JPH0717655Y2 - 作業用走行機体における轍間距離調整装置のオイルバス構造 - Google Patents

作業用走行機体における轍間距離調整装置のオイルバス構造

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JPH0717655Y2
JPH0717655Y2 JP16965688U JP16965688U JPH0717655Y2 JP H0717655 Y2 JPH0717655 Y2 JP H0717655Y2 JP 16965688 U JP16965688 U JP 16965688U JP 16965688 U JP16965688 U JP 16965688U JP H0717655 Y2 JPH0717655 Y2 JP H0717655Y2
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oil bath
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幹夫 堀内
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、コンバイン等の作業用走行機体における轍間
距離調整装置のオイルバス構造に関するものである。
[従来技術及び考案が解決しようとする問題点] 一般に、作業用走行機体においては、例えばこれがコン
バインである場合、中割り作業や畦際作業等の際に、通
常作業では既刈地側に位置するクローラ(走行体)が未
刈り茎稈を踏み付けたり畦に乗り上げたりすることがあ
り、そこで既刈地側のクローラを他側に移動できるよう
にしたものが知られているが、この様なものにおいて、
クローラの移動に対応させるべくトランスミツシヨンケ
ースから車軸への動力伝動軸系をスプライン嵌合によつ
て軸芯方向摺動自在に構成しているが、これらスプライ
ン嵌合部あるいは軸受部等の潤滑をする必要がある。し
かるに従来のものは、これら動力伝動軸系をトランスミ
ツシヨンケース内の潤滑油を用いて潤滑するようになつ
ていたが、移動側クローラのメンテナンスに際しては、
トランスミツシヨンケース内の大量の潤滑油を抜く必要
があり作業能率が好ましくなかつた。そこでトランスミ
ツシヨンケースとは別に独立したオイルバスを設けるこ
とも考えられるが、この場合、移動軸の伸縮によりオイ
ルレベルが変化するため、特に軸伸長時にオイルレベル
が低くなり、駆動軸等への潤滑が不充分となつてしまう
惧れがあつて問題が残る。
[問題を解決する手段] 本考案は、上記の如き実情に鑑み、これらの欠点を一掃
することができる作業用走行機体における轍間距離調整
装置のオイルバス構造を提供することを目的として創案
されたものであつて、機体に対し左右方向に移動するク
ローラを設けて左右クローラ間の轍間距離を調整できる
ようにした作業用走行機体において、前記機体側からク
ローラ側への伸縮自在な動力伝動軸系を、伸縮自在な筒
体でカバーして独立したオイルバスに構成すると共に、
前記動力伝動軸に伸縮自在な螺旋状の油掻上げ体を設け
たことを特徴とするものである。
そして本考案は、この構成によつて、伸縮自在な動力伝
動軸系をカバーする筒体内を独立したオイルバスに形成
し、かつオイルレベルが変動しても常に潤滑を確実にし
たものである。
[実施例] 次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。図
面において、Cはコンバイン等の走行機体であつて、1
はトランスミツシヨン、2はスライド車軸アツセンブ
リ、3、3aはクローラ、4は固定フレーム、5はスライ
ドフレームであつて、作業状況に応じて前記クローラ3,
3a間隔は伸縮自在に構成されており、本実施例では、ク
ローラ3a側は固定で、クローラ3側はスライド車軸アツ
センブリ2の作動により伸縮するようになつている。即
ち、スライド車軸アツセンブリ2は、前記トランスミツ
シヨン1のケース1aから延設された駆動軸2a、スライド
軸2cと一体的に形成されたスライドピース2b及び、固定
筒2d、可動筒2e、支持筒2f等から構成されている。該駆
動軸2aの先端部にはスプライン溝2fが形成されており、
このスプライン溝2fに前記スライドピース2bが軸芯方向
摺動自在に嵌合されている。また、固定筒2dと可動筒2e
とのオーバーラツプ部にはオイルシールを兼ねた撓みシ
ール16とオーリング17とが止着されており、上記スライ
ド軸2cの伸縮に対応して水密的に摺動可能に結合されて
いて、前記軸2a、2cの外側をスペースを存して覆つてお
