JPH07173418A - インク組成物の調製方法 - Google Patents

インク組成物の調製方法

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JPH07173418A
JPH07173418A JP24557994A JP24557994A JPH07173418A JP H07173418 A JPH07173418 A JP H07173418A JP 24557994 A JP24557994 A JP 24557994A JP 24557994 A JP24557994 A JP 24557994A JP H07173418 A JPH07173418 A JP H07173418A
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リチャード・エル・コルト
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】特定の着色剤、向上した水固着、調節された粘
度、調節された表面張力または他の重要なインクの特性
に適合するように作られるように広範囲の溶媒が利用で
きる良いラテンシーと許容できるpHを有するインク組
成物を提供する。 【構成】(a)水と塩基を混合することにより混合物を
形成し;(b)着色剤を混合物に加え;そして(c)亜
リン酸をそこに加えることにより混合物のpHを調整す
ることよりなるインク組成物の調製方法が開示される。
(a)水と亜リン酸を混合することにより混合物を形成
し;(b)着色剤を混合物に加え;そして(c)塩基を
そこに加えることにより混合物のpHを調整することか
らなるインク組成物の調製方法も開示される。さらに、
このような方法により作られたインク組成物も開示され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水性インク組成物の調
製方法に関する。特に、インクジェット印刷法の使用に
適するインク組成物の調製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット印刷用のインク組成物は
公知である。例えば、米国特許第5,062,892号
はオキソアニオン(リン酸塩、ポリリン酸塩、リン酸エ
ステル、ヒ酸塩、モリブデン酸塩、硫酸塩、亜硫酸塩お
よびオキソ酸塩)を1リットルあたり9ミリグラムから
14重量パーセントの量で含有するインクジェットイン
ク組成物を開示している。オキソアニオン添加物はサー
マル・ジェットプリンター中での凝固を減じるためにイ
ンク中に含有させる。
【0003】さらに、米国特許第4,853,037号
は、熱インクジェットプリンターを用いて普通紙に印刷
するためのインク組成物を開示している。このインク組
成物は、約5〜10重量パーセントの範囲で存在させる
エチレングリコールおよびジエチレングリコールからな
る群から選択される少なくとも1種類、約1〜4重量パ
ーセントの範囲の染料および残りが水からなる。殺生物
質(biocide) を約0.01〜0.3重量パーセントの範
囲で、および/または緩衝剤、例えばホウ酸ナトリウ
ム、リン酸水素ナトリウムまたはリン酸二水素ナトリウ
ムを約0.05〜0.5重量パーセントの濃度範囲で含
んでいてもよい。
【0004】日本特許公報第53/85626号は、水
性の水溶性染料溶液とpH緩衝液からなるボールペン用
水性インク組成物を開示している。このpH緩衝液は、
(i)NaOHとKH2 PO4 、(ii)KH2 PO4
Na2 HPO4 、(iii )クエン酸とNa2 HPO4
(iv)KH2 PO4 とホウ砂、(v)ホウ砂、または
(vi)トリポリリン酸ナトリウムのいずれかであり、そ
れぞれが7〜9の初期pHを与える。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】公知のインクはそれら
の意図される目的には適しているが、インクジェット印
刷法の使用に適する改良インク組成物に対する必要性が
依然として存在する。さらに、インクジェットプリンタ
ーでの向上したラテンシー(latency )および回復性を
示すインク組成物に対する必要性が存在する。さらに、
向上したラテンシーを示し、許容できる水固着(waterfa
stness) 、pH、粘度および表面張力も示し、かつ高品
質像を作るインク組成物に対する必要性も存在する。ま
た、インク組成物が、特定の着色剤、向上した水固着、
調節された粘度、調節された表面張力または他の重要な
インクの特性に適合するように作られるように広範囲の
溶媒が利用できる良いラテンシーと許容できるpHを有
するインク組成物に対する必要性が存在する。向上した
ラテンシーと向上した明らかな乾燥時間および/または
印刷用紙への向上した侵入速度を有するインク組成物へ
の必要性も存在している。さらに、塩の結晶化がpHの
調節されたインク内で観察されない染料を含有する水性
インク組成物のpHの調節方法の必要性も存在する。
【0006】上記の利点を有するインク組成物を提供す
ることが本発明の目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明(またはその具体
的な実施態様)のこの目的は、水、着色剤および亜リン
酸からなるインク組成物を提供することにより達成する
ことができる。本発明のもう一つの実施態様は、水、着
色剤および亜リン酸塩からなるインク組成物に関する。
本発明のもう一つの実施態様は、水、着色剤、塩基およ
び亜リン酸を混合することを含むインク組成物の調製方
法に関し、ここでインクのpHは、(a)塩基を含有す
る水性溶液に亜リン酸を加え、および(b)亜リン酸を
含有する水性溶液に塩基を添加することからなる群から
選択される工程により調節される。さらに、本発明のも
う一つの実施態様は、(a)水と塩基を混合することに
より混合物を形成し;(b)着色剤を混合物に加え;そ
して(c)亜リン酸をそこに加えることにより混合物の
pHを調節することを含むインク組成物の調製方法に関
する。本発明のさらに別の実施態様は、(a)水と亜リ
ン酸を混合することにより混合物を形成し;(b)着色
剤を混合物に加え;そして(c)塩基をそこに加えるこ
とによりpHの調節をすることを含むインク組成物の調
製方法に関する。
【0008】本発明のインクの液体賦形剤は水からなっ
てもよく、または水および混和性のある有機成分との混
合物からなってもよく、該有機成分は例えばエチレング
リコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコー
ル、グリセリン、ジプロピレングリコール、ポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール、アミド、エ
ーテル、カルボン酸、エステル、アルコール、有機硫化
物、有機スルホキシド、スルホン例えばスルホラン、ア
ルコール誘導体、カルビトール、ブチルカルビトール、
セルソルブ、エーテル誘導体、アミノアルコール、ケト
ン、N- メチルピロリジノン、2- ピロリドン、シクロ
ヘキシルピロリドン、ヒドロキシエーテル、アミド、ス
ルホキシド、ラクトンおよび他の水親和性物質、ならび
にそれらの混合物である。水と水混和性有機液体の混合
物を液体賦形剤として選択する場合、水対有機物の比率
はいかなる効果的範囲にあってもよく、典型的には約1
00:0〜約30:70であり、約97:3〜約50:
50が望ましいが、その比率はこの範囲外にあってもよ
い。液体賦形剤の非水成分は、水の沸点(100℃)よ
りも高い沸点を有する保湿剤として通常は働く。本発明
のインク中で、(水プラス保湿剤からなる)液体賦形剤
は通常は約60〜約99.5重量%の量で存在させ、約
