JPH07169687A - X線照射結晶化方法及び結晶化装置 - Google Patents

X線照射結晶化方法及び結晶化装置

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JPH07169687A
JPH07169687A JP31686993A JP31686993A JPH07169687A JP H07169687 A JPH07169687 A JP H07169687A JP 31686993 A JP31686993 A JP 31686993A JP 31686993 A JP31686993 A JP 31686993A JP H07169687 A JPH07169687 A JP H07169687A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 比較的低温で、かつ短時間にアモルファス薄
膜を結晶化する結晶化技術を提供することを目的とす
る。 【構成】 所定の閾値以上の光子密度を有し、かつアモ
ルファス薄膜構成原子を内殻励起させることのできる光
子エネルギを有するX線を、アモルファス薄膜に照射
し、結晶化する。X線照射結晶化装置は、電子を所定の
環状軌道内に閉じ込めるための磁場発生手段を含むシン
クロトロン放射光装置と、前記環状軌道と同一平面内で
あって、前記環状軌道の外側であり、かつ前記磁場発生
手段の内部に試料を載置するための、試料保持手段とを
含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線照射によるアモル
ファス薄膜の結晶化方法及び結晶化装置に関し、特に、
比較的低温で、かつ短時間に単結晶薄膜を形成するため
の結晶化技術に関する。
【0002】
【従来の技術】アモルファス薄膜を結晶化するために
は、電気炉によるアニール、またはレーザアニール等の
方法が知られている。しかし、電気炉アニールは、既に
下地基板に不純物プロファイルが形成されている場合に
は、不純物が再拡散し、不純物プロファイルが崩れるこ
とになり、半導体デバイスの製造上好ましくない。レー
ザアニールは、1000℃以上の高温にしてアモルファ
ス薄膜を部分的に溶融するため、冷却過程で下地基板と
の膨張係数の差により歪みを生じ、格子欠陥の発生を防
止することが困難である。
【0003】高温処理することなく、アモルファス薄膜
を結晶化する方法として、アモルファス薄膜にシンクロ
トロン放射光(以下「SR光」という。)を照射して結
晶成長の核を形成し、後にアニールする方法が開示され
ている(特開平1−300513)。この開示例による
と、SR光で72時間照射(照射光子数8×1021個/
cm2 )し、その後、600℃程度で約1時間アニール
することにより、結晶化されると報告されている。
【0004】この開示例による方法では、比較的低温で
結晶化することができるが、SR光の照射のみで結晶化
させることができず、SR光の照射及びアニールの2工
程を必要とする。さらに、SR光の長時間の照射が必要
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のとおり、従来の
アモルファス薄膜の結晶化方法では、基板の高温でのア
ニールを必要とする、または、長時間のSR光照射工程
とアニール工程の2工程を必要とするという問題があ
る。
【0006】本発明の目的は、比較的低温で、かつ短時
間にアモルファス薄膜を結晶化する結晶化技術を提供す
ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のX線照射結晶化
方法は、所定の閾値以上の光子密度を有し、かつアモル
ファス薄膜構成原子を内殻励起させることのできる光子
エネルギを有するX線を、アモルファス薄膜に照射し、
結晶化する。
【0008】前記X線は、シンクロトロン放射光であっ
て、かつ円盤状に放射された該シンクロトロン放射光を
その厚さ方向に収束し、ほぼ直線状の結像点を形成する
ようにしたX線でもよい。さらに、前記アモルファス薄
膜に前記シンクロトロン放射光を照射しつつ、前記アモ
ルファス薄膜を形成した試料を、前記直線状の結像点と
垂直な方向に所定の速さで移動してもよい。
【0009】本発明のX線照射結晶化装置は、電子を所
定の環状軌道内に閉じ込めるための磁場発生手段を含む
シンクロトロン放射光装置と、前記環状軌道と同一平面
内であって、前記環状軌道の外側であり、かつ前記磁場
