JPH0717985A - 環状有機スズスルフィドと環状ジチオスルフィットおよびその製造法 - Google Patents
環状有機スズスルフィドと環状ジチオスルフィットおよびその製造法Info
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- JPH0717985A JPH0717985A JP26978992A JP26978992A JPH0717985A JP H0717985 A JPH0717985 A JP H0717985A JP 26978992 A JP26978992 A JP 26978992A JP 26978992 A JP26978992 A JP 26978992A JP H0717985 A JPH0717985 A JP H0717985A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】一般式(I)
【化1】
で表される環状有機スズスルフィドおよび一般式(I
I) 【化2】 で表される環状ジチオスルフィド。一般式(I)の化合
物は一般式(II)の化合物の原料となる。 【効果】これらの化合物は、加硫剤や有機合成の中間体
などとして有用である。
I) 【化2】 で表される環状ジチオスルフィド。一般式(I)の化合
物は一般式(II)の化合物の原料となる。 【効果】これらの化合物は、加硫剤や有機合成の中間体
などとして有用である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無臭性と安定性の点で
優れたチオール等価体である新規な環状有機スズスルフ
ィド(I)と環状ジチオスルフィット(II)およびそ
の製造法に関する。
優れたチオール等価体である新規な環状有機スズスルフ
ィド(I)と環状ジチオスルフィット(II)およびそ
の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】これまで広く知られているように、ジチ
オール類は加硫剤や各種有機化合物の合成中間体として
多種多様に利用されているが、空気中では酸化されやす
く、悪臭を放つのが欠点である。そこで、ジチオールと
等価の働きをしてかつ無臭であり空気中の光、酸素、水
分等に安定な化合物が望まれてきた。このようなジチオ
ールの等価体として予想される化合物中、本発明の化合
物IとIIに類似する化合物(III)
オール類は加硫剤や各種有機化合物の合成中間体として
多種多様に利用されているが、空気中では酸化されやす
く、悪臭を放つのが欠点である。そこで、ジチオールと
等価の働きをしてかつ無臭であり空気中の光、酸素、水
分等に安定な化合物が望まれてきた。このようなジチオ
ールの等価体として予想される化合物中、本発明の化合
物IとIIに類似する化合物(III)
【化3】 (J.Organomet.Chem.,44,414
4(1979))と化合物(IV)
4(1979))と化合物(IV)
【化4】 (Naturforsh B.17,83(196
2))は公知であるが、本発明のIおよびIIような少
なくとも1つ以上のメチレン鎖がベンゼン環と硫黄原子
の間に存在する6員環以上の化合物は知られておらず、
さらには環状有機スズスルフィド(I)から環状ジチオ
スルフィット(II)が合成されることも知られていな
い。
2))は公知であるが、本発明のIおよびIIような少
なくとも1つ以上のメチレン鎖がベンゼン環と硫黄原子
の間に存在する6員環以上の化合物は知られておらず、
さらには環状有機スズスルフィド(I)から環状ジチオ
スルフィット(II)が合成されることも知られていな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、無臭性と安
定性の点で優れた特性を有するジチオール等価体(I)
と(II)を提供することを課題とする。
定性の点で優れた特性を有するジチオール等価体(I)
と(II)を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】 発明の構成 イ.以下の2種の化合物。 一般式(I)
【化5】 (式中、R1およびR2はC1〜C8のアルキル基またはフ
ェニル基を示し、Rはハロゲン、C1〜C8のアルキル
基、フェニル基、C1〜C8のアルコキシ基、フェノキシ
基、C1〜C8のアルキルチオ基、フェニルチオ基、SO
