JPH07172716A - エレベータ装置 - Google Patents
エレベータ装置Info
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- JPH07172716A JPH07172716A JP5318049A JP31804993A JPH07172716A JP H07172716 A JPH07172716 A JP H07172716A JP 5318049 A JP5318049 A JP 5318049A JP 31804993 A JP31804993 A JP 31804993A JP H07172716 A JPH07172716 A JP H07172716A
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Abstract
つのロープドライブ系に複数のかごを設けて異なる運行
サービスをする。また、主索や巻上機に大きな負荷がか
からず、安定した運行が行え、安全性の高いエレベータ
装置を得る。 【構成】 主索2a,釣合い錘6a,巻上機3a,及び
綱車4aを有し、かご1aを昇降させるロープドライブ
系を1つの昇降路7に複数設け、ロープドライブ系のそ
れぞれが互いに非接触に昇降可能であるように構成す
る。また、かご1aと主索2a,及び釣合い錘6aと主
索2aを着脱可能に構成する。また、輪状の主索2aを
1つの昇降路7に一部交差させて複数設け、かご1aは
主索に着脱しながら主索間を移動して昇降する。
Description
を昇降させるエレベータ装置に関するものである。
成図である。このエレベータ装置はかごの駆動方式がト
ラクション式の1:1ローピングのものである。図にお
いて、1は人や貨物を乗せるかご、2はかごを牽引する
主索、3は巻上機、4は巻上機3で駆動され主索2を巻
き掛けた綱車、5は主索2の折り曲げ位置を調整するそ
らせ車、6は主索2に結合され、かご1と釣合う釣合い
錘、7はかご1,釣合い錘6,及び主索2で構成される
可動部の移動空間である昇降路、8は主索2をガイドす
るガイドレールである。かご1,主索2,巻上機3,綱
車4,及び釣合い錘6で逆U字形のロープドライブ系を
構成している。
4及びそらせ車5に巻き掛けられており、主索2の一端
にかご1が固定され、他端に釣合い錘6が固定されてい
る。綱車4は巻上機3により駆動されて回転し、綱車4
に巻きかけられた主索2とのトラクションにより動力が
伝達される。かご1と釣合い錘6はかご1と釣合い錘6
に設けたガイドシュー(図示せず)を介してガイドレー
ル8に案内されて昇降路7内を昇降する。かご1の昇降
は制御装置(図示せず)により巻上機3の駆動を制御し
て運行している。
て、特公昭50ー7337号公報に掲載されたものの構
成図を図46に示す。このエレベータ装置は、高層ビル
などの大量人数の輸送力が必要な場合に用いられるもの
で、かごを2段にして移動させるダブルデッキ方式を用
いている。このエレベータ装置は、1つの昇降路7に、
縦に連結した2つのかご1a,1bを入れ、この2つの
かご1a,1bを1つの巻上機3で昇降させる。この装
置では1つの昇降路7に複数のかご1a,1bを入れて
駆動するため、少ない昇降路面積でエレベータの輸送量
を上げることができる。
て、2:1ローピング方式を用いたものの構成図を図4
7に示す。このエレベータ装置は、主索2の一端が固定
端2aに結合され、かご1はそらせ車5を介して主索2
に釣り下げられている。この装置では、主索2の移動に
対して、かご1は1/2の移動となる。
て、実開昭55ー54221号公報や特開昭63ー97
587号公報に掲載されたものの模式的な側面図を図4
8に示す。このエレベータ装置は、かごが循環する方式
の循環式エレベータ装置である。図において、1はか
ご、2は主索、3は巻上機、4は巻上機3で駆動される
綱車、5はそらせ車、7は昇降路であり、巻上機3と綱
車4は接続されており、図では1つで表している。主索
2は1つの輪状になっており、一定方向に回転し停止も
する。輪状の主索2につながった複数のかご1は、主索
2の回転に伴って一定方向に循環する。このように構成
すると、かご1が次々に来るので、待ち時間が少なく、
大量に人員を輸送することができる。
は上記のように構成されているので、以下のような問題
点があった。高層ビル等のような大量の輸送力を必要と
する建物では、エレベータの運転能力及びサービス向上
の観点から、多数のエレベータを設置する必要がある
が、図45,図47に示す従来のエレベータ装置では、
複数台のかごを併設配置する場合、かご設置台数に対応
した昇降路が必要となり、その分必要スペースが大きく
なるという問題点があった。
は、かご1a,1bは一定の距離をおいて上下2段に積
み重ねられており、上のかごと下のかごで同じ階での乗
車,降車が難しく、上のかごと下のかごで1回の停止で
は利用できない階が発生する。このため、利用者が不便
であった。また、かご1a,1bの昇降は1つのロープ
ドライブ系で作動されるため、2つのかご1a,1bは
同時に昇降され、高層ビルなど要求される停止階に全て
停止しようとすると、2つのかごを備えている割には輸
送力はあまり向上しないという問題点があった。
索2に多くのかご1がつながっているので、主索2の負
担が大きく、ロープの安全な強度を保つことが難しいと
いう問題点があった。また、かご1の起動停止を行う場
合に、巻上機3に非常に大きな負荷がかかり、安定した
運行を行うことが難しいという問題点があった。また、
全てのかご1が完全に同じ移動を行うため、かご1の効
率的な運転が難しく、さらに、1つのかご1のトラブル
により全てが停止するという問題点があった。
になされたもので、複数台のかごを動作させるためにエ
レベータ装置が併設される場合に、建物内に占める昇降
路の平面スペースを縮減できるエレベータ装置を得るこ
とを目的とするものである。
ごを設けても、それぞれのかごで異なる距離だけ移動で
きるように構成して、違う階をサービスできるエレベー
タ装置を得ることを目的とするものである。
機に大きな負荷がかからず、安定した運行が行えるエレ
ベータ装置を得ることを目的としている。
も、安全性の高い運行が行えるエレベータ装置を得るこ
とを目的としている。
るエレベータ装置は、かごを牽引する主索と、この主索
に結合されかごと釣合う釣合い錘と、巻上機で駆動され
主索を巻き掛ける綱車とで構成され、昇降路内でかごを
昇降させるロープドライブ系、及びかごの昇降を制御す
る制御装置を備えるものにおいて、1つの上記昇降路に
ロープドライブ系とそれに対応する制御装置を複数備
え、ロープドライブ系のそれぞれが互いに非接触に昇降
可能であるように構成したものである。
タ装置は、請求項第1項記載の発明に加え、複数のロー
プドライブ系のうち、少なくとも2つ以上のロープドラ
イブ系を逆U字形とし、かごの昇降方向をZ方向、かご
への出入方向をY方向、Y,Zに直交する方向をX方向
とし、逆U字形のロープドライブ系をYZ平面に投影し
た時、逆U字形のロープドライブ系を、昇降方向に被さ
るように重ねて構成したものである。
タ装置は、請求項第1項または第2項記載の発明に加
え、かごの昇降方向をZ方向、かごへの出入方向をY方
向、Y,Zに直交する方向をX方向とし、ロープドライ
ブ系で構成される平面を移動平面とした時、複数のロー
プドライブ系の移動平面をほぼ同一平面であるように構
成したものである。
タ装置は、請求項第1項または第2項記載の発明に加
え、かごの昇降方向をZ方向、かごへの出入方向をY方
向、Y,Zに直交する方向をX方向とし、ロープドライ
ブ系で構成される平面を移動平面とした時、複数のロー
プドライブ系の移動平面のそれぞれを互いにほぼ平行で
あるように構成したものである。
タ装置は、請求項第1項または第2項記載の発明に加
え、かごの昇降方向をZ方向、かごへの出入方向をY方
向、Y,Zに直交する方向をX方向とし、ロープドライ
ブ系で構成される平面を移動平面とした時、複数のロー
プドライブ系の移動平面のそれぞれをZ軸にほぼ平行で
あるように構成したものである。
タ装置は、請求項第1項記載の発明に加え、かごの昇降
方向をZ方向、かごへの出入方向をY方向、Y,Zに直
交する方向をX方向とし、ロープドライブ系で構成され
る平面を移動平面とした時、複数のロープドライブ系の
移動平面のそれぞれをZ軸にほぼ平行であると共に、移
動平面のそれぞれが他の移動平面の少なくとも1つとほ
ぼ直交するように構成したものである。
タ装置は、請求項第1項ないし第6項のいずれかに記載
の発明に加え、かごの昇降方向をZ方向、かごへの出入
方向をY方向、Y,Zに直交する方向をX方向とし、昇
降路内に配置された複数のかごをXY平面に投影した
時、下方のかごの少なくとも主索を結合する部分が上方
のかごよりも突出するように構成したものである。
タ装置は、請求項第1項ないし第5項のいずれか、また
は第7項記載の発明に加え、複数のロープドライブ系の
釣合い錘の移動する軌跡を移動線とした時、全ての移動
線をほぼ同一平面に配置したものである。
タ装置は、請求項第1項ないし第8項のいずれかに記載
の発明に加え、主索によってかごを牽引する時に生じる
かごの傾斜を抑制するかご傾斜抑制機構を備えたもので
ある。
ータ装置は、請求項第9項記載の発明におけるかご傾斜
抑制機構を、主索によってかごを牽引する時に生じるモ
ーメントを打ち消す方向に重力を発生するように、かご
の一部に備えたバランスウエイトで構成したものであ
る。
ータ装置は、請求項第9項記載の発明におけるかご傾斜
抑制機構を、かごの移動を導くガイドとかごとの間に設
けたガイドシューで構成したものである。
ータ装置は、請求項第9項記載の発明におけるかご傾斜
抑制機構を、主索によってかごを牽引する時に生じるモ
ーメントによって発生する力の方向を変えるモーメント
補償リンクで構成したものである。
ータ装置は、請求項第12項記載の発明におけるモーメ
ント補償リンクを、一方側のピン部はかごに固定され、
他方側のピン部は固定側と接触している平行リンクで構
成したものである。
ータ装置は、請求項第12項記載の発明におけるモーメ
ント補償リンクを、一方側のピン部はかごに固定され、
他方側のピン部は固定側と接触しているクロスリンクで
構成したものである。
ータ装置は、請求項第1項ないし第14項のいずれかに
記載の発明に加え、基準となる乗込み階で、複数のかご
に同時に乗込み可能としたものである。
ータ装置は、請求項第1項ないし第15項のいずれかに
記載の発明に加え、1つの昇降路に納められた複数のか
ごを運行する場合、かごの制御装置のそれぞれは、その
かごの移動方向にある他のかごとの距離がある一定の距
離以下の時は移動を開始しないように制御するものであ
る。
ータ装置は、請求項第1項ないし第16項のいずれかに
記載の発明に加え、少なくとも1つのかごに、隣のかご
との距離を測定する距離測定器を備えたものである。
ータ装置は、請求項第1項ないし第17項のいずれかに
記載の発明に加え、制御装置を、隣合うかご間の距離と
その相対速度の少なくともいずれか一方に応じて、対応
するかごの移動速度を制御するように構成したものであ
る。
ータ装置は、請求項第1項ないし第18項のいずれかに
記載の発明に加え、制御装置を、隣合うかご間の距離が
危険距離以内に接近したとき、緊急運行モードに切り替
えるように構成したものである。
ータ装置は、請求項第1項ないし第19項のいずれかに
記載の発明に加え、かごに突設され、他のかごが近接す
るのを機械的に検知するかご近接検知器を備えたもので
ある。
ータ装置は、請求項第20項記載の発明に加え、かご近
接検知器に連動して作動する非常停止機構を備えたもの
である。
ータ装置は、請求項第1項ないし第21項のいずれかに
記載の発明に加え、複数のロープドライブ系のうちの少
なくとも1つは昇降路の全昇降行程の移動ができる位置
に主索の折り返し位置を配置し、他のロープドライブ系
は全昇降行程の一部が移動できる位置に主索の折り返し
位置を配置したものである。
ータ装置は、請求項第1項ないし第22項のいずれかに
記載の発明に加え、複数のロープドライブ系のすべてが
昇降路の全昇降行程の移動ができる位置に主索の折り返
し位置を配置したものである。
ータ装置は、請求項第1項ないし第23項のいずれかに
記載の発明に加え、1つの昇降路の全昇降行程を複数の
ゾーンに分割し、昇降路に納められた複数のかごの移動
範囲を、上方に位置しているものから順にゾーンの上方
から割り当てたものである。
ータ装置は、昇降路を移動するかごを牽引する主索、こ
の主索に結合されかごと釣合う釣合い錘、巻上機で駆動
され主索を卷き掛ける綱車、及びかごの昇降を制御する
制御装置を備えるエレベータ装置において、主索に直接
的に結合する第1のかご、主索に間接的に結合する第2
のかご、及び、第1のかごが巻上機によって昇降する昇
降距離と異なる距離だけ第2のかごを昇降させるように
構成する移動機構を備えたものである。
ータ装置は、1つの昇降路に主索と複数のかごと複数の
釣合い錘を備え、かごのうちの少なくとも1つのかごは
主索に着脱可能であると共に、釣合い錘のうちの少なく
とも1つの釣合い錘は主索に着脱可能とし、着脱可能な
かごの主索との着脱に同期して、主索が牽引するかごと
釣合うように、着脱可能な釣合い錘が主索と着脱を行う
ように構成したものである。
ータ装置は、請求項第26項記載の発明に加え、かごが
停止したときにそのかごを着脱するように構成したもの
である。
ータ装置は、請求項第27項記載の発明に加え、昇降路
の昇降行程に停止階を定め、かごが停止階に停止したと
きにそのかごを着脱するように構成したものである。
ータ装置は、請求項第26項ないし第28項のいずれか
に記載の発明に加え、基準乗込み階の近傍に配置され、
かごを収納するかご収納室、及び昇降路とかご収納室間
でかご移動するかご移動機構を備えたものである。
ータ装置は、複数のかご、かごを牽引し、昇降路の全昇
降行程の少なくとも一部を一巡する輪状の主索と、巻上
機で駆動され主索を巻き掛ける綱車とで構成され、かご
