JPH07174231A - 応力集中を防止するブラダ - Google Patents

応力集中を防止するブラダ

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JPH07174231A
JPH07174231A JP5181977A JP18197793A JPH07174231A JP H07174231 A JPH07174231 A JP H07174231A JP 5181977 A JP5181977 A JP 5181977A JP 18197793 A JP18197793 A JP 18197793A JP H07174231 A JPH07174231 A JP H07174231A
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    • F16L55/00—Devices or appurtenances for use in, or in connection with, pipes or pipe systems
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    • F16L55/053—Pneumatic reservoirs the gas in the reservoir being separated from the fluid in the pipe

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ブラダが急激に膨張しても取付け
フランジの付根に変動応力が掛からないため疲労破壊す
ることがなく、ブラダのガス透過も事実上支障がない程
度に抑えられるブラダを提供する。 【構成】 ゴム等の弾性材料により袋状に形成して、そ
の開口部に取付けフランジを周設したブラダにおいて、
その取付けフランジに近い一部分の円周を他の部分より
も肉薄に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、応力集中を防止するブ
ラダ。詳しくはブラダの取付けフランジの付根近くに肉
薄部を設けて、この肉薄部によりガス透過の問題もな
く、取付けフランジの付根に掛かる変動応力を確実に防
止させるブラダに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、図６に示すようにゴム等の弾性材
料により袋状に形成して、その開口部に取付けフランジ
１３を周設し、このフランジ１３により容器主体１４へ
気密的に取付ける応力集中を防止するキュムレータ用ブ
ラダ１５は周知であり、このブラダ１５は図７に一部分
を拡大して示す通り、全体の厚さを取付けフランジ１３
の付根１６の厚さと同じに形成してある。
【０００３】従って、容器主体１３に蓄積した液体を高
速度で吐出すると、これにつれてブラダ１５が急激に膨
張し、取付けフランジ１３の付根１６へ変動応力を掛け
るから、ブラダ１５の取付けフランジ１３の付根１６が
疲労破壊を生じ易い欠点がある。しかしこの欠点は、図
面には示してないがブラダ１５全体の肉厚を取付けフラ
ンジ１３の付根１６の厚さよりも薄くすれば、変動応力
が付根１６へは掛からなくなるため解消されるが、ブラ
ダ１５全体を肉薄にすれば当然ガス透過が大きくなっ
て、封入ガスの漏出によるアキュムレータの能力低下を
短時日で起こす欠点がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した欠
点を解決するためになされたもので、ブラダが急激に膨
張しても取付けフランジの付根に変動応力が掛からない
ため疲労破壊することがなく、ブラダのガス透過も事実
上支障がない程度に抑えられる応力集中を防止するブラ
ダを提供することを課題としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明に係る応力集中を
防止するブラダは、ゴム等の弾性材料により袋状に形成
して、その開口部に取付けフランジを周設したブラダに
おいて、その取付けフランジに近い一部分の円周を他の
部分よりも肉薄に形成して課題の解決を行うものであ
る。
【０００６】
【作用】前記のように構成される本発明の応力集中を防
止するブラダは、図１に示すように容器主体内に装着し