2OR3(R3はC1〜C8のアルキル基またはフェニル基
をあらわす)、SO2R4(R4はC1〜C8のアルキル基
またはフェニル基をあらわす)、SOR5(R5はC1〜
C8のアルキル基またはフェニル基をあらわす)、CO
OR6(R6はC1〜C8のアルキル基またはフェニル基を
あらわす)、ホルミル基、COR7(R7はC1〜C8のア
ルキル基またはフェニル基をあらわす)を示し、l、m
およびnは0〜4の整数を示す。ただし、m、nが共に
0であるときはR1 、R2は共に低級アルキル基である
ことはない。)で表される環状有機スズスルフィド、お
よび
ェニル基を示し、Rはハロゲン、C1〜C8のアルキル
基、フェニル基、C1〜C8のアルコキシ基、フェノキシ
基、C1〜C8のアルキルチオ基、フェニルチオ基、SO
2OR3(R3はC1〜C8のアルキル基またはフェニル基
をあらわす)、SO2R4(R4はC1〜C8のアルキル基
またはフェニル基をあらわす)、SOR5(R5はC1〜
C8のアルキル基またはフェニル基をあらわす)、CO
OR6(R6はC1〜C8のアルキル基またはフェニル基を
あらわす)、ホルミル基、COR7(R7はC1〜C8のア
ルキル基またはフェニル基をあらわす)を示し、l、m
およびnは0〜4の整数を示す。ただし、m、nが共に
0であるときはR1 、R2は共に低級アルキル基である
ことはない。)で表される環状有機スズスルフィド、お
よび
【0005】一般式(II)
【化6】 (式中、Rはハロゲン、C1〜C8のアルキル基、フェニ
ル基、C1〜C8のアルコキシ基、フェノキシ基、C1〜
C8のアルキルチオ基、フェニルチオ基、SO2OR
3(R3はC1〜C8のアルキル基またはフェニル基をあら
わす)、SO2R4(R4はC1〜C8のアルキル基または
フェニル基をあらわす)、SOR5(R5はC1〜C8のア
ルキル基またはフェニル基をあらわす)、COOR
6(R6はC1〜C8のアルキル基またはフェニル基をあら
わす)、ホルミル基、COR7(R7はC1〜C8のアルキ
ル基またはフェニル基をあらわす)を示し、l、mおよ
びnは0〜4の整数を示す。ただし、m、nは共に0で
あることはない。)で表される環状ジチオスルフィッ
ト。
ル基、C1〜C8のアルコキシ基、フェノキシ基、C1〜
C8のアルキルチオ基、フェニルチオ基、SO2OR
3(R3はC1〜C8のアルキル基またはフェニル基をあら
わす)、SO2R4(R4はC1〜C8のアルキル基または
フェニル基をあらわす)、SOR5(R5はC1〜C8のア
ルキル基またはフェニル基をあらわす)、COOR
6(R6はC1〜C8のアルキル基またはフェニル基をあら
わす)、ホルミル基、COR7(R7はC1〜C8のアルキ
ル基またはフェニル基をあらわす)を示し、l、mおよ
びnは0〜4の整数を示す。ただし、m、nは共に0で
あることはない。)で表される環状ジチオスルフィッ
ト。
【0006】ロ.化合物の製造方法 一般式(I)化合物と塩化チオニルを反応させることに
より一般式(II)の化合物を製造する。
より一般式(II)の化合物を製造する。
【0007】詳細な説明 イ.化合物の種類 一般式(I)および(II)であらわされる化合物の例
をそれぞれ表1および2に示す。なお、表中Rの欄が空
欄の箇所は無置換であることを示す。
をそれぞれ表1および2に示す。なお、表中Rの欄が空
欄の箇所は無置換であることを示す。
【0008】
【表101】
【0009】
【表102】
【0010】
【表103】
【0011】
【表104】
【0012】
【表105】
【0013】
【表106】
【0014】
【表107】
【0015】
【表108】
【0016】
【表109】
【0017】
【表201】
【0018】
【表202】
【0019】
【表203】
【0020】
【表204】
【0021】
【表205】
【0022】
【表206】
【0023】
【表207】
【0024】ロ.製造方法 環状有機スズスルフィド(I)の製造:公知の方法(A
ngew.Chem.,67,304(1955)およ
びJ.Org.Chem.46,2072(198
1))に従って得られたジチオール類と市販に得られる
ジアルキルスズクロリドを下記の反応式のごとく公知の
方法(J.Organomet.Chem.44,41
44(1979))を適用して反応させ、目的物(I)
を製造した。(式中、R、R1、R2、l、m、nは前記
定義のとおり)
