JPH071807Y2 - ダイオードレーザ励起固体レーザ装置 - Google Patents
ダイオードレーザ励起固体レーザ装置Info
- Publication number
- JPH071807Y2 JPH071807Y2 JP2472389U JP2472389U JPH071807Y2 JP H071807 Y2 JPH071807 Y2 JP H071807Y2 JP 2472389 U JP2472389 U JP 2472389U JP 2472389 U JP2472389 U JP 2472389U JP H071807 Y2 JPH071807 Y2 JP H071807Y2
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- Japan
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- laser
- light
- state laser
- diode
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はダイオードレーザ励起固体レーザ装置に関する
ものである。
ものである。
従来,このようなレーザ装置としては固体レーザ媒質を
スラブ状に研磨し,1対の平行平面に固体レーザ光に対し
て高反射率,ダイオードレーザ光に対して高透過率とな
るコーティングを施して,1対の平行平面間で媒質内を固
体レーザ光がジグザグに通るように共振器を構成して,
平行平面での固体レーザ光反射点より固体レーザ光路中
に励起用ダイオードレーザ光を集光して励起する方法が
ある。
スラブ状に研磨し,1対の平行平面に固体レーザ光に対し
て高反射率,ダイオードレーザ光に対して高透過率とな
るコーティングを施して,1対の平行平面間で媒質内を固
体レーザ光がジグザグに通るように共振器を構成して,
平行平面での固体レーザ光反射点より固体レーザ光路中
に励起用ダイオードレーザ光を集光して励起する方法が
ある。
上述した従来のスラブ状固体レーザ媒質中を固体レーザ
光をジグザグに通して,反射点より固体レーザ光路中に
励起用ダイオードレーザ光を集光して励起することによ
り固体レーザ光を得る方法は,集光したダイオードレー
ザ励起光を固体レーザ媒質中に平面に対し斜めに入射さ
せるため,非点収差により集光ビームがだ円となり,固
体レーザ光の発振ビームとのマッチングが悪くなって,
励起光から固体レーザ光への変換効率が悪くなる。この
非点収差は平面に対し入射光が垂直に近づくほど少なく
なるので,媒質中の固体レーザ光の光路は入射角に合う
様に平面に対し垂直に近い角度で反射させるのが望まし
いが,ジグザグの反射角を垂直に近づけると,反射点の
間隔が狭くなっていくので,集光レンズを各反射点に合
わせて1列に配列するのが非常に困難になるという欠点
がある。
光をジグザグに通して,反射点より固体レーザ光路中に
励起用ダイオードレーザ光を集光して励起することによ
り固体レーザ光を得る方法は,集光したダイオードレー
ザ励起光を固体レーザ媒質中に平面に対し斜めに入射さ
せるため,非点収差により集光ビームがだ円となり,固
体レーザ光の発振ビームとのマッチングが悪くなって,
励起光から固体レーザ光への変換効率が悪くなる。この
非点収差は平面に対し入射光が垂直に近づくほど少なく
なるので,媒質中の固体レーザ光の光路は入射角に合う
様に平面に対し垂直に近い角度で反射させるのが望まし
いが,ジグザグの反射角を垂直に近づけると,反射点の
間隔が狭くなっていくので,集光レンズを各反射点に合
わせて1列に配列するのが非常に困難になるという欠点
がある。
本考案は従来のもののこのような課題を解決しようとす
るもので,ダイオードレーザと集光レンズを他のダイオ
ードレーザと集光レンズから離して配置することのでき
るダイオード励起固体レーザ装置を提供するものであ
る。
るもので,ダイオードレーザと集光レンズを他のダイオ
ードレーザと集光レンズから離して配置することのでき
るダイオード励起固体レーザ装置を提供するものであ
る。
本考案によれば,励起用ダイオードレーザおよび集光レ
ンズの組によりダイオードレーザ励起光を固体レーザ媒
質に集光し光励起してレーザ発振光を発生させるダイオ
ードレーザ励起固体レーザ装置に於いて,前記固体レー
ザ媒質が少なくとも3つの平面を有しており,該少なく
とも3つの平面のうち少なくとも1つの平面の上には前
記固体レーザ発振光に対して高透過率のコーティングを
施し,他の少なくとも2つの平面の上には該固体レーザ
発振光に対しては高反射率であるが前記ダイオードレー
ザ励起光にたいしては高透過率であるコーティングを施
してあり,且つ,前記励起用ダイオードレーザおよび集
光レンズの組を,該組が発生し集光するダイオードレー
ザ励起光が前記他の少なくとも2つの平面を通して前記
固体レーザ媒質内の固体レーザ発振光の光路中に集光す
るように配置してあることを特徴とするダイオードレー
ザ励起固体レーザ装置が得られる。
ンズの組によりダイオードレーザ励起光を固体レーザ媒
質に集光し光励起してレーザ発振光を発生させるダイオ
ードレーザ励起固体レーザ装置に於いて,前記固体レー
ザ媒質が少なくとも3つの平面を有しており,該少なく