て液体室と気体室を区画形成させ、その気体室に窒素ガ
ス等の圧力気体を給気弁から封入し、液体室へ前記ブラ
ダを圧縮させて給排口から液体を送入することにより、
圧力液体の蓄積を行わせるもので、この蓄積液体を高速
度で給排口から吐出するとき、ブラダは内部の気体圧で
急激に膨張する。しかしこの膨張状態は、まず取付けフ
ランジに近い肉薄部から円周方向へ膨張して図３に示す
ように容器主体に密着した状態となり、その後に軸方
向、即ち、液体給排口側へ伸びるもので、この伸びは吐
出速度が速ければ速いほどブラダ全体が伸ばされるよう
になる。
【０００７】前記のように液体給排口側へ伸ばされると
き、摩擦力と引張力の総合力の小さい部分から伸びるこ
とになり、肉薄部分は他の部分に比べ摩擦力が大きいか
らしっかりと容器主体に係止されており、これより下側
が伸ばされる結果になる。しかし摩擦力より液体給排口
側に伸ばされる力が強いときは、肉薄部が他の部分に比
較して小さな力で伸びて、取付けフランジの付根には力
を及ぼさない。従ってブラダが急激に膨張しても取付け
フランジの付根に変動応力が掛からないためこの部分に
疲労破壊を生じることがない。
【０００８】又、前記したブラダの肉薄部は、他の部分
に比較するとガス透過は多くなるがその面積は小さく、
しかも取付けフランジの付根の近くへ設けられるため、
アキュムレータの使用条件によっては、稀に肉薄部が容
器主体から離れて作動することがある以外、容器主体へ
密着してこれによりガス透過を抑制されるため、ブラダ
からのガス透過は事実上支障がない程度に抑えられるも
のである。
【０００９】
【実施例】以下に本発明に係る応力集中を防止するブラ
ダの実施例を図面に基づいて説明する。
【００１０】図１はこの応力集中を防止するブラダの使
用状態の一例を示す縦断正面図。図２は同上ブラダが膨
張した状態を示す縦断正面図。図３は同上ブラダの容器
主体への取付け状態を示す一部分の拡大縦断正面図。図
４は図３の一部変形例を示す一部分の拡大縦断正面図。
図５は同上ブラダの外側を凹ませて肉薄部を形成した場
合の各部の肉厚比を示す説明図。図６は同上ブラダの内
側を凹ませて肉薄部を形成した場合の各部の肉厚比を示
す説明図。図７は従来のブラダの使用状態を示す縦断正
面図。図８は従来のブラダの容器主体への取付け状態を
示す一部分の拡大縦断正面図である。
【００１１】図１〜図６において１は、応力集中を防止
するブラダで、ゴム等の弾性材料により図１に示すよう
な袋状に形成して、その開口部にシール機能をも果たす
取付けフランジ２を図１〜図３のように外側に周設する
か、図４のように内側に周設するかして、底面の中央下
側に弁体３を埋入固定し、ブラダ１の周面には図１に示
すように肉厚の縦突条４を所定の間隔で並設して、これ
ら突条４の部分とその間の部分との肉厚差によりブラダ
１の直径方向の収縮形態がデルタ型等に規制されるよう
にしてある。
【００１２】５は前記したブラダ１の取付けフランジ２
に近い一部の周面に設けた肉薄部で、図１〜図６に示す
通り、その厚さを取付けフランジ２の付根６及びブラダ
１の他の部分よりも薄くしたもので、この肉薄部５は図
１、図３、図５に示すようにブラダ１の外側を凹ませる
か、図４、図６に示すように内側を凹ませるか、或いは
図面には示してないが内外両側を凹ませるかして形成す
るもので、その巾は図３に示すようにこの部分が外側へ
膨出して後記する容器主体に密着し、容器主体との間に
強大な摩擦力を発揮して、引張応力が取付けフランジ２
の付根６へ伝へられないようにするもので、このブラダ
１の肉薄部５と他の部分との肉厚配分は、図５、図６に
示すようにブラダ１の標準厚さをＡとし、肉薄部５の厚
さをＢとし、取付けフランジ２の付根６の厚さをＣと
し、肉薄部Ｂと他の部分との接合部のアールをそれぞれ
Ｄ，Ｅ，Ｆとした場合、 Ｂ＜０．６５Ａ Ｃ＞Ａ Ｄ＞５Ａ Ｅ＞５Ａ Ｆ＞５Ａ に設定すると好ましい結果が得られた。
【００１３】７はアキュムレータの容器主体で、その内
側に前記ブラダ１を収容し、このブラダ１の取付けフラ
ンジ２が外側に周設される場合は、内周に設けた段部８
に支持させ、取付けフランジ２が内側に周設される場合
は、蓋体９の外周に設けた溝１０に支持させて、容器主
体１の上部に蓋体９を螺合し、この蓋体９と段部８か、
蓋体９と容器主体７の斜面１１かで取付けフランジ２を