75〜約99重量パーセントの量が望ましいが、その量
はこの範囲外であってもよい。本発明の特に好適な実施
態様において、液体賦形剤は、水、2- ピロリジノンま
たはN- メチルピロリジノンおよび下記式のスルホラン
の混合物からなる。
【0009】
【化1】
【0010】液体賦形剤は約80〜約90重量部の水、
約5〜約10重量部のスルホランおよび約5〜約10重
量部の2- ピロリジノンまたはN- メチルピロリジノン
からなるが、これらの相対量はこの範囲外であってもよ
い。
【0011】本発明のインクは着色剤を含有する。一般
的に、着色剤は染料である。好適な染料はアニオン性染
料である。具体的な例として、バーンアシッド・レッド
2BMN(Bernacid Red 2BMN),ポンタミン・ブリリアン
ト・ボンド・ブルーA(Pontamine Brilliant Bond Blue
A),BASF X−34, ポンタミン(Pontamine),フー
ド・ブラック2(Food Black 2), キャロディレクト・タ
ークオーズFBLスプラ・コンク(Carodirect Turquois
e FBL Supra Conc). (ダイレクト・ブルー199(Direc
t Blue 199))( キャロライナ・カラー・アンド・ケミカ
ル社(CarolinaColor and Chemical) より入手できる),
スペシャル・ファースト・タークオーズ8GLリキッド
(Special Fast Turquoise 8GL Liquid (ダイレクト・ブ
ルー86(Direct Blue 86))(モベイ・ケミカル社(Mobay
Chemical)より入手できる),イントラボンド・リキッド
・タークオーズGLL(Intrabond Liquid Turquoise GL
L(ダイレクト・ブルー86(Direct Blue 86))(クロンプ
トン・アンド・ノウレス(Crompton and Knowles)より入
手できる),シブラクロン・ブリリアント・レッド38−
A(Cibracron Brilliant Red 38-A(リアクティブ・レッ
ド4(Reactive Red 4))(アルドリッチ・ケミカル社(Ald
rich Chemical)より入手できる),ドゥリマレン・ブリリ
アント・レッドX−28(Drimarene Brilliant Red X-2
8(リアクティブ・レッド56(Reactive Red 56)) (ピラ
ム社(Pylam, Inc.) より入手できる),レバフィクス・ブ
リリアント・レッドE−4B(Levafix Brilliant Red E
-4B(モベイ・ケミカル社より入手できる)), レバフィ
クス・ブリリアント・レッドE−6BA(Levafix Brill
iant Red E-6BA (モベイ・ケミカル社より入手でき
る), プロテオン・レッドH8B(Procion Red H8B (リ
アクティブ・レッド(Reactive Red 31)) (アイシーアイ
・アメリカ(ICI America) より入手できる),ピラム・サ
ーティファイド・D&Cレッド#28(Pylam Certified
D&C Red #28 (アテッド・レッド92(Acid Red 92))
(ピラム社より入手できる),ダイレクト・ブリル・ピン
クBグラウンド・クルード(Direct Brill Pink B Groun
d Crude(クロンプトン・アンド・ノウレスより入手でき
る)), カータソル・イエローGTFプレスケーク(Carta
sol Yellow GTF Presscake)(サンドツ社(Sandoz, Inc.)
より入手できる),タートレイジン・エキストラ・コンク
(Tartrazine Extra Conc.) (FD&Cイエロー#5(FD&
C Yellow #5), アシッドイエロー(Acid Yellow 23))(サ
ンドツ社より入手できる), キャロディレクト・イエロ
ーRL(Carodirect YellowRL) (ダイレクト・イエロー
86(Direct Yellow 86))(キャロライナ・カラー・アン
ド・ケミカル社より入手できる), カータソル・イエロ
ーGTFリキッド・スペシャル110(Cartasol Yellow
GTF Liquid Special 110) (サンドツ社より入手でき
る),D&Cイエロー#10(D&C yellow #10) (アシッド
・イエロー3(Acid Yellow 3)) (トリコン社(Tricon)よ
り入手できる),イエロー・シェード16948(Yellow
Shade 16948) (トリコン社より入手できる),バスアシッ
ド・ブラックX34(Basacid Black X34)(BASF社よ
り入手できる), カータ・ブラック2GT(Carta Black
2GT)(サンドツ社より入手できる),ネオザポン・レッド
492(Neozapon Red 492) (BASF社),オラゾル・レ
ッドG(Orasol Red G) (チバ・ガイギー社),ダイレクト
・ブリリアント・ピンクB(Direct Brilliant PinkB)
(クロンプトン−ノルス社)(Crompton-Knolls), エイゼ
ン・スピロン・レッドC−BH(Aizen Spilon Red C-B
H)(保土ヶ谷化学(Hodagaya Chemical Company)), Kayan
ol Red 3BL(日本化薬(Nippon Kayaku Company)), レー
バノール・ブリリアント・レッド3BW(Levanol Brill
iant Red 3BW)(モベイ・ケミカル社),レバダーム・レモ
ン・イエロー (Levaderm Lemon Yellow) (モベイ・ケミ
カル社),スピリット・ファースト・イエロー3G, アイ
ゼン・スピロン・イエローC−GNH(Spirit Fast Yel
low 3G, Aizen Spilon Yellow C-GNH) (保土ヶ谷化学(H
odagaya Chemical Company),シリウス・スプラ・イエロ
ーGD1〜6〜7(SiriusSupra Yellow GD 167), カー
タソル・ブリリアント・イエロー(Cartasol Brilliant
Yellow 4GF)(サンドツ社), パーガソル・イエローCG
P((Pergasol Yellow CGP) (チバ・ガイギー社),オラソ
ル・ブラックRL(Orasol Black RL)(チバ・ガイギー
社), オラソル・ブラックRLP(Orasol Black RLP)
(チバ・ガイギー社), サビニル・ブラックRLS(Savi
nyl Black RLS)(サンドツ社),ダーマカーボン2GT(De
rmacarbon 2GT)(サンドツ社),ピラゾル・ブラックBG
(Pyrazol Black BG)(ICI), モーファスト・ブラッ
ク・コンクA(Morfast Black ConcA) (モートン−シオ
コル(Morton-Thiokol)),ダイアゾル・ブラックRNクア
ド(Diazol Black RN Quad)(ICI), オラソル・ブル
ーGN(Orasol Blue GN) (チバ・ガイギー社),サビニル
・ブルーGLS(Savinyl Blue GLS) (サンドツ社),ラク
ソル・ブルーMBSN(Luxol Blue MBSN (モートン−シ
オコル(Morton-Thiokol)),セブロン・ブルー5GMF(S
evron Blue 5GMF)(ICI), バスアシッド・ブルー7
50(Basacid Blue 750) (BASF社),レバフィクス・
ブリリアント・イエローE−GA(Levafix Brilliant Y
ellow E-GA),レバフィクス・イエローE2RA(Levafix
