
り、気化燃料と燃焼用空気とをさらに効果的に混合させ
ることができるので、より均一で効率のよい混合状態を
得ることができる。
気化室13内で気化・混合された混合気を混合気通路8
に形成した多数の突起ピン15間を通過させることにあ
り、気化燃料と燃焼用空気とをさらに効果的に混合させ
ることができるので、より均一で効率のよい混合状態を
得ることができる。
【0029】なお、図2にはピンとして角柱状のピンを
整列に配置した場合を示しているが、突起ピン15は打
ち抜き加工で形成できるので、これに限定されるもので
なく、円錐状等の形状であってもよいし、渦巻状に配置
してもよい。また、本発明では、液体燃料を気化筒2の
略中央部に供給する方式において説明したが、公知の旋
回気化混合方式の場合においても、同様の効果が得られ
るものである。
整列に配置した場合を示しているが、突起ピン15は打
ち抜き加工で形成できるので、これに限定されるもので
なく、円錐状等の形状であってもよいし、渦巻状に配置
してもよい。また、本発明では、液体燃料を気化筒2の
略中央部に供給する方式において説明したが、公知の旋
回気化混合方式の場合においても、同様の効果が得られ
るものである。
【0030】
【発明の効果】以上実施例で説明したように本発明の液
体燃料燃焼装置によれば、次の効果が得られる。
体燃料燃焼装置によれば、次の効果が得られる。
【0031】(1)混合板から気化筒室内に突出した多
数の突起ピンが、点火時、ヒータで加熱された後、液体
燃料と燃焼用空気が供給されるため、突起ピンの放熱に
より、気化室に入った液体燃料および燃焼用空気も気化
室内で即時に加熱されるので、立ち上がりから効率のよ
い気化・混合状態を得ることができる。
数の突起ピンが、点火時、ヒータで加熱された後、液体
燃料と燃焼用空気が供給されるため、突起ピンの放熱に
より、気化室に入った液体燃料および燃焼用空気も気化
室内で即時に加熱されるので、立ち上がりから効率のよ
い気化・混合状態を得ることができる。
【0032】しかも、燃焼時には、突起ピンが混合板を
介し上方燃焼部からの燃焼熱を常に受けるため、気化室
内の温度が安定かつ維持できるとともに、突起ピンから
の伝熱で気化筒の底面温度も安定させることができるの
で、気化遅れや巨大分子の発生しない安定した気化状態
と、燃焼用空気が多数の突起ピン間を巡回し混合気通路
に導かれるので、気化室内でも混合促進が図られ、より
均一で効率のよい混合状態を得ることができ、混合スペ
ースの構成を小形コンパクトにすることができる。ま
た、気化筒の底面温度の安定化が気化促進に効率よく作
用し、タールの生成・付着の防止を図ることができるた
め、その結果、臭気の発生しない長寿命の液体燃料燃焼
装置を得ることができる。
介し上方燃焼部からの燃焼熱を常に受けるため、気化室
内の温度が安定かつ維持できるとともに、突起ピンから
の伝熱で気化筒の底面温度も安定させることができるの
で、気化遅れや巨大分子の発生しない安定した気化状態
と、燃焼用空気が多数の突起ピン間を巡回し混合気通路
に導かれるので、気化室内でも混合促進が図られ、より
均一で効率のよい混合状態を得ることができ、混合スペ
ースの構成を小形コンパクトにすることができる。ま
た、気化筒の底面温度の安定化が気化促進に効率よく作
用し、タールの生成・付着の防止を図ることができるた
め、その結果、臭気の発生しない長寿命の液体燃料燃焼
装置を得ることができる。
【0033】(2)突起ピンの一部を混合気通路内にも
一体的に突出したり、突起ピンの先端を気化筒の底面に
当接することにより、さらに気化筒の底面温度の安定化
が図られ、タールの生成・付着の防止効果をより向上す
ることができる。また、少なくとも一部を当接すること
により、気化筒の底面温度の部分的な上昇安定化が図ら
れ、この周辺に燃料の気化面を設定したり、さらに高度
な温度管理を行うことが可能となり、より信頼性の高い
液体燃料燃焼装置を得ることができる。
一体的に突出したり、突起ピンの先端を気化筒の底面に
当接することにより、さらに気化筒の底面温度の安定化
が図られ、タールの生成・付着の防止効果をより向上す
ることができる。また、少なくとも一部を当接すること
により、気化筒の底面温度の部分的な上昇安定化が図ら
れ、この周辺に燃料の気化面を設定したり、さらに高度
な温度管理を行うことが可能となり、より信頼性の高い
液体燃料燃焼装置を得ることができる。
【0034】(3)気化室内で気化・混合された混合気
を混合気通路に形成した多数の突起ピン間を通過させる
ことにより、気化燃料と燃焼用空気とをさらに効果的に
混合させることができるので、より均一で効率のよい混
合状態を得ることができる。
を混合気通路に形成した多数の突起ピン間を通過させる
ことにより、気化燃料と燃焼用空気とをさらに効果的に
混合させることができるので、より均一で効率のよい混
合状態を得ることができる。
【図1】本発明の一実施例における液体燃料燃焼装置の
断面図
断面図
【図2】同液体燃料燃焼装置の突起ピンを示す斜視図
【図3】本発明の他の実施例における液体燃料燃焼装置
の断面図
の断面図
【図4】同じく他の実施例を示す断面図
【図5】同じく他の実施例を示す断面図
【図6】従来の液体燃料燃焼装置の断面図
1 ヒータ 2 気化筒 3 給油ポンプ(燃料供給手段) 4 燃焼ファン(燃焼用空気供給手段) 8 混合気通路 9 混合板 13 気化室 15 突起ピン
Claims (4)
- 【請求項1】上方に燃焼部を形成し、有底状の気化室を
有する気化筒と、この気化筒に埋設されたヒータと、前
記気化室内への液体燃料供給手段および燃焼用空気供給
手段と、前記燃焼部と気化室を上下に区画し、混合気通
路を有する混合板とからなり、前記混合板には、気化室
内に突出する多数の突起ピンを形成してなる液体燃料燃
焼装置。 - 【請求項2】混合板に形成した突起ピンの一部を、混合
気通路内にも一体的に突出してなる請求項1記載の液体
燃料燃焼装置。 - 【請求項3】混合板に形成した突起ピンの少なくても一
部を、気化筒の底面に当接してなる請求項1または請求
項2記載の液体燃料燃焼装置。 - 【請求項4】気化室内で気化混合された混合気を、混合
板に形成した多数の突起ピン間を通過させてなる請求項
1ないし請求項3いずれか一項記載の液体燃料燃焼装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32459993A JPH07180810A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 液体燃料燃焼装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32459993A JPH07180810A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 液体燃料燃焼装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07180810A true JPH07180810A (ja) | 1995-07-18 |
Family
ID=18167623
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32459993A Pending JPH07180810A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 液体燃料燃焼装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07180810A (ja) |
-
1993
- 1993-12-22 JP JP32459993A patent/JPH07180810A/ja active Pending
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