JPH07180699A - ピストン型圧力脈動音サイレンサ - Google Patents

ピストン型圧力脈動音サイレンサ

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JPH07180699A
JPH07180699A JP32366093A JP32366093A JPH07180699A JP H07180699 A JPH07180699 A JP H07180699A JP 32366093 A JP32366093 A JP 32366093A JP 32366093 A JP32366093 A JP 32366093A JP H07180699 A JPH07180699 A JP H07180699A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
piston
pressure
pressure pulsation
body cylinder
Prior art date
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Pending
Application number
JP32366093A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Sato
勝 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HASHIMOTO SANGYO KK
KIMURA BOSHOKU KK
Original Assignee
HASHIMOTO SANGYO KK
KIMURA BOSHOKU KK
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Publication date
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 空気量を大きくすることができ、しかも
空気洩れを極力小さくでき、耐熱・耐圧性があり、か
つ空気の弾性を殺すことのない水中音サイレンサを提
供することを目的とする。 【構成】 加圧空気を供給可能な空気封入バルブ2を備
えた本体シリンダ1と、本体シリンダ1内にあって周辺
をOリング4でシ−ルし、グリスを入れるグリス用溝5
を設けた軽い材料製のピストン3と、本体シリンダ1の
下部にあってピストン3の下降量を制限するピストン止
めスナップリング6とからなり、ピストン3の上部に封
入された空気により消音できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はピストン型水中音サイレ
ンサに関するものである。特に圧力脈動音のサイレンサ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポンプは羽根の翼数と回転数の積による
周波数成分を持った圧力脈動を発生させる。この圧力脈
動が水柱の固有振動数と一致すると、水柱共鳴が発生
し、内部の圧力脈動が増大すると共に、配管系がその加
振力を受けて激しい振動を起す。また、圧力脈動が大き
いと、その反力が作用してポンプ自体の運転に悪影響を
及ぼす。さらに配管系の固有振動数と圧力脈動の周波数
が一致して共振し、激しい振動が培加される。このよう
な圧力脈動の原因となるポンプであるが、最近では、受
水タンクの汚染の問題から、重力給水よりポンプで直接
給水する方式が多く、又空調設備でも冷温水ポンプ,冷
却水ポンプが水の循環に多く使われている。
【0003】管路が長く、流量が多く、管内流速の大き
な水配管では、弁の開閉・ポンプの急停止がウォ−タ・
ハンマ(水槌)音発生の原因となることがある。ウォ−
タハンマによる圧力上昇は衝撃的であり、配管およびそ
れに接続される機器に損傷を与えることになる。建物の
高層化に伴い、水道本管側の給水圧の上昇、建物内の給
水加圧ポンプの揚程アップなどが、この問題を更に深刻
化している。このウォ−タハンマ音と前記圧力脈動音
は、騒音の二大クレ−ム源となっている。このうちウォ
−タハンマ音は圧力の上昇であるからクッション材とし
て弾性体を設ければこれに対処できる。
【0004】従来このような騒音をなくすものとして、
干渉吸収型、膨張型、そして吸収型がしられてい
る。 干渉・吸収形について;これは図9に示すごとくゴム
製の外胴aと水の方向を変える内胴bと接続フランジc
とで構成されている。この構成により、ゴム製外胴aと
内胴bの位相差で音を干渉させて消音し、かつゴムの弾
性で吸収することもできる。しかし次のような問題があ
る。 1)使用水圧が高いと軟質のゴムが使えず弾性効果が小
さい。 2)微少な圧力変化のみ対応し、大きな圧力変化、急激
な圧力変化には対応できない。 3)ゴムを使用しているため耐熱・耐圧に限界がある。 4)ゴムは空気に比べ弾性効果が小さい。
【0005】膨張型について;これは図10に示す如
く、管路途中に膨張短管eを設置して圧力脈動の分布状
態を変化させる方法である。消音効果を得るには膨張短
管eの断面積Aを管路fの断面積A′の3倍以上(A>
3A′)にし、さらに膨張短管eの長さを2〜5mにも
する必要がある。従って設置スペ−スをとりすぎるとい
う問題がある。
【0006】吸収形について;これは図11に示す如
く管路hの途中に空気室gを設置し、空気の弾性効果を
利用して圧力脈動を吸収する方法である。この方法を高
圧下で使用すると空気が水に速く溶け込み、効果が低下
する。又空気量が少なくなると圧力脈動が逆に増巾する
ことがあり問題がある。結局高圧下で使用するには空気
量を多くする必要があるが、これでは空気室gの容積が
大きくなり、設置スペ−スを多く必要とするので、これ
又問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の問題点に鑑
み、空気量を大きくすることができ、しかも空気洩
れを極力小さくでき、耐熱・耐圧性があり、かつ空
気の弾性を殺すことのない水中音サイレンサ特に脈動音
サイレンサを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】加圧空気を供給可能な空
気封入バルブ2を上部に備えた本体シリンダ1と、本体
シリンダ1内にあって周辺をOリング4でシ−ルし、グ
リス用溝5を設けた軽い材料製のピストン3と、本体シ
リンダ1の下部にあってピストン3の下降量を制限する
ピストン止めスナップリング6とからなり、送水管9に
