JPH07179377A - エタノールおよびイソプロパノールの製造方法 - Google Patents

エタノールおよびイソプロパノールの製造方法

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JPH07179377A
JPH07179377A JP6231263A JP23126394A JPH07179377A JP H07179377 A JPH07179377 A JP H07179377A JP 6231263 A JP6231263 A JP 6231263A JP 23126394 A JP23126394 A JP 23126394A JP H07179377 A JPH07179377 A JP H07179377A
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ethene
propene
adsorption
gas
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Ramakrishnan Ramachandran
ラマクリシュナン・ラマチャンドラン
Loc Dao
ロク・ダオ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エタノールおよびイソプロパノールの製造の
ために、供給材料であるエテンからエタンを、またプロ
ペンからプロパンを除去するための改良法を提供する。 【構成】 エタンを不純物として含有するエテン流、ま
たはプロパンを不純物として含有するプロペンを含むア
ルケン流を、水和触媒の存在下に水蒸気で水和し、それ
ぞれエタノールまたはイソプロパノールを製造する。ア
ルコール類を取り出したのち、ガス状生成物流を吸着処
理し、これによりエテンに富む流れ、またはプロペンに
富む流れを得る。このエテンに富む流れ、またはプロペ
ンに富む流れを、水和反応器へ再循環させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルケンの直接水和に
よりアルコール類を製造する方法、より詳細にはエタン
を不純物として含有するエテン流、またはプロパンを不
純物として含有するプロペン流を適宜な水和触媒の存在
下で水と接触させることによりエタノールまたはイソプ
ロパノールを製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エタノールおよびイソプロパノールは、
商業的にはそれぞれエテンまたはプロペンを液相または
蒸気相で適切な触媒上において直接水和することにより
製造される。この反応はいずれか適切な反応器内で実施
することができ、これにより目的とするアルコール系生
成物、および一般に少量の副生物、たとえばエタノール
製造の場合はジエチルエーテル、イソプロパノール製造
の場合はジイソプロピルエーテルが生成する。反応転化
率は通常は100%未満であり;従って反応器排出物は
一般に未反応のエテンまたはプロペンをも含有する。さ
らに化学薬品用のエテンおよびプロペンは通常は少量の
エタンおよび/またはプロパンを含有する。エタンおよ
びプロパンは一般にエテンおよびプロペンの直接水和触
媒により影響されないので、従って反応器排出物はエタ
ンおよび/またはプロパンをも含有する。
【0003】目的生成物への選択性を高めるために、水
和反応は一般に1回当たり100%より若干低い炭化水
素転化率(エテンの水和については5%程度の低さ、プ
ロペンの水和については一般に約60−75%)で実施
される。従って、効率を改善するために上記方法は一般
に、目的とするアルコール系生成物を採取したのちガス
状排出物の一部を直接水和反応器へ再循環する再循環法
として実施される。しかしエタンおよびプロパンは直接
水和反応により影響されないので、これらの成分はそれ
らをシステムから排除する段階がとられない限り再循環
型水和反応システム内に蓄積する傾向にある。
【0004】エタンまたはプロパンを、対応するアルケ
ン、すなわちそれぞれエテンまたはプロペンを含有する
ガス流から分離するのは、アルケンを対応するアルカン
から分離するのが困難であるため繁雑である。分留はこ
れらの成分を分離する効果的な方法である。しかしアル
ケンおよび対応するアルカンは極めて類似した揮発性を
有するので、アルケンを対応するアルカンから蒸留によ
り分離するには著しい経費がかかる。
【0005】エテンおよびプロペンを対応するアルカン
から分離するのが困難であるため、エテンおよびプロペ
ン再循環ガス法におけるそれぞれエタンおよびプロパン
