JPH07168217A - 光/光 2×2 スイッチ - Google Patents

光/光 2×2 スイッチ

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JPH07168217A
JPH07168217A JP31620893A JP31620893A JPH07168217A JP H07168217 A JPH07168217 A JP H07168217A JP 31620893 A JP31620893 A JP 31620893A JP 31620893 A JP31620893 A JP 31620893A JP H07168217 A JPH07168217 A JP H07168217A
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optical
light
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signal
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JP31620893A
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Takashi Yano
隆 矢野
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NEC Corp
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NEC Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/35Non-linear optics
    • G02F1/3515All-optical modulation, gating, switching, e.g. control of a light beam by another light beam
    • G02F1/3517All-optical modulation, gating, switching, e.g. control of a light beam by another light beam using an interferometer

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光信号の進路を超高速で切換えることなどに
用いる、光信号で制御する 2入力2出力 光スイッチ
に関する。 【構成】 位相変調部分に光カー媒質51を用いる 干
渉計型 光スイッチは、は、原理的に入力ポート,出力
ポートをそれぞれ2つづつ備えている。そこで、独立し
た2つの信号光をそれぞれの入力ポートに入力し、それ
ぞれの出力する構成とすることで、制御光の有無によっ
てその進路を互いに入れ換えることができる、超高速動
作可能な2入力2出力 光スイッチを実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の適用分野】本発明は、光信号の進路を超高速
で切換えることなどに用いる、新規な光/光2×2 ス
イッチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術の光スイッチとその動作につ
いて説明する。 <2×2スイッチ>2×2スイッチとは、図7(A)
(B)にあるように、2つの入力と2つの出力を備え、
クロスとバーの2つの状態を持つスイッチである。外部
からの制御信号に応じてクロスとバーの状態を切換え
る。光2×2スイッチは、光信号の交換を行う非常に重
要な素子である。 <光2×2スイッチ>近年、光信号を切換える2×2ス
イッチの開発が進められている。その代表的な構成は、
マッハツェンダー(Mach−Zehnder)光干渉
計型である。その構成を図8に示す。干渉計の一方の腕
に位相変調器を備え、制御信号の有無により干渉フリン
ジの明暗を制御し、出力ポートを切換えるものである。 <電気/光スイッチ>現在一般に入手可能な2×2光ス
イッチの代表的なものにLiNbO3 導波路干渉計型ス
イッチがある。その典型的な構成は、マッハツェンダー
干渉計であり、位相変調には、電気信号によって生じる
電気光学効果(Pockels効果)を用いる。このタ
イプの光スイッチは、制御信号が電気信号であり、それ
で光信号を切換えるという意味で“電気/光 スイッ
チ”と表記する。 <光/光スイッチ>一方、超高速な光多重信号の分離装
置(Demultiplexer)として、光制御信号
による光信号のスイッチングを可能とした“光/光 ス
イッチ”が、近年活発に提案・研究されている。その代
表的な原理は 電気/光 スイッチと同様に干渉を利用
するもので、電気光学効果の代わりに、光強度に応じて
屈折率が変わるカー(Kerr)効果を利用して位相変
