JPH07175496A - 文生成装置 - Google Patents

文生成装置

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JPH07175496A
JPH07175496A JP5344032A JP34403293A JPH07175496A JP H07175496 A JPH07175496 A JP H07175496A JP 5344032 A JP5344032 A JP 5344032A JP 34403293 A JP34403293 A JP 34403293A JP H07175496 A JPH07175496 A JP H07175496A
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JP5344032A
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Masako Hirose
雅子 広瀬
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 データの記述をより容易にし、データの記述
量の増大を抑え、正しい文を容易に生成することが可能
である。 【構成】 所定の文テンプレートが格納されている文テ
ンプレート格納部1と、単語辞書2と、文生成部3とを
有している。ここで、文テンプレート格納部1に格納さ
れている文テンプレートは、生成すべき語,語の意味,
語のグループなどを語の出現順序に従い記述したものと
なっており、文生成部3は、文テンプレート格納部1の
文テンプレートに基づき文を生成するようになってい
る。この際、本発明では、意味以外の品詞や構文的性質
を記述した文テンプレートを用いることで、正しい文を
生成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音声認識や対話処理な
どに利用される文生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータ等の機器と人間との
マンマシンインターフェースという観点から、対話処理
技術が着目されている。特に音声で機械と対話を行な
い、ユーザが円滑に操作を進めることを意図したものと
して、例えば、著書「伊藤」による文献「音声対話シス
テムP92−38,第23乃至30頁,1992年」に
記載されているような音声対話システムが提案されてい
る。
【0003】この音声対話システムでは、話者の問いに
対して、目的地までの行き方を音声で対話しながら検索
し、応答文を以下に示す文テンプレートに当てはめて生
成するようになっている。 〈駅名〉〈から〉〈駅名〉〈まで〉〈どれくらい〉〈か
かる〉
【0004】なお、上記例の文テンプレートは、文の先
頭に位置するものから順に並べあげた形になっており、
文テンプレートで語順を規定することにより、正しい語
順の文を出力することができる。また、上記文テンプレ
ートの各項に対して以下のような文脈自由文法を記述し
ている。 〈駅名〉=東京|荒川沖|上野|大岡山|… 〈かかる〉=かかるでしょう|かかりますか|…
【0005】この対話システムの処理をより具体的に説
明すると、システムは、先ず、話者の音声による問いを
音声認識し、その認識結果が次のようなものであったと
する。 「認識結果:東京までどれくらい時間はかかります
か。」
【0006】この場合、この対話システムでは、この認
識結果の文に対して構文解析を行なって、次のような簡
単な意味構造を生成する。 「意味構造:[駅名(東京),度合([時間]),主題
(時間)]」
【0007】これにより、東京までの時間の度合につい
て質問されていることがわかるので、システムは、デー
タベースから、何分かかるか検索する。検索結果が得ら
れると、システムは、予め用意された上述したような文
テンプレートに検索結果を当てはめて、例えば次のよう
な応答文を生成する。 「東京までは、1時間20分かかります。」
【0008】このように、この対話システムでは、文型
を表わす文テンプレートを用意し、その項目への当ては
めによって、簡単な仕方で文を生成することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような文
テンプレートを用いる従来の文生成装置には、以下のよ
うな問題があった。
【0010】すなわち、第1の問題として、意味が同じ
でも、文中に現れる位置が異なるものがあり、この場
合、データの記述が非常に煩雑になるという問題があっ
た。例えば、「外出」と「出かける」は同じ意味である
が、品詞はそれぞれサ変名詞と動詞とで異なっており、
動詞「出かける」は必ず文末に位置して、例えば「明日
出かける」となるが、サ変名詞「外出」は文末には現わ
れず、形式動詞の類,例えば「する」を伴って現われ
る。このように、意味は同じでも構文上の性質が違うも
のは、意味的観点からだけでは正しい文を生成できない
ことがあり、これらの構文上現われる位置の違いを文脈
自由文法などの文法で記述する場合には、意味と構文的
観点の両方からルールを細分化しなければならず、デー
タの記述が非常に煩雑になるという問題があった。
【0011】また、第2の問題として、上述のような固
定的な文テンプレートでは、多様な表現を生成できない
という問題があった。例えば、動詞と共起する名詞句
(格要素)間は語順が自由であり、省略などの多様な表現
が可能であるが、上記のような固定的な文テンプレート
では、このような多様な表現を生成しようとする場合、
データの記述量が増大するという問題があった。
【0012】また、第3の問題として、上述した文テン
プレートの例では、「かかる」という意味に「かかるで