り、この覆われた部位は完全な水密区画のオイルバス2h
に形成されている。更に該シール16の上面を覆うように
先端を鉤状に屈曲したリング状の泥避けカバー18がボル
ト18aにより取付けられており、該泥避けカバー18の下
端側には開口部18bが設けられており、万一カバー18内
に泥が入つても、この開口部18bから泥が排出されるよ
うに配慮されている。また駆動軸2aには弾力性のある螺
旋状の油掻上げ体6(本実施例ではコイルスプリングを
用いている)が遊嵌されており、該スプリング6の一端
はスプライン溝2fと軸受8間に、他端はスライドピース
2bに固定されている。従つて該スプリング6はクローラ
3,3a間の伸縮に際しては、対応して伸縮するものであ
り、また駆動軸2aと一体に回転するものである。
また、前記トランスミツシヨンケース1aから独立したオ
イルバス2h内に潤滑油が充填されることになるが、前記
トランスミツシヨンケース1aに固定支持される支持筒2f
は、トランスミツシヨンケース1aの側部に設けたサイド
ブレーキケース9に干渉しない位置に前上方に傾斜して
注油孔10が開設され、この注油孔10にブリーザホース11
が止め具によつて着脱自在に取付けらている。さらに支
持内筒2dには、前記注油孔10よりも少し下側位置に、横
向きをした検油栓11が、また真下部に廃油栓12がそれぞ
れ設けられているが、検油栓11は注油時にこれを外して
おき、そして注油孔10から注油した潤滑油がこの検油栓
11のレベル位置に達する程度の量が適正な注油量と成る
ように設定されている。図においてA、B、Cは、それ
ぞれスライド軸2cが最高に伸展した時、最も縮小した
時、及び平常のオイルレベルである。
また、トランスミツシヨンケース1aの上側面にはトラン
スミツシヨン1専用の給油孔12が設けられており、該給
油孔12には、先端に着脱自在な給油キヤツプ14を有した
給油パイプ13が上方開口状に取付けられていて、この給
油キヤツプ14の上面には息抜き用のブリーザー小穴14a
が設けられている。そしてこの給油パイプ13の中ほど部
13aにはジヨイントパイプ15が合流しており、このジヨ
イントパイプ15に前記オイルバス2h用のブリーザホース
11の上端が連結されている。20はトランスミツシヨンケ
ース1a内に設けられる方向変換用カム軸、21はソレノイ
ド、22は前記カム軸20側に出没干渉するソレノイドピン
であつて、ソレノイド21はカバー23により密閉された状
態でトランスミツシヨンケース1aに固定され、これによ
り独立したソレノイド室24が形成されている。該ソレノ
イド室24の上面からはブリーザパイプ25がトランスミツ
シヨンケース1aの中に貫通しており、この貫通位置はト
ランスミツシヨンケース1aのオイル液面Dより低い位置
になるように設定されており、また該ブリーザパイプ25
の先端はトランスミツシヨンケース1a内のオイル液面D
より遥かに上位置に配して、適宜な固定具26でトランス
ミツシヨンケース1aに固定されている。図中、27は電気
配線用パイプである。
叙述の如く構成された本考案の実施例において、通常作
業を行うような場合にはクローラ3を最も外側に移動さ
せて広い安定した轍間距離として収穫作業等を行うこと
ができるものであるが、この場合第2図、第3図に示す
如く、スライドアツセンブリ2専用の密閉されたオイル
バス2h内においては、スライド軸2cの伸展に伴つてオイ
ルバス容積が変化するので、例えば潤滑油のオイルレベ
ルは、レベルBからレベルAの位置まで低下することに
なる。しかるに駆動軸2aのスプライン部2gにはスプリン
グ6が駆動軸2aを巻きつけるように、かつ一体的に遊嵌
されているので、駆動軸2aの回転と共に回転し、スプリ
ング6は下方の潤滑油の中を潜つて付着する油を駆動軸
2aの上方に運ぶことになり、駆動軸2aは常に潤滑される
状態となり、スライド車軸アツセンブリ2の作動が円滑
となり、摺動部位の摩耗を防止することができる。
この様に本考案においては、クローラ3を必要において
左右方向に移動させて轍間距離の調整を、走行条件に合
わせて自由に行うことができるものであるが、トランス
ミツシヨンケース1aとは別に独立したスライド車軸アツ
センブリ2専用のオイルバス2hを設け、駆動軸2aに一体
的に回転するスプリング6を遊嵌したので、スライド軸
の伸縮に対応して伸縮するスプリング6が、回転の都度
油槽に浸されることで、付着する油を軸2aの上方へ運搬
潤滑することとなり、クローラ3,3a間を広くして作業す
るオイルレベルの最も低下する場合においても、確実な