Yellow E2RA),レバフィクス・ブラックEB(Levafix B
lack EB), レバフィクス・ブラックE−2G(Levafix B
lack E-2G), レバフィクス・ブラックP−36A(Levaf
ix Black P-36A), レバフィクス・ブラックPN−L(L
evafix Black PN-L), レバフィクス・ブリリアント・レ
ッドE6BA(Levafix Brilliant Red E6BA)およびレバ
フィクス・ブリリアント・ブルーEFFA(LevafixBril
liant Blue EFFA)(ベイヤー社より入手できる),プロシ
オン・タークオーズPA( Procion Turquoise PA),プロ
シオン・タークオーズHA(Procion Turquoise HA), プ
ロシオン・タークオーズH−5G(Procion Turquoise H
-5G), プロシオン・タークオーズH−7G(Procion Tur
quoise H-7G), プロシオン・レッドMX−5B(Procion
Red MX-5B), プロシオン・レッドMX 8B GNS
(Procion Red MX 8B GNS),プロシオン・レッドG(Proci
on Red G),プロシオン・イエローMX−8G(Procion Y
ellow MX-8G), プロシオン・ブラックH−EXL(Proci
on Black H-EXL),プロシオン・ブラックP−N(Procion
Black P-N),プロシオン・ブルーMX−R(Procion Blu
e MX-R),プロシオン・ブルーMX−4GD(Procion Blu
e MX-4GD),プロシオン・ブルーMX−G(Procion Blue
MX-G) およびプロシオン・ブルーMX−2GN(Procion
Blue MX-2GN) (ICIより入手できる),チバクロン・
レッドF−B(Cibacron Red F-B), チバクロン・ブラッ
クBG(Cibacron Black BG),ラナソル・ブラックB(Lan
asol Black B),ラナソル・レッド5B(Lanasol Red 5
B), ラナソル・レッドB(Lanasol Red B) およびラナソ
ル・イエロー4G(Lanasol Yellow 4G)(チバ・ガイギー
社より入手できる),バシレン・ブラックP−BR(Basil
en Black P-BR), バシレン・イエローEG(Basilen Yel
low EG),バシレン・ブリリアント・イエローP−3GN
(Basilen Brilliant Yellow P-3GN), バシレン・イエロ
ーM−6GD(Basilen Yellow M-6GD), バシレン・ブリ
リアント・レッドP−3B(Basilen Brilliant Red P-3
B), バシレン・スカーレットE−2G(Basilen Scarlet
E-2G), バシレン・レッドE−B(BasilenRed E-B),バ
シレン・レッドE−7B(Basilen Red E-7B), バシレン
・レッドM−5B(Basilen Red M-5B), バシレン・ブル
ーE−R(Basilen Blue E-R), バシレン・ブリリアント
・ブルーP−3R(Basilen Brilliant Blue P-3R),バシ
レン・ブラックP−BR(Basilen Black P-BR), バシレ
ン・タークオーズ・ブルーP−GR(Basilen Turquoise
Blue P-GR),バシレン・タークオーズM−2G(Basilen
Turquoise M-2G), バシレン・タークオーズE−G(Bas
ilen Turquoise E-G)およびバシレン・グリーンE−6
B(Basilen Green E-6B) (BASF社より入手できる),
スミフィクス・タークオーズ・ブルーG(Sumifix Turqu
oise Blue G),スミフィクス・タークオーズ・ブルーH
−GF(Sumifix Turquoise Blue H-GF),スミフィクス・
ブラックB(Sumifix Black B),スミフィクス・ブラック
H−BG(Sumifix Black H-BG), スミフィクス・イエロ
ー2GC(Sumifix Yellow 2GC),スミフィクス・スプラ
・スカーレット2GF(Sumifix Supra Scarlet 2GF) お
よびスミフィクス・ブリリアント・レッド5BF(Sumif
ix Brilliant Red 5BF)(住友化学より入手できる),イン
トラクロン・イエローC−8G(Intracron YellowC-8
G),イントラクロン・レッドC−88(Intracon Red C-8
8),イントラクロン・タークオーズ・ブルーGE(Intrac
ron Turquoise Blue GE),イントラクロン・タークオー
ズHA(Intracron Turquoise HA)およびイントラクロン
・ブラックRL(Intracron Black RL) (クロンプトン・
アンド・ノウレス,ダイス・アンド・ケミカルス・ディ
ビジョン(Crompton and Knowles, Dyes and Chemicals
Division) より入手できる) 等が挙げられる。特に好適
なのはICIアメリカズ社(ICI Americas, Inc) から入
手できる以下の化学式を有する染料である。
【0012】
【化2】
【0013】および以下の化学構造を有する染料
【化3】
【0014】また特に望ましいのは、BASF X−3
4 ブラック・ダイ(BASF X-34 black dye)(BASF社
から入手できる)とデュアシン・ブリリアント・レッド
F3B SF VP 218(Duasyn Brilliant Red F3
B SF VP 218)(ロード・アイランドのコベントリ所在の
ヘキスト社(Hoechst) から得られた高純度の固体)であ
る。裸眼では見えないが、可視波長範囲外(例えば紫外
または赤外照射)の照射にさらした時に検出できる染
料、例えばダンシル−リジン、N−(2−アミノエチ
ル)−4−アミノ−3,6−ジスルホ−1,8−ジナフ
タルイミド二カリウム塩、N−(2−アミノペンチル)
−4−アミノ−3,6−ジスルホ−1,8−ジナフタル
イミド二カリウム塩、カスケード・ブルー(Cascade Blu
e)エチレンジアミン三ナトリウム塩(モレキュラー・プ
ローズ社(Molecular Proes, Inc.) から入手できる)、
カスケード・ブルー(Cascade Blue)カダベリン三ナトリ
ウム塩(モレキュラー・プローズ社から入手できる)、
4,4’−ジアミノスチルベン−2,2’−ニスルホン
酸のビスジアジニル誘導体、4,4’−ジアミノスチル
ベン−2,2’−二スルホン酸のアミド誘導体、4,
4’−二置換スチルベン−2,2’−二スルホン酸のフ
ェニル尿素誘導体、4,4’−二置換スチルベン二スル
ホン酸のモノ−またはジ−ナフチルトリアゾール誘導
体、ベンジチアゾール誘導体、ベンゾオキサゾール誘導
体、ベンズイミナゾール誘導体、クマリン誘導体、スル
ホン酸基を含有するピラゾリン誘導体、4,4’−ビス
(トリアジン−2−イルアミノ)スチルベン−2,2’
−二スルホン酸、2−(スチルベン−4−イル)ナフト
トリアゾール、2−(4−フェニルスチルベン−4−イ
ル)ベンズオキサゾール、4,4−ビス(トリアゾ−2
−イル)スチルベン−2,2’−二スルホン酸、1,4
−ビス(スチリル)ビフェニル、1,3−ジフェニル−
2−ピラゾリン、ビス(ベンザゾール−2−イル)誘導
体、3−フェニル−7−(トリアジン−2−イル)クマ
リン、カルボスチリル、ナフタルイミド、3,7−ジア
ミノジベンゾチオフェン−2,8−ニスルホン酸−5,
5−ジオキシド、他の市販されている材料、例えばC.I.