の蓄積は、通常は排出物の一部をシステムからパージ
し、パージされたガスを燃焼その他の方法で廃棄するこ
とにより防止された。このパージに際しての有用なエテ
ンおよびプロペンの損失はこれらの方法の魅力を損ねて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記様式の再循環法の
重要性のため、これらの方法の効率を高める試みを続け
ることが望まれている。これらの試みには、エテンまた
はプロペンを反応器へ再循環する前に、エタンからエテ
ンを、またプロパンからプロペンを分離するための改良
法の研究が含まれる。本発明はこのような改良法を提供
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、エテンまたは
プロペンを適切な触媒の存在下で直接水和し、そして圧
力スイング式吸着または温度スイング式吸着によりエタ
ンからエテンを、またプロパンからプロペンを分離する
段階を含む、エタノールおよびイソプロパノールの製造
のための再循環法である。
【0008】本発明の第1態様によれば、エタンを不純
物として含有するエテン、またはプロパンを不純物とし
て含有するプロペンを含むアルケン流を、反応帯域内で
直接水和触媒の存在下に水と接触させ、これによりアル
ケンがエテンである場合はエタノール、またはアルケン
がプロペンである場合はイソプロパノールを含有するガ
ス状生成物流を生成させる。生成物流は未反応のアルケ
ンおよび対応するアルカン、ならびに通常は1種または
2種以上の水和副生物をも含有する。水和反応器から排
出される生成物流を所望により冷却し、次いで生成物採
集ユニット、たとえば冷却器またはスクラバー内で処理
して、アルコール類を採集する。アルコール類を採集し
たのち、残留するアルコール不含のガス流を圧力スイン
グ式吸着(PSA)または温度スイング式吸着(TS
A)プロセスにより処理して、未反応アルケンをガス流
から回収する。あるいはアルコール不含のガスの一部を
PSAプロセスまたはTSAプロセスにより処理し、残
りの全部または一部を水和反応器へ再循環する。生成物
流中に含有されていたアルカンの大部分を含有する非吸
着生成物流、および大部分の未反応アルケンを含有する
吸着成分が得られる条件下で、吸着プロセスが操作され
る。このプロセスは、ガス流中の未反応アルケンを実質
的にすべて保持する条件下で操作されることが望まし
い。たとえば高められた温度でタイプ4Aゼオライト吸
着剤床において、このプロセスを実施することができ
る。
【0009】本発明の第2態様によれば、対応するアル
カンを不純物として含有するアルケン供給流をまずPS
AプロセスまたはTSAプロセスにより処理する。この
吸着プロセスは上記の条件下で操作されることが望まし
く、従ってアルケンに富む吸着流および対応するアルカ
ンに富む非吸着生成物流が得られる。吸着床の脱着に際
して得られるアルケンに富むガス流を、反応帯域内で適
宜な直接水和触媒の存在下に、アルケンを水和する条件
下で水と接触させ、これにより上記の生成物流を得る。
生成物流を生成物採集ユニット内で処理して、実質的に
すべての生成アルコール類を生成物流から採集する。第
1態様の場合と同様に、生成物採集段階後に残留するア
ルコール不含のガス流の一部または全部をPSAプロセ
スまたはTSAプロセスに再循環させてこのガス流から
アルケンを回収し;一部のみをPSAまたはTSAプロ
セスに再循環した場合は、残りの一部または全部を直接
に水和反応器へ再循環させることができる。
【0010】上記2態様の吸着段階はいずれも、一般に
約0−約250℃の温度で実施され、好ましくは約50
℃以上の温度で実施される。この吸着段階は、一般に約
0.2−100barの絶対圧力で実施され、好ましく
は約1−50barの絶対圧力で実施される。
【0011】本発明の好ましい態様においては吸着剤は
タイプAゼオライトであり、大部分の好ましい態様にお
いてそれはタイプ4Aゼオライトである。
【0012】本発明の他の好ましい態様において吸着床
再生段階は、真空手段により、または1種もしくは2種
以上の不活性ガス、吸着システムからの非吸着ガス生成
物、または吸着システムからの吸着生成物ガスで吸着床
をパージすることにより、あるいは真空再生法とパージ
再生法の併用により行われ;吸着床の再加圧は吸着シス
テムからのアルケンに富む脱着ガスを用いて行われる。
【0013】本明細書において用いる ″アルケン″と
いう語は、エテンまたはプロペンを意味する。言及され
たアルケンがエテンである場合に ″対応するアルカ