を昇降させる複数のロープドライブ系、及びかごと主索
とを着脱可能であるように結合する結合機構を備え、主
索の全てを同方向に回転し、隣合う主索同士の一部を交
差した交差部を有し、複数のかごは、結合機構によって
主索に着脱しながら主索間を移動して昇降路を昇降する
ように構成したものである。
ータ装置は、請求項第30項記載の発明に加え、複数の
かごのうちの少なくとも2つのかごを、1つのロープド
ライブ系の主索に互いに釣合うように結合した状態で、
ほぼ同期してその主索に着脱するように構成したもので
ある。
ータ装置は、請求項第31項記載の発明に加え、すべて
のかごを、ほぼ同時に主索に着脱するように構成したも
のである。
ータ装置は、請求項第30項ないし第32項のいずれか
に記載の発明に加え、かごを、主索の本数の2倍以上備
えたものである。
ータ装置は、請求項第30項ないし第33項のいずれか
に記載の発明において、輪状の主索のそれぞれは、かご
を上昇させる上昇側とかごを下降させる下降側を有する
ものとし、昇降路の上端部,昇降路の下端部,及び主索
の交差部付近のうちの少なくとも1箇所に、かごが移動
した方向と逆方向側の主索の位置までかごを横移動させ
る横移動機構を備えたものである。
ータ装置は、請求項第30項ないし第34項のいずれか
に記載の発明に加え、かごが停止したときにそのかごを
着脱するように構成したものである。
ータ装置は、請求項第30項ないし第35項のいずれか
に記載の発明に加え、昇降路の近傍に配置され、かごを
収納するかご収納室、及び昇降路とかご収納室間でかご
を移動するかご移動機構を備えたものである。
ータ装置は、1つの昇降路に設けられた複数のかご、及
びかごの上部又は下部に設けられた、衝撃を吸収する衝
撃力吸収機構を備えたものである。
ータ装置では、1つの昇降路内に複数のロープドライブ
系をそれぞれが互いに非接触に昇降可能であるように構
成しており、1つの昇降路内で複数のかごをそれぞれ独
自に安全に安定して運転でき、昇降路面積当たりの輸送
量も増加させることができるので、昇降路の総平面スペ
ースを縮減できる。
ベータ装置では、2:1ローピング方式において、そら
せ車を介して主索に釣り下げたかごと主索に直接取り付
けたかごによって、昇降路に備えられた複数のかごが同
じ動きをするのではなく、違う動きで違う階をサービス
することができる。また、請求項第26項〜第29項の
発明におけるエレベータ装置では、かごと主索及び釣合
い錘と主索とが着脱可能であり、主索に結合するかごの
数と、結合する位置が変えられるので、1つの巻上機の
駆動モータで複数のかごを駆動して異なる階をサービス
駆動できる。
おけるエレベータ装置では、昇降行程の一部を巡回する
複数の輪状の主索を設け、これらの一部を交差させ、1
つの主索には釣合う数のかごがつながっており、これら
のかごは主索と係合離脱を繰り返して主索を掴み変えな
がら昇降するので、多くのかごを従来程度の負荷で運転
でき、少ない設置面積で多くの輸送量が得られ、低コス
トに構成でき、安全に運行できる。
ベータ装置では、衝撃を吸収する衝撃力吸収機構をかご
に備えており、かご自体が衝撃を受けてもこれを吸収す
るので、安全で、乗り心地のよく運行できる。
装置を図について説明する。図1は実施例1によるエレ
ベータ装置を示す構成図である。図において、1aは高
層階用かご、1bは中層階用かご、1cは低層階用か
ご、2aは高層階用主索、2bは中層階用主索、2cは
低層階用主索、3aは高層階用巻上機、3bは中層階用
巻上機、3cは低層階用巻上機、4aは高層階用綱車、
4bは中層階用綱車、4cは低層階用綱車、5aは高層
階用そらせ車、5bは中層階用そらせ車、5cは低層階
用そらせ車、6aは高層階用釣合い錘、6bは中層階用
釣合い錘、6cは低層階用釣合い錘、7はかご1,釣合
い錘6,及び主索2で構成される可動部の移動空間であ
る昇降路、8は主索2a,2b,2cをガイドするガイ
ドレールである。この実施例では1つの昇降路7に例え
ば3つのかご1a,1b,1cを備えている。
2aと、この主索2aに結合されて高層階用かご1aと
釣合う高層階用釣合い錘6aと、高層階用巻上機3aで
駆動Jされ高層階用主索2aを巻き掛ける高層階用綱車
4aとで逆U字形のロープドライブ系を構成し、昇降路
7内で高層階用かご1aを昇降させる。高層階用かご1
aの昇降は制御装置(図示せず)によって高層階用巻上
機3aを駆動して制御している。中層階,低層階に関し
ても同様である。また、低層階用のロープドライブ系の
上に、中層階用のロープドライブ系が接触せずに昇降方
向に被さるように重ねて構成されている。さらにその上
に高層階用のロープドライブ系が接触せずに昇降方向に
被さるように重ねて構成されている。このため、重ねら
れたロープドライブ系の重なりの上方に位置するロープ
ドライブ系ほど逆U字形のふくらみが広がっている。
1の昇降方向をZ方向、かご1への出入方向をY方向、
Y,Zに直交する方向をX方向とし、ロープドライブ系
の逆U字形で構成される平面を移動平面とする。さら
に、かご1のドアのある方を前面、釣合い錘6のある側
を後面とし、YZ面を側面、かごのZ方向の上方を上
面、下方を下面とする。また、図1で、FIは人や貨物
が乗込む基準となる乗込み階、FHは高層階、FMは中
層階、FLは低層階を示している。この実施例では例え
ば高層階,中層階,低層階のロープドライブ系の移動平
面はほぼ同一平面となっている。また、このエレベータ
装置の模式的な上面図を図2に示す。かごの大きさは、
下方のかごをそれより上方のかごよりも大きく構成し、
昇降路内に配置された複数のかご1a,1b,1cをX
Y平面に投影した時、下方のかごの少なくとも主索を結
合する部分が上方のかごよりも突出している。
する軌跡を移動線としたとき、複数のロープドライブ系
の釣合い錘6a,6b,6cの移動線のすべてでほぼ平
面を構成し、特にこの実施例ではZ軸に平行な平面を構
成している。さらに、複数のロープドライブ系のうちの
少なくとも1つ、例えば高層階用主索2aの折り返し位
置を昇降路7の全昇降行程(FL,FM,FH)の移動
ができる位置に配置し、他のロープドライブ系、例えば
中層階用主索2bの折り返し位置は全昇降行程の一部
(FL,FM)の移動できる位置に配置する。また、例
えば低層階用主索2cの折り返し位置は全昇降行程の一
部(FL)の移動できる位置に配置する。
ライブ系のそれぞれは、従来とほぼ同様な構成をしてお
り、その動作を以下に説明する。それぞれの綱車4a,
4b,4cはそれぞれの巻上機3a,3b,3cにより
回転され、綱車4a,4b,4cに巻きかけられた主索
2a,2b,2cとのトラクションにより動力が伝達さ
れる。かご1a,1b,1cと釣合い錘6a,6b,6
cはそれぞれのかご1a,1b,1cと釣合い錘6a,
6b,6cに設けたガイドシュー(図示せず)を介して
ガイドレール8に案内され、かご1a,1b,1cはガ
イドレール8に沿って垂直方向に昇降する。それぞれの
かごの昇降はそれぞれの制御装置(図示せず)により巻
上機3a,3b,3cの駆動を制御され運行している。
ブ系を1つの昇降路7に配置する場合は、巻上機3a,
3b,3cの配置や主索2a,2b,2cのローピング
が複雑になるのでこの構成について説明する。図1のよ
うな構成では、一番上の高層用のロープドライブ系は問
題にならないが、中層用と低層用では、昇降路8を通
り、上のかご1に接触しないように主索2を配置しなけ
ればならない。そこでこの実施例では、図2に示すよう
にかご1の大きさを変え、XY平面に投影した時、中層
階用かご1bと低層階用かご1cと主索2b,2cの接
続位置が順次後ろにずらして構成している。このため、
かご1またはかごの一部が飛び出ており、中層階用主索
2bと低層階用主索2cは高層階用主索2aの後面を通
るように構成している。
の運行方式について説明する。この実施例では、3つの
ロープドライブ系が高層階(FH),中層階(FM),
低層階(FL)の各ゾーンをサービスするように構成さ
れている。図3は、この実施例に係るゾーニングサービ
スを行う場合の運行方式の一例を表わす説明図である。
この例では、エレベータ利用者が最も多い出勤時を想定
し、下りの利用客はいないものとしている。運行手順を
以下に示す。高層階用かご1aは、乗込み(t1)→行
き急行運転(t2)→各階サービス(t3,t4)→帰
り急行運転(t5)の順で運行する。中層階用かご1b
は、かご1a出発待(t1)→乗込み(t2)→行き急
行運転(t3)→各階サービス(t4)→帰り急行運転
(t5)に順で運行する。低層階用かご1cは、かご1
a,かご1b出発待(t1,t2)→乗込み(t3)→
各階サービス(t4)→帰り急行運転(t5)の順で運
行する。
逆U字形のロープドライブ系をそれぞれが互いに非接触
で被さるように重ねて構成しており、1つの昇降路内で
複数のかごをそれぞれ独自に安全に安定して運転でき、
昇降路面積当たりの輸送量も増加させることができるの
で、昇降路の総平面スペースを縮減できる。特に1つの
昇降路内に複数の逆U字形のロープドライブ系をそれぞ
れが互いに非接触で昇降できるように、被さるように重
ねて構成するために、図1に示すように、そらせ車5
a,5b,5cの位置を主索2a,2b,2cが接触し
ないように後部にずらしている。また、かごの大きさを
変えて、中層階用主索2bと中層階用かご1bの結合部
を高層階用主索2aと高層階用かご1aの結合部よりも
後部にずらしており、さらに低層階用主索2cと低層階
用かご1cの結合部を、中層階用の結合部よりも後部に
ずらしている。このため、スムーズに主索2を昇降でき
ると共に、下方のかごの大きさを上方のかごの大きさよ
りも大きくしているので、下方のかご1の定員(容量)
が多くなり、実際に多くの人が利用すると考えられる低
層階ほど多くの人を輸送できるという効果もある。
面が、ほぼYZ平面で1平面としているため、3つの釣
合い錘6a,6b,6cの移動線がかごの後部でY方向
にほぼ一平面上に並ぶように構成できる。従って、釣合
い錘6a,6b.6cのガイドが兼用できると共にコン
パクトにでき、装置が小型にできる。また、昇降路7の
全昇降行程を複数のゾーンに分割し、かごの上方から順
に各ゾーンに割り当て、各ゾーンでかごを同時に作動さ
せている。このため、1つの昇降路7で、多くの乗客を
昇降させることができ、従来、複数の昇降路で行ってい
たゾーンサービスを1つの昇降路で行うことができる。
例えば、図3に示した様な朝の出勤時では従来の2.5
倍程度の人員を輸送することができる。
るエレベータ装置を図について説明する。図4は実施例
2によるエレベータ装置を模式的に示す斜視図、図5
(a)は上面図、図5(b)は側面図である。1つの昇
降路内に複数の逆U字形のロープドライブ系をそれぞれ
が互いに非接触で被さるように重ねており、この実施例
では3つのロープドライブ系の逆U字で構成する移動平
面を互いにほぼ平行に構成した。移動平面を互いに平行
にしたので、低層階用のロープドライブ系と中層階用の
ロープドライブ系の逆U字のふくらみを同じにしても2
つのロープドライブ系が接触しない。高層階用のロープ
ドライブ系の逆U字のふくらみは、下方の2つよりも大
きくしている。
して示す斜視図であり、図において、15aは高層階用
かご1aの後部2角に設けた切り欠き部、15bは中層
階用かご1bの後部の一方の角に設けた切り欠き部であ
る。この切り欠き部によって、昇降路内に配置された複
数のかご1a,1b,1cをXY平面に投影した時、下
方のかごの少なくとも主索を結合する部分が上方のかご
よりも突出している。このため、切り欠き部15a,1
5bにはそれよりも下方のかごに結合された主索が上方
のかごに接触することなく通過できる。
降路内に複数の逆U字形のロープドライブ系をそれぞれ
が互いに非接触で被さるように重ねて構成しており、1
つの昇降路内で複数のかごをそれぞれ独自に安全に安定
して運転でき、昇降路面積当たりの輸送量も増加させる
ことができるので、昇降路の総平面スペースを縮減でき
る。さらに、複数のロープドライブ系の移動平面のそれ
ぞれが互いにほぼ平行であるようにしたので、3つの釣
合い錘6a,6b,6cの移動線がかごの後部でX方向
のほぼ一平面上に並ぶように構成でき、釣合い錘6a,
6b.6cのガイドが兼用できると共にコンパクトにで
き、装置が小型にできる。さらに限られたスペースにお
いては、各ロープドライブ系の間隔を広くすることがで
き、主索2同士の接触の危険性を小さくできる。また、
このように複数のロープドライブ系を配置すれば、巻上
機や綱車4a,4b,4cが配置しやすい。
るエレベータ装置を図について説明する。図7(a)は
実施例3によるエレベータ装置を模式的に示す上面図、
図7(b)は側面図である。1つの昇降路内に複数の逆
U字形のロープドライブ系をそれぞれが互いに非接触で
被さるように重ねており、この実施例では3つのロープ
ドライブ系の逆U字で構成する移動平面のそれぞれはZ
軸にほぼ平行であると共に、移動平面のそれぞれが互い
に交差するように構成した。また、このように構成した
ので、低層階用のロープドライブ系と中層階用のロープ
ドライブ系の逆U字のふくらみを同じにしても2つのロ
ープドライブ系が接触しない。高層階用のロープドライ
ブ系の逆U字のふくらみは、下方の2つよりも大きくし
ている。さらに、下方のかごに結合された主索が上方の
かごに接触することなく通過できるように、下方のかご
の後方には切り欠き部が設けられているのは、実施例2
と同様である。
降路内に複数の逆U字形のロープドライブ系をそれぞれ
が互いに非接触で被さるように重ねて構成しており、1
つの昇降路内で複数のかごをそれぞれ独自に安全に安定
して運転でき、昇降路面積当たりの輸送量も増加させる
ことができるので、昇降路の総平面スペースを縮減でき
る。さらに、複数のロープドライブ系の移動平面のそれ
ぞれが互いに交差するようにしたので、3つの釣合い錘
6a,6b,6cの移動線がかごの後部でX方向のほぼ
一平面上に並ぶように構成でき、釣合い錘6a,6b.
