JPH0716975B2

JPH0716975B2 - バルブゲートマニホールド

Info

Publication number: JPH0716975B2
Application number: JP2306382A
Authority: JP
Inventors: シドニーライトピーター
Original assignee: エフエフシーレーノミニーズプロプリエータリリミテッド
Priority date: 1989-11-14
Filing date: 1990-11-14
Publication date: 1995-03-01
Anticipated expiration: 2010-03-01
Also published as: GB9024791D0; US5127819A; JPH03176114A; DE4036118A1; GB2238012A; AU630761B2; GB2238012B; AU6589090A

Description

【発明の詳細な説明】＜産業上の利用分野＞本発明はプラスチック射出成形機において、成形用の金
型の中へ重合体材料を供給するバルブゲートマニホール
ドに関するものである。

＜従来技術＞大型の射出成形機においては、通常、成形用の金型を支
持する通常水平のプラテンを備えている。もしさらに成
形品が大きい場合、成形用の金型は通常よりも多くの噴
入口を必要とする。加熱された重合体材料はこれらの噴
入口に供給され、さらに成形用の金型の凹部へ噴射され
る。ノズル群は水圧で作動する噴射量制御用のバルブ機
構を備えている。

重合体材料のために加熱可能な流路およびその制御機構
があり、それは通常成形用金型に設けられているが、金
型が種々の成形条件とは関係なしにそれを設けている場
合には、それはたまにプラテンの前面に取付けられたマ
ニホールドにて成り立っていることもある。主バルブ機
構（バルブゲート）は噴射ノズルへの流量を制御してい
る。

しかし乍ら、該主バルブ機構が存在し、且つマニホール
ドを加熱して重合体材料を該マニホールド内にて流動状
態に保持する要求があり、空間が噴射ノズルの遮断ピン
の水圧式制御機構と該主バルブ機構にて占められること
から、その総合的な奥行の深さは重要なこととなる。そ
してプラテンとの間の距離の減少は一転してそれらの使
用部品や利用部材の寸法が限定されることとなる。

＜発明の目的＞本発明の主たる目的は、第１の成形機側の容積を小さく
することなく、より大きな成形用の金型を使用できるよ
うにすること、第２には成形用の金型に対する噴射口の
位置を変更して金型に対して最適とすることができるよ
うにすること、そして第３にはプラテンの表面を金型お
よびその附属物の保護のために利用できるように改善す
ることである。

＜発明の構成＞本発明は、相互にタンデム配置する少なくとも３枚のプ
レートからなる射出成形機のためのマニホールド装置で
あって、第１のプレートは円形であり、中央部の後側位
置に噴射ノズルが設けられている複数の金型固定リング
を備えている。マニホールドプレートである第２のプレ
ートは、主バルブ機構（バルブゲート）と、該主バルブ
機構から噴射口に至る流路とを有し、第３のプレートは
噴射ノズルを制御するためのピストン／シリンダー機構
を保持している。第１のプレートの表面は、射出成形機
のプラテンの表面と同一面とすることができ、また、マ
ニホールド装置は、プラテンを貫通して形成する収容穴
内に配置することができる。

多くの例において、すべてのプレートは円形状である
が、第１のプレートは、後側の他のプレートよりも大き
な径を有して、プラテンの収容穴内の環状の突合部へ嵌
合するようになっており、また他の成形用の金型の条件
にも当てはまるように径を大きなものと交換することが
できる。バルブゲートマニホールドのすべての機構は、
収容穴と突合部の周壁に支持されており、プラテンの突
合部の肩部に設けた螺孔より第１のプレートの外面に至
るボルトで締付け取付けされている。