ン″はエタンであり、アルケンがプロペンである場合に
対応するアルカンはプロパンである。水和は液相または
気相で実施することができる。しかし考察を簡単にする
ためにも、本発明を蒸気相水和に適用したものとして記
述する。
【0014】本発明の第1態様の1観点においては、エ
タンを不純物として含有するエテン供給流を、反応帯域
内で直接水和触媒の存在下に蒸気状態の水と反応させ、
これによりエタノールを製造する。直接水和反応の条件
は周知であり、本発明の一部を形成しない。一般に水和
反応は約150−約300℃の温度、および一般に約6
0−約80bar(絶対)の圧力で実施される。この反
応は触媒、たとえば酸、たとえばガラスビーズ、シリカ
またはシリカ−アルミナなどの担体上のリン酸の存在下
で実施される。エタノール、若干の副生物ジエチルエー
テルおよびアセトアルデヒド、未反応エテン、ならびに
水蒸気、ならびにエタンを含むガス状反応生成物が水和
反応器から排出され、所望により冷却され、次いでスク
ラバーに導通され、そこで水洗されて、排出液流からエ
タノールがスクラビングされる。反応器から生成物と共
に運び出されたリン酸を中和するために、苛性ソーダ洗
浄を含めてもよい。エタノールは水および副生物ジエチ
ルエーテルと共に液体混合物としてスクラバーから取り
出され、さらにエタノールを採集および精製するために
処理される。スクラバーから排出されるガス状生成物を
圧力スイング式吸着または温度スイング式吸着により処
理して、エタンをガス流から分離し、吸着帯域からのエ
テンに富むガス流を水和反応器へ再循環する。
【0015】第1態様の第2観点においては、プロパン
を不純物として含有するプロペン供給流を、反応帯域内
で直接水和触媒、たとえばイオン交換樹脂の存在下に蒸
気状態の水と反応させ、これによりイソプロパノールを
製造する。この場合も直接水和反応の条件は周知であ
り、本発明の一部を形成しない。一般に水和反応は約1
20−約200℃の温度、および一般に約60−約10
0barの圧力で実施される。生成物イソプロパノー
ル、ならびにプロペンおよびプロパンを含有するガス流
は、上記の様式でさらに処理される。
【0016】本発明は添付の図面からより良く理解しう
る。図面において異なる図中の同一符号は同一または類
似の装置部品を表示するために用いられる。本発明の理
解に不必要な圧縮機、熱交換器および弁を含めた補助装
置は、本発明の考察を簡単にするために図面から省略さ
れている。
【0017】第1態様を図1に示す。ここでユニットA
は直接水和反応器であり、任意のユニットBは熱交換器
であり、ユニットCは生成物採集ユニットであり、ユニ
ットDはガス分離器である。
【0018】反応器Aは適切ないかなる反応器であって
もよく、熱交換手段および撹拌機(図示されていない)
を備えていてもよい。反応器Aは、その入口末端にアル
ケン供給ライン2および水蒸気入口4を備え、その出口
末端にガス排出ライン6を備えており、これは熱交換器
Bがシステムに含まれている場合はその入口に、または
熱交換器Bがこのプロセスに用いられない場合は生成物
採集ユニットDの入口に接続される。
【0019】図1に示す態様において熱交換器Bは、冷
却されたガスの排出ライン8、ならびにそれぞれ冷却液
の導入ラインおよび排出ライン10および12を備えて
いる。ライン8は、熱交換器Bの冷却されたガスの出口
末端を生成物採集ユニットCのガス入口末端に接続す
る。
【0020】生成物採集ユニットCは、反応器流出物の
ガス成分からアルコール系生成物を分離するのに適した
いかなるユニットであってもよい。ユニットCは一般
に、熱交換器Bから(またはこのシステムが熱交換器B
を含まない場合は、反応器Aから)このユニットに進入
する生成物ガスに水または水性もしくは非水性液体を噴
霧する手段を備えた、充填床型の冷却器またはスクラバ
ーである。ユニットCはスクラビング液導入ライン14
および液状生成物排出ライン16を備えている。ユニッ
トCはガス排出ライン18をも備えており、これはユニ
ットCを分離器Dに接続する。
【0021】分離器Dの主目的は、生成物採集ユニット
Cからの流出ガスからエテンまたはプロペンを分離する
ことである。分離器Dは、一般に目的とする吸着剤を充
填した2以上の固定床からなる圧力スイング式または温
度スイング式の吸着システムである。これらの固定床は
一般に平行に配置され、吸着と脱着からなる循環プロセ
スで操作するのに適している。このサイクルには吸着お
よび再生という基本的段階以外の段階を含むことがで
き、吸着システムの出口末端からのアルケンに富むガス