発生手段の内部に試料を載置するための、試料保持手段
とを含む。
【0010】また、本発明の他のX線照射結晶化装置
は、電子を所定の環状軌道内に閉じ込めるための磁場発
生手段を含むシンクロトロン放射光装置と、前記磁場発
生手段の外部に取り出されたシンクロトロン放射光を、
その厚さ方向に収束し、直線状の結像点を形成するため
のシリンドリカルミラーとを含む。さらに、前記結像点
に試料を保持し、試料を該結像点と垂直な方向に移動す
るための試料走査手段を含んでもよい。
【0011】
【作用】所定の閾値以上の光子密度を有し、かつアモル
ファス薄膜構成原子を内殻励起させることができる光子
エネルギを有するX線を、アモルファス薄膜に照射する
ことによって、低温で、かつ短時間にアモルファス薄膜
を結晶化することができる。
【0012】SR光をその厚さ方向に収束して、アモル
ファス薄膜上に直線状の結像点を形成することにより、
光子密度を増加することができる。これにより、結晶化
の時間をより短縮することができる。さらに、アモルフ
ァス薄膜を形成した試料を結像点に対して垂直な方向に
移動することにより、より広い面積にわたって結晶化す
ることができる。
【0013】SR光装置の磁場発生手段の内部にまで試
料を挿入することにより、SR光の光源点と試料との距
離を短くすることができる。これにより、試料表面に照
射する光子密度を増加することができる。このようにし
て、結晶化に必要な閾値以上の光子密度を有するSR光
を試料に照射することが可能になる。
【0014】SR光装置の磁場発生手段の外部にシリン
ドリカルミラーを配置することにより、放出されたSR
光をその厚さ方向に収束することができる。これによ
り、前述のように結晶化時間の短縮、結晶化面積の拡大
が可能になる。
【0015】
【実施例】まず、本発明の実施例における基本的な考え
方について説明する。アモルファス薄膜を結晶化する
際、アニール温度を低温にするために、SR光の照射が
効果的であることは前述のとおりである。これは、SR
光により薄膜の構成原子を内殻から励起し多価のイオン
を生成することにより、原子のモビリティを増加して原
子が再配列するのを助けるためと考えられる。従って、
SR光の強度が強ければ強いほど結晶化が促進されると
考えられる。
【0016】本発明の実施例では、所定の閾値以上の強
度のSR光を照射することにより、アニールなしで結晶
化が可能であることを示す。これは、以下の様に推量さ
れる。
【0017】すなわち、SR光の照射により発生する多
価のイオンは、再結合により中性原子になるため、その
モビリティーが減少する。従って、SR光照射によるイ
オン化の速度が再結合の速度を上回るならば、原子の再
配列が促進し結晶化が進むと考えられる。このことか
ら、結晶化するために必要なSR光の照射量は、単位面
積当たりに照射される総光子数のみではなく、単位面積
かつ単位時間当たりに照射される光子数、すなわち光子
密度によって決められる。
【0018】次に、図1、図2を参照して本発明の第1
の実施例について説明する。図1(A)は、第1の実施
例によるX線照射結晶化装置の平面構成を示す断面図で
あり、図1(B)は、縦方向断面図を示す。図において
マイクロトロン等によって加速された電子は、入射ダク
ト11から真空槽14内に導入され、磁気チャネル1
2、13によってその進行方向を調整される。インフレ
クタ15は、電圧によって電子軌道を調整する手段であ
り、レゾナンスジャンパ16は、電子を加速する際に磁
場変化によりベータ振動がレゾナンスを起こし、発散現
象を生じることを防止するためにレゾナンス状態を早期
に抜け出すために設けられた手段である。また、パータ
ベータ17は、入射ビームを捕獲して所定の真円の電子
軌道1に導入するためのものである。導入された電子は
RFキャビティ18によって加速され、後に図1(B)
で示す磁石によって発生した紙面に垂直な方向の磁場に
より真円形状の電子軌道内に蓄積される。
【0019】この電子軌道の上下には、図1(B)に示
される磁石21が配置されており、図の上下の方向に強
い磁場が形成される。磁石21の周囲には、超伝導コイ
ル22が配置されており、この超伝導コイルに電流を供
給することにより、磁石21に強磁場が発生する。超伝
導コイルは、液体ヘリウム冷凍機25によって冷凍さ
れ、超伝導状態を保持する。
【0020】図1(B)に示す超伝導磁石構造は大きな
ギャップを有し、その間に真空槽14が配置されてお
