JPH07165450A - 石膏壁板組成物への添加剤及びその使用法 - Google Patents

石膏壁板組成物への添加剤及びその使用法

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JPH07165450A
JPH07165450A JP4096067A JP9606792A JPH07165450A JP H07165450 A JPH07165450 A JP H07165450A JP 4096067 A JP4096067 A JP 4096067A JP 9606792 A JP9606792 A JP 9606792A JP H07165450 A JPH07165450 A JP H07165450A
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sulfate
chelating agent
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water
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JP4096067A
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Timothy Thomson
チモシー・トムソン
Shirley A Smith
シヤーレイ・エイ・スミス
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WR Grace and Co Conn
WR Grace and Co
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WR Grace and Co Conn
WR Grace and Co
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 石膏スラリの水和速度を確実に、経済的に制
御することができる、石膏セメントへの添加剤を提供す
る。添加剤は、水溶性硫酸塩及び硬化遅延キレート化剤
の水溶液を含む。硬化遅延剤は、一般式 【化1】R2−(CH2CH2NR)m−R2 の水溶性化合物が好ましく、ここでmは2から4の整数
であり、少なくとも2個のRを酢酸基、及びそのアルカ
リ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム及びトリアル
カノールアミン塩から成る群より選び、残りのRは水素
原子である。本発明はさらに、与えられた適用に関する
加工パラメーターに基づいて決定する特定の比率で硫酸
塩及びキレート化剤を含む本発明の添加剤を加えること
により、石膏スラリの水和速度を制御する方法を提供す
る。 【効果】 本方法を用いて水和速度を制御し、ほとんど
どのような所望の速度でも水和を行うことができ、加工
条件及び/又は壁板特性を容易に最適化することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】本発明は、石膏組成物への添加剤、特に
石膏壁板に使用する組成物への添加剤に関する。さらに
本発明は、本発明の添加剤を使用することにより石膏壁
板の加工パラメーターを制御する方法に関する。
【0002】典型的に石膏壁板は、石膏組成物及び水を
含むスラリを、移動する紙のウェブ上に適用し、第2の
紙のウェブをスラリの表面上に重ね、その後所望の厚さ
に圧延することにより製造する。得られる紙/石膏サン
ドイッチを切断機に通し、そこで所望の長さのシートに
切断し、最後に炉に通してシートを硬化する。
【0003】壁板を経済的製造速度で製造するために、
多くの場合製造者は石膏が速く水和し、約3−5分で切
断するのに十分な硬度となるように、硫酸カリウムなど
の促進剤を石膏スラリに加える。有効量の促進剤を添加
すると、石膏の水和が速すぎて石膏スラリの粘度が非常
に高くなり、ペーパーウェブ上に正確に広がることがで
きず、亀裂及び泡立ちを生ずることが多い。極端な場
合、スラリはミキサー中で硬化することさえある。これ
らの問題を克服するために、壁板製造者は一般にキレー
ト化剤などの石膏セメント遅延剤を加える。多くの場
合、許容できるスラリを得るまでに数種類の促進剤及び
遅延剤の添加が試行錯誤され、消耗と浪費を生んでい
る。
【0004】加工性石膏スラリを得るこの方法は、強化
石膏壁板の製造には不利でさえある。石膏壁板の強度を
増すために、典型的には水減少剤を加えることにより石
膏スラリ中の含水量を下げる必要がある。スラリ中の含
水量を下げることにより、スラリの固体量が増加してス
ラリの粘度が増加する。ただ偶然に水和速度を制御し、
それによって石膏スラリの粘度及び流れ(レオロジー)
を制御する製造者には、すでにわずかに制御した方法に
おいてレオロジーに作用を及ぼす2つの無関係な加速と
