JPH07180406A - ディスク錠装置 - Google Patents

ディスク錠装置

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JPH07180406A
JPH07180406A JP34731493A JP34731493A JPH07180406A JP H07180406 A JPH07180406 A JP H07180406A JP 34731493 A JP34731493 A JP 34731493A JP 34731493 A JP34731493 A JP 34731493A JP H07180406 A JPH07180406 A JP H07180406A
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disks
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Hatsuo Nakai
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Clover Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鍵の各鍵山の長さや間隔を変えることによ
り、安価な製作コストで鍵違いを大幅に増大できるディ
スク錠装置を提供する。 【構成】 鍵2と錠本体1との組み合わせより成るディ
スク錠装置であり、前記鍵2は、異なる高さおよび異な
る長さに設定された複数の鍵山6a〜6cを異なる間隔
で設けてある。錠本体1は、筒状ケース8内に複数のデ
ィスク50a〜50c,51a〜51c,52a〜52
cと複数の仕切板12a〜12cとが積層状態で収納配
備されている。各ディスクは、挿入された鍵2の各鍵山
6a〜6cに対応する位置に位置し、対応する各鍵山の
長さに応じた厚みを有する。また各仕切板12a〜12
cは対応する各鍵山の間隔に応じた厚みを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動販売機、現金自
動取引装置、金庫、貸ロッカーなどの各種用途に適用さ
れるディスク錠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種ディスク錠装置として、異
なる高さに設定された複数の鍵山を長さ方向に設けられ
た鍵と、この鍵を挿入して正逆回動することにより施錠
動作および解錠動作する錠本体との組み合わせから成る
ものが存在する。前記錠本体は、外筒の内部に内筒が回
動可能に配備され、前記内筒の内部には、鍵の各鍵山と
係合する鍵挿通孔を備えた複数のディスクとロック棒と
が装填されている。
【0003】前記外筒は、内周面にロック棒の係合溝
が、また内筒にはスリット溝が、それぞれ設けてあり、
また各ディスクの外周縁には角度を違えてそれぞれ凹部
が形成してある。施錠時、各ディスクの凹部の位置は揃
っておらず、前記ロック棒は外筒の係合溝と内筒のスリ
ットとの間に位置して内筒の回動を規制する。解錠操作
により各ディスクが順次回動すると、各ディスクの凹部
が一列に揃い、この揃った凹部にロック棒が転落して外
筒の係合溝との係合が外れ、これにより内筒は外筒によ
る束縛が解除される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記構成のディスク錠
装置において、鍵の鍵違いは各鍵山の高さを変えること
により実現されるが、鍵山の高さを多段階に設定する
と、各鍵山の高さに応じた形状の鍵挿通孔を有する多種
類のディスクを製作しなければならず、ディスクの製作
コストが高くつき、また鍵違いの数を増すには限界があ
る。この発明が目的とするところは、鍵の各鍵山の長さ
や間隔を変えることにより、安価な製作コストで鍵違い
の数を大幅に増大できるディスク錠装置を提供する点に
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
ディスク錠装置は、異なる高さおよび異なる長さに設定
