JPH07174878A - 常温核融合連鎖反応のための陰極及びその製造方法並びに常温核融合連鎖反応用電解液 - Google Patents

常温核融合連鎖反応のための陰極及びその製造方法並びに常温核融合連鎖反応用電解液

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JPH07174878A
JPH07174878A JP6103953A JP10395394A JPH07174878A JP H07174878 A JPH07174878 A JP H07174878A JP 6103953 A JP6103953 A JP 6103953A JP 10395394 A JP10395394 A JP 10395394A JP H07174878 A JPH07174878 A JP H07174878A
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metal
chain reaction
electrode
reaction
cathode
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JP6103953A
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Reiko Notoya
玲子 能登谷
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    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/10Nuclear fusion reactors

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  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 定常的に大量の過剰熱が得られ、安全で容易
に安価なエネルギー資源として利用できる常温核融合連
鎖反応電極用陰極及びその製造方法並びに常温核融合連
鎖反応用電解液を開発することを目的とする。 【構成】 常温核融合連鎖反応に好適に用いることがで
きる遷移金属、アルミニウム、スズ又はステンレス鋼の
空隙率が0.5〜80容量%の多孔質体金属から成る、
定常的に大量の過剰熱が得られ、安全で容易に安価なエ
ネルギー資源として利用できる、常温核融合連鎖反応電
極用陰極及びその製造方法並びにその常温核融合連鎖反
応に用いる電解質の重水、及び重水を含む軽水又は通常
の軽水の水溶液から成る電解液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は常温核融合連鎖反応用陰
極及びその製造方法並びに常温核融合連鎖反応用電解液
に関する。更に詳しくは高温プラズマ状態を達成するこ
となく、常温等の低温で電気化学的に核融合の連鎖反応
を実現するための使用に適した陰極及びその製造方法並
びに常温核融合連鎖反応用電解液に関する。
【0002】
【従来の技術】エネルギー資源として核分裂反応を利用
した原子力エネルギーは実用化されているが、安定性、
放射性廃棄物の発生等の問題がある。かかる点から核融
合はクリーンなエネルギー資源として期待されている
が、核融合を発現させるためには高密度で超高温、即ち
107 ℃にプラズマを閉じ込めなければならず、また非
常に強力な磁場等を必要とする等、その技術的困難性は
極めて高いものであった。
【0003】一方、1989年3月23日、M.フライ
シュマン(英国サウサンブトン大学)とS.ポンス(米
国ユタ大学)は陰極をパラジウム、陽極を白金とする重
水の電解系で、長時間電流を流し続けると、異常な発熱
と中性子の発生が認められると報告している(M.Fleisc
hmann and S.Pons, J.Electroanalytical Chem., 261,3
01(1989))。この現象は一般にコールドフュージョン
(Cold Fusion)、低温核融合又は常温核融合と呼ばれ、
極めて簡便に核融合反応を行わせることのできる方法と
して注目されている。
【0004】しかし、この方法は、全体的にみれば入力
より出力が大きくならないこと、ある時突然起きる現象
であること、パラジウム陰極は一回しか使用できないこ
と、重水及びパラジウムが高価であることなどの欠点を
有する。
【0005】また、最近、R.ミルズ(米)とS.クナ
イジス(米)はカリウムイオンの軽水溶液をフォイル状
ニッケル陰極を用いて電解することにより、異常発熱を
観測している(R.Miles and S.Knoizys, Fusion Techno
l., 19,65(1991))。しかし彼らは、この発熱は核融合に
