JPH07165782A - β−アノマーが豊富な2−デオキシ−2,2−ジフルオロ−D−リボフラノシル−3,5−ヒドロキシ保護−1−アルキルおよびアリールスルホネート中間体の立体選択的製造法 - Google Patents
β−アノマーが豊富な2−デオキシ−2,2−ジフルオロ−D−リボフラノシル−3,5−ヒドロキシ保護−1−アルキルおよびアリールスルホネート中間体の立体選択的製造法Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ヌクレオシドの合成に有用なβ−アノマーが
豊富な2−デオキシ−2,2−ジフルオロ−D−リボフ
ラノシル−3,5−ヒドロキシ保護−1−アルキルおよ
びアリールスルホネート中間体の立体選択的な製造法。 【構成】 α−アノマーが豊富な2−デオキシ−2,2
−ジフルオロ−D−リボフラノシル−3,5−ヒドロキ
シ保護−1−フルオロアルキルおよびフルオロアリール
スルホネートと所期のアルキルまたはアリールスルホネ
ートを含むスルホン酸の共役アニオンとを接触させる。
豊富な2−デオキシ−2,2−ジフルオロ−D−リボフ
ラノシル−3,5−ヒドロキシ保護−1−アルキルおよ
びアリールスルホネート中間体の立体選択的な製造法。 【構成】 α−アノマーが豊富な2−デオキシ−2,2
−ジフルオロ−D−リボフラノシル−3,5−ヒドロキ
シ保護−1−フルオロアルキルおよびフルオロアリール
スルホネートと所期のアルキルまたはアリールスルホネ
ートを含むスルホン酸の共役アニオンとを接触させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は医薬品化学の領域に関
し、公知の抗癌性および抗ウイルス性ヌクレオシド薬剤
の製造に用いられるβ−アノマーが豊富な2−デオキシ
−2,2−ジフルオロ−D−リボフラノシル−3,5−
ヒドロキシ閉鎖−1−アルキルおよびアリールスルホネ
ート中間体の立体選択的製法を提供する。抗癌性および
抗ウイルス性β−ヌクレオシド薬剤の製法にはアノマー
中心にある脱離基を持つフラノース(炭水化物)中間体
の立体化学的反転が含まれる。それ故、β−アノマーヌ
クレオシドが所期の生成物である時には、α−アノマー
が豊富な炭水化物中間体をSN2結合反応の下で用いる
のが好ましい。
し、公知の抗癌性および抗ウイルス性ヌクレオシド薬剤
の製造に用いられるβ−アノマーが豊富な2−デオキシ
−2,2−ジフルオロ−D−リボフラノシル−3,5−
ヒドロキシ閉鎖−1−アルキルおよびアリールスルホネ
ート中間体の立体選択的製法を提供する。抗癌性および
抗ウイルス性β−ヌクレオシド薬剤の製法にはアノマー
中心にある脱離基を持つフラノース(炭水化物)中間体
の立体化学的反転が含まれる。それ故、β−アノマーヌ
クレオシドが所期の生成物である時には、α−アノマー
が豊富な炭水化物中間体をSN2結合反応の下で用いる
のが好ましい。
【0002】
【従来の技術】最も頻繁に用いられる結合用中間体は1
−クロロ−2−デオキシ−3,5−(ジ−O−p−トル
オイル)−α−D−エリスロペントフラノースであっ
て、これはHofer,Chem.Ber.,93,2
777(1960)により初めて製造された。この化合
物は結晶性で、すべてα−アノマーとして存在する。し
かしながら、Hoferのα−クロロアノマー炭水化物
を用いて2−デオキシリボフラノシルヌクレオシドを製
造するための結合反応は非立体選択的である。後にHu
bbardなど,Nucleic・Acids,12,
6827(1984)はHoferの結果を研究してα
−クロロ炭水化物中間体は常温で用いると有機溶媒中で
アノマー化して対応するβ−クロロアノマー炭水化物中
間体となることを発見した。それ故、アノマー化がHo
ferの結合反応の非立体選択的性格の原因であった。
Hubbardなどは数種の溶媒中におけるα−クロロ
炭水化物のアノマー化を評価してアノマー化の効果を最
低限に保って所期のβ−ヌクレオシド生成物を高収率で
得ることができる溶媒を見出した。
−クロロ−2−デオキシ−3,5−(ジ−O−p−トル
オイル)−α−D−エリスロペントフラノースであっ
て、これはHofer,Chem.Ber.,93,2
777(1960)により初めて製造された。この化合
物は結晶性で、すべてα−アノマーとして存在する。し
かしながら、Hoferのα−クロロアノマー炭水化物
を用いて2−デオキシリボフラノシルヌクレオシドを製
造するための結合反応は非立体選択的である。後にHu
bbardなど,Nucleic・Acids,12,
6827(1984)はHoferの結果を研究してα
−クロロ炭水化物中間体は常温で用いると有機溶媒中で
アノマー化して対応するβ−クロロアノマー炭水化物中
間体となることを発見した。それ故、アノマー化がHo
ferの結合反応の非立体選択的性格の原因であった。
Hubbardなどは数種の溶媒中におけるα−クロロ
炭水化物のアノマー化を評価してアノマー化の効果を最
低限に保って所期のβ−ヌクレオシド生成物を高収率で
得ることができる溶媒を見出した。
【0003】クロロの他に、アルキルおよびアリールス
ルホニルオキシが今までに評価されている他の型の脱離
基を代表する。しかしながら、2−デオキシ−D−エリ
スロペントフラノシルスルホネート中間体のあるものが
不安定なために、特筆すべきことに、スルホニルオキシ
脱離基を含む炭水化物は化学文献に見当らず、結合反応
には稀にしか用いられていない。米国特許第45269
88号および第4965374号は2’−デオキシ−
2’,2’−ジフルオロヌクレオシドを製造するために
2−デオキシ−2,2−ジフルオロ−D−リボフラノシ
ル−1−アルキルおよびアリールスルホネート中間体の
アノマー混合物を採用する結合反応を教示する。アノマ
ー混合物を使用する結果として、これらの方法はβ−ア
ノマーヌクレオシドについては非立体選択的であり、
2’−デオキシ−2’,2’−ジフルオロヌクレオシド
のα対βアノマー比率、各々1:1および4:1を与え
る。
ルホニルオキシが今までに評価されている他の型の脱離
基を代表する。しかしながら、2−デオキシ−D−エリ
スロペントフラノシルスルホネート中間体のあるものが
不安定なために、特筆すべきことに、スルホニルオキシ
脱離基を含む炭水化物は化学文献に見当らず、結合反応
には稀にしか用いられていない。米国特許第45269
88号および第4965374号は2’−デオキシ−
2’,2’−ジフルオロヌクレオシドを製造するために
2−デオキシ−2,2−ジフルオロ−D−リボフラノシ
ル−1−アルキルおよびアリールスルホネート中間体の
アノマー混合物を採用する結合反応を教示する。アノマ
ー混合物を使用する結果として、これらの方法はβ−ア
ノマーヌクレオシドについては非立体選択的であり、
2’−デオキシ−2’,2’−ジフルオロヌクレオシド
のα対βアノマー比率、各々1:1および4:1を与え
る。
【0004】2’−デオキシ−2’,2’−ジフルオロ
ヌクレオシドを製造するために用いる結合反応の立体選
択性を改善するために、Chouなどは係属中の米国特
許出願番号07/902135号中でヨード、ブロモお
よびスルホネート脱離基を含む炭水化物中間体はアニオ
ン性結合条件下で立体選択的に結合して10:1に達す
るβ対αアノマーヌクレオシド比率を与えることを発見
したことを記載している。Chouが用いたスルホネー
ト中間体の製法はChouなどが米国特許第52567
98号に教示している。この方法はα−アノマーが豊富
な2−デオキシ−2,2−ジフルオロリボフラノシル−
3,5−ヒドロキシ保護−1−アルキルおよびアリール
スルホネート中間体を対応するβ−アノマーが豊富なス
ルホネート中間体からβ−アノマーが豊富なスルホネー
ト中間体を該スルホネートのスルホン酸の共役アニオン
によりアノマー化することによって得ることを含む。
ヌクレオシドを製造するために用いる結合反応の立体選
択性を改善するために、Chouなどは係属中の米国特
許出願番号07/902135号中でヨード、ブロモお
よびスルホネート脱離基を含む炭水化物中間体はアニオ
ン性結合条件下で立体選択的に結合して10:1に達す
るβ対αアノマーヌクレオシド比率を与えることを発見
したことを記載している。Chouが用いたスルホネー
ト中間体の製法はChouなどが米国特許第52567
98号に教示している。この方法はα−アノマーが豊富
な2−デオキシ−2,2−ジフルオロリボフラノシル−
3,5−ヒドロキシ保護−1−アルキルおよびアリール
スルホネート中間体を対応するβ−アノマーが豊富なス
ルホネート中間体からβ−アノマーが豊富なスルホネー
ト中間体を該スルホネートのスルホン酸の共役アニオン
によりアノマー化することによって得ることを含む。
【0005】Chouなどは米国特許第5252756
号でβ−アノマーが豊富な2−デオキシ−2,2−ジフ
ルオロリボフラノシル−3,5−ヒドロキシ保護−1−
アリールスルホネート中間体をラクトールから得る方法
を教示する。しかしながら、β−アノマーであるから、