された複数の鍵山が長さ方向に設けられた鍵と、この鍵
を挿入して正逆回動することにより施錠動作および解錠
動作する錠本体との組み合わせから成るもので、前記錠
本体は、筒状ケース内の挿入された鍵の各鍵山に対応す
る位置に、各鍵山の長さに応じた厚みを有しかつ各鍵山
と係合する鍵挿通孔を備えたディスクを位置させると共
に、隣合うディスク間に仕切板をそれぞれ介装して成
る。
【0006】請求項2の発明にかかるディスク錠装置
は、異なる高さに設定された複数の鍵山が長さ方向に異
なる間隔で設けられた鍵と、この鍵を挿入して正逆回動
することにより施錠動作および解錠動作する錠本体との
組み合わせから成るもので、前記錠本体は、筒状ケース
内の挿入された鍵の各鍵山に対応する位置に、各鍵山と
係合する鍵挿通孔を備えたディスクを位置させると共
に、隣合うディスク間に各鍵山の間隔に応じた厚みの仕
切板をそれぞれ介装して成る。
【0007】請求項3の発明にかかるディスク錠装置
は、異なる高さおよび異なる長さに設定された複数の鍵
山が長さ方向に異なる間隔で設けられた鍵と、この鍵を
挿入して正逆回動することにより施錠動作および解錠動
作する錠本体との組み合わせから成るもので、前記錠本
体は、筒状ケース内の挿入された鍵の各鍵山に対応する
位置に、各鍵山の長さに応じた厚みを有しかつ各鍵山と
係合する鍵挿通孔を備えたディスクを位置させると共
に、隣合うディスクの間に各鍵山の間隔に応じた厚みの
仕切板をそれぞれ介装して成る。
【0008】
【作用】鍵は鍵山の長さを変え、一方錠本体は各鍵山の
長さに応じた厚みのディスクを用いることにより、各デ
ィスクの鍵挿通孔の形状を変更することなく、鍵違いの
数を増大できる。また鍵山の間隔を変え、一方錠本体は
各鍵山の間隔に応じた厚みの仕切板を用いることによ
り、同様に、各ディスクの鍵挿通孔の形状を変更するこ
となく、鍵違いの数を増大できる。さらに鍵山の長さと
間隔とを変え、一方錠本体は各鍵山の長さに応じた厚み
のディスクと各鍵山の間隔に応じた厚みの仕切板とを用
いることにより、各ディスクの鍵挿通孔の形状を変更す
ることなく、一層鍵違いの数を増大できる。
【0009】
【実施例】この発明のディスク錠装置は、鍵と錠本体と
の組み合わせから成るもので、その一実施例として、図
2(1)(2)に鍵2およびマスター鍵60の外観が、
図2を除く他の図に錠本体1の内部構造並びに各構成
が、それぞれ示してある。
【0010】図2(1)に示される鍵2は、平板状をな
し、幅の大きなつまみ部3と、このつまみ部3より小さ
な幅であって錠本体1の全長に相応した長さの鍵板部4
とが一体形成されている。前記鍵板部4は、両側に張出
部5A,5Bを有する先端部5を有し、鍵2を錠本体1
へ挿入したとき、この先端部5が後述する駆動板16の
係合穴32に係合する。
【0011】前記鍵板部4の両側辺には、異なる高さお
よび異なる長さにそれぞれ設定された複数の鍵山6a,
6b,6cが長さ方向に異なる間隔で設けられており、
鍵板部4のつまみ部3の近傍には、鍵2を錠本体1へ挿
入したときに錠本体1の前面板9の位置に対応位置する
段付部7A,7Bが形成されている。前記鍵山6a,6
b,6cのうち、鍵山6aが最も高く、鍵山6bがこれ
に次ぎ、鍵山6cが最も低い。両側辺の最も高い鍵山6
aは前記先端部5の張出部5A,5Bおよび段付部7B
に、また最も低い鍵山6cは鍵山間の溝底および段付部
7Aに、それぞれ高さが揃えてある。同図には、説明を
容易にするため、鍵山の高さ,長さおよび,間隔をそれ
ぞれ3段階に設定した例が示してあるが、その段階数を
さらに多くすれば、鍵違いを一層多く設定できる。各鍵
山6a,6b,6cの長さは後述する各ディスクの厚み
に、また各鍵山の間隔は後述する各仕切板の厚みに、そ
れぞれ対応する。
【0012】図2(2)に示されるマスター鍵60は、
鍵違いの複数の錠本体1を解錠することが可能な鍵であ
って、幅の大きなつまみ部61と、このつまみ部61よ
り小さな幅であって錠本体1の全長に相応した長さの鍵
板部62とを備えている。このマスター鍵60は、鍵板