よるものではないとし、水素が異常な化学状態(Schrun
ken Atom)を取ることによるとしている。彼ら及びブッ
シュ(米)の方法を更に検討したその後の報告では、得
られる過剰熱(〔出力 入力〕/入力で表現される)は
実用的にはたかだか30%が限度であり、得られるエネ
ルギーの総ワット数は0.5W以下で実用化には難があ
る。また、ニッケル陰極は再使用できない、電力の印加
が電流のオン/オフを繰り返す等複雑である、定常的な
熱発生はできない等の問題を有する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は上記
のような問題点を解決し、常温において核融合連鎖反応
を定常的に維持し、大量の過剰熱を発生し、安価で、長
期繰り返し使用可能で、安全に常温核融合を行わせるこ
とのできる常温核融合連鎖反応電極用陰極及びその製造
方法を提供することを目的とする。
【0007】本発明は、また前記常温核融合連鎖反応に
適した電解液を提供することを目的とする。本発明に従
えば、遷移金属、アルミニウム、スズ又はステンレス鋼
から選ばれた、空隙率0.5〜80容量%の多孔質体金
属から成る常温核融合連鎖反応電極用陰極が提供され
る。
【0008】本発明に従えば、また、遷移金属、アルミ
ニウム、スズ又はステンレス鋼から選ばれた、粒径10
nm〜100μmの金属粉を常温又は高温において加圧し
て成形し、又は成形後加熱することにより空隙率0.5
〜80容量%の多孔質体金属から成る常温核融合連鎖反
応電極用陰極を製造する方法が提供される。
【0009】本発明に従えば、更に、アルカリ金属、ア
ルカリ土類金属、第3A族元素及び遷移金属の水酸化
物、炭酸化合物、硫酸化合物、燐酸化合物、硝酸化合
物、ハロゲン化合物、過塩素酸化合物及びホウ素の化合
物の中から選ばれた、少なくとも一種の化合物を電解質
の軽水水溶液から成る常温核融合連鎖反応用電解液が提
供される。
【0010】本明細書において用いる“多孔質体金属”
なる用語は、多孔質金属塊又は多孔質金属の導電性容器
中の金属粒子又は金属粉末を含む。
【0011】電解液水溶液中で多孔質体の陰分極電極を
用いて陰分極を行うと、水素電極反応が生起され、その
際、電解質の金属イオン(Mz+:zはイオン価数を表
す)が電極表面において電子移動を起こし、電極表面層
に吸着、蓄積し、更には電極素材との間で、下記式
〔1〕で示されるように、金属間化合物(式中ではM
(I)で示す)を形成することが、本発明者の研究によ
り知られている(R.Notoya andA.Matsuda, J.Research
Inst. Catal. Hokkaido Univ., 14,198(1966);R.Notoy
a, Shokubai, 61(1970);R.Notoya, Elektrokhimiya, i
n press, 29,53(1993))。
【0012】この電極反応は、 〔1〕Mz+ + ze- =M(I)、 〔2〕M(I)+zH2 O = Mz+ + zOH-
zH 及び 〔3〕2H = H2 (注)M(I):電極金属との金属間化合物(水素電極
反応の中間体)
【0013】となるが、この反応の中間体である金属中
間体M(I)と吸着(吸収)水素Hとが、電極表面層内
に十分蓄積されるように工夫すれば、これらの中間体同
士が陰極電解液境界層及び電極金属内において核反応を
起こし、重水を用いることなく、通常の軽水の溶液系で
大量の発熱が得られる。また、この電解液中に、トリチ
ウムの生成が観測されたことにより: 1 1p + 1 0n → 2 1d + Q (I) 2 1d + 1 0n → 3 1t + Q (II) 2 1d + 2 1d → 3 1t + 1 1p + Q (III) → 3 2he + 1 0n + Q (III') 2 1d + 3 1t → 1 0n + 4 2he + Q (IV)及び 2 1d3個が反応する多体反応群 (IV') が高温核融合と同様に起きていることが明らかである。
ここにheはHeの原子核、Qはそれぞれの反応の放出
エネルギーであり、異なる値を取る。上記素反応中、最
も容易に起こる反応は(IV)であることは良く知られて
おり、3 1tが電解液中に検出されたことは、3 1tを生成
する反応即ち、(II),(III)及び以下に示すM(I)
が加わる多数の反応が十分速く起きており、又、3 1tが
中間体であることを示す。この系に中間体として1 0n,
1 1p,2 1d,3 2he,4 2heが少なくとも存在し、これ
らLittle Particle が、分岐種として働いていることが
わかる故、これら(I)〜(IV')及び下記の反応系は連
鎖反応系である(H.H.セミョーノフ著、管孝男,松
田秋八(マツダアキヤ)訳「化学反応論」上下2巻、岩
波書店、1963)。
【0014】次に、これらLittle Particle は金属間化