さらに詳しく述べると、本発明は金型保持用のプラテン
を備えた射出成形機のためのバルブゲートマニホールド
に関するものであり、マニホールドはタンデム配置の少
なくとも３枚のプレートを有していて、ノズルプレート
たる第１のプレートは、ほぼ円盤状でその前面に複数の
金型固定リングと該金型固定リングの中心部の後側に噴
射ノズルと噴射ノズル用のインサートが取付けられてい
る。そして、マニホールドプレートである第２のプレー
トは、主バルブ機構を備えており、主バルブ機構の下流
側に設ける流路はそれぞれ前記噴射ノズルへ拡がってい
る。シリンダープレートである第３のプレートは、前記
各噴射ノズルに連結して作用する同軸のピストン／シリ
ンダー機構にて作動する複数の遮断ピンを有しており、
これらプレート群は相互に隣接した状態にて締具により
保持されている。

＜実施例＞以下、実施例の詳細について図面に基づいて説明する。

図面第１図は、４枚のプレートのついたバルブゲートマ
ニホールド装置の例を示す平面図、第２図は、その正面
図、第３図は、第２図の３−３線における断面図であ
る。

実施例において、バルブゲートマニホールド装置は、円
盤状のノズルプレート10と、その背面に接するマニホー
ルドプレート11と、該マニホールドプレート11の背面の
シリンダープレート12と、最後部のバッキングプレート
13とからなっている。

前記の各プレート10,11,12,13は、円盤状で環状外周を
有し、且つ、プラテン15の収容穴14内に挿着されている
が、プラテン15内で別角度の位置に再位置決めするため
回転できるように充分な間隙を有している。ノズルプレ
ート10は、図示していない成形用の金型を固定するため
の４つの金型固定リング16を周囲に間隔を置いて前面に
備えている。これらの金型固定リング16の中央部の後側
位置には、噴射ノズル18と噴射ノズル18を保持する噴射
ノズル用のインサート17が設けられており、噴射ノズル
18の中心には、水圧式のピストン／シリンダー機構20で
作動する遮断ピン19が設けられている。また、噴射サイ
クル中重合体材料を流動状態に保持する電気的加熱機構
が、噴射ノズル18を囲繞する加熱手段21で構成されてい
る。

また、マニホールドプレート11は、該プレート11内の流
路18aを通って各噴射ノズル18へ連通する中央の流路を
遮断する主バルブ機構（バブルゲート）22を備えてい
る。

シリンダープレート12は、前記遮断ピン19を作動する４
つの水圧式ピストン／シリンダー機構20を支持する役目
を果たし、バッキングプレート13は、主バルブ機構22を
支持すると共に部材の保持を助けるものである。

図面において、成形用の金型固定リング16はプラテン15
の表面24より前方に突出しているが、プラテン15の収容
穴14をより深くして金型固定リング16を該表面24と同一
面にすることもできる。しかし乍ら、第３図に示すよう
に突出した金型固定リング16は成型用の金型への熱伝導
を減少させるもの、例えば繊維補強プラスチックス製の
断熱材のようなスペーサーシート26を装着するための手
段となっている。同様にして、やはり比較的高温となる
マニホールドプレート11からの断熱の役目を果たす空隙
28を設けるためにノズルプレート10とマニホールドプレ
ート11との間、およびマニホールドプレート11とシリン
ダープレート12との各間にスペーサーパッド27が挟入さ
れている。ノズルプレート10には冷却水を循環させるた
めの冷却回路を選択的に配備することもある。

第１図および第３図に示すように、収容穴14はプラテン
15の奥行いっぱいに設けられているが、開口部29におけ
るその径は後方の突合部30を設けるところよりも大きく
なっている。平らな肩部31はマニホールドを固定するボ
ルト33により緊密裡に塞がれる螺孔32を設けている。45
度の変角でマニホールドの位置を変更することができる
ように８本のボルト33で止められているが、当然、これ
は必要に応じて変更することができるものである。

これらのプレート群はバッキングプレート13側から螺挿
するボルト35にて接面固定されている。また別のボルト
33がバッキングプレート13側から挿通されており、さら
に固定リング16をノズルプレート10に固着している。図
２に示す多数の33aはねじ切りされたボルト受穴であ
り、これらのボルト受穴33aに金型を金型固定リング16
に固定するためのボルト（金型とともに図示していな
い）を螺合するようになっている。