部62からつまみ部61にわたって長さ方向に2分割さ
れている。この分割された一方の鍵片60Aは特定の一
人が、他方の鍵片60Bは他の特定の一人が、それぞれ
保有して管理するもので、これら鍵片60A,60Bを
結合した状態ではじめてマスター鍵60として機能させ
ることができる。
【0013】一方の鍵片63Aの側辺には、前記鍵2の
最も高い鍵山6aと同じ高さの複数の鍵山64が、また
他方の鍵片63Bの側辺には、前記鍵2の最も高い鍵山
6aと同じ高さの複数の鍵山64およびこの鍵山64よ
り高く設定された複数の鍵山65が、それぞれ長さ方向
に列設されている。各鍵山64,65の位置および間隔
は前記鍵2の各鍵山6a,6b,6cの各位置および鍵
山間の間隔と一致し、また各鍵山64,65の長さは前
記鍵2の対応する各鍵山6a,6b,6cの長さに一致
する。
【0014】なお図中、66A,66Bは、鍵板部62
のつまみ部61の近傍に形成された段付部であって、鍵
2を錠本体1に挿入したときに錠本体1の前面板9に対
応位置する。前記鍵板部62の先端部63は、両側に張
出部63A,63Bを有しており、両側辺の鍵山64は
前記張出部63B,63Bおよび段付部66Bに高さが
揃えてある。各鍵山64,65の長さが後述する各ディ
スクの厚みに、また各鍵山64,65の間隔が後述する
各仕切板の厚みに、それぞれ対応することは前記鍵2と
同様である。
【0015】図1は、錠本体1の内部構造を示すもの
で、筒状ケース8,前面板9,後面板10,複数枚のデ
ィスク50a〜50c,51a〜51c,52a〜52
c,複数枚の仕切板12a〜12c,ロック棒13,2
枚のロック板14,15,駆動板16などで構成され
る。なおこの錠本体1は、従来の内筒に相当する構成が
存在せず、またスプリングなどの部材も用いていないの
で、構造の簡易化,部品点数の減少,組立作業の容易
化,故障要因の減少などがはかれている。しかも解錠お
よび施錠に際して、鍵2をほぼ90度回動すればよく、
従来のものと比較して、操作性も大幅に改善されている
【0016】図1は、施錠時における錠本体1の内部の
状態が縦断面図として示してある。また図3〜図5に
は、施錠から施錠解除に至る過程の錠本体1の内部の状
態が、さらに図6には解錠時における錠本体1の内部の
状態が、それぞれ図1の断面方向と直交する方向の断面
で示してある。前記筒状ケース8は、両端が開口した円
筒体であって、内周面の所定角度位置に支持溝17がほ
ぼ全長にわたり長さ方向に形成してある。この支持溝1
7には、後述する各仕切板12a,12b,12cや各
ロック板14,15に設けられた突起18,19が係入
され、これにより各仕切板12a〜12cや各ロック板
14,15は回動しない状態で固定される。
【0017】前記前面板9は、筒状ケース8の前面開口
に嵌着固定される端板20と、この端板20の内面に回
動自由に支持される可動板21とで構成される。図8に
は前記端板20の外観が、図9には前記可動板21の外
観が、それぞれ示してある。前記端板20の板面中央に
は、前記鍵2の一方の段付部7A,7A間の幅に相応す
る直径の鍵挿入孔22が開設され、この鍵挿入孔22の
対角位置には、矩形状の切欠22A,22Bが形成して
ある。この切欠22A,22B間の距離Lは、前記鍵2
およびマスター鍵60の各先端部5,63の幅Dと一致
する。従ってマスター鍵60については、先端部63の
一方の張出部63Aより突出する鍵山65が存在するた
め、鍵片60A,60Bを結合した状態でこの鍵挿入孔
22へ挿入することは不可能である。
【0018】前記可動板21の端板20の側の側面に
は、前記嵌合孔22へ軸回動自由に嵌まる嵌合突部25
が突設してある。また可動板21には、前記嵌合突部2
5を2分割する矩形状の鍵孔23が直径線に沿って開設
してあり、この鍵孔23に鍵2を挿入し、前記段付部7
Bを鍵孔23内に位置させて鍵2を回動させると、鍵2
と一体に可動板21が回動する。
【0019】前記後面板10は筒状ケース8の後面開口
に嵌着固定され、板面中央に軸受孔26が開設してあ