の疑似連続流を確保するために、吸着が行われるシステ
ムが位相をずらして循環させる2以上の吸着剤床からな
ることが一般的である。
【0022】吸着剤はアルケンおよび1種または2種以
上のアルカンを含有するガス混合物からアルケンを選択
的に吸着するいかなる吸着剤であってもよい。一般に吸
着剤はアルミナ、シリカ、ゼオライト、カーボン系分子
篩などである。代表的な吸着剤には、アルミナ、シリカ
ゲル、カーボン系分子篩、ゼオライト、たとえばタイプ
AおよびタイプXゼオライトなどが含まれる。好ましい
吸着剤はタイプAゼオライトであり、極めて好ましい吸
着剤はタイプ4Aゼオライトである。
【0023】タイプ4Aゼオライト、すなわちナトリウ
ム形のタイプAゼオライトは、見掛けのポアサイズ約
3.6−4Å単位を有する。この吸着剤は、高められた
温度でエテン−エタン混合物からのエテンの吸着、また
プロペン−プロパン混合物からのプロペンの吸着におい
て、向上した選択性および容量を備えている。この吸着
剤は実質的に変性されていない場合、すなわちその交換
可能なカチオンとしてナトリウムのみを有する場合、本
発明に用いるのに極めて有効である。しかし若干のナト
リウムイオンを他のカチオンで部分的に交換することに
よって、特定の吸着剤特性、たとえば熱および光に対す
る安定性を改良しうる。従って吸着剤に結合したナトリ
ウムイオンのうち若干を他の金属イオンで交換したタイ
プ4Aゼオライトを使用することは、吸着剤がそのタイ
プ4A性を失うほど交換されたイオンの%が大きくない
限り、本発明の好ましい態様の範囲に含まれる。タイプ
4A性を規定する特性には、吸着剤が高められた温度で
エテン−エタン混合物からエテンを、またプロペン−プ
ロパンガス混合物からプロペンを選択的に吸着する能
力、および混合物中に存在するアルケンの著しいオリゴ
マー化または重合を引き起こすことなくこの結果を達成
する能力が含まれる。一般に4Aゼオライト中のナトリ
ウムイオンのうち最高25%(当量基準で)を他のカチ
オンでイオン交換しても吸着剤からそのタイプ4A性を
取り去ることはないと判定された。アルケン−アルカン
分離に用いられる4Aゼオライトとイオン交換しうるカ
チオンには、特にカリウム、カルシウム、マグネシウ
ム、ストロンチウム、亜鉛、コバルト、銀、銅、マンガ
ン、カドミウム、アルミニウム、セリウムなどが含まれ
る。ナトリウムイオンを他のカチオンで交換する際に
は、約10%以下のナトリウムイオン(当量基準で)を
このような他のカチオンで交換することが好ましい。こ
のナトリウムイオンの交換により、吸着剤の特性を変化
させることができる。たとえば若干のナトリウムイオン
を他のカチオンで置換することにより、吸着剤の安定性
を改良しうる。
【0024】他の一群の好ましい吸着剤は、特定の酸化
性金属カチオンを含有するもの、たとえば銅を含有する
吸着剤であり、これらはガス状のアルケン−アルカン混
合物からアルケンを優先的に吸着することに関して向上
した吸着容量および選択性を備えている。銅変性吸着剤
を調製するのに適した吸着剤支持体には、シリカゲル、
およびゼオライト系分子篩、たとえばタイプ4Aゼオラ
イト、タイプ5Aゼオライト、タイプXゼオライト、お
よびタイプYゼオライトが含まれる。銅変性吸着剤の調
製および使用、ならびに適切な銅含有吸着剤の例は、米
国特許第4,917,711号明細書に示されており、そ
の記載を本明細書に参考として引用する。
【0025】分離器Dは廃棄ガス排出ライン20、アル
ケン再循環ライン22(これは分離器Dの脱着生成物出
口を水和反応器Aの入口と接続する)、およびパージガ
ス導入ライン26を備えている。再循環ライン28がラ
イン18をライン22に接続する。
【0026】図1のシステムにより実施される本発明方
法によれば、アルケン供給流、たとえばエタンを不純物
として含有するエテン流、またはプロパンを不純物とし
て含有するプロペン流、および水蒸気を、目的とする水
和反応温度に加熱し、それぞれライン2および4を通し
て反応器Aに導入する。あるいはアルケン流および水蒸
気流を合わせて単一ラインで反応器Aに導入してもよ
い。アルケン供給流は通常は少なくとも90容量%の目
的アルケン反応体を含有し、残りは対応するアルカンで
あり、好ましい態様においては反応器Aに進入する供給
材料のアルケン濃度は少なくとも約95%である。
【0027】反応器A内で、ガス混合物は前記の一般的
な温度および圧力条件で触媒と接触し、反応してアルコ
ール系生成物を形成する。高温の流出ガスが反応器Aか
らライン6を通して排出される。図1に示した態様にお
いては、高温の流出物が熱交換器Bに進入し、そこで冷