調をかけるものである。 <光/光スイッチの高速動作の理由>光信号による制御
は、主に次の2つの理由により電気信号によるものに比
べて高速動作し得る。1つは光信号の広帯域性により、
超短パルスの生成が可能な点である。例えば、幅が1
[ps]のパルスはその周波数帯域を少なくとも500
[GHz]必要とする。このような帯域を電気信号(ベ
ースバンド信号)で確保する事はまず不可能であるが、
光信号領域では困難ではない。もう1つの理由は、光K
err効果の応答速度が大変高速である点である。例え
ば、文献「“Nonlinear Fiber Opt
ics”,G.P.Agrawal著,Academi
c Press,Inc.,San Diego,19
89」の182頁に、石英光ファイバの場合の応答速度
は〜2〜4[fs]であると記されている。 <サニャック干渉計型 光/光 スイッチの代表例NO
LM>このタイプの光/光スイッチの代表的なものにN
OLM(NonlinearOptical Loop
Mirror)がある。(特開平2−193126号
公報,特開平4−19717号公報,特開平4−229
836号公報参照) この典型的な構成と動作を図9で説明する。NOLMの
従来報告では非線形媒質として、石英光ファイバを用い
ている。光ファイバのカー効果は弱いため、作用長を1
0[km]程度と長くしなければならない。このような
長さに渡って干渉計を安定に構成するために、サニャッ
ク(Sagnac)干渉計と呼ばれるループ干渉計の構
成とし、温度変動などによる光路長のゆっくりとした変
化をキャンセルさせて動作を安定化している。
【0003】どちらか一方のポートから入力された信号
光は、カプラで2等分され、ループを互いに逆方向に回
り始める。再びカプラに戻ってきた信号光は干渉し、2
つある出力ポートに、その位相差に応じて出力される。
位相差がない理想的な場合には、干渉後の出力は入力さ
れたポートに戻っていく。その様子が鏡の反射と同じな
ので、NOLMと名づけられている。
【0004】次にスイッチングを行うための制御光を導
入する。一般に、光強度に比例して屈折率が変化する非
線形媒質である光ファイバ中を、2つの光が同時に伝搬
する時、その強度に応じた位相変調を互いにかけあう現
象を相互位相変調(XPM:cross phase
modulation)とよぶ。一般的なNOLMで
は、XPMによる位相変化を片方まわりの信号光に大き
く生じさせるため、図9にあるように3dBカプラをル
ープ端に入れ、そこから制御光を入力する構成としてい
る(特開平4−229836号公報)。図9の例では制
御光は右回りに進む。制御光と並んで進行する右回りの
信号光は、制御光が誘起する大きな屈折率変化が生じて
いる中を常に進行するため、左回りの信号光と同一の光
路を通っているにもかかわらず、僅かに光路長が変化
し、位相差を生じる。その結果干渉後の出力は、制御光
がない時とは反対のポートからも出力されるようにな
る。
【0005】このようにしてNOLMから出力された光
信号は、3dBカプラなどを用いて、NOLMに入射し
ようとする光と分離される。 <従来のサニャック干渉計型 光/光 スイッチの適用
形態>これらのサニャック干渉計型 光/光 スイッチ
は、様々な用途への適用が検討されている。その中でも
NOLMは、その超高速動作を実用的な光パワーで実現
した代表的なものであり、実験報告も多数行われてい
る。
【0006】時分割多重分離装置(Demultipl
exer)への適用例として、文献「1993年10
月、エレクトロニクス・レターズ、第29巻、第21
号、1870〜1871頁、(Electronics
Letters,Vol.29,No(perio
d)21,pp.1870−1871,Octobe
r,1993)」には、6.3Gb/sの光信号を16
多重して得た100Gb/sの信号から再び6.3Gb
/sの信号を分離(demultiplex)した報告
がされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
<動作速度>現在入手可能な 光の2×2スイッチは、
機械式のものか、もしくはLiNbO3 などによる電気
/光スイッチである。この電気/光スイッチの課題とし
て、前述のような電気回路による速度制限がある。制御
信号が電気信号であるから、電気信号では実現しにくい
超高速(20ps以下)でのスイッチング動作は困難で
ある。これでは、光信号は電気信号よりも高速で大容量
な信号を扱えるという重要な特長を生かすことができな
い。 <光/光スイッチの構成の問題>また、電気回路による
速度制限を受けず超高速動作が可能な、光/光スイッチ
も開発されつつある。しかしこれは時分割多重分離装置
(Demultiplexer)などへの適用はなされ
ているが、光信号の交換を行うために不可欠な2×2の
スイッチへの適用はなされていない。