6cのガイドが兼用できると共にコンパクトにでき、装
置が小型にできる。また、このように複数のロープドラ
イブ系を配置すれば、巻上機や綱車4a,4b,4cが
互いに離れており配置しやすい。
るエレベータ装置を図について説明する。図8(a)は
実施例4によるエレベータ装置を模式的に示す斜視図、
図8(b)は上面図、図8(c)は側面図である。1つ
の昇降路内に複数の逆U字形のロープドライブ系をそれ
ぞれが互いに非接触で被さるように重ねており、この実
施例では3つのロープドライブ系の逆U字で構成する移
動平面のそれぞれはZ軸にほぼ平行であると共に、移動
平面の少なくとも1つと直交するように構成した。例え
ば、この実施例では、高層階用のロープドライブ系の移
動平面をYZ面とし、中層階用と低層階用のロープドラ
イブ系の移動平面をYZ面と直交するXZ面とした。こ
れにつれて、高層階用釣合い錘6aの移動する所を後部
とし、中層階用釣合い錘6bと低層階用釣合い錘6cの
移動する所を側面に来るように配置した。このように、
かご1の後面と側面に釣合い錘を分けて配置することに
より、主索2の配置余裕が大きく取れ、ロープドライブ
系を構成しやすく、エレベータ装置の奥行方向も薄くで
きる。なお、この実施例では、高層階用のロープドライ
ブ系の移動平面をYZ面とし、高層階用釣合い錘6aを
かご1の後面に配置したが、これに限るものではなく、
他のロープドライブ系の移動平面をYZ面とし、その釣
合い錘6をかご1の後面に配置してもよい。
結合された主索2が上方のかご1に接触することなく通
過できるように、下方のかご1の後方には切り欠き部を
設けたが、この実施例では図8(a)に示すように、3
つのかご1の形状を同じにし、中層階用かご1bと低層
階用かご1cの主索2との結合部が突出するように接続
部16b,16cを設けている。このため、下方のかご
1に結合された主索2が上方のかご1に接触することな
く通過できる。
降路内に複数の逆U字形のロープドライブ系をそれぞれ
が互いに非接触であるように構成しており、1つの昇降
路内で複数のかごをそれぞれ独自に安全に安定して運転
でき、昇降路面積当たりの輸送量も増加させることがで
きるので、昇降路の総平面スペースを縮減できる。ま
た、このように複数のロープドライブ系を配置すれば、
巻上機や綱車4a,4b,4cが互いに離れており配置
しやすい。
るエレベータ装置のかご1の後面を拡大して示す斜視図
である。この実施例では、中層階用かご1bと低層階用
かご1cの主索2との結合部が突出するように接続部1
6b,16cを設けている。さらに接続部16b,16
cは共にかごの後面に設けているため、主索2b,2c
が接触しないようにX方向にずらしている。このため、
下方のかご1に結合された主索2が上方のかご1に接触
することなく通過できる。
せないために、下方のかごを上方のかごよりも後にずら
しているが、左右にずらしてもよい。また、実施例2,
3で示したように、上のかごの少なくとも一部を切り欠
いてもよく、昇降路内に配置された複数のかごをXY平
面に投影した時、下方のかごの少なくとも主索を結合す
る部分が上方のかごよりも突出しているように構成すれ
ば、同様の効果を奏する。さらに、かごの中央付近を主
索が通れるようにかごに貫通路を設けた構造でもよい。
るエレベータ装置を図について説明する。図10は実施
例6によるエレベータ装置を示す構成図である。図にお
いて、20はリニアモータの構成部品を兼ねた釣合い
錘、21はリニアモータの構成部品を兼ねた釣合い錘ガ
イドである。釣合い錘20と釣合い錘ガイド21でモー
タを構成しており、釣合い錘20は主索2と結合してい
る。他の構成部品は図1のものと同様であり、特にこの
実施例では、例えば中層階用ロープドライブ系と低層階
用ロープドライブ系に釣合い錘20b,20cと釣合い
錘ガイド21b,21cで構成されるリニアモータを用
いる。
降路内に複数の逆U字形のロープドライブ系をそれぞれ
が互いに非接触で被さるように重ねて構成しており、1
つの昇降路内で複数のかごをそれぞれ独自に安全に安定
して運転でき、昇降路面積当たりの輸送量も増加させる
ことができるので、昇降路の総平面スペースを縮減でき
る。また、実施例1では、巻上機3a,3b,3cを上
部に配置すると、巻上機の寸法が大きく、このため昇降
路7をそれほど小さくできなかった。これに対し、リニ
アモータを使えば、実施例1で巻上機3b,3cと綱車
4b,4cを用いていた部分をそらせ車5b,5cにで
きるので、機械室の寸法が小さくでき、昇降路7を小さ
くすることができる。特に、複数のロープドライブ系を
重ねあわせた構成では効果的である。
るエレベータ装置を図について説明する。図11,図1
2は1つのかごの部分を拡大して示す説明図である。従
来のエレベータ装置における主索2は、かご1の重心位
置に配置できるため、主索2でかご1を引き上げてもモ
ーメントは発生しない。ところが、実施例1〜6の中層
用や低層用主索2b,2cでは、上方のかご1aを避け
るために偏心してかご1に付けなければならないことが
ある。主索2を偏心してかご1に付けると、かごの昇降
時に図11の矢印Aに示すような−θX方向のモーメン
トが発生し、かご1が傾斜する可能性がある。そこでこ
の実施例では、偏心によるモーメントを補正するために
かご傾斜抑制機構を備えたものである。例えば、図12
に示すように、主索2の位置に対してかご1の重さを補
正するバランスウエイト22を設けている。
印Aに示すような−θX方向のモーメントが発生し、か
ご1が傾斜しようとする。ところが、かご1の後面にバ
ランスウエイト22が設けられているため、このモーメ
ントAを打ち消す方向Bにバランスウエイト22の重さ
に応じたモーメントが発生する。このため、かご1が傾
斜するのを抑制できる。
るエレベータ装置を図について説明する。この実施例は
かご傾斜抑制機構の変形例であり、図13は1つのかご
の部分を拡大して示す説明図である。23はガイドレー
ル8に沿ってかごを案内するガイドシューであり、ガイ
ドレール8を隔てて交差する位置に配置している。ガイ
ドシュー23は通常かご1とガイドレール8の間に設け
られているものであり、既存のガイドシュー23の配設
位置をかご傾斜抑制機構を兼ねる様に構成する。即ち、
かご1を主索2により昇降させると、−θX方向のモー
メントAが発生するので、モーメントAを支えるように
左上と右下にガイドシュー23を設けている。このため
ガイドシュー23により偏心によるモーメントAを支え
て、かご1が傾斜するのを抑制できる。また、必要に応
じて、通常のガイドシューを強化してもよい。
るエレベータ装置を図について説明する。この実施例は
かご傾斜抑制機構の変形例であり、図14は1つのかご
の部分を拡大して示す説明図である。25はモーメント
保償リンクで、例えば平行リンクである。即ち、平行4
辺形を用いた4節リンクを組み合わせたものを用いてい
る。この方式では、25a〜25gで2段の4節リンク
を構成しており、左側のピン部である26a,26bが
かごと結合されており、右側のピン部にはガイドシュー
23a,23bが取り付けられ,固定部であるガイドレ
ール8に接触している。また、ガイドレール8を挟んで
平行リンク25と反対側に、かご1に結合されたガイド
シュー23cが備えられている。
によりかご1が傾こうとしても、平行リンク25により
平行が保たれる。このため、傾こうとする力はガイドシ
ュー23a,23bを介したガイドレール8への押付力
に変換される。従って、このままであればかご1は−Y
方向に平行移動しようとするが、これをガイドシュー2
3cで移動しないように支えている。この様に、平行リ
ンク25はかご傾斜防止機構を構成し、主索2とかご1
の結合部がかご1の重心に対して偏心していても、かご
1が傾斜することなく安定して昇降することができる。
また、このモーメント補償リンク24は軽量で実現可能
なため、実用に適している。
でモーメント力を直接支える構成では、ガイドレール8
にモーメント力Aが掛かり、ガイドレール8を介してさ
らにこれを固定している建物に力が加わってしまう。と
ころが、この実施例のような構成にすると、ガイドシュ
ー23a,23bのガイドレール8への押さえつけ力を
これらの間に配置したガイドシュー23cで支える構成
になるので,ガイドレール8にねじり力が作用せず、ガ
イドレール8を支える建物への影響が小さくできる。ま
た、走行も安定する。その上、実施例8では、ガイドレ
ール8を挟みこむガイドシュー23の位置精度によりか
ご1の傾きが定まるので、ガイドシュー23の取り付け
に高い位置精度が要求されるが、この実施例によれば、
リンク機構は平行方向(Y方向)に収縮自在で,ガイド
シュー25cで支える方式であり、高い機械精度が必要
ではなく、コストが低減できる。
によるエレベータ装置を図について説明する。この実施
例はかご傾斜抑制機構の変形例であり、図15は1つの
かごの部分を拡大して示す説明図である。25はモーメ
ント保償リンクで、例えばXリンクである。即ち、2つ
の棒部25a,25bでXリンクを構成しており、ピン
26aがかご1と結合され、ピン26bはかご1に設け
られた長穴27により、Y方向には固定され、Z方向に
は自由に動けるように固定されている。右側のピン部に
はガイドシュー23a,23bが取り付けられ、ガイド
レール8に接触している。また、ガイドレール8を挟ん
だ反対側に、かご1に結合されたガイドシュー23cが
備えられている。
様、モーメント力Aによりかご1が傾こうとしても,X
リンク25により平行が保たれ、傾こうとする力はガイ
ドーシュー23a,23bを介したガイドレール8への
押付力に変換される。従って、このままであればかご1
は−Y方向に平行移動しようとするが、これをガイドシ
ュー23cで移動しないように支えている。
リンク25はかご傾斜防止機構を構成し、主索2とかご
1の結合部がかご1の重心に対して偏心していても、か
ご1が傾斜することなく安定して昇降することができ
る。また、ガイドレール8にねじり力が作用せず、ガイ
ドレール8を支える建物への影響を小さくでき、機械精
度も低減できる。さらに、実施例9に比べリンク機構の
部品点数が少ないので、コストが低減できるという効果
もある。
によるエレベータ装置を図について説明する。図16は
実施例11によるエレベータ装置を模式的に示す斜視
図、図17(a)は上面図、図17(b)は側面図であ
る。この実施例では中層階と低層階の主索2b,2cを
かご1b,1cの両側のバランスがとれる位置にそれぞ
れ2本ずつ設けている。さらにこの実施例では巻上機3
b,3c、綱車4b,4c、そらせ車5b,5c、釣合
い錘6b,6cもそれぞれ2個ずつ設けている。
き、綱車4bは巻上機3bにより回転され、綱車4bに
巻きかけられた主索2bとのトラクションにより動力が
伝達される。かご1bと釣合い錘6bはそれぞれのかご
1bと釣合い錘6bに設けたガイドシュー(図示せず)
を介してガイドレール8に案内され、かご1bはガイド
レール8に沿って垂直方向に昇降する。この時、2本の
主索2bは、かご1bの両側面で結合されており、X方
向にバランスをとって昇降するように制御装置(図示せ
ず)により2つの巻上機3bの駆動を制御する。低層階
用かご1cに関しても同様である。このように、2本の
主索2でかご1を牽引するので、1本の主索2で牽引す
るのに比べ、偏心によるモーメントをできるだけ小さく
することができる。
のそれぞれに設けているが、これに限らず、両側面の中
層階用主索2bに対して1つの巻上機で構成することも
できる。低層階用の巻上機に関しても同様である。ま
た、かご1を2本の主索2で牽引するばかりでなく、例
えば4本で牽引するように構成してもよい。この実施例
でも実施例1と同様、1つの昇降路内に複数の逆U字形
のロープドライブ系をそれぞれが互いに非接触で昇降可
能に被さるように重ねて構成しており、1つの昇降路内
で複数のかごをそれぞれ独自に安全に安定して運転で
き、昇降路面積当たりの輸送量も増加させることができ
るので、昇降路の総平面スペースを縮減できる。
ご1b,1cの部分を拡大して示す斜視図である。実施
例11では、中層階用主索2bと低層階用主索2cが昇
降時に互いに接触しない干渉しないようにY方向にずら
しており、このため完全な重心引き上げにできない。こ
れに対しこの実施例では、図に示すように、低層階用の
主索2cとかご1cの結合部を、中層階用の主索2bと
かご1bの結合部よりもX方向に広げて構成している。
そして、主索2b,2cはかご1b、1cの両側面で、
X方向にはかご1b,1cの重心Gb,Gcを通る線上
に結合されている。他の各部の構成は実施例11と同様
である。このように、2つの引き上げ点をかご1の重心
を通るように配置することにより、実施例11に比べ
て、より重心引き上げが可能となる。
ご1b,1cの部分を拡大して示す斜視図である。この
実施例では、図に示すように、中層階用主索2bは、か
ご1bの両側面で、2本がY方向に斜めの位置に結合さ
れると共に、この結合位置はかご1bの重心Gbを通る
線上となっている。同様に、低層階用主索2cは、かご
1cの両側面で、2本がY方向に斜めの位置に結合され
ると共に、この結合位置はかご1cの重心Gbを通る線
上となっている。さらに、中層階用の結合部と低層階用
の結合部はずらして構成している。他の各部の構成は実
施例11と同様である。このように構成すれば、実施例
12と同様、2つの引き上げ点をかご1の重心を通るよ
うに配置され、重心引き上げが可能となり、安定してか
ごを昇降できるエレベータ装置が得られる。
4に係るエレベータ装置を模式的に示す側面図である。
図において、高層階用のロープドライブ系は実施例1に
おけるものと同様の構成のものである。中層階用のロー
プドライブ系は主索2bをかご1bの下に回し、そらせ
車5bを介してかご1bを下から両側で支える2:1ロ
ーピングを構成する。また、低層階用かご1cにはロー
プドライブ系を構成せず、下からかご1cを油圧で持ち
上げる油圧式エレベータ28を用いる。
イブ系は、かご1の両側において主索2で支える場合の
他の実施例を示すものである。この様に主索2bをかご
1bの下に回して下からかご1bの両側で支えれば、モ
ーメントを発生させることなく駆動することができる。
さらに、低層階用かご1cには、油圧で持ち上げる油圧
式エレベータを用いて構成しているので、高層階かご1
a,中層階用かご1bと低層階用のロープドライブ系と
の干渉がなく、構成が簡単になる。また、高層階,中層
階のかご1a,1bの重心引き上げが実施例11に比べ
て容易に行うことができる。
高層階用の逆U字形のロープドライブ系と中層階用のU
字形のロープドライブ系を、それぞれが互いに非接触で
昇降可能であるように構成しており、1つの昇降路内で
複数のかごをそれぞれ独自に安全に安定して運転でき、
昇降路面積当たりの輸送量も増加させることができるの
で、昇降路の総平面スペースを縮減できる。
ドライブ系とU字形のロープドブイブ系と油圧式のもの
を用いたが、これに限るものではなく、他の組み合わせ
で構成してもよい。
または基準となる乗込み階で、複数のかごの上方のかご
の乗込みが完了するまで下方のかごはその下に待機す
る。そして、上方のかごの乗込みが完了しだいそのすぐ
下のかごが乗込み階に移動するように運行している。図
21は実施例15によるエレベータ装置の運行時に、1
階または基準となる乗込み階での乗込む様子を模式的に
示す説明図である。図において、FIa,FIb,FI
cは高層階用乗込み床,中層階用乗込み床,低層階用乗
込み床であり、高層階用かご1a,中層階用かご1b,
低層階用かご1cに乗込むための床である。
込み階では複数の乗込み床を設け、互いに例えば階段で
つながっている。乗客は行きたい階に対応するかごの乗
込み床から、かごに乗込むことができる。この場合、3
つのかごに同時に乗込みを開始でき、3つのかごへの乗
り込みが終わった時点で3台のかごが同時に運行開始で
きる。このため、図3に示した実施例1での運行のよう
に、t2で中層階用かご1bへの乗込みを待ったり、t
3で低層階用かご1cへの乗込みを待ったりする必要が
なくなり、多輸送効率をさらに向上させることができ
る。なお、この実施例では1階と基準となる乗込み階で
複数の床は階段でつながっているものとしたが、これに
限るものではなく、複数のかごに同時に乗込むことがで
きるように構成すればよい。
によるエレベータ装置を図について説明する。この発明
は1つの昇降路に複数のかごを備え、それらのかごがそ
れぞれ独立的に移動可能である。このような構成のかご
を運行するとき、従来には必要でなかった安全面での対
応が必要となる。この実施例は、安全に運行するための
ものである。図22は実施例16に係るかごの移動開始
時の制御の一例を示すフローチャートである。この制御
は、例えば、巻上機3を制御している制御装置で実行で
きる。
移動方向に他のかご1があるかどうか判定する。他のか
ご1がない場合はステップST4で制御対象のかごの移
動を開始する。ステップST1の判定で移動方向に他の
かごがある場合、ステップST2でそのかごと制御対象
のかごとの距離が一定距離以内かどうか判定する。かご
間の距離は、制御装置が制御している巻上機と他のかご
の巻上機の作動状態から知ることができる。また、一定