とも3つの平面のうち少なくとも1つの平面の上には前
記固体レーザ発振光に対して高透過率のコーティングを
施し,他の少なくとも2つの平面の上には該固体レーザ
発振光に対しては高反射率であるが前記ダイオードレー
ザ励起光にたいしては高透過率であるコーティングを施
してあり,且つ,前記励起用ダイオードレーザおよび集
光レンズの組を,該組が発生し集光するダイオードレー
ザ励起光が前記他の少なくとも2つの平面を通して前記
固体レーザ媒質内の固体レーザ発振光の光路中に集光す
るように配置してあることを特徴とするダイオードレー
ザ励起固体レーザ装置が得られる。
上記のような構成により,固体レーザ発振光は上記他の
少くとも2つの平面から入射されるダイオードレーザ励
起光により励起されて上記少くとも1つの平面を通って
全反射鏡と出力鏡の間で共振され,出力鏡から外部に出
力される。
少くとも2つの平面から入射されるダイオードレーザ励
起光により励起されて上記少くとも1つの平面を通って
全反射鏡と出力鏡の間で共振され,出力鏡から外部に出
力される。
次に,本考案について図面を参照して説明する。
第1図は本考案の一実施例の構成図である。
固体レーザ媒質13は5角柱に研磨され,17で示す面にダ
イオードレーザ励起光と固体レーザ発振光に対して高透
過率を有した固体レーザ発振光透過コーティング17を施
し,18で示す他の面にはダイオードレーザ励起光に対し
て高透過率固体レーザ発振光に対して高反射率となるダ
イオードレーザ励起光透過コーティング18を施す(以下
17及び18は面を指すこともあり,コーティングを指すこ
ともある。)。固体レーザ媒質13と全反射鏡14と出力鏡
15でレーザ共振器を構成し,固体レーザ媒質13内で固体
レーザ光は4つの面で反射し,固体レーザ発振光に対し
高透過となっている面17より出射し,全反射鏡14と出力
鏡15の間を往復し,出力鏡15より固体レーザ出力として
とり出される。
イオードレーザ励起光と固体レーザ発振光に対して高透
過率を有した固体レーザ発振光透過コーティング17を施
し,18で示す他の面にはダイオードレーザ励起光に対し
て高透過率固体レーザ発振光に対して高反射率となるダ
イオードレーザ励起光透過コーティング18を施す(以下
17及び18は面を指すこともあり,コーティングを指すこ
ともある。)。固体レーザ媒質13と全反射鏡14と出力鏡
15でレーザ共振器を構成し,固体レーザ媒質13内で固体
レーザ光は4つの面で反射し,固体レーザ発振光に対し
高透過となっている面17より出射し,全反射鏡14と出力
鏡15の間を往復し,出力鏡15より固体レーザ出力として
とり出される。
ダイオードレーザ11の光は集光レンズ12により,固体レ
ーザ媒質13の固体レーザ光反射点より固体レーザ光路内
に集光され,固体レーザ媒質を励起する。ダイオードレ
ーザ11は電源冷却器16にて電力の供給,冷却が行われ
る。
ーザ媒質13の固体レーザ光反射点より固体レーザ光路内
に集光され,固体レーザ媒質を励起する。ダイオードレ
ーザ11は電源冷却器16にて電力の供給,冷却が行われ
る。
第1図において,コーティング19をコーティング17と同
じく固体レーザ発振光を高透過率で通す固体レーザ発振
光透過コーティングとし,この面19に面するダイオード
レーザと集光レンズの組の代りに全反射鏡14又は出力鏡
15のどちらか一方を配置してもよい。この場合ダイオー
ドレーザ励起光の数が1つ減少するが,全反射鏡と出力
鏡の相対位置,角度の自由度が増すので,目的によって
は有効なときもある。
じく固体レーザ発振光を高透過率で通す固体レーザ発振
光透過コーティングとし,この面19に面するダイオード
レーザと集光レンズの組の代りに全反射鏡14又は出力鏡
15のどちらか一方を配置してもよい。この場合ダイオー
ドレーザ励起光の数が1つ減少するが,全反射鏡と出力
鏡の相対位置,角度の自由度が増すので,目的によって
は有効なときもある。
また第1図においては固体レーザ媒質は一応正五角形の
ものを用いているがこれに限られるものではなく,不等
辺五角形でも差支えない。この場合全反射鏡と出力鏡の
間のレーザ発振光が面17を透過する位置は,特別の場合
を除いてはなれた2点になる。
ものを用いているがこれに限られるものではなく,不等
辺五角形でも差支えない。この場合全反射鏡と出力鏡の
間のレーザ発振光が面17を透過する位置は,特別の場合
を除いてはなれた2点になる。
第2図は本考案の第2の実施例の構成図である。
固体レーザ媒質23は4面体に研磨し,図において下の面
に固体レーザ光とダイオードレーザ光に対し高透過とな
るコーティング27を施し,他の3面28に固体レーザ光に
対し高反射率,ダイオードレーザ光に対し高透過となる
コーティングを施す。固体レーザ媒質23と全反射鏡24と
出力鏡25でレーザ共振器を構成する。ダイオードレーザ
21の光は集光レンズ22で固体レーザ媒質23内の固体レー
ザ光路中に集光される。ダイオードレーザ21は電源,冷
却器26により,電力の供給と冷却が行われる。
に固体レーザ光とダイオードレーザ光に対し高透過とな
るコーティング27を施し,他の3面28に固体レーザ光に
対し高反射率,ダイオードレーザ光に対し高透過となる
コーティングを施す。固体レーザ媒質23と全反射鏡24と