しょう」「かかりますか」などの助動詞,助詞部分の異
なる語が記述されており、発話においては、これらの助
動詞,助詞部分が話者の意志,すなわち発話の意図を表
わす重要な部分であるが、この文テンプレートの記述で
は、例えば疑問文を生成する際には、「かかりますか」
を選択するような別の記述が必要になり、この枠組みだ
けでは正しい文を生成できないという問題があった。
【0013】また、上述した文テンプレートの例では、
〈駅名〉〈から〉〈駅名〉〈まで〉〈どれくらい〉〈か
かる〉のように、いわゆる自立語とそれに付属する助詞
とを同等に扱っている。しかし、これらの助詞は自立語
を認識したときのみ現われうるものであり、扱いを分け
なければ正しい文を生成できないという問題があった。
【0014】本発明は、上述した従来の問題を解決する
ものであり、データの記述をより容易にし、データの記
述量の増大を抑え、正しい文を容易に生成することの可
能な文生成装置を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、本発明は、語の意味と品詞や構文的な性
質とを分けて記述した文テンプレートを用いて、文を生
成することを特徴としている。このような柔軟な文テン
プレートを用いることにより、省略や繰り返しなどの表
現を容易に生成でき、また、柔軟なテンプレートと語の
共起関係を使うことでデータの記述を増やすことなく、
自然な正しい文を生成することが可能となり、さらには
発話のタイプを記述することで対話の場面に即した文を
生成することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明に係る文生成装置の一構成例を示す
図である。図1の文生成装置は、所定の文テンプレート
が格納されている文テンプレート格納部1と、単語辞書
2と、文生成部3とを有している。ここで、文テンプレ
ート格納部1に格納されている文テンプレートは、生成
すべき語,語の意味,語のグループなどを語の出現順序
に従い記述したものとなっており、文生成部3は、文テ
ンプレート格納部1の文テンプレートに基づき文を生成
するようになっている。すなわち、文テンプレートの記
述条件に一致する語を意味構造中から抽出し埋め込む
が、そのときに単語辞書2を参照して語の展開や絞り込
みなどを行なうようになっている。
【0017】本発明の第1の実施例は、図1に示した構
成において、文テンプレート格納部1に例えば図2に示
すような文テンプレートT1,T2が格納され、また、単
語辞書2が例えば図3に示すように、語の表記,意味,
品詞から構成されたものとなっている。図2を参照する
と、文テンプレートT1,T2は、左側から右側にかけ
て、文頭となる語から順次に、語順に対応させて並べた
ものとなっている。例えば、1番目のテンプレートT1
は、語順として、意味が日付のもの($日付)が先ず文
頭にあり、次に、意味が時間のもの($時間)、意味が
外出のもの($外出)、品詞が動詞である語が、順次に
並ぶことを指示している。また、2番目のテンプレート
2は、語順として、意味が日付のもの($日付)が先
ず文頭にあり、次に、意味が時間のもの($時間)、意
味が外出のもの($外出)、品詞がサ変名詞「外出」と
助詞「を」と形式動詞「する」である語が、順次に並ぶ
ことを指示している。
【0018】このような構成の文生成装置では、文とし
て生成すべき語の意味,意味構造に関するデータを、例
えば音声やキーボードから入力された文を解析、処理し
て得る。これらの生成すべき意味構造中の意味や語が得
られると、文生成部3は、これらを、文テンプレート格
納部1の文テンプレートに当てはめて、文を順に生成し
ていく。なお、意味構造が得られていない場合も、生成
の指示があった場合には文テンプレートを用いて生成が
行なわれる。
【0019】より詳細には、文生成部3は、1つの文テ
ンプレートの最初の項から最後の項まで順次に処理を行
なう。すなわち、基本的には、ある項の条件に一致する
意味または語が意味構造中にあるか否かを調べ、項の条
件に一致するものが意味構造中にあるならば、これを意
味構造中から抽出し、すでに生成済みの文に語を結合し
て、文テンプレートの次の項に処理を進める一方、項の
条件に一致するものがないならば、生成結果を棄却し、
この文テンプレートに対する処理を終了し、他のテンプ
レートに対する処理を行なうというような手順で処理を
行なう。この際、文テンプレートの記述条件との合致の
判断は、例えば、意味構造中の語を単語辞書2で検索す
ることで品詞などの情報を得、それと照合することで行
なう。
【0020】この場合、第1の実施例における図2のよ
うな文テンプレートT1,T2には、意味に品詞の注釈を
付与する箇所が設けられている(「$外出:動詞」,
「$外出:サ変名詞をする」)。このような文テンプレ
ートT1,T2を用いることにより、「外出」と「出かけ
る」のように、意味が同じで、文中に現われる位置が異
なるものが存在する場合にも、記述を煩雑にせずに、正
しい文を容易に生成することができる。
【0021】具体例として、いま、生成すべき意味構造
が以下のものであるとする。なお、意味構造の形式は、
「意味:語」の対が並んだものである。 「$外出:外出 $日付:明日 $時間:午後」
【0022】この場合、文生成部3は、各文テンプレー
トT1,T2の各項の意味に、これに一致する意味構造の
語を順次に埋め込み、文を生成していく。すなわち、文
テンプレートT1の第1番目の項は「$日付」であり、
意味構造中の意味「$日付」と一致するので、意味構造
中から語「明日」を抽出する。テンプレートT1の次の
項には、「$時間」があり、意味構造中の意味「$時