潤滑作用を果たすものである。しかもスライド車軸2cが
最縮小になる場合にはスプリング6が圧縮して対応する
ので、クローラ3,3a間隔の如何に拘らず、常時潤滑を確
実にするものである。しかも支持筒2f、固定筒2d、可動
軸2e等によつて形成される伸縮自在なカバー筒体によつ
て保護されるが、このカバー筒体内はオイルバス2hとな
つて、ここを貫通する駆動軸2aのスプライン嵌合部や軸
受部の潤滑をしている。
また、第4図、第5図に示す如く、オイルバス2hから引
き出すブリーザホース11の先端を、従来の如くフリーに
しないで、トランスミツシヨン1の給油パイプ13に連結
するようにし、キヤツプ14にブリーザ小穴14aを設けて
おけば、ブリーザホース11からの油漏れもなくなり、ま
たゴミの浸入をも防止することができる。従つて軸部の
ゴミ噛み、錆び発生等から保護することもできる。
更に、圃場作業の場合には、スライド車軸アツセンブリ
2の外套である固定筒2d、可動筒2e等の外周には圃場の
泥が付着し、この泥の圧力でシール16が変形してしまう
ことがあり、シール16部位にどろが噛み込んだり、可動
軸2c部位に浸入する等の不具合が生じるが、第6図、第
7図に示す如く、シール16部位の円周をカバー18で覆
い、かつその下方に泥排出用の開口部18bを設けておけ
ば、シール16を保護できると共に、万一浸入した泥も開
口部18bから排出することができる。
また、ソレノイド室24についても、ブリーザパイプ25の
先端をトランスミツシヨンケース1a内のオイルレベルD
より上位置に配しておけば、ソレノイド室24が洗車時等
に急激に冷却された場合に、室24内が負圧となつて、室
24の外周に付着した水分が電気配線用パイプ27の周りか
ら浸入したり、ソレノイドピン22の周辺からトランスミ
ツシヨン側のオイルが浸入したりする不具合から保護さ
れるようになる。
[作用効果] 以上要するに、本考案は叙述の如く構成されたものであ
るから、轍間距離を調整するため移動するクローラ側の
スライド車軸アツセンブリのカバーをするカバー筒体
が、トランスミツシヨンケースから独立したオイルバス
となつて、駆動軸等の動力伝動機構の潤滑をすることに
なるが、クローラ間隔が、短縮、伸展する場合に、オイ
ルバスのオイルレベルが高低することになるが、駆動軸
に設けた油掻上げ体が、たとえオイルレバルが低い時で
も、下方の潤滑油を掻上げて駆動軸や回転部に振りかけ
ることになつて、常に確実な潤滑が促されることにな
る。しかもこの掻上げ体は、駆動軸の伸縮移動に対応し
て伸縮するので、軸間変化の如何を問うことなく確実に
潤滑効果を向上せしめることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は、本考案に係る作業用走行機体における轍間距離
調整装置のオイルバス構造の実施例を示したものであつ
て、第1図はコンバインの背面図、第2図、第3図はそ
れぞれスライド車軸アツセンブリの伸縮時側面図、第4
図はオイルバスの正面図、第5図は同側面図、第6図は
固定筒と可動筒との連結部を示す側断面図、第7図は同
縦断面図、第8図はソレノイド部側断面図、第9図は従
来の固定筒と可動筒との連結部を示す側断面図である。 図中、1aはトランスミツシヨンケース、2はスライド車
軸アツセンブリ、2aは駆動軸、2cはスライド軸、2dは固
定筒、2eは可動筒、2hはオイルバス、6は油掻上げ体
(スプリング)、Cはコンバインある。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】機体に対し左右方向に移動するクローラを
    設けて左右クローラ間の轍間距離を調整できるようにし
    た作業用走行機体において、前記機体側からクローラ側
    への伸縮自在な動力伝動軸系を、伸縮自在な筒体でカバ
    ーして独立したオイルバスに構成すると共に、前記動力
    伝動軸に伸縮自在な螺旋状の油掻上げ体を設けたことを
    特徴とする作業用走行機体における轍間距離調整装置の
    オイルバス構造。
JP16965688U 1988-12-28 1988-12-28 作業用走行機体における轍間距離調整装置のオイルバス構造 Expired - Lifetime JPH0717655Y2 (ja)

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JPH0290193U JPH0290193U (ja) 1990-07-17
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