却液、たとえば水との間接的な熱交換により冷却され
る。冷却に際して生成物流のある種の高沸点成分が凝縮
する可能性がある。凝縮した生成物を凝縮物排出ライン
(図示されていない)を通して熱交換器Bのガス状排出
物から分離し、のちに生成物採集ユニットC内に採集さ
れた液状生成物と混和するか、または所望により部分凝
縮したガス混合物すべてを、反応器流出物のガス状成分
から分離するために生成物採集ユニットCに送ることが
できる。前記のように、熱交換器Bはシステムに含まれ
なくてもよい。その場合、反応器Aからの高温の流出ガ
スは生成物採集のために直接にユニットCへ送られる。
【0028】ユニットBからの(またはそのシステムが
ユニットBを含まない場合は反応器Aからの)生成物流
は、次いで生成物採集ユニットCに進入する。これは説
明のためにガススクラバーであるものとする。ユニット
Cに進入する生成物ガスはアルコール類のための溶剤と
密に接触する。この溶剤(通常は水)は生成物ガス流中
の実質的にすべてのアルコール類および高沸点副生物を
溶解する。生成物を含有する溶液はスクラバーCからラ
イン16を通して排出され、アルコール類の採集および
精製のために下流の処理ユニットへ輸送される。スクラ
ビングされたガス流はライン18を通して生成物採集ユ
ニットCから排出され、次いでこのガス流の一部または
全部が分離器Dへ送られる。このガス流の一部のみが分
離器Dへ送られる場合、残りはライン28および22を
通して反応器Aに再循環されるか、または廃棄流排出ラ
イン(図示されていない)を通してシステムから排除さ
れる。
【0029】分離器Dは、好ましくはこのユニットへの
供給流中の実質的にすべてのアルケンが吸着される様式
で操作される。吸着段階に際して、存在する大部分のア
ルカンは供給ガスから分離され、非吸着ガスとしてライ
ン20を通してシステムから排出される。
【0030】吸着段階が実施される温度は、多数の因
子、たとえば用いられる個々の吸着剤、たとえば未変性
4Aゼオライト、特定の金属交換された4Aゼオライ
ト、またはアルケン−アルカン混合物からアルケンを選
択的に吸着する他の吸着剤、および吸着が実施される圧
力に依存する。一般に吸着段階は最低温度約0℃で実施
され、好ましくは最低温度約50℃で実施され、極めて
好ましくは少なくとも約70℃の温度で実施される。ユ
ニットD内で吸着段階が実施される上限温度は、大部分
は経済性により決定される。一般に吸着段階はアルケン
が化学反応、たとえば重合を行う温度より低い温度で実
施することができる。吸着の上限温度は約250℃であ
る。未変性4Aゼオライトを吸着剤として用いる場合、
反応は一般に200℃以下の温度で実施され、好ましく
は170℃以下の温度で実施される。酸化性金属を含有
する吸着剤、たとえば銅変性吸着剤は、特に約100℃
以上の温度、たとえば約100−250℃の温度で有効
である。それらは好ましくは約110−200℃の温
度、極めて好ましくは約125−約175℃の温度で用
いられる。
【0031】吸着プロセスの吸着および再生段階を行う
圧力は決定的ではなく、一般にこれらの段階は水和プロ
セスの操作条件に調和する圧力で実施することができ、
もちろん吸着段階を再生段階の圧力より大きな圧力で実
施するという制限を伴う。一般に吸着プロセスが圧力ス
イング式吸着である場合、吸着段階での絶対圧力は一般
に約0.2−約100bar、好ましくは約1−50b
arであり、再生段階に際しては約20mbar−約1
bar、またはそれ以上である。吸着プロセスが温度ス
イング式吸着である場合、吸着および脱着双方における
圧力が大気圧またはほぼ大気圧であることが望ましい。
【0032】吸着段階が実施される分離器Dの容器(1
または2以上)内を移動する吸着アルケンの前縁が容器
内の目的地点に達した時点で、これらの容器での吸着プ
ロセスは終了し、これらの容器は再生モードに入る。再
生に際しては、吸着サイクルが圧力スイング式吸着であ
る場合にはアルケン装填容器を放圧し、温度スイング式
吸着サイクルを採用する場合には加熱する。再生が進行
するのに伴ってアルケンに富むガスが分離器Dからライ
ン22を通して排出され、ライン22を通して反応器へ
戻される。
【0033】吸着床の再生法は採用する吸着プロセスの
種類に依存する。圧力スイング式吸着の場合には一般に
向流放圧(countercurrent depressurization)段階が
含まれ、その間に吸着床はそれらが目的とする低圧に達
するまで向流で通気される。あるいは真空を誘導する装
置、たとえば真空ポンプ(図示されていない)などの手