間」と一致するので、語「午後」を抽出し、これをすで
に生成済みの「明日」の後ろに結合して、「明日午後」
を生成する。さらに、テンプレートT1の次の項には、
「$外出:動詞」があり、これは意味が「外出」で品詞
が動詞であることを表している。意味構造中の「$外
出:外出」は意味が「$外出」でこれに合致する。しか
しながら、語「外出」の品詞を図3の単語辞書2で検索
すると、品詞「サ変名詞」であり、これはテンプレート
1の条件「動詞」とは合致しないので、テンプレート
1により生成される文を棄却する。
【0023】次のテンプレートT2についても同様の処
理がなされる。すなわち、テンプレートT2の第1番目
の項「$日付」と第2番目の項「$時間」については意
味が一致するので、「明日午後」まで生成される。テン
プレートT2には次に、「$外出:サ変名詞」がある。
意味構造中の「$外出:外出」は意味が「$外出」で、
語が「外出」であり、さらに、図3の単語辞書2で「外
出」の品詞を検索するとサ変名詞であるので、テンプレ
ートT2の条件と合致し、従って、「明日午後外出」を
生成する。次にテンプレートT2の「を」,「する」は
語表記そのもの(終端記号)であるので、これを生成文
にそのまま付与する。このようにして、テンプレートT
2については、最後の項まで条件が一致したので、「明
日午後外出をする」を生成結果として得ることができ
る。
【0024】このように、第1の実施例では、意味以外
の品詞や構文的性質を記述した文テンプレートT1,T2
を用いることで、正しい文を生成することができる。
【0025】また、本発明の第2の実施例は、図1に示
した構成において、文テンプレート格納部1に例えば図
4に示すような文テンプレートT3が格納されており、
この文テンプレートT3を用いて文生成を行なうように
なっている。このテンプレートT3は、語順に対応して
現われる意味を記述しているが、フラグ「%」が付与さ
れた2番目の項は省略されうることを表わし、意味構造
中に一致する語が見出せなくても文として成立すること
を意味している。すなわち、テンプレートT3の例で
は、2番目の項に関しては、意味構造中に一致する語が
見出せなくても、生成結果を棄却せず、文の生成を続け
ることを意味している。
【0026】具体例として、意味構造が以下のものであ
るとする。 「$外出:出かける $開始時間:午後」
【0027】この場合、文生成部3は、前述したと同様
に、文テンプレートT3の各項の意味に、これに一致す
る意味構造の語を順次に埋め込み、文を生成していく。
すなわち、先ず、文テンプレートT3の第1番目の項は
「$開始時間」であり、意味構造中の意味「$開始時
間」と一致するので、意味構造中から語「午後」を抽出
して、「午後」を得る。テンプレートT3の次の項は
「%$終了時間」であり、フラグ「%」は省略可能を表
わしている。上記意味構造中には「$終了時間」はない
が、これは省略可能なので、生成結果を棄却せずに文の
生成を続ける。テンプレートT3の次の項は「$外出」
であり、意味構造中の意味「$外出」と一致するので、
意味構造中から語「出かける」を抽出し、これを生成済
みの「午後」に結合して、「午後出かける」を生成結果
として得ることができる。
【0028】このように、第2の実施例では、省略可能
な項を設けた文テンプレートを用いることで、格要素な
どの省略の生起しうる語の生成を、データを増やすこと
なく扱うことができる。
【0029】また、本発明の第3の実施例は、図1に示
した構成において、文テンプレート格納部1に例えば図
5に示すような文テンプレートT4が格納されており、
この文テンプレートT4を用いて文生成を行なうように
なっている。このテンプレートT4も、語順に対応して
現われる意味を記述しているが、フラグ「+」が付与さ
れた2番目,4番目の項は、直前の項に付随する項を表
わしており(いわゆる付属語)、第1番目,第3番目の
項が現われた時のみ生成されるものとなっている。
【0030】具体例として、意味構造が以下のものであ
るとする。 「$会議:会議 $開始時間:3時」
【0031】この場合も、文生成部3は、前述したと同
様に、文テンプレートT4の各項の意味に、これに一致
する意味の語を順次に埋め込み、文を生成していく。す
なわち、先ず、文テンプレートT4の第1番目の項は
「$開始時間」であり、意味構造中の意味「$開始時
間」と一致するので、意味構造中から語「3時」を抽出
して、「3時」を得る。テンプレートT4の次の項は
「+から」である。ここで、フラグ「+」は、前述のよ
うに、直前の語があるときのみ生成する意味であり、い
まの場合、直前の項が生成されているので、語「から」
を生成し、先の結果とあわせて「3時から」を生成す
る。テンプレートT4の次の項は「%$終了時間」であ
り、意味構造中にはこれと一致する意味「$終了時間」
はないが、上記項にはフラグ「%」が付されているの
で、文を棄却せずに生成を続ける。テンプレートT4
次の項は「+まで」であるが、いまの場合、直前の項が
生成されなかったので、「まで」は生成されない。テン
プレートT4の次の項は「$会議」であり、意味構造中
の意味「$会議」と一致するので、意味構造中から語
「会議」を抽出し、「3時から会議」を生成する。さら
に、テンプレートT4の最後まで文の生成を続けて、最
終的に「3時から会議をする」の生成結果を得ることが
できる。
【0032】このように、第3の実施例では、自立語に
付随する語について、自立語が生成されたときのみ付属
語を生成する項を設けたテンプレートを用いることで、
正しい文を生成することができる。
【0033】また、本発明の第4の実施例は、文テンプ
レートに合わせて意味構造中の語を埋め込んでいくが、
生成すべき意味構造中に語の意味だけが指定されている