合物の中間体の核 A Z mと以下の反応を起こす: i) A Z m + 1 0n → A+1 Z m + Q → A Z-1 m + 1 1p + Q1 A-1 Z-1 m + 2 1d + Q → A-2 Z-1 m + 3 1t + Q (V)等々、 他に A-2 Z-2 m, A-3 Z-2 m,3 2he,4 2heが作られ
る。6種の(V)反応が起きうる。 A Z m + 1 0n → A+1 Z m + Q A+1 Z m + 1 0n → A+2 Z m + Q −−−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−−− A+n-1 Z m + 1 0n → A+n Z m + Q (V') (注) A Z mはM(I)として電極に存在する。 ii) A Z m + 1 1p → A+1 Z+1 m + Q → A Z+1 m + 1 0n + Q (VI) 等i)と同様、合計10種の(VI)系反応により A-1 Z
m, A-2 Z m, A Z-1 m, A-3 Z-1 m、かつt,p,
d,3 2he,4 2he等と一緒に作られる。 又は、 A Z m + 1 1p → A+1 Z+1 m + Q A+1 Z+1 m + 1 1p → A+2 Z+2 m + Q −−−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−−− A+n-1 Z+n-1 m + 1 1p → A+n Z+n m + Q (VI') 更に、 iii) A Z m + 2 1d → A+2 Z+1 m + Q (VII) 他12種の反応 又は、 A Z m + 2 1d → A+2 Z+1 m + Q A+2 Z+1 m + 2 1d → A+4 Z+2 m + Q −−−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−−− Z+2n-2 Z+n-1 m + 2 1d → A+2n Z+n m + Q (VII') iv) A Z m + 3 1t → A+3 Z+1 m + Q (VIII) 他11種の反応 又は、 A Z m + 3 1t → A+3 Z+1 m + Q A+3 Z+1 m + 3 1t → A+6 Z+2 m + Q −−−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−−− A+3n-3 Z+n-1 m + 3 1t → A+3n Z+n m + Q (VIII') v) A Z m + 3 2he → A+3 Z+2 m + Q (IX) vi) A Z m + 4 2he → A+4 Z+2 m + Q (X) vii)上記反応の過程で起こる核分裂 (XI) 等々、高温核融合炉内と同様の連鎖反応系が形成され、
電極表面層の固体内に熱エネルギーと中間体の蓄積が起
こり、常温において、上述核反応が起こり、過剰熱発生
と、電極の分散(爆発)が起きた。又は、n,p,d,
t捕獲(capture)、及び A Z m, A+n Z+n m,
A+2n Z+n m,A+3n Z+n m、からのn,p,d,tの放
出、放射能崩壊、核分裂及びこれらの連鎖反応による、
核反応が起きた。これらの実験に基づき、本発明に到達
した。
【0015】本発明を適用した新反応路により例えば以
下のような反応物質を得ることができる。 1.原子炉燃料の製造や原子炉の新核反応路用の場合。
親物質(Fortilematerial) 238 92Uの
新反応路 従来 239 94Puの生成速度の制御は、制御棒を用いたn
の量によっていた。しかし、本発明に係る電解による新
しい方法では、より正確なコントロールが可能になる。
その他、下記の従来の反応路が知られているが、 この反応路も本発明によれば下記新反応路にすることが
できる。 2.本発明によれば、質量数123、125、128、
129、130、131、133、135のIを、それ
ぞれ、質量数124、126、129、130、13
1、132、134、136のXeに変え、安定同意体
とする。 3.非放射性の有害物質であるCrを含む、例えば工業
廃水等、汚水も本発明によれば、52 24 Cr + p → 53 25Mn なる反応で浄化することができる。 4.更に本発明によれば下記反応でPuを安定物質化す
ることができる。241 94 Pu + p → 242 95Am 即ち、 241 94Puの半減期は14.4年であるが、 242
95Amのそれは半減期は実に152年以上である。その
他多くの対象があるが全て(VI')の反応式で表わされ
る。
【0016】本発明の常温核融合連鎖反応電極用陰極を
用いれば、電解質の軽水溶液を遷移金属、アルミニウ
ム、スズ又はステンレス鋼から成る、空隙率が0.5〜