対し接続管7を介し接続し、送水管9内を伝わる脈動を
ピストン3の上部に封入された空気により消音できるよ
うにした。
【0009】
【実施例】図1に基いて説明する。図1で1は空気封入
バルブ2を上部に備えた本体シリンダである。本体シリ
ンダ1内にはピストン3が上下動可能に嵌挿されてい
る。ピストン3には周面にOリング4が装着されてい
る。5はグリス用溝でピストン3の周面中央部に設けら
れている。6はピストン3の下向きの動きを制限するピ
ストン止めスナップリングである。7は送水管9(図
2)とピストン3を結ぶ接続管である。図2はピストン
型の水中音サイレンサAの使用例を示す図である。水中
音サイレンサAは図2の如く圧力脈動が発生している所
(図2(a))、又はポンプの吐出側の送水管9に接続管
7で接続する(図2(b))。
【0010】圧力脈動の振巾の分布は、管路端の反射に
よって異なる。図3で、管路端が閉鎖端の場合は、ここ
で管路が密閉状態で終っているような場合で、圧力脈動
の管路端の振巾は極大となる。又開放端の場合は、ここ
に開放水槽があるような場合で、圧力脈動の管路端での
振巾は極小となる。又、管路途中の反射物によっても、
圧力脈動の振巾は変化する。実際の配管設備では、途中
に弁、分岐管、異径管或いは空気室等があるため、圧力
波の増巾や干渉があり、管路途中の圧力脈動の振巾の谷
はゼロとならない。図4は、管路端に反射物として弁1
0を取り付けた場合の圧力波の分布状態を示す。
【0011】さて、反射物を空気室とした場合、空気室
の空気量を除々に大きくしていくと、圧力波の振巾は除
々に小さくなってゆく。本発明はこのことを利用したも
のである。空気室を圧力脈動の山の位置におくと、空気
の弾性効果が最も有効に働く。萬一空気室が圧力脈動の
谷の位置にきても、実際の配管設備では反射物が多数あ
るので管路途中の圧力脈動の谷の振巾はゼロでないと推
測され、空気室の空気量が十分大きければ圧力脈動は大
きく減衰する(図5,図6)。
【0012】図5は音速1,250m/s、圧力波25
0Hzの圧力脈動のシミュレ−ション結果を示し、図5
(a)は反射物の有無による圧力波の変化を示す。図中
は反射がない場合で、図3の開放端の場合に相当し、振
巾が極小となっている。しかし反射が中から大になるに
つれて脈動の振巾が変化している。図5(b)はイが反射
物のない場合で、前記したように谷の部分で振巾は極小
となっている。ロは反射物がなく、谷の位置に大きな空
気量のある場合であるが、音圧の変化はイとさして変ら
ない。ハの場合は反射物があって谷の部分に大きな空気
室のある場合で、音圧は一段と下っている。
【0013】図6〜図8は図5と同様圧力波と音圧の関
係をしらべたもので、直管5mに250Hzの音を流した
場合、音圧は大きく変化することがわかる(図6)。図7
の場合は図6と同一条件で本発明のシリンダを谷の位置
に設置した場合であって、音圧の変化が相当に減少して
いることがわかる。図8は同じくシリンダを設置した場
合で、本発明のシリンダを山の位置に設置した場合で、
谷の位置の場合よりさらに効果的で効果が最大に発揮さ
れていることがわかる。本発明をポンプ吐出口で行うな
らば、圧力脈動の通過率を10〜25%にできる。又、
これにより弁の開閉、ポンプの始動・停止で発生するウ
ォ−タハンマ音を空気の弾性効果で吸収減衰することが
できる。
【0014】
【効果】上に述べたようなピストン型水中音サイレンサ
によれば、 1)ピストン3上部の空気8はピストン周面のOリング
4の存在により完全に封じ込められるので弾性効果を減
少させることなく高い反応性を示す。 2)又使用水圧に対応して、空気封入バルブ2より空気
を増減できるので、空気圧を高めることができる。 3)Oリング4とグリス用溝5内のグリスにより、空気
洩れがほとんどないので、消音効果に効果的である。 4)主として圧力脈動音に対して効果的である。しかし
空気量が多量にあり、反応性が良いので、ハンマ音対策
にも効果的である。 5)コンパクトな形状であるから、簡単に管路に取り付
けることができる。 6)ゴム等を使用しないので耐熱・耐圧型として好適で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水中音サイレンサの断面図。
【図2】水中音サイレンサの適用例を示す。
【図3】圧力脈動の管端における状態を示す。
【図4】管端に反射物として弁を取り付けた場合の圧力
派の分布状態を示す図。
【図5】反射物の有無による音圧の変化を示す図。
【図6】図5と同様音圧の変化図で、直管5mに250
Hzの音を流した場合を示す。
【図7】同6と同一条件で、本発明のシリンダを谷の位
置に設置した場合の音圧の変化図。
【図8】同じくシリンダを設置した場合で、本発明のシ
リンダを山の位置に設置した場合の音圧の変化図。
【図9】公知サイレンサの第1例を示す。
【図10】同じく第2例を示す。
【図11】同じく第3例を示す。
【符号の説明】
1 本体シリンダ 2 空気封入バルブ 3 ピストン 4 Oリング 5 グリス用溝 6 スナップリング 7 接続管 8 空気 9 送水管 10 弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加圧空気を供給可能な空気封入バルブ
    (2)を上部に備えた本体シリンダ(1)と、本体シリンダ
    (1)内にあって周辺をOリング(4)でシ−ルし、グリス
    用溝(5)を設けた軽い材料製のピストン(3)と、本体シ
    リンダ(1)の下部にあってピストン(3)の下降量を制限
    するピストン止めスナップリング(6)とからなり、送水
    管(9)に対し接続管(7)を介し接続して使用するピスト
    ン型圧力脈動音サイレンサ。
JP32366093A 1993-12-22 1993-12-22 ピストン型圧力脈動音サイレンサ Pending JPH07180699A (ja)

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JPH07180699A true JPH07180699A (ja) 1995-07-18

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JP32366093A Pending JPH07180699A (ja) 1993-12-22 1993-12-22 ピストン型圧力脈動音サイレンサ

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