場合、あるいは、生成指示だけがあり意味構造が得られ
ていない場合に、単語辞書2の情報を用いて、適切な一
語を選択し、文を生成するようになっている。例えば、
その意味をもつ語の中から一般的に使用される代表表記
を生成するようになっている。
【0034】より詳しくは、第4の実施例は、図1に示
した構成において、文テンプレート格納部1に例えば図
6に示すような文テンプレートT5が格納され、また、
単語辞書2が例えば図7に示すように、語の表記,意
味,代表表記フラグから構成されたものとなっている。
ここで、代表表記フラグは、同じ意味をもつ異なる表記
の中で代表となる語(一般的によく使用される語)につ
いて“1”が設定されている。
【0035】具体例として、生成すべき意味構造が以下
のものであるとする。 「$外出: $日付:明日」
【0036】この場合、文テンプレートT5の第1番目
の項は「$日付」であり、意味構造中の意味「$日付」
と一致するので、意味構造中から語「明日」を抽出し、
「明日」を得る。文テンプレートT5の次の項は「$外
出」である。この際、意味構造中に意味「$外出」はあ
るが、これと対応した語がないので、単語辞書2を検索
する。いまの場合、図7の単語辞書2から、意味が「$
外出」で、代表表記フラグが“1”の語を検索し、この
結果、「外出」の語(表記)を得ることができて、生成
済みの「明日」と結合し、「明日外出」を得ることがで
きる。次に、文テンプレートT5の最後の項「を」,
「する」は語表記そのものなので、これらをそのまま結
合し、最終的に「明日外出をする」を生成結果として得
ることができる。
【0037】このように第4の実施例では、生成時に意
味だけが条件として指定されている場合に、代表的な語
(表記)を選択することにより、例えば検索システムな
どの表記の正規化が必要なものに対応できる。
【0038】また、図8は本発明に係る文生成装置の他
の構成例を示す図である。なお、図8において、図1と
同様の箇所には同じ符号を付している。図8の文生成装
置では、文テンプレート格納部1,単語辞書2,文生成
部3の他に、さらに接続表4が設けられている。ここ
で、接続表4は、接続可能な2つの品詞を対応付けるた
めの機能を有している。
【0039】本発明の第5の実施例は、図8に示した構
成において、文テンプレート格納部1に例えば図9に示
すような文テンプレートT6が格納され、また、単語辞
書2が例えば図10に示すように、語(表記)と意味と
品詞から構成されており、また、接続表4が例えば図1
1に示すように、前接品詞(前に位置する語の品詞)と
後接品詞(後ろに位置する語の品詞)とから構成されて
いる。
【0040】第5の実施例においても、前述した各実施
例と同様に、文生成部3は、文テンプレートT6の第1
番目の項から最後の項まで、順次に処理を行なう。この
とき、文テンプレートT6の項と一致する意味,語が意
味構造中にない場合には、生成しようとしている(後接
の)意味の語と品詞の候補を単語辞書2から検索する。
また、すでに生成済みの文の文末の単語の品詞を単語辞
書2から検索し、検索された生成済みの品詞を前接とし
たとき、後接に記述されている品詞を接続表4から検索
する。このようにして接続表4から後接の品詞が検索さ
れると、この検索された品詞をもつ語を、単語辞書2か
ら検索された後接の語の候補の中から選択する。語の選
択がなされると、選択された語を生成済みの文に結合し
て、文を生成することができる。このように、文テンプ
レートの項と一致する意味,語が意味構造中にない場合
でも、文を正しく生成することが可能となる。
【0041】具体例として、生成すべき意味構造が以下
のものであるとする。 「$日付:明日 $外出:出かける」
【0042】この場合、図9のテンプレートT6の第1
番目,第2番目の項は、それぞれ意味構造中の意味「$
日付」,「$外出」と一致するので、意味構造中から語
「明日」,「出かける」が順次抽出され、これらから
「明日出かける」が生成される。しかしながら、テンプ
レートT6の次の項「$ね」に一致する意味は意味構造
中にないので、図10の単語辞書2を検索し、{表記
「ですね」,品詞「確認の助動詞」}、{表記「んです
ね」,品詞「確認の助動詞音便」}を得る。この場合、
直前の語「出かける」の品詞は単語辞書2により動詞で
あり、図11の接続表4において、前接品詞「動詞」に
対応する後接品詞は、「確認の助動詞音便」であるの
で、図10の単語辞書2により検索された上記2つの候
補の中から、品詞が「確認の助動詞音便」で、意味が
「$ね」に対応した表記「んですね」を選択し、これ
を、「明日出かける」に結合する。これにより、最終的
に「明日出かけるんですね」を生成結果として得ること
ができる。
【0043】また、例えば意味構造が以下のようになっ
ている場合を考える。 「$日付:明日 $外出:外出」
【0044】この場合、図9の文テンプレートT6の第
2番目の項までは、意味構造中に一致するものがあるの
で、「明日外出」を得ることができる。しかしながら、
上記の例と同様に、文テンプレートT6の3番目の項
「$ね」に対応するものは意味構造中にないので、図1
0の単語辞書2を検索し、3種類の品詞候補を得る。こ
の場合、直前の語「外出」の品詞は「サ変名詞」であ
り、図11の接続表4において、前接「サ変名詞」に対
応する後接品詞は、「確認の助動詞」であるので、図1
0の単語辞書2から、品詞が「確認の助動詞」で意味が
「$ね」に対応した語「ですね」を選択し、これを「明
日外出」に結合する。これにより、最終的に「明日外出
ですね」を生成結果として得ることができる。
【0045】このように、第5の実施例では、単語間の
接続を記述することにより、正しい文を生成することが
