JPH07176002A - 磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ディスク装置

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Publication number
JPH07176002A
JPH07176002A JP27391994A JP27391994A JPH07176002A JP H07176002 A JPH07176002 A JP H07176002A JP 27391994 A JP27391994 A JP 27391994A JP 27391994 A JP27391994 A JP 27391994A JP H07176002 A JPH07176002 A JP H07176002A
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JP
Japan
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reproducing
head
recording
terminal
circuit
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Application number
JP27391994A
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English (en)
Inventor
Norio Nakamura
則男 中村
Yusuke Ohinata
祐介 大日向
Junichi Akiyama
純一 秋山
Osayasu Goto
修康 後藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】複合ヘッドユニットの引き出し端子数を削減で
きる磁気ディスク装置を提供する。 【構成】誘導型ヘッド記録ヘッド101と、磁気抵抗効
果型再生ヘッド102からなる複合ヘッドユニット10
0を用いて記録および再生を行う磁気ディスク装置であ
って、複合ヘッドユニット100は記録ヘッド101と
再生ヘッド102が直列接続され、3つの引き出し端子
111〜113を有する。複合ヘッドユニット100に
接続される駆動回路200は、記録時には記録回路20
1を記録ヘッド101に接続すると共に再生回路を複合
ヘッドユニット100および記録回路201から電気的
に切り離し、再生時には再生回路を再生ヘッド102に
接続すると共に記録回路201を複合ヘッドユニット1
00および再生回路から電気的に切り離すためのスイッ
チS1〜S4を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気ディスク装置に関
し、特に磁気抵抗型再生ヘッドと誘導型記録ヘッドを組
み合わせた複合ヘッドユニットを用いる磁気ディスク装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスク状磁気記録媒体に情報を記録
し、記録した情報を再生する磁気ディスク装置において
は、高記録密度化に伴い、再生ヘッドとして再生感度に
優れた磁気抵抗型ヘッド(以下MRヘッドという)が用
いられるようになってきている。MR型再生ヘッドは、
外部磁界強度に応じて電気的な抵抗値が変化するMR素
子を利用したヘッドである。このMRヘッドは、その原
理上、再生のみに使用されるものであるため、一般に誘
導型ヘッドからなる記録ヘッドと組み合わせた複合ヘッ
ドユニットの形で使用される。
【0003】このような複合ヘッドユニットは、その引
き出し端子の数が一つの誘導型ヘッドを記録と再生に兼
用した場合より多くなる。例えば、SAL(soft adjace
nt layer) バイアス方式のMR型再生ヘッドを有する複
合ヘッドユニットは、記録ヘッドからの2個の引き出し
端子と再生ヘッドからの2個の引き出し端子、の計4個
の引き出し端子を有する。各引き出し端子にはリード線
の一端がそれぞれ接続され、それらのリード線の他端は
磁気ディスク装置のケース内部に設けられた基板に接続
される。リード線と基板との接続には通常、半田付けが
用いられる。
【0004】パーソナルコンピュータに内蔵されるよう
な小型のハードディスク装置では、基板上の半田付けス
ペースが狭いため、ヘッドの引き出し端子数、すなわち
半田付けの接続点数、が増加することは、深刻な問題と
なる。さらに、ヘッドを搭載するヘッドスライダも微小
化の傾向にあるため、引き出し端子数が多くなることは
ヘッドスライダへのリード線の取り付けも困難とする。
【0005】一方、複合ヘッドユニットのための駆動回
路はIC(ドライバIC)によって実現される。ドライ
バICは、記録ヘッドに記録電流を供給する記録回路
と、MR型再生ヘッドにセンス電流を供給して再生信号
を得る再生回路を主たる構成要素としている。このドラ
イバICと複合ヘッドユニットとの接続においては、記
録系と再生系が完全に分離して結線されるため、再生ヘ
ッドにSALバイアス方式のMRヘッドを用いた場合、
1個の複合ヘッドユニット当たりの引き出し端子数は4
個となる。
【0006】近年、小型の磁気ディスク装置にも大容量
が要求されるようになっており、それに伴い一台の磁気
ディスク装置に搭載するヘッドの数は増加する傾向にあ
る。例えば、既存の2.5インチハードディスク装置で
は、記録再生兼用ヘッドとして最大8個の誘導型ヘッド
が搭載されている。この場合、ヘッドの引き出し端子数
は16個である。この記録再生兼用ヘッドを前述の複合
ヘッドユニットに置き換えると、SALバイアス方式の
MRヘッドを用いた場合、ヘッドと駆動回路との引き出
し端子数は32個にも達する。また、MRヘッドの近傍
に配置されたバイアス用導体にバイアス電流を流してM
RヘッドのMR素子にバイアス磁界を印加する方式を用
いた複合ヘッドユニットでは、バイアス用導体のための
引き出し端子がさらに必要となるため、引き出し端子数
はさらに増加する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このようにヘッドの引
き出し端子数が増えると、特に小型の磁気ディスク装置
では、前述のように半田付けスペースや、ヘッドスライ
ダへのリード線の取り付けスペースの制約から、ヘッド
の実装が困難となり、かつ製造歩留まりが低下するた
め、この引き出し端子数を削減することが大きな課題と
なる。
【0008】本発明の第1の目的は、複合ヘッドユニッ
トの引き出し端子数を削減できる磁気ディスク装置を提
供することにある。本発明の第2の目的は、高S/Nの
再生回路を有する磁気ディスク装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
る本発明の磁気ディスク装置は、第1の端子、第2の端
子および少なくとも一つの第3の端子と、前記第1の端
子と第2の端子との間に直列接続された誘導型記録ヘッ
ドと少なくとも一つの磁気抵抗型再生ヘッド、および前
記第3の端子に接続された少なくとも一つの共通接続ノ
ードを有する複合ヘッドユニットとを具備することを特
徴とする。
【0010】この場合、上記複合ヘッドユニットを駆動
する駆動回路は、前記記録ヘッドに記録電流を供給する
記録回路と、前記再生ヘッドにセンス電流を供給するこ
とによって再生信号を得る再生回路と、記録時には前記
記録回路を前記記録ヘッドに接続すると共に前記再生回
路を前記複合ヘッドユニットおよび前記記録回路から電
気的に切り離し、再生時には前記再生回路を前記再生ヘ
ッドに接続すると共に前記記録回路を前記複合ヘッドユ
ニットおよび前記再生回路から電気的に切り離すための
スイッチ手段とを具備することを特徴とする。