水の減少という因子があるので、含水量を減少させるの
は困難である。
【0005】従って、石膏セメントスラリの水和速度を
容易に及び経済的に制御し、速い製造速度で高品質の石
膏壁板を製造するのにこれらのスラリを使用することが
できる方法の提供が望まれてきた。
【0006】
【発明の概略】本発明は、石膏スラリの水和速度を確実
に経済的に制御する、石膏セメントへの添加剤に関す
る。添加剤は、水溶性硫酸塩及び硬化遅延キレート化剤
の水溶液を含む。硬化遅延剤は、一般式が
【0007】
【化7】R2−(CH2CH2NR)m−R2 の水溶性化合物であることが好ましく、ここでmは2か
ら4の整数であり、少なくとも2個のRを酢酸基、及び
そのアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム及
びトリアルカノールアミン塩から成る群より選び、残り
のRは水素原子である。
【0008】硬化遅延剤は、一般式が
【0009】
【化8】R2N−(CH2n−NR2 の水溶性化合物であることもでき、ここでnは3から9
の整数であり、少なくとも2個のRをカルボキシ末端低
級アルキル基、及びそのアルカリ金属、アルカリ土類金
属、アンモニウム及びトリアルカノールアミン塩から成
る群より選び、残りのRは水素原子である。
【0010】本発明の好ましい具体化の場合、水溶性硫
酸塩は硫酸ナトリウムであり、硬化遅延キレート化剤は
ジエチレントリアミンペンタ酢酸(DTPA)のナトリ
ウム塩である。
【0011】方法に関して本発明は、与えられた適用に
関する加工パラメーターに基づいて決める特定の比率で
キレート化剤と硫酸塩を含む本発明の添加剤を加えるこ
とにより、石膏スラリの水和速度を制御する方法に関す
る。本方法を用いて、水和がほとんど所望の速度で進
み、加工条件及び/又は壁板特性を容易に最適化するこ
とができるように水和速度を制御することができる。
【発明の詳細な説明】
【0012】本文で使用する“石膏組成物”という言葉
は、石膏、すなわち硫酸カルシウム半水和物を主成分と
して有するすべての組成物を含む。このような組成物
は、さらに例えば砂、石灰及び有機添加剤を含むことが
できる。
【0013】石膏の硬化過程は、水性スラリ中で半水和
物(CaSO4・1/2H2O)の大部分の二水和物(C
aSO4・2H2O)への水和、及び二水和物結晶の絡み
合いによる凝集塊の形成を含むと理解されている。本文
で使用する“初期硬化”及び“最終硬化”という言葉
は、水和による全発熱に対する%により測定して、石膏
がそれぞれ10%及び90%水和する時間を言う。“親
指硬化”という言葉は、硬化中、中程度の圧力(例えば
人の親指による)により石膏表面に目に見えるくぼみが
残らない程度で石膏が硬化する時間を言う。典型的な親
指硬化は、石膏が約30%から60%水和した時に起こ
る。
【0014】図1は、典型的石膏壁板製造法の略図であ
り、図の下の線AEは石膏スラリの水和度に関して過程
中で重要な点を示す。
【0015】図に示した過程で、底部ペーパーウェブ1
はロール13から巻き出され、コンベアー9に沿って移
動する。同時に石膏、水及び他の必要成分を入り口3を
経てミキサー2に加え、混合してスラリ8を形成し、出
口4を経てペーパーウェブ1上にそれを堆積する。上部
ペーパーウェブ5は、ローラー6及び7の間を移動す
る。ローラー7はコンベアー9の上に固定された距離で
位置し、スラリ8の厚さを限定するために使用する。そ
の後未硬化壁板は切断機10に移動し、切断機が壁板を
各壁板部品11に切断し、その後各壁板部品を炉12で
硬化する。
【0016】理想的な場合、スラリがミキサーを出たば
かりの線AE上のA点では石膏の水和は起こらない。上
部ペーパーウェブがスラリの表面に接触するB点でもほ
とんど、あるいは全く水和が起こっていない、すなわち
初期硬化が起こっておらず、スラリが容易に流動して泡
及び気孔を形成することなく確実に所望の厚さとなるこ
とが望ましい。多量の固体/少量の水のスラリを使用し
た場合、スラリの粘度が増加せず適当な流動性が得られ
るようにB点の前での水和を最小におさえるのが肝要で
ある。しかし、壁板が切断機10(C点)に到達するま
でに、壁板を正確に切断するために石膏スラリは60−
80%水和していなければならない。従って通常B点を
過ぎるまで水和を遅延させ、C点までで急速に進むこと
が望ましい。切断後、板が炉に入るD点までに約100
%の水和が起こるのが好ましい。これが必要なのは、石
膏の水和に使用されなかった過剰の水が炉中で除去され
るので、この乾燥が実質的に水和が完了する前に起こっ
てはならないからである。典型的な過程の場合、B点は
A点から約0.2分後にあり、C点は約6.5分後、D
点は約7.5分後にある。
【0017】水和過程が上記のように進行する水和速度
は、典型的壁板製造法において有利である。ある他の壁