できる。
【0046】また、図12は本発明に係る文生成装置の
さらに他の構成例を示す図である。なお、図12におい
て、図1と同様の箇所には同じ符号を付している。図1
2の文生成装置では、文テンプレート格納部1,文生成
部3の他に、格パタン辞書(格スロット辞書)5が設けら
れている。ここで、文生成部3は、文テンプレート格納
部1の文テンプレートに基づき文を生成するようになっ
ており、文テンプレートの記述条件に一致する語を意味
構造中から抽出し埋め込むが、そのときに格パタン辞書
5を参照して語の展開や絞り込みを行なうようになって
いる。
【0047】本発明の第6の実施例は、図12に示した
構成において、文テンプレート格納部1に例えば図13
に示すような文テンプレートT7が格納され、また、各
パタン辞書5が例えば図14に示すように、格パタンを
もつ動詞やサ変名詞(主要部)とその格要素の意味(共
起意味)とを対応付けたものとして構成されている。よ
り詳しくは、図13のテンプレートT7は、語順に対応
して現われる意味を並べたものであり、第1番目の項の
「項」は、テンプレート中の格パタンをもつ動詞やサ変
名詞などに共起する名詞句を意味している。
【0048】また、図14の格パタン辞書5では、各格
要素の配置は、語順として先になるものを第1番目と
し、順に並べられている。すなわち、「$日付」が第1
番目,「$時間」が第2番目の順に並べられている。
【0049】この第6の実施例においても、文生成部3
は、文テンプレートの第1番目の項から順に処理を進め
る。この場合、文テンプレートのある項が「項」であっ
たら、文テンプレート中の格パタンをもつ語を探索す
る。格パタンをもつ語が見出されると、その語の意味で
格パタン辞書5を検索し、第1番目の格要素の意味を抽
出し、その意味が意味構造中にあるか否かを調べる。意
味構造中にあれば、それを生成する。これに対し、意味
構造中になければ、次の格要素の意味を抽出し、同様に
意味構造中から一致する意味の語を抽出して、生成す
る。このようにして、格パタン辞書5を参照すること
で、格要素の語順の正しい文を生成できる。
【0050】具体例として、生成すべき意味構造が以下
のものであるとする。 「$外出:出かける $日付:明日」
【0051】この場合、図13の文テンプレートT7
は、第1番目の項が「項」であるので、文テンプレート
7中の格パタンを有する語を探す。この結果、格パタ
ンを有する語として、「$外出」が見出される。次い
で、図14の格パタン辞書5から「$外出」の1番目の
格要素を調べると、意味「$日付」が見出される。そこ
で、意味構造中から意味「$日付」に対応した語「明
日」を抽出することができる。文テンプレートT7の次
の項は「$外出:動詞」であり、これと一致する意味が
意味構造中にあるので、意味構造中から「出かける」を
抽出し、最終的に「明日出かける」を生成結果として得
ることができる。
【0052】このように、第6の実施例では、自然な正
しい語順の文をテンプレートの記述を増やすことなく生
成できる。すなわち、日本語はこのような格要素と動詞
(格をもつ語)の組で文をなすのが一般的であり、図1
3のテンプレートT7のような記述法を用いることで、
日本語の語順として正しく、かつ意味的な制限を加えた
ものだけを生成できる。
【0053】また、本発明の第7の実施例は、図12に
示した構成において、文テンプレート格納部1に例えば
図15に示すような文テンプレートT8が格納され、ま
た、格パタン辞書5が第6の実施例と同様、例えば図1
4に示すように構成されている。文テンプレートT8
第6の実施例で用いた文テンプレートT7と比較する
と、文テンプレートT8は、文テンプレートT7におい
て、条件「項」が複数個並ぶことが可能であることを意
味するフラグ「*」がさらに付されたものとなってい
る。
【0054】この第7の実施例においても、文生成部3
は、文テンプレートの第1番目の項から順に処理を進め
る。この場合、第6の実施例と同様に、文テンプレート
のある項が「項」である場合には、文テンプレート中の
格パタンをもつ語を探索する。この結果、格パタンをも
つ語が見出されると、その語で格パタン辞書5を検索
し、第1番目の格要素の意味を抽出し、その意味が意味
構造中にあるか否かを調べる。意味構造中にあれば、そ
の意味の語を意味構造中から抽出する。これらに対し、
意味構造中になければ、次の格要素の意味を抽出し、同
様に意味構造中から一致する意味の語を抽出する。この
際、フラグ「*」がある場合は、格パタンの各格要素の
意味を意味構造中からそれぞれ抽出する。このようにし
て、格パタン辞書5を参照することで、格パタンの格要
素の数と語順にあった正しい文を生成できる。
【0055】具体例として、生成すべき意味構造が以下
のものであるとする。 「$外出:出かける $日付:明日 $時間:午後」
【0056】この場合、図15の文テンプレートT8
は、第1番目の項が「*項」であるので、先ず、文テン
プレートT8中の格パタンを有する語を探す。この結
果、格パタンを有する語として、「$外出」が見出され
る。次いで、図14の格パタン辞書5により「$外出」
の1番目の格要素を調べると、意味「$日付」が見出さ
れる。そこで、意味構造中から意味「$日付」に対応し
た語「明日」を抽出することができる。また、「項」に
は、フラグ「*」が付されているので、格パタン辞書5
の全ての要素について、繰り返し、格要素の意味を抽出
し、意味構造中から一致する意味の語をを抽出してい
く。図14の格パタン辞書5では、「$日付」の次の項
は「$時間」であるので、意味構造中から「明日」に続
いて「午後」を抽出し、これらを結合して「明日午後」
を得ることができる。文テンプレートT8の最後の項は