Fluorescent Brightener No. 28 (C.I. 40622) 、蛍光
系列のリューコファーB−302(Leucophor B-302),
BMB(C.I.290)、BCR、BS等(リューコ
ファー社(Leucophor) より入手できる)も適当である。
染料はインク組成物中にいかなる効果量でも存在させて
よく、典型的には約1〜20重量パーセント、望ましく
は約2〜約10重量パーセント(この量はインク中に存
在する染料分子の量を意味する)であるが、その量はこ
の範囲外であってもよい。特定の形を得るために望まれ
る比率での染料混合物も用いることができる。
【0015】さらに、本発明のインク組成物のための着
色剤は、色素または一種類以上の染料の混合物および/
または一種類以上の色素の混合物であってもよい。色素
は、黒、深青、深紅、黄、赤、青、緑、茶およびそれら
の混合であってもよい。適当な黒の色素の例として、多
様なカーボンブラック、例えばチャンネルブラック、フ
ァーネスブラック、ランプブラック等が挙げられる。色
の付いた色素として、赤、緑、青、茶、深紅、深青およ
び黄の粒子ならびにそれらの混合物が挙げられる。深紅
色素の実例として、カラーインデックスでCI 607
10、CIディスパースト・レッド15(CI Dispersed
Red 15) と同定された2,9−ジメチル−置換キナクリ
ドンおよびアントラキノン染料、カラーインデックスで
CI 26050、CIソルベント・レッド19(CI So
lvent Red 19) と同定されたジアゾ染料等がある。適当
な深青色素の実例として、カラーインデックスでCI
74160、CIピグメント・ブルー(CI Pigment Blu
e) として挙げられているテトラ−4−(オクタデシル
スルホンアミド)フタロシアニン銅、フタロシアニンX
−銅色素、カラーインデックスでCI 69810と同
定されたアントラダントレン・ブルー(Anthradanthrene
Blue)、およびスペシャル・ブルーX−2137(Speci
al Blue X-2137) 等が挙げられる。選択することのでき
る黄色の色素の実例として、ジアリリドイエロー3,3
−ジクロロベンジデンアセトアセトアニリド、カラーイ
ンデックスでCI 12700、CIソルベント・イエ
ロー(CISolvent Yellow 16)と同定されたモノアゾ色
素、カラーインデックスでフォロン・イエローSE/G
LN(Foron Yelow SE/GLN)、CIディスパースト・イエ
ロー(CI Dispersed Yellow 33)と同定されたニトロフェ
ニルアミンスルホンアミド、2,5−ジメトキシ−4−
スルホンアニリドフェニルアゾ−4’−クロロ−2,5
−ジメトキシアセトアニリド、パーマネント・イエロー
FGL(Permanent Yellow FGL)等がある。色素のさらに
別の例としては、ノーマンディ・マゼンタRD−240
0(Normandy Magenta RD-2400) (ポール・アーリッチ社
(Paul Uhlich)), パリオゲン・バイオレット5100(P
aliogen Violet 5100) (BASF社) 、パリオゲン・バ
イオレット5890(Paliogen Violet 5890) (BASF
社) 、マーマネント・バイオレットVT2645(Perma
nent Violet VT2645)(ポール・アーリッチ社) 、ヘリオ
ゲン・グリーンL8730(Heliogen Green L8730) (B
ASF社) 、アージル・グリーンXP−111−S(Arg
yle Green XP-111-S)(ポール・アーリッチ社) 、ブリリ
アント・グリーン・トナーGR0991(BrilliantGree
n Toner GR 0991)(ポール・アーリッチ社) 、ヘリオゲ
ン・ブルーL6900,L7020(Heliogen Blue L69
00, L7020) (BASF社) 、ヘリオゲン・ブルーD68
40,D7080(Heliogen Blue D6840, D7080) (BA
SF社) 、スーダン・ブルーOS(Sudan Blue OS)(BA
SF社) 、PVファースト・ブルーB2G01(PV Fast
Blue B2G01) (アメリカン・ヘキスト社(American Hoec
hst))、アーガライト・ブルーBCA(Irgalite Blue BC
A)(チバ・ガイギー社) 、パリオゲン・ブルー6470
(Paliogen Blue 6470) (BASF社) 、スーダンIII(Su
dan III) (マセーソン,コールマン,ベル(Matheson, C
oleman, Bell))、スーダンII(Sudan II) (マセーソン,
コールマン,ベル) 、スーダンIV(Sudan IV) (マセーソ
ン,コールマン,ベル) 、スーダン・オレンジG(Sudan
Orange G) (アルドリッチ(Aldrich))、スーダン・オレ
ンジ220(Sudan Orange 220) (BASF社) 、パリオ
ゲン・オレンジ3040(Paliogen Orange 3040) (BA
SF社) 、オルソ・オレンジOR2673(Ortho Orang
e OR 2673) (ポール・アーリッチ)Paul Uhlich) 、パリ
オゲン・イエロー152,1560(Paliogen Yellow 1
52,1560)(BASF社) 、リソール・ファースト・イエ
ロー0991K(Lithol FastYellow 0991K) (BASF
社) 、パリオトール・イエロー1840(Paliotol Yell
ow 1840) (BASF社) 、ノボパーム・イエローFG1
(Novoperm Yellow FG1)(ヘキスト社(Hoechst))、パーマ
ネント・イエローYE0305(Permanent Yellow YE 0
305) (ポール・アーリッチ(Paul Uhlich))、ルモゲン・
イエローD0790(Lumogen Yellow D0790) (BASF
社),スコ−ゲルブL1250(Suco-GelbL1250)(BAS
F社) 、スコ−イエローD1355(Suco-Yellow D135
5)(BASF社) 、ホスタパーム・ピンクE(Hostaperm
Pink E) (アメリカン・ヘキスト(American Hoechst))
、ファナル・ピンクD4830(Fanal Pink D4830)
(BASF社) 、シンクアジア・マゼンタ(Cinquasia Ma
genta)(デュポン社(DuPont)) 、リソール・スカーレッ
トD3700(Lithol Scarlet D3700) (BASF社) 、
トリダイン・レッド(Tolidine Red) (アルドリッチ)Ald
rich))、スカーレット・フォー・サーモプラストNSD
PS PA(Scarlet for Thermoplast NSD PS PA)(カ
ナダのユージン・カールマン(Ugine Kuhlmann)) 、E.
D.トルイダイン・レッド(E. D. Toluidine Red)(アル
ドリッチ(Aldrich))、リソール・ルビン・トナー(Litho
l Rubine Toner)(ポール・アーリッチ(Paul Uhlich))、
リソール・スカーレット4440(Lithol Scarlet 444
0)(BASF社) 、ボン・レッドC(BonRed C)(ドミニオ
ン・カラー社(Dominion Color Company)) 、ロイヤル・
ブリリアント・レッドRD−8192(Royal Brilliant
Red RD-8192)(ポール・アーリッチ(Paul Uhlich))、オ
ラセット・ピンクRF(Oracet Pink RF) (チバ・ガイギ
ー社) 、パリオゲン・レッド3871K(Paliogen Red
3871K) (BASF社) 、パリオゲン・レッド3340(P
aliogen Red 3340)(BASF社) およびリソール・ファ
ースト・スカーレットL4300(Lithol Fast Scarlet
L4300)(BASF社) が挙げられる。他の色素も選択す
ることができる。液体賦形剤中で粒子の安定したコロイ
ド分散液ができるように且つインクを熱インクジェット
プリンターに用いるときにインク流路の目詰りを防止す
るために色素粒子は出来るだけ小さくすることが望まし
い。好適な粒子平均直径は、通常約0.001〜約0.