距離とは、制御対象のかごが移動を開始しても十分安全
な距離であり、移動速度に応じてさまざまな場合が考え
られるが、例えばかごの高さ程度に設定している。
より大きいときは移動開始しても安全とみなし、ステッ
プST4で制御対象のかごの移動を開始する。ステップ
ST2でかご間の距離が一定距離以内のとき、ステップ
ST3で時間待ちし、再びステップST2で判定を繰り
返す。このように、かごの移動開始前に移動してもよい
かどうか判定し、そのかごの移動方向にある他のかごと
の距離がある一定の距離以下の時は移動を開始しないよ
うに制御するすることにより、1つの昇降路に複数のか
ごを設けても安全に運行でき、輸送効率の高いエレベー
タ装置が得られる。
によるエレベータ装置を図について説明する。この実施
例も実施例16と同様、かご同士の衝突を避け、安全に
運行するためのものである。図23は実施例17による
エレベータ装置の高層階用かご1aと中層階用かご1b
を拡大して示す斜視図である。図において、30は例え
ばレーザなどで非接触でかご間の距離を測定する距離測
定器である。
設けられており、上方にレーザ光を発信し、上方にある
高層階用かご1aで反射したレーザ光を受信して、その
時間差で距離を測定するものである。実施例16ではか
ご間の距離を巻上機からの情報を制御装置で算出して得
て、この値に基づいて安全な運行の制御を行っている。
この実施例ではさらに、かご間の距離を距離測定器30
で測定する。この両方の値を用いて図22のフローチャ
ートに基いてかごの移動開始時における安全性を監視し
ている。距離測定器30を備えて実際にかご間の距離を
測定しているので、制御装置で算出する値のみに頼るの
ではなく、信頼性が高まる。なお、上記実施例では距離
測定器30として、レーザによるものを用いたが、これ
に限るものではなく、例えば、超音波や磁気などを利用
して距離を測定するものを用いてもよい。また、非接触
な距離測定器でなく、例えばワイヤーでかご間を結ぶよ
うな構成でもよい。さらに、ガイドレール8や昇降路7
などにリニアスケールを設けるような構成でもよい。
によるエレベータ装置の制御方法について説明する。こ
の実施例は、1つの昇降路に複数のかごを設けたエレベ
ータ装置を安全に運行するため、隣合うかご1間の距離
や相対速度に応じて対応するかご1の移動速度を制御す
るものである。実施例16で示すように、かご1間の距
離や相対速度は、巻上機の情報から制御装置で算出して
得たり、かごに設けた距離測定器30で測定して得るこ
とができる。
チャートである。通常の運行では、かご1の定格走行速
度として、予め加速ー定速ー減速の速度パターンを設定
しておく。あるかご1が移動開始し、ステップST11
で定格走行を開始する。ステップST12では巻上機4
の巻上状態から隣合うかごとのかご間距離を計算する。
さらに、ステップST13で巻上機4の巻上状態から隣
合うかごとのかご間相対速度を計算する。このかご間相
対速度に基いて、その相対速度でも安全なかご間距離を
計算する(ステップST14)。
ST12で得た実際のかご間距離と、ステップST14
で得た相対速度からの安全距離を比較し、実際のかご間
距離が大きい場合は、ステップST16で定格走行を命
令する。ステップST14で得た相対速度からの安全距
離を比較し、実際のかご間距離が小さいまたは等しい場
合は、危険であると判断し、ステップST17でかご速
度の大きい方のかごを減速する。
るとき、上記実施例では巻上器の巻上状態から計算して
いるが、これに限るものではなく、距離測定器30や、
速度計などのセンサーを使って計測しても同様の効果を
奏する。また、この実施例では隣合うかご間距離とその
相対速度の両方に応じてかごの移動速度を制御している
が、隣合うかご間距離とその相対速度のどちらか一方に
応じてかごの移動速度を制御するように構成してもよ
い。上記のように、隣合うかご1間の距離や相対速度に
応じて対応するかご1の移動速度を制御しているので、
1つの昇降路に複数のかごを設けてもエレベータ装置を
安全に運行できる。特に、通常の運行では定格走行して
いるが、運行中に何らかの原因により、隣合うかご間の
距離が接近したり、かごの速度が異常になった場合で
も、この実施例によればかごの移動速度を制御すること
により、安全にかつ効率的に運行できる。
によるエレベータ装置に係る制御方法について説明す
る。実施例16で示すように、かご間の距離は巻上機の
情報から制御装置で算出して得たり、距離測定器30で
測定して得ることができる。このかご間距離を用いて図
22のフローチャートに基いてかごの移動開始時におけ
る安全性を監視している。この実施例では、かごの移動
開始時ばかりでなく、例えば運行中に何らかの原因でか
ご間の距離がかごの制動力から考えて危険である距離に
接近した場合、緊急運行モードに切り替えて制御する。
チャートである。ステップST31で例えば上方かごと
の距離を制御装置または距離測定器30で検出する。ス
テップST32で、このかご間距離は一定距離以内かど
うか判断する。この時の一定距離とは、かご間の距離が
かごの制動力から考えて危険である距離であり、例えば
かごの高さ分程度を設定する。この判断で一定距離以上
の場合は安全範囲であり、ステップST33で、運行を
続行する。
場合は危険範囲と見なし、緊急運行モードに切り替え
る。即ち、ステップST34で両かごとも緊急減速し、
近くに待避所がある場合は待避する(ステップST3
5,36)。近くに待避所がない場合は、ステップST
37で、危険回避不可能であり非常事態であるので、全
かごの運行を停止する。待避した場合には危険が回避さ
れたとき、再び正常に運行することも可能である。
のかごを有するものにおいて、何らかの原因で、かご間
の距離が危険である距離に接近したときでも、危険を避
けることができ、安全性の高いエレベータ装置が得られ
る効果がある。
によるエレベータ装置の制御方法について説明する。図
26は実施例20によるエレベータ装置の高層階用かご
1aと中層階用かご1bを拡大して示す斜視図である。
図において、32は例えば数mの棒で先端にセンサを有
するかご近接検知器であり、機械的に他のかごが近づい
ているのを検出する。かご間の距離は、制御装置が制御
している巻上機と他のかごの巻上機の作動状態から知る
ことができるのであるが、更なる安全性の意味から、こ
の実施例では距離測定器30とかご近接検知器32を備
えている。
明したので、ここではかご近接検知器32について説明
する。かご間の距離を制御して安全性を監視しているの
であるが、この実施例は、制御装置での制御が異常にな
り、制御できなくなる場合のものである。距離測定器3
0の出力も信用できなくなった場合、かご近接検知器3
2で機械的にかご間が異常に接近していることを検知す
る。
る限界の距離に近づいた時、この近接検知と連動して、
かごが機械的に停止する非常停止機構を作動する。図2
7はエレベータ装置の非常停止機構の構成の一例を示す
説明図であり、エレベータ装置の1つのロープドライブ
系をYZ面を模式的に示している。図において、33は
巻上機4に対して作動するディスクブレーキ、34はか
ご1とガイドレール8間に設けられている非常停めであ
る。
常停め34の2つの非常停止機構を設けている。機械的
に他のかご1が接近しているのを検知したとき、これと
連動してディスクブレーキ33は巻上機4の回転を強制
的に止め、かご1を停止させる。また、かご1に固定さ
れている非常停め34は、ガイドレール8をつかむよう
にしてガイドレール8と結合し、かご1の動きを停止さ
せる。
のかごを有するものにおいて、何らかの原因で、かご間
の距離が危険である距離に接近したときでも、かごを停
止させて危険を避けることができ、安全性の高いエレベ
ータ装置が得られる効果がある。なお、この実施例で
は、ディスクブレーキ33と非常停め34の2つの非常
停止機構を設けているが、どちらか1つでもよい。
降行程を複数のゾーンに分けてかごを割り当て、サービ
スするような運行方式として説明したが、これに限るも
のではなく、例えば、スカイロビー方式などの運行方式
でもよく、サービス方式を特定しない呼びに応じた運行
を行う方式でもよい。また、実施例16〜20で安全面
における信頼性を高めるものについて記載したが、これ
らの安全装置は、上記のどれかでもよく、組み合わせて
備えてもよく、また、無くてもよい。
によるエレベータ装置を図について説明する。図28,
図29はそれぞれ実施例21によるエレベータ装置を模
式的に示す側面図である。実施例1では、高層階用のロ
ープドライブ系は昇降路の全昇降行程の移動ができる位
置に主索2aの折り返し位置を配置し、他のロープドラ
イブ系は全昇降行程の一部が移動できる位置に主索2
b,2cの折り返し位置を配置しているが、この実施例
では、全てのロープドライブ系が昇降路の全昇降行程の
移動ができる位置に主索2a,2b,2cの折り返し位
置を配置している。
では、かご1の移動範囲が決まっており、希望する階に
合わせてかご1を選ばなければならない。これに対して
この実施例のように構成すれば、乗客がかごに乗った
ら、乗客の要求に応じて、複数のかご1の全てが上下の
かご1と接触しない範囲で、独自に移動することができ
る。また、実施例1では巻上機3,綱車4,そらせ車5
を収納する機械室を各位置に設けなければならないが、
この構成では1つの機械室に全てを格納することができ
る。
ブ系をYZ平面に投影した時、逆U字形のロープドライ
ブ系は、昇降方向に互いに非接触に被さるように重ねて
構成すると共に、ロープドライブ系で構成される平面を
移動平面とした時、複数のロープドライブ系の移動平面
をほぼ同一平面であるように構成したものの例を示して
いる。また、図29は、複数のロープドライブ系の移動
平面のそれぞれはZ軸にほぼ平行であると共に、移動平
面のそれぞれが他の移動平面の少なくとも1つとほぼ直
交するように構成したものの例を示す。このように、ど
ちらの構成でも、全てのロープドライブ系が昇降路の全
昇降行程の移動ができるように主索2a,2b,2cの
折り返し位置を配置している。
によるエレベータ装置を図について説明する。図30は
実施例22によるエレベータ装置を模式的に示す側面図
である。この実施例では、1つの昇降路7の全昇降行程
を複数のゾーン、例えば高層階(FH),中層階(F
M),低層階(FL)の3つのゾーンに分割し、昇降路
に納められた複数のかごの移動範囲は、上方に位置して
いるものから順にゾーンの上方から割り当てられる。即
ち、高層階用かご1aは高層階ゾーン(FH)を移動
し、中層階用かご1bは中層階ゾーン(FM)を移動
し、低層階用かご1cは低層階ゾーン(FL)を移動す
る。
み要求があれば停止し、他の階は停止しないゾーンサー
ビス運行方式においては、1つの昇降路に納められた複
数のかご1の上に位置しているかご1から分割されたゾ
ーンの上方の階をサービスするようにしている。また、
図に示すように、2つの昇降路7を備え、高層階用かご
1a同士、中層階用かご1b同士、低層階用かご同士を
接続し、一方のかごを他方のかごの釣合い錘として利用
している。また、巻上機3,綱車4,そらせ車5を、ゾ
ーンごとに共用している。
に分けて運行すると、かご同士が異常接近するという危
険が起こることなく安全で、構成が簡単なエレベータ装
置が得られる効果がある。
によるエレベータ装置を図について説明する。図31は
実施例23によるエレベータ装置の運行におけるフロア
呼びボタンを説明するための説明図である。この運行方
式は図28に示すように各かご1の構成は昇降路の全行
程を昇降できるように構成しており、すべての巻上機
3,綱車4,そらせ車5を1つの機械室Mに収納してい
る。その運行方式はゾーンサービス方式を用い、高層階
用かご1aでは21F〜30Fの高層階(FH)の範囲
を対象とし、中層階用かご1bでは11F〜20Fの中
層階(FM)の範囲を対象とし、低層階用かご1cでは
1F〜10Fの低層階(FL)の範囲を対象としてい
る。基準となる乗込み階(FI)は1Fとしている。ま
た、図中、イは21F〜30Fのフロア呼びボタンの構
成例、ロは11F〜20Fのフロア呼びボタンの構成
例、ハは2F〜10Fのフロア呼びボタンの構成例を示
している。□にはその階に応じた番号が書かれている。
例えば、25Fのフロア呼びボタンには、上昇を指示す
る△の□には26Fと書かれ、下降を指示する▽の□に
は24Fと書かれる。
ンには上下を示すボタンしかない。ところがこの発明の
ように、1つの昇降路で複数のかごを運行し、例えばゾ
ーンサービス方式を用いる場合には、上方または下方の
どのゾーンに行きたいかが分からないとかごの割り振り
が難しい。そこで、図31のイ,ロ,ハに示すように各
階での呼びボタンに、各ゾーンの呼びボタンを配置し
て、乗込み客が各自の目的ゾーンのボタンが押せるよう
に構成すると、効率的なかごの運行を行うことができ
る。
使用されると思われる1階(FI)行きの呼びボタンを
設けるとより効率的に運行できる。このボタンは、全階
を押せるようにしてもよい。また、各ゾーンへの乗り換
えができるように各かご1のサービスゾーンが少なくと
も1階分重なるように構成してもよい。例えば、21F
は中層階かごも高層階かごも停止できるようにしてもよ
い。さらに、高層階にいる人が低層階に行きたい場合や
逆の場合の運行として、高層用かごが下降中に低層階の
少なくとも一部に停止できるようにしたり、低層部のか
ごが高層階まで上昇できるようにしてもよい。
または基準乗込み階の下に、かご1を保管する空間を設
けてもよい。この空間は、昇降路7の下部に設けると、
構成が簡単にできる。また、昇降路7の途中に複数設け
れば、運行中は非常時の避難所として用いることができ
る。また、1つの昇降路7に設ける複数のかご1は3個
に限るものではなく、2個でも3個以上でもよい。ま
た、各かご1に巻上機3や釣合い錘6をそれぞれ設けて
いるが、どれかを兼用した構成にしてもよい。また、巻
上機3,綱車4,及び主策2で駆動手段を構成するもの
について主に説明しているが、図10に示したようにリ
ニアモータを用いた方式でもよく、ギヤ駆動など方式で
もよい。また、主策2がワイヤーロープでなくてもチェ
ーンでもよいし、他の伝達手段でもよい。また、かご1
が昇降路7から待避でき、下方のかご1が上方のかご1
を追越しできる機構を設けると、さらに運行効率を上げ
ることができる。さらに、実施例1〜23では1つの動
作をする所には1つのかご1しか設けていないが、ダブ
ルデッキのようにかごを2つ連ねて構成してもよい。即
ち、図1において、3箇所×2個=6個のかごで構成で
き、さらに輸送量が増す。もちろん2個以上でもよい
し、一部分だけダブルデッキにしても良い。
ベータ装置は、従来のエレベータ装置の構成部品をほと
んど変更することなく構成でき、狭いエレベータ設置面
積で多くの人員を輸送することができる。また、複数の
かごで違う階をサービスできるので、大量の輸送時でも
従来とほぼ同等のサービスを行うことができる。従っ
て、高層ビルなど大量の輸送力を必要とする建物で、輸
送サービスを落とすことなくエレベータ設置面積を小さ
くすることができ、ビルの床面積の有効利用ができる。
によるエレベータ装置を図について説明する。図32,
33は実施例24によるエレベータ装置を模式的に示す
側面図である。実施例1〜23に関するエレベータ装置
は1:1ローピングと呼ばれ、かごが1移動すれば釣合
い錘も1移動するローピングの方法である。この実施例
ではこれ以外のローピング方法として、図47に示すよ
うな、主索の片側が固定端につながれている2:1ロー
ピングを用いたエレベータ装置に関する実施例について
説明する。この方式では、主索1の移動に対して、かご
は1/2の移動となる。
図33はかごが上方階に停止した時の状態を示してい
る。図において、FIは乗込み階、FS1,FS2はF
Iよりも上層の階で、例えば低層階,中層階である。主
索2の一端部2aは固定部に結合され、他端部2bは綱
車4を経て釣合い錘6と結合している。第1のかご1a
は主索2に直接的に結合されている。また、第2のかご
1bはそらせ車5を介して間接的に主索2に釣り下げら
れている。
ご1aが固定された状態から、巻上機3によって綱車4
を回転すると、トラクションにより主索2に動力が伝達
され、かご1a,1bが上昇する。例えば、図33の矢
印Aに示すように、第2のかご1bを乗込み階FIから
低層階FS1に移動させると、第1のかご1aは矢印B
に示すように乗込み階FIから中層階FS2に移動す
る。即ち、第2のかご1bが1だけ移動するのに対し第
1のかご1aは2だけ移動することになる。このよう
に、主索2の一端を固定し、主索2にそらせ車5を介し
て、第2のかご1bを結合すれば、主索2に直接的に結
合した第1のかご1aと第2のかご1bとで、巻上機3
による昇降距離は異なる。
モータで駆動しているにもかかわらず、1つの昇降路で
2つのかご1a,1bが同時に駆動でき、かつ、2つの
かご1a,1bで違う階をサービスできる。このため、
1つの昇降路で大量の乗客が輸送でき、低層階FS1,
中層階FS2をそれぞれ高層ビルなどのスカイロビー階
とし、スカイロビー階まで直行で往復するシャトルエレ
ベータとして用いることができる。また、従来のエレベ