る。前記軸受孔26は前記駆動板16と一体に回動する
駆動軸27を回転自由に支持し、この駆動軸27の先端
には掛止め片28が取り付けてある。この掛止め片28
は正逆回動により固定側の金具などと係脱する。
【0020】前記駆動板16は、図10に示すように、
十字形状のもので、その一片の外周に前記ロック棒13
を支持するU字溝31が切り欠いてある。このU字溝3
1はロック棒13の直径のほぼ2倍の深さに形成され
る。この駆動板16の板面中央には鍵2やマスター鍵6
0の各先端部5,63が挿入される係合穴32が形成し
てある。この係合穴32は、所定の角度θをなす当り縁
33S,33Eを備えており、図1および図3に示す施
錠状態で鍵2が挿入されたとき、鍵2の先端部5は係合
孔32の一方の当り縁33Sと当接する。鍵2が解錠方
向Bへ前記の角度θ回動する間は、先端部5は係合穴3
2内で空転し、図4に示す状態へ至ったとき、先端部5
が他方の当り縁33Eに当り、その後駆動板16を一体
に回動させる。
【0021】つぎに前記各ディスク50a〜50c,5
1a〜51c,52a〜52cは、筒状ケース8の内径
にほぼ一致する直径を有し、図11〜図13に示すよう
に、板面中央に前記鍵2の挿脱が可能な鍵挿通孔34が
それぞれ開設されている。各ディスク50a〜50c,
51a〜51c,52a〜52cの鍵挿通孔34は、鍵
2の施錠方向Aに位置する孔側縁を復帰動作用の当り縁
35となし、この当り縁35と対向する孔側縁、すなわ
ち解錠方向Bに位置する孔側縁に前記鍵2の各鍵山6a
〜6cの高さおよびマスター鍵60の鍵山64の高さに
応じた高さの段部36a〜36cが鍵挿通孔34の中心
から見て同じ角度αの位置に形成してある。またディス
ク50aについては、マスター鍵60の突出する鍵山6
5の高さに応じた高さの段部36dが、またディスク5
0b,50cについては、マスター鍵60の鍵山64の
高さに応じた高さの段部36eが、それぞれ当り縁35
と段部36aとのほぼ中間位置に形成されている。
【0022】各ディスク50a〜50c,51a〜51
c,52a〜52cは、それぞれ厚みが例えば3段階に
設定されている。添え字aは厚みが厚いディスクを、添
え字bは厚みが中程度のディスクを、添え字cは厚みが
薄いディスクを、それぞれ意味しており、この厚みの段
階数などを増すことによって鍵違いを増すことができ
る。この実施例の錠本体1は、合計9種類のディスク5
0a〜50c,51a〜51c,52a〜52cを内蔵
することになる。
【0023】また全てのディスク50a〜50c,51
a〜51c,52a〜52cの外周縁には、前記ロック
棒13を支持する支持溝37が形成してある。この支持
溝37はロック棒13の直径に相当する深さを有し、施
錠時、一列に揃った一連の支持溝37内にロック棒13
が支持される。各支持溝37に隣接してロック棒13の
直径のほぼ2倍の深さを有する凹部39が形成してあ
る。施錠時、各ディスクの支持溝37および凹部39は
一列に揃い、この状態で適正な鍵2を挿入して回動する
と、全てのディスクは支持溝37および凹部39が一列
に整列した状態を維持したまま回動し、この揃った一連
の凹部39内にロック棒13が落下する。
【0024】前記ロック棒13は、筒状ケース8の長さ
よりわずかに短い丸軸体であって、前記筒状ケース8の
内周位置に各ディスク50a〜50c,51a〜51
c,52a〜52cと直交させて配備されると共に、各
ディスクの支持溝37上に支持される。
【0025】隣合うディスク間には、図15に示すよう
な形状の仕切板12を介在させ、各ディスクが隣のディ
スクと面接触しないようにしてある。各仕切板12は、
その外周縁にロッド棒13を摺動自由に支持するガイド
溝45と前記筒状ケース8の支持溝17と係合する突起
18とを備え、板面には前記端板20の鍵挿入孔22と
同形状の貫通孔40が形成してある。
【0026】両端のディスク51a,50bの外側に
は、図14に示すような、リング形状のロック板14,
15が配備される。各ロック板14,15は、前記ロッ
