JPH0717346Y2 - パチンコ機における打球用ソレノイドの制御装置 - Google Patents

パチンコ機における打球用ソレノイドの制御装置

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JPH0717346Y2
JPH0717346Y2 JP541091U JP541091U JPH0717346Y2 JP H0717346 Y2 JPH0717346 Y2 JP H0717346Y2 JP 541091 U JP541091 U JP 541091U JP 541091 U JP541091 U JP 541091U JP H0717346 Y2 JPH0717346 Y2 JP H0717346Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はパチンコ機における打球
用ソレノイドの制御装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から電動式のパチンコ機において
は、パチンコ球を打球する駆動源として、ロータリーソ
レノイド(以下ソレノイドと称する)を用いたものが見
受けられるが、この場合、打球の強弱はパチンコ機の前
面に設けた打球調節ハンドルの操作により、ソレノイド
のロータの起動位置を適宜制御して調節していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】そして、前記ソレノイ
ドを駆動する制御装置としては、一般に、交流を整流し
て得た直流を定電圧回路により常に一定電圧に保持し、
この直流をスイッチ回路を経て間欠的に前記ソレノイド
に供給して、パチンコ球の打球動作を周期的に繰り返す
ように構成されているが、前記ソレノイドへの通電が長
時間にわたり繰り返されると、次第にソレノイド自体の
温度が上昇してその直流抵抗が増大する。この直流抵抗
が順次増大すると、ソレノイドに流れる電流は逐次少な
くなる。この結果、ソレノイドの打球トルクも当初に比
べると時間が経過する毎に小さくなり、パチンコ球の飛
距離が変化するという由々しき問題があった。
【0004】このため、遊技者は図14で示すように、
図示しない打球調節ハンドルの駆動軸1と直結して取付
けた起動位置調整カム2により、打球杆3の起動位置即
ち、ソレノイド4のロータ5の起動位置を適宜変更して
パチンコ球の飛距離を手動で調節する必要があった。こ
の場合、パチンコ球の同一飛距離を得るには、前記ソレ
ノイド4の温度上昇に応じてその都度、遊技者は前記起
動位置調整カム2を、パチンコ球の飛距離を調整するの
みならず、ソレノイド4のロータ5の駆動力が変化する
ことに対する調整をも併せて打球ハンドルを回動操作し
なければならず、その調整操作に不満を覚えさせる問題
点があった。又、ソレノイドの横に図14のように、起
動位置調整カム2を設置することはパチンコ球を打球す
る装置の小形化を阻む大きな要因ともなっていた。
【0005】本考案は前記の各問題点に鑑み、パチンコ
球の打出しを所定の周期で間欠的に行う場合、打出の初
期はもとより時間が経過したとき、あるいは、電源電圧
の変動があらかじめ設定した範囲内であるときは、機械
的な起動位置調整カムを用いることなく、打球調節ハン
ドルを回動した位置で常に一定の打球力での打出動作を
ソレノイドにて行わせ得るようにしてパチンコ球を打球
する装置の小型化を可能としたパチンコ機における打球
用ソレノイドの制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、交流電源とパ
チンコ機に取付けた打球用のソレノイドとの間 に、整
流回路と、該整流回路からの直流を、スイッチ信号と対
応して前記ソレノイドに供給・停止を行わせるスイッチ
ングトランジスタ(以下、単にトランジスタと称する)
とを直列に接続し、一方、パチンコ機の前面側に取付け
た打球調節ハンドル側には、操作信号受入用の入力端を
設け、この入力端と前記トランジスタとの間にはパルス
発振回路を接続し、ソレノイドのコイル側には、このコ
イルに流れる電流値を検出して出力する電流検出回路を