【0008】本発明は、上記のような従来技術の欠点を
克服することができる、超高速動作が可能な 光/光
2×2 スイッチを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1 本発明の光/光 2×2 スイッチは、2つの入力ポー
トと2つの出力ポートを有する光結合器と、前記光結合
器の2つの出力ポートに両端が接続された光カー媒質
と、からなる光非線形サニャック干渉であり、2つの信
号光がそれぞれ寝器光結合器の2つの入力ポートから出
力する構成とし、さらに、前記光結合器の2つの入力ポ
ートにそれぞれ接続した2つの、進行方向が異なる光を
分離する素子、を有し、前記光カー媒質に制御光を入力
することで、前記光結合器の2つの入力ポートから反射
するように出力される信号光を互いに入れ換えることを
特徴とする。
【0010】
【作用】
第1の発明 これら従来技術の課題は、改良された干渉計型光/光ス
イッチを使用することで克服することができる。より明
確には、干渉計型 光/光スイッチ は、原理的に入力
ポート,出力ポートをそれぞれ2つづつ備えていること
に着目し、その位相変調部分に光カー媒質を用いること
で、超高速 2×2 光スイッチ としての利用を可能
にするものである。
【0011】本発明の構成を、マッハツェンダー干渉計
を例にして、図1に示す。
【0012】この基本的な構成は、従来の技術である
干渉計型 電気/光 スイッチ と同様である。その位
相変調部分に、従来の技術では、電気信号によって生じ
る電気光学効果(Pockels効果)を用いていた
が、本発明では、光信号強度に応じて屈折率が変わる
カー効果を用いる。
【0013】第2の発明 これら従来技術の課題は、改良されたサニャック干渉計
型光/光スイッチを使用することで克服することができ
る。より明確には、カー効果と干渉を利用した、サニャ
ック干渉計型 光/光スイッチ を、入力ポート,出力
ポートをそれぞれ2つづつ備えた構成にすることで、超
高速 2×2 光スイッチ としての利用を可能にする
ものである。
【0014】本発明の 光/光 2×2 スイッチの基
本構成をNOLMを例にして図2で説明する。
【0015】各光結合器は、同図に示すように、2つの
入力ポートa,bと2つの出力ポートc,dを有してい
る。光カー媒質50と光結合器10は、光結合器10の
2つのポート10c,10dを通じて光学的に接続さ
れ、サニャック干渉計の基本を構成している。さらに図
のように、制御光を導入するための光結合器20が光結
合器10と光カー媒質50の間に、サニャック干渉計の
動作に本質的な影響を与えない形で入れられている。本
例では、光結合器10のポート10cと光カー媒質50
の間に入れているが、これは、光結合器10のポート1
0dと光カー媒質50の間に入れても、動作に変化はな
い。
【0016】加えて、光結合器10のポート10a,1
0bから出てくる光と、これから入ろうとする光を分離
するため、光結合器10のポート10bには光サーキュ
レータ30が、10aには光サーキュレータ40が、図
2のように接続されている。この例では、光カー媒質50
は、サニャック干渉計を構成する光導波路の役目も兼ね
ている。
【0017】2つの入力光信号101と102は、それ
ぞれ入力201と202から本スイッチに入射する。制
御光120の無い時には、各々の光信号はNOLMで反
射されたかのように、入力されたポートの方へ戻り、サ
ーキュレータ30,40で入射光と分離されて出力21
1,212から出力される。制御光120がある時に
は、NOLMは透過状態となり、入力されたポートと反
対のポートから出力される。
【0018】各部の動作波形の一例を図3に示す。入力
信号光101,102を連続光(continuous
wave)とし、制御光120を一定時間入力した時
の、対応する出力信号光111,112を示した。
【0019】以上のようにして、光/光 2×2 スイ
ッチの基本的な動作を得ることができる。
【0020】本 光/光スイッチにおいて、信号光を1
つにすると、従来の技術の非線形光学効果を用いたサニ
ャック干渉計型光/光スイッチと同一となる。本発明の
スイッチの特色は、2つの入力信号、出力信号に対し
て、スイッチング動作が、完全に等しく対称に行われる
点にある。
【0021】本例では、2つの入力信号光101,10
2が光結合器10において干渉してしまい、期待した動
作をしない可能性がある。それを防止するには次のよう
な方法がある。
【0022】1つは、信号光101,102の波長にわ
ずかに差を持たせる方法である。ただし、周波数が極端
に離れるとカー媒質の持つ波長分散効果による性能低下
を生じる怖れがあることなどから、その差周波数が光検
出器の帯域内に入ってきてしまわない程度の適切な周波
数差を選ぶ。
【0023】もう1つの方法は、2つの信号光を互いに
直交した偏光状態で入力することで、干渉を防ぐもので