ngew.Chem.,67,304(1955)およ
びJ.Org.Chem.46,2072(198
1))に従って得られたジチオール類と市販に得られる
ジアルキルスズクロリドを下記の反応式のごとく公知の
方法(J.Organomet.Chem.44,41
44(1979))を適用して反応させ、目的物(I)
を製造した。(式中、R、R1、R2、l、m、nは前記
定義のとおり)
【化7】
【0025】環状ジチオスルフィット(II)の製造: (1)製造工程の概要 上記製造法によって得られた化合物Iに下記の反応式の
ごとく塩化チオニルを反応させて目的物IIを製造し
た。(式中、R、l、m、nは前記定義のとおり)
ごとく塩化チオニルを反応させて目的物IIを製造し
た。(式中、R、l、m、nは前記定義のとおり)
【化8】
【0026】(2)溶媒 一般的有機溶媒の全てを用いることができる。例えばC
5〜C10の炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン、
モノクロルベンゼン、ジクロロメタン、クロロホルム、
トリクロロエチレン、1,2−ジクロロプロパン、1,
1,1−トリクロロエタン、C1〜C6の低級アルコー
ル、アセトン、メチルイソブチルケトン、ジエチルエー
テル、テトラヒドロフランなどをあげることができる
が、これらのみに限られるものではない。好ましくはベ
ンゼンである。
5〜C10の炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン、
モノクロルベンゼン、ジクロロメタン、クロロホルム、
トリクロロエチレン、1,2−ジクロロプロパン、1,
1,1−トリクロロエタン、C1〜C6の低級アルコー
ル、アセトン、メチルイソブチルケトン、ジエチルエー
テル、テトラヒドロフランなどをあげることができる
が、これらのみに限られるものではない。好ましくはベ
ンゼンである。
【0027】(3)温度 0゜C及至還流条件下で行う。とりわけ室温下が望まし
い。
い。
【0028】(4)反応時間 1分〜1日。好ましくは30分。
【0029】(5)圧力ならびに雰囲気 特に制限はないが、大気圧下、窒素雰囲気下であるのが
好ましい。
好ましい。
【0030】(6)後処理 常法に従い、反応混合物に水を加えた後、適当な有機溶
媒(例えば塩化メチレン)で抽出した後に目的物IIが
得られる。これは油状もしくは結晶で得られるので、カ
ラムクロマトグラフィー、蒸留、あるいは再結晶操作を
行うことによってさらに高純度の精製品とすることがで
きる。
媒(例えば塩化メチレン)で抽出した後に目的物IIが
得られる。これは油状もしくは結晶で得られるので、カ
ラムクロマトグラフィー、蒸留、あるいは再結晶操作を
行うことによってさらに高純度の精製品とすることがで
きる。
【0031】
実施例1 4H−1,3,2−ベンゾジチアスタニン
(一般式I、R=H、m=1、n=0、R1=R2=CH
3) オルトメルカプトメチルベンゼンチオール156mgを
メタノール10mlに溶かし、これに水酸化カリウムの
メタノール溶液を加えてpH9(pH試験紙による)と
した。この溶液に、ジメチルスズジクロリド220mg
の水10mlに溶かした溶液を室温下で攪拌しながら3
0分間で滴下した。この操作によって生じた白色沈澱を
ろ過し、得られた個体を塩化メチレン10mlに溶かし
て、無水硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。次いでこの
溶液にヘキサン10ml加え、生じた沈澱をろ過、減圧
乾燥して白色の粗結晶300mgを得た。この粗結晶を
ヘキサンから再結晶し白色の精製結晶272mg(収率
90%、mp63゜C)を得た。
(一般式I、R=H、m=1、n=0、R1=R2=CH
3) オルトメルカプトメチルベンゼンチオール156mgを
メタノール10mlに溶かし、これに水酸化カリウムの
メタノール溶液を加えてpH9(pH試験紙による)と
した。この溶液に、ジメチルスズジクロリド220mg
の水10mlに溶かした溶液を室温下で攪拌しながら3
0分間で滴下した。この操作によって生じた白色沈澱を
ろ過し、得られた個体を塩化メチレン10mlに溶かし
て、無水硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。次いでこの
溶液にヘキサン10ml加え、生じた沈澱をろ過、減圧