備え、更に、前記パルス発振回路とトランジスタのベー
スとの間には、ソレノイドのコイル発熱時における該コ
イルの電流立ち上がりの時定数よりも大きな時定数で立
ち上がり、かつ、立ち上がり後は可変抵抗により設定さ
れた所定の基準電圧を、パルス発振回路からのパルスを
受ける毎に発生させるようにした間欠基準電圧発生回路
と、前記回路からの出力電圧と電流検出回路からの出力
電圧とを比較してその差に対応した電圧を出力する誤差
増幅回路と、前記誤差増幅回路からの出力と別に設けた
のこぎり波発生回路からの出力とを受入れ、かつ、後者
を前者でパルス幅変調してその変調した信号をトランジ
スタのベースに出力する比較回路とからなる定電流電源
回路を備えて、打球用ソレノイドの制御装置を構成した
ことを特徴とする。
【0007】
【作用】本考案は前記したように、ソレノイドの制御装
置に間欠基準電圧発生回路,電流検出回路,誤差増幅回
路等からなる定電流電源回路が組込まれているので、ソ
レノイドへの通電の繰返しによってその温度が上昇し、
ソレノイドの直流抵抗が増大した場合、一般に打球力は
漸減するが、本考案は前記のように、定電流電源回路の
存在により、経時どきのソレノイドの電流の立ち上りを
制限することができるので、ソレノイドには常時一定の
立ち上り電流を供給することができるとともに、電流立
ち上り後もソレノイドへの通電流を定電流化させること
が可能であるため、パチンコ球の打球力を常に一定に保
つことができる。又、間欠基準電圧発生回路には、打球
調節ハンドルと共動する可変抵抗を具備させて、基準電
圧を任意に可変することによって、スイッチング作用を
行うトランジスタのオン・オフ時間を自由に変更するこ
とができるようになっているので、パチンコ球の打球力
を変化させる場合は、打球調節ハンドルを任意の角度回
動することにより、その回動角度に応じた角度だけ可変
抵抗も回動してその抵抗値が変化するため、即ち、間欠
基準電圧発生回路から出力する基準電圧を変更させ、ソ
レノイドに供給される飽和電流を変化させることによっ
て、容易に打球力を変えることが可能となり、しかも、
変更後は前記定電流電源回路にて一定の電流をソレノイ
ドに供給することができるので、複雑な形状の起動位置
調整カムを用いて打球力を微調整したり、電圧変動等に
よる外的要因によって打球力が変化するのを防ぎ、打球
力変更後も円滑・良好に一定の飛距離でパチンコ球を打
球するようにしたことを特徴とする。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例を図1ないし図10に
より説明する。図3及び図13において、11はパチン
コ台、12はその盤面、13は球ガイド、14は打球装
置をそれぞれ示す。前記打球装置14において、16は
基板で、パチンコ台11の基枠に取付けてある。17は
基板16に取付けた打球用のソレノイドを示す。これに
おいて、18は固定鉄心、19は固定鉄心18に巻回し
たコイル、20は回動軸で、打球用ソレノイド17に図
示しない軸受を介して回動自在に支承されている。21
は回動軸20に取付けたロータを示す。次に22は前記
ソレノイド17の回動軸20に連結した打球杆、23,
24は基板16に取付けられて打球杆22の回動範囲を
規制するストッパーで、打球杆22は非通電時、ストッ
パー23によりスタート位置に係載保持されている。
【0009】次に図13において、25は基板16に回
動自在に取付けた回動軸で、パチンコ台11の前面に備
えた打球調節ハンドル26が取付けられており、この打
球調節ハンドル26には、その周面に周知のタッチセン
サ27が備えられ、内部には図5で示すように、操作ス
イッチ27aと可変抵抗28とが、前記ハンドル26の
回動操作と連動可能に取付けられて内蔵されている。前
記構成のパチンコ台11においては、後述する制御装置
(コントローラ)30からソレノイド17に間欠的に通
電が行われ、ソレノイド17のコイル19に電流が供給
されると、コイル19から生ずる磁束は固定鉄心18を
介してロータ21に移行し、ロータ21は図3の矢印方
向に回動する。この結果、打球杆22は図3の1点鎖線
の位置から2点鎖線で示す位置まで移動し、図13の打