80容量%の多孔質体を陰極として電気分解することに
より所望の常温核融合連鎖反応を行わせることができ
る。電気分解の前に、多孔質陰極を真空系に置いて吸着
物質や細孔中に存在する気体を真空引きした後、純粋な
水素、酸素もしくはヘリウムガスで、又は電解液で細孔
を満たす。
【0017】本発明において陰極として使用される多孔
質金属を構成する金属元素は遷移金属、アルミニウム、
スズ又はステンレス鋼である。そのような遷移金属とし
ては、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、C
u、Zu、Zr、Nb、Mo、Tc、Ru、Rh、P
d、Ag、Cd、Hi、Ta、W、Re、Os、Ir、
Pt、Au、Hgが挙げられる。特に好ましい構成金属
はニッケル、コバルト、白金及びステンレス鋼である。
【0018】本発明においては、これらの金属を用いて
空隙率0.5〜80容量%の多孔質体から常温核融合連
鎖反応電極用陰極を構成する。本発明における、多孔質
電極の製造は各種の方法が採用できるが、好ましくは粒
径が100nm〜100μmの金属粉を低温(例えば−2
00〜100℃)又は高温(例えば100〜2000
℃)において、空気中にて加圧して成形又は成形後加熱
(例えば300〜1000℃)することによって製造す
ることができる。100nm未満では成形が困難であり、
100μmを超えたものを原料としたものでは電極とし
ての堅牢性に優れたものが得られにくい。加圧する圧力
は200トン/cm2 までの範囲から適宜選択される。原
料金属粉は単独又は二種以上の混合物として用いてもよ
く、また合金化したものを用いてもよい。
【0019】陰極の空隙率は0.5〜80容量%とする
必要がある。0.5容量%未満では効果が十分でなく、
80容量%を超えると堅牢性に優れた陰極は得られず、
また前述した金属中間体M(I)と吸着(吸収)水素H
とが電極上に十分蓄積する効果が十分発揮されない。特
に好ましい空隙率は20〜50容量%である。また、真
の表面積の見掛けの表面積に対する比〔粗度(roughness
factor)〕は100以上、好ましくは3,000〜1
0,000である。
【0020】陰極の製法として特に好ましい方法は、原
料の遷移金属、アルミニウム又はステンレス鋼として粒
径10nm〜100μmのほぼ球状の微小球体を使用する
方法である。特に粒径が10〜30μmの範囲にある、
ほぼ同じ粒径の微小球体を使用して成形した成形体が、
電極としての活性が高く、また前述の陰極上の現象が生
起し易く好ましい。また、この際、原料金属粉とは異な
る種類の遷移金属又はアルミニウムを、平均粒径が10
nm以下の微小粉体の形で添加してもよい。また、形成さ
れた成形体を異なる種類の遷移金属又はアルミニウムの
溶液で含浸、塗布、電解又は無電解メッキ処理等を施し
てもよいし、或いは或る種の金属ガスを蒸着させたり、
そして/又はスパッタリングさせたりしてもよい。更
に、成形体を他の金属フィルムもしくは多孔質金属でカ
バーしてもよい。更に径10-8mm程度のクラスター状金
属粒子も本発明に用いる常温核融合連鎖反応用電極とし
て有効であり、蒸着又は混合物として細孔中に入れるこ
とができる。
【0021】本発明において、常温核融合連鎖反応用電
極の陽極としては、従来の一般的な陽極を用いることが
できる。そのような陽極を構成する材料として代表的な
ものは白金(Pt)、白金族金属、もしくはその酸化物
又はこれらの混合酸化物などである。
【0022】本発明に係る常温核融合連鎖反応用電解液
は、電解質を溶解した軽水である。通常の水を用いて常
温核融合連鎖反応を実現するのが本発明の特徴である。
従って、天然水や通常の工業用水等を用いて常温核融合
させることが十分可能であるが、好ましくない電解反応
を惹き起こす不純物を除去するために、蒸留法又はイオ
ン交換法等の通常の精製法で精製された軽水を使用する
のが好ましい。また重水及び軽水と重水の混合したもの
を用いてもよい。
【0023】本発明における電解質としては、アルカリ
金属、アルカリ土類金属、第3A族元素及び遷移金属の
水酸化物、炭酸化合物、硫酸化合物、燐酸化合物、硝酸
化合物、ハロゲン化合物、過塩素酸化合物及びホウ素の
化合物が使用できる。かかる化合物の具体例としては、
例えば、KOH、K2 CO3 、CoSO4 、LiOH、
Li2 CO3 、NaOH、Na2 CO3 、KCl、KN
3 、K2 SO4 、KClO4 、K3 PO4 等が挙げら
れるが、廉価であること、溶解度が高いことからイオン
濃度が高くなるため、特に好ましくはK2 CO3 及びC
oSO4 である。
【0024】これらの電解質は単独もしくは二種以上の
混合物として使用することができ、その濃度は軽水の溶
液として溶解していれば特に制限されないが、通常0.