これらの中間体はSN2結合反応によってβ−アノマー
ヌクレオシドを得るためには不都合な立体化学を含む。
それ故、これらをSN2結合反応で用いるためには、β
−アノマーが豊富な炭水化物を平衡によってα−アノマ
ーが豊富な炭水化物に変換しなければならない。
号でβ−アノマーが豊富な2−デオキシ−2,2−ジフ
ルオロリボフラノシル−3,5−ヒドロキシ保護−1−
アリールスルホネート中間体をラクトールから得る方法
を教示する。しかしながら、β−アノマーであるから、
これらの中間体はSN2結合反応によってβ−アノマー
ヌクレオシドを得るためには不都合な立体化学を含む。
それ故、これらをSN2結合反応で用いるためには、β
−アノマーが豊富な炭水化物を平衡によってα−アノマ
ーが豊富な炭水化物に変換しなければならない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記進歩にも関わら
ず、β−アノマーが豊富な2−デオキシ−2,2−ジフ
ルオロリボフラノシル−3,5−ヒドロキシ保護−1−
アルキルおよびアリールスルホネート中間体を製造する
ための他種の立体選択的製法に対する要請が続いてい
る。
ず、β−アノマーが豊富な2−デオキシ−2,2−ジフ
ルオロリボフラノシル−3,5−ヒドロキシ保護−1−
アルキルおよびアリールスルホネート中間体を製造する
ための他種の立体選択的製法に対する要請が続いてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】それ故、本発明の目的の
一つは反応性が高く、α−アノマーが豊富な2−デオキ
シ−2,2−ジフルオロリボフラノシル−3,5−ヒド
ロキシ保護−1−フルオロアルキルおよびフルオロアリ
ールスルホネート中間体からのβ−アノマーが豊富な2
−デオキシ−2,2−ジフルオロリボフラノシル−3,
5−ヒドロキシ保護−1−アルキルおよびアリールスル
ホネート中間体の立体選択的な製造法を提供することで
ある。本発明の他の目的および利点は態様に関する下記
記載から明らかになろう。
一つは反応性が高く、α−アノマーが豊富な2−デオキ
シ−2,2−ジフルオロリボフラノシル−3,5−ヒド
ロキシ保護−1−フルオロアルキルおよびフルオロアリ
ールスルホネート中間体からのβ−アノマーが豊富な2
−デオキシ−2,2−ジフルオロリボフラノシル−3,
5−ヒドロキシ保護−1−アルキルおよびアリールスル
ホネート中間体の立体選択的な製造法を提供することで
ある。本発明の他の目的および利点は態様に関する下記
記載から明らかになろう。
【0008】本発明によれば、式:
【化9】 [式中、各Xはヒドロキシ保護基群から独立に選択され
る。Y’はアルキルスルホニルオキシまたはアリールス
ルホニルオキシ基である]で示されるβ−アノマーが豊
富な炭水化物の立体選択的な製造法であって、式:
る。Y’はアルキルスルホニルオキシまたはアリールス
ルホニルオキシ基である]で示されるβ−アノマーが豊
富な炭水化物の立体選択的な製造法であって、式:
【化10】 [式中、Xは前記と同意義である。Yはフルオロアルキ
ルスルホニルオキシまたはフルオロアリールスルホニル
オキシ基である]で示される化合物とスルホン酸の共役
アニオンとを不活性溶媒中、昇温下に接触させることを
含む製造法が提供される。
ルスルホニルオキシまたはフルオロアリールスルホニル
オキシ基である]で示される化合物とスルホン酸の共役
アニオンとを不活性溶媒中、昇温下に接触させることを
含む製造法が提供される。
【0009】本発明はまた、式:
【化11】 [式中、Xは前記と同意義である。R1、R2およびR3
は各々水素、−OZ、−NHW、−N(アルキル)W、
ハロ、シアノ、アジド、アルコキシおよびチオアルキル
から構成される群から各々独立に選択される。QはC
H、CR4およびNから構成される群から選択される。
R4はハロ、カルボキサミド、チオカルボキサミド、ア
ルコキシカルボニルまたはニトリルである。Zはヒドロ
キシ保護基である。Wはアミノ保護基である]で示され
るβ−アノマーが豊富な2’−デオキシ−2’,2’−
ジフルオロヌクレオシドの立体選択的な製造法であっ
て、式:
は各々水素、−OZ、−NHW、−N(アルキル)W、
ハロ、シアノ、アジド、アルコキシおよびチオアルキル
から構成される群から各々独立に選択される。QはC
H、CR4およびNから構成される群から選択される。
R4はハロ、カルボキサミド、チオカルボキサミド、ア
ルコキシカルボニルまたはニトリルである。Zはヒドロ
キシ保護基である。Wはアミノ保護基である]で示され
るβ−アノマーが豊富な2’−デオキシ−2’,2’−
ジフルオロヌクレオシドの立体選択的な製造法であっ
て、式:
【化12】 [式中、Xは前記と同意義である]で示されるラクトー
ルと塩基とを低温凍結性不活性溶媒中で接触させるこ
と;反応混合物の温度を約−40℃から約−120℃の
範囲まで低下させること;およびスルホン化試薬を加え
ることによって式:
ルと塩基とを低温凍結性不活性溶媒中で接触させるこ
と;反応混合物の温度を約−40℃から約−120℃の
範囲まで低下させること;およびスルホン化試薬を加え
ることによって式:
【化13】 [式中、Xは前記と同意義である。Yはフルオロアルキ
ルスルホニルオキシまたはフルオロアリールスルホニル
オキシ基である]で示されるα−アノマーが豊富な炭水
化物を形成すること;式(III)で示される炭水化物
とスルホン酸の共役アニオンとを不活性溶媒中、加熱温
度で接触させて式:
ルスルホニルオキシまたはフルオロアリールスルホニル
オキシ基である]で示されるα−アノマーが豊富な炭水
化物を形成すること;式(III)で示される炭水化物
とスルホン酸の共役アニオンとを不活性溶媒中、加熱温
度で接触させて式:
【化14】 [式中、Xは前記と同意義である。Y’はアルキルスル
ホニルオキシまたはアリールスルホニルオキシ基であ
る]で示されるβ−アノマーが豊富な炭水化物を形成す
ること;式(IV)で示される炭水化物をスルホン酸の
共役アニオンの存在下に式:
ホニルオキシまたはアリールスルホニルオキシ基であ
る]で示されるβ−アノマーが豊富な炭水化物を形成す
ること;式(IV)で示される炭水化物をスルホン酸の
共役アニオンの存在下に式:
【化15】 [式中、XおよびY’は前記と同意義である]で示され
るα−アノマーが豊富な炭水化物の形成に十分な時間と
温度で加熱すること;式(V)で示される炭水化物と
式:
るα−アノマーが豊富な炭水化物の形成に十分な時間と
温度で加熱すること;式(V)で示される炭水化物と
式:
【化16】 [式中、R1、R2、R3およびQは前記と同意義であ
る。Mは金属カチオンである]で示されるヌクレオベー
スアニオンとを不活性溶媒中で接触させること;および
加熱して式(I)で示されるβ−アノマーが豊富な2−
デオキシ−2,2−ジフルオロヌクレオシドを形成する
ために十分な時間および温度に加熱すること;からなる
製造法をも提供する。
る。Mは金属カチオンである]で示されるヌクレオベー
スアニオンとを不活性溶媒中で接触させること;および
加熱して式(I)で示されるβ−アノマーが豊富な2−
デオキシ−2,2−ジフルオロヌクレオシドを形成する
ために十分な時間および温度に加熱すること;からなる
製造法をも提供する。
【0010】本明細書を通して、温度は全て摂氏の度で
あり、特段の記載がある場合を除いて、比率、百分率の
ようなものは全て重量単位であり、混合物は全て容積単
位である。アノマー混合物は重量/重量の比率または百
分率で表現する。用語「ラクトール」は単独でまたは組
合せにおいて2−デオキシ−2,2−ジフルオロ−3,
5−ヒドロキシ保護−D−リボフラノースを示す。用語
「炭水化物」は単独でまたは組合せにおいてそのC−1
のヒドロキシ基が置換されて活性化されたラクトールを
示す。用語「ハロ」は単独でまたは組合せにおいてクロ
ロ、ヨード、フルオロおよびブロモ基を示す。用語「ア
ルキル」は単独または組合せにおいてメチル、エチル、
n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチ
ル、n−ペンチル、n−ヘキシル、3−メチルペンチル
基などのような直線状、環状および分枝状鎖の脂肪族炭
化水素基であって、好ましくは7個までの炭素原子を含
むものまたはクロロエチル、1,2−ジクロロエチルな
どのような置換された直線状、環状または分枝状鎖脂肪
族炭化水素を示す。用語「アルコキシ」は単独でまたは
組合せにおいて一般式AOを示すが、式中、Aはアルキ
ルである。用語「アリール」は単独でまたは組合せにお
いて一般式BSを示すが、式中、Bはアルキルまたは水
素である。用語「エステル」は単独でまたは組合せにお
いてフェニル、ナフチル、チエニルおよびその置換誘導
体のような炭素環またはヘテロ環基を示す。用語「チオ
アルキル」は単独でまたは組合せにおいて一般式BSを
示すが、式中、Bはアルキルまたは水素である。用語
「エステル」は単独でまたは組合せにおいて一般式EO