1ミクロンである。色素はインク組成物中でいかなる効
果的量で存在させてもよく、通常は約1〜7重量パーセ
ントで、好適には約2〜約5重量パーセントであるが、
その量はこの範囲外にあってもよい。
【0016】本発明のインク組成物は亜リン酸と塩基を
加えることにより所望のpHに緩衝性のあるものとす
る。亜リン酸は式H3 PO3 (しばしばHPO(OH)
2 と書かれる)を有し、適当なpH条件下において水中
で解離して以下のように亜リン酸イオンである二水素亜
リン酸と一水素亜リン酸を形成する二塩基酸である。
【化4】
【0017】亜リン酸の塩基による中和により、式H2
PO3 - の二水素亜リン酸と式HPO3 2-の一水素亜リ
ン酸の2種類の塩が作られる。例えば、亜リン酸を水酸
化アルカリ金属、例えば水酸化ナトリウム、水酸化リチ
ウム、水酸化カリウム等で中和する場合、二水素亜リン
酸塩、例えばNaH2 PO3 、LiH2 PO3 、KH2
PO3 等ならびに一水素亜リン酸塩、例えばNa2 HP
3 、Li2 HPO3、K2 HPO3 等が形成されう
る。本発明の目的では、「亜リン酸塩」という用語は、
一水素亜リン酸と二水素亜リン酸の両方を意味する。亜
リン酸は、多くの供給者、例えばウィスコンシン州のミ
ルウォーキーのアルドリッチ社(Aldrich)等から市販さ
れ利用することができる。亜リン酸は、インクの少なく
とも約0.1重量パーセント、好適には約0.1〜約1
0重量パーセント、さらに好適には約1〜約2重量パー
セントの量でインク組成物に添加するが、その量はこれ
らの範囲外にあってもよい。
【0018】塩基は亜リン酸と組み合わされてインク中
の効果的な緩衝系を形成するものであればいかなる適当
な塩基であってもよい。この塩基は、インクが乾燥する
につれて液体賦形剤を残すのに十分に揮発性であること
が好ましい。適当な塩基の例として、アンモニア、水酸
化アンモニウム、メチルアミン、ジメチルアミン、トリ
メチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエ
チルアミン、エチレンジアミン等ならびにその混合物が
挙げられる。塩基はインク組成物にどのような効果的量
でも添加してもよい。例えば、水酸化アンモニウム水溶
液(61%NH4 OH)である塩基では、典型的な量
は、インクの少なくとも約0.1重量パーセント、好適
には約0.1〜約10重量パーセント、より好適には約
1〜約2重量パーセントであるが、その範囲はこれらの
範囲外にあってもよい。高分子量の塩基では、それに比
例させて多い量を用いることができる。存在させる塩基
の量はインク中の染料の1モル等量あたり塩基のモル等
量数を用いて示すこともできる。典型的には、塩基の量
は、染料の1モル等量あたり約0.5〜約25モル等量
であり、望ましくは染料の1モル等量あたり塩基の約2
〜約10モル等量であるが、その量はこれらの範囲外に
あってもよい。
【0019】多様なインク配合物をいかなる所望の順序
で互いに混合してもよい。例えば、塩基を水と混合し
て、次に亜リン酸を添加し、その後に着色剤を添加して
もよい。または、塩基と着色剤を水と混合して、次に亜
リン酸を添加してもよい。または、亜リン酸を水と混合
し、次に塩基を添加して、その後に着色剤を添加しても
よい。または、亜リン酸と着色剤を水と混合し、次に塩
基を添加してもよい。いかなるインク添加配合物も、例
えば溶媒、保湿剤、殺生物剤等をインク調製法のいかな
る所望の段階で添加してもよい。
【0020】亜リン酸と塩基からなる緩衝液系により、
インク組成物は安定な所望のpH、通常は約6.5〜約
10.0の範囲内、好適には約7.5〜約9.0の範囲
内に調節することができるが、そのpHはこれらの範囲
外であってもよい。pHをこれらの範囲内で緩衝性とす
ることが通常は望ましく、約6.5以下のpH値におけ
るインクから染料の起こり得る析出を防止し、そして約
10.0以上のpHにおける水固着と鮮明な印刷品質の
起こり得る損失を防止する。
【0021】本発明のインクは、亜リン酸と塩基の組合
せにより緩衝化されており、他の酸により緩衝化させた
インクと比較して向上したラテンシーを示す。 ラテン
シーとは、インクジェットプリンターがインクを含有し
ている間に印刷を停止し、次にノズルが詰まることなし
に再スタートする間の時間である。通常、ラテンシーは
長い間使用されなかった時間後にインクジェットプリン
ターの再スタートを可能とするほどに高いものでなけれ
ばならない。ほとんどの熱インクジェットインクにおい
て、水および着色剤以外のインク成分、例えばグリコー
ルまたは他の保湿剤がインクのラテンシーを決定する。
しかし、本発明のインクでは、緩衝液系により向上した
ラテンシーが可能となるために、他のインク配合物を選
択して、印刷品質に影響を与える他の重要なインク特
性、例えば、水固着、粘度、表面張力等を最適化するこ
とができる。特別な理論に限定されるわけではないが、
ラテンシーのいくつかの問題は、インク緩衝液系から塩
がインクジェットプリントヘッド中のノズル内またはそ
の全体にわたって結晶化するときに起こり得ると信じら
れている。結晶化はこれら結晶を溶液にとどめておくイ
ンク組成物を選択することにより減少または避けること
ができるが、これらインク成分は徐々に蒸発し結晶を残
してノズルを詰まらせるであろう。しかし、本発明にお
ける亜リン酸と塩基の組合せにより、乾燥または結晶化
は最小の傾向を示し、インクを含有して長い間使用され
なかったインクジェットプリンターを最初のパルスを受
けて再スタートさせ、噴射させることを可能とする。さ
らに、本発明における亜リン酸と塩基との組合せによ
り、インクの水固着を高める。繰返して述べるが、特定
の理論に限定されるものではないが、インク中の亜リン
酸成分は結晶孔子充填の適当な配置を得る際に直面する
困難性のために該亜リン酸成分は結晶化を阻止すると信
じられている。亜リン酸アンモニウムは、60℃の乾燥
器に置くと結晶化するが、常温では液体に戻る高い吸湿
性を有する物質である。
【0022】他の添加剤も本発明のインクに存在せしめ
てもよい。例えば、一つ以上の表面活性剤または湿潤剤
をインクに添加することができる。これらの添加剤は、
カチオン性、アニオン性、または非イオン性であってよ
い。適当な表面活性剤および湿潤剤として、ラウリル硫
酸ナトリウムのタモールSN(Tamol SN (登録商標))、
タモールLG(Tamol LG (登録商標))、トリトン(Trito
n)シリーズのもの(ローム・アンド・ハース社(Rohom a
nd Haas Company)から入手できる)、マラスパース(Mar
asperse)シリーズのもの(登録商標)、イゲパル(Igepa
l)シリーズのもの(登録商標)(GAF社(GAF Compan
y) から入手できる)、タージトル(Tergitol)シリーズ
のもの(登録商標)および他の市販されている表面活性
剤が挙げられる。これらの表面活性剤と湿潤剤は効果的
量、通常は0〜約15重量パーセント、好適には約0.