【0011】上記第1の目的を達成する本発明の他の磁
気ディスク装置は、第1の端子、第2の端子および少な
くとも一つの第3の端子と、前記第1の端子と第2の端
子との間に直列接続された誘導型記録ヘッドと、少なく
とも一つの磁気抵抗型再生ヘッドと、前記記録ヘッドと
前記再生ヘッドとの間に接続され、該再生ヘッドにバイ
アス磁界を印加するためのバイアス用導体と、このバイ
アス用導体と前記記録ヘッドとを接続する第1の共通接
続ノードおよび前記バイアス用導体と前記再生ヘッドと
を接続する第2の共通接続ノードを有し、前記第1の共
通接続ノードが前記第3の端子の一つに接続され、前記
第2の共通接続ノードが前記第3の端子の他の一つに接
続されおよび前記第3の端子に接続された少なくとも一
つの共通接続ノードを有する複合ヘッドユニットとを具
備することを特徴とする。
【0012】この場合、上記複合ヘッドユニットを駆動
する駆動回路は、前記記録ヘッドに記録電流を供給する
記録回路と、前記再生ヘッドにセンス電流を供給するこ
とによって再生信号を得る再生回路と、前記バイアス用
導体にバイアス電流を供給するバイアス電流源と、記録
時には前記記録回路を前記記録ヘッドに接続すると共に
前記再生回路および前記バイアス電流源を前記複合ヘッ
ドユニットおよび前記記録回路から電気的に切り離し、
再生時には前記再生回路および前記バイアス電流源をそ
れぞれ前記再生ヘッドおよび前記バイアス用導体に接続
すると共に、前記記録回路を前記複合ヘッドユニットと
前記再生回路および前記バイアス電流源から電気的に切
り離すためのスイッチ手段とを具備することを特徴とす
る。
【0013】上記第2の目的を達成する本発明の磁気デ
ィスク装置は、誘導型記録ヘッドと少なくとも一つの磁
気抵抗型再生ヘッドを有する複合ヘッドユニットと、前
記記録ヘッドに記録電流を供給する記録回路と、前記再
生ヘッドにセンス電流を供給することによって再生信号
を得る再生回路と、記録時には前記記録回路を前記記録
ヘッドに接続すると共に前記再生回路を前記複合ヘッド
ユニットおよび前記記録回路から電気的に切り離し、再
生時には前記再生回路を前記再生ヘッドに接続すると共
に前記記録回路を前記複合ヘッドユニットおよび前記再
生回路から電気的に切り離すためのスイッチ手段とを具
備し、前記再生回路は、前記再生ヘッドの一端にエミッ
タが接続されたトランジスタと、このトランジスタのコ
レクタと電源端との間に挿入接続された負荷抵抗と、こ
の負荷抵抗に並列に接続された定電流源とを含むことを
特徴とする。
【0014】また、本発明によれば誘導型記録ヘッドと
少なくとも一つの磁気抵抗型再生ヘッドを有する複合ヘ
ッドユニットと、前記記録ヘッドに記録電流を供給する
記録回路と、前記再生ヘッドにセンス電流を供給するこ
とによって再生信号を得る再生回路と、記録時には前記
記録回路を前記記録ヘッドに接続すると共に前記再生回
路を前記複合ヘッドユニットおよび前記記録回路から電
気的に切り離し、再生時には前記再生回路を前記再生ヘ
ッドに接続すると共に前記記録回路を前記複合ヘッドユ
ニットおよび前記再生回路から電気的に切り離すための
スイッチ手段とを具備する磁気ディスク装置が提供され
る。
【0015】さらに、本発明によれば誘導型記録ヘッド
と少なくとも一つの磁気抵抗型再生ヘッドを有する複合
ヘッドユニットを駆動するための集積回路装置におい
て、前記記録ヘッドに記録電流を供給する記録回路と、
前記再生ヘッドにセンス電流を供給することによって再
生信号を得る再生回路と、記録時には前記記録回路を前
記記録ヘッドに接続すると共に前記再生回路を前記複合
ヘッドユニットおよび前記記録回路から電気的に切り離
し、再生時には前記再生回路を前記再生ヘッドに接続す
ると共に前記記録回路を前記複合ヘッドユニットおよび
前記再生回路から電気的に切り離すためのスイッチ手段
を具備する集積回路装置が提供される。
【0016】
【作用】このように構成された本発明の磁気ディスク装
置では、記録ヘッドと再生ヘッドを直列接続し、その共
通接続ノードを含む複数の端子を引き出したことによ
り、共通接続ノードから引き出される端子については記
録と再生に共用できるため、複合ヘッドユニット全体の
引き出し端子数が削減される。具体的には、例えば再生
ヘッドが一つの場合、複合ヘッドユニットの引き出し端
子数は最小限で3個となり、従来の4個に比較して1個
削減される。また、再生ヘッドが一つでバイアス用導体
を備えている複合ヘッドユニットでは、引き出し端子数
は3個ないし4個となり、従来の6個に比較して削減さ
れる。さらに、再生ヘッドが2つの場合の引き出し端子
数は4個となり、従来の5個に比較して削減される。
【0017】また、本発明のように複合ヘッドユニット
を構成すると、記録ヘッドと再生ヘッドさらにはバイア
ス用導体が一部で共通接続されるため、記録時には再生
ヘッドや再生回路さらにはバイアス電流源が記録回路に
対して与える影響、また再生時には記録ヘッドや記録回
路が再生回路に対して与える影響を考慮する必要がある
が、これらの影響は前述のスイッチ手段を備えることに
より回避される。
【0018】さらに、本発明によると再生回路において
再生ヘッドの一端にエミッタが接続されたトランジスタ
と、このトランジスタのコレクタと電源端との間に挿入
接続された負荷抵抗によってベース接地増幅器が構成す
るとともに、この負荷抵抗に並列に定電流源を接続する
ことにより、磁気抵抗型再生ヘッドに供給されるセンス
電流の一部が該定電流源によって供給されるので、負荷
抵抗を流れる電流の直流成分を小さくできる。従って、
負荷抵抗の抵抗値を大きくしても負荷抵抗での定電圧効
果を小さく抑え、もってベース接地増幅器を正しく動作
させることができる。一方、磁気抵抗型再生ヘッドの抵
抗値変化によの変化する電流成分は、全て負荷抵抗器を
流れるので、負荷抵抗の抵抗値を大きくした分だけベー
ス接地増幅器の利得を挙げることができ、結果として再
生回路のS/Nを高くすることが可能となる。
【0019】
【実施例】図1〜図3を参照して、本発明の一実施例に
係る磁気ディスク装置全体の概略構成を説明する。複数
枚、この例では2枚用意された磁気ディスク11は、一
般にハードディスクと称されるリジッドなディスク状磁
気記録媒体であり、スピンドルモータ12上に所定の間
隔で装着され、所定速度で回転される。複数個、この例
では4個の磁気ヘッド13は、各磁気ディスク11の両
面に対向するように薄板状のサスペンション14の先端
に支持されている。磁気ヘッド13は、記録/再生時に
は磁気ディスク11の表面から僅かに浮上する。サスペ
ンション14の基端はアーム15の先端に固定されてい
る。各々のアーム15の基端は一体化されて共通のピボ
ット16に固定されている。ピボット16は図示しない
ボールベアリングによって回転可能に支持されている。
アーム15の一体化された基端部に固定された図示しな
いコイルと、このコイルと相互作用する図示しないマグ
ネットおよびヨークからなる磁気回路とによってボイス
コイルモータ17が構成され、このモータ17によって
ピボット16は回転される。このピボット16の回転に
よって、アーム15およびサスペンション14は磁気デ
ィスク11の表面上を揺動する。この揺動によって、磁
気ヘッド13は磁気ディスク11上の所望のトラックに
アクセスできる。
【0020】磁気ヘッド13は後述するように3端子構
成の複合ヘッドユニットであり、これらの端子に各々リ
ード線18の一端が接続されている。リード線18はサ
スペンション14およびアーム15に沿って配置され、
その各他端はフレキシブルケーブル19の一端に配置さ
れたランド20に半田付けによって接続固定されてい
る。フレキシブルテーブル19の他端は、駆動IC21
に接続される。駆動IC21の内部構成については、後
述する。
【0021】以上の各構成要素は、ケース22内に配置