段で大気圧までそれらを排気してもよい。いずれの場合
も、吸着床から脱着されたアルケンはライン22を通し
て反応器へ再循環される。
【0034】場合により、向流放圧段階のほかに、吸着
床を不活性ガスまたは分離器Dから排出されるガス流の
1つでパージすることが望ましい。この場合、パージ段
階は通常は向流放圧段階の終了付近、またはその後に開
始される。パージ段階に際しては、非吸着性パージガス
をライン26を通して分離器Dへ導入し、吸着剤床に向
流で導通し、これにより脱着したアルケンを分離器D外
へライン22を通して駆出する。パージガスは分離器D
外からライン20を通して排出される非吸着生成物ガ
ス、または異なる供給源から得られる非吸着性ガス、た
とえば窒素などの不活性永久ガスであってもよい。
【0035】図1のシステムの好ましい操作法において
は、向流脱着段階(1または2以上)で分離器Dから脱
着されたアルケンをライン22を通して反応器Aへ再循
環させ、かつパージガスおよびパージ段階で吸着剤床か
ら脱着されたアルケンの全部または一部を吸着システム
による再処理のために分離器Dへ再循環させる。この態
様の利点は、それにより反応器Aへ再循環されるパージ
ガスの量を最小限に抑えうることである。
【0036】吸着サイクルには、吸着および再生という
基本的段階以外の段階が含まれてもよい。たとえば吸着
床を多段階で放圧し、最初の放圧生成物を吸着システム
の他の吸着床の部分加圧に用いることが有利であろう。
これにより、反応器Aへ再循環されるガス状不純物の量
がさらに減少する。吸着期と再生期の間に並流パージ段
階を含めることが望ましい場合もある。並流パージは、
分離器Dへの供給ガスの流入を停止し、かつ高純度のア
ルケンを並流で吸着圧力において吸着床へ導通すること
により行われる。これは分離器Dの空隙内にある吸着さ
れていないガスを非吸着ガス出口へ駆出し、これにより
向流放圧に際して生成したアルケンが高純度となるのを
保証する効果をもつ。並流パージに用いられる高純度の
アルケンは、分離器Dが単一吸着床からなる場合はライ
ン22中の中間貯蔵設備(図示されていない)から;ま
たは分離器Dが平行に配置され、かつ位相をずらして操
作される複数の吸着床からなる場合は吸着期にある他の
吸着床から、またはアルケン供給ライン2から得られ
る。
【0037】図2に示したシステムは図1のシステムの
変形である。図2のユニットA、B、CおよびDは、図
2の分離器Dが図1の分離器Dより大きくてもよい点以
外は、対応する図1のユニットと等しい。図1および2
のシステム間の主な相異点は、図2のシステムの場合は
分離器Dが反応器Aの上流に配置されることである。図
1のシステムの場合と同様に、熱交換器Bは図2のシス
テムにおいても任意である。
【0038】図2のシステムにおいて本発明方法を実施
するに際しては、実質的にアルケンからなり、ただし対
応するアルカンを不純物として含有する供給流を、ライ
ン50を通して分離器Dへ導入する。供給流は前記のよ
うに分離器D内で圧力スイング式吸着または温度スイン
グ式吸着により処理される。吸着されなかったアルカン
に富む生成物は分離器Dからライン20を通して排出さ
れ、脱着されたアルケンに富む生成物はユニットDから
ライン54を通して回収される。次いでアルケンに富む
生成物は反応器Aに進入し、ここでアルケンはライン4
を通して反応器Aに進入する水蒸気と前記条件下で反応
して、目的とするアルコール類を形成する。反応生成物
は反応器Aからライン6を通して排出され、次いで熱交
換器Bがシステムに含まれる場合はそこに進入する。生
成物は前記のようにユニットB内で冷却され、ライン8
を通してスクラバーCへ送られる。アルコールを含有す
る液状生成物はスクラバーC内で生成物流からスクラビ
ングされ、そこからライン16を通して取り出され、さ
らに処理または精製するためにシステムから排出され
る。アルケンに富むガス流はライン56を通してスクラ
バーCから排出され、その全部を分離器Dへ再循環する
か、または一部を分離器Dへ再循環し、残りをライン5
8を通して反応器Aへ再循環させることができる。
【0039】図1のシステムを操作する場合と同様に、
分離器Dの再生を向流放圧段階(1または2以上)とパ
ージ段階の両方で実施する場合、向流放圧段階で脱着さ
れたアルケンの全部を反応器Aへ送り、パージガスおよ
びパージ段階で吸着床から脱着されたアルケンの一部も
しくは全部を吸着システム内での再処理のためにライン
60および56を通して分離器Dへ再循環させることが
好ましい。
【0040】システムを完全自動化して効果的に連続作