01〜約8重量パーセントで存在させるが、その量はこ
の範囲外にあってもよい。
【0023】高分子添加剤を本発明のインクに添加して
インクの粘度と色素粒子の安定性を高め、粒子の凝集と
析出の速度を減少させることができる。水溶性重合体、
例えば、アラビアゴム、ポリアクリレート塩、ポリメタ
クリレート塩、ポリビニルアルコール、ヒドロキシプロ
ピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビ
ニルピロリドン、ポリビニルエーテル、デンプン、多糖
等が、水または水と水混和性有機液体との混合物などの
水性の液体賦形剤中で色素粒子を安定化させるために特
に有用である。高分子安定剤は本発明のインク中に0〜
約10重量パーセント、好適には約0.01〜約5重量
パーセントの量で存在させてもよいが、その量はこの範
囲外にあってもよい。
【0024】本発明のインクに対する一つの好適な添加
物は、二つの酸化ポリアルキレンを中央のビスフェノー
ルA部分に結合せしめた高分子添加剤である。この添加
剤は下記式を有する:
【化5】 ここでR1 およびR2 は、独立して、ハロゲン、約1〜
約8炭素原子を有するアルキル基、例えばメチル、エチ
ル、プロピル等および1〜約8炭素原子を有するアルコ
キシ基、例えばメトキシ、エトキシ、ブトキシ等からな
る群から選択され、R3 およびR4 は、独立して、1〜
約4炭素原子を有するアルキル基からなる群から選択さ
れ、xとyはそれぞれが独立して約100〜約400、
好適には約100〜約200の数である。通常、酸化ポ
リアルキレン/ビスフェノールAポリマーの分子量は、
約14,000〜約22,000であり、好適には約1
5,000〜約20,000であるが、その分子量はこ
の範囲外にあってもよい。この式の物質は市販されてお
り、例えば、コネティカット州ダンベリー(CT, Danbur
y) 所在のユニオン・カーバイド社(Union Carbide Corp
oration) から入手できる約18,000の分子量を有
する上記式の酸化ポリエチレン/ビスフェノールAであ
るカーボワックスM20(Carbowax M20)が本発明のイン
クに適する高分子添加剤である。さらに、上記式の化合
物は、「ポリエステル」N.G.ゲイロード著, 196
3年ニューヨーク州,ジョン・ウィリー・アンド・サン
ズ社(Polyesters, N.G. Gaylord, John Wiley & Sons,
New York (1963))および「ポリエチレングリコール誘導
体の実験室合成("Laboratory Synthesis of Polyethyl
eneGlycol Derivatives" ),」J.M.ハリス,J.モ
レキュラー・サイエンス社,マクロモル化学評論C25
(3),324−373(1985)(J. M. Harris,J.
Molecular Science - Rev. Macromol. Chem. Phys., C
25(3), 325-373 (1985)) に開示の方法により調製する
ことができる。この酸化ポリアルキレン/ビスフェノー
ルA添加剤は、通常は百万あたり少なくとも約1部の量
でインク中に存在させる。典型的には、この酸化ポリア
ルキレン/ビスフェノールA添加剤は、インクの1重量
パーセント未満の量で、好適にはインクの0.5パーセ
ント未満の量で存在させ、これよりも多い量の添加剤は
インク粘度を所望のレベル以上に上げるが、このような
多い量はインク粘度の上昇が問題とはならない適用にお
いて用いることができる。これらの添加剤を含有するイ
ンクは、米国特許第5,207,825号(シュワルツ
(Schwarz))に開示されている。
【0025】本発明のインク組成物は、任意の添加剤と
して、ポリアミン化合物を含有することもできる。適当
なポリアミン添加剤の例として、N,N’−ビス(3−
アミノプロピル)−1,2−エチレンジアミン、1,4
−ビス(3−アミノプロピル)ピペラジン、N,N’−
ビス(3−アミノプロピル)−1,3−プロパンジアミ
ン、N,N’−ビス(2−アミノエチル)−1,3−プ
ロパンジアミン、N,N’−ビス(3−アミノプロピ
ル)−1,4−ブタンジアミン、エチレンジアミン、ジ
エチレントリアミン、トリエチレンテトラアミン、テト
ラエチレンペンタアミン、ニトリロトリセチルアミン、
N,N’−(ジアミノエチル)ピペラジン、ピペラジニ
ルエチレンジアミン、アミノエチルトリエチレンテトラ
アミン、アミノエチルピペラジニルエチルエチレンジア
ミン、ピペラジニルエチルジエチレントリアミン、ペン
タエチレンヘキサアミン等ならびにそららの混合物が挙
げられる。これらの物質は、ウイズコンシン州,ミルウ
ォーキのアルドリッチ・ケミカル社(Aldrich Chemical
Company, Milwaukee, Wl),テキサス州, ヒューストンの
テキサコ社(Texaco, Inc., Houston, TX) およびベイヤ
ー(カナダ) 社(Bayer(Canada) Inc.),ポイントクレ
ア,PQ(Point Claire, PQ)などの多くの供給者から市
販され入手できる。このポリアミンまたはポリアミンの
混合物は効果的量または所望の量、典型的にはインク組
成物の約0.001〜約5重量パーセント、好適にはイ
ンク組成物の約0.01〜約3重量パーセント、より好
適には約0.4〜約2.0重量パーセントで存在させる
ことができるが、その量はこれら範囲外にあってもよ
い。
【0026】本発明のインクに対する任意の他の添加剤
として、約0.0001〜約4重量パーセント、好適に
は約0.01〜約2.0の重量部で存在させるダウシル
150,200および75(Dowicil 150, 200, 75)、安
息香酸塩、ソルビン酸塩等の殺生物剤、0〜約1重量パ
ーセント、好適には約0.01〜約1重量パーセントの
量で存在させる酸または塩基、亜リン酸塩、カルボン酸
塩、亜硫酸塩、アミン塩等などのpH調節添加剤等が挙
げられる。
【0027】本発明のインク組成物は通常は熱インクジ
ェット印刷法の使用に適する粘度を有している。典型的
には、このインク粘度は約5センチポイズ以下であり、
好適には約1〜2.5センチポイズである。
【0028】本発明のインク組成物はいかなる適当な方
法によっても調製することができる。典型的には、該イ
ンクは構成成分の単純な混合により調製する。一つの方
法として、すべてのインク成分を一緒にして混合し、混
合物を濾過してインクを得る。本発明のインクは、所望
の方法に従う通常のインク組成物を調製することにより
調製でき、例えば構成成分を混合し、所望であれば加熱
し、そして濾過した後に、本発明の酸と塩基のpH調節
成分を混合物に添加し、そして室温で適度の振とうによ
って均一な混合物が得られるまで、典型的には約5〜約
10分間混合する。その代りの方法として、本発明のイ
ンク添加剤をインク調製法中に他のインク成分と混合す
ることができ、この混合は例えばすべてのインク成分を
混合し、所望であれば加熱して濾過するなどのいかなる
所望の方法にしたがって実施してもよい。
【0029】本発明は、本発明のインク組成物をインク
ジェット印刷装置に導入し、インク組成物の液体粒子を
像様パターンで印刷用紙上に噴出させる方法にも関す
る。特に好適な実施態様において、ノズル中のインクを
像様パターンで選択的に加熱することにより、インクの
液体粒子を像様パターンに噴出させる熱インクジェット
方法を印刷装置は用いる。いかなる印刷用紙も用いるこ
とができ、普通紙、例えばゼロックス4024紙(登録
商標)、ノート用紙、ボンド紙、シリカ被覆紙、例えば
シャープ社(Sharp Company) のシリカ被覆紙、ジュジョ
紙(Jujo paper)等、透明材料、織物、繊維製品、プラ
スチック、高分子フィルム、無機印刷用紙例えば金属お
よび木材等挙げることができる。好適な実施態様におい
て、本方法は、普通紙などの多孔性またはインク吸収性
の印刷用紙上への印刷を包含する。
【0030】
【実施例】
実施例I インク組成物を以下のとおり調製した。60.2グラム
の脱イオン水に1.03グラムのN, N'-ビス(3-アミ
ノプロピル)-1,2- エチレンジアミン(BASF社より
入手)および2グラムの水酸化アンモニウムを添加し
た。得られた混合物を5分間ロールで練った後の混合物
のpHは11.74であった。その後、50重量パーセ
ントの亜リン酸(ローン−ポーレンク(Rhone-Poulenc)
より入手)の溶液2.91グラムを混合物に添加し、さ
らにこれを5分間ロールにより練った後のpHは8.8
1であった。次に、この混合物に5グラムのベタイン
(アルドリッチ・ケミカル社(Aldrich Chemical Co.)か
ら得られた吸湿性物質)、12.31グラムの97重量
パーセントのスルホラン(フィリップス66社(Phillip
s 66 Company) より入手)、10.58グラムのBAS
F X−34黒色染料(BASF社より入手)、および
16.0重量パーセントのダイレクト・レッド227(D
irect Red 227)染料(トリコン・カラーズ社(Tricon Co
lors) から入手)含有の1.93グラムの溶液を加え、
この混合物を10分間ロールで練った。その後、この混
合物に0.05グラムの酸化ポリエチレン(ポリサイエ
ンス社(Polysciences)より入手)を添加し、混合物を3
0分間ロールで練った。得られた混合物は8.42のp
Hを有していた。この混合物にさらに0.14グラムの
50重量パーセントの亜リン酸溶液を加えて、そのpH
を8.18とした。さらに4.17グラムの脱イオン水
を加えた後にロールにより30分間練って、次に濾過し
てインク組成物を得た。
【0031】実施例II インク組成物を以下のとおり調製した。69.76グラ
ムの脱イオン水に1.01グラムのN, N'-ビス(3-ア
ミノプロピル)-1,2- エチレンジアミン(BASF社よ
り入手)および2.06グラムの水酸化アンモニウムを
添加した。得られた混合物を5分間ロールで練った後の
混合物のpHは11.62であった。その後、50重量
パーセントの亜リン酸(ローン−ポーレンク(Rhone-Pou
lenc) より入手)溶液3.62グラムを混合物に添加
し、これをさらに5分間ロールで練った後のpHは8.