され、さらに薄板状のカバー23によって上側から覆わ
れている。図4に、磁気ヘッド13として用いられる複
合ヘッドユニットの一つの構成を示す。この複合ヘッド
ユニットは、誘導型記録ヘッドとMR再生ヘッドとを一
体的に組み合わせて構成される。図4においては、磁気
ディスク11上の記録トラックおよび該トラック内の記
録磁化パターンが二点鎖線で仮想的に示されている。
N,Sは記録磁化パターンの極性を表わしている。誘導
型記録ヘッドは、先端部に記録用ギャップ33を有する
磁気コア30と、このコア30の一方の磁極31に巻か
れた記録コイル34からなる。記録用ギャップ33の記
録トラック長手方向(矢印Yで示す)における長さ(ギ
ャップ長)は、例えば0.3乃至0.6μm程度であ
る。一方、MR型再生ヘッドは、磁気コア30の他方の
磁極32とこれに対向して記録トラック長手方向に例え
ば0.3μm程度の距離離れて設けられたシールド導体
35と、磁極32とシールド導体35との間のギャップ
に配置された膜状のMR素子36およびMR素子36の
記録トラック幅方向(矢印Xで示す)両端に接続された
リード導体37,38からなる。
【0022】誘導型記録ヘッドの記録コイル34の両端
から引き出されたリード線41,42は、端子111,
113にそれぞれ接続される。MR型再生ヘッドのリー
ド導体37,38から引き出されたリード線43,44
は端子112,113にそれぞれ接続される。すなわ
ち、リード線42とリード線44は端子113に共通接
続される。
【0023】端子111,113を通じて記録電流を流
すと、記録用ギャップ33からの漏洩磁束によって磁気
ディスク11上に記録磁化パターンが形成されて、情報
が記録される。MR素子36は、磁気ディスク11上の
記録磁化パターンによる磁界が作用すると、抵抗値が変
化する。このとき、端子112,113を通じてMR素
子36にセンス電流を流すと、この抵抗値変化が電流の
変化として端子112,113から取り出される。従っ
て、この電流変化を検出することによって、再生を行う
ことができる。
【0024】図5は、本実施例における磁気ヘッド13
として用いられる複合ヘッドユニット100とこれを駆
動する駆動回路200を示す等価回路図である。複合ヘ
ッドユニット100は、上述したように誘導型記録ヘッ
ド101と、MR型再生ヘッド102を有し、これらは
第1の端子111と第2の端子112との間に直列接続
されている。記録ヘッド101の一端から第1の端子1
11が引き出され、記録ヘッド101の他端と再生ヘッ
ド102の一端とを共通接続する共通接続ノードN1か
ら第3の端子113が引き出され、さらに再生ヘッド1
02の他端から端子112が引き出されている。このよ
うに、複合ヘッドユニット100は3端子構成となって
いる。
【0025】駆動回路200は複合磁気ヘッド100か
ら引き出された端子111〜113に接続される。この
駆動回路200は、前述したようにIC(ドライバIC
21)として構成され、記録ヘッド101に記録電流を
供給するための記録回路201と、再生ヘッド102に
センス電流を供給し、再生信号を得る再生回路202を
主体として構成されている。記録回路201の入力端子
は外部回路に接続されている信号入力端子211に接続
される。記録回路201の二つの出力端子は、記録ヘッ
ド101の両端から引き出されている端子111,11
3にスイッチS1,S2をそれぞれ介して接続される。
端子111と端子113との間には、記録ヘッド101
に流す記録電流の波形を制御するためのダンピング抵抗
Rdが接続される。スイッチS1,S2は、記録時には
オン状態となって記録ヘッド101に記録電流を伝達
し、再生時にはオフ状態となって記録回路101を複合
ヘッドユニット100から電気的に切り離す。
【0026】一方、再生回路はトランジスタQ1、電圧
源E1、バイアス抵抗Re1および増幅器202を主体
として構成される。増幅器202の入力端子は、トラン
ジスタQ1のコレクタに接続され、トランジスタQ1の
エミッタは端子113に接続され、トランジスタQ1の
ベースはスイッチS4を介して電圧源E1に接続され
る。トランジスタQ1のベースは、さらにバイアス抵抗
Re1を介して接地されている。端子112にはスイッ
チS3の一端が接続され、スイッチS3の他端は接地さ
れている。トランジスタQ1はベース接地増幅器として
働き、再生時に再生ヘッドMR1に対して定電圧を印加
してセンス電流を供給し、磁気ディスク上の記録磁化に
よる再生ヘッド102の抵抗値変化を電流の変化として
取り出す。この電流の変化は増幅器202で増幅され、
外部回路に接続されている信号出力端子212へ再生出
力として取り出される。
【0027】スイッチS4は、記録時にはオフ状態とな
ってトランジスタQ1を非能動状態とし、再生時にはオ
ン状態となってトランジスタQ1を能動状態とする。ス
イッチS3は記録時にはオフ状態となって再生ヘッド1
02へのセンス電流および再生ヘッド102からの再生
信号のパスを遮断し、再生時にはオン状態となって該パ
スを形成する。このように、スイッチS3,S4および
トランジスタQ1は記録時にはオフ状態となってトラン
ジスタQ1および増幅器4を含む再生回路を複合ヘッド
ユニット1から電気的に切り離す。
【0028】次に、本実施例の動作を説明する。 <記録時>一般に、磁気ディスク装置は記録動作と再生
動作を同時に行うことはない。従って記録時に記録ヘッ
ド101に記録電流を供給している間は、再生ヘッド1
02にセンス電流を供給する必要はない。そこで、記録
時には記録回路201からの記録電流を記録ヘッド10
1に供給するために、スイッチS1,S2をオン状態と
し、スイッチS3,S4はオフ状態にする。スイッチS
3をオフ状態とすることによって、再生ヘッド102は
駆動回路201から切り離される。また、スイッチS4
をオフ状態にすることによって、トランジスタQ1はベ
ース・エミッタ間に逆バイアスが印加されることによっ
て非能動状態となる。すなわち、記録回路201は従来
の場合と同様に、記録ヘッド101とダンピング用抵抗
Rdのみが接続されているように振る舞い、再生ヘッド
102や再生回路の影響を何ら受けない。
【0029】<再生時>再生時には、記録回路201を
複合ヘッドユニット100と再生回路から電気的に切り
離すためにスイッチS1,S2がオフ状態とされる。一
方、スイッチS3,S4はオン状態とされる。これによ
り、再生ヘッド102は端子112に接続されている一
端が接地され、端子113に接続されている他端にトラ
ンジスタQ1によって直流電圧が印加されるため、再生
ヘッド102にはセンス電流が流れる。
【0030】再生ヘッド102は、MR素子に磁気ディ
スク上の記録磁化による磁界を受けることにより抵抗値
が変化し、その抵抗値変化に応じてトランジスタQ1の
コレクタ電流が変化する。すなわち、磁気ディスクに記
録されている情報がトランジスタQ1のコレクタ電流の
変化として検出される。このトランジスタQ1のコレク
タ電流の変化が増幅器202で増幅され、信号出力端子
212から再生出力として取り出される。
【0031】一方、このとき誘導型記録ヘッド101は
磁気ディスク上の記録磁化による誘導起電力を発生し、
もって、その両端に電圧を発生する。しかし、ベース接
地増幅器を形成しているトランジスタQ1をエミッタ側
から見たインピーダンスが非常に低いため、記録ヘッド
101に発生する誘導起電力による電圧はトランジスタ
Q1で遮断され、増幅器202には伝わらない。
【0032】このように複合ヘッドユニット100を3
端子構成として、引き出し端子数を従来より削減しなが
らも、記録ヘッドと再生ヘッドを完全に分離させた場合
と同様に、記録系と再生系の相互影響のない、安定した
記録・再生動作を実現することができる。