球発射位置Xにあるパチンコ球45を打ち出してストッ
パー24に一旦受止められ、その後、自重によりストッ
パー23に係載される位置まで自動復帰する。この動作
は、コイル19に間欠通電される毎に行われ、パチンコ
球45は盤面12に向って次々に打ち出される。
【0010】つづいて、前述したソレノイド17を駆動
制御する制御装置30の構成を図1により説明する。図
1において、31は交流電源の入力端で、例えば、商用
電源を降圧した交流24Vの供給ラインに接続されてお
り、その接続端31aにはソレノイド17のコイル19
が接続されている。32は整流回路,Q1 はスイッチン
グ用のトランジスタ(以下、単にトランジスタと称す
る)で、前記入力端31とソレノイド17との間に直列
に挿入接続されている。33はソレノイド17に付設し
た電流検出抵抗Rを備えて構成した電流検出回路であ
る。34は逆起電力による電流を環流させるためのダイ
オードである。35は操作信号の入力端を示し、打球調
節ハンドル26内に具備され、タッチセンサ27,操作
スイッチ27aを備えたスイッチ回路36に接続されて
いる。37はパルス発振回路で、所定の周期でパルスを
間欠的に出力するもので、その周期は規則上毎分100
回以内、例えば、98回に設定されている。38はパル
ス発振回路37からの信号に対応して波頭が緩やかな曲
線で、しかも、任意に設定した基準電圧まで上昇する波
形の電圧を出力する間欠基準電圧発生回路であり、この
回路38はトランジスタQ2 、コンデンサC,分圧用の
抵抗R1 ,R2 及び該分圧抵抗R1 とR2 との間に直列
に挿入接続した可変抵抗28によって構成される。な
お、前記可変抵抗28は可動部28aを抵抗R2 に直列
に接続するとともに、抵抗部分の両端を短絡させて並列
接続した状態で抵抗R1 に接続されている。39は誤差
増幅器40及び帰環抵抗RFとからなる誤差増幅回路で
あり、41は例えば、10KHzのこぎり波を発振する
のこぎり波発振回路、42は比較器CPを用いた比較回
路で、前記各回路38,39,41,42とによって定
電流電源回路43を構成するものである。44は前記各
回路に動作用の定電圧電源を供給するための定電圧回路
で、整流回路32とトランジスタQ1 との間に挿入接続
されている。
【0011】次に、前記制御装置30の動作について説
明する。交流電源の投入により、整流回路32から整流
された直流電圧が出力され、定電圧回路44にて安定化
された直流電源となって各回路にその動作用電源として
供給される。そして、打球調節ハンドル26に手を触れ
ず、即ち、入力端35に操作信号の入力がない場合は、
スイッチ回路36が作動しない。従ってパルス発振回路
37から所定周期のパルスが出力されず、トランジスタ
2 はオン状態になっている。このため、誤差増幅器4
0の反転入力端には入力がなく、その出力端側はグラン
ドレベルにあり、又、比較器CPの出力端側も必然的に
グランドレベルとなっている。従って、トランジスタQ
1 はオフとなり、ソレノイド17には通電が行われな
い。
【0012】つづいて、打球調節ハンドル26に触れる
ことによって、入力端35に操作信号が入力された場合
についての動作を図6のタイムチャート図に従って説明
する。操作信号が入力端35に入力されると、即ち、打
球調節ハンドル26を掴持し、かつ、該ハンドル26を
回動方向に所要角度(約5〜10°)回動すると、タッ
チセンサ27及び操作スイッチ27aがオンしてスイッ
チ回路36から出力が生じ、パルス発振回路37に送出
される。パルス発振回路37はスイッチ回路36からの
入力を受けて1分間に100回以内のパルスを間欠基準
電圧発生回路38に出力する。間欠基準電圧発生回路3
8は前記パルスを受ける毎に、可変抵抗28にて設定し
た基準電圧を出力する。前記の出力電圧は、電流検出回
路33の電流検出抵抗Rの両端に発生する電圧として得
られるソレノイド17の電流値を示す電圧とともに誤差
増幅回路39の誤差増幅器40に入力され、該増幅器4
0からは両電圧の差によって定まる電圧が出力される。
前記誤差増幅回路39からの出力と、のこぎり波発振回
路41からの出力とを比較器CPにて比較し、誤差増幅