OCを示すが、式中、Eはアルキルまたはアリールであ
る。用語「芳香族」は単独でまたは組合せにおいて(4
n+2)非局在化π電子を含むベンゼン的構造を示す。
用語「置換」は単独でまたは組合せにおいてシアノ、ハ
ロ、カルボアルコキシ、アリール、ニトロ、アルコキシ
およびジアルキルアミノから選択された基少なくとも1
個またはそれ以上の基を示す。用語「アノマーが豊富
な」は単独でまたは組合せにおいてアノマー混合物であ
って、指定したアノマーの比率が1:1より大きいもの
で、実質的に純粋なアノマーをも含むものを示す。
あり、特段の記載がある場合を除いて、比率、百分率の
ようなものは全て重量単位であり、混合物は全て容積単
位である。アノマー混合物は重量/重量の比率または百
分率で表現する。用語「ラクトール」は単独でまたは組
合せにおいて2−デオキシ−2,2−ジフルオロ−3,
5−ヒドロキシ保護−D−リボフラノースを示す。用語
「炭水化物」は単独でまたは組合せにおいてそのC−1
のヒドロキシ基が置換されて活性化されたラクトールを
示す。用語「ハロ」は単独でまたは組合せにおいてクロ
ロ、ヨード、フルオロおよびブロモ基を示す。用語「ア
ルキル」は単独または組合せにおいてメチル、エチル、
n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチ
ル、n−ペンチル、n−ヘキシル、3−メチルペンチル
基などのような直線状、環状および分枝状鎖の脂肪族炭
化水素基であって、好ましくは7個までの炭素原子を含
むものまたはクロロエチル、1,2−ジクロロエチルな
どのような置換された直線状、環状または分枝状鎖脂肪
族炭化水素を示す。用語「アルコキシ」は単独でまたは
組合せにおいて一般式AOを示すが、式中、Aはアルキ
ルである。用語「アリール」は単独でまたは組合せにお
いて一般式BSを示すが、式中、Bはアルキルまたは水
素である。用語「エステル」は単独でまたは組合せにお
いてフェニル、ナフチル、チエニルおよびその置換誘導
体のような炭素環またはヘテロ環基を示す。用語「チオ
アルキル」は単独でまたは組合せにおいて一般式BSを
示すが、式中、Bはアルキルまたは水素である。用語
「エステル」は単独でまたは組合せにおいて一般式EO
OCを示すが、式中、Eはアルキルまたはアリールであ
る。用語「芳香族」は単独でまたは組合せにおいて(4
n+2)非局在化π電子を含むベンゼン的構造を示す。
用語「置換」は単独でまたは組合せにおいてシアノ、ハ
ロ、カルボアルコキシ、アリール、ニトロ、アルコキシ
およびジアルキルアミノから選択された基少なくとも1
個またはそれ以上の基を示す。用語「アノマーが豊富
な」は単独でまたは組合せにおいてアノマー混合物であ
って、指定したアノマーの比率が1:1より大きいもの
で、実質的に純粋なアノマーをも含むものを示す。
【0011】式(II)で示されるラクトール出発物質
は当業界で普通に知られており、例えば、2−デオキシ
−2,2−ジフルオロ−3,5−ヒドロキシ保護−D−
リボフラノースの合成を教示する米国特許第45269
88号に記載されているような、標準的な技術で容易に
合成できる。本製法の好適な態様において、2−デオキ
シ−2,2−ジフルオロ−3,5−ジベンゾエート−D
−リボフラノースはラクトールとして用いられる。
は当業界で普通に知られており、例えば、2−デオキシ
−2,2−ジフルオロ−3,5−ヒドロキシ保護−D−
リボフラノースの合成を教示する米国特許第45269
88号に記載されているような、標準的な技術で容易に
合成できる。本製法の好適な態様において、2−デオキ
シ−2,2−ジフルオロ−3,5−ジベンゾエート−D
−リボフラノースはラクトールとして用いられる。
【0012】本製法では不都合な副反応を防止するため
に式(II)で示されるラクトールのヒドロキシ基を保
護する必要がある。本製法において使用するために適当
なヒドロキシ保護基(X)は当業界では公知で合成有機
化学で普通に用いられる保護基から選択しうる。これら
のヒドロキシ保護基は、ラクトールへの効率的な導入が
可能であり、反応終了後、それから容易に除去できるこ
とが好ましい。当業界で公知のヒドロキシ保護基はPr
otective・Groups・in・Organi
c・Chemistry、McOmie編、Plenu
m・Press、New・York(1973)の第3
章およびProtective・Groups・in・
Organic・Synthesis、Green,J
ohn、J.Wiley・and・Sons、New・
York(1981)の第2章に記載されており、中で
も好適なものはホルミル、アセチル、置換アセチル、プ
ロピオニル、ブタノイル、ピバロイル、2−クロロアセ
チル、ベンゾイル、置換ベンゾイル、フェノキシアセチ
ル、メトキシアセチルのようなエステル形成基;フェノ
キシカルボニル、エトキシカルボニル、t−ブトキシカ
ルボニル、ベンジルオキシカルボニルのような炭酸エス
テル誘導体;ベンジル、ジフェニルメチル、トリフェニ
ルメチル、t−ブチル、メトキシメチル、テトラヒドロ
ピラニル、アリル、テトラヒドロチエニル、2−メトキ
シエトキシメチルのようなアルキルエーテル形成基;お
よびトリアルキルシリル、トリメチルシリル、イソプロ
ピルジアルキルシリル、アルキルジイソプロピルシリ
ル、トリイソプロピルシリル、t−ブチルジアルキルシ
リルおよび1,1,3,3−テトライソプロピルジシロ
キサニルのようなシリルエーテル形成基;N−フェニル
カルバメートのようなカルバメートであるが、しかしな
がら、さらに好適なのはベンゾイル、モノ−置換ベンゾ
イルおよびジ置換ベンゾイル、アセチル、ピバロイル、
トリフェニルメチルエーテルおよびシリルエーテル形成
基、特にt−ブチルジメチルシリルであり、最も好適な
ものはベンゾイルである。ヒドロキシ保護ラクトールを
製造する際に採用する反応条件は選択された保護基の性
質に依存し、ここに参考のために引用する米国特許第4
526988号に記載されている。
に式(II)で示されるラクトールのヒドロキシ基を保
護する必要がある。本製法において使用するために適当
なヒドロキシ保護基(X)は当業界では公知で合成有機
化学で普通に用いられる保護基から選択しうる。これら
のヒドロキシ保護基は、ラクトールへの効率的な導入が
可能であり、反応終了後、それから容易に除去できるこ
とが好ましい。当業界で公知のヒドロキシ保護基はPr
otective・Groups・in・Organi
c・Chemistry、McOmie編、Plenu
m・Press、New・York(1973)の第3
章およびProtective・Groups・in・
Organic・Synthesis、Green,J
ohn、J.Wiley・and・Sons、New・
York(1981)の第2章に記載されており、中で
も好適なものはホルミル、アセチル、置換アセチル、プ
ロピオニル、ブタノイル、ピバロイル、2−クロロアセ
チル、ベンゾイル、置換ベンゾイル、フェノキシアセチ
ル、メトキシアセチルのようなエステル形成基;フェノ
キシカルボニル、エトキシカルボニル、t−ブトキシカ
ルボニル、ベンジルオキシカルボニルのような炭酸エス
テル誘導体;ベンジル、ジフェニルメチル、トリフェニ
ルメチル、t−ブチル、メトキシメチル、テトラヒドロ
ピラニル、アリル、テトラヒドロチエニル、2−メトキ
シエトキシメチルのようなアルキルエーテル形成基;お
よびトリアルキルシリル、トリメチルシリル、イソプロ
ピルジアルキルシリル、アルキルジイソプロピルシリ
ル、トリイソプロピルシリル、t−ブチルジアルキルシ
リルおよび1,1,3,3−テトライソプロピルジシロ
キサニルのようなシリルエーテル形成基;N−フェニル
カルバメートのようなカルバメートであるが、しかしな
がら、さらに好適なのはベンゾイル、モノ−置換ベンゾ
イルおよびジ置換ベンゾイル、アセチル、ピバロイル、
トリフェニルメチルエーテルおよびシリルエーテル形成
基、特にt−ブチルジメチルシリルであり、最も好適な
ものはベンゾイルである。ヒドロキシ保護ラクトールを
製造する際に採用する反応条件は選択された保護基の性
質に依存し、ここに参考のために引用する米国特許第4
526988号に記載されている。
【0013】ヌクレオベースアニオンと炭水化物との間
に効率的な結合反応を得るために、適当な脱離基を立体
選択的にラクトールのC−1位に結合してラクトールを
活性化させて式(III)で示されるα−アノマーが豊
富な炭水化物を形成しなければならない。これを行うた
めには、式(II)で示されるラクトールと塩基とを低
温凍結性不活性溶媒中で接触させる。混合物の温度を次
に約−40℃から約−120℃に低下させ、スルホン化
試薬を添加する。
に効率的な結合反応を得るために、適当な脱離基を立体
選択的にラクトールのC−1位に結合してラクトールを
活性化させて式(III)で示されるα−アノマーが豊
富な炭水化物を形成しなければならない。これを行うた
めには、式(II)で示されるラクトールと塩基とを低
温凍結性不活性溶媒中で接触させる。混合物の温度を次