【0033】図6に、図5における駆動回路200の再
生系の回路をより具体化して示す。NPNトランジスタ
301は、図5中に示されたスイッチS3に対応し、そ
のコレクタは端子112に接続され、エミッタは接地端
GNDに接続され、ベースは抵抗302を介して接地端
GNDに接続されると共にコントロール端子303に接
続される。NPNトランジスタ304は、図5中に示さ
れたスイッチS4に対応し、そのエミッタは接地端GN
Dに接続され、ベースはインバータ回路305を介して
コントロール端子303に接続され、コレクタはNPN
トランジスタ306にベースに接続される。トランジス
タ306は図5中に示されたトランジスタQ1に対応
し、ベース接地増幅器を構成する。このトランジスタ3
06のエミッタは端子113に接続される。
【0034】差動増幅器307は、図5中に示された増
幅器202に対応し、その第1、第2入力端子IN1,
IN2は、抵抗308と負荷抵抗309のそれぞれの一
端に接続される。負荷抵抗309の抵抗値をRL とすれ
ば、抵抗308の抵抗値はnRL (n>1)に選定され
る。すなわち、抵抗308と309の抵抗値比はn:1
である。第2入力端子IN2はトランジスタ306のコ
レクタにも接続される。抵抗308,309の他端は電
源端Vccに接続される。差動増幅器307の2個の差
動出力端子は、図5中に示された信号出力端子212に
対応する信号出力端子311,312にそれぞれ接続さ
れる。
【0035】差動増幅器307の入力端子IN1,IN
2には、さらに電位制御回路313の第1、第2入力端
子P1,P2がそれぞれ接続される。この電位制御回路
313の出力端子P3はトランジスタ306のベースに
接続される。ドライバICに対する外付け素子として設
けられた抵抗314の一端は電源端Vccに接続され、
他端はNPNトランジスタ315のエミッタに接続され
る。トランジスタ315は電流源として用いられ、その
ベースには基準電圧発生器316からの基準電圧Vre
fが与えられる。トランジスタ315のコレクタには、
この基準電圧Vrefと抵抗314の抵抗値Roとで決
定される電流値(=Vref/Ro)の基準電流が流れ
る。トランジスタ315のコレクタは、ダイオード接続
された(つまりコレクタとベースとが結合された)NP
Nトランジスタ317の結合されたコレクタに接続され
る。トランジスタ317は、NPNトランジスタ318
と共に第1のカレントミラー回路を形成し、トランジス
タ317のベースは、トランジスタ318のベースと接
続される。トランジスタ318のコレクタは差動増幅器
307の第1入力端子IN1に接続される。トランジス
タ317,318のエミッタは、抵抗319,320を
それぞれ介して接地端GNDに接続される。トランジス
タ317と318はエミッタ面積が異なっており、その
エミッタ面積比は1:m(m>1)である。抵抗31
9,320の抵抗値比はm:1である。
【0036】電位制御回路313,抵抗314、トラン
ジスタ315、基準電圧発生器316、トランジスタ3
17,318および抵抗319,320は、図5中に示
された電圧源E1を構成している。電位制御回路313
の出力端子P3は、電圧源E1の出力端に相当する。
【0037】図6の構成によると、図5中のスイッチS
3に対応するトランジスタ301のベースにはコントロ
ール端子303を介してコントロール信号CSが与えら
れ、図5中のスイッチS4に対応するトランジスタ30
4のベースにはコントロール信号CSがインバータ回路
305を介して与えられる。コントロール信号CSは、
記録時にはローレベル、再生時にはハイレベルに設定さ
れる。これによって、トランジスタ301は記録時にオ
フ状態、再生時にオン状態とされ、またトランジスタ3
04は逆に記録時にオン状態、再生時にオフ状態とされ
る。なお、図6においては、図5中に示した電圧源E1
の出力端に相当する、電位制御回路313の出力端子P
3は、スイッチS4に相当する素子を介さずに直接トラ
ンジスタ306のベースに接続され、かつスイッチS4
に相当するトランジスタ304のコレクタに接続されて
いる。しかし、トランジスタ304のオン・オフ動作を
図5のスイッチS4と逆にし、上述のようにスイッチS
3に相当するトランジスタ301と相補的に動作させる
ことによって、図5と同じ動作が得られる。
【0038】電位制御回路313は、差動増幅器307
の入力端子IN1,IN2の直流電位が等しくなるよう
に、すなわち増幅器307の出力に現れる直流オフセッ
ト電圧が零となるように、トランジスタ306のベース
電位を制御する。この制御により、抵抗308と309
のそれぞれの電圧降下は等しくなる。このため、負荷抵
抗309を流れる電流の値は、抵抗308を流れる電流
によって決定される。抵抗308には、前記カレントミ
ラー回路によって与えられる一定の電流が流れる。この
カレントミラー回路の入力端、すなわちダイオード接続
されたトランジスタ317のコレクタには、トランジス
タ315のコレクタから基準電圧発生器316からの基
準電圧Vrefと抵抗314の抵抗値で決まる一定の直
流電流が供給される。このカレントミラー回路の出力
端、すなわちトランジスタ318のコレクタは差動増幅
器307の第1入力端子IN1と抵抗308との接続ノ
ードに接続されている。
【0039】再生時には、トランジスタ306のコレク
タからMR型再生ヘッド102にセンス電流が供給され
る。このとき、負荷抵抗309はMR型再生ヘッド10
2の抵抗値変化に応じたトランジスタ306のコレクタ
電流の変化を電圧変化に変換する。この電圧変化が差動
増幅器307により増幅され、出力端子311,312
から再生信号出力として取り出される。この負荷抵抗3
09を流れるセンス電流の値は、例えば数mA〜十数m
A程度と比較的大きい。抵抗308にもセンス電流と同
じ大きさの電流を流すことは、ドライバICの消費電流
を増大させてしまい、好ましくない。本実施例による
と、前述のように抵抗308の抵抗値を負荷抵抗309
のそれのn倍に設定しているため、抵抗308を流れる
電流は負荷抵抗309のそれの1/nとなり、ドライバ
ICの消費電流が低減される。しかも、前記カレントミ
ラー回路を形成するトランジスタ317と318のエミ
ッタ面積比と、抵抗319,319の抵抗値比がいずれ
も1:mに定められていることにより、センス電流は抵
抗314の抵抗値と前記基準電圧Vrefで決まるトラ
ンジスタ315のコレクタ電流のm・n倍に正確に規定
される。
【0040】図7には、電位制御回路313の具体的な
構成が示されている。図7において、NPNトランジス
タ401,402のベースは電位制御回路313の入力
端子P1,P2にそれぞれ接続され、コレクタは電源端
Vccに接続される。トランジスタ401,402のエ
ミッタは、抵抗403,404をそれぞれ介してPNP
トランジスタ405,406のエミッタに接続される。
トランジスタ405,406のコレクタはNPNトラン
ジスタ407,408のコレクタに接続される。トラン
ジスタ407,408はカレントミラー回路を形成して
おり、トランジスタ407はダイオード接続され、その
ベースはトランジスタ408のベースに接続される。ト
ランジスタ407,408のエミッタは、抵抗409,
410をそれぞれ介して接地端GNDに接続される。ト
ランジスタ406のコレクタとトランジスタ408のコ
レクタとを接続する共通接続ノードは、電位制御回路3
13の出力端子P3に接続されると共に、キャパシタ4
11を介して接地端GNDに接続される。
【0041】一方、電源端と接地端GNDとの間に、ダ
イオード接続されたトランジスタ412および413と
抵抗414および定電流源415が直列に接続されてい
る。抵抗414と定電流源415とを接続する共通接続