板製造の場合には、異なる水和速度が必要であろう。従
って本発明は、壁板製造者が石膏スラリの水和速度を、
その方法にとって最適な速度に容易に制御することがで
きる点で有利である。
【0018】石膏スラリの水和速度に対するそのような
制御は、与えられた適用に関する所望の加工パラメータ
ーに基づいて決定する特定の比率の水溶性硫酸塩と硬化
遅延キレート化剤を含む本発明の添加剤を、与えられた
量で石膏スラリに加えることにより行うことができる。
図2に示される通り、キレート化剤に対する硫酸塩の比
率が異なると各曲線の示すように水和速度が異なる。
【0019】初期硬化(10%水和)は比較的遅いが、
初期硬化後、最終硬化(90%水和)まで水和が急速に
進行するように比率を選ぶことができる。例えば硫酸ナ
トリウム及びDTPAのトナリウム塩を含む添加剤を使
用した場合、約94:6という重量比が図1に示す製造
法の場合の最適水和速度を与える。図2から、この添加
剤を含む石膏スラリは、硫酸塩のみを含むスラリと比較
して初期硬化が遅いという利点があることがわかる。実
際にこの組成物の初期硬化は添加剤を含まない石膏に相
当し、一方最終硬化はかなり速い。
【0020】他の適用の場合、所望の水和速度を得るた
めに異なる比率を選ぶことができる。与えられた適用に
関する好ましい比率は、添加剤で使用するために選んだ
特定の硫酸塩及びキレート化剤、石膏スラリの含水量、
壁板製造の加工速度、及び壁板に望まれる特性などの因
子に依存する。初期及び最終硬化の両方を遅延させるこ
とも、又は両方を促進することもできる。図3に示すよ
うなグラフを用いて所望の初期及び最終硬化時間に基づ
く適した比率を選択することができる。図3は、硫酸ナ
トリウム及びDTPAのナトリウム塩を含む添加剤を石
膏スラリに加えた場合に得られる初期及び最終硬化時間
の変化を示す。同一の初期硬化時間を保ちながら最終硬
化時間を加速したい場合、図3を参照して硫酸塩及びキ
レート化剤を約94:6の比率で含む添加剤を使用す
る。そうではなく、最終硬化時間を実質的に変化させず
に初期硬化を遅延させたい場合は、90:10の比率を
選ぶ。他の硫酸塩及びキレート化剤を含む本発明の添加
剤を用いた簡単な実験により同様のグラフを得ることが
できる。
【0021】キレート化剤に対する硫酸塩の有用な比率
は、約99:1から85:15の範囲である。ほとんど
の適用の場合に好ましい比率は、約98:2から90:
10であり、約96:4から約92:8がより好まし
い。典型的壁板製造の場合に最も好ましい比率は約9
4:6である。
【0022】得られる水和速度は、キレート化剤に対す
る硫酸塩のある比率を保ちながら本発明の添加剤の添加
量を変えることによっても制御することができる。比率
が約100:0から96:4の場合、添加剤の使用量が
多いほど初期及び最終硬化の両方が速い。比率が約9
6:4から93:7の場合、添加剤の使用量が多いほど
最終硬化は加速され初期硬化は大体同一のままである。
比率が93:7から88:12の場合、添加剤の使用量
が多いほど初期硬化が遅延され、最終硬化は大体同一の
ままである。比率が88:12を越えると、添加剤の使
用量が多いほど初期及び最終硬化の両方が遅延する。
【0023】本発明の添加剤の添加量は、上記の通り所
望の水和速度及び経済的因子に依存するであろう。一般
に0.5−8lbs/MSF(ポンド/千平方フィート
の壁板)の量が好ましく、1−4lbs/MSFが最も
好ましい。技術的に添加率は、典型的にポンド/千平方
フィートを用いて表され;固体石膏に対する重量%で表
した好ましい量は約0.03−約0.5%に相当し、最
も好ましい量は0.06−0.25%に相当する。添加
剤を多量に加えることができ、その場合石膏に従来の添
加剤を“過剰添加”した時に起こり得るミキサー中での
スラリの硬化、又は全く硬化しないなどの危険がないこ
とは有利である。
【0024】十分に水溶性で比較的濃厚な、例えば約1
0%固体の水溶液を形成するいずれの硫酸塩も本発明で
使用することができる。水溶性アルカリ金属又はアルカ
リ土類金属硫酸塩が好ましい。その中で、水に溶解し易
く、安価で入手し易いので硫酸ナトリウムが好ましい。
硫酸カリウムのような水溶性の低い硫酸塩は、一般に本
発明で使用するのに実用的でない。
【0025】本発明で使用することができるキレート化
剤は水溶性であり、石膏セメントに硬化遅延効果を有す
るものである。石膏セメントの硬化遅延剤としてのキレ
ート化剤の使用はU.S.特許3,304,189に記
載されており、その発明をここに参照として挿入する。
好ましいキレート化剤は、一般式
【0026】
【化9】R2−(CH2CH2NR)m−R2 の水溶性化合物であり、ここでmは2から4の整数であ
り、少なくとも2個のRを酢酸基、及びそのアルカリ金
属、アルカリ土類金属、アンモニウム及びトリアルカノ
ールアミン塩から成る群より選び、残りのRは水素原子
である。