器40からの出力が、のこぎり波発振回路41の出力よ
り大きいと、前記比較器CPを備えた比較回路42の出
力端より、のこぎり波が誤差増幅器40の出力電圧レベ
ルによってパルス幅変調された出力として出力する。
【0013】この状態を図7ないし図9にて説明する。
図7の(イ)において、誤差増幅器40からの電圧レベ
ルが高いと、図7の(ロ)に示す出力が生じ、同じく前
記(イ)において電圧レベルが低いと図7の(ハ)に示
す出力が生じる。そして、前記比較回路42から出力さ
れる出力は、トランジスタQ1 のベースに付与されて該
トランジスタQ1 をオン,オフさせ、ソレノイド17の
コイル19に整流回路32から出力する直流を印加す
る。前記トランジスタQ1 のオン,オフは図8の(イ)
に示すとおりで、コイル19に供給される電圧はパルス
状であるが、トランジスタQ1 のオフ時に発生する逆起
電力による電流は、図1の矢印Iのように、ダイオード
34を介して還流するため、ソレノイド17のコイル1
9には、図8の(ロ)に示すように、電流を連続して流
し続けることができる。この場合、即ち、コイル19に
流れる電流は、電流検出抵抗Rにてその両端に生ずる電
圧の形で検出され、前記誤差増幅器40の非反転入力端
側に入力される。このような閉ループ制御の結果、ソレ
ノイド17のコイル19に流れる電流は、前記間欠基準
電圧発生回路38から出力される基準電圧と正確に対応
した値となっている。
【0014】前記のような制御は、パルス発振回路37
からパルスが出力される毎に行われるので、ソレノイド
17には前記した電流が繰返し流れ、その都度、ソレノ
イド17が駆動してパチンコ球45の打球操作が繰返し
行える。次に、打球力の変更と本案制御装置30におけ
るソレノイド17の定電流制御とを、前記間欠基準電圧
発生回路38の作用とともに説明する。前記した間欠基
準電圧発生回路38においては、パルス発振回路37か
ら入力するパルスによってトランジスタQ2 がオフす
る。すると、コンデンサCは定電圧回路44から抵抗R
1 →可変抵抗28を介して供給される定電圧電源によっ
て充電され、抵抗R2 と可変抵抗28との接続点Pにお
ける電圧は、グランドレベルの状態から抵抗R1 ,可変
抵抗28,抵抗R2 と、コンデンサCとで定まる時定数
(CR定数)により順次上昇し、定電圧回路44からの
出力電圧と抵抗R1 ,可変抵抗28,抵抗R2 との分圧
比で設定される基準電圧まで上昇する。この場合の時限
設定は定電流電源回路43の定電流機能が有効に作用す
る時限よりも十分に長く設定することによって、パルス
発振回路37よりパルスが周期的に出力された瞬間から
定電流動作を行う外的要因(例えば、交流電源の電圧変
動)にもかかわらず、ソレノイド17のコイル19に
は、常に同じ波形の電流を通電することが可能となる。
従って、ソレノイド17は間欠基準電圧発生回路38か
らの出力と対応して常に安定した一定のトルクを発生さ
せることができる。
【0015】これは先に述べたように、トランジスタQ
1 を連続して導通させた場合、ソレノイド17のコイル
19に流れる電流iは、下記の数式1によって求めるこ
とができる。即ち、整流回路32の出力電圧をV,ソレ
ノイド17のコイル19のインダクタンスをL,コイル
19の直流抵抗をR,時間をtとすると、
【0016】
【数1】 となる。しかし、前記P点には、ソレノイド17の発熱
時における前記電流iの立ち上がりの時定数(図9の
(b)参照)よりも大きな時定数(図9の(c)参照)
で立ち上り、しかも、立ち上り後は定電圧回路44の出
力電圧と、抵抗R1,可変抵抗28,抵抗R2 との分圧
比で定まる所定の基準電圧が得られ、この基準電圧が、
前記間欠基準電圧発生回路38から誤差増幅回路39に
出力するように構成してある。従って、前記基準電圧を
基にしたパルス幅でトランジスタQ1がオン,オフし
て、ソレノイド17のコイル19には基準電圧に相当す
る電流が供給できるように制御することが可能となる。
この結果、打球調節ハンドル26を一定位置に設定すれ
ばソレノイド17のコイル19には毎回同じ基準電圧で
電流を流すことができるため、前記基準電圧を変更しな
い限り、毎回同じ打球力を発生させることができる。