ク棒13の上下動作に応じて係脱するロック溝41を有
し、リング内周縁をロック棒13のガイド辺42とな
す。前記ロック溝41の一方の溝側縁には、ロック棒1
3をガイド辺42の方向へ導くために傾斜する案内縁4
3が形成されている。
【0027】前記ロック棒13はディスクの支持溝37
内に支持された状態にあるときはロック溝41内に係合
位置し、ロック棒13が前記凹部39に転落したときは
ロック溝41との係合が外れ、前記案内縁43によりガ
イド辺42の方向へロック棒13が押し出された後、各
仕切板12のガイド溝45と前記ガイド辺42との間で
束縛されつつガイド溝45およびガイド辺42に沿って
移動する。なお図14の19は、筒状ケース8の支持溝
17と係合してロック板14,15を回動しない状態に
固定するための突起である。
【0028】つぎに上記構成のディスク錠装置の動作を
図1および図3〜図6に基づいて説明する。なお図3〜
図6には、ディスク50a〜50cの段部36aと鍵2
との関わりが示してあるが、他のディスク51a〜51
c,52a〜52cの各段部36b,36cと鍵2との
関わりについても同様であり、ここでは図示を省略して
ある。
【0029】図1および図3に示す施錠時、各ディスク
50a〜50c,51a〜51c,52a〜52cの支
持溝37および凹部39は一列に揃っており、このとき
ロック棒13は各ディスクの支持溝37内に支持される
と共に、その両端部は各ロック板14,15のロック溝
41内に係合した状態にある。また各ディスクの鍵挿通
孔34は、復帰動作用の当り縁35が一列に揃っている
ため、鍵2の挿入が許される。
【0030】いま前面板9の鍵挿入孔22および鍵孔2
3より適正な鍵2が挿入されると、鍵板部4は各ディス
ク50a〜50c,51a〜51c,52a〜52cの
鍵挿通孔34を貫通し、鍵2の先端部5は駆動板16の
係合穴32内に達する。このとき鍵2の段付部7Aは端
板20の鍵挿入孔22内に、また段付部7Bは可動板2
1の鍵孔23内に、それぞれ位置する。
【0031】つぎに鍵2が前記した角度αだけ回動操作
されると、鍵2の各鍵山6a〜6cのうち、最も高い鍵
山6aは、図4に示すように、対応する各ディスク50
a〜50cの段部36aに突き当たり、また高さが中間
の鍵山6bは、対応する各ディスク51a〜51cの段
部36bに、最も低い鍵山6cは、対応する各ディスク
52a〜52cの段部36cに、それぞれ突き当たる。
【0032】鍵2をさらに所定角度(この角度をβとす
ると、β=θ−α)回動操作すると、各鍵山6a〜6c
は対応する段部36a〜36cを引っ掛けて全てのディ
スクを一斉に回動させ、支持溝37および凹部39は整
列状態を維持したままロック棒13の方向へ移行する。
このときロック棒13は各ロック板14,15のロック
溝41内に位置した状態のままであり、一列に揃った支
持溝37上を摺動する。一列に揃った凹部39がロック
棒13の角度位置に到達したとき、図5に示すように、
ロック棒13は凹部39内に落ち込んで各ロック板1
4,15のロック溝41との係合が外れ、ガイド辺42
の方向へ案内される。図1ではこのときのロック棒13
の位置を鎖線で示してある。
【0033】さらに鍵2を回動操作すると、図6に示す
ように、ロック棒13は凹部39と係合した状態で全て
のディスク50a〜50c,51a〜51c,52a〜
52cと一体に回動し、各ロック板14,15のガイド
辺42に沿って移動する。
【0034】ところでロック棒13とロック溝41との
係合が外れる時点までは、鍵2の先端部5は駆動板16
の係合孔32内で空転するため、駆動板16は回動せ
ず、また掛止め片28は作動しない。ロック棒13とロ
ック溝41との係合が外れた時点で鍵2の先端部5が係
合穴32の当り縁33Eと当接するため、その後は駆動
板16は一体回動して、掛止め片28が作動する。
【0035】つぎにもし適正でない鍵を挿入して回動操
作すると、各鍵山が対応する段部に同時に突き当たらな
いため、全てのディスク50a〜50c,51a〜51
c,52a〜52cが一斉に回動せず、支持溝37およ