【0027】硬化遅延剤は、一般式
【0028】
【化10】R2N−(CH2n−NR2 の水溶性化合物であることもでき、ここでnは3から9
の整数であり、少なくとも2個のRをカルボキシ末端低
級アルキル基、及びそのアルカリ金属、アルカリ土類金
属、アンモニウム及びトリアルカノールアミン塩から成
る群より選び、残りのRは水素原子である。
【0029】最も好ましいキレート化剤は、ジエチレン
トリアミンペンタ酢酸(DTPA)及びイミノジ酢酸の
硫酸塩、特に五硫酸塩である。キレート化剤の混合物も
使用することができる。
【0030】本発明の添加剤は、硫酸塩及びキレート化
剤を水と配合して均一の水溶液を得ることにより形成す
ることができる。この溶液は比較的濃厚である、すなわ
ち重量濃度が少なくとも10%、好ましくは約15%で
あり、貯蔵、運搬及び計量が容易であることが好まし
い。しかし添加剤により、より大きな割合の混合−水を
スラリに与えることが望ましい場合、もっと希釈された
溶液を使用することもできる。
【0031】上記の議論及び以下の実施例は、本発明の
好ましい具体化を例示するものであり、制限するもので
はない。本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、
同業者は他の変化及び修正を行うことができる。
【0032】
【実施例】実施例1 9.1:0.9の重量比の硫酸ナトリウム及びDTPA
五ナトリウム塩キレート化剤(HAMPEXR−80,
W.R.Grace & Co.−Conn.より商業
的に入手可能)の15%固体水溶液から成る本発明の添
加剤を、石膏壁板製造プラントで試験した。3回の試作
を行い、それぞれの場合に石膏組成物をピンミキサーで
混合して従来の石膏壁板製造ラインで使用し(図1参
照)、5/8”防火ボードを製造した。最初の試作では
(試作1)、焼成石膏のスラリ、核化剤、リグノスルホ
ネート、苛性カリ、澱粉及び水を含む従来の壁板組成物
を調製した(標準)。第2試作では(試作2)、同一の
壁板組成物に0.9lbs/MSFの本発明の上記添加
剤をさらに加えて調製した。第3の試作では(試作
3)、苛性カリ及びリグノスルホネートを含まずに石膏
組成物を調製した。従ってスラリには焼成石膏、核化
剤、澱粉、水及び本発明の添加剤が含まれる。先行技術
の添加剤を使用しないこの試作の場合、本発明の添加剤
をより多量の1.8lbs/MSFという添加量で用い
た。
【0033】試作1の場合、石膏組成物の混合に18ア
ンペアの電力が必要であった。混合後、組成物を底部紙
(図1のペーパーウェブ1)上に注いだ。組成物の流動
性は、加工に必要な最低であった。組成物を底部紙上に
置いたほとんど直後に、上部ペーパーウェブを石膏の表
面に置いた。その後壁板を所望の5/8”の厚さに圧延
した。壁板が製造ラインを通過する時に一定の間隔で親
指硬化を調べ、石膏スラリを置いた点から350±5フ
ィートで起こることがわかった。板が乾燥炉を通過(1
時間、105℃の温度に上昇)する前及び後の両方で石
膏から紙を剥がし、破損の状態を観察することにより、
紙の接着を調べた。両試験共、凝集破壊を示し、優れた
接着性を示した。乾燥後、板を切断し、仕上がった板が
どの程度きれいに切断されるかを決定した。板はフレー
キングを伴わずにきれいに切断された。
【0034】試作2で本発明の添加剤を添加すると、ス
ラリの流動性が増加したために組成物の混合に必要な電
力は3アンペア減少した。さらに紙の上に注ぐ時にスラ
リの流動性は顕著であり、添加剤を加えることにより初
期硬化が遅延したことを示す。この試作の場合親指硬化
は305±5フィートで起こり、標準試作の場合よりか
なり早い。紙接着性は、乾燥前及び後で非常に良好であ
った。乾燥後板を切断する時に、フレーキングがいくら
か起こった。
【0035】先行技術の添加剤を除き、本発明の添加剤
のみを使用した試作3の場合、混合にはわずか12アン
ペアしか必要としなかった。さらにスラリの流動性が非
常に増加したので、壁板をより強化したい場合に製造者
はスラリの含水量を減少させることができた。親指硬化
は310±5フィートで起こった。この場合も紙の接着
性は良好であり、切断時にフレーキングを伴わず、板を
きれいに切断することができた。
【0036】この製造試験の結果は、本発明の添加剤の
使用により混合が容易になるためエネルギー費を非常に
下げられることを示している(この場合33%の減
少)。添加剤により流動性が実質的に増すため、製造者
は必要な場合に含水量を減少させることができる。同時
に、スラリの水和速度(ここでは水和率により測定)が
上昇し、製造ラインをより速より有効な速度で運転する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、典型的石膏壁板製造法の略図である。
【図2】図2は、硬化遅延キレート化剤に対する水溶性
硫酸塩の比率の異なる本発明の添加剤を含む石膏セメン