75であった。次に、この混合物に8.31グラムの9
7重量パーセントのスルホラン(フィリップス66社(P
hillips 66 Company) から入手)、10.66グラムの
BASF X-34 黒色染料(BASF社より入手)、1.93
グラムのデュアシン・ブリリアント・レッドF3B S
F VP218(Duasyn Brilliant Red F3B SF VP218)
染料(ヘキスト(Hoechst) より入手)、0.05グラム
の酸化ポリエチレン(ポリサイエンセズ(Polysciences)
より入手)、および0.099グラムのダウィシル20
0(Dowicil 200) 殺生物質(ダウ・ケミカル(Dow Chemi
cal)より入手)を添加し、混合物を15分間ロールで練
った。得られた混合物は8.47のpHを有していた。
この混合物にさらに0.19グラムの50重量パーセン
トの亜リン酸溶液を加えて、そのpHを8.20とし
た。さらに10.29グラムの脱イオン水を加えた後に
ロールにより10分間練って、次に濾過してインク組成
物を得た。
【0032】比較の目的のために、60.87グラムの
脱イオン水に1.01グラムのN,N’−ビス(3−ア
ミノプロピル)−1,2−エチレンジアミン(BASF
社より入手)および2.01グラムの水酸化アンモニウ
ムを添加することによりインク組成物を調製した。得ら
れた混合物を5分間ロールで練った後の混合物のpHは
11.94であった。その後、37重量パーセントの塩
酸(アルドリッチ・ケミカル社より入手)溶液3.67
グラムを混合物に添加し、これをさらに5分間ロールに
より練った後のpHは8.59であった。次に、この混
合物に8.27グラムの97重量パーセントのスルホラ
ン(フィリップス66社から入手)、10.62グラム
のBASF X−34黒色染料(BASF社から入
手)、0.29グラムのデュアシン・ブリリアント・レ
ッドF3B SF VP218(Duasyn Brilliant Red
F3B SF VP218) 染料(ヘキストより入手)、0.05グ
ラムの酸化ポリエチレン(ポリサイエンセズ(Polyscien
ces)より入手)、および0.102グラムのダウィシル
200(Dowicil 200) 殺生物質(ダウ・ケミカルより入
手)を添加し、混合物を15分間ロールで練った。得ら
れた混合物は8.46のpHを有していた。この混合物
にさらに0.57グラムの3モル塩酸を加えて、そのp
Hを8.20とした。さらに12.66グラムの脱イオ
ン水を加えた後にロールにより10分間練って、次に濾
過してインク組成物を得た。
【0033】このように調製したインク組成物をヒュー
レット−パッカード・デスクジェット500サーマル・
ジェットプリンターに導入して用紙に印刷させた。ラテ
ンシーと回復性は、高湿度環境でキャップがかぶせられ
たインクジェットノズル維持の組込み操作を行なわない
「脱キャップ」("de-cap")形式でプリンターを操作す
ることにより試験した。印刷させた後に、プリンターを
24時間の間停止させて、ノズルの前管理や始動を行な
わずに再度印刷させた。亜リン酸を用いて調製したイン
ク組成物は、これらの条件下で1.5ページのプリント
後に高品質像を作り始めた。対照的に、塩酸を用いて調
製したインクは、これらの条件下で6ページのプリント
後に高品質像を作り始めた。
【0034】実施例III インク組成物を以下のとおり調製した。17.97グラ
ムの脱イオン水に0.52グラムのN,N’−ビス(3
−アミノプロピル)−1,2−エチレンジアミン(BA
SF社より入手)および1グラムの水酸化アンモニウム
を添加した。得られた混合物を5分間ロールで練った後
の混合物のpHは12.00であった。その後、70重
量パーセントの亜リン酸(アルドリッチ・ケミカル社よ
り入手)溶液1.34グラムを混合物に添加し、pHを
8.10とした。さらに、0.19グラムの水酸化アン
モニウムを添加して、さらに5分間ロールで練った後の
pHは8.62であった。次に、この混合物に12.5
グラムのジメチルスルホキシド(DMSO)(ベイカー
・ケミカル社から入手)、13グラムのダイレクト・レ
ッド227(Direct Red 227)染料(トリコン・カラーズ
社から入手した13.4重量パーセントの染料固体を含
む)、0.0246グラムの酸化ポリエチレン(ポリサ
イエンセズ社(Polysciences)より入手)および0.04
94グラムのダウィシル200(Dowicil 200) 殺生物質
(ダウ・ケミカルより入手)を添加し、混合物を15分
間ロールで練った。得られた混合物は8.81のpHを
有していた。この混合物にさらに0.17グラムの70
重量パーセントの亜リン酸溶液を加えて、そのpHを
8.19とした。さらに3.39グラムの脱イオン水を
加えた後にロールにより10分間練って、次に濾過して
インク組成物を得た。
【0035】このように調製したインク組成物をヒュー
レット−パッカード・デスクジェット500サーマル・
ジェットプリンターに導入して用紙上に印刷させた。ラ
テンシーと回復性は、高湿度環境でキャップがかぶせら
れたインクジェットノズル維持の組込み操作を行なわな
い「脱キャップ」形式でプリンターを操作することによ
り試験した。印刷させた後に、プリンターを24時間の
間停止させて、ノズルの前管理や始動を行なわずに再度
印刷させた。このインク組成物はこれらの条件下で1ペ
ージの印刷後に高品質像を作り始めた。
【0036】実施例IV インク組成物を以下のとおり調製した。15.92グラ
ムの脱イオン水に0.52グラムのN,N’−ビス(3
−アミノプロピル)−1,2−エチレンジアミン(BA
SF社より入手)および1グラムの水酸化アンモニウム
を添加した。得られた混合物を5分間ロールで練った後
の混合物のpHは11.60であった。その後、70重
量パーセントの亜リン酸(アルドリッチ・ケミカル社よ
り入手)溶液1.23グラムを混合物に添加し、ロール
で5分間練って、pHを8.64とした。次に、この混
合物に12.52グラムのジメチルスルホキシド(DM
SO)(ベイカー・ケミカル社から入手)、15.03
グラムのプロジェクト・シアン1リキッド(Projet Cyan
1 Liquid)染料(ICIから入手した10重量パーセン
トの染料固体を含む)、0.0255グラムの酸化ポリ
エチレン(ポリサイエンセズ社より入手)および0.0
518グラムのダウィシル200(Dowicil 200) 殺生物
質(ダウ・ケミカルより入手)を添加し、混合物を15
分間ロールで練った。得られた混合物は8.85のpH
を有していた。この混合物にさらに0.18グラムの7
0重量パーセントの亜リン酸溶液を加えて、そのpHを
8.20とした。さらに3.61グラムの脱イオン水を
加えた後にロールにより10分間練って、次に濾過して
インク組成物を得た。
【0037】このように調製したインク組成物をヒュー
レット−パッカード・デスクジェット500サーマル・
ジェットプリンターに導入して用紙上に印刷させた。ラ
テンシーと回復性は、高湿度環境でキャップがかぶせら
れたインクジェットノズル維持の組込み操作を行なわな
い「脱キャップ」形式でプリンターを操作することによ
り試験した。印刷させた後に、プリンターを24時間の
間停止させて、ノズルの前管理や始動を行なわずに再度
印刷させた。このインク組成物はこれらの条件下で1.