び凹部39の整列が崩れる。その結果、ロック棒13は
各ディスクの凹部39に落ち込まず、それ以上鍵を回動
操作できない。
【0036】つぎに適正な鍵2を施錠方向Aへ回動する
と、鍵2の各鍵山6a〜6cが各ディスク50a〜50
c,51a〜51c,52a〜52cの復帰動作用の当
り縁35を引っかけて各ディスクを一斉に回動させる。
この場合に各ディスク50a〜50c,51a〜51
c,52a〜52cは凹部39に係合したロック棒13
を介して一体となっており、しかもロック棒13は各ロ
ック板14,15のガイド辺42により凹部39内に拘
束されているため、全てのディスク50a〜50c,5
1a〜51c,52a〜52cと一体に回動する。また
駆動板16もロック棒13がU字溝31に係合している
ため、ディスクと一体に回動し、掛止め片28は逆方向
に作動する。
【0037】ロック棒13が各ロック板14,15のロ
ック溝41の位置までくると、ガイド辺42による拘束
が解除されるため、ロック棒13はロック溝41内へ脱
出することが可能となる。一方、鍵2の全ての鍵山6a
〜6cが全てのディスクの復帰動作用の当り縁35と係
合しているため、全ディスクが回動を継続し、これによ
りロック棒13は前記各ディスクの支持溝37上に乗り
上がって、各ロック板14,15のロック溝41内に係
合し、全てのディスクがもとの施錠位置まで復帰する。
【0038】つぎにマスター鍵60によるこのディスク
錠装置の動作を図7に基づいて説明する。なお図7に
は、ディスク50a〜50cの段部36dとマスター鍵
60との関わりが示してあるが、他のディスク51a〜
51c,52a〜52cの段部36eとの関わりについ
ても同様であり、ここでは図示を省略してある。図7示
す施錠時、各ディスク50a〜50c,51a〜51
c,52a〜52cの支持溝37および凹部39は一列
に揃っており、このときロック棒13は各ディスクの支
持溝37内に支持されると共に、その両端部は各ロック
板14,15のロック溝41内に係合した状態にある。
【0039】また各ディスクの鍵挿通孔34は、復帰動
作用の当り縁35が一列に揃っているため、マスター鍵
60の挿入が許容される状態にあるが、マスター鍵60
の鍵山65が突出しているため、鍵片60A,60Bを
結合した状態でこの鍵挿通孔34や前面板9の鍵挿入孔
22および鍵孔23へマスター鍵60を挿入することは
不可能である。
【0040】そこでまず一方の鍵片63Aを錠本体1へ
挿入した後、ついで他方の鍵片63Bを錠本体1へ挿入
して錠本体1の内部で前記鍵片63Bと結合する。この
状態で鍵板部62は各ディスク50a〜50c,51a
〜51c,52a〜52cの鍵挿通孔34を貫通し、マ
スター鍵60の先端部63は駆動板16の係合穴32内
に位置する。このときマスター鍵60の段付部66Aは
端板20の鍵挿入孔22内に、また段付部66Bは可動
板21の鍵孔23内に、それぞれ位置する。
【0041】つぎにマスター鍵60が回動操作される
と、マスター鍵60の突出する鍵山65が対応する各デ
ィスク50a〜50cの段部36dを、また残りの鍵山
64が対応する各ディスク51a〜51cおよび52a
〜52cの段部36eを、それぞれ引っ掛けて全てのデ
ィスクを一斉に回動させ、支持溝37および凹部39は
整列状態を維持したままロック棒19の方向へ移行する
ことになる。以下の動作は鍵2を回動操作した場合と同
様であり、ここではその説明を省略する。
【0042】なお上記実施例では、鍵違いの数を増すた
めに、鍵2の各鍵山6a〜6cを異なる長さに設定する
と共に異なる間隔で配列し、一方、各ディスク50a〜
50c,51a〜51c,52a〜52cとして、各鍵
山6a〜6cの長さに応じた厚みのものを、また各仕切
板12a〜12cとして、各鍵山の間隔に応じた厚みの
ものを、それぞれ用いているが、これに限らず、鍵2の
各鍵山6a〜6cを異なる長さに設定し、一方、各ディ
スクのみを各鍵山の長さに応じた厚みのものを用いても
よく、また鍵2の鍵山6a〜6cを異なる間隔で配列