に約−40℃から約−120℃に低下させ、スルホン化
試薬を添加する。
【0014】式(III)で示されるα−アノマーが豊
富な炭水化物の製造に使用するために適当な塩基はトリ
エチルアミン、トリメチルアミン、トリブチルアミン、
ジブチルアミン、ジエチルメチルアミン、ジメチルエチ
ルアミン、ベンジルメチルアミン、N−メチルモルホリ
ン、トリプロピルアミン、ジプロピルエチルアミン、
N,N−ジメチルベンジルアミン、ジイソプロピルエチ
ルアミン、ジエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ
[5.4.0]−7−ウンデセンおよび1,5−ジアザ
ビシクロ[4.3.0]−5−ノネンから構成される群
から選択しうる。しかしながら、二級アミン塩基の使用
はスルホン化試薬を妨害しうるので、それ故、二級アミ
ン塩基を採用する時には反応時間を限定し、低温を維持
するように注意を払わなければならない。好ましくは、
塩基はpKa約8から約20を持ち、使用する塩基の量
は約1モル当量から約2モル当量、さらに好ましくは、
約1.2モル当量から約1.5モル当量である。
富な炭水化物の製造に使用するために適当な塩基はトリ
エチルアミン、トリメチルアミン、トリブチルアミン、
ジブチルアミン、ジエチルメチルアミン、ジメチルエチ
ルアミン、ベンジルメチルアミン、N−メチルモルホリ
ン、トリプロピルアミン、ジプロピルエチルアミン、
N,N−ジメチルベンジルアミン、ジイソプロピルエチ
ルアミン、ジエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ
[5.4.0]−7−ウンデセンおよび1,5−ジアザ
ビシクロ[4.3.0]−5−ノネンから構成される群
から選択しうる。しかしながら、二級アミン塩基の使用
はスルホン化試薬を妨害しうるので、それ故、二級アミ
ン塩基を採用する時には反応時間を限定し、低温を維持
するように注意を払わなければならない。好ましくは、
塩基はpKa約8から約20を持ち、使用する塩基の量
は約1モル当量から約2モル当量、さらに好ましくは、
約1.2モル当量から約1.5モル当量である。
【0015】不活性溶媒は凍結点温度−78℃以下を持
つべきであり、好ましくはジクロロメタン、1,2−ジ
クロロエタン、ジクロロフルオロメタン、アセトン、ト
ルエン、アニソール、クロロベンゼンおよびこれらの混
合物から構成される群から選択する。
つべきであり、好ましくはジクロロメタン、1,2−ジ
クロロエタン、ジクロロフルオロメタン、アセトン、ト
ルエン、アニソール、クロロベンゼンおよびこれらの混
合物から構成される群から選択する。
【0016】式(III)で示されるα−アノマーが豊
富な炭水化物を製造するのに使用するために適当なスル
ホン化試薬はオクタフル酸無水物、(octaflic
・anhydride)、ナノフル酸無水物(nano
flic・anhydride)およびトリフルオロメ
タンスルホン酸無水物(トリフル酸無水物)から構成さ
れる群から所期の脱離基に依存して選択され、好適なの
はトリフルオロメタンスルホン酸無水物である。
富な炭水化物を製造するのに使用するために適当なスル
ホン化試薬はオクタフル酸無水物、(octaflic
・anhydride)、ナノフル酸無水物(nano
flic・anhydride)およびトリフルオロメ
タンスルホン酸無水物(トリフル酸無水物)から構成さ
れる群から所期の脱離基に依存して選択され、好適なの
はトリフルオロメタンスルホン酸無水物である。
【0017】理論に束縛されることは望まないが、温度
の低下がラクトールのα−対β−アノマー比をα対β約
1:1からα対β約5:1までαの方に移行させると信
じられている。例えば、Xがベンゾイルである式(I
I)で示される化合物を室温でジクロロメタンとトリエ
チルアミンに添加し、30分後混合物の温度を低下させ
た。種々の温度で測定した19F−NMRは次の通りに低
温におけるラクトールのα対β−アノマー比の増加を示
した。温度 α/β比 19℃ 2.0:1 −3℃ 2.3:1 −23℃ 2.5:1 −43℃ 3.0:1 −63℃ 3.6:1 −83℃ 4.4:1 ラクトールを次に低温で溶液中に捕捉し、スルホン化試
薬の添加によってα−アノマー比を増加させる。
の低下がラクトールのα−対β−アノマー比をα対β約
1:1からα対β約5:1までαの方に移行させると信
じられている。例えば、Xがベンゾイルである式(I
I)で示される化合物を室温でジクロロメタンとトリエ
チルアミンに添加し、30分後混合物の温度を低下させ
た。種々の温度で測定した19F−NMRは次の通りに低
温におけるラクトールのα対β−アノマー比の増加を示
した。温度 α/β比 19℃ 2.0:1 −3℃ 2.3:1 −23℃ 2.5:1 −43℃ 3.0:1 −63℃ 3.6:1 −83℃ 4.4:1 ラクトールを次に低温で溶液中に捕捉し、スルホン化試
薬の添加によってα−アノマー比を増加させる。
【0018】得られた式(III)で示されるα−アノ
マーが豊富な炭水化物はフルオロアルキルスルホニルオ
キシまたはフルオロアリールスルホニルオキシ基を含
み、そのため、室温では不安定である。それ故、式(I
II)で示されるα−アノマーが豊富な炭水化物を更に
安定なアルキルスルホニルオキシまたはアリールスルホ
ニルオキシ脱離基を含む式(IV)で示されるβ−アノ
マーが豊富な炭水化物に変換する。この変換反応は式
(III)で示されるα−アノマーが豊富な炭水化物と
スルホン酸の共役アニオンとを不活性溶媒中で、昇温下
に接触させることにより実施する。スルホン酸の共役ア
ニオンの原料は当業者に公知であって、次を含む:
マーが豊富な炭水化物はフルオロアルキルスルホニルオ
キシまたはフルオロアリールスルホニルオキシ基を含
み、そのため、室温では不安定である。それ故、式(I
II)で示されるα−アノマーが豊富な炭水化物を更に
安定なアルキルスルホニルオキシまたはアリールスルホ
ニルオキシ脱離基を含む式(IV)で示されるβ−アノ
マーが豊富な炭水化物に変換する。この変換反応は式
(III)で示されるα−アノマーが豊富な炭水化物と
スルホン酸の共役アニオンとを不活性溶媒中で、昇温下
に接触させることにより実施する。スルホン酸の共役ア
ニオンの原料は当業者に公知であって、次を含む:
【0019】(a)1−メタンスルホン酸、エタンスル
ホン酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、p−ブロモベンゼンスルホン酸およびカンファース
ルホン酸のようなアルキルまたはアリールスルホン酸を
水酸化ナトリウム、水素化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、カリウムt−ブトキシド、ナトリウムメトキシドな
どのようなアルカリ金属塩基で中和してスルホン酸のア
ルカリ金属塩を形成する。この方法で製造されるスルホ
ン酸の共役アニオンの例はメタンスルホン酸、エタンス
ルホン酸、トルエンスルホン酸、1−プロパンスルホン
酸、p−クロロベンゼンスルホン酸、p−ブロモベンゼ
ンスルホン酸、p−ニトロベンゼンスルホン酸およびカ
ンファースルホン酸および
ホン酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、p−ブロモベンゼンスルホン酸およびカンファース
ルホン酸のようなアルキルまたはアリールスルホン酸を
水酸化ナトリウム、水素化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、カリウムt−ブトキシド、ナトリウムメトキシドな
どのようなアルカリ金属塩基で中和してスルホン酸のア
ルカリ金属塩を形成する。この方法で製造されるスルホ
ン酸の共役アニオンの例はメタンスルホン酸、エタンス
ルホン酸、トルエンスルホン酸、1−プロパンスルホン
酸、p−クロロベンゼンスルホン酸、p−ブロモベンゼ
ンスルホン酸、p−ニトロベンゼンスルホン酸およびカ
ンファースルホン酸および
【0020】(b)前記のアルキルまたはアリールスル
ホン酸をトリエチルアミン、トリメチルアミン、N,N
−ジメチルベンジルアミンまたはN−メチルモルホリン
のようなアミン塩基またはピリジンのような芳香族窒素
性塩基で中和する。この方法により製造したスルホン酸
の共役アニオンを含む塩の例は:トリメチルアンモニウ
ム・メタンスルホネート、トリエチルアンモニウム・メ
タンスルホネート、N,N−ジメチルベンジルアンモニ
ウム・メタンスルホネート、トリエチルアンモニウム・
p−クロロベンゼンスルホネート、トリエチルアンモニ
ウム・p−ブロモベンゼンスルホネート、テトラエチル
アンモニウム・p−トルエンスルホネート、ピリジニウ
ム・メタンスルホネート、テトラエチルアンモニウム・
(p−トルエン)スルホネート、ピリジニウム・p−ト
ルエンスルホネートおよびピリジニウム・p−ニトロベ
ンゼンスルホネート;を含み、さらに好適なのはトリエ
チルアンモニウム・メタンスルホネートである。