5ページの印刷後に高品質像を作り始めた。
【0038】実施例V インク組成物を以下のとおり調製した。29.94グラ
ムの脱イオン水に0.52グラムのN, N'-ビス(3-ア
ミノプロピル)-1,2- エチレンジアミン(BASF社よ
り入手)および1.02グラムの水酸化アンモニウムを
添加した。得られた混合物を5分間ロールで練った後の
混合物のpHは11.43であった。その後、70重量
パーセントの亜リン酸(アルドリッチ・ケミカル社より
入手)溶液1.23グラムを混合物に添加し、さらに5
分間ロールにより練って、pHを8.65とした。次
に、この混合物に12.5グラムのジメチルスルホキシ
ド(DMSO)(ベイカー・ケミカル社から入手)、
1.5グラムのキャロライナ・ダイレクト・イエロー8
6(Carolina Direct Yellow 86) 染料(キャロライナ社
(Carolina)から入手)、0.0244グラムの酸化ポリ
エチレン(ポリサイエンセズ社より入手)および0.0
503グラムのダウィシル200(Dowicil 200)殺生物
質(ダウ・ケミカル社より入手)を添加し、混合物を1
5分間ロールで練った。得られた混合物は8.87のp
Hを有していた。この混合物にさらに0.71グラムの
70重量パーセントの亜リン酸溶液を加えて、そのpH
を8.22とした。さらに4.21グラムの脱イオン水
を加えた後にロールにより10分間練って、次に濾過し
てインク組成物を得た。
【0039】このように調製したインク組成物をヒュー
レット−パッカード・デスクジェット500サーマル・
ジェットプリンターに導入し、高品質プリントが用紙上
に作られた。
【0040】実施例VI インク組成物を以下のとおり調製した。56.53グラ
ムの脱イオン水に1.02グラムのN,N’−ビス(3
−アミノプロピル)−1,2−エチレンジアミン(BA
SF社より入手)および2.02グラムの水酸化アンモ
ニウムを添加した。得られた混合物を5分間ロールで練
った後の混合物のpHは11.62であった。その後、
70重量パーセントの亜リン酸(アルドリッチ・ケミカ
ル社より入手)溶液2.77グラムを混合物に添加し、
5分間ロールで練って、pHを7.94とした。次に、
この混合物に18.55グラムの97重量パーセントの
スルホラン(フィリップス66社から入手)、0.3グ
ラムのデュアシン・ブリリアント・レッド(Duasyn Bril
liant Red)染料(ヘキストから入手)、10.64グラ
ムのBASF X−34黒色染料(BASF社より入
手)、0.0505グラムの酸化ポリエチレン(ポリサ
イエンセズ社より入手)および0.0996グラムのダ
ウィシル200(Dowicil 200) 殺生物質(ダウ・ケミカ
ルより入手)を添加し、混合物を15分間ロールで練っ
た。得られた混合物は7.95のpHを有していた。こ
の混合物にさらに0.61グラムの70重量パーセント
の亜リン酸溶液を加えて、そのpHを6.98とした。
さらに7.59グラムの脱イオン水を加えた後にロール
により10分間練って、次に濾過してインク組成物を得
た。
【0041】このように調製したインク組成物をヒュー
レット−パッカード・デスクジェット500サーマル・
ジェットプリンターに導入して高品質プリントが用紙上
に作られた。ラテンシーと回復性は、高湿度環境でキャ
ップがかぶせられたインクジェットノズル維持の組込み
操作を行なわない「脱キャップ」形式でプリンターを操
作することにより試験した。印刷させた後に、プリンタ
ーを24時間の間停止させて、ノズルの前管理や始動を
行なわずに再度印刷させた。このインク組成物はこれら
の条件下で1.5ページの印刷後に高品質像を作り始め
た。
【0042】次に、このように調製した20.43グラ
ムのインク組成物にさらに0.1グラムの70重量パー
セントの亜リン酸溶液を加えた後に、15分間ロールで
練って、濾過し、インク組成物のpHを6.53とし
た。このように調製したインク組成物をヒューレット−
パッカード・デスクジェット500サーマル・ジェット
プリンターに導入し、高品質プリントが用紙上に作られ
た。ラテンシーと回復性は、高湿度環境でキャップがか
ぶせられたインクジェットノズル維持の組込み操作を行
なわない「脱キャップ」形式でプリンターを操作するこ
とにより試験した。印刷させた後に、プリンターを24
時間の間停止させて、ノズルの前管理や始動を行なわず
に再度印刷させた。このインク組成物はこれらの条件下
で1ページの印刷後に高品質像を作り始めた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 カート・ビー・ガンドラッチ アメリカ合衆国 ニューヨーク州 14534 ピッツフォード ラーチウッドドライブ 44

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)水と塩基を混合することにより混
    合物を形成し;(b)着色剤を混合物に加え;そして
    (c)亜リン酸をそこに加えることにより混合物のpH
    を調整することを含むインク組成物の調製方法。
  2. 【請求項2】 (a)水と亜リン酸を混合することによ
    り混合物を形成し;(b)着色剤を混合物に加え;そし
    て(c)塩基をそこに加えることにより混合物のpHを
    調整することを含むインク組成物の調製方法。
JP24557994A 1993-10-15 1994-10-11 インク組成物とその調製方法 Expired - Fee Related JP3494483B2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004263105A (ja) * 2003-03-03 2004-09-24 Brother Ind Ltd インクジェット記録用水性インク

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