乾燥して白色の粗結晶300mgを得た。この粗結晶を
ヘキサンから再結晶し白色の精製結晶272mg(収率
90%、mp63゜C)を得た。
【0032】実施例2 1,5−ジヒドロ−2,4,3
−ジチアスタネピン(一般式I、R=H:m=1、n=
1、R1=R2=CH3 ) 1,2−ビス(メルカプトメチル)ベンゼン170mg
を実施例1と同じ操作でジメチルスズジクロリド220
mgと反応させて粗結晶315mgを得た。これをクロ
ロホルムで再結晶し白色の精製結晶269mg(収率8
5%、mp九拾℃)を得た。
−ジチアスタネピン(一般式I、R=H:m=1、n=
1、R1=R2=CH3 ) 1,2−ビス(メルカプトメチル)ベンゼン170mg
を実施例1と同じ操作でジメチルスズジクロリド220
mgと反応させて粗結晶315mgを得た。これをクロ
ロホルムで再結晶し白色の精製結晶269mg(収率8
5%、mp九拾℃)を得た。
【0033】実施例3 4H−1,2,3−ベンゾトリ
チイン 2−オキシド(一般式II、R=H、m=1、
n=0) 実施例1で製造した環状有機スズスルフィド303mg
をベンゼン5mlに溶かした溶液に、塩化チオニル0.
088mlのベンゼン10mlに溶かした溶液を、窒素
雰囲気下室温で攪拌しながら30分間で滴下した。これ
に水を適量加え、塩化メチレン10mlで3回抽出し
た。この抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、有機溶
媒をエバポレートして残留物を得た。これを四塩化炭素
/クロロホルムの混合溶媒(v/v=1/1)を溶出液
としたシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精
製し結晶201mgを得た。この結晶をクロロホルムか
ら再結晶して白色の精製結晶172mg(収率85%、
mp86゜C)を得た。
チイン 2−オキシド(一般式II、R=H、m=1、
n=0) 実施例1で製造した環状有機スズスルフィド303mg
をベンゼン5mlに溶かした溶液に、塩化チオニル0.
088mlのベンゼン10mlに溶かした溶液を、窒素
雰囲気下室温で攪拌しながら30分間で滴下した。これ
に水を適量加え、塩化メチレン10mlで3回抽出し
た。この抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、有機溶
媒をエバポレートして残留物を得た。これを四塩化炭素
/クロロホルムの混合溶媒(v/v=1/1)を溶出液
としたシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精
製し結晶201mgを得た。この結晶をクロロホルムか
ら再結晶して白色の精製結晶172mg(収率85%、
mp86゜C)を得た。
【0034】実施例4 1,5−ジヒドロ−2,3,4
−ベンゾトリチエピン 3−オキシド(一般式II、R
=H、m=1、n=1) 実施例2で製造した環状有機スズスルフィド317mg
を実施例3と同じ操作で塩化チオニルと反応させて精製
結晶173mg(収率80%、mp121.5゜C))
を得た。
−ベンゾトリチエピン 3−オキシド(一般式II、R
=H、m=1、n=1) 実施例2で製造した環状有機スズスルフィド317mg
を実施例3と同じ操作で塩化チオニルと反応させて精製
結晶173mg(収率80%、mp121.5゜C))
を得た。
【0035】
【発明の効果】本発明の環状有機スズスルフィド(I)
は、無臭で有機溶媒に可溶である。さらには、空気中の
酸素、水分、光などに安定である。これは一般にジチオ
ールの金属塩(例えばナトリウム塩)が悪臭を放ち空気
中で不安定であることと比べれば、その使用に置いて著
しい優位性をもたらす。しかも塩化チオニルと反応させ
ると容易にスズ原子がスルホニル基と置き代わる。した
がって化合物(I)は無臭性と安定性の点で優れたジチ
オールの等価体として「加硫剤」や有機合成の中間体に
用いることが可能である。また化合物(I)は有機スズ
化合物でもあるので、「高分子用安定剤」、「酸化防止
剤」、「殺虫剤」、「殺菌剤」、「防汚剤」、「抗癌
剤」としての利用も可能である。本発明の環状ジチオス
ルフィット(II)は化合物Iと同様に無臭性と安定性
に優れ、「加硫剤」、「殺虫剤」、「殺菌剤」、「抗癌
剤」として利用可能である。
は、無臭で有機溶媒に可溶である。さらには、空気中の
酸素、水分、光などに安定である。これは一般にジチオ