【0017】次にパチンコ球の打球トルク(飛距離)を
変更する場合を図10ないし図12によって説明する。
図10の(イ)は打球調節ハンドル26を同図のスター
ト地点を示す一点鎖線Sの位置から約10〜15°回動
した事例を示すもので、この場合、可変抵抗28の可動
部28aは図4に示すように、打球調節ハンドル26の
内部に設けた係合部材26aに係合保持させてあるの
で、打球調節ハンドル26を回動すると、可変抵抗28
の可動も同様に回動する。このため、図11の(イ)で
示すように、この時点における打球調節ハンドル26
は、スタート地点からわずかしか回動させていないの
で、可変抵抗28の可動部28aは余り回動せず、その
結果、抵抗値は図11の(イ)に示すように非常に大き
くなっている。従って、間欠基準電圧発生回路38のP
点に出力される電圧は必然的に低く抑えられることとな
るので、ソレノイド17のコイル19に流れる電流も図
10の(イ)に示す電流波形図のように少なくなり、打
球トルクも小さい。このため、この時点におけるパチン
コ球45の飛距離は、図12の(イ)で示すように、打
球発射位置Xに近い盤面12までしか届かない。しか
し、打球調節ハンドル26を前記図10(イ)の地点で
保持しておれば、パチンコ球45の打球力は、前述した
定電流電源回路43の定電流機能が有効に作用すること
により一定となる。つづいて、前記パチンコ球45の打
球力を更に強くして飛距離を伸ばすとき、即ち、パチン
コ球45を図12の(ロ),(ハ)に示すように、盤面
12の真中付近、あるいは、打球発射位置Xより最も離
れた位置まで打出すときは、図10の(ロ),(ハ)に
示すように、打球調節ハンドル26を約60°(図10
(ロ)参照)あるいは、約90°回動させる。すると、
可変抵抗28の可動部28aもハンドル26に追随して
回動し、その回動角度が大きくなるにつれて抵抗値は図
11の(ロ),(ハ)に示すように低くなる。従って、
間欠基準電圧発生回路38のP点に出力される電圧は順
次上昇することとなる。これは、抵抗R1 とR2 との間
に前記可変抵抗28を挿入接続することにより可能とな
るもので、前記P点の電圧が上昇すれば、必然的にソレ
ノイド17のコイル19に流れる電流値も図10の
(ロ),(ハ)に示す電流波形図のように次第に多くな
り、打球力を強くすることができる。この結果、本考案
においては、間欠基準電圧発生回路38のP点における
出力電圧を可変抵抗28により変更可能としたことによ
って、パチンコ球45の打球力を遊技者の好みに応じて
任意に変更することができる。又、打球力の変更後は、
定電流電源回路43によって打球力を外的要因に関係な
く安定化させることもできる。
【0018】更に、本考案においては、前記可変抵抗2
8は、その内部において、電気的に並列接続させてあ
る。この結果、図11に示すように、可変抵抗28の抵
抗値と回動角の関係は双曲線図によって表すことがで
き、これにより、可変抵抗28の使用範囲は、同図にお
いて、抵抗値において、抵抗値の高い地点から低くなる
地点までを使用し、これを打球調節ハンドル26の回動
操作と組合せると、図11の(イ)地点は図10の
(イ)を示し、同じく、図11の(ロ),(ハ)地点は
図10の(ロ),(ハ)をそれぞれ示す。従って、可変
抵抗28はその内部を並列接続することによって、必要
とする抵抗値が得られる地点のみを選択すればよいの
で、その回動範囲は必然的に短くすることができる。即
ち、打球調節ハンドル26の回動角度を小さくすること
が可能(本例では実験の結果、パチンコ球45の最長飛
距離を得る場合、打球調節ハンドルを約90°回動すれ
ばよいことが判明した)となり、遊技者が打球調節ハン
ドル26を小さな角度で回動させることができるので、
打球力の変更に際して、遊技中に手首等に疲れを憶える
ことなく、楽しく遊ぶことができる。
【0019】
【考案の効果】本考案は以上説明したように、パチンコ
球の打出を繰返し行う場合、ソレノイドへの通電が繰返
えされることによりソレノイドの温度が上昇してその直
流抵抗が増大したとき、本考案においては、間欠基準電
圧発生回路と電流検出回路と誤差増幅回路とからなる定