ホン酸をトリエチルアミン、トリメチルアミン、N,N
−ジメチルベンジルアミンまたはN−メチルモルホリン
のようなアミン塩基またはピリジンのような芳香族窒素
性塩基で中和する。この方法により製造したスルホン酸
の共役アニオンを含む塩の例は:トリメチルアンモニウ
ム・メタンスルホネート、トリエチルアンモニウム・メ
タンスルホネート、N,N−ジメチルベンジルアンモニ
ウム・メタンスルホネート、トリエチルアンモニウム・
p−クロロベンゼンスルホネート、トリエチルアンモニ
ウム・p−ブロモベンゼンスルホネート、テトラエチル
アンモニウム・p−トルエンスルホネート、ピリジニウ
ム・メタンスルホネート、テトラエチルアンモニウム・
(p−トルエン)スルホネート、ピリジニウム・p−ト
ルエンスルホネートおよびピリジニウム・p−ニトロベ
ンゼンスルホネート;を含み、さらに好適なのはトリエ
チルアンモニウム・メタンスルホネートである。
【0021】式(III)で示されるα−アノマーが豊
富な炭水化物を約50℃から約130℃に;更に好まし
くは溶媒の還流温度に加熱する。加熱は常圧で、好まし
くは無水の条件で約15分から約24時間、さらに好ま
しくは約4時間から約16時間行う。
富な炭水化物を約50℃から約130℃に;更に好まし
くは溶媒の還流温度に加熱する。加熱は常圧で、好まし
くは無水の条件で約15分から約24時間、さらに好ま
しくは約4時間から約16時間行う。
【0022】式(III)の変換反応に使うのに適当な
溶媒は変換反応条件下に不活性でなければならず;好適
なものはアセトニトリル、1,1,2−トリクロロエタ
ン、クロロベンゼン、ブロモベンゼン、ジクロロブロモ
ベンゼン、アニソール、グライム、酢酸エチル、トルエ
ン、キシレン、ピリジン、N−メチルピロリジノン、
N,N−ジメチルホルムアミド、1,3−ジメチル−2
−イミダゾロン、N,N−ジメチルアセトアミドおよび
これらの混合物であり。最も好適なものはアニソール、
トルエン、グライム、アセトニトリルおよびこれらの混
合物である。
溶媒は変換反応条件下に不活性でなければならず;好適
なものはアセトニトリル、1,1,2−トリクロロエタ
ン、クロロベンゼン、ブロモベンゼン、ジクロロブロモ
ベンゼン、アニソール、グライム、酢酸エチル、トルエ
ン、キシレン、ピリジン、N−メチルピロリジノン、
N,N−ジメチルホルムアミド、1,3−ジメチル−2
−イミダゾロン、N,N−ジメチルアセトアミドおよび
これらの混合物であり。最も好適なものはアニソール、
トルエン、グライム、アセトニトリルおよびこれらの混
合物である。
【0023】該変換反応により得られる式(IV)で示
されるβ−アノマーが豊富な炭水化物は、式(III)
で示されるα−アノマーが豊富なフッ素化された炭水化
物よりも安定であり、それ故、反応性が低い。さらに、
β−アノマーであるから、式(III)で示される炭水
化物はSN2結合反応に対して不適当な立体化学を含
む。それ自体として、式(IV)で示されるβ−アノマ
ー炭水化物は対応する式(V)で示されるα−アノマー
炭水化物に変換されなければならない。この変換反応は
式(IV)で示されるβ−アノマー炭水化物をスルホン
酸共役アニオンの存在下に約50℃から約120℃の範
囲の温度で、約18時間から約72時間加熱することを
含む平衡化により達成される。採用するスルホン酸の共
役アニオンは、式(III)で示されるβ−アノマーが
豊富な炭水化物の変換反応に使用したものと同一または
別の原料から誘導したものでありうる。
されるβ−アノマーが豊富な炭水化物は、式(III)
で示されるα−アノマーが豊富なフッ素化された炭水化
物よりも安定であり、それ故、反応性が低い。さらに、
β−アノマーであるから、式(III)で示される炭水
化物はSN2結合反応に対して不適当な立体化学を含
む。それ自体として、式(IV)で示されるβ−アノマ
ー炭水化物は対応する式(V)で示されるα−アノマー
炭水化物に変換されなければならない。この変換反応は
式(IV)で示されるβ−アノマー炭水化物をスルホン
酸共役アニオンの存在下に約50℃から約120℃の範
囲の温度で、約18時間から約72時間加熱することを
含む平衡化により達成される。採用するスルホン酸の共
役アニオンは、式(III)で示されるβ−アノマーが
豊富な炭水化物の変換反応に使用したものと同一または
別の原料から誘導したものでありうる。
【0024】ここで採用する式(VI)で示されるヌク
レオベースアニオンは有機化学者には普通に公知であ
り、それらの合成に関しての議論は不必要である。しか
しながら、それらを式(V)で示されるα−アノマー炭
水化物と結合する前に、式(IV)で示されるヌクレオ
ベースアニオン(またはそのタウトマー均等物)のアミ
ノおよび/またはヒドロキシ基を好ましくは保護基によ
り閉鎖する。この保護基は結合反応中にアミノおよび/
またはヒドロキシ基が式(V)で示されるα−アノマー
炭水化物にとって競合的な反応部位になることを防止す
るものである。選ばれるアミノ保護基(W)および/ま
たはヒドロキシ保護基(Z)は選択した特定のヌクレオ
ベースの性質に依存する。保護基はヌクレオベースがヌ
クレオベースアニオンに変換される前に結合され、その
後に除去され得る。
レオベースアニオンは有機化学者には普通に公知であ
り、それらの合成に関しての議論は不必要である。しか
しながら、それらを式(V)で示されるα−アノマー炭
水化物と結合する前に、式(IV)で示されるヌクレオ
ベースアニオン(またはそのタウトマー均等物)のアミ
ノおよび/またはヒドロキシ基を好ましくは保護基によ
り閉鎖する。この保護基は結合反応中にアミノおよび/
またはヒドロキシ基が式(V)で示されるα−アノマー
炭水化物にとって競合的な反応部位になることを防止す
るものである。選ばれるアミノ保護基(W)および/ま
たはヒドロキシ保護基(Z)は選択した特定のヌクレオ
ベースの性質に依存する。保護基はヌクレオベースがヌ
クレオベースアニオンに変換される前に結合され、その
後に除去され得る。
【0025】好適なアミノ保護基(W)はトリクロロエ
トキシカルボニル、トリフルオロアセチル、ナフトイ
ル、ホルミル、アセチルのようなアルキルカルボキサミ
ド、ハロアルキルカルボキサミドおよびアリールカルボ
キサミド;アルキルスルホンアミドおよびアリールスル
ホンアミドのようなスルホンアミドおよびさらに好適に
はピバルアミドから構成される群から選択される。アミ
ノ保護基として役立つのに加えて、ピバルアミド保護基
は不溶性が周知なプリンヌクレオベース誘導体の溶解度
を増加し、N−グリコシド結合反応を9位−位置異性体
が7位−位置異性体に優先して形成されるように誘導す
る。
トキシカルボニル、トリフルオロアセチル、ナフトイ
ル、ホルミル、アセチルのようなアルキルカルボキサミ
ド、ハロアルキルカルボキサミドおよびアリールカルボ
キサミド;アルキルスルホンアミドおよびアリールスル
ホンアミドのようなスルホンアミドおよびさらに好適に
はピバルアミドから構成される群から選択される。アミ
ノ保護基として役立つのに加えて、ピバルアミド保護基
は不溶性が周知なプリンヌクレオベース誘導体の溶解度
を増加し、N−グリコシド結合反応を9位−位置異性体
が7位−位置異性体に優先して形成されるように誘導す
る。
【0026】ヌクレオベースのための好適なヒドロキシ
保護基(Z)はベンジル、t−ブチル、トリチル、テト
ラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、メトキシメ
チル、トリチルのようなエーテル形成基;ホルミル、ア
セチルプロピオニル、ピバロイル、ベンゾイル、置換ベ
ンゾイルのようなエステル;カルボベンゾキシ、t−ブ
トキシカルボニル、カルベトキシ、ビニルオキシカルボ
ニルのような炭酸エステル;N,N−ジアルキルカルバ
モイルのようなカルバメート;t−ブチルトリメチルシ
リル、t−ヘキシルジメチルシリル、トリイソプロピル
シリルのようなトリアルキルシリルエーテル;から構成
される群から選択され、さらに好適なのはピバロイルで
ある。
保護基(Z)はベンジル、t−ブチル、トリチル、テト
ラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、メトキシメ
チル、トリチルのようなエーテル形成基;ホルミル、ア
セチルプロピオニル、ピバロイル、ベンゾイル、置換ベ
ンゾイルのようなエステル;カルボベンゾキシ、t−ブ
トキシカルボニル、カルベトキシ、ビニルオキシカルボ
ニルのような炭酸エステル;N,N−ジアルキルカルバ
モイルのようなカルバメート;t−ブチルトリメチルシ
リル、t−ヘキシルジメチルシリル、トリイソプロピル
シリルのようなトリアルキルシリルエーテル;から構成
される群から選択され、さらに好適なのはピバロイルで
ある。
【0027】加えるに、ヌクレオベース上のケト酸素原
子を保護エノール型に変換するのは得策であることが多
い。これがヌクレオベースをさらに求核的にして、ヌク