し、一方、各仕切板のみを各鍵山の間隔に応じた厚みの
ものを用いてもよい。
【0043】
【発明の効果】この発明は上記の如く、鍵の各鍵山の長
さや間隔を変え、一方、錠本体は各ディスクや各仕切板
の厚みを各鍵山の長さや間隔に応じて変えるようにした
から、異なる厚みのディスクや仕切板を用いることによ
り、各ディスクの鍵挿通孔の形状を変更することなく、
鍵違いの数を増大すことができるという、顕著な効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である錠本体の内部構造を
示す縦断面図である。
【図2】鍵およびマスター鍵の外観を示す正面図であ
る。
【図3】施錠時の錠本体の内部状態を示す断面図であ
る。
【図4】解錠操作時の錠本体の内部状態を示す断面図で
ある。
【図5】施錠解除時の錠本体の内部状態を示す断面図で
ある。
【図6】解錠時の錠本体の内部状態を示す断面図であ
る。
【図7】マスター鍵による解錠操作時の錠本体の内部状
態を示す断面図である。
【図8】前面板の端板の外観を示す正面図である。
【図9】前面板の可動板の外観を示す正面図である。
【図10】駆動板の外観を示す正面図である。
【図11】ディスクの外観を示す正面図である。
【図12】ディスクの外観を示す正面図である。
【図13】ディスクの外観を示す正面図である。
【図14】ロック板の外観を示す正面図である。
【図15】仕切板の外観を示す正面図である。
【符号の説明】
1 錠本体 2 鍵 6a,6b,6c 鍵山 12a,12b,12c 仕切板 34 鍵挿通孔 36a,36b,36c,36d,36e 段部 50a〜50c,51a〜51c,52a〜52c
ディスク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる高さおよび異なる長さに設定され
    た複数の鍵山が長さ方向に設けられた鍵と、この鍵を挿
    入して正逆回動することにより施錠動作および解錠動作
    する錠本体との組み合わせから成り、 前記錠本体は、筒状ケース内の挿入された鍵の各鍵山に
    対応する位置に、各鍵山の長さに応じた厚みを有しかつ
    各鍵山と係合する鍵挿通孔を備えたディスクを位置させ
    ると共に、隣合うディスク間に仕切板をそれぞれ介装し
    て成るディスク錠装置。
  2. 【請求項2】 異なる高さに設定された複数の鍵山が長
    さ方向に異なる間隔で設けられた鍵と、この鍵を挿入し
    て正逆回動することにより施錠動作および解錠動作する
    錠本体との組み合わせから成り、 前記錠本体は、筒状ケース内の挿入された鍵の各鍵山に
    対応する位置に、各鍵山と係合する鍵挿通孔を備えたデ
    ィスクを位置させると共に、隣合うディスク間に各鍵山
    の間隔に応じた厚みの仕切板をそれぞれ介装して成るデ
    ィスク錠装置。
  3. 【請求項3】 異なる高さおよび異なる長さに設定され
    た複数の鍵山が長さ方向に異なる間隔で設けられた鍵
    と、この鍵を挿入して正逆回動することにより施錠動作
    および解錠動作する錠本体との組み合わせから成り、 前記錠本体は、筒状ケース内の挿入された鍵の各鍵山に
    対応する位置に、各鍵山の長さに応じた厚みを有しかつ
    各鍵山と係合する鍵挿通孔を備えたディスクを位置させ
    ると共に、隣合うディスクの間に各鍵山の間隔に応じた
    厚みの仕切板をそれぞれ介装して成るディスク錠装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6799447B2 (en) 1998-09-25 2004-10-05 Abloy Oy Cylinder lock-key-combination
JP2009281095A (ja) * 2008-05-26 2009-12-03 Daito Giken:Kk 施錠装置ユニットおよびそれを用いた遊技台

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