ータ装置の構成部品をほとんど変更することなく構成で
き、狭いエレベータ設置面積で多くの人員を輸送するこ
とができる。また、1つの巻上機で複数のカゴが違う階
をサービスできるので、従来のダブルデッキエレベータ
に比べ効率よくサービスできる。また、巻上機を複数使
うと、それぞれのかごの自由度が上がり、より一層サー
ビスが向上する。このため、高層ビルなど大量の輸送力
を必要とする建物で、輸送サービスを落とすことなくエ
レベータ設置面積を小さくすることができ、ビルの床面
積の有効利用ができる。
によるエレベータ装置を図について説明する。図34は
実施例25によるエレベータ装置を模式的に示す側面図
である。この実施例は2:1ローピングによる方式を用
い、かごを3個設けたものである。第2のかご1bと固
定部を第2の主索2cで結合し、この第2の主索2cに
そらせ車5を介して第3のかご1cが間接的に釣り下げ
られている。他の構成は図32と同様である。
かご1aが固定された状態から、巻上機3によって綱車
4を回転すると、トラクションにより主索2に動力が伝
達され、かご1a,1b,1cが上昇する。例えば、第
2のかご1bを乗込み階FIから低層階FS1に移動さ
せると、第1のかご1aは乗込み階FIから高層階FS
3に移動し、第3のかご1cは乗込み階FIから低層階
FS0に移動する。この低層階FS0は、乗込み階FI
から低層階FS1までの中央の階である。即ち、第1の
かご1aが1移動すると第2のかご1bは1/2の移動
となり、第3のかご1cは1/4の移動となる。このよ
うに、主索2の一端を固定し、主索2にそらせ車5を介
して、第2のかご1bを結合し、さらに第2のかご1b
にそらせ車5を介して第3のかご1cを結合すれば、主
索2に直接的に結合した第1のかご1aと第2のかご1
bと第3のかご1cとで、巻上機3による昇降距離は異
なる。
効果を奏し、さらにかご2台に比べてかごを3台備えて
おり、より輸送量を向上できる。また、同様にしてもっ
と多くのかごを結合することもできる。
によるエレベータ装置を図について説明する。図35は
実施例26によるエレベータ装置を模式的に示す側面図
である。図において、3bは巻上機で、図32の固定端
2aになっている部分に配置されている。乗込み階FI
に第1のかご1aが固定された状態から、巻上機3aに
よって綱車4aを回転すると、トラクションにより主索
2に動力が伝達され、かご1a,1bが上昇する。例え
ば、第2のかご1bを乗込み階FIから低層階FS1に
移動させると、第1のかご1aは乗込み階FIから中層
階FS2に移動する。さらに綱車4bを回転すると、第
2のかご1bを低層階FS1から中層階FS2の間の任
意の位置に移動できる。
3bを設け、主索2にそらせ車5を介して、第2のかご
1bを結合すれば、主索2に直接的に結合した第1のか
ご1aと第2のかご1bとで、巻上機3a,3bによる
昇降距離は異なる。図32に示したものは、巻上機4に
よりかご1aの移動距離を定め、かご1bはその半分の
行程しか移動できなかったが、この実施例では、かご1
bもさらに別に移動させることができるようになる。こ
のように、駆動モータの数は増えるが、かご1bの自由
度が上がるという効果がある。
によるエレベータ装置を図について説明する。図36は
実施例27によるエレベータ装置を模式的に示す側面図
である。図において、3b,4bは巻上機,綱車であ
り、第2のかご1bは綱車4bを介して第1のかご1a
に結合されている。即ち、第1のかご1aは直接的に主
索2に結合され、第2のかご1bは綱車4bを介して間
接的に主索2に結合されている。
について説明する。第2のかご1bは、巻上機3aによ
って第1のかご1aの昇降につれて同じ距離だけ移動す
る。さらに第2のかご1bは巻上機3bによって独自に
昇降することができる。このように、主索2に直接的に
結合した第1のかご1aと第2のかご1bとで、異なる
昇降距離が得られる。従って、実施例26と同様の効果
を奏する。
する所には1つのかごしか設けていないが、ダブルデッ
キのようにかごを2つ連ねる、つまり、図32では2個
×2=4個のかごで構成する方式でもよい。さらに1つ
の動作をする所に2個以上のかごを設けてもよい。
によるエレベータ装置を図について説明する。図37は
実施例28によるエレベータ装置に係る運行時の動作を
示す説明図である。この実施例でも、1つの昇降路内
で、1つの巻上機を用いて複数のかごを駆動する構成と
し、例えば3個のかご1a,1b,1cと3個の釣合い
錘6a,6b,6cを備えている。かご1a,1b,1
cと釣合い錘6a,6b,6cのそれぞれは主索2に着
脱可能に構成されている。例えば、かご1a,1b,1
cまたは釣合い錘6a,6b,6cの主索2と結合する
部分にクラッチ機構を設け、主索2と結合するときは主
索2を摩擦力によって挟み込むように構成し、主索2と
離脱するときは、クラッチ機構をはなせばよい。また、
35は例えば基準乗込み階の近傍に配置されたかご移動
機構で、昇降路の運行位置とかご1を収納するかご収納
室36との間で、かご1を移動する。
と釣合い錘6は常にほぼ釣合って動作するように構成し
ている。例えば、かご1を主索2に係合,離脱するのに
ほぼ同期して、これと釣り合うように釣合い錘6が主索
2に係合,離脱する。
階FIの下に設けられているかご収納室36に収納され
ている。この時、釣合い錘6aは高層階の基準位置に配
置され、釣合い錘6b,6cはそれぞれ中層階,低層階
の基準位置に配置されている。出発時にはかご移動機構
35でかご1aをかご収納室36から乗込み階FIの位
置に移動する。
る間に、かご1aは主索2に係合する。さらにこれと同
期して釣合い錘6aが主索2に係合し、図37(a)で
示すような構成になる。かご1aが低層階(FI−FS
1)を移動する間は、図37(a)に示すように、かご
1aと釣合い錘6aが主索2に係合されてロープドライ
ブ系を構成している。かご1aが乗込み階(FI)を出
発して移動している間に、かご移動機構35でかご1b
をかご収納室36から乗込み階FIの位置に移動する。
止すると、かご1bは主索2に係合する。さらにこれと
同期して釣合い錘6bが主索2に係合し、図37(b)
で示すような構成になる。かご1aが中層階(FS1−
FS2)を移動し、かご1bが低層階(FI−FS1)
を移動する間は、図37(b)に示すように、かご1
a,1bと釣合い錘6a,6bが主索2に係合されて、
2個のかごと2個の釣合い錘でロープドライブ系を構成
している。かご1bが乗込み階(FI)を出発して移動
している間に、かご移動機構35でかご1cをかご収納
室36から乗込み階FIの位置に移動する。
(FS2)に停止し、かご1bが低層階の最上階(FS
1)に停止すると、かご1cは主索2に係合する。さら
にこれと同期して釣合い錘6cが主索2に係合し、図3
7(c)で示すような構成になる。かご1aが高層階
(FS2−FS3)を移動し、かご1bが中層階(FS
1−FS2)を移動し、かご1cが低層階(FI−FS
1)を移動する間は、図37(c)に示すように、かご
1a,1b,1cと釣合い錘6a,6b,6cが主索2
に係合されて、3個のかごと3個の釣合い錘でロープド
ライブ系を構成している。
で、複数のかご1を運行することができ、さらに複数の
かごでそれぞれ違う階をサービスすることができる。こ
のようにして構成したエレベータ装置は、実施例24〜
27と同様、高層ビルなど大量の輸送力を必要とする建
物で、輸送サービスを落とすことなくエレベータ設置面
積を小さくすることができ、ビルの床面積の有効利用が
できる。
けられた3個のかご1と釣合い錘6が全て主索2に着脱
可能であるように構成したが、これに限るものではな
く、複数のかごと釣合い錘の一部は主索2に着脱可能に
し、他のかごと釣合い錘は主索2に予め固定して構成し
てもよい。また、上記実施例ではかご1や釣合い錘6と
主索2との着脱はかご1が所定の停止階に停止している
時に行っているが、これに限るものではなく、昇降して
いるときに行ってもよいが、安全性を考えると、停止し
ているときに行うのが望ましい。また、基準となる乗込
み階の下にかご収納室36を設けて、運行していないと
きは収納するように構成したが、これに限るものではな
い。かご収納室36はその建物のスペースに応じて、最
上階の上でもよいし、昇降路の途中に設けてもよいし、
また、設けなくてもよい。上記のようにかご収納室36
に収納するように構成すると、朝夕の昇降人数の多いと
きと、日中の昇降人数の少ないときに応じて、かご1の
運行個数を可変にできる。
によるエレベータ装置を図について説明する。図38は
実施例29によるエレベータ装置を模式的に示す側面図
である。上記実施例1〜28に記載したエレベータ装置
の構成は、かごが昇降路で上昇及び下降する構成であ
り、主索は往復の移動を行っていたが、この実施例は輪
状の主索を回転させてかごを循環させる構成のものであ
る。図において、1a〜1hは循環する例えば8個のか
ご、2aは高層部を一巡する主索、2bは中層部を一巡
する主索、2cは低層部を一巡する主索、3aは高層部
主索用の巻上機、3bは中層部主索用の巻上機、3cは
低層部主索用の巻上機、4aは高層部主索用の綱車、4
bは中層部主索用の綱車、4cは低層部主索用の綱車、
5aは高層部主索用のそらせ車、5bは中層部主索用の
そらせ車、5cは低層部主索用のそらせ車、7Aはかご
1が上昇する昇路、7Bはかご1が下降する降路、10
a,10b,10cは主索2a,2b,2cの下側のそ
らせ車、11a〜11hはかご1a〜1hのそれぞれに
設けられ、主索2や副索と着脱可能な結合機構で、例え
ばロープ掴み換え機構である。また、12aは上部かご
横移動機構、12bは下部かご横移動機構であり、LA
は高層階のロープドライブ系が形成するループA、LB
は中層階のロープドライブ系が形成するループB、LC
は低層階のロープドライブ系が形成するループCであ
る。矢印Uはかごの上昇方向を示し、矢印Dはかごの下
降方向を示している。
構造を図について説明する。ループA(LA)では、か
ご1g,1eが主索2aとロープ掴み換え機構11g,
11eを介して繋がって釣合っている。また、ループB
(LB)では、かご1h,1dが主索2bとロープ掴み
換え機構11h,11dを介して繋がって釣合ってい
る。さらに、ループC(LC)では、かご1a,1cが
主索2cとロープ掴み換え機構11a,11cを介して
結合され、釣合っている。また、かご1b,1fは、そ
れぞれロープ掴み換え機構11b,11fを介して横移
動機構12a,12bの移動用ロープに結合している。
る。ループC(LC)では、かご1aは巻上機3cの駆
動力により綱車4cによってU方向に上昇し、同時に、
このかご1aと釣合っているかご1cはD方向に下降す
る。この移動とほぼ同期して、ループB(LB)ではか
ご1hとかご1dが移動し、ループA(LA)ではかご
1gとかご1eが移動する。この垂直移動の間に、かご
1bは横移動機構12bにより、下降方向から上昇方向
へ横移動する。これと共に、かご1fは横移動機構12
aにより、上昇方向から下降方向へ横移動する。即ち、
かご1b,1fはそれぞれこれまで移動した方向と逆の
方向側へ横移動する。
ら停止し、乗客の乗り降りを行う。この間にかご1aの
ロープ掴み換え機構11aが動作し、低層用主索2cか
ら中層用主索2bに掴み換える。同様にして、かご1
h,1e,1dが停止階に停止すると共に次の主索2へ
のロープ掴み換えを行う。この時、かご1c,かご1g
は、それぞれ降車階(FI),最上階(FS3)に到着
し、乗客が降りると同時に、ロープ掴み換え機構11
c,11gが動作し、主索2c,主索2aからかご横移
動機構12b,12aの移動用ロープに掴み換える。次
に、横移動を終了したかご1b,1fは横移動用ロープ
から主索2c,2aへ掴み換えを行う。
数の輪状の主索を設け、これらの一部を交差させ、1つ
の主索には釣り合うように1対のかごを結合し、これら
のかごは主索と着脱を繰り返して主索を掴み変えながら
昇降する。このため、多くのかごを従来程度の負荷で運
転でき、少ない設置面積で多くの輸送量が得られ、低コ
ストに構成でき、安全に運行できる効果がある。特に、
従来の図48に示した輪状のエレベータ装置に比べ、1
つの主索2に結合するかご1の数を少なくできるので、
主索や巻上機に大きな負荷がかかるのを防止できる。
イブ系で、互いにほぼ釣合う重さのかごがほぼ同期して
その主索に着脱するので、釣合い錘が必要ではなく、構
成が複雑化するのを防ぐことができ、安全なエレベータ
装置が得られる。また、すべてのかご1は、ほぼ同時に
主索2に着脱するので、バランスが崩れるのを防ぐこと
ができ、かご1間の距離を一定に保つことができ、安全
なエレベータ装置が得られる。また、この実施例では、
8個のかご1を備えており、かごの数はこれに限るもの
ではないが、少なくとも主索2の本数の2倍以上備えれ
ば、1つの輪状のロープドライブ系で1対のかご1を結
合することができる。例えば、また、昼の間の乗客が少
ないときはかごの数を最低個数(主索の本数×2個)と
し、朝夕の乗客の多いときにこれよりも多く結合しても
よい。また、この実施例では、輪状のロープドライブ系
を3個設けているが、これに限るものではなく、いくつ
で構成してもよい。
の運行方式について説明する。この実施例では、3つの
輪状のロープドライブ系が高層階(FH),中層階(F
M),低層階(FL)の各ゾーンに分けてをサービスす
るように構成されている。図39は、この実施例に係る
ゾーニングサービスを行う場合の運行方式の一例を表わ
す説明図である。
FS1に停止,ドアを開けて、途中利用者を降車させ、
主索2cから2bにロープ掴み換えて、ドアを閉め
る。:かごBは、横移動し、ドアを開けて利用者を乗り
込ませ、横移動用ロープから主索2cにロープを掴み換
えて、ドアを閉める。 t2(モード2からモード3):かごAは、急行運転,
FS2に停止,ドアを開けて、途中利用者を降車させ、
主索2bから2aにロープ掴み換えて、ドアを閉め
る。:かごBは、急行運転,FS1に停止,ドアを開け
て、途中利用者を降車させ、主索2cから2bにロープ
掴み換えて、ドアを閉める。:かごCは、横移動し、ド
アを開けて利用者を乗り込ませ、横移動用ロープから主
索2cにロープを掴み換えて、ドアを閉める。 t3(モード3、モード4からモード1):かごA,か
ごB,かごCは低、中、高層各階サービスを行う。:か
ごDは、横移動し、ドアを開けて利用者を乗り込ませ、
横移動用ロープから主索2cにロープを掴み換えて、ド
アを閉める。
の乗客にサービスできる。さらに、かごが次々に来るの
で、輸送力が非常に向上し、高層ビルなど大量の輸送力
を必要とする建物で、輸送サービスを落とすことなくエ
レベータ設置面積を小さくすることができ、ビルの床面
積の有効利用ができる。なお、この実施例による運行方
式はゾーンサービス方式の運行例を示しているが、ビル
の途中に設けられた停止階のみに停止するシャトルエレ
ベータとして用いてもよい。
に多くのかごが繋がっているわけではなく、上記実施例
ではそれぞれの主索には2つのかごだけである。従っ
て、かご+釣合い錘で駆動する場合の負荷と同じで、巻
上機やロープなど構成部品は従来と同じ負荷を駆動する
もので良く、新たな高負荷用構成部品を必要とせず、低
コストにできる。
によるエレベータ装置を図について説明する。図40は
実施例30によるエレベータ装置を模式的に示す側面図
である。実施例29では、昇降路の上端部と下端部に横
移動機構12a,12bを設けているが、この実施例で
は、図に示すように途中の交差部付近に横移動機構12
c,12dを設けている。横移動機構12cは、高層階
用主索2aと中層階用主索2bの交差部に設けられ、中
層階用主索2bの上昇方向から下降方向へ横移動でき
る。この横移動機構12cでは、各かご1に設けられて
いる結合機構11で主索2から移動用ロープに掴み換え
て移動できる。横移動機構12dも同様、中層階用主索
2bと低層階用主索2cの交差部に設けられ、低層階用
主索2cの上昇方向から下降方向へ横移動できる。
程の一部を巡回する複数の輪状の主索を設け、これらの
一部を交差させ、1つの主索には1対のかごを結合し、
これらのかごは主索と着脱を繰り返して主索を掴み変え
ながら昇降するので、多くのかごを従来程度の負荷で運
転でき、少ない設置面積で多くの輸送量が得られ、低コ
ストに構成でき、安全に運行できる効果がある。さら
に、このように構成すると、かごの途中での昇降の反転
や、かごの追越しも可能になり、運行の自由度が上がる
ので、よりいっそう輸送量を上げ、多様なサービスがで
きる。
部,下端部,交差部付近の少なくともどこか1つに設け
ることにより、追い越しが必要な時や緊急時にかごを待
避させる待避部として用いることができ、運行の自由度
を上げることができる。
昇降路の近傍にかご1を保管するかご収納室を設け、か
ごの一部を昇降路から外しておくことにより、乗客が多
いときと少ないときで、かごの数を可変にすることもで
きる。
によるエレベータ装置を図について説明する。図41は
実施例31によるエレベータ装置の構成を示す斜視図で
ある。この実施例では、輪状の主索2a,2b,2cを
交差部でX方向にずれるように配置している。さらにか
ご1と主索2を着脱可能に結合する結合機構11の部分