レオベースの反応性を強化する。ヌクレオベースに保護
基を導入するための操作は米国特許第4526988号
に記載されている。
子を保護エノール型に変換するのは得策であることが多
い。これがヌクレオベースをさらに求核的にして、ヌク
レオベースの反応性を強化する。ヌクレオベースに保護
基を導入するための操作は米国特許第4526988号
に記載されている。
【0028】結合反応前にヌクレオベースを金属塩アニ
オンに変換して式(V)で示されるα−アノマーが豊富
な炭水化物との反応性を強化する。式(VI)で示され
るヌクレオベースアニオンは不活性溶媒中でヌクレオベ
ースに塩基を添加することによって形成される。この塩
基はナトリウムt−ブトキシド、水酸化カリウム、カリ
ウムt−ブトキシド、カリウムエトキシド、カリウムメ
トキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムメトキシ
ド、水素化ナトリウム、水素化リチウムおよび水素化カ
リウムから構成される群から選択しうる。他に、塩基は
トリアルキルアミンまたはテトラアルキルアンモニウム
の水酸化物またはアルコキシドでありうる。不活性溶媒
はアセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミド、1,3−ジメチル−1,2−イミダゾリジ
ノン、N−メチルピロリジノン、スルホラン、テトラヒ
ドロフラン、ジメチルスルホキシドおよびそれらの混合
物から構成される群から選択しうる。溶媒は結合反応の
前に除去してしまうか、または混合物が結合反応に不活
性である限りにおいて、その反応溶媒と混合してもよ
い。
オンに変換して式(V)で示されるα−アノマーが豊富
な炭水化物との反応性を強化する。式(VI)で示され
るヌクレオベースアニオンは不活性溶媒中でヌクレオベ
ースに塩基を添加することによって形成される。この塩
基はナトリウムt−ブトキシド、水酸化カリウム、カリ
ウムt−ブトキシド、カリウムエトキシド、カリウムメ
トキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムメトキシ
ド、水素化ナトリウム、水素化リチウムおよび水素化カ
リウムから構成される群から選択しうる。他に、塩基は
トリアルキルアミンまたはテトラアルキルアンモニウム
の水酸化物またはアルコキシドでありうる。不活性溶媒
はアセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミド、1,3−ジメチル−1,2−イミダゾリジ
ノン、N−メチルピロリジノン、スルホラン、テトラヒ
ドロフラン、ジメチルスルホキシドおよびそれらの混合
物から構成される群から選択しうる。溶媒は結合反応の
前に除去してしまうか、または混合物が結合反応に不活
性である限りにおいて、その反応溶媒と混合してもよ
い。
【0029】本製造法においては、式(V)で示される
α−アノマーが豊富な炭水化物に対して式(VI)で示
されるヌクレオベースアニオンは少なくとも等モル量を
用いる。しかしながら、約2当量から約10当量の範囲
の過剰量のヌクレオベースアニオンを用いるのがさらに
好ましい。式(V)で示されるα−アノマー炭水化物を
式(VI)で示されるヌクレオベースアニオンと不活性
溶媒中で結合し、加熱して、式(I)で示されるヌクレ
オシド化合物を形成する。結合反応に使用するために適
当な溶媒は結合反応条件に対して不活性でなければなら
ない。好適な溶媒はジクロロメタン、1,2−ジクロロ
エタン、ジクロロフルオロメタン、アセトン、トルエ
ン、アニソール、クロロベンゼン、ジメチルホルムアミ
ド、アセトニトリル、N,N−ジメチルアセトアミド、
メタノール、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、ジメト
キシメタン、1,2−ジメトキシエタン、ジメチルスル
ホキシドおよびそれらの混合物から構成される群から選
択される。結合反応に用いる温度は23℃から約170
℃の範囲、更に好ましくは約23℃から約130℃、最
も好ましくは約23℃から約50℃である。結合反応は
好ましくは常圧条件下に実施され、約5分間から約24
時間で実質的に完了する。
α−アノマーが豊富な炭水化物に対して式(VI)で示
されるヌクレオベースアニオンは少なくとも等モル量を
用いる。しかしながら、約2当量から約10当量の範囲
の過剰量のヌクレオベースアニオンを用いるのがさらに
好ましい。式(V)で示されるα−アノマー炭水化物を
式(VI)で示されるヌクレオベースアニオンと不活性
溶媒中で結合し、加熱して、式(I)で示されるヌクレ
オシド化合物を形成する。結合反応に使用するために適
当な溶媒は結合反応条件に対して不活性でなければなら
ない。好適な溶媒はジクロロメタン、1,2−ジクロロ
エタン、ジクロロフルオロメタン、アセトン、トルエ
ン、アニソール、クロロベンゼン、ジメチルホルムアミ
ド、アセトニトリル、N,N−ジメチルアセトアミド、
メタノール、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、ジメト
キシメタン、1,2−ジメトキシエタン、ジメチルスル
ホキシドおよびそれらの混合物から構成される群から選
択される。結合反応に用いる温度は23℃から約170
℃の範囲、更に好ましくは約23℃から約130℃、最
も好ましくは約23℃から約50℃である。結合反応は
好ましくは常圧条件下に実施され、約5分間から約24
時間で実質的に完了する。
【0030】本製造法の利点は、各製造工程が別の反応
容器内で順次に実施しうるし、または、1個の反応容器
内で一段階(ワンポット)ででも実施しうる点にある。
不可欠とは言えないが、ある種のヌクレオベースアニオ
ンは湿気に対して敏感なので、結合反応を、たとえば、
乾燥空気、窒素またはアルゴンなど、乾燥雰囲気の存在
下に実施することが得策である。
容器内で順次に実施しうるし、または、1個の反応容器
内で一段階(ワンポット)ででも実施しうる点にある。
不可欠とは言えないが、ある種のヌクレオベースアニオ
ンは湿気に対して敏感なので、結合反応を、たとえば、
乾燥空気、窒素またはアルゴンなど、乾燥雰囲気の存在
下に実施することが得策である。
【0031】本製造法の進行は、ヌクレオシド生成物の
存在を検出する高速液体クロマトグラフィー(HPL
C)および薄層クロマトグラフィー(TLC)のような
当業者によく公知な手段によって監視しうる。本製造法
に従えば、式(I)で示されるβ−アノマーが豊富なヌ
クレオシドは1:1以上から約1:5までの範囲のα−
対β−アノマー比で製造される。本製法のβ−アノマー
が豊富なヌクレオシドはここに参考のために引用するC
houの米国特許第4965374号に記載された操作
またはクロマトグラフィー、抽出または結晶化のような
当業者に公知の常法によって単離しうる。
存在を検出する高速液体クロマトグラフィー(HPL
C)および薄層クロマトグラフィー(TLC)のような
当業者によく公知な手段によって監視しうる。本製造法
に従えば、式(I)で示されるβ−アノマーが豊富なヌ
クレオシドは1:1以上から約1:5までの範囲のα−
対β−アノマー比で製造される。本製法のβ−アノマー
が豊富なヌクレオシドはここに参考のために引用するC
houの米国特許第4965374号に記載された操作
またはクロマトグラフィー、抽出または結晶化のような
当業者に公知の常法によって単離しうる。
【0032】
【実施例】下記の実施例は本発明の特定的な側面を説明
するが、その範囲の限定を意図するものではなく、ま
た、そのように解すべきものでもない。
するが、その範囲の限定を意図するものではなく、ま
た、そのように解すべきものでもない。
【0033】実施例 9−[1−(2’−デオキシ−2’,2’−ジフルオロ
−3’,5’−ジ−O−ベンゾイル−D−リボフラノシ
ル)]−2,6−ジピバルアミドジアミノプリン 2−デオキシ−2,2−ジフルオロ−D−リボフラノシ
ル−3,5−ベンゾエート(2.0g)にトリエチルア
ミン(536mL)とジクロロメタン(20mL)とを
添加し、室温で30分間撹拌した。後に混合物を−78
℃に冷却し、トリフルオロメタンスルホン酸無水物
(1.49g)を添加し、混合物を再び15分間撹拌
し、そこでブロモベンゼンスルホン酸のカリウム塩
(1.5g)を添加した。混合物を0℃まで温め、アセ
トニトリル(25mL)中で窒素雰囲気下に3時間、温
度110℃に加熱してα−対β−アノマー比が2.8:
1の2−デオキシ−2,2−ジフルオロ−D−リボフラ
ノシル−3,5−ジベンゾイル−1−(p−ブロモベン
ゼン)スルホネートを形成させた。2−デオキシ−2,
2−ジフルオロ−D−リボフラノシル−3,5−ジベン
ゾイル−1−(p−ブロモベンゼン)スルホネート
(2.64モル)にジピバルアミドジアミノプリンのカ
リウム塩(1.88g)のアセトニトリル溶液を添加し
た。混合物を次に70℃に17時間加熱して標記生成物
を形成させた。得られた反応混合物に酢酸エチル(25