り、その内部に電子軌道1が形成される。なお、磁石2
1は、その外側に配置されたリターンヨーク23によっ
て磁気回路が構成されている。
【0021】一様な磁場Bに荷電粒子を速度vで入射さ
せると、この荷電粒子にはe(v×B)の力が作用し、
この力を向心力とする円運動を行う。このようにして、
完全円形の電子軌道が形成される。
【0022】本装置には先端に試料5を取り付けて、リ
ターンヨーク23の内側に試料を配置するためのトラン
スファーロッド4が設けられている。図1には、1個の
トランスファーロッドのみを記載してあるが、電子軌道
1の周囲に所定の間隔で複数個のトランスファーロッド
を設けてもよい。
【0023】SR光は、原理的に発散光であるため、光
子密度は光源の大きさを無視するならば距離の自乗に反
比例する。SR光を利用する場合は、シンクロトロンを
保護するために、リターンヨーク23の外側にSR光を
取り出して利用する方法が一般的であった。しかし、リ
ターンヨーク23の外側にSR光を取り出すと、光子密
度が減少するため好ましくない。
【0024】本実施例では、トランスファーロッド4を
リターンヨーク23に埋め込み、試料をリターンヨーク
23の内側に配置することにより、所望の光子密度を得
ることが可能になる。
【0025】例えば、図1に示す結晶化装置の場合、蓄
積電流1mAのとき、単位時間単位面積あたりに照射さ
れる0.1keV以上の光子密度は、光源からの距離が
0.75m、2m、5mのとき、それぞれ2.6×10
13個/mA・s・mm2 、4.1×1012個/mA・s
・mm2 、6.6×1011個/mA・s・mm2 であ
る。
【0026】次に、図1に示す結晶化装置を使用してア
モルファス薄膜の結晶化を行った実験結果について説明
する。シリコンの単結晶基板に、大量の砒素(As)を
ドープして表面をアモルファス化した試料を、トランス
ファーロッド4の先端に取り付ける。トランスファーロ
ッド4をリターンヨーク23の中に挿入し、試料5を光
源点から0.7mの位置に載置してSR光を照射する。
【0027】SR光照射に際しては、蓄積電流と照射時
間との積が一定値60mA・hとなる条件で行った。す
なわち、試料に照射される単位面積当たりの光子総数が
一定となる条件下で結晶化を行った。
【0028】図2は、照射する光子密度を変化させたと
きの結晶化の度合いを示すグラフである。横軸は、照射
した光子密度を単位1015個/s・mm2 で表し、縦軸
は、シリコン単結晶のラマンピークの高さに対するSR
光照射後の結晶化された薄膜のラマンピークの高さの比
を表す。
【0029】光子密度が6×1015個/s・mm2 以下
のときは、ラマンピークは見られず、ほとんど結晶化し
ていない。光子密度が6×1015個/s・mm2 以上に
なるとラマンピークは急激に高くなり、約7.6×10
15個/s・mm2 のときにラマンピークの高さの比は約
0.75になる。すなわち、光子密度が6×1015個/
s・mm2 以上になると急激に結晶化が始まることがわ
かる。
【0030】このことから、結晶化を起こすためには、
光子密度が一定の閾値以上でなければならないと推察で
きる。その閾値以下の光子密度では、長時間SR光照射
を行い、単位面積当たりに照射する総光子数を増加させ
ても結晶化は起こらない。逆に、光子密度が高ければ、
約10分でも結晶化が起こる。照射条件を適切に選べ
ば、約1分でも結晶化が起こることが確認されている。
【0031】SR光照射中の基板温度は、10分照射し
た場合でも、400℃以上にはならないことが実験的に
確かめられている。このように、比較的低温で、かつ短
時間にアモルファス薄膜を結晶化することが可能にな
る。
【0032】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。上記第1の実施例では、試料をリターンヨーク2
3の内部に挿入する必要があるため、SR光を走査する
ことが困難である。従って、大面積の試料を結晶化する
には適していない。また、光子密度を増加させるのも限
界があり、結晶化時間をさらに短縮することは困難であ
る。
【0033】第2の実施例は、光子密度をさらに増加さ
せ、かつ大面積の試料を結晶化するのに適した例であ
る。SR光は、円盤状に放射され、円板の円周方向には
強度は均一である。この円板の厚さは、通常1mm以下
であり、通常のSR光の利用では、円盤状のSR光を厚
さ方向に収束することはせず、円周方向に収束する。