ト組成物の水和速度を示す。
【図3】図3は、キレート化剤に対する硫酸塩の比率の
異なる本発明の添加剤により製造した、初期硬化時間と
最終硬化時間の変化を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 24:12) A 103:24 (72)発明者 シヤーレイ・エイ・スミス アメリカ合衆国マサチユセツツ州02169ク インシー・スイート707・サザーンアーテ リー1047

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石膏セメント組成物への添加剤におい
    て: a)水溶性硫酸塩; b)硬化遅延キレート剤;及び c)水;を含み、添加剤が水溶液の形態であり、硫酸塩
    対キレート化剤の重量比が約99:1から約85:15
    であることを特徴とする添加剤。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の添加剤において、硫酸
    塩が水溶性アルカリ金属又はアルカリ土類金属硫酸塩で
    あることを特徴とする添加剤。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の添加剤において、キレ
    ート化剤が一般式 【化1】R2−(CH2CH2NR)m−R2 の水溶性化合物であり、ここでmが2から4の整数であ
    り、少なくとも2個のRを酢酸基、及びそのアルカリ金
    属、アルカリ土類金属、アンモニウム及びトリアルカノ
    ールアミン塩から成る群より選び、残りのRが水素原子
    であることを特徴とする添加剤。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の添加剤において、キレ
    ート化剤が一般式 【化2】R2N−(CH2n−NR2 の水溶性化合物であり、ここでnが3から9の整数であ
    り、少なくとも2個のRをカルボキシ末端低級アルキル
    基、及びそのアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモ
    ニウム及びトリアルカノールアミン塩から成る群より選
    び、残りのRが水素原子であることを特徴とする添加
    剤。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の添加剤において、キレ
    ート化剤がジエチレントリアミンペンタアセテートのナ
    トリウム塩であることを特徴とする添加剤。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載の添加剤において、硫酸
    塩が硫酸ナトリウムであることを特徴とする添加剤。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の添加剤において、溶液
    中の全固体量に対して少なくとも10%の重量濃度の硫
    酸塩及びキレート化剤を含むことを特徴とする添加剤。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の添加剤において、硫酸
    塩対キレート化剤の重量比が約98:2から90:10
    であることを特徴とする添加剤。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の添加剤において、硫酸
    塩対キレート化剤の重量比が96:4から92:8であ
    ることを特徴とする添加剤。
  10. 【請求項10】 石膏セメント組成物において: a)水溶性硫酸塩; b)硬化遅延キレート化剤; c)石膏セメント;及び d)水;を含み、ここで要素a)及びb)が約99:1
    から85:15の重量比で存在することを特徴とする組
    成物。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の組成物において、
    要素a)及びb)が約96:4から92:8の重量比で
    存在することを特徴とする組成物。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載の組成物において、
    硫酸塩が水溶性アルカリ金属又はアルカリ土類金属亜硝
    酸塩であることを特徴とする組成物。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の組成物において、
    硫酸塩が硫酸ナトリウムであることを特徴とする組成
    物。
  14. 【請求項14】 請求項10に記載の組成物において、
    硫酸塩及びキレート化剤が固体石膏に対して約0.03
    −0.5重量%の合計量で存在することを特徴とする組
    成物。
  15. 【請求