01モル/リットル以上、好ましくは0.1モル/リッ
トル以上である。
【0025】なお、電解液としては、具体的には以下の
ような被処理液を使用することもできる。 (1)原子炉燃料の製造や原子炉の新核反応路用の場合
には、原子番号82(Pb)以上、98(Cf)までの
元素をイオン、錯体の形で含む水溶液、有機無機の非水
溶媒の溶液、溶融塩。 (2)核廃棄物の再生及び無毒化の場合には、核廃棄物
をイオン、錯体の形で含む水溶液、有機無機の非水溶媒
の溶液、溶融塩。 (3)理学及び医学用放射性廃棄物の無毒化の場合に
は、放射化学、放射化化学の研究や医療、検査用に用い
られた放射性物質(例:14C、131I等)をイオ
ン、錯体の形で微量又は大量に含む廃液としての水溶
液、有機無機の非水溶媒の溶液、溶融塩。 (4)有害金属、重金属の汚染除去の場合には、Cd,
Hg,Tl等有害金属をイオン、錯体の形で微量又は大
量に含む公害廃液としての水溶液、有機無機の非水溶媒
の溶液、溶融塩。 (5)有用元素、希少元素の製造の場合には、Mo,
W,Hg,Tl,Pb,白金族金属、稀土類元素をイオ
ン、錯体の形で微量又は大量に含む水溶液、有機無機の
非水溶媒の溶液、溶融塩。
【0026】電気分解の際に陰極と陽極との間に印加さ
れる極間電圧は通常1.5〜50V程度、好ましくは2
〜10Vである。両極間に流れる電流量は、電極の見掛
けの表面積1cm2 当たり通常1mA以上であるが特に制限
されない。
【0027】電気分解は、常温及び常圧下で行ってよ
く、必要に応じて加圧下で行ってもよく、温度も0〜3
00℃又は更に高温でもよい。
【0028】
【実施例】以下実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明を以下の実施例に限定するものでないことは
いうまでもない。実施例1 粒径10μm未満と20μm超のサイズを除去した粒径
10〜20μm(平均粒径15μm)の完全球に近いニ
ッケル微小球体から成るニッケル粉末を、常温下におい
て荷重10トン/cm2 でプレス成形して、空隙率30%
の1×0.5×0.1cmの板状陰極を作成した。これの
粗度は4000であった。
【0029】この陰極とこれに対向する白金製陽極及び
白金製参照電極で構成したガラス製の同一の電解槽
(a)、(b)の2槽に濃度0.5モル/リットルの炭
酸カリウムの軽水溶液20mlを入れたものを恒温槽に収
容した。恒温槽は電解の間中、19.40℃プラスマイ
ナス0.01℃に保持した。電気分解を開始し、電解槽
中の電解液の温度は開始時の20℃から60℃に上昇し
た。
【0030】電気分解のために加えたエネルギーWinpu
t は次の式から求められる。 Winput =I(E−1.482V) ここで、Iは電流値、Eは陰極と陽極との電位差、I×
1.482Vは、軽水の水素酸素発生反応 H2 O=H
2 +(1/2)O2 に要するエンタルピー変化の値を示す。
重水の場合はこのエンタルピー変化はI×1.54Vで
ある。
【0031】リファレンスとして同じ電解槽に、抵抗値
14オームのニクロム線ヒーターから成る標準ヒーター
を挿入したものを用い、電解の時と同じエネルギーWin
putを与え、その際の電解液の温度上昇を同様に測定し
て比較解析を行った。
【0032】図1は電解槽(a)、(b)の電解液の温
度上昇(それぞれ1a、1bで示す)とリファレンスの
温度上昇(2で示す)を示すグラフ図である。電解液が
2.2joule. sec-1のWinput に対して初期温度20℃
から50℃に上昇していることが分かる。またWinput
と温度上昇が比例関係にあり、リファレンスに対して著
しく温度上昇があることが分かる。この差は過剰熱(△
Woutput)として定義される。
【0033】図2は過剰熱△Woutputと加えたエネルギ
ーWinput の関係を示すグラフ図であり、図2から△W
outputがWinput に対し3倍以上であることが理解され
る。
【0034】電気分解の後、電解液を検出精度0.02
ppm の炎光分光分析装置でカルシウム濃度を測定したと
ころ、4.4wt.ppm及び3.6wt.ppmのカルシウム濃度
の増加が確認された。
【0035】以上のことから、次のような核反応が起こ
ったものと推測される。 上式の左辺に示されたエネルギー量が或るプロセスにお
いて出力される。
【0036】実施例2 上記の電極を用いた上述の電解液中で、トリチウム
(3t)が常温核反応により発生していること及びこのこ
とが連鎖反応系の存在を示すことを明らかにした。以下
の通りである。 1 p + 1n → 2d + Q(MeV) (XIV) 2 d + 1n → 3t + Q' (MeV) (XV) A Z m + 2d → A+1 Z+1 m + 1n +(Q''MeV) (XVI) 2 d + 2d → 3t + 1p +(Q''' MeV) (XVII) A Z m + 3t → A+1 Z+1 m + 2 1n(Q''''MeV) (XVIII) 2 d + 3t → n + α(4 2he)+ Q''''' (XIX) トリチウムを殆ど含まない軽水や重水の電解液中に、電
解後、トリチウムが検出された。トリチウムは放射性で
あるので、微量にもかかわらず正確に定量された。しか
し、電解中の過剰熱は、常に100〜200%に保たれ
た。従って、 3tの発生のための必要条件である、上記
の常温核融合連鎖反応(XIV)〜(XVII)が確実に起きて
いることが証明された。このような多くの中間体を含む
系は、これらが分岐種となり、連鎖反応系を形成する。
従って、(XII),(XIII)のような核反応を可能にする
エネルギーを固体内に実現する。しかし、この系が爆発
を引き起こすことが少ないのは固体内におけるため中間
体のなだれ的増殖に至らないためである。
【0037】電解する前の電解液20mlに含まれるトリ
チウムは0である。トリチウムの測定には、Packa
rd社のTri−Carb 2550 TR/AB L
iquid Scintillation Analy
zer及び同社のScintillator Ulti
ma Gold XR(10ml)を使用した。この測定
のバックグラウンドの値は、4±2cpm である。電解電
流I=0.3amp にて、24時間電解した後、電解液中
のトリチウム量は35±2Bqであった。
【0038】実施例3 実施例2と同じK2 CO3 電解液を用いたが、水は重水
(D2 O:9.8%以上)とした。この系で24時間
0.3amp で電解した後に発生した 3tの量は39.4
±10Bqであった。電解前の重水に含まれる 3tは4.