電流電源回路の存在により、経時どきのソレノイドの電
流の立ち上り及び飽和電流値を制限するように構成した
ので、ソレノイドに流れる電流は常時一定の電流値とす
ることが可能となるため、パチンコ球の打球力を常に一
定に保つ特長がある。又、前記間欠基準電圧発生回路に
は、この回路から出力する電圧を任意に可変することが
できる可変抵抗が具備させてあるので、遊技者は可変抵
抗と直結して回動する打球調節ハンドルを操作すること
により、ソレノイドに供給する飽和電流値を容易に変更
することができ、しかも、変更後は定電流電源回路によ
り定電流化できることと相まってこれにより、打球力の
変更が電気的に簡単に行い得、その上、従来のように、
複雑な構造の起動位置調整カムを使用することがないた
め、打球装置の構造を簡易に、かつ、経済的に製作する
ことができる。更に、前記可変抵抗は、その内部におい
て並列接続させた状態で間欠基準電圧発生回路に具備さ
せてあるので、この可変抵抗の機能を有効に利用して打
球調節ハンドルの回動角度を従来に比して少なくするこ
とができ、この結果、遊技者は手首の疲労等を起こすこ
となく、長時間遊技を楽しむことができる利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の打球用ソレノイドの制御装置を示す電
気回路図である。
【図2】制御装置の概略構成図である。
【図3】打球装置の背面図である。
【図4】図3のA−A線における断面図である。
【図5】打球装置の要部を分解して示す斜視図である。
【図6】制御装置の動作説明するタイムチャート図であ
る。
【図7】要部の動作説明用波形図である。
【図8】要部の動作説明用波形図である。
【図9】要部の動作説明用波形図である。
【図10】打球調節ハンドル動作説明図である。
【図11】可変抵抗の内部を並列接続した場合の抵抗値
を示す双曲線図である。
【図12】パチンコ球の飛距離状態を示す説明図であ
る。
【図13】パチンコ台の正面図である。
【図14】従来の打球装置を示す背面図である。
【符号の説明】
11 パチンコ台 17 ロータリーソレノイド 22 打球杆 28 可変抵抗 30 制御装置 38 間欠基準電圧発生回路 39 誤差増幅回路 43 定電流電源回路

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 打球杆を駆動するロータリーソレノイド
    を、該ソレノイドへの供給電流を導通・遮断するトラン
    ジスタを介してパルス発振回路から出力するパルスと同
    期させて駆動するようにしたパチンコ機において、前記
    ロータリソレノイドには、該ソレノイドに流れる電流値
    を検出する電流検出回路を接続し、前記パルス発振回路
    とトランジスタとの間には、可変抵抗を具備させ、か
    つ、前記ソレノイドの発熱時においてはソレノイドの電
    流立ち上がりの時定数よりも大きな時定数でもって立ち
    上がり、しかも、立ち上がり後は前記可変抵抗にて設定
    した所定の基準電圧を、パルス発振回路からのパルスを
    受けて繰返し発生するようにした間欠基準電圧発生回路
    と、前記間欠基準電圧発生回路から出力する電圧と前記
    電流検出回路からの出力とを比較してその差に対応する
    電圧を出力する誤差増幅回路と、前記誤差増幅回路から
    の出力と別に設けたのこぎり波発振回路からの出力とを
    受け入れて後者を前者でパルス幅変調し該変調した出力
    を前記トランジスタにスイッチ信号として付与するよう
    にした比較回路とからなる定電流電源回路を設けたこと
    を特徴とするパチンコ機における打球用ソレノイドの制
    御装置。
  2. 【請求項2】 前記間欠基準電圧発生回路に具備させた
    可変抵抗は、その抵抗部分の両端を短絡させて並列に接
    続した状態で前記間欠基準電圧発生回路に具備させるよ
    うにしたことを特徴とする請求項1記載のパチンコ機に
    おける打球用ソレノイドの制御装置。
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