出力鏡25でレーザ共振器を構成する。ダイオードレーザ
21の光は集光レンズ22で固体レーザ媒質23内の固体レー
ザ光路中に集光される。ダイオードレーザ21は電源,冷
却器26により,電力の供給と冷却が行われる。
この実施例では,ダイオードレーザと集光レンズが立体
的に配置されるために,第1の実施例よりもダイオード
レーザと集光レンズの配置が容易である。
的に配置されるために,第1の実施例よりもダイオード
レーザと集光レンズの配置が容易である。
なおこの第2の場合は固体レーザ発振光透過コーティン
グは1つであるが,実際には2つにした方が扱い易くな
る。
グは1つであるが,実際には2つにした方が扱い易くな
る。
以上説明したように本考案は,固体レーザ媒質を多面体
とし,任意の面で固体レーザ光が反射するように通すこ
とにより,ダイオードレーザと集光レンズを,他のダイ
オードレーザと集光レンズから離して配置することがで
き,組み立て,調整等を楽に行なうことができる。
とし,任意の面で固体レーザ光が反射するように通すこ
とにより,ダイオードレーザと集光レンズを,他のダイ
オードレーザと集光レンズから離して配置することがで
き,組み立て,調整等を楽に行なうことができる。
また,形状を変形することにより,固体レーザ光の反射
回数を増やし,ダイオードレーザの個数を増やすことが
できる。
回数を増やし,ダイオードレーザの個数を増やすことが
できる。
また,反射角度を面に対して垂直に近づけることによっ
て励起光も面に対し垂直に近づけられるため,励起ビー
ムの非点収差による歪みを減少させ,効率よく固体レー
ザ発振ビーム中に集光できる。
て励起光も面に対し垂直に近づけられるため,励起ビー
ムの非点収差による歪みを減少させ,効率よく固体レー
ザ発振ビーム中に集光できる。
第1図は本考案の第1の実施例の構成図,第2図は本考
案の第2の実施例の構成図である。 記号の説明:11……ダイオードレーザ,12……集光レン
ズ,13……固体レーザ媒質,14……全反射鏡,15……出力
鏡,16……電源,冷却器,17……固体レーザ発振光透過コ
ーティング(面),18……ダイオードレーザ励起光透過
コーティング(面)。
案の第2の実施例の構成図である。 記号の説明:11……ダイオードレーザ,12……集光レン
ズ,13……固体レーザ媒質,14……全反射鏡,15……出力
鏡,16……電源,冷却器,17……固体レーザ発振光透過コ
ーティング(面),18……ダイオードレーザ励起光透過
コーティング(面)。
Claims (1)
- 【請求項1】励起用ダイオードレーザおよび集光レンズ
の組によりダイオードレーザ励起光を固体レーザ媒質に
集光し光励起してレーザ発振光を発生させるダイオード
レーザ励起固体レーザ装置に於いて, 前記固体レーザ媒質が少なくとも3つの平面を有してお
り, 該少なくとも3つの平面のうち少なくとも1つの平面の
上には前記固体レーザ発振光に対して高透過率のコーテ
ィングを施し,他の少なくとも2つの平面の上には該固
体レーザ発振光に対しては高反射率であるが前記ダイオ
ードレーザ励起光にたいしては高透過率であるコーティ
ングを施してあり, 且つ,前記励起用ダイオードレーザおよび集光レンズの
組を,該組が発生し集光するダイオードレーザ励起光が
前記他の少なくとも2つの平面を通して前記固体レーザ
媒質内の固体レーザ発振光の光路中に集光するように配
置してあることを特徴とするダイオードレーザ励起固体
レーザ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2472389U JPH071807Y2 (ja) | 1989-03-06 | 1989-03-06 | ダイオードレーザ励起固体レーザ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2472389U JPH071807Y2 (ja) | 1989-03-06 | 1989-03-06 | ダイオードレーザ励起固体レーザ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02116760U JPH02116760U (ja) | 1990-09-19 |
JPH071807Y2 true JPH071807Y2 (ja) | 1995-01-18 |
Family
ID=31244823
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2472389U Expired - Lifetime JPH071807Y2 (ja) | 1989-03-06 | 1989-03-06 | ダイオードレーザ励起固体レーザ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH071807Y2 (ja) |
-
1989
- 1989-03-06 JP JP2472389U patent/JPH071807Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02116760U (ja) | 1990-09-19 |
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