3±0.5Bqであった。
【0039】実施例4 実施例1において、電解質を濃度0.2モル/リットル
の硫酸コバルトに代えた以外は実施例1と同様にして電
気分解を行った。電解液の温度は20℃から50℃まで
上昇し、50℃の状態が100時間維持された。このと
きの過剰熱△Woutputと加えたエネルギーWinput の関
係を図3のグラフ図に示す。以上のことから、次のよう
な核反応が起こったものと推測される。
【0040】本発明の常温核融合連鎖反応方法は、過剰
熱を300%以上も発生させることができ、定常電流に
よる入力に対して比例した定常発熱を発生させることが
できる。また陰極は5000回以上も再使用あるいは長
期使用することができ、陰極として堅牢であり自由な形
状に成形することができ、安全で容易に安価なエネルギ
ー資源として多いに期待される。
【0041】実施例5 実施例1〜4において用いた電解槽に0.5Mの水酸化
リチウムを電解質として用い、陰極に実施例1において
用いた多孔質ニッケル及び白金黒付白金(roughness fa
ctor=3000)を用いて実験を行ったところ、ニッケ
ルの場合220%、白金の場合250%の過剰熱が発生
し、下記の核融合が起きていることを示した。 なお、実施例3においても、実施例1の場合と同様、前
記連鎖反応(XIV)〜(XVII)が生起していることが確認
された。
【0042】実施例6 電極用多孔質ニッケル(10×5×0.1mm)を電解す
る前に、10-6mmHg到達真空度のガラス管に20〜30
℃で100時間入れておき、その間数時間数回にわたり
100〜150℃に加熱した後、電解液をガラス管に導
入し、ニッケル中の細孔を電解液で満たした。
【0043】この電極を用いた場合(1a)及び上記の
真空処理をしなかった場合(1b)についての、電解に
よる入力Winput 電力(ワット)及びWinput による電
解液0.5M K2 CO3 軽水水溶液(20ml)の温度
上昇との関係を図5に示す。曲線2は比較のためのヒー
ターの関係を示す。
【0044】図5及び6に示すように、真空処理を行っ
た場合には、過剰熱は370%以上であるが(1a)、
処理をしなかった場合には、170〜240%であり
(1b)、処理をしない場合は、過剰熱が半減し、更
に、電極の汚染による活性低下も著しい。なお、図6は
図5より得たWinput とWoutputとの関係を示す。
【0045】
【発明の効果】本発明の常温核融合連鎖反応方法は、過
剰熱を300%以上も発生させることができ、定常電流
による入力に対して比例した定常発熱ができる。また陰
極は5000回以上も再使用あるいは長期使用可であ
り、陰極として堅牢であり自由な形状に成形でき、安全
で容易に安価なエネルギー資源として多いに期待され
る。又、本発明を適用した新反応路により種々の核反応
物質を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における、加えたエネルギーと電解液
の温度上昇との関係を示すグラフ図であり、
【図2】実施例1における、加えたエネルギーと発生し
た過剰熱との関係を示すグラフ図であり、
【図3】実施例4における、加えたエネルギーと発生し
た過剰熱との関係を示すグラフ図であり、
【図4】実施例5における、加えたエネルギーと発生し
た過剰熱との関係を示すグラフ図である。
【図5】実施例6における、入力エネルギーWinput と
2 CO3 溶液の温度との関係を示すグラフ図である。
【図6】実施例6における、入力エネルギーと出力エネ
ルギーとの関係を示すグラフ図である。
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】また、最近、R.ミルズ(米)とS.クナ
イジス(米)はカリウムイオンの軽水溶液をフォイル状
ニッケル陰極を用いて電解することにより、異常発熱を
観測している(R.Mills and S.Kneizys, Fusion Techno
l., 19,65(1991))。しかし彼らは、この発熱は核融合に
よるものではないとし、水素が異常な化学状態(Schrun
ken Atom)を取ることによるとしている。彼ら及びブッ
シュ(米)の方法を更に検討したその後の報告では、得
られる過剰熱(〔出力 入力〕/入力で表現される)は
実用的にはたかだか30%が限度であり、得られるエネ
ルギーの総ワット数は0.5W以下で実用化には難があ
る。また、ニッケル陰極は再使用できない、電力の印加
が電流のオン/オフを繰り返す等複雑である、定常的な
熱発生はできない等の問題を有する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は上記
のような問題点を解決し、常温において核融合連鎖反応
を定常的に維持し、大量の過剰熱を発生し、安価で、長
期繰り返し使用可能で、安全に常温核融合を行わせるこ
とのできる常温核融合連鎖反応電極用陰極及びその製造