ノードに、トランジスタ405,406のベースが共通
接続される。トランジスタ412,413は、トランジ
スタ401,402,405および406の温度補償用
であり、抵抗414はトランジスタ405,406のベ
ースの直流電位を所定値に規定するためのレベルシフト
を行う。なお、抵抗403と404の抵抗値は等しく、
また抵抗409と410の抵抗値も等しいとする。
【0042】電位制御回路313の入力端子P1,P2
の電位に差が生じると、この電位差によってトランジス
タ401,402から抵抗403,404をそれぞれ介
してトランジスタ405,406のエミッタに流入する
電流に差が生じる。トランジスタ405,406のコレ
クタは、トランジスタ407,408のコレクタに接続
されている。トランジスタ407,408はカレントミ
ラー回路を構成しているため、それらのコレクタには等
しい電流が流れる。従って、トランジスタ406のコレ
クタに接続されたキャパシタ411において、トランジ
スタ405,406のコレクタ電流差に応じた充放電が
行われ、それに応じてキャパシタ411の電位が変化す
る。
【0043】入力端子P1の電位(図6中の差動増幅器
307の第1入力端子IN1の電位)が入力端子P2の
電位(差動増幅器307の第2入力端子IN2の電位)
より高い場合は、トランジスタ406のコレクタ電流が
トランジスタ405のコレクタ電流より小さくなるた
め、キャパシタ411は放電され、出力端子P3の電位
は下がる。この結果、図6中のトランジスタ306のコ
レクタ電流が減少することにより、入力端子IN2の電
位が上昇し、入力端子IN1の電位に近付く。逆に、入
力端子P1の電位が入力端子P2の電位より低い場合
は、トランジスタ406のコレクタ電流がトランジスタ
405のコレクタ電流より大きくなるため、キャパシタ
411は充電され、出力端子P3の電位は上がる。この
結果、トランジスタ306のコレクタ電流が増加するこ
とにより、入力端子IN2の電位は下がり、入力端子I
N1の電位に近付く。このようにして、電位制御回路3
13は差動増幅器313の二つの入力端子IN1,IN
2の電位を等しくするように動作する。
【0044】図8に、駆動回路200の改良された構成
を示す。図8では、負荷抵抗309に並列に接続された
定電流源500が追加されていることが図6と異なる。
定電流源500からの出力電流の値は、第1のカレント
ミラー回路を形成するトランジスタ317,318のベ
ース電位によって設定され、MR型再生ヘッド102に
流すセンス電流の電流値に応じた値に規定される。この
定電流源500を配置したことによるメリットは、次の
通りである。
【0045】ベース接地増幅器を構成するトランジスタ
306は、そのエミッタを流れるセンス電流の変化を、
そのコレクタに接続された負荷抵抗309の電圧降下の
変化として取り出す。この電圧降下の変化が差動増幅器
307を介して再生信号出力として取り出される。従っ
て、負荷抵抗309の抵抗値が大きいほどレベルの大き
な再生信号出力が得られる。ところが、トランジスタ3
06をベース接地増幅器として動作させるためには、負
荷抵抗309での電圧降下を一定値以上にはできない。
負荷抵抗309を流れる直流電流は、MR型再生ヘッド
102に流すセンス電流に等しい。このため、この電圧
降下を一定値以下に抑えるためには、負荷抵抗309の
抵抗値を大きくすることができないので、トランジスタ
306のベース接地増幅器としての利得を十分大きくで
きない。この結果、差動増幅器307で発生する雑音が
等価的に大きく見えるようになるので、再生信号出力の
S/Nを確保するために、増幅器307は非常に低雑音
であることが要求される。低消費電力化の目的で、将
来、磁気ディスク装置の電源電圧(Vcc)は現状の5
Vから3.3Vになると予想されている。このように電
源電圧が低電圧化された場合、増幅器307に対する低
雑音特性の要求は、より厳しくなる。
【0046】図8に示す構成の駆動回路によると、MR
型再生ヘッド102に流すセンス電流(直流電流)の一
部が定電流源500によって供給されるので、負荷抵抗
309を流れる電流の直流成分を小さくできる。これに
より、負荷抵抗309の抵抗値を大きくしても、負荷抵
抗309での電圧降下を小さく抑え、もってトランジス
タ306により構成されるベース接地増幅器を正しく動
作させることができる。一方、再生ヘッド102の抵抗
値変化により変化する電流成分は、全て負荷抵抗309
を流れる。このため、負荷抵抗309の抵抗値を大きく
した分だけトランジスタ306による増幅器の利得を上
げることができる。
【0047】図9には、図8をより具体化した構成が示
されている。MR型再生ヘッド102に流すセンス電流
の絶対精度を確保するために、図8中に示した定電流源
500の電流値を精度よく規定することが要求される。
図9の構成によれば、この要求に応えることができる。
図9において、図8中に示した定電流源500は、トラ
ンジスタ501、抵抗502,503,504、トラン
ジスタ505,506、および駆動ICの外付け素子と
して設けられた大容量のキャパシタ507により構成さ
れる。トランジスタ501のベースは前述の第1のカレ
ントミラー回路を形成するトランジスタ317,328
のベースと結合されており、そのエミッタは抵抗502
を介して接地端GNDに接続される。これによりトラン
ジスタ501は、第1のカレントミラー回路の一部を形
成する。
【0048】一方、ダイオード接続されたトランジスタ
505は、このトランジスタ505のベースにベースが
接続されたトランジスタ506と共に第2のカレントミ
ラー回路を形成する。トランジスタ505,506のエ
ミッタはそれぞれ抵抗503,504を介して電源端V
ccに接続される。トランジスタ505のコレクタはト
ランジスタ502のコレクタに接続される。トランジス
タ506のコレクタは差動増幅器307の第2入力端子
IN2に接続される。さらに、トランジスタ505のベ
ースとトランジスタ506のベースとを接続する共通接
続ノードは、キャパシタ507を介して電源端Vccに
接続される。
【0049】トランジスタ506のコレクタには、図8
の定電流源500の出力電流に相当する電流が流れる。
以下のようにして、負荷抵抗309を流れる電流と、こ
のトランジスタ506のコレクタ電流の電流値比はα:
(1−α)に設定される。但し、0<α<1である。第
1のカレントミラー回路に接続された3つの抵抗31
9,320,502の抵抗値比は、1:mα:m(1−
α)に定められる。抵抗319を流れる電流の値は、前
述したように基準電圧Vrefと抵抗314で決まる基
準電流と等しい。この電流値をIrefとすると、抵抗
320,502を流れる電流つまり、トランジスタ31
8,501のコレクタ電流の値は、それぞれmα・Ir
ef,m(1−α)Irefとなる。第2のカレントミ
ラー回路に接続された抵抗503,504の抵抗値比
は、1:nに設定される。従って、抵抗504を流れる
電流(つまりトランジスタ506のコレクタ電流)は、
抵抗502を流れる電流(つまりトランジスタ501の
コレクタ電流)をn倍した値、つまりmn(1−α)I
refとなる。一方、抵抗308を流れる電流の値はト
ランジスタ318のコレクタ電流と同じく、mα・Ir
efであるので、この抵抗308での電圧降下はmnα
・RL ・Irefとなる。前述したように、電位制御回
路313の、入力端子P1,P2の電位を同一にする働
きにより、抵抗308と309での電圧降下は等しい。
これにより、負荷抵抗309を流れる電流の値は、mn
α・Irefとなる。よって、負荷抵抗309を流れる
電流と、トランジスタ506のコレクタ電流の電流値比
は上述のようにα:(1−α)となり、MR型再生ヘッ
ド102に流れるセンス電流の値は、正確にmn・Ir