「$外出:動詞」であるので、意味構造中から「出かけ
る」を抽出し、最終的に、「明日午後出かける」を生成
結果として得ることができる。
【0057】このように、第7の実施例では、複数の格
要素からなる文を、テンプレートの記述を増やすことな
く、自然で正しい語順で生成できる。すなわち、日本語
はこのように格要素が複数、そして動詞(格をもつ語)
が並ぶのが一般的な形である。また、名詞句の数は主要
部の格パタンの数により決まる。従って、第7の実施例
の記述法を用いることで、出現した動詞類の格パタンの
数と語順にあった文を生成できる。
【0058】また、本発明の第8の実施例は、図12に
示した構成において、文テンプレート格納部1に例えば
図16に示すような文テンプレートT9,T10が格納さ
れ、また、格パタン辞書5が例えば図17に示すように
格パタンをもつ動詞やサ変名詞と、その格要素の意味に
付随する助詞または助詞のグループとを対応付けたもの
として構成されている。
【0059】より詳しくは、図16の各文テンプレート
9,T10において、第1番目の項の「項」は、第6,
第7の実施例と同様、テンプレート中の格パタンをもつ
動詞やサ変名詞などに共起する名詞句を意味している。
また、図17の格パタン辞書5では、各格要素の配置
は、語順として先になるものを第1番目とし、順に並べ
られている。すなわち、「$場所」が第1番目,これに
付随する助詞または助詞のグループ「に」,「で」が第
2番目の順に並べられている。
【0060】この第8の実施例においても、文生成部3
は、文テンプレートの第1番目の項から順に処理を進め
る。この場合、文テンプレートのある項が「項」であっ
たら、文テンプレート中の格パタンをもつ語を探索す
る。格パタンをもつ語が見出されると、その語で格パタ
ン辞書5を探索し、第1番目の格要素の意味を抽出し、
その意味が意味構造中にあるか否かを調べる。意味構造
中にあれば、その意味の語を意味構造中から抽出し、ま
た、その意味に対応した助詞を格パタン辞書5から抽出
し、その意味の語に助詞を付属語として結合する。これ
に対し、その意味が意味構造中になければ、次の格要素
の意味を抽出し、同様に、その意味が意味構造中にある
か否かを調べ、あれば、その意味の語と付属語とを抽出
する。
【0061】具体例として、生成すべき意味構造が以下
のものであるとする。 「$外出:出かける $場所:青山」
【0062】この場合、図16の文テンプレートT9
は、第1番目の項が「項」であるので、先ず、文テンプ
レートT9中の格パタンを有する語を探す。この結果、
格パタンを有する語として、「$外出」が見出される。
次いで、図17の格パタン辞書5により「$外出」の1
番目の格要素を調べると、「$場所」であり、一致した
意味が意味構造中にあるので、意味構造中から「青山」
を抽出することができる。また、図17の格パタン辞書
5により「$場所」に付随する助詞「に」が得られ、こ
れによって、「青山に」を得ることができる。テンプレ
ートT9の次の項は「$外出」であるので、意味構造中
から「出かける」を抽出し、最終的に、「青山に出かけ
る」を生成結果として得ることができる。
【0063】また、他の具体例として、意味構造が以下
のものであるとする。 「$会議:会議 $場所:第1会議室」
【0064】この場合、図16の文テンプレートT10
は、第1番目の項が「項」であるので、先ず、文テンプ
レートT10中の格パタンを有する語を探す。この結果、
格パタンを有する語として、「$会議」が見出される。
次いで、図17の格パタン辞書5により「$会議」の1
番目の格要素を調べると、「$場所」であり、一致した
意味が意味構造中にあるので、意味構造中から「第1会
議室」を抽出することができる。また、図17の格パタ
ン辞書5により「$場所」に付随する助詞「で」が得ら
れ、これによって、「第1会議室で」を得ることができ
る。テンプレートT10の次の項は「$会議」であるの
で、意味構造中から「会議」を抽出し、文テンプレート
10の最後まで処理を行なって、最終的に「第1会議室
で会議をする」を生成結果として得ることができる。
【0065】このように、第8の実施例では、格パタン
に合わせた正しい助詞を生成することで、正しい文を生
成できる。格パタンと対応づけて付随する助詞を記入す
ることで、正しい助詞を生成することができる。
【0066】また、本発明の第9の実施例は、図12に
示した構成において、文テンプレート格納部1に例えば
図18に示すような発話タイプT11と文テンプレートT
12が格納され、また、単語辞書2が図19に示すように
語(表記)と意味と品詞とから構成されている。
【0067】ここで、発話タイプT11は、対話や生成出
力の場面を記述したものである。また、文テンプレート
12は発話タイプに応じて生成されるべき文の形を記述
したもので、語順を規定したものである。例えば発話タ
イプ「質問」は質問文を生成する場面であり、図18の
文テンプレートT12では、発話タイプ「質問」とこの場
合に生成すべき文の形とが対応付けて規定されている。
【0068】具体例として、発話の場面が「質問」であ
り、生成すべき意味構造が以下のものであるとする。 「$外出:外出」
【0069】このときには、発話の場面が「質問」であ
るので、文生成部3は、発話タイプが「質問」であるテ
ンプレートT12の第1番目の項から順に処理を進める。
テンプレートT12の第1番目の項は「$日付:疑問詞」
であるが、これと一致する意味,品詞は意味構造中には
ないので、意味が日付で品詞が疑問詞である語を図19
の単語辞書2から検索し、語「いつ」を生成する。テン
プレートT12の次の項は、意味が$外出で、品詞がサ変
名詞である語であり、これは意味構造中にあるので、意