方法を提供することを目的とする。本発明は、また前記
常温核融合連鎖反応に適した電解液を提供することを目
的とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】 本発明に従えば、遷移金
属、アルミニウム、スズ又はステンレス鋼から選ばれ
た、空隙率0.5〜80容量%の多孔質体金属から成る
常温核融合連鎖反応電極用陰極が提供される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】次に、これらLittle Particle は金属間化
合物の中間体の核 A Z mと以下の反応を起こす: i) A Z m + 1 0n → A+1 Z m + Q → A Z-1 m + 1 1p + Q1 A-1 Z-1 m + 2 1d + Q → A-2 Z-1 m + 3 1t + Q (V)等々、 他に A-2 Z-2 m, A-3 Z-2 m,3 2he,4 2heが作られ
6種の(V)反応が起きうる。 A Z m + 1 0n → A+1 Z m + Q A+1 Z m + 1 0n → A+2 Z m + Q −−−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−−− A+n-1 Z m + 1 0n → A+n Z m + Q (V') (注) A Z mはM(I)として電極に存在する。 ii) A Z m + 1 1p → A+1 Z+1 m + Q → A Z+1 m + 1 0n + Q (VI) 等i)と同様、合計10種の(VI)系反応により A-1 Z
m, A-2 Z m, A Z-1 m, A-3 Z-1 m、t,p,d,
3 2he,4 2he等と一緒に作られる。 又は、 A Z m + 1 1p → A+1 Z+1 m + Q A+1 Z+1 m + 1 1p → A+2 Z+2 m + Q −−−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−−− A+n-1 Z+n-1 m + 1 1p → A+n Z+n m + Q (VI') 更に、 iii) A Z m + 2 1d → A+2 Z+1 m + Q (VII) 他12種の反応 又は、 A Z m + 2 1d → A+2 Z+1 m + Q A+2 Z+1 m + 2 1d → A+4 Z+2 m + Q −−−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−−− Z+2n-2 Z+n-1 m + 2 1d → A+2n Z+n m + Q (VII') iv) A Z m + 3 1t → A+3 Z+1 m + Q (VIII) 他11種の反応 又は、 A Z m + 3 1t → A+3 Z+1 m + Q A+3 Z+1 m + 3 1t → A+6 Z+2 m + Q −−−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−−− A+3n-3 Z+n-1 m + 3 1t → A+3n Z+n m + Q (VIII') v) A Z m + 3 2he → A+3 Z+2 m + Q (IX) vi) A Z m + 4 2he → A+4 Z+2 m + Q (X) vii)上記反応の過程で起こる核分裂 (XI) 等々、高温核融合炉内と同様の連鎖反応系が形成され、
電極表面層の固体内に熱エネルギーと中間体の蓄積が起
こり、常温において、上述核反応が起こり、過剰熱発生
と、電極の分散(爆発)が起きた。又は、n,p,d,
t捕獲(capture)、及び A Z m, A+n Z+n m,
A+2n Z+n m,A+3n Z+n m、からのn,p,d,tの放
出、放射能崩壊、核分裂及びこれらの連鎖反応による、
核反応が起きた。これらの実験に基づき、本発明に到達
した。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】本発明を適用した新反応路により例えば以
下のような反応物質を得ることができる。 1.原子炉燃料の製造や原子炉の新核反応路用の場合。
親物質(Fertilematerial) 238 92Uの
新反応路 従来 239 94Puの生成速度の制御は、制御棒を用いたn
の量によっていた。しかし、本発明に係る電解による新
しい方法では、より正確なコントロールが可能になる。
その他、下記の従来の反応路が知られているが、 この反応路も本発明によれば下記新反応路にすることが
できる。 2.本発明によれば、質量数123、125、128、
129、130、131、133、135のIを、それ
ぞれ、質量数124、126、129、130、13
1、132、134、136のXeに変え、安定同意体
とする。 3.非放射性の有害物質であるCrを含む、例えば工業