動させうるために、システム内のガスの流れを監視し、
かつ自動的に調節する一般的な装置を採用することが本
発明の範囲に包含されることは自明であろう。
【0041】本発明の重要な利点は、1回当たり比較的
低いアルケン供給材料転化率において本発明方法の操作
を行い、目的とするアルコール生成物への選択性を実質
的に向上させうることである。選択性が向上し、従って
目的生成物の全収率が向上したシステムが極めて有用で
あることは認識されるであろう。
【0042】
【実施例】本発明をさらに下記の実施例によって説明す
る。実施例において特に指示しない限り部、%および比
率は容量基準によるものである。以下の実施例は、エタ
ンを不純物として含有するエテンガス流を供給材料とし
て用い、エテンを直接水和してエタノールを製造するこ
とに適用した本発明方法を示すが、本発明の範囲はプロ
ペンを直接水和してイソプロパノールを製造することを
も含むと解すべきである。
【0043】実施例1 この実施例は、99.9%のエテンおよび0.1%のエタ
ンを含有するエテンならびに水を供給成分として用いる
蒸気相エタノール製造法を示す。この実施例は、図1の
システムと同様な、水和反応器、水スクラビングユニッ
ト、およびタイプ4Aゼオライト床を収容した圧力スイ
ング式吸着ユニットを含む反応システム内での実施を模
したものである。この水和反応は250℃の温度および
70barの圧力で実施される。この吸着プロセスはそ
れぞれ250℃および3bar(絶対)の吸着温度およ
び圧力で、また吸着床の再生は300mbarまでで実
施される。
【0044】流れおよび組成を表1にまとめる。この表
において流れ(1)は反応システムへの新鮮な供給材料
であり;流れ(2)は水和反応器への供給材料であり;
流れ(3)は反応器からの流出物の流れであり;流れ
(4)はスクラバーからのスクラビングされたエタノー
ル流であり;流れ(5)はスクラバーからの流出ガスの
流れであり;流れ(6)は水和反応器へ直接に再循環さ
れた流れ(5)の部分であり;流れ(7)は圧力スイン
グ式吸着システムへ送られた流れ(5)の部分であり;
流れ(8)は水和反応器への再循環流であり;流れ
(9)は圧力スイング式吸着システムからの廃棄ガスの
流れである。流れ(2)は流れ(1)、(6)および
(8)の結合流である。
【0045】
【表1】
【0046】以上、本発明を特定のシステムに関して記
述したが、この記述されたシステムは本発明の例にすぎ
ず、変更が考慮される。たとえば所望により他の触媒を
本発明に使用しうる。また本発明方法は図面に示したも
の以外の装置配列で実施しうる。本発明の範囲は請求の
範囲に定めるもののみによって限定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によりエタノールまたはイソプロパノー
ルを製造するためのシステムの1態様を示すブロック線
図である。
【図2】図1に示したシステムの他の態様を示すブロッ
ク線図である。
【符号の説明】
A 直接水和反応器 B 熱交換器 C 生成物採集ユニット D ガス分離器 2,50 アルケン供給ライン 4 水蒸気入口 6,8,18,54 ガス排出ライン 10 冷却液導入ライン 12 冷却液排出ライン 14 スクラビング液導入ライン 16 液状生成物排出ライン 20 廃棄ガス排出ライン 22,28,56,58,60 再循環ライン 26 パージガス導入ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300 (72)発明者 ロク・ダオ アメリカ合衆国ニュージャージー州08805, ボンド・ブルック,メテイプ・ノース 261

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の段階を含む、エタノールの製造方
    法: (a)エテン−エタン混合物および水と水和触媒とを、
    反応帯域内で、エタノール、未反応エテンおよびエタン
    を含有するガス状生成物を生成する条件下で接触させ; (b)エタノールをガス状生成物から採集し; (c)実質的にエタノールを含有しないガス状生成物の
    少なくとも一部を、選択的にエテンを吸着する吸着剤を
    収容した吸着帯域に導通することにより、実質的にエタ
    ノールを含有しないガス状生成物から選択的にエテンを
    吸着させ; (d)該吸着剤を再生し、これによりエテンに富むガス
    流を生成させ;そして (e)このエテンに富むガス流を反応帯域へ再循環させ
    る。
  2. 【請求項2】 下記の段階を含む、エタノールの製造方