を拡大した斜視図を図42に示す。結合機構11は主索
2のずれに対応して13A,13Bの2個のクラッチ機
構で構成され、移動時はクラッチ機構13A,13Bの
どちらか一方が主索2を掴んだ状態で結合している。
止階FS3から停止階FS2に移動し、停止階FS2で
主索2aから主索2bに掴み換える動作について説明す
る。停止階FS2では、かご1が停止し、クラッチ機構
13Bが主索2aを掴んだ状態でクラッチ機構13Aが
次の主索2bを掴む。この後、クラッチ機構13Bはこ
れまで結合していた主索2aを離し、かご1は主索2b
と結合する。
かごが主索と着脱を繰り返して主索を掴み換えながら昇
降するので、少ない設置面積で多くの輸送量が得られ
る。さらに、この実施例のように2つの結合機構13
A,13Bを設けて主策2を掴み換えるように構成すれ
ば、安全に複数の主策2間を移動できる効果がある。
実施例にかぎるものではなく、他のものを用いてもよ
い。また、上記実施例では、かご1が停止階に停止した
ときに主策2を掴み換えるように構成しているが、停止
階を設けずに移動しながら主策2を掴み換えるように構
成してもよい。この時、安全性を考慮すれば、かごの速
度を減速して掴み換えるようにするのが望ましい。
によるエレベータ装置を図について説明する。図43は
実施例32によるエレベータ装置の運行時の動作を示す
説明図である。この実施例では、かご1を収納するかご
収納室36を昇降路の上端部と下端部に設け、かご収納
室36と昇降路端部のかご位置との間で、かご1をかご
移動機構35によって移動する。また、昇降路の全昇降
工程を複数に分割し、交差部を有するようにロープドラ
イブ系を重ね合わせて構成する。上端部と下端部にかご
1を収納できるようにすることにより、実施例31のよ
うな横移動は行わず、1巡する輪状の主索2a,2b,
2cで掴み換えを行いながら、全てのかご1がある一方
方向に上昇が終わったら、逆側の方向に下降する。
かごは下端部のかご収納室36に収納され、他方の4個
のかごは上端部のかご収納室36に収納されている。上
端部に収納されているかご1は順次かご収納室36か
ら、かご移動機構35によって、昇降路端部のかご位置
に移動する。この様子は図43の向かって左端に示す。
次に、ループA(LA)の主索2a,ループB(LB)
の主索2b,ループC(LC)の主索2cを掴み換えな
がら下降して、かご収納室36に移動する。下端部に収
納しているかご1に関しても同様にして、主索2を掴み
換えながら上端部のかご収納室36に達する。この様子
を図43の真中に示す。
納された後、主索2の回転方向を逆にしてかごの移動方
向を逆側にし、同様の運行を行う。この様子を図43の
向かって右端に示す。
を組み合わせて、複数のかご1を運行することができ、
さらに複数のかごでそれぞれ違う階をサービスすること
ができる。このようにして構成したエレベータ装置は、
高層ビルなど大量の輸送力を必要とする建物で、輸送サ
ービスを落とすことなくエレベータ設置面積を小さくす
ることができ、ビルの床面積の有効利用ができる。ま
た、かご1の動作が比較的単純であり、制御装置の構成
が比較的単純にできる。また、かご1をかご収納室36
に収納するように構成すると、朝夕の昇降人数の多いと
きと、日中の昇降人数の少ないときに応じて、かご1の
運行個数を可変にできる。
によるエレベータ装置を図について説明する。図44は
実施例33によるエレベータ装置に係るかごの部分を拡
大して示す斜視図である。図において、37は衝撃力吸
収機構であり、1つの昇降路に設けられた複数のかご1
の上部又は下部に設けられている。この衝撃力吸収機構
37は、例えばかご1同士が衝突した場合の衝撃を吸収
する機能を有し、1昇降路で複数のかごを動作させる場
合の安全対策として設けられている。
の昇降路の底に設けられているようなばね式や油入式の
緩衝器のような構成でもよいし、ゴムや薄い金属などの
弾性体でもよい。また、磁石の反発力を利用した構成で
もよいし、空圧や摩擦力を利用した方式でも良い。
によれば、かごを牽引する主索と、この主索に結合され
かごと釣合う釣合い錘と、巻上機で駆動され主索を巻き
掛ける綱車とで構成され、昇降路内でかごを昇降させる
ロープドライブ系、及びかごの昇降を制御する制御装置
を備えるものにおいて、1つの上記昇降路にロープドラ
イブ系とそれに対応する制御装置を複数備え、ロープド
ライブ系のそれぞれが互いに非接触に昇降可能であるよ
うに構成したことにより、昇降路面積当たりの輸送量を
増加して、昇降路の総平面スペースを縮減できるエレベ
ータ装置が得られる効果がある。
請求項第1項記載の発明に加え、複数のロープドライブ
系のうち、少なくとも2つ以上のロープドライブ系を逆
U字形とし、かごの昇降方向をZ方向、かごへの出入方
向をY方向、Y,Zに直交する方向をX方向とし、逆U
字形のロープドライブ系をYZ平面に投影した時、逆U
字形のロープドライブ系を、昇降方向に被さるように重
ねて構成したことにより、昇降路面積当たりの輸送量を
増加して、昇降路の総平面スペースを縮減でき、さらに
空間を有効に利用できるエレベータ装置が得られる効果
がある。
請求項第2項記載の発明に加え、かごの昇降方向をZ方
向、かごへの出入方向をY方向、Y,Zに直交する方向
をX方向とし、ロープドライブ系で構成される平面を移
動平面とした時、複数のロープドライブ系の移動平面を
ほぼ同一平面であるように構成したことにより、昇降路
面積当たりの輸送量を増加して、昇降路の総平面スペー
スを縮減でき、さらに昇降路の空間を有効に利用できる
エレベータ装置が得られる効果がある。
請求項第1項または第2項記載の発明に加え、かごの昇
降方向をZ方向、かごへの出入方向をY方向、Y,Zに
直交する方向をX方向とし、ロープドライブ系で構成さ
れる平面を移動平面とした時、複数のロープドライブ系
の移動平面のそれぞれを互いにほぼ平行であるように構
成したことにより、昇降路面積当たりの輸送量を増加し
て、昇降路の総平面スペースを縮減でき、さらに昇降路
の空間を有効に利用できるエレベータ装置が得られる効
果がある。
請求項第1項または第2項記載の発明に加え、かごの昇
降方向をZ方向、かごへの出入方向をY方向、Y,Zに
直交する方向をX方向とし、ロープドライブ系で構成さ
れる平面を移動平面とした時、複数のロープドライブ系
の移動平面のそれぞれをZ軸にほぼ平行であるように構
成したことにより、昇降路面積当たりの輸送量を増加し
て、昇降路の総平面スペースを縮減でき、さらに昇降路
の空間を有効に利用できるエレベータ装置が得られる効
果がある。
請求項第1項記載の発明に加え、かごの昇降方向をZ方
向、かごへの出入方向をY方向、Y,Zに直交する方向
をX方向とし、ロープドライブ系で構成される平面を移
動平面とした時、複数のロープドライブ系の移動平面の
それぞれはZ軸にほぼ平行であると共に、移動平面のそ
れぞれが他の移動平面の少なくとも1つとほぼ直交する
ように構成したことにより、昇降路面積当たりの輸送量
を増加して、昇降路の総平面スペースを縮減でき、さら
に昇降路に巻上機を設置する空間をとりやすいエレベー
タ装置が得られる効果がある。
請求項第1項ないし第6項のいずれかに記載の発明に加
え、かごの昇降方向をZ方向、かごへの出入方向をY方
向、Y,Zに直交する方向をX方向とし、昇降路内に配
置された複数のかごをXY平面に投影した時、下方のか
ごの少なくとも主索を結合する部分を上方のかごよりも
突出するように構成したことにより、昇降路面積当たり
の輸送量を増加して、昇降路の総平面スペースを縮減で
き、さらに構成が簡単化できるエレベータ装置が得られ
る効果がある。
請求項第1項ないし第5項のいずれかに記載の発明に加
え、複数のロープドライブ系の釣合い錘の移動する軌跡
を移動線とした時、全ての移動線はほぼ同一平面に配置
されているように構成したことにより、昇降路面積当た
りの輸送量を増加して、昇降路の総平面スペースを縮減
でき、さらに釣合い錘のガイドを兼用でき、コンパクト
なエレベータ装置が得られる効果がある。
請求項第1項ないし第8項のいずれかに記載の発明に加
え、主索によってかごを牽引する時に生じるかごの傾斜
を抑制するかご傾斜抑制機構を備えたことにより、昇降
路面積当たりの輸送量を増加して、昇降路の総平面スペ
ースを縮減でき、安定して運行できるエレベータ装置が
得られる効果がある。
ば、請求項第9項記載の発明において、かご傾斜抑制機
構を、主索によってかごを牽引する時に生じるモーメン
トを打ち消す方向に重力を発生するように、かごの一部
に備えたバランスウエイトであるこように構成したこと
により、昇降路面積当たりの輸送量を増加して、昇降路
の総平面スペースを縮減でき、安定して運行できるエレ
ベータ装置が得られる効果がある。
ば、請求項第9項記載の発明において、かご傾斜抑制機
構を、かごの移動を導くガイドとかごとの間に設けたガ
イドシューで構成したことにより、昇降路面積当たりの
輸送量を増加して、昇降路の総平面スペースを縮減で
き、安定して運行できるエレベータ装置が得られる効果
がある。
ば、請求項第9項記載の発明において、かご傾斜抑制機
構を、主索によってかごを牽引する時に生じるモーメン
トによって発生する力の方向を変えるモーメント補償リ
ンクで構成したことにより、昇降路面積当たりの輸送量
を増加して、昇降路の総平面スペースを縮減でき、安定
して運行できるエレベータ装置が得られる効果がある。
ば、請求項第12項記載の発明において、モーメント補
償リンクを、一方側のピン部はかごに固定され、他方側
のピン部は固定側と接触している平行リンクで構成した
ことにより、昇降路面積当たりの輸送量を増加して、昇
降路の総平面スペースを縮減でき、安定して運行できる
エレベータ装置が得られる効果がある。
ば、請求項第12項記載の発明において、モーメント補
償リンクを、一方側のピン部はかごに固定され、他方側
のピン部は固定側と接触しているクロスリンクで構成し
たことにより、昇降路面積当たりの輸送量を増加して、
昇降路の総平面スペースを縮減でき、安定して運行でき
るエレベータ装置が得られる効果がある。
ば、請求項第1項ないし第14項のいずれかに記載の発
明に加え、基準となる乗込み階で、複数のかごで同時に
乗込み可能であるように構成したことにより、昇降路面
積当たりの輸送量を増加して、昇降路の総平面スペース
を縮減でき、効率よく運行できるエレベータ装置が得ら
れる効果がある。
ば、請求項第1項ないし第15項のいずれかに記載の発
明に加え、1つの昇降路に納められた複数のかごを運行
する場合、かごの制御装置のそれぞれを、そのかごの移
動方向にある他のかごとの距離がある一定の距離以下の
時は移動を開始しないように構成したことにより、昇降
路面積当たりの輸送量を増加して、昇降路の総平面スペ
ースを縮減でき、さらに安全に運行できるエレベータ装
置が得られる効果がある。
ば、請求項第1項ないし第16項のいずれかに記載の発
明に加え、少なくとも1つのかごに、隣のかごとの距離
が測定できる距離測定器を備えたことにより、昇降路面
積当たりの輸送量を増加して、昇降路の総平面スペース
を縮減でき、さらに安全性の高いエレベータ装置が得ら
れる効果がある。
ば、請求項第1項ないし第17項のいずれかに記載の発
明において、制御装置を、隣合うかご間の距離とその相
対速度の少なくともいずれか一方に応じて、対応するか
ごの移動速度を制御するように構成したことにより、昇
降路面積当たりの輸送量を増加して、昇降路の総平面ス
ペースを縮減でき、さらに安全性の高いエレベータ装置
が得られる効果がある。
ば、請求項第1項ないし第18項のいずれかに記載の発
明において、制御装置を、隣合うかご間の距離が危険距
離以内に接近したとき、緊急運行モードに切り替えるよ
うに構成したことにより、昇降路面積当たりの輸送量を
増加して、昇降路の総平面スペースを縮減でき、さらに
安全性の高いエレベータ装置が得られる効果がある。
ば、請求項第1項ないし第19項のいずれかに記載の発
明において、かごに突設され、他のかごが近接するのを
機械的に検知するかご近接検知器を備えたことにより、
昇降路面積当たりの輸送量を増加して、昇降路の総平面
スペースを縮減でき、さらに安全性の高いエレベータ装
置が得られる効果がある。
ば、請求項第20項記載の発明に加え、かご近接検知器
に連動して作動する非常停止機構を備えたことにより、
昇降路面積当たりの輸送量を増加して、昇降路の総平面
スペースを縮減でき、さらに安全性の高いエレベータ装
置が得られる効果がある。
ば、請求項第1項ないし第21項のいずれかに記載の発
明に加え、複数のロープドライブ系のうちの少なくとも
1つは昇降路の全昇降行程の移動ができる位置に主索の
折り返し位置を配置し、他のロープドライブ系は全昇降
行程の一部が移動できる位置に主索の折り返し位置を配
置したことにより、昇降路面積当たりの輸送量を増加し
て、昇降路の総平面スペースを縮減でき、さらに1つの
機械室の構成を簡単にできるエレベータ装置が得られる
効果がある。
ば、請求項第1項ないし第22項のいずれかに記載の発
明に加え、複数のロープドライブ系のすべてが昇降路の
全昇降行程の移動ができる位置に主索の折り返し位置を
配置したことにより、昇降路面積当たりの輸送量を増加
して、昇降路の総平面スペースを縮減でき、さらに機械
室を1つにできるエレベータ装置が得られる効果があ
る。
ば、請求項第1項ないし第23項のいずれかに記載の発
明に加え、1つの昇降路の全昇降行程を複数のゾーンに
分割し、昇降路に納められた複数のかごの移動範囲は、
上方に位置しているものから順にゾーンの上方から割り
当てるように構成したことにより、昇降路面積当たりの
輸送量を増加して、昇降路の総平面スペースを縮減で
き、さらにスムーズに運行でるエレベータ装置が得られ
る効果がある。
ば、昇降路を移動するかごを牽引する主索、この主索に
結合されかごと釣合う釣合い錘、巻上機で駆動され主索
を卷き掛ける綱車、及びかごの昇降を制御する制御装置
を備えるエレベータ装置において、主索に直接的に結合
する第1のかご、主索に間接的に結合する第2のかご、
及び、第1のかごが巻上機によって昇降する昇降距離と
異なる距離だけ第2のかごを昇降させるように構成する
移動機構を備えたことにより、昇降路に備えられた複数
のかごが1つの駆動機構で同じ動きをするのによればな
く、違う動きで違う階をサービスすることができるエレ
ベータ装置が得られる効果がある。
ば、1つの昇降路に主索と複数のかごと複数の釣合い錘
を備え、かごのうちの少なくとも1つのかごは主索に着
脱可能であると共に、釣合い錘のうちの少なくとも1つ
の釣合い錘は主索に着脱可能とし、着脱可能なかごの主
索との着脱に同期して、主索が牽引するかごと釣合うよ
うに、着脱可能な釣合い錘が主索と着脱を行うことによ
り、巻上機の駆動モータが1つで駆動で、複数のかごを
駆動して異なる階をサービスすることができるエレベー
タ装置が得られる効果がある。
ば、請求項第26項記載の発明に加え、かごが停止した
ときにそのかごを着脱することにより、巻上機の駆動モ
ータが1つで駆動で、複数のかごを駆動して異なる階を
安全にサービスすることができるエレベータ装置が得ら
れる効果がある。
ば、請求項第27項記載の発明に加え、昇降路の昇降行
程に停止階を定め、かごが停止階に停止したときにその
かごを着脱することにより、巻上機の駆動モータが1つ
で駆動で、複数のかごを駆動して異なる階をさらに安全
にサービスすることができるエレベータ装置が得られる
効果がある。
ば、請求項第26項ないし第28項のいずれかに記載の
発明に加え、基準乗込み階の近傍に配置され、かごを収
納するかご収納室、及び昇降路とかご収納室間でかごを
移動するかご移動機構を備えたことにより、巻上機の駆
動モータが1つで駆動で、複数のかごを駆動して異なる
階をさらに安全にサービスすることができ、さまざまな
状況に応じた運行ができるエレベータ装置が得られる効
果がある。
ば、複数のかご、かごを牽引し、昇降路の全昇降行程の
少なくとも一部を一巡する輪状の主索と、巻上機で駆動
され主索を巻き掛ける綱車とで構成され、かごを昇降さ
せる複数のロープドライブ系、及びかごと主索とを着脱
可能であるように結合する結合機構を備え、主索の全て
を同方向に回転し、隣合う主索同士の一部を交差した交
差部を有し、複数のかごは、結合機構によって主索に着
脱しながら主索間を移動して昇降路を昇降するように構
成したので、多くのかごを比較的低負荷で運転でき、少
ない設置面積で多くの輸送量が得られる効果がある。
ば、請求項第30項記載の発明に加え、複数のかごのう
ちの少なくとも2つのかごが、1つのロープドライブ系
の主索に互いに釣合うように結合した状態で、ほぼ同期
してその主索に着脱することにより、多くのかごを比較
的低負荷で運転でき、少ない設置面積で多くの輸送量が
得られ、安全性の高いエレベータ装置が得られる効果が
ある。
ば、請求項第31項記載の発明に加え、すべてのかご
は、ほぼ同時に主索に着脱することにより、多くのかご
を比較的低負荷で運転でき、少ない設置面積で多くの輸
送量が得られ、さらに安全性の高いエレベータ装置が得
られる効果がある。
ば、請求項第30項ないし第32項のいずれかに記載の
発明に加え、かごを主索の本数の2倍以上備えたことに
より、多くのかごを比較的低負荷で運転でき、少ない設