ある。その場合、制御光を円偏光にするなどして、全て
の偏光の信号光に対してスイッチング効率が一定になる
ようにする。(特開平4−19717号公報参照)
【実施例】次に、本発明の実施例を図を用いて詳細に説
明する。
【0024】第1の発明の実施例について説明する。 −構成− 図4がその構成図である。
【0025】本スイッチは、石英基板上に光導波路を形
成して光回路を構成する手段を用いて、光部品を集積化
した構造を取っている。
【0026】光導波路を用いて形成された光方向性結合
器11,12が光学的に接続され、マッハツェンダー干
渉計の基本を構成している。その光結合器間には、2本
の光導波路による光路が形成される。そのうちの一方の
途中に、半導体非線形導波路52と、それに制御光を導
入するための光結合器20が組込まれている。
【0027】半導体非線形導波路52は、S.Naka
muraらによる文献「1993年3月、アプライド・
フィジックス・レターズ、第62巻、第9号、925〜
927頁、(Appl.Phys.Lett.,Vo
l.62,No.9,pp.925−927,Marc
h,1993)」で報告されているものと同様のもの
で、その構造は、ストライプ装荷型AlX Ga1 - X
s導波路である。これを石英導波路基板に空けた穴に埋
めこむように入れてある。石英光導波路と半導体非線形
導波路52は、光学的に接続されている。
【0028】光結合器20は、光結合器11,12と同
様のものである。
【0029】本実施例では、作用の節で述べたような、
信号光同士の干渉を防ぐため、その波長を異ならせてあ
る。結果として、制御光と合わせて、3つの波長の光を
利用する。
【0030】入力信号光101は波長λ1 =860[n
m]の光信号、入力信号光102は波長λ2 =864
[nm]の光信号、制御光120は波長λC =830
[nm]の制御光信号である。
【0031】光フィルタ301,302は、制御光を除
去するもので、帯域通過(bandpass)特性を持
つ。その帯域幅は約5[nm]である。
【0032】次に図4の光/光 2×2 スイッチの動
作を説明する。
【0033】入力光信号101は入力201から、入力
信号光102は入力202から、マッハツェンダー干渉
計に入射する。
【0034】マッハツェンダー干渉計に入射した光は、
それぞれ光結合器11で2等分され、それぞれ光導波路
を通過し、光結合器12で干渉する。その出力光は、制
御光λC を除去する光フィルタ301,302を通過し
た後、出力211,212にそれぞれ出力される。その
結果、出力信号光111は、制御光120が無い時は入
力信号光101となり、制御光120が有る時には入力
信号光102となる。出力信号光112は、制御光12
0が無い時は入力信号光102となり、制御光120が
有る時には入力信号光101となる。
【0035】以上のようにして、本構成は光/光 2×
2 スイッチとして動作する。
【0036】実際に本実施例の動作を実験で確認した。
制御光は光パルス列とし、その繰返しは10[MH
z]、パルス幅は約35[ps]とした。信号光は連続
光とした。制御光のピークパワーを170[mW]とし
た時干渉信号光の位相差がπとなり、信号光の出力先が
反転した。出力信号光をストリークカメラと光スペクト
ラムアナライザを用いて観測した結果、約40[ps]
のパルス幅で、信号光の出力先が切り替わる様子が観測
され、本構成が、超高速動作可能な 2×2 スイッチ
として良好な動作をすることが確認された。
【0037】第2の発明の実施例について説明する。
【0038】図5がその構成図である。
【0039】本実施例では、作用の節の説明で用いた光
結合器として3dBカプラを、光カー媒質として石英系
光ファイバ51を用いている。
【0040】光ファイバ51とカプラ13が光学的に接
続され、サニャック干渉計の基本を構成している。この
光ファイバ51は、石英系の単一モード光ファイバ(長
さ:10[km],零分散波長:1550[nm],全
損失:約3dB)であり、サニャック干渉計を構成する
光導波路であると同時に光非線形媒質の役目も兼ねてい
る。
【0041】その中に、サニャック干渉計の動作に本質
的な影響を与えない形で、制御光導入3dBカプラ21
が入れられている。信号光は、その分、過剰な損失(3
dB)を受けるが、それは、その他の要因による損失と
同様の影響しか与えない。
【0042】カプラ13のポート13a,13bには、
図2で説明した光サーキュレータに相当する、3dBカ
プラ31,41が接続され、さらに入力ポートに戻ろう
とする光を遮断するための光アイソレータ311,31
2が図5のように接続されている。 本実施例では、作
用の節で述べたような、信号光同士の干渉を防ぐため、
その波長を異ならせてある。結果として、制御光と合わ
せて、3つの波長の光を利用する。
【0043】入力信号光101は波長λ1 =1553.