【0034】本実施例では、円盤状のSR光を厚さ方向
に収束し、照射面に直線状に像を形成させる。試料を結
像点に配置して、直線状の結像点に対して垂直方向に試
料を移動することにより、試料の広い部分にSR光を照
射することができる。
【0035】また、SR光は、前述のとおり円盤の円周
方向には強度が均一であるため、一定の速さで試料を移
動することにより、試料表面に均一にSR光を照射する
ことができる。
【0036】図3を参照して第2の実施例によるSR光
の収束方法について説明する。電子軌道1から放射され
リターンヨークの外側に取り出された円盤状のSR光の
一部が、曲率半径約90mのシリンドリカルミラー30
に入射している。シリンドリカルミラー30によって反
射されたSR光は、その厚さ方向に収束され直線状の像
31を形成する。なお、図3においては、理解の容易の
ため、シリンドリカルミラー30の曲率を実際よりも誇
張して記載している。
【0037】光源点から約3mの結像点31には、試料
走査装置32が設けられている。試料走査装置32は、
アモルファス薄膜がちょうど結像点31の位置になるよ
うに試料を保持し、結像点31と垂直の方向に所定の速
さで移動させることができる。
【0038】シリンドリカルミラー30は、対象とする
SR光の波長に対して十分高い反射率を有する炭化シリ
コン(SiC)にプラチナ(Pt)をコーティングした
光学部品等で構成される。
【0039】図4は、シリンドリカルミラー30によっ
て収束されたSR光をレイトレースした結果を示す。図
4の左下図は、光子の面内分布を表すグラフであり、横
軸は厚さ方向の広がりを単位mmで表し、縦軸は円周方
向の広がりを単位mmで表す。左上図は、円周方向に射
影した厚さ方向のSR光の強度分布を示す。横軸は厚さ
方向の広がりを表し、縦軸は相対強度で表す。右下図
は、厚さ方向に射影した円周方向のSR光の強度分布を
示す。縦軸は円周方向の広がりを表し、横軸は相対強度
を示す。
【0040】集光ミラーを用いないときのSR光の広が
りは3mmであるのに対して、グラフから集光ミラーを
用いたときの広がりは約0.3mmとなり、単位面積当
たりの光子密度が約10倍になっていることがわかる。
【0041】また、第1の実施例の場合のように、光源
点から0.7mの距離に試料を配置した場合のSR光の
広がりは約1mmであり、集光ミラーを用いることによ
り、光子密度が約2倍になっている。
【0042】図3に示したシリンドリカルミラー31を
使用し、SR光の斜入射角を0.6度にすると、結像点
32での蓄積電流1mA当たりの光子密度は、5×10
13個/mA・s・mm2 となる。例えば、蓄積電流を3
00mAとすると、光子密度は15×1015個/s・m
2 となり、結晶化に必要な光子密度閾値よりも十分大
きな光子密度を得ることができる。
【0043】このように、シリンドリカルミラーによっ
てSR光を厚さ方向に収束することにより、光子密度を
増加することができる。さらに、直線状の結像点31の
位置に試料を配置し、この直線に対して垂直に試料を移
動することにより、試料表面の広い面積において結晶化
を行うことができる。
【0044】なお、試料の前に、所望の形状にパターニ
ングされたマスクを配置し、SR光を選択的に遮蔽しつ
つ、マスクと試料を同時に移動することにより、選択的
に結晶化することができる。この手法を応用することに
より、量子デバイスを作製することが可能になる。
【0045】上記実施例では、電子軌道がほぼ真円状の
SR光装置を使用した場合について説明したが、楕円状
またはその他の形状の電子軌道を有するSR光装置を使
用してもよい。
【0046】また、上記実施例では、試料にSR光を照
射する場合について説明したが、内殻励起させることの
できる光子エネルギを有するX線であれば、その他のX
線でもよい。
【0047】また、上記実施例では、単結晶基板上に形
成されたアモルファス薄膜を結晶化する場合について説
明したが、結晶化する原理は、アモルファス構成原子を
内殻励起させ、原子のモビリティを増加させることにあ
るため、必ずしも単結晶基板上に形成したアモルファス
薄膜に限らない。例えば、ガラス基板等のアモルファス
基板上に形成されたアモルファス薄膜を結晶化させる場
合も、同様の効果が得られるであろう。
【0048】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種