置面積で多くの輸送量が得られ、安全性の高いエレベー
タ装置が得られる効果がある。
ば、請求項第30項ないし第33項のいずれかに記載の
発明に加え、輪状の主索のそれぞれは、かごを上昇させ
る上昇側とかごを下降させる下降側を有し、昇降路の上
端部,昇降路の下端部,及び主索の交差部付近のうちの
少なくとも1箇所に、かごが移動した方向と逆方向側の
主索の位置までかごを横移動させる横移動機構を備えた
ことにより、多くのかごを比較的低負荷で運転でき、少
ない設置面積で多くの輸送量が得られ、安全で自由度の
高いエレベータ装置が得られる効果がある。
ば、請求項第30項ないし第34項のいずれかに記載の
発明に加え、かごが停止したときにそのかごを着脱する
ことにより、多くのかごを比較的低負荷で運転でき、少
ない設置面積で多くの輸送量が得られ、安全性の高いエ
レベータ装置が得られる効果がある。
ば、請求項第30項ないし第35項のいずれかに記載の
発明に加え、昇降路の近傍に配置され、かごを収納する
かご収納室、及び昇降路とかご収納室間でかごを移動す
るかご移動機構を備えたことにより、多くのかごを比較
的低負荷で運転でき、少ない設置面積で多くの輸送量が
得られ、安全でさまざまな状況に応じた運行ができるエ
レベータ装置が得られる効果がある。
ば、1つの昇降路に設けられた複数のかご、及びかごの
上部又は下部に設けられた、衝撃を吸収する衝撃力吸収
機構を備えたことにより、多くの輸送量が得られ、安全
で乗り心地のよいエレベータ装置が得られる効果があ
る。
す構成図である。
上面図である。
の運行方式の一例を表わす説明図である。
式的に示す斜視図である。
上面図及び側面図である。
拡大して示す斜視図である。
式的に示す上面図及び側面図である。
式的に示す斜視図,上面図,及び側面図である。
して示す斜視図である。
示す構成図である。
を拡大して示す説明図である。
示す説明図である。
を拡大して示す説明図である。
を拡大して示す説明図である。
分を拡大して示す説明図である。
を模式的に示す斜視図である。
示す上面図及び側面図である。
の部分を拡大して示す斜視図である。
の部分を拡大して示す斜視図である。
を模式的に示す側面図である。
の運行時に、1階または基準となる乗込み階での乗込む
様子を模式的に示す説明図である。
時の制御の一例を示すフローチャートである。
の高層階用かご1aと中層階用かご1bを拡大して示す
斜視図である。
すフローチャートである。
すフローチャートである。
aと中層階用かご1bを拡大して示す斜視図である。
を示す説明図である。
を模式的に示す側面図である。
示す側面図である。
を模式的に示す側面図である。
の運行におけるフロア呼びボタンを説明するための説明
図である。
を模式的に示す側面図である。
る。
を模式的に示す側面図である。
を模式的に示す側面図である。
を模式的に示す側面図である。
に係る運行時の動作を示す説明図である。
を模式的に示す側面図である。
場合の運行方式の一例を表わす説明図である。
を模式的に示す側面図である。
の構成を示す斜視図である。
部を拡大して示す説明図である。
の運行時の動作を示す説明図である。
に係るかごの部分を拡大して示す斜視図である。
ある。
である。
構成図である。
的に示す側面図である。
かご 2,2a,2b,2c 主索 3,3a,3b,3c 巻上機 4,4a,4b,4c 綱車 5,5a,5b,5c そらせ車 6,6a,6b,6c 釣合い錘 7 昇降路 11a,11b,,,,,,11h 結合機構 12a,12b,12c,12d 横移動機構 15a,15b 切り欠き部 16b,16c かご1b,1cと主索2b,2cとの
接続部 20b,20c 釣合い錘 21b,21c 釣合い錘ガイド 22 バランスウエイト 23 ガイドシュー 25 モーメント保償リンク 28 油圧式エレベータ 30 距離測定器 32 かご近接検知器 33 ディスクブレーキ 34 非常停め 35 かご移動機構 36 かご収納室 37 衝撃力吸収機構
て、特公昭50−7337号公報に掲載されたものの構
成図を図46に示す。このエレベータ装置は、高層ビル
などの大量人数の輸送力が必要な場合に用いられるもの
で、かごを2段にして移動させるダブルデッキ方式を用
いている。このエレベータ装置は、1つの昇降路7に、
縦に連結した2つのかご1a,1bを入れ、この2つの
かご1a,1bを1つの巻上機3で昇降させる。この装
置では1つの昇降路7に複数のかご1a,1bを入れて
駆動するため、少ない昇降路面積でエレベータの輸送量
を上げることができる。
タ装置は、請求項第1項記載の発明に加え、複数のロー
プドライブ系のうち、少なくとも2つ以上のロープドラ
イブ系を逆U字形とし、かごの昇降方向をZ方向、かご
と主索と釣合い錘とからなる平面内でZ方向と直交する
方向をY方向、Y,Zに直交する方向をX方向とし、逆
U字形のロープドライブ系をYZ平面に投影した時、逆
U字形のロープドライブ系を、昇降方向に被さるように
重ねて構成したものである。
タ装置は、請求項第1項または第2項記載の発明に加
え、かごの昇降方向をZ方向、かごと主索と釣合い錘と
からなる平面内でZ方向と直交する方向をY方向、Y,
Zに直交する方向をX方向とし、ロープドライブ系で構
成される平面を移動平面とした時、複数のロープドライ
ブ系の移動平面をほぼ同一平面であるように構成したも
のである。
タ装置は、請求項第1項または第2項記載の発明に加
え、かごの昇降方向をZ方向、かごと主索と釣合い錘と
からなる平面内でZ方向と直交する方向をY方向、Y,
Zに直交する方向をX方向とし、ロープドライブ系で構
成される平面を移動平面とした時、複数のロープドライ
ブ系の移動平面のそれぞれを互いにほぼ平行であるよう
に構成したものである。
タ装置は、請求項第1項または第2項記載の発明に加
え、かごの昇降方向をZ方向、かごと主索と釣合い錘と
からなる平面内でZ方向と直交する方向をY方向、Y,
Zに直交する方向をX方向とし、ロープドライブ系で構
成される平面を移動平面とした時、複数のロープドライ
ブ系の移動平面のそれぞれをZ軸にほぼ平行であるよう
に構成したものである。
タ装置は、請求項第1項記載の発明に加え、かごの昇降
方向をZ方向、かごと主索と釣合い錘とからなる平面内
でZ方向と直交する方向をY方向、Y,Zに直交する方
向をX方向とし、ロープドライブ系で構成される平面を
移動平面とした時、複数のロープドライブ系の移動平面
のそれぞれをZ軸にほぼ平行であると共に、移動平面の
それぞれが他の移動平面の少なくとも1つとほぼ直交す
るように構成したものである。
タ装置は、請求項第1項ないし第6項のいずれかに記載
の発明に加え、かごの昇降方向をZ方向、かごと主索と
釣合い錘とからなる平面内でZ方向と直交する方向をY
方向、Y,Zに直交する方向をX方向とし、昇降路内に
配置された複数のかごをXY平面に投影した時、下方の
かごの少なくとも主索を結合する部分が上方のかごより
も突出するように構成したものである。
タ装置は、請求項第1項ないし第8項のいずれかに記載
の発明に加え、主索によってかごを牽引する時に生じ
る、かごが傾斜しようとする力を抑制するかご傾斜抑制
機構を備えたものである。
ータ装置は、請求項第9項記載の発明におけるかご傾斜
抑制機構を、主索によってかごを牽引する時に生じるモ
ーメントを打ち消す方向に力を発生するように、かごの
一部に備えたバランスウエイトで構成したものである。
ータ装置は、請求項第9項記載の発明におけるかご傾斜
抑制機構を、かごの移動を導くガイドとかごとの間に設
けられ、牽引するときに生じるモーメントに対向する位
置に配置され、モーメントを支えるように強化した強化
ガイドシューで構成したものである。
ータ装置は、複数のかご、かごを牽引し、昇降路の全昇
降行程の少なくとも一部を一巡する輪状の主索と、巻上
機で駆動され主索を巻き掛ける綱車とで構成され、かご
を昇降させる複数のロープドライブ系、及びかごと主索
とを着脱可能であるように結合する結合機構を備え、隣
合う主索同士の一部を交差した交差部を有し、複数のか
ごは、結合機構によって主索に着脱しながら主索間を移
動して昇降路を昇降するように構成したものである。
1の昇降方向をZ方向、かご1と主索2と釣合い錘6と
からなる平面内でZ方向と直交する方向、例えばかご1
への出入方向をY方向、Y,Zに直交する方向をX方向
とし、ロープドライブ系の逆U字形で構成される平面を
移動平面とする。さらに、かご1のドアのある方を前
面、釣合い錘6のある側を後面とし、YZ面を側面、か
ごのZ方向の上方を上面、下方を下面とする。また、図
1で、FIは人や貨物が乗込む基準となる乗込み階、F
Hは高層階、FMは中層階、FLは低層階を示してい
る。この実施例では例えば高層階,中層階,低層階のロ
ープドライブ系の移動平面はほぼ同一平面となってい
る。また、このエレベータ装置の模式的な上面図を図2
に示す。かごの大きさは、下方のかごをそれより上方の
かごよりも大きく構成し、昇降路内に配置された複数の
かご1a,1b,1cをXY平面に投影した時、下方の
かごの少なくとも主索を結合する部分が上方のかごより
も突出している。
降路内に複数の逆U字形のロープドライブ系をそれぞれ
が互いに非接触で被さるように重ねて構成しており、1
つの昇降路内で複数のかごをそれぞれ独自に安全に安定
して運転でき、昇降路面積当たりの輸送量も増加させる
ことができるので、昇降路の総平面スペースを縮減でき
る。また、実施例1では、巻上機3a,3b,3cを上
部に配置すると、巻上機の寸法が大きく、このため昇降
路7の上部の巻上機を置いた機械室部が大きくなってし
まう。これに対し、リニアモータを使えば、実施例1で
巻上機3b,3cと綱車4b,4cを用いていた部分を
そらせ車5b,5cにできるので、機械室の寸法が小さ
くでき、昇降路7を小さくすることができる。特に、複
数のロープドライブ系を重ねあわせた構成では効果的で
ある。
るエレベータ装置を図について説明する。この実施例は
かご傾斜抑制機構の変形例であり、図13は1つのかご
の部分を拡大して示す説明図である。23はガイドレー
ル8に沿ってかごを案内する強化ガイドシューであり、
ガイドレール8を隔てて交差する位置に配置している。
ガイドシューは通常かご1とガイドレール8の間に設け
られているものであり、この強化ガイドシュー23は牽
引するときに生じるモーメントに対向する位置に配置さ
れ、モーメントを支えるまで強化されたものである。即
ち、かご1を主索2により昇降させると、−θX方向の
モーメントAが発生するので、モーメントAを支えるよ
うに左上と右下に強化ガイドシュー23を設けている。
このため強化ガイドシュー23により偏心によるモーメ
ントAを支えて、かご1が傾斜するのを抑制できる。ま
た、既在のガイドシューはそのまま設けられていてもよ
い。
るエレベータ装置を図について説明する。この実施例は
かご傾斜抑制機構の変形例であり、図14は1つのかご
の部分を拡大して示す説明図である。25はモーメント
保償リンクで、例えば平行リンクである。即ち、平行4
辺形を用いた4節リンクを組み合わせたものを用いてい
る。この方式では、25a〜25gで2段の4節リンク
を構成しており、左側のピン部である26a,26bが
かごと結合されており、右側のピン部にはガイドシュー
23a,23bが取り付けられ,固定部であるガイドレ
ール8に接触している。また、ガイドレール8を挟んで
平行リンク25と反対側に、かご1に結合されたガイド
シュー23cが備えられている。このガイドシュー23
a,23b,23cも実施例8と同様、牽引するときに
生じるモーメントに対向する位置に配置され、モーメン
トを支えるまで強化されたものである。
高層階用の逆U字形のロープドライブ系と中層階用のU
字形のロープドライブ系と低層階用の油圧ドライブ系
を、それぞれが互いに非接触で昇降可能であるように構
成しており、1つの昇降路内で複数のかごをそれぞれ独
自に安全に安定して運転でき、かつ、ローピングが簡単
なので昇降路が小さくでき、昇降路面積当たりの輸送量
も増加させることができるので、昇降路の総平面スペー
スを縮減できる。
ドライブ系とU字形のロープドブイブ系と油圧式のもの
を用いたが、これに限るものではなく、リニアモータド
ライブ方式なども含めた他の組み合わせで構成してもよ
い。
移動方向に他のかご1があるかどうか判定する。他のか
ご1がない場合はステップST4で制御対象のかごの移
動を開始する。ステップST1の判定で移動方向に他の
かごがある場合、ステップST2でそのかごと制御対象
のかごとの距離が一定距離以内かどうか判定する。かご
間の距離は、制御装置が制御している巻上機と他のかご
の巻上機の作動状態から知ることができる。また、一定
距離とは、制御対象のかごが移動を開始しても十分安全
な距離であり、移動速度に応じてさまざまな場合が考え
られるが、例えばその速度で非常止めを動作させた場合
の制動距離程度に設定している。
設けられており、上方にレーザ光を発信し、上方にある
高層階用かご1aで反射したレーザ光を受信して、その
時間差で距離を測定するものである。実施例16ではか
ご間の距離を巻上機からの情報を制御装置で算出して得
て、この値に基づいて安全な運行の制御を行っている。
この実施例ではさらに、かご間の距離を距離測定器30
で測定する。この両方の値を用いて図22のフローチャ
ートに基いてかごの移動開始時における安全性を監視し
ている。距離測定器30を備えて実際にかご間の距離を
測定しているので、制御装置で算出する値のみに頼るの
ではなく、信頼性が高まる。なお、上記実施例では距離
測定器30として、レーザによるものを用いたが、これ
に限るものではなく、例えば、超音波や磁気などを利用
して距離を測定するものを用いてもよい。また、非接触
な距離測定器でなく、例えばワイヤーでかご間を結ぶよ
うな直接的な距離測定手段でもよい。さらに、ガイドレ
ール8や昇降路7などにリニアスケールを設けるような
構成でもよい。
ST12で得た実際のかご間距離と、ステップST14
で得た相対速度からの安全距離を比較し、実際のかご間
距離が大きい場合は、ステップST16で定格走行を命
令する。ステップST14で得た相対速度からの安全距
離を比較し、実際のかご間距離が小さいまたは等しい場
合は、危険であると判断し、ステップST17で相対速
度が小さくなるようにかごを減速する。
によるエレベータ装置の制御方法について説明する。図
26は実施例20によるエレベータ装置の高層階用かご
1aと中層階用かご1bを拡大して示す斜視図である。
図において、32は例えば数mの棒で先端にセンサを有
するかご近接検知器であり、機械的に他のかごが近づい
ているのを検出する。かご近接検知器は、一方のかごに
センサを設け、もう一方のかごに上または下に数m伸ば
したフィンを設けて、フィンがセンサ内に入ることによ
り、検出する方式でもよい。また、従来のピット部で行
われているようなリミットスイッチを動作させる方式で
もよい。かご間の距離は、制御装置が制御している巻上
機と他のかごの巻上機の作動状態から知ることができる
のであるが、更なる安全性の意味から、この実施例では
距離測定器30とかご近接検知器32を備えている。
る限界の距離に近づいた時、この近接検知と連動して、
かごが機械的に停止する非常停止機構を作動する。図2
7はエレベータ装置の非常停止機構の構成の一例を示す
説明図であり、エレベータ装置の1つのロープドライブ
系をYZ面を模式的に示している。図において、33は
巻上機4に対して作動するディスクブレーキ、34はか
ご1とガイドレール8間に設けられている非常止めであ
る。
常止め34の2つの非常停止機構を設けている。機械的
に他のかご1が接近しているのを検知したとき、これと
連動してディスクブレーキ33は巻上機4の回転を強制
的に止め、かご1を停止させる。また、かご1に固定さ
れている非常止め34は、ガイドレール8をつかむよう
にしてガイドレール8と結合し、かご1の動きを停止さ
せる。
のかごを有するものにおいて、何らかの原因で、かご間
の距離が危険である距離に接近したときでも、かごを停
止させて危険を避けることができ、安全性の高いエレベ
ータ装置が得られる効果がある。なお、この実施例で
は、ディスクブレーキ33と非常止め34の2つの非常
停止機構を設けているが、どちらか1つでもよい。
み要求があれば停止し、他の階は停止しないゾーンサー
ビス運行方式においては、1つの昇降路に納められた複
数のかご1の上に位置しているかご1から分割されたゾ
ーンの上方の階をサービスするようにしている。また、
図に示すように、2つの昇降路7を備え、高層階用かご
1a同士、中層階用かご1b同士、低層階用かご同士を
接続し、一方のかごを他方のかごの釣合い錘として利用
している。また、巻上機3,綱車4,そらせ車5を、ゾ
ーンごとに共用している。もちろん従来のように、昇降
路が1つで、釣合い錘を設けた方式でもよい。
ンには上下を示すボタンしかない場合が多い。ところが
この発明のように、1つの昇降路で複数のかごを運行
し、例えばゾーンサービス方式を用いる場合には、上方
または下方のどのゾーンに行きたいかが分からないとか
ごの割り振りが難しい。そこで、図31のイ,ロ,ハに
示すように各階での呼びボタンに、各ゾーンの呼びボタ