5[nm]の光信号、入力信号光102は波長λ2 =1
552.5[nm]の光信号、制御光120は波長λC
=1547[nm]の制御光信号である。
【0044】これら3光波の波長設定を図6に示す。
【0045】点線で描かれた曲線は、光ファイバ51の
零分散波長1550[nm]を基準とした時の、各波長
での波長分散による相対的な遅延時間を表している。相
対遅延が少ない方がスイッチングに要する制御光パワー
が少なくてすむため、これら3光波は、相対遅延時間が
互いに最も少なくなるようにし、なおかつ光フィルタで
分離可能な程度まで離している。
【0046】光フィルタ301,302は、制御光を除
去するもので、帯域通過(bandpass)特性を持
つ。その帯域幅は約3[nm]である。
【0047】偏光制御器331,332,333は、λ
/2、λ/4位相板の角度を手動で調整することで、任
意の偏光変換を可能とする偏光変換器である。
【0048】次に図5の光/光 2×2 スイッチの動
作を説明する。
【0049】入力光信号101は、アイソレータ31
1,カプラ31を通って、サニャック干渉計に入射す
る。一方、入力信号光102もアイソレータ312,カ
プラ41を通って、サニャック干渉計に入射する。この
時、カプラ31,41のポート31d,41dからも入
力信号光が出てくるがこれは捨てる。この反射などの悪
影響を防ぐため、終端している。
【0050】サニャック干渉計に入射した光は、それぞ
れカプラ13で2等分され、ループを回り、カプラ13
で干渉する。制御光120がない時には、それぞれの干
渉出力光は入射されたポートに戻り、制御光が適切な位
相差πを生じさせる分量で存在する場合は、それぞれの
干渉出力光は入射されたポートとは反対のポートから出
力される。制御光は光λC フィルタ301,302によ
って除去されている。まとめると、カプラ31のポート
31aから出力される出力信号光111は、制御光12
0が無い時は入力信号光101となり、制御光120が
有る時には入力信号光102となる。
【0051】カプラ41のポート41aから出力される
出力信号光112は、制御光120が無い時は入力信号
光102となり、制御光120が有る時には入力信号光
101となる。
【0052】以上のようにして、本構成は光/光 2×
2 スイッチとして動作する。
【0053】実際に本実施例の動作を実験で確認した。
【0054】偏光制御器331は、サニャック干渉計の
干渉フリンジの初期値を適切な点に設定するために用い
る。この実験では、制御光がない時に上記接続となるよ
うに設定した。
【0055】偏光制御器332は、光カー媒質内で入力
信号光101と制御光120の偏光が一致するように調
整した。偏光制御器333は、光カー媒質内で入力信号
光101と入力信号光102の偏光が一致するように調
整した。
【0056】制御光は光パルス列とし、その繰返しは5
[GHz]、パルス幅は約22[ps]とした。信号光
は連続光とした。制御光のピークパワーを400[m
W]とした時干渉信号光の位相差がπとなり、信号光の
出力先が反転した。出力信号光をストリークカメラと光
スペクトラムアナライザを用いて観測した結果、約22
[ps]のパルス幅で、信号光の出力先が切り替わる様
子が観測され、本構成が、超高速動作可能な 2×2
スイッチとして良好な動作をすることが確認された。 <変形例>本実施例では、2つの信号光同士の干渉を防
止するため、波長をわずかに変えているが、この方法に
限らず、例えば、2つの信号光を互いに直交した偏光状
態にして入力し、制御光を円偏光にするなどして、全て
の偏光の信号光に対してスイッチング効率が一定になる
ようにする方法がある。(特開平4−19717号公報
参照) 光カー媒質は、光強度によって屈折率が変わる非線形性
を示す媒質であるならば、ここで挙げた半導体非線形導
波路や石英光ファイバだけに限らない。例えば、第19
回光通信に関するヨーロッパ会議(19th Euro
pean Conference on Optica
l Communication)のproceedi
ngs 第1巻68−75頁(Vol.1,pp68−
75)に掲載されている、M.Eiseltらによる
「ループミラー構成に組み入れられた半導体レーザー増
幅器による信号処理(Semiconductor L
aser Amplifier Blank in L
oop Mirror Configurations
for Signal−Processing)」の
報告にあるような、半導体光増幅素子でも構わない。
【0057】光サーキュレータは、その機能を持つ素子
の総称としてそのように記したものであって、具体的に
は様々な実現法が考えられる。代表的なものは実施例で
用いた3dBカプラを利用するものである。この場合、
得られる出力信号光のパワーは必然的に入力信号光の1
/4(−6dB)以下となる。また戻り光を抑えるため
には光アイソレータが必要となる。このカプラの分岐比
は3dBでなくともよい。また、他の構成のサーキュレ
ータを用いても構わない。
【0058】また、文献「1988年7月、ジャーナル
オブ ライトウェーブ テクノロジー、第6巻、第7
号、1217〜1224頁、(J.of lightw
ave technology,vol.6,No.