以上の実施例は本発明の非常に簡単な一例を示すもので
あり、マニホールド装置における要素の多くは公知の技
術に沿ったものであるが、前述したように、成形用の金
型を取付けるための大きなスペースと多数の噴射ノズル
18を次位置へと容易に回転させるための手段とを備えて
いて、射出成形機のプラテン内に設備するマニホールド
装置として価値ある商業的利益を生ずるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す平面図、第２図は同、
正面図、第３図は第２図の３−３線矢視断面図、10はノ
ズル（第１の）プレート、11はマニホールド（第２の）
プレート、12はシリンダー（第３の）プレート、13はバ
ッキング（第４の）プレート、14は収容穴、15はプラテ
ン、16は固定リング、17はノズルインサート、18は噴射
ノズル、18aはマニホールド流路、19は遮断ピン、20は
水圧式のピストン／シリンダー機構、21は加熱手段、22
は主バルブ機構（バブルゲート）、24は前面、26はスペ
ーサーシート、27はスペーサーパッド、28は空隙、29は
入口部、30は突合部、31は肩部、32は螺孔、33はボル
ト、35はボルトである。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】成形用の金型を保持するためのプラテン
（15）を有する射出成形機用のバルブゲートマニホール
ドであって、該マニホールドはタンデム配置の少なくと
も３枚のプレート（10,11,12）を備え、第１のプレート
であるノズルプレート（10）は、ほぼ円盤状であり、そ
の表面には複数の金型固定リング（16）が設けられ、該
金型固定リング（16）の各中央部の後側位置には、噴射
ノズル（18）と該噴射ノズル（18）用のインサート（1
7）が設けられており、第２のプレートであるマニホー
ルドプレート（11）には、主バルブ機構（22）と該バル
ブ機構（22）の下流側から伸びて前記各噴射ノズル（1
8）に連通するマニホールド流路（18a）とが設けられて
おり、第３のプレートであるシリンダープレート（12）
には、前記各噴射ノズル（18）に動作可能に連結する同
軸のピストン／シリンダー機構によるノズル作動機構
（20）が設けられており、および前記各プレートは締具
によって相互に締結されていることを特徴とするバルブ
ゲートマニホールド。
【請求項２】前記シリンダープレート（12）の背面に、
主バルブ機構（22）とピストン／シリンダー機構（20）
とを支持する第４のプレートであるバッキングプレート
（13）を締具（35）で接面取付したことを特徴とする請
求項１記載の射出成形機用のバルブゲートマニホール
ド。
【請求項３】前記の各噴射ノズル（18）を囲繞するノズ
ルプレート（10）の内部に加熱手段（21）を設けた請求
項１または２に記載のバルブゲートマニホールド。
【請求項４】前記ノズルプレート（10）とマニホールド
プレート（11）との間に空隙（28）を置くためのスペー
サー手段（27）を設けた請求項１乃至３のいずれかに記
載のバルブゲートマニホールド。
【請求項５】前記金型固定リング（16）を含む前記ノズ
ルプレート（10）の前面をスペーサーシート（26）で被
覆した請求項１乃至４のいずれかに記載のバルブゲート
マニホールド。
【請求項６】前記プラテン（15）が、前記マニホールド
の収容穴（14）を形成する周壁を有する請求項１乃至５
のいずれかに記載のバルブゲートマニホールド。
【請求項７】前記プラテン（15）の収容穴（14）の周壁
が、平らな肩部（31）から成る突合部（30）を形成する
ように、入口（29）で後側部分よりも大きな径を有して
おり、且つ該肩部（31）にはプラテン（15）内へ伸びる
複数のねじ穴（32）が設けられており、複数の保持ボル
ト（33）が該ねじ穴（32）に螺着されて前記マニホール
ドをプラテン（15）に保持するようにした請求項６記載
のバルブゲートマニホールド。