々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に
自明であろう。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
アモルファス薄膜を低温でかつ短時間に結晶化すること
ができる。そのため、欠陥の少ない良質の結晶薄膜を作
製することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるX線照射結晶化装
置の平面断面図及び縦方向断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例によるSR光照射後の結
晶薄膜の、照射光子密度を変化させたときのラマンピー
ク強度の変化を示すグラフである。
【図3】本発明の第2の実施例によるX線照射結晶化装
置のシリンドリカルミラーと試料走査手段を示す概略図
である。
【図4】本発明の第2の実施例によるSR光照射面の強
度分布を示すグラフである。
【符号の説明】
1 電子軌道 4 トランスファーロッド 5 試料 11 入射ダクト 12、13 磁気チャネル 14 真空槽 15 インフレクタ 16 レゾナンスジャンパ 17 パータベータ 18 RFキャビティ 21 磁石 22 超伝導コイル 23 リターンヨーク 25 液体ヘリウム冷凍機 30 シリンドリカルミラー 31 結像点 32 試料走査装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 隆典 東京都田無市谷戸町2丁目1番1号 住友 重機械工業株式会社田無製造所内 (72)発明者 増井 新 東京都田無市谷戸町2丁目1番1号 住友 重機械工業株式会社田無製造所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の閾値以上の光子密度を有し、かつ
    アモルファス薄膜構成原子を内殻励起させることのでき
    る光子エネルギを有するX線を、アモルファス薄膜に照
    射し、結晶化するX線照射結晶化方法。
  2. 【請求項2】 前記X線は、シンクロトロン放射光であ
    って、かつ円盤状に放射された該シンクロトロン放射光
    をその厚さ方向に収束し、ほぼ直線状の結像点を形成す
    るようにしたX線である請求項1記載のX線照射結晶化
    方法。
  3. 【請求項3】 さらに、前記アモルファス薄膜に前記シ
    ンクロトロン放射光を照射しつつ、前記アモルファス薄
    膜を形成した試料を、前記直線状の結像点と垂直な方向
    に所定の速さで移動する請求項2記載のX線照射結晶化
    方法。
  4. 【請求項4】 電子を所定の環状軌道内に閉じ込めるた
    めの磁場発生手段を含むシンクロトロン放射光装置と、 前記環状軌道と同一平面内であって、前記環状軌道の外
    側であり、かつ前記磁場発生手段の内部に試料を載置す
    るための、試料保持手段とを含むX線照射結晶化装置。
  5. 【請求項5】 電子を所定の環状軌道内に閉じ込めるた
    めの磁場発生手段を含むシンクロトロン放射光装置と、 前記磁場発生手段の外部に取り出されたシンクロトロン
    放射光を、その厚さ方向に収束し、直線状の結像点を形
    成するための集光ミラーとを含むX線照射結晶化装置。
  6. 【請求項6】 さらに、前記結像点に試料を保持し、試
    料を該結像点と垂直な方向に移動するための試料走査手
    段を含む請求項5記載のX線照射結晶化装置。
JP5316869A 1993-12-16 1993-12-16 X線照射結晶化方法及び結晶化装置 Expired - Fee Related JP2995138B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007059706A (ja) * 2005-08-25 2007-03-08 Takayasu Mochizuki 半導体結晶膜の製造方法とそれを用いた装置

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JP2007059706A (ja) * 2005-08-25 2007-03-08 Takayasu Mochizuki 半導体結晶膜の製造方法とそれを用いた装置

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