    法: (a)エテン−エタンガス混合物を、選択的にエテンを
    吸着する吸着剤を収容した吸着帯域に導通することによ
    り、該ガス混合物から選択的にエテンを吸着させ; (b)該吸着剤を再生し、これによりエテンに富むガス
    を生成させ; (c)このエテンに富むガスと水蒸気とを、水和触媒の
    存在下に反応帯域内で、エタノール、未反応エテンおよ
    びエタンを含有するガス状生成物を生成する条件下で接
    触させ; (d)エタノールをガス状生成物から採集し;そして (e)実質的にエタノールを含有しないガス状生成物の
    一部または全部を吸着帯域へ再循環させる。
  3. 【請求項3】 下記の段階を含む、イソプロパノールの
    製造方法: (a)プロペン−プロパン混合物および水と水和触媒と
    を、反応帯域内で、イソプロパノール、未反応プロペン
    およびプロパンを含有するガス状生成物を生成する条件
    下で接触させ; (b)イソプロパノールをガス状生成物から採集し; (c)実質的にイソプロパノールを含有しないガス状生
    成物の少なくとも一部を、選択的にプロペンを吸着する
    吸着剤を収容した吸着帯域に導通することにより、実質
    的にイソプロパノールを含有しないガス状生成物から選
    択的にプロペンを吸着させ; (d)該吸着剤を再生し、これによりプロペンに富むガ
    ス流を生成させ;そして (e)このプロペンに富むガス流を反応帯域へ再循環さ
    せる。
  4. 【請求項4】 下記の段階を含む、イソプロパノールの
    製造方法: (a)プロペン−プロパンガス混合物を、選択的にプロ
    ペンを吸着する吸着剤を収容した吸着帯域に導通するこ
    とにより、該ガス混合物から選択的にプロペンを吸着さ
    せ; (b)該吸着剤を再生し、これによりプロペンに富むガ
    スを生成させ; (c)このプロペンに富むガスと水蒸気とを、水和触媒
    の存在下に反応帯域内で、イソプロパノール、未反応プ
    ロペンおよびプロパンを含有するガス状生成物を生成す
    る条件下で接触させ; (d)イソプロパノールをガス状生成物から採集し;そ
    して (e)実質的にイソプロパノールを含有しないガス状生
    成物の一部または全部を吸着帯域へ再循環させる。
  5. 【請求項5】 吸着段階が約50−約250℃の温度で
    実施される、請求項1、2、3または4のいずれか1項
    に記載の方法。
  6. 【請求項6】 吸着剤がアルミナ、タイプ4Aゼオライ
    ト、タイプ5Aゼオライト、タイプ13Xゼオライト、
    タイプYゼオライト、およびこれらの混合物から選ばれ
    る、請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 吸着剤がタイプ4Aゼオライトである、
    請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 吸着剤が銅イオンを含有する、請求項7
    に記載の方法。
  9. 【請求項9】 吸着段階が約100−約200℃の温度
    で実施される、請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 吸着剤がナトリウムイオン以外の交換
    可能なカチオンを、ただし吸着剤がそのタイプ4A性を
    失うには不十分な水準で含有する、請求項7に記載の方
    法。
  11. 【請求項11】 吸着段階が約70−約170℃の温
    度、および約1−50barの絶対圧力で実施される、
    請求項7に記載の方法。
  12. 【請求項12】 吸着および再生段階が圧力スイング式
    吸着サイクルを含む、請求項1、2、3または4のいず
    れか1項に記載の方法。
  13. 【請求項13】 吸着剤が少なくとも部分的に向流放圧
    により再生される、請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 吸着剤が真空手段によって減圧にまで
    放圧することによりさらに再生される、請求項13に記
    載の方法。
  15. 【請求項15】 吸着剤が、不活性ガス、吸着されなか
    った生成物ガス、脱着した生成物ガス、またはこれらの
    組み合わせによって吸着床をパージすることによりさら
    に再生される、請求項14に記載の方法。
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