ールの金属塩(例えばナトリウム塩)が悪臭を放ち空気
中で不安定であることと比べれば、その使用に置いて著
しい優位性をもたらす。しかも塩化チオニルと反応させ
ると容易にスズ原子がスルホニル基と置き代わる。した
がって化合物(I)は無臭性と安定性の点で優れたジチ
オールの等価体として「加硫剤」や有機合成の中間体に
用いることが可能である。また化合物(I)は有機スズ
化合物でもあるので、「高分子用安定剤」、「酸化防止
剤」、「殺虫剤」、「殺菌剤」、「防汚剤」、「抗癌
剤」としての利用も可能である。本発明の環状ジチオス
ルフィット(II)は化合物Iと同様に無臭性と安定性
に優れ、「加硫剤」、「殺虫剤」、「殺菌剤」、「抗癌
剤」として利用可能である。
Claims (3)
- 【請求項1】一般式(I) 【化1】 (式中、R1およびR2はC1〜C8のアルキル基またはフ
ェニル基を示し、Rはハロゲン、C1〜C8のアルキル
基、フェニル基、C1〜C8のアルコキシ基、フェノキシ
基、C1〜C8のアルキルチオ基、フェニルチオ基、SO
2OR3(R3はC1〜C8のアルキル基またはフェニル基
をあらわす)、SO2R4(R4はC1〜C8のアルキル基
またはフェニル基をあらわす)、SOR5(R5はC1〜
C8のアルキル基またはフェニル基をあらわす)、CO
OR6(R6はC1〜C8のアルキル基またはフェニル基を
あらわす)、ホルミル基、COR7(R7はC1〜C8のア
ルキル基またはフェニル基をあらわす)を示し、l、m
およびnはそれぞれ0〜4の整数を示す。ただし、m、
nが共に0であるときはR1 、R 2は共に低級アルキル
基であることはない。)で表される環状有機スズスルフ
ィド。 - 【請求項2】一般式(II) 【化2】 (式中、Rはハロゲン、C1〜C8のアルキル基、フェニ
ル基、C1〜C8のアルコキシ基、フェノキシ基、C1〜
C8のアルキルチオ基、フェニルチオ基、SO2OR
3(R3はC1〜C8のアルキル基またはフェニル基をあら
わす)、SO2R4(R4はC1〜C8のアルキル基または
フェニル基をあらわす)、SOR5(R5はC1〜C8のア
ルキル基またはフェニル基をあらわす)、COOR
6(R6はC1〜C8のアルキル基またはフェニル基をあら
わす)、ホルミル基、COR7(R7はC1〜C8のアルキ
ル基またはフェニル基をあらわす)を示し、l、mおよ
びnは0〜4の整数を示す。ただし、m、nは共に0で
あることはない。)で表される環状ジチオスルフィッ
ト。 - 【請求項3】)上記一般式(I)の化合物と塩化チオニ
ルを反応させることによる上記一般式(II)の化合物
の製造法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26978992A JPH0717985A (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | 環状有機スズスルフィドと環状ジチオスルフィットおよびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26978992A JPH0717985A (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | 環状有機スズスルフィドと環状ジチオスルフィットおよびその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0717985A true JPH0717985A (ja) | 1995-01-20 |
Family
ID=17477186
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26978992A Pending JPH0717985A (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | 環状有機スズスルフィドと環状ジチオスルフィットおよびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0717985A (ja) |
-
1992
- 1992-09-11 JP JP26978992A patent/JPH0717985A/ja active Pending
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