mL)、氷(1mL)および飽和塩化ナトリウム水溶液
(2mL)を添加して標記生成物を単離した。酢酸エチ
ルを除去後、混合物を飽和炭酸ナトリウム水(5mL)
および飽和塩化ナトリウム(5mL)で洗浄し、硫酸マ
グネシウム上で乾燥し、濃縮した。前記生成物をシリカ
(50g)上で25/75酢酸エチル/トルエン溶液、
続いて50/50酢酸エチル/トルエン溶液で溶出する
フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。標記
生成物1.03gは通算収率57.5パーセントで得ら
れた。
−3’,5’−ジ−O−ベンゾイル−D−リボフラノシ
ル)]−2,6−ジピバルアミドジアミノプリン 2−デオキシ−2,2−ジフルオロ−D−リボフラノシ
ル−3,5−ベンゾエート(2.0g)にトリエチルア
ミン(536mL)とジクロロメタン(20mL)とを
添加し、室温で30分間撹拌した。後に混合物を−78
℃に冷却し、トリフルオロメタンスルホン酸無水物
(1.49g)を添加し、混合物を再び15分間撹拌
し、そこでブロモベンゼンスルホン酸のカリウム塩
(1.5g)を添加した。混合物を0℃まで温め、アセ
トニトリル(25mL)中で窒素雰囲気下に3時間、温
度110℃に加熱してα−対β−アノマー比が2.8:
1の2−デオキシ−2,2−ジフルオロ−D−リボフラ
ノシル−3,5−ジベンゾイル−1−(p−ブロモベン
ゼン)スルホネートを形成させた。2−デオキシ−2,
2−ジフルオロ−D−リボフラノシル−3,5−ジベン
ゾイル−1−(p−ブロモベンゼン)スルホネート
(2.64モル)にジピバルアミドジアミノプリンのカ
リウム塩(1.88g)のアセトニトリル溶液を添加し
た。混合物を次に70℃に17時間加熱して標記生成物
を形成させた。得られた反応混合物に酢酸エチル(25
mL)、氷(1mL)および飽和塩化ナトリウム水溶液
(2mL)を添加して標記生成物を単離した。酢酸エチ
ルを除去後、混合物を飽和炭酸ナトリウム水(5mL)
および飽和塩化ナトリウム(5mL)で洗浄し、硫酸マ
グネシウム上で乾燥し、濃縮した。前記生成物をシリカ
(50g)上で25/75酢酸エチル/トルエン溶液、
続いて50/50酢酸エチル/トルエン溶液で溶出する
フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。標記
生成物1.03gは通算収率57.5パーセントで得ら
れた。
Claims (10)
- 【請求項1】 式: 【化1】 [式中、各Xはヒドロキシ保護基群から独立に選択され
る。Y’はアルキルスルホニルオキシまたはアリールス
ルホニルオキシ基である]で示されるβ−アノマーが豊
富な炭水化物の立体選択的な製造法であって、式: 【化2】 [式中、Xは前記と同意義である。Yはフルオロアルキ
ルスルホニルオキシまたはフルオロアリールスルホニル
オキシ基である]で示される化合物をスルホン酸の共役
アニオンと不活性溶媒中で昇温下に接触させることから
なる製造法。 - 【請求項2】 式: 【化3】 [式中、各Xはヒドロキシ保護基群から独立に選択され
る。R1、R2およびR3は水素、−OZ、−NHW、−
N(アルキル)W、ハロ、シアノ、アジド、アルコキシ
およびチオアルキルから構成される群から各々独立に選
択される。QはCH、CR4およびNから構成される群
から選択される。R4はハロ、カルボキサミド、チオカ
ルボキサミド、アルコキシカルボニルまたはニトリルで
ある。Zはヒドロキシ保護基である。Wはアミノ保護基
である]で示されるβ−アノマーが豊富な2−デオキシ
−2’,2’−ジフルオロヌクレオシドの立体選択的な
製造法であって、 (a)式: 【化4】 [式中、Xは前記と同意義である]で示されるラクトー
ルと塩基とを低温凍結性不活性溶媒中で接触させるこ
と、反応混合物の温度を約−40℃から約−120℃の
範囲に低下させること、およびスルホン化試薬を添加す
ることによって式: 【化5】 [式中、Xは前記と同意義である。Yはフルオロアルキ
ルスルホニルオキシまたはフルオロアリールスルホニル
オキシ基である]で示されるα−アノマーが豊富な炭水
化物を形成すること; (b)式(III)で示される炭水化物とスルホン酸の
共役アニオンとを不活性溶媒中、昇温下に接触させて
式: 【化6】 [式中、Xは前記と同意義である。Y’はアルキルスル
ホニルオキシまたはアリールスルホニルオキシ基であ
る]で示されるβ−アノマーが豊富な炭水化物を形成す
ること; (c)式(IV)で示される炭水化物をスルホン酸の共
役アニオンの存在下に式: 【化7】 [式中、XおよびY’は前記と同意義である]で示され
るα−アノマーが豊富な炭水化物の形成に十分な時間と
温度で加熱すること; (d)式(V)で示される炭水化物と式: 【化8】 [式中、R1、R2、R3およびQは前記と同意義であ
る。Mは金属カチオンである]で示されるヌクレオベー
スアニオンとを不活性溶媒中で接触させること;および (e)式(I)で示されるβ−アノマーが豊富な2−デ
オキシ−2’,2’−ジフルオロヌクレオシドを形成す
るに十分な時間と温度に加熱すること;からなる製造
法。 - 【請求項3】 スルホン化試薬がフルオロアルキルスル
ホン酸無水物またはフルオロアリールスルホン酸無水物
である請求項2の製造法。 - 【請求項4】 スルホン化試薬がオクタフリン酸無水
物、ナノフリン酸無水物、トリフリン酸無水物から構成
される群から選択される請求項3の製造法。 - 【請求項5】 スルホン酸の共役アニオンがスルホン酸
のアルカリ金属塩およびスルホン酸のアミン塩から構成
される群から選択される請求項2の製造法。 - 【請求項6】 スルホン酸のアルカリ金属塩がメタンス
ルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン
酸、1−プロパンスルホン酸、p−クロロベンゼンスル
ホン酸、p−ブロモベンゼンスルホン酸、p−ニトロベ
ンゼンスルホン酸およびカンファースルホン酸から構成
される群から選択される請求項5の製造法。 - 【請求項7】 スルホン酸のアミン塩がメタンスルホン
酸トリメチルアンモニウム、メタンスルホン酸トリエチ
ルアンモニウム、メタンスルホン酸N,N−ジメチルベ
ンジルアンモニウム、(p−クロロベンゼン)スルホン
酸トリエチルアンモニウム、(p−ブロモベンゼン)ス
ルホン酸トリエチルアンモニウム、メタンスルホン酸ピ
リジニウム、p−トルエンスルホン酸テトラエチルアン
モニウム、トルエンスルホン酸ピリジニウムおよびニト
ロベンゼンスルホン酸ピリジニウムであるアミン塩から
構成される群から選択される請求項5の製造法。 - 【請求項8】 工程(c)における加熱を約30℃から
約130℃の温度で実施する請求項2の製造法。 - 【請求項9】 Mがナトリウムまたはカリウムである請
求項2の製造法。 - 【請求項10】 溶媒がジクロロメタン、1,2−ジク
ロロエタン、ジクロロフルオロメタン、アセトン、トル
エン、アニソール、クロロベンゼン、ジメチルホルムア
ミド、アセトニトリル、N,N−ジメチルアセトアミ
ド、メタノール、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、ジ
メチルスルホキシドおよびそれらの混合物から構成され
る群から選択される請求項2の製造法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US111578 | 1993-08-25 | ||
US08/111,578 US5424416A (en) | 1993-08-25 | 1993-08-25 | Process for preparation of 2-deoxy-2,2-difluoro-D-ribofuranosyl-3,5-hydroxy protected-1-alkyl and aryl sulfonates and their use in preparation of 2',2'-difluoro-2'-deoxy nucleosides |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07165782A true JPH07165782A (ja) | 1995-06-27 |
JP3659989B2 JP3659989B2 (ja) | 2005-06-15 |
Family
ID=22339311
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19836194A Expired - Fee Related JP3659989B2 (ja) | 1993-08-25 | 1994-08-23 | β−アノマーが豊富な2−デオキシ−2,2−ジフルオロ−D−リボフラノシル−3,5−ヒドロキシ保護−1−アルキルおよびアリールスルホネート中間体の立体選択的製造法 |
Country Status (9)
Country | Link |
---|---|