廃水等、汚水も本発明によれば、52 24 Cr + p → 53 25Mn なる反応で浄化することができる。 4.更に本発明によれば下記反応でPuを安定物質化す
ることができる。241 94 Pu + p → 242 95Am 即ち、 241 94Puの半減期は14.4年であるが、 242
95Amのそれは半減期は実に152年以上である。その
他多くの対象があるが全て(VI')の反応式で表わされ
る。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】なお、電解液としては、具体的には以下の
ような被処理液を使用することもできる。 (1)原子炉燃料の製造や原子炉の新核反応路用の場合
には、原子番号82(Pb)以上、98(Cf)までの
元素をイオン、錯体の形で含む水溶液、有機無機の非水
溶媒の溶液、溶融塩。 (2)核廃棄物の再生及び無毒化の場合には、核廃棄物
をイオン、錯体の形で含む水溶液、有機無機の非水溶媒
の溶液、溶融塩。 (3)理学及び医学用放射性廃棄物の無毒化の場合に
は、放射化学、放射化化学の研究や医療、検査用に用い
られた放射性物質(例: 14 131等)をイオン、錯
体の形で微量又は大量に含む廃液としての水溶液、有機
無機の非水溶媒の溶液、溶融塩。 (4)有害金属、重金属の汚染除去の場合には、Cd,
Hg,Tl等有害金属をイオン、錯体の形で微量又は大
量に含む公害廃液としての水溶液、有機無機の非水溶媒
の溶液、溶融塩。 (5)有用元素、希少元素の製造の場合には、Mo,
W,Hg,Tl,Pb,白金族金属、稀土類元素をイオ
ン、錯体の形で微量又は大量に含む水溶液、有機無機の
非水溶媒の溶液、溶融塩。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遷移金属、アルミニウム、スズ及びステ
    ンレス鋼から選ばれた、空隙率0.5〜80容量%の少
    なくとも一種の多孔質体金属から成る常温核融合連鎖反
    応電極用陰極。
  2. 【請求項2】 前記遷移金属が、Ti、V、Cr、M
    n、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Zr、Nb、M
    o、Tc、Ru、Rh、Pd、Ag、Cd、Hi、T
    a、W、Re、Os、Ir、Pt、Au及びHgの中か
    ら選ばれた少なくとも一種の金属である請求項1に記載
    の常温核融合連鎖反応電極用陰極。
  3. 【請求項3】 前記多孔質体金属の空隙率が20〜50
    容量%である請求項1又は2に記載の常温核融合連鎖反
    応電極用陰極。
  4. 【請求項4】 遷移金属、アルミニウム、スズ及びステ
    ンレス鋼から選ばれた少なくとも一種の金属の、粒径1
    0nm〜100μmの金属粉を常温又は高温において加圧
    して成形し、又は成形後加熱することにより空隙率0.
    5〜80容量%の少なくとも一種の多孔質体金属から成
    る常温核融合連鎖反応電極用陰極を製造する方法。
  5. 【請求項5】 金属粉がほぼ球状の粒径10〜30μm
    の微小球体である請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 アルカリ金属、アルカリ土類金属、第3
    A族元素及び遷移金属の水酸化物、炭酸化合物、硫酸化
    合物、燐酸化合物、硝酸化合物、ハロゲン化合物、過塩
    素酸化合物及びホウ素の化合物の中から選ばれた少なく
    とも一種の化合物の電解質の軽水水溶液から成る常温核
    融合連鎖反応用電解液。
  7. 【請求項7】 電解質の濃度が0.01モル/リットル
    以上である請求項6に記載の電解液。
  8. 【請求項8】 電解質が、KOH、LiOH、NaO
    H、K2 CO3 、CoSO4 、Li2 CO3 、Na2
    3 、KCl、KNO3 、K2 SO4 、KClO4 及び
    3 PO4 の群から選ばれた少なくとも一種の化合物で
    ある請求項6又は7に記載の電解液。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999005683A1 (fr) * 1997-07-24 1999-02-04 Blanchard Rheal Procede d'induction de capture electronique par les protons
CN103518237A (zh) * 2011-04-26 2014-01-15 S·皮安泰利 通过由金属的纳米晶体结构上的轨道俘获吸附的氢的核反应产生能量的方法和装置

Non-Patent Citations (1)

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Title
FUSION TECHNOLOGY=1993 *

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