efに規定される。言い換えれば、定電流源500の出
力電流は、センス電流に応じた値に正確に規定される。
【0050】次に、図9の再生回路で発生する雑音、特
に再生信号出力に含まれる雑音について説明する。その
雑音としては、(1) トランジスタ306のベース抵抗で
発生する熱雑音、(2) トランジスタ306のコレクタ電
流に含まれるショット雑音、(3) 負荷抵抗309で発生
する熱雑音、(4) トランジスタ506のベース抵抗で発
生する熱雑音、(5) トランジスタ506にのコレクタ電
流に含まれるショット雑音、および(6) 抵抗504で発
生する熱雑音が挙げられる。一方、トランジスタ505
のベース抵抗および抵抗503で発生する雑音は、トラ
ンジスタ506のベースを大容量のキャパシタ507を
介して交流的に電源端Vccと短絡することにより、再
生信号出力に含まれる雑音から取り除くことができる。
【0051】上に挙げた(1) 〜(6) の雑音のうち、(1)
の雑音は比較的大きいが、原理的に取り除くことは難し
い。しかし、(2) 〜(6) の雑音が十分に小さければ、再
生信号出力に含まれる雑音の総量は、実用上許容限度内
に抑えられる。そこで、(2)〜(6) の雑音について検討
すると、まず(2) および(5) のショット雑音は、MR型
再生ヘッド102に流すセンス電流が数mA〜十数mA
と大きいため、ほとんど無視できる。(3) の雑音は、負
荷抵抗309の抵抗値の増大によるトランジスタ306
の利得の増加に応じて減少する。(4) の雑音は、トラン
ジスタ506のベース抵抗を十分小さくすることができ
れば問題とならない。トランジスタ506は定電流源と
して用いられるのものであり、信号電流は流れないの
で、優れた高周波特性を持つ必要はない。そこで、トラ
ンジスタ506にラテラルタイプのPNPトランジスタ
を用いることで、ベース抵抗を小さくすることができ
る。ラテラルタイプのPNPトランジスタは、その構造
上、ベース領域が大きいため、高周波特性は劣化する
が、ベース抵抗が小さいという特徴を持つ。発明者らの
行った実験によっても、ラテラルタイプのPNPトラン
ジスタのベース抵抗で発生する熱雑音は、他のトランジ
スタに比較して非常に低いことが確認された。(6)の雑
音については、負荷抵抗309の抵抗値の増加による雑
音減少分をも考慮して評価することが妥当である。そこ
で、抵抗504で発生する熱雑音による雑音増加分と、
負荷抵抗309の抵抗値の増加による雑音減少分とを総
合した雑音増加分がどの様になるかを検討する。
【0052】負荷抵抗309での電圧降下をV、MR型
再生ヘッド102に流すセンス電流をIとすると、負荷
抵抗309の抵抗値はV/αIで与えられる。一方、抵
抗504の抵抗値は、トランジスタ506を飽和させな
いようにするために、最大で(V−Vf)/(1−α)
Iに設定される。但し、Vfはpn接合の順方向電圧降
下である。このとき、負荷抵抗309および抵抗504
が発生する熱雑音に関する等価入力雑音は、それぞれ次
式(1)(2)となる。
【0053】 (4kT・Rmr 2 ・αI/V)1/2 (1) {4kT・Rmr 2 ・(1−α)I/(V−Vf)}1/2 (2) ここで、kはボルツマン定数(Boltzmann's constan
t)、Tは温度、RmrはMR型再生ヘッド102のMR
素子の抵抗値である。
【0054】負荷抵抗309および抵抗504がそれぞ
れ発生する熱雑音には相関がない。従って、負荷抵抗3
09および抵抗504がそれぞれ発生する熱雑音の和
(総量)は2乗和で求まり、その値は次式(3)で与え
られる。
【0055】 {4kT・Rmr 2 ・I(V−αVf)/(V(V−Vf))}1/2 (3) 定電流源500がない場合に、負荷抵抗309が発生す
る熱雑音に関する等価入力雑音は、(1)式でα=1と
することで求められる。従って、(3)式に示す負荷抵
抗309および抵抗504が発生する熱雑音の総量は、
定電流源500がない場合の{(V−αVf)/(V−
Vf)}1/2 倍であり、0≦α≦1においてαの減少に
対して単調増加を示す。従って、負荷抵抗309に流す
電流の電流値を小さくすると、(6) に起因する雑音は増
加してしまう。この雑音増加を小さく抑えるためには、
負荷抵抗309での電圧降下をできる限り大きくとれば
よい。
【0056】このように定電流源500を設けたことに
より、ベース設置増幅器を構成するトランジスタ306
の利得を大きくして後段の差動増幅器307の雑音の影
響を小さくすると共に、定電流源500による雑音の増
加を抑えることができる。従って、本実施例によると高
S/Nの再生回路を実現できる。
【0057】次に、本発明の他の実施例を説明する。図
10(a)(b)は、本発明による複合ヘッドユニット
の第2の実施例であり、バイアス用導体103が追加さ
れている。バイアス用導体103は、MRヘッドからな
る再生ヘッド102に隣接して設置され、バイアス電流
が供給されることにより磁界を発生する。この磁界が再
生ヘッド102のMR素子にバイアス磁界として印加さ
れる。このバイアス磁界の印加によって、再生ヘッド1
02はMR素子の磁界−抵抗特性の傾斜の大きい線形領
域で磁気ディスク上の記録磁化を感度よく検出すること
ができる。
【0058】バイアス用導体103は、図10(a)で
は第1の端子111と第2の端子112との間に、再生
ヘッド102に対して直列に接続され、図10(b)で
は再生ヘッド102に対して並列に接続されている。こ
のように図10(a)(b)に示す複合ヘッドユニット
100Aおよび100Bは、図1の複合ヘッドユニット
100と同じく3端子構成となっている。従って、駆動
回路の構成は図2の実施例と同様でよい。なお、図10
(a)の複合ヘッドユニット100Aに対しては、セン
ス電流とバイアス電流が同一電流に設定される。また、
図10(b)の複合ヘッドユニット100Bに対して
は、センス電流とバイアス電流が再生ヘッド102とバ
イアス用導体103の抵抗値比によって決定される。
【0059】図11は、本発明の第3の実施例に係る磁
気ディスク装置の構成図である。図11において、図5
と同一部分に同一符号を付して相違点を中心に説明す
る。本実施例における複合ヘッドユニット100Cは、
誘導型記録ヘッド101とMR型再生ヘッド102およ
びバイアス用導体103が再生ヘッド102を中央にし
て直列接続されている。記録ヘッド101の一端から第
1の端子111が引き出され、記録ヘッド101の他端
と再生ヘッド102の一端とを接続する第1の共通接続
ノードN1部から第3の端子113が引き出され、再生
ヘッド102の他端とバイアス用導体103の一端とを
接続する第2の共通接続ノードN2からもう一つの第3
の端子114が引き出され、バイアス用導体103の他
端から第2の端子が引き出された4端子構成となってい
る。
【0060】一方、端子111〜114に接続される駆
動回路200Cは、スイッチS5およびバイアス電流源
203が追加されている点が図5に示した駆動回路20
0と異なる。バイアス電流源203は、バイアス用導体
103にバイアス電流を供給するためのものであり、ス
イッチS5を介して端子112に接続されている。
【0061】本実施例における記録時の動作は図5の実
施例と同様であり、スイッチS1,S2がオン状態とさ
れ、スイッチS3,S4,S5がオフ状態とされる。一
方、再生時にはスイッチS1,S2がオフ状態とされ、
スイッチS3,S4,S5がオン状態とされる。この場
合、バイアス電流源203から出力されるバイアス電流
は、スイッチS5とS3を介してバイアス用導体103
に供給される。従って、図10(a)および(b)の複
合ヘッドユニット100Aおよび100Bを用いた場合
と異なり、バイアス電流をセンス電流に関係なく最適値
に設定することができる。