挟圧させることにより、ブラダ１を容器主体１へ気密的
に強固に取付けて、その内側の気体室イと外側の液体室
ロとを区画形成させ、前記気体室イには前記蓋体９に装
着した給気弁１２から窒素ガス等を封入し、前記液体室
ロへは容器主体７の下部に螺合した蓋体１１に形成され
る給排口１４から圧力液体を出入させて圧力液体の蓄積
及び緩衝等の動作を行わせるようにしてある。
【００１４】前記実施例に示した応力集中を防止するブ
ラダは、図１に示す通り容器主体７に取付けてアキュム
レータを構成させ、公知の通りブラダ１内の気体室イへ
給気弁１２から窒素ガス等を封入し、液体室ロへ給排口
１４から液体を送入すると、ブラダ１が圧縮されて液体
室ロへ所要量の圧力液体を蓄積する。そしてこの蓄積液
体を前記ブラダ１とガスの膨張により吐出するもので、
この際の吐出速度が速いとブラダ１が急激に膨張するか
ら、図７、図８のように肉厚一定のブラダ１５では取付
けフランジ１３の付根１６に変動応力が掛かって疲労破
壊を起させるような場合でも、本発明のブラダ１は、取
付けフランジ２の近くに設けた肉薄部５が他の部分に比
べて摩擦力が大きく、しっかりと容器主体７に係止され
る。しかし摩擦力よりも軸方向、即ち液体給排口側へ伸
びる力が強いときは、肉薄部は他の部分に比較して小さ
な力で伸び、フランジ１３の付根１６には力を及ぼさせ
ない。このためブラダ１は急激に膨張してもその取付け
フランジ１３の付根１６に変動応力が掛らないからブラ
ダ１が疲労破壊をすることがなかった。
【００１５】又、前記した肉薄部５は、他の部分よりも
ガス透過が多少多くるが、その面積は全体の面積に対し
て１０％以下であり、しかも、その位置が取付けフラン
ジの付根近くにあるため、アキュムレータの使用条件に
よっては、まれに肉薄部が容器主体より離れて作動する
ことがある以外、容器主体７に密着してこれによりガス
透過を抑制されているため、ブラダからのガス漏洩は事
実上支障がない程度に少ないものであった。
【００１６】
【発明の効果】前述した通り本発明に係る応力集中を防
止するブラダは、これが急激に膨張しても取付けフラン
ジ近くに設けた肉薄部が他の部分よりも大きな摩擦力で
容器主体に係止されているからこれより下側で伸ばされ
る結果になり、又、摩擦力よりも軸方向へ伸びる力が強
いときは、肉薄部が他の部分に比較して小さな力で伸
び、ブラダの取付けフランジの付根には引張力を付加し
ない。従ってブラダが急激に膨張しても取付けフランジ
の付根に変動応力がかゝらないから、疲労破壊がなくブ
ラダの寿命が大巾に延長される。又、このブラダは、肉
薄部の設置によりガス透過が多少多くなっても、肉薄部
の面積は小さくて、しかもその設置位置からアキュムレ
ータの使用条件によっては、稀にブラダの肉薄部が容器
主体から離れて作動する以外は、容器主体に密着してこ
れによりガス透過を抑制されるため、ブラダののガス透
過は実用上に支障がない程度に抑えられるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る応力集中を防止するブラダの使用
状態の一例を示す縦断正面図である。
【図２】同上のブラダが膨張した状態を示す縦断正面図
である。
【図３】同上ブラダの容器主体への取付け状態を示す一
部分の拡大縦断正面図である。
【図４】図３の一部変形例を示す一部分の拡大縦断正面
図である。
【図５】同上ブラダの外側を凹ませて肉薄部を形成した
場合の各部の肉厚比を示す説明図である。
【図６】同上ブラダの内側を凹ませて肉薄部を形成した
場合の各部の肉厚比を示す説明図である。
【図７】従来のブラダの使用状態を示す縦断正面図であ
る。
【図８】同上ブラダの容器主体への取付け状態を示す一
部分の拡大縦断正面図である。
【符号の説明】 １ ブラダ ２ 取付けフランジ ４ 肉薄部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ゴム等の弾性材料により袋状に形成し
    て、その開口部に取付けフランジを周設したブラダにお
    いて、その取付けフランジに近い一部分の円周を他の部
    分よりも肉薄に形成したことを特徴とする応力集中を防
    止するブラダ。
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