味構造中から語「外出」を抽出して、「いつ外出」を生
成する。次いで、テンプレートT12の最後まで処理を行
なって、最終的に「いつ外出しますか」を生成結果とし
て得ることができる。
【0070】このように、第9の実施例では、対話など
で発話の場面に応じた文テンプレートを設け、文テンプ
レートを発話タイプと対で持つことにより、発話場面に
応じた適切な文を生成することができる。
【0071】また、本発明の第10の実施例は、図8に
示した構成において、文テンプレート格納部1に例えば
図20に示すような発話タイプT13と文テンプレートT
14,T15が格納されている。
【0072】ここで、発話タイプT13は、第9の実施例
の発話タイプT11と同様、対話や生成出力の場面を記述
したものである。また、文テンプレートT14,T15は、
発話タイプに応じて生成されるべき文の形を記述したも
ので、語順を規定したものである。例えば文テンプレー
トT15は、確認文を生成する場面を記述した発話タイプ
「確認」に対応しており、生成すべき文の形を対応付け
て規定している。このように、第10の実施例において
も、第9の実施例と同様に、文テンプレートを発話タイ
プと対で持つことにより、発話場面に応じた文を生成す
ることができるが、この第10の実施例では、文テンプ
レートT15の第1項が「!登録」となっており、これに
より、発話タイプ「登録」に対応している文テンプレー
トT14の内容をこの箇所に埋め込むことを意図してい
る。すなわち、対話などでユーザが入力した発話を解析
した結果を確認の目的で提示する際に、登録の場面で得
た情報を使い、埋め込み、確認を意味する助詞を生成す
ることを意図している。
【0073】具体例として、発話の場面が「確認」であ
り、「確認」の場面の前に「登録」があって、「登録」
の場面で得た意味構造が以下のものであったとする。 「$外出:出かける $日付:明日」
【0074】現在、発話の場面が「確認」であるので、
発話タイプが「確認」である文テンプレートT15を第1
番目の項から順に処理を進める。このとき、第1番目の
項は「!登録」であるので、「登録」の場面で先に得た
意味構造中の内容をタイプ「登録」のテンプレートT14
で先ず、生成する。すなわち、タイプ「登録」のテンプ
レートT14の第1番目の項は「項」であるので、格パタ
ンをもつ語として「$外出」を抽出し、$外出の第1番
目の格要素は$日付であるので、意味「$日付」に対応
した語「明日」を意味構造中から先ず抽出する。テンプ
レートT14の次の項は「$外出」であるので、意味構造
中から「出かける」を抽出し、これにより、「登録」の
テンプレートT14から「明日出かける」を生成すること
ができる。
【0075】次に「確認」のテンプレートT15の第2番
目の項は「$ね」であるが、これと一致する意味は意味
構造中にはないので、例えば図10の単語辞書2で検索
する。この結果、図10の単語辞書2から{表記:です
ね,品詞:確認の助動詞}{表記:んですね,品詞:確
認の助動詞音便}を候補として検索できる。また、「出
かける」の品詞は動詞であり、図11の接続表4では
「動詞」の後に、「確認の助動詞音便」が接続可能にな
っているので、上記2つの候補のうち、「んですね」を
選択し、「明日出かけるんですね」を確認文として生成
することができる。
【0076】このように、第10の実施例では、対話な
どですでになされた発話の内容と文型を使うことで、テ
ンプレートの数を増やさずに発話場面に応じた適切な文
を生成することができる。すなわち、すでに得た情報の
生成をテンプレートを増やすことなく扱うことができ
る。
【0077】なお、上述の各実施例では、各場合に応
じ、図1,図8,または図12の構成例の下で実現され
るとして説明したが、各実施例は、例えば、文テンプレ
ート格納部1,単語辞書2,文生成部3,接続表4,格
パターン辞書5の全てを具備した構成下で実現すること
もでき、また、このようにすることによって、より汎用
的な文生成装置を提供できる。すなわち、各実施例を適
宜組み合わせて、文を生成することもできる。
【0078】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1記載の
発明によれば、品詞や語の構文的性質を記述した文テン
プレートを用いて文を生成するようになっているので、
データの記述をより容易にし、データの記述量の増大を
抑え、正しい文を容易に生成することことができる。
【0079】また、請求項2記載の発明によれば、生成
すべき語について、省略可能であることを記述した文テ
ンプレートを用いて文を生成するようになっているの
で、格要素などの省略の生起しうる語の生成を、データ
を増やすことなく扱うことができる。
【0080】また、請求項3記載の発明によれば、生成
すべき語,語の意味,語のグループとそれに付随する語
を記述した文テンプレートを用いて文を生成するように
なっているので、正しい文を生成することができる。
【0081】また、請求項4記載の発明によれば、文テ
ンプレート中に記述された語の意味やグループの中の一
語を選択して、文を生成するようになっているので、例
えば検索システムなどの表記の正規化が必要なものに対
応できる。
【0082】また、請求項5記載の発明によれば、請求
項4記載の文生成装置において、単語間の接続可否を記
述した接続表を有し、該接続表を用いて文テンプレート
中に記述された語の意味やグループの中の一語を選択す
るので、正しい文を生成することができる。
【0083】また、請求項6記載の発明によれば、意味
的に中心となる語と共起する語を対応づけて記述した格
スロット辞書を有し、格スロット辞書に基づき文を生成