【0062】従来、バイアス用導体にセンス電流と独立
してバイアス電流を供給する形式の複合ヘッドユニット
では、記録ヘッドからの引き出し端子と再生ヘッドおよ
びバイアス用導体からの引き出し端子とが独立していた
ため、複合ヘッドユニットは5端子構成となっている
が、本実施例は4端子構成であり、引き出し端子数が削
減されている。
【0063】図12は、本発明の第4の実施例に係る磁
気ディスク装置の構成図である。図5と同一部分に同一
符号を付して相違点を中心に説明する。本実施例におけ
る複合ヘッドユニット100Dは、誘導型記録ヘッド1
01とMR型再生ヘッド102およびバイアス用導体1
03をバイアス導体103を中央にして直列接続して構
成されている。記録ヘッド101の一端から第1の端子
121が引き出され、記録ヘッド101の他端とバイア
ス用導体103の一端とを接続する共通接続ノードN3
から第3の端子123が引き出され、バイアス用導体1
03の他端と再生ヘッド102の一端とを接続する共通
接続ノードN2からもう一つの第3の端子124が引き
出され、再生ヘッド102の他端から第2の端子122
が引き出された4端子構成となっている。
【0064】一方、端子121〜124に接続される駆
動回路200Dは、構成要素は図11の場合と同様であ
る。但し、複合ヘッドユニット200Dにおける再生ヘ
ッド102とバイアス用導体103の接続位置が図11
の場合と逆になっていることに伴い、トランジスタQ1
のエミッタが端子122に接続され、スイッチS5の一
端が端子123に接続されていることが図11の場合と
異なる。また、その動作は基本的に図11のそれと同様
であるため、説明を省略する。
【0065】図13は、本発明の第5の実施例に係る磁
気ディスク装置の構成図である。図5と同一部分に同一
符号を付して相違点を中心に説明する。本実施例におけ
る複合ヘッドユニット100Eは、2個のMR型再生ヘ
ッド102および104を有する。再生ヘッド102お
よび104は、磁気ディスク上の記録トラック長手方向
(線密度方向)に所定のギャップを介して並置されてお
り、電気的には図のように誘導型記録ヘッド101と直
列接続されている。記録ヘッド101の一端から第1の
端子131が引き出され、記録ヘッド101の他端と再
生ヘッド102の一端とを接続する第1の共通接続ノー
ドN1から第3の端子133Aが引き出され、再生ヘッ
ド102の他端と再生ヘッド104の一端とを接続する
第2の共通接続ノードN4からもう一つの第3の端子1
33Bが引き出され、さらに再生ヘッド104の他端か
ら第2の端子132が引き出された4端子構成となって
いる。
【0066】一方、端子131〜134に接続される駆
動回路200Eにおいては、追加されたMR型再生ヘッ
ド104に対応して、再生回路にトランジスタQ1と同
じ役割のトランジスタQ2が追加されている。トランジ
スタQ1のためのバイアス抵抗Re1,スイッチS4お
よび電圧源E1は、追加したトランジスタQ2にも共通
に用いてもよいが、破線で示すようにトランジスタQ2
のためのバイアス抵抗Re2,スイッチS7および電圧
源E2を独立に設けてもよい。
【0067】再生回路の増幅器202は、この例では差
動増幅器であり、トランジスタQ1,Q2のコレクタに
二つの入力端子が接続される。この実施例における複合
ヘッドユニット100Eは、再生ヘッド102および1
04が互いに対してバイアス磁界を印加するためのバイ
アス用導体としても機能する。これにより、磁気ディス
ク上の磁化転移領域では再生ヘッド102および104
の抵抗値は互いに逆方向の変化する。つまり、再生ヘッ
ド102および104のいずれか一方の抵抗値が増加す
れば、他方の抵抗値は減少する。このため、再生ヘッド
102および104からの再生信号出力は逆相となる。
従って、差動増幅器202によって再生ヘッド102か
らの再生信号と再生ヘッド104からの再生信号の差分
をとることにより、信号出力端子212,213に再生
信号出力を得ることができる。
【0068】従来、2個のMR型再生ヘッドを有する複
合ヘッドユニットでは、記録ヘッドからの引き出し端子
と、再生ヘッドからの引き出し端子とが独立していたた
め、複合ヘッドユニットは5端子ないし6端子構成とな
っているが、本実施例の複合ヘッドユニット200Eは
4端子構成であり、引き出し端子数が削減される。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば複
合ヘッドユニットの引き出し端子数を従来に比して削減
できるため、複合ヘッドユニットと基板との接続点数を
削減でき、製造歩留まりが飛躍的に向上すると共に、装
置の小型化および大容量化を達成することが可能とな
る。
【0070】また、本発明によると再生回路において磁
気抵抗型再生ヘッドの一端にエミッタが接続されたトラ
ンジスタと、このトランジスタのコレクタと電源端との
間に挿入接続された負荷抵抗によってベース接地増幅器
が構成し、かつこの負荷抵抗に並列に定電流源を接続す
ることによって、再生回路の高S/N化を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る磁気ディスク装置全体
の概略構成を示す斜視図
【図2】図1における要部の側面図
【図3】図1におけるヘッドアクチュエータ部の斜視図
【図4】本発明による複合ヘッドユニットの一実施例の
概略構成を示す斜視図
【図5】本発明による複合ヘッドユニットおよび駆動回
路の一実施例を示す等価回路図
【図6】図5における再生回路の一実施例を示す回路図
【図7】図6における電位制御回路の一例の回路図
【図8】図5における再生回路の他の実施例を示す回路
【図9】図8の再生回路をさらに具体的に示す回路図
【図10】本発明による複合ヘッドの他の実施例を示す
等価回路図
【図11】本発明による複合ヘッドユニットおよび駆動
回路の他の実施例を示す等価回路図
【図12】本発明による複合ヘッドユニットおよび駆動
回路の別の実施例を示す等価回路図
【図13】本発明による複合ヘッドユニットおよび駆動
回路のさらに別の実施例を示す等価回路図
【符号の説明】
11…磁気ディスク 12…スピン
ドルモータ 13…磁気ヘッド 14…サスペ
ンション 15…アーム 16…ピボッ
ト 17…モータ 18…リード
線 19…フレキシブルケーブル 20…ランド 21…駆動IC 22…ケース 23…カバー 30…磁気コ
ア 31…磁極 32…磁極 33…記録用ギャップ 34…記録コ
イル 35…シールド導体 36…MR素
子 37,38…リード導体 41〜44…
リード線 100,100A〜100E……複合ヘッドユニット 101…誘導型記録ヘッド 102…MR
型再生ヘッド 111…第1の端子 112…第2
の端子 113…第3の端子 114…第3
の端子 121…第1の端子 122…第2
の端子 123…第3の端子 124…第3
の端子 131…第1の端子 132…第2
の端子 133A…第3の端子 133B…第
3の端子 N1〜N4…共通接続ノード 200,200C〜200E…駆動回路 201…記録回路 202…増幅
器 203…バイアス電流源 211,21
2…信号出力端子 301…トランジスタ 302…抵抗 303…コントロール端子 304…トラ
ンジスタ 305…インバータ回路 306…トラ
ンジスタ 307…差動増幅器 308…抵抗 309…負荷抵抗 311,31
2…信号出力端子 313…電位制御回路 314…抵抗 315…トランジスタ 316…基準
電圧発生器 317…トランジスタ 318…トラ
ンジスタ 319,320…抵抗 500…定電
流源 501…トランジスタ 502〜50
4…抵抗 505〜506…トランジスタ Q1,Q2…トランジスタ E1,E2…
電圧源 Rd…ダンピング抵抗 Re1,Re