ンを配置して、乗込み客が各自の目的ゾーンのボタンが
押せるように構成すると、効率的なかごの運行を行うこ
とができる。
によるエレベータ装置を図について説明する。図40は
実施例30によるエレベータ装置を模式的に示す側面図
である。実施例29では、昇降路の上端部と下端部に横
移動機構12a,12bを設けているが、この実施例で
は、図に示すように途中の交差部付近にも横移動機構1
2c,12dを設けている。横移動機構12cは、高層
階用主索2aと中層階用主索2bの交差部に設けられ、
中層階用主索2bの上昇方向から下降方向へ横移動でき
る。この横移動機構12cでは、各かご1に設けられて
いる結合機構11で主索2から移動用ロープに掴み換え
て移動できる。横移動機構12dも同様、中層階用主索
2bと低層階用主索2cの交差部に設けられ、低層階用
主索2cの上昇方向から下降方向へ横移動できる。
請求項第1項記載の発明に加え、複数のロープドライブ
系のうち、少なくとも2つ以上のロープドライブ系を逆
U字形とし、かごの昇降方向をZ方向、かごと主索と釣
合い錘とからなる平面内でZ方向と直交する方向をY方
向、Y,Zに直交する方向をX方向とし、逆U字形のロ
ープドライブ系をYZ平面に投影した時、逆U字形のロ
ープドライブ系を、昇降方向に被さるように重ねて構成
したことにより、昇降路面積当たりの輸送量を増加し
て、昇降路の総平面スペースを縮減でき、さらに空間を
有効に利用できるエレベータ装置が得られる効果があ
る。
請求項第2項記載の発明に加え、かごの昇降方向をZ方
向、かごと主索と釣合い錘とからなる平面内でZ方向と
直交する方向をY方向、Y,Zに直交する方向をX方向
とし、ロープドライブ系で構成される平面を移動平面と
した時、複数のロープドライブ系の移動平面をほぼ同一
平面であるように構成したことにより、昇降路面積当た
りの輸送量を増加して、昇降路の総平面スペースを縮減
でき、さらに昇降路の空間を有効に利用できるエレベー
タ装置が得られる効果がある。
請求項第1項または第2項記載の発明に加え、かごの昇
降方向をZ方向、かごと主索と釣合い錘とからなる平面
内でZ方向と直交する方向をY方向、Y,Zに直交する
方向をX方向とし、ロープドライブ系で構成される平面
を移動平面とした時、複数のロープドライブ系の移動平
面のそれぞれを互いにほぼ平行であるように構成したこ
とにより、昇降路面積当たりの輸送量を増加して、昇降
路の総平面スペースを縮減でき、さらに昇降路の空間を
有効に利用できるエレベータ装置が得られる効果があ
る。
請求項第1項または第2項記載の発明に加え、かごの昇
降方向をZ方向、かごと主索と釣合い錘とからなる平面
内でZ方向と直交する方向をY方向、Y,Zに直交する
方向をX方向とし、ロープドライブ系で構成される平面
を移動平面とした時、複数のロープドライブ系の移動平
面のそれぞれをZ軸にほぼ平行であるように構成したこ
とにより、昇降路面積当たりの輸送量を増加して、昇降
路の総平面スペースを縮減でき、さらに昇降路の空間を
有効に利用できるエレベータ装置が得られる効果があ
る。
請求項第1項記載の発明に加え、かごの昇降方向をZ方
向、かごと主索と釣合い錘とからなる平面内でZ方向と
直交する方向をY方向、Y,Zに直交する方向をX方向
とし、ロープドライブ系で構成される平面を移動平面と
した時、複数のロープドライブ系の移動平面のそれぞれ
はZ軸にほぼ平行であると共に、移動平面のそれぞれが
他の移動平面の少なくとも1つとほぼ直交するように構
成したことにより、昇降路面積当たりの輸送量を増加し
て、昇降路の総平面スペースを縮減でき、さらに昇降路
に巻上機を設置する空間をとりやすいエレベータ装置が
得られる効果がある。
請求項第1項ないし第6項のいずれかに記載の発明に加
え、かごの昇降方向をZ方向、かごと主索と釣合い錘と
からなる平面内でZ方向と直交する方向をY方向、Y,
Zに直交する方向をX方向とし、昇降路内に配置された
複数のかごをXY平面に投影した時、下方のかごの少な
くとも主索を結合する部分を上方のかごよりも突出する
ように構成したことにより、昇降路面積当たりの輸送量
を増加して、昇降路の総平面スペースを縮減でき、さら
に構成が簡単化できるエレベータ装置が得られる効果が
ある。
請求項第1項ないし第8項のいずれかに記載の発明に加
え、主索によってかごを牽引する時に生じる、かごが傾
斜しようとする力を抑制するかご傾斜抑制機構を備えた
ことにより、昇降路面積当たりの輸送量を増加して、昇
降路の総平面スペースを縮減でき、安定して運行できる
エレベータ装置が得られる効果がある。
ば、請求項第9項記載の発明において、かご傾斜抑制機
構を、主索によってかごを牽引する時に生じるモーメン
トを打ち消す方向に力を発生するように、かごの一部に
備えたバランスウエイトで構成したことにより、昇降路
面積当たりの輸送量を増加して、昇降路の総平面スペー
スを縮減でき、安定して運行できるエレベータ装置が得
られる効果がある。
ば、請求項第9項記載の発明において、かご傾斜抑制機
構を、かごの移動を導くガイドとかごとの間に設けら
れ、牽引するときに生じるモーメントに対向する位置に
配置され、モーメントを支えるように強化した強化ガイ
ドシューで構成したことにより、昇降路面積当たりの輸
送量を増加して、昇降路の総平面スペースを縮減でき、
安定して運行できるエレベータ装置が得られる効果があ
る。
ば、複数のかご、かごを牽引し、昇降路の全昇降行程の
少なくとも一部を一巡する輪状の主索と、巻上機で駆動
され主索を巻き掛ける綱車とで構成され、かごを昇降さ
せる複数のロープドライブ系、及びかごと主索とを着脱
可能であるように結合する結合機構を備え、隣合う主索
同士の一部を交差した交差部を有し、複数のかごは、結
合機構によって主索に着脱しながら主索間を移動して昇
降路を昇降するように構成したので、多くのかごを比較
的低負荷で運転でき、少ない設置面積で多くの輸送量が
得られる効果がある。
かご 2,2a,2b,2c 主索 3,3a,3b,3c 巻上機 4,4a,4b,4c 綱車 5,5a,5b,5c そらせ車 6,6a,6b,6c 釣合い錘 7 昇降路 11a,11b,,,,,,11h 結合機構 12a,12b,12c,12d 横移動機構 15a,15b 切り欠き部 16b,16c かご1b,1cと主索2b,2cとの
接続部 20b,20c 釣合い錘 21b,21c 釣合い錘ガイド 22 バランスウエイト 23 強化ガイドシュー 25 モーメント保償リンク 28 油圧式エレベータ 30 距離測定器 32 かご近接検知器 33 ディスクブレーキ 34 非常止め 35 かご移動機構 36 かご収納室 37 衝撃力吸収機構
Claims (37)
- 【請求項1】 かごを牽引する主索と、この主索に結合
され上記かごと釣合う釣合い錘と、巻上機で駆動され上
記主索を巻き掛ける綱車とで構成され、昇降路内で上記
かごを昇降させるロープドライブ系、及び上記かごの昇
降を制御する制御装置を備えるものにおいて、1つの上
記昇降路に上記ロープドライブ系とそれに対応する上記
制御装置を複数備え、上記ロープドライブ系のそれぞれ
が互いに非接触に昇降可能であるように構成したことを
特徴とするエレベータ装置。 - 【請求項2】 複数のロープドライブ系のうち、少なく
とも2つ以上の上記ロープドライブ系を逆U字形とし、
かごの昇降方向をZ方向、上記かごへの出入方向をY方
向、Y,Zに直交する方向をX方向とし、上記逆U字形
のロープドライブ系をYZ平面に投影した時、上記逆U
字形のロープドライブ系は、昇降方向に被さるように重
ねて構成されたことを特徴とする請求項第1項記載のエ
レベータ装置。 - 【請求項3】 かごの昇降方向をZ方向、上記かごへの
出入方向をY方向、Y,Zに直交する方向をX方向と
し、ロープドライブ系で構成される平面を移動平面とし
た時、複数の上記ロープドライブ系の移動平面がほぼ同
一平面であるように構成したことを特徴とする請求項第
2項記載のエレベータ装置。 - 【請求項4】 かごの昇降方向をZ方向、上記かごへの
出入方向をY方向、Y,Zに直交する方向をX方向と
し、ロープドライブ系で構成される平面を移動平面とし
た時、複数の上記ロープドライブ系の移動平面のそれぞ
れが互いにほぼ平行であるように構成したことを特徴と
する請求項第1項または第2項記載のエレベータ装置。 - 【請求項5】 かごの昇降方向をZ方向、上記かごへの
出入方向をY方向、Y,Zに直交する方向をX方向と
し、ロープドライブ系で構成される平面を移動平面とし
た時、複数の上記ロープドライブ系の移動平面のそれぞ
れはZ軸にほぼ平行であるように構成したことを特徴と
する請求項第1項または第2項記載のエレベータ装置。 - 【請求項6】 かごの昇降方向をZ方向、上記かごへの
出入方向をY方向、Y,Zに直交する方向をX方向と
し、ロープドライブ系で構成される平面を移動平面とし
た時、複数の上記ロープドライブ系の移動平面のそれぞ
れはZ軸にほぼ平行であると共に、上記移動平面のそれ
ぞれが他の上記移動平面の少なくとも1つとほぼ直交す
るように構成したことを特徴とする請求項第1項記載の
エレベータ装置。 - 【請求項7】 かごの昇降方向をZ方向、上記かごへの
出入方向をY方向、Y,Zに直交する方向をX方向と
し、昇降路内に配置された複数のかごをXY平面に投影
した時、下方の上記かごの少なくとも主索を結合する部
分が上方の上記かごよりも突出しているように構成した
ことを特徴とする請求項第1項ないし第6項のいずれか
に記載のエレベータ装置。 - 【請求項8】 複数のロープドライブ系の釣合い錘の移
動する軌跡を移動線とした時、全ての移動線はほぼ同一
平面に配置されていることを特徴とする請求項第1項な
いし第5項のいずれか、または第7項記載のエレベータ
装置。 - 【請求項9】 主索によってかごを牽引する時に生じる
かごの傾斜を抑制するかご傾斜抑制機構を備えたことを
特徴とする請求項第1項ないし第8項のいずれかに記載
のエレベータ装置。 - 【請求項10】 かご傾斜抑制機構は、主索によってか
ごを牽引する時に生じるモーメントを打ち消す方向に重
力を発生するように、上記かごの一部に備えたバランス
ウエイトであることを特徴とする請求項第9項記載のエ
レベータ装置。 - 【請求項11】 かご傾斜抑制機構は、かごの移動を導
くガイドと上記かごとの間に設けたガイドシューである
ことを特徴とする請求項第9項記載のエレベータ装置。 - 【請求項12】 かご傾斜抑制機構は、主索によってか
ごを牽引する時に生じるモーメントによって発生する力
の方向を変えるモーメント補償リンクであることを特徴
とする請求項第9項記載のエレベータ装置。 - 【請求項13】 モーメント補償リンクは、一方側のピ
ン部はかごに固定され、他方側のピン部は固定側と接触
している平行リンクであることを特徴とする請求項第1
2項記載のエレベータ装置。 - 【請求項14】 モーメント補償リンクは、一方側のピ
ン部はかごに固定され、他方側のピン部は固定側と接触
しているクロスリンクであることを特徴とする請求項第
12項記載のエレベータ装置。 - 【請求項15】 基準となる乗込み階で、複数のかごに
同時に乗込み可能であることを特徴とする請求項第1項
ないし第14項のいずれかに記載のエレベータ装置。 - 【請求項16】 1つの昇降路に納められた複数のかご
を運行する場合、上記かごの制御装置のそれぞれは、そ
のかごの移動方向にある他のかごとの距離がある一定の
距離以下の時は移動を開始しないように制御することを
特徴とする請求項第1項ないし第15項のいずれかに記
載のエレベータ装置。 - 【請求項17】 少なくとも1つのかごに、隣のかごと
の距離を測定する距離測定器を備えたことを特徴とする
請求項第1項ないし第16項のいずれかに記載のエレベ
ータ装置。 - 【請求項18】 制御装置は、隣合うかご間の距離とそ
の相対速度の少なくともいずれか一方に応じて、対応す
るかごの移動速度を制御することを特徴とする請求項第
1項ないし第17項のいずれかに記載のエレベータ装
置。 - 【請求項19】 制御装置は、隣合うかご間の距離が危
険距離以内に接近したとき、緊急運行モードに切り替え
ることを特徴とする請求項第1項ないし第18項のいず
れかに記載のエレベータ装置。 - 【請求項20】 かごに突設され、他のかごが近接する
のを機械的に検知するかご近接検知器を備えたことを特
徴とする請求項第1項ないし第19項のいずれかに記載
のエレベータ装置。 - 【請求項21】 かご近接検知器に連動して作動する非
常停止機構を備えたことを特徴とする請求項第20項記
載のエレベータ装置。 - 【請求項22】 複数のロープドライブ系のうちの少な
くとも1つは昇降路の全昇降行程の移動ができる位置に
主索の折り返し位置を配置し、他のロープドライブ系は
全昇降行程の一部が移動できる位置に主索の折り返し位
置を配置したことを特徴とする請求項第1項ないし第2
1項のいずれかに記載のエレベータ装置。 - 【請求項23】 複数のロープドライブ系のすべてが昇
降路の全昇降行程の移動ができる位置に主索の折り返し
位置を配置したことを特徴とする請求項第1項ないし第
22項のいずれかに記載のエレベータ装置。 - 【請求項24】 1つの昇降路の全昇降行程を複数のゾ
ーンに分割し、上記昇降路に納められた複数のかごの移
動範囲は、上方に位置しているものから順に上記ゾーン
の上方から割り当てられたことを特徴とする請求項第1
項ないし第23項のいずれかに記載のエレベータ装置。 - 【請求項25】 昇降路を移動するかごを牽引する主
索、この主索に結合され上記かごと釣合う釣合い錘、巻
上機で駆動され上記主索を卷き掛ける綱車、及び上記か
ごの昇降を制御する制御装置を備えるエレベータ装置に
おいて、上記主索に直接的に結合する第1のかご、上記
主索に間接的に結合する第2のかご、及び、第1のかご
が上記巻上機によって昇降する昇降距離と異なる距離だ
け第2のかごを昇降させるように構成する移動機構を備
えたことを特徴とするエレベータ装置。 - 【請求項26】 1つの昇降路に主索と複数のかごと複
数の釣合い錘を備え、上記かごのうちの少なくとも1つ
のかごは主索に着脱可能であると共に、上記釣合い錘の
うちの少なくとも1つの釣合い錘は上記主索に着脱可能
とし、上記着脱可能なかごの上記主索との着脱に同期し
て、上記主索が牽引する上記かごと釣合うように、上記
着脱可能な釣合い錘が上記主索と着脱を行うことを特徴
とするエレベータ装置。 - 【請求項27】 かごが停止したときにそのかごを着脱
することを特徴とする請求項第26項記載のエレベータ
装置。 - 【請求項28】 昇降路の昇降行程に停止階を定め、か
ごが上記停止階に停止したときにそのかごを着脱するこ
とを特徴とする請求項第27項記載のエレベータ装置。 - 【請求項29】 基準乗込み階の近傍に配置され、かご
を収納するかご収納室、及び昇降路と上記かご収納室間
で上記かごを移動するかご移動機構を備えたことを特徴
とする請求項第26項ないし第28項のいずれかに記載
のエレベータ装置。 - 【請求項30】 複数のかご、上記かごを牽引し、昇降
路の全昇降行程の少なくとも一部を一巡する輪状の主索
と、巻上機で駆動され上記主索を巻き掛ける綱車とで構
成され、上記かごを昇降させる複数のロープドライブ
系、及び上記かごと上記主索とを着脱可能であるように
結合する結合機構を備え、上記主索の全てを同方向に回
転し、隣合う上記主索同士の一部を交差した交差部を有
し、複数の上記かごは、上記結合機構によって上記主索
に着脱しながら上記主索間を移動して上記昇降路を昇降
することを特徴とするエレベータ装置。 - 【請求項31】 複数のかごのうちの少なくとも2つの
かごが、1つのロープドライブ系の主索に互いに釣合う
ように結合した状態で、ほぼ同期してその主索に着脱す
ることを特徴とする請求項第30項記載のエレベータ装
置。 - 【請求項32】 すべてのかごは、ほぼ同時に主索に着
脱することを特徴とする請求項第31項記載のエレベー
タ装置。 - 【請求項33】 かごは、主索の本数の2倍以上備えた
ことを特徴とする請求項第30項ないし第32項のいず
れかに記載のエレベータ装置。 - 【請求項34】 輪状の主索のそれぞれは、かごを上昇
させる上昇側と上記かごを下降させる下降側を有し、昇
降路の上端部,上記昇降路の下端部,及び上記主索の交
差部付近のうちの少なくとも1箇所に、上記かごが移動
した方向と逆方向側の上記主索の位置まで上記かごを横
移動させる横移動機構を備えたことを特徴とする請求項
第30項ないし第33項のいずれかに記載のエレベータ
装置。 - 【請求項35】 かごが停止したときにそのかごを着脱
することを特徴とする請求項第30項ないし第34項の
いずれかに記載のエレベータ装置。 - 【請求項36】 昇降路の近傍に配置され、かごを収納
するかご収納室、及び上記昇降路と上記かご収納室間で
上記かごを移動するかご移動機構を備えたことを特徴と
する請求項第30項ないし第35項のいずれかに記載の
エレベータ装置。 - 【請求項37】 1つの昇降路に設けられた複数のか
ご、及び上記かごの上部又は下部に設けられた、衝撃を
吸収する衝撃力吸収機構を備えたことを特徴とするエレ
ベータ装置。
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