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EP (1) | EP0640614B1 (ja) |
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AT (1) | ATE145916T1 (ja) |
CA (1) | CA2130618C (ja) |
DE (1) | DE69401045T2 (ja) |
DK (1) | DK0640614T3 (ja) |
ES (1) | ES2094623T3 (ja) |
GR (1) | GR3022477T3 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006500375A (ja) * | 2002-08-21 | 2006-01-05 | アシュ スチーブンス,インコーポレイテッド | 9−β−アノマー性ヌクレオシド類似体の調製方法 |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5521294A (en) * | 1995-01-18 | 1996-05-28 | Eli Lilly And Company | 2,2-difluoro-3-carbamoyl ribose sulfonate compounds and process for the preparation of beta nucleosides |
EP2390257A1 (en) * | 1998-02-25 | 2011-11-30 | Emory University | 2'-fluoronucleosides |
KR20050059975A (ko) | 2001-06-22 | 2005-06-21 | 파마셋 인코포레이티드 | β-2'- 또는 3'-할로뉴클레오시드 |
US7214791B2 (en) * | 2004-07-01 | 2007-05-08 | Shenzhen Hande Technology Co., Ltd. | Method for preparation of 2′-deoxy-2′, 2′-difluoro-β-cytidine or pharmaceutically acceptable salts thereof by using 1,6-anhydro-β-d-glucose as raw material |
EP1812457A1 (en) * | 2004-07-30 | 2007-08-01 | Pharmaessentia Corp. | STEREOSELECTIVE SYNTHESIS OF ß-NUCLEOSIDES |
WO2006119347A1 (en) * | 2005-05-02 | 2006-11-09 | Pharmaessentia Corp. | STEREOSELECTIVE SYNTHESIS OF β-NUCLEOSIDES |
US8895531B2 (en) * | 2006-03-23 | 2014-11-25 | Rfs Pharma Llc | 2′-fluoronucleoside phosphonates as antiviral agents |
US8193339B2 (en) * | 2007-11-06 | 2012-06-05 | Pharmaessentia Corp. | Synthesis of β-nucleosides |
US20090274686A1 (en) * | 2008-05-02 | 2009-11-05 | Yat Sun Or | Nucleoside phosphonate derivatives |
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US3282921A (en) * | 1964-06-04 | 1966-11-01 | Syntex Corp | Halo-deoxynucleosides and processes for the preparation thereof |
DE2628202A1 (de) * | 1976-06-23 | 1977-12-29 | Max Planck Gesellschaft | Verfahren zur herstellung von 2'-substituierten-d-ribofuranosylpurinderivaten |
US4211773A (en) * | 1978-10-02 | 1980-07-08 | Sloan Kettering Institute For Cancer Research | 5-Substituted 1-(2'-Deoxy-2'-substituted-β-D-arabinofuranosyl)pyrimidine nucleosides |
FR2531962B1 (fr) * | 1982-08-17 | 1986-11-14 | Sandoz Sa | Nouveaux derives de la desoxyuridine, leur preparation et leur utilisation comme medicaments |
US4526988A (en) * | 1983-03-10 | 1985-07-02 | Eli Lilly And Company | Difluoro antivirals and intermediate therefor |
US4625020A (en) * | 1983-11-18 | 1986-11-25 | Bristol-Myers Company | Nucleoside process |
EP0184365B1 (en) * | 1984-12-04 | 1993-08-04 | Eli Lilly And Company | Improvements in the treatment of tumors in mammals |
CA1295998C (en) * | 1985-07-29 | 1992-02-18 | Sai P. Sunkara | Nucleosides and their use as antineoplastic agents |
US4751221A (en) * | 1985-10-18 | 1988-06-14 | Sloan-Kettering Institute For Cancer Research | 2-fluoro-arabinofuranosyl purine nucleosides |
US4965374A (en) * | 1987-08-28 | 1990-10-23 | Eli Lilly And Company | Process for and intermediates of 2',2'-difluoronucleosides |
EP0339161A1 (en) * | 1988-04-01 | 1989-11-02 | Merrell Dow Pharmaceuticals Inc. | Novel fluorophosphonate nucleotide derivatives |
JPH0232093A (ja) * | 1988-06-08 | 1990-02-01 | Merrell Dow Pharmaceut Inc | 抗レトロウィルスジフルオロ化ヌクレオシド類 |
HU906976D0 (en) * | 1989-11-13 | 1991-05-28 | Bristol Myers Squibb Co | Process for producing 2', 3'-didesoxy-2'-fluoarabinonucleoside analogues |
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US5256798A (en) * | 1992-06-22 | 1993-10-26 | Eli Lilly And Company | Process for preparing alpha-anomer enriched 2-deoxy-2,2-difluoro-D-ribofuranosyl sulfonates |
UA41261C2 (uk) * | 1992-06-22 | 2001-09-17 | Елі Ліллі Енд Компані | Спосіб одержання збагачених бета-аномером нуклеозидів |
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- 1993-08-25 US US08/111,578 patent/US5424416A/en not_active Expired - Lifetime
-
1994
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-
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