7,pp1217−1224,July,1988)」
で述べられているように、干渉計型光スイッチは、干渉
計内の偏光管理によって干渉の明暗を逆にすることが可
能であり、制御光の有無に対するクロスとバー状態の対
応を逆にする構成も可能である。
【0059】干渉計内の偏光管理によって干渉の明暗を
逆にすることが可能であり、制御光の有無に対するクロ
スとバー状態の対応を逆にする構成も可能である。
【0060】
【発明の効果】以上詳述した本発明の光/光 2×2
スイッチによれば、速度制限要因である電気信号が関与
せずに、光信号を交換することができる。
【0061】第2の発明の構成は、従来の技術であるサ
ニャック干渉計型光/光スイッチを2入力2出力のスイ
ッチに発展させたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の基本構成図である。
【図2】第2の発明の基本構成図である。
【図3】本発明の動作波形の説明図である。
【図4】第1の発明の実施例の構成図である。
【図5】第2の発明の実施例の構成図である。
【図6】第2の発明の実施例の波長設定の説明図であ
る。
【図7】従来の2×2 スイッチの説明図である。
【図8】従来の干渉計型光スイッチの説明図である。
【図9】従来のNOLMの基本構成と動作の説明図であ
る。
【符号の説明】
10 光結合器(サニャック干渉計の信号光の分岐・干
渉カプラ) 11 光結合器(マッハツェンダー干渉計の信号光の分
岐カプラ) 12 光結合器(マッハツェンダー干渉計の信号光の干
渉カプラ) 13 カプラ(サニャック干渉計の信号光の分岐・干渉
カプラ) 20 光結合器(制御光導入カプラ) 21カプラ(制御光導入カプラ) 30 光サーキュレータ 31 サーキュレータである、カプラ 40 光サーキュレータ 41 サーキュレータである、カプラ 50 光カー媒質 51 光ファイバ(サニャック干渉計を構成する光導波
路であり、非線形光学も兼ねた光ファイバ) 51 半導体非線形導波路 101 入力信号光 102 入力信号光 111 出力信号光 112 出力信号光 120 制御光 201 入力 202 入力 211 出力 212 出力 301 光フィルタ 302 光フィルタ 331 偏光制御器 332 偏光制御器 333 偏光制御器 900 光/光 2×2 スイッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの入力ポートと2つの出力ポートを
    有し、前記入力ポートからそれぞれ入力される2つの信
    号光をそれぞれ出力ポートに分波する第1の光結合器
    と、 前記第1の光結合器の2つの出力ポートに縦続接続され
    た2つの光導波路と、 2つの入力ポートと2つの出力ポートを有し、2つの入
    力ポートは、前記光導波路にそれぞれ接続され、前記光
    導波路を通過した信号光を干渉させ、2つの出力ポート
    から出力する第2の光結合器と、からなる光干渉計であ
    り、 前記光導波路の一方あるいは両方に光カー媒質を有し、 前記光カー媒質に制御光を入力することで、前記第2の
    光結合器の2つの出力ポートに出力される信号光を互い
    に入れ換えることを特徴とする干渉計型 光/光 2×
    2 スイッチ。
  2. 【請求項2】 2つの入力ポートと2つの出力ポートを
    有する光結合器と、 前記光結合器の2つの出力ポートに両端が接続された光
    カー媒質と、からなる光非線形サニャック干渉計であ
    り、 2つの信号光がそれぞれ前記光結合器の2つの入力ポー
    トから前記サニャック干渉計に入力され、 かつ、前記光結合器に戻った信号光が、2つの前記入力
    ポートから出力する構成とし、 さらに、前記光結合器の2つの入力ポートにそれぞれ接
    続した2つの、進行方向が異なる光を分離する素子、を
    有し、 前記光カー媒質に制御光を入力することで、前記光結合
    器の2つの入力ポートから反射するように出力される信
    号光を互いに入れ換えることを特徴とする 光/光 2
    ×2 スイッチ。
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JP2010197532A (ja) * 2009-02-24 2010-09-09 National Institute Of Advanced Industrial Science & Technology 全光信号処理デバイス

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