するようになっているので、自然な正しい語順の文をテ
ンプレートの記述を増やすことなく生成できる。
【0084】また、請求項7記載の発明によれば、請求
項6記載の文生成装置において、語の繰り返しを記録す
る文テンプレートを用いて、文を生成するようになって
いるので、複数の格要素からなる文を、テンプレートの
記述を増やすことなく、自然で正しい語順で生成でき
る。
【0085】また、請求項8記載の発明によれば、請求
項6記載の文生成装置において、意味的に中心となる語
と共起する助詞とを対応付けて記述した格スロット辞書
を有し、該格スロット辞書に基づき文を生成するように
なっているので、正しい助詞を生成することができる。
【0086】また、請求項9記載の発明によれば、文の
タイプと文テンプレートとを対応づけて記述した文テン
プレートを用いて、文を生成するようになっているの
で、テンプレートの数を増やさずに発話場面に応じた適
切な文を生成することができる。
【0087】また、請求項10記載の発明によれば、請
求項9記載の文生成装置において、文テンプレート中に
文タイプを埋め込む旨を記述した文テンプレートを用い
て、文を生成するようになっているので、テンプレート
の数を増やさずに発話場面に応じた適切な文を生成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る文生成装置の一構成例を示す図で
ある。
【図2】文テンプレートの一例を示す図である。
【図3】単語辞書の構成例を示す図である。
【図4】文テンプレートの一例を示す図である。
【図5】文テンプレートの一例を示す図である。
【図6】文テンプレートの一例を示す図である。
【図7】単語辞書の構成例を示す図である。
【図8】本発明に係る文生成装置の他の構成例を示す図
である。
【図9】文テンプレートの一例を示す図である。
【図10】単語辞書の構成例を示す図である。
【図11】接続表の構成例を示す図である。
【図12】本発明に係る文生成装置の他の構成例を示す
図である。
【図13】文テンプレートの一例を示す図である。
【図14】格パタン辞書の構成例を示す図である。
【図15】文テンプレートの一例を示す図である。
【図16】文テンプレートの一例を示す図である。
【図17】格パタン辞書の構成例を示す図である。
【図18】文テンプレートの一例を示す図である。
【図19】単語辞書の構成例を示す図である。
【図20】文テンプレートの一例を示す図である。
【符号の説明】
1 文テンプレート格納部 2 単語辞書 3 文生成部 4 接続表 5 格パタン辞書

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文テンプレートに基づき文を生成する文
    生成装置において、意味の他に品詞や語の構文的性質を
    記述した文テンプレートを用いて文を生成するようにな
    っていることを特徴とする文生成装置。
  2. 【請求項2】 文テンプレートに基づき文を生成する文
    生成装置おいて、生成すべき語について、省略可能であ
    ることを記述した文テンプレートを用いて文を生成する
    ようになっていることを特徴とする文生成装置。
  3. 【請求項3】 文テンプレートに基づき文を生成する文
    生成装置において、生成すべき語,語の意味,語のグル
    ープとそれに付随する語を記述した文テンプレートを用
    いて文を生成するようになっていることを特徴とする文
    生成装置。
  4. 【請求項4】 文テンプレートに基づき文を生成する文
    生成装置において、文テンプレート中に記述された語の
    意味やグループの中の一語を選択して、文を生成するよ
    うになっていることを特徴とする文生成装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の文生成装置において、単
    語間の接続可否を記述した接続表を有し、該接続表を用
    いて文テンプレート中に記述された語の意味やグループ
    の中の一語を選択することを特徴とする文生成装置。
  6. 【請求項6】 文テンプレートに基づき文を生成する文
    生成装置において、意味的に中心となる語と共起する語
    を対応づけて記述した格スロット辞書を有し、格スロッ
    ト辞書に基づき文を生成するようになっていることを特
    徴とする文生成装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の文生成装置において、語
    の繰り返しを記録する文テンプレートを用いて、文を生
    成するようになっていることを特徴とする文生成装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の文生成装置において、意
    味的に中心となる語と共起する助詞とを対応付けて記述
    した格スロット辞書を有し、該格スロット辞書に基づき
    文を生成することを特徴とする文生成装置。
  9. 【請求項9】 文テンプレートに基づき文を生成する文
    生成装置において、文のタイプと文テンプレートとを対
    応づけて記述した文テンプレートを用いて、文を生成す
    るようになっていることを特徴とする文生成装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の文生成装置において、
    文テンプレート中に文タイプを埋め込む旨を記述した文
    テンプレートを用いて、文を生成することを特徴とする
    文生成装置。
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