2…バイアス抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 修康 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報をディスク状磁気記録媒体に記録し、
    記録した情報を再生する磁気ディスク装置において、 第1の端子、第2の端子および少なくとも一つの第3の
    端子と、 前記第1の端子と第2の端子との間に直列接続された誘
    導型記録ヘッドと少なくとも一つの磁気抵抗型再生ヘッ
    ド、および前記第3の端子に接続された少なくとも一つ
    の共通接続ノードを有する複合ヘッドユニットとを具備
    することを特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】情報をディスク状磁気記録媒体に記録し、
    記録した情報を再生する磁気ディスク装置において、 第1の端子、第2の端子および少なくとも一つの第3の
    端子と、 前記第1の端子と第2の端子との間に直列接続された誘
    導型記録ヘッドと少なくとも一つの磁気抵抗型再生ヘッ
    ド、および前記第3の端子に接続された少なくとも一つ
    の共通接続ノードを有する複合ヘッドユニットと、 前記記録ヘッドに記録電流を供給する記録回路と、 前記再生ヘッドにセンス電流を供給することによって再
    生信号を得る再生回路と、 記録時には前記記録回路を前記記録ヘッドに接続すると
    共に前記再生回路を前記複合ヘッドユニットおよび前記
    記録回路から電気的に切り離し、再生時には前記再生回
    路を前記再生ヘッドに接続すると共に前記記録回路を前
    記複合ヘッドユニットおよび前記再生回路から電気的に
    切り離すためのスイッチ手段とを具備することを特徴と
    する磁気ディスク装置。
  3. 【請求項3】情報をディスク状磁気記録媒体に記録し、
    記録した情報を再生する磁気ディスク装置において、 第1の端子、第2の端子および少なくとも一つの第3の
    端子と、 前記第1の端子と第2の端子との間に直列接続された誘
    導型記録ヘッドと、少なくとも一つの磁気抵抗型再生ヘ
    ッドと、前記記録ヘッドと前記再生ヘッドとの間に接続
    され、該再生ヘッドにバイアス磁界を印加するためのバ
    イアス用導体と、このバイアス用導体と前記記録ヘッド
    とを接続する第1の共通接続ノードおよび前記バイアス
    用導体と前記再生ヘッドとを接続する第2の共通接続ノ
    ードを有し、前記第1の共通接続ノードが前記第3の端
    子の一つに接続され、前記第2の共通接続ノードが前記
    第3の端子の他の一つに接続されおよび前記第3の端子
    に接続された少なくとも一つの共通接続ノードを有する
    複合ヘッドユニットとを具備することを特徴とする磁気
    ディスク装置。
  4. 【請求項4】情報をディスク状磁気記録媒体に記録し、
    記録した情報を再生する磁気ディスク装置において、 第1の端子、第2の端子および少なくとも一つの第3の
    端子と、 前記第1の端子と第2の端子との間に直列接続された誘
    導型記録ヘッドと、少なくとも一つの磁気抵抗型再生ヘ
    ッドと、前記記録ヘッドと前記再生ヘッドとの間に接続
    され、該再生ヘッドにバイアス磁界を印加するためのバ
    イアス用導体と、このバイアス用導体と前記記録ヘッド
    とを接続する第1の共通接続ノードおよび前記バイアス
    用導体と前記再生ヘッドとを接続する第2の共通接続ノ
    ードを有し、前記第1の共通接続ノードが前記第3の端
    子の一つに接続され、前記第2の共通接続ノードが前記
    第3の端子の他の一つに接続されおよび前記第3の端子
    に接続された少なくとも一つの共通接続ノードを有する
    複合ヘッドユニットと、 前記記録ヘッドに記録電流を供給する記録回路と、 前記再生ヘッドにセンス電流を供給することによって再
    生信号を得る再生回路と、 前記バイアス用導体にバイアス電流を供給するバイアス
    電流源と、 記録時には前記記録回路を前記記録ヘッドに接続すると
    共に前記再生回路および前記バイアス電流源を前記複合
    ヘッドユニットおよび前記記録回路から電気的に切り離
    し、再生時には前記再生回路および前記バイアス電流源
    をそれぞれ前記再生ヘッドおよび前記バイアス用導体に
    接続すると共に、前記記録回路を前記複合ヘッドユニッ
    トと前記再生回路および前記バイアス電流源から電気的
    に切り離すためのスイッチ手段とを具備することを特徴
    とする磁気ディスク装置。
  5. 【請求項5】前記再生回路は、前記再生ヘッドの一端に
    エミッタが接続されたトランジスタと、このトランジス
    タのコレクタと電源端との間に挿入接続された負荷抵抗
    と、この負荷抵抗に並列に接続された定電流源とを含む
    ことを特徴とする請求項2または4記載の磁気ディスク
    装置。
  6. 【請求項6】情報をディスク状磁気記録媒体に記録し、
    記録した情報を再生する磁気ディスク装置において、 誘導型記録ヘッドと少なくとも一つの磁気抵抗型再生ヘ
    ッドを有する複合ヘッドユニットと、 前記記録ヘッドに記録電流を供給する記録回路と、 前記再生ヘッドにセンス電流を供給することによって再
    生信号を得る再生回路とを具備し、 前記再生回路は、前記再生ヘッドの一端にエミッタが接
    続されたトランジスタと、このトランジスタのコレクタ
    と電源端との間に挿入接続された負荷抵抗と、この負荷
    抵抗に並列に接続された定電流源とを含むことを特徴と
    する磁気ディスク装置。
  7. 【請求項7】前記再生回路は、前記負荷抵抗での電圧降
    下を増幅して再生信号出力を得るための二つの入力端子
    を有する差動増幅器と、この差動増幅器の二つの入力端
    子の直流電位が等しくなるように前記トランジスタのベ
    ースの電位を制御するための電位制御手段とを含むこと
    を特徴とする請求項2、4、5、6のいずれか1項記載
    の磁気ディスク装置。
  8. 【請求項8】前記再生回路は、前記定電流源の電流値を
    所定値に規定する電流値規定手段を含むことを特徴とす
    る請求項5または6記載の磁気ディスク装置。
  9. 【請求項9】前記電流値規定手段は、所定の規定された
    電流値の基準電流を発生する基準電流手段と、前記基準
    電流を入力電流とし、この入力電流の電流値に対応した
    電流値の出力電流を出力する第1のカレントミラー回路
    とを含み、 前記定電流源は、前記第1のカレントミラー回路の出力
    電流が入力電流として与えられ、該入力電流の電流値に
    対応した電流値の出力電流を出力する第2のカレントミ
    ラー回路を含むことを特徴とする請求項8記載の磁気デ
    ィスク装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0887789A2 (en) * 1997-06-27 1998-12-30 Nec Corporation Drive circuits for a magnetic recording device
WO2000016316A1 (fr) * 1998-09-10 2000-03-23 Hitachi, Ltd. Memoire de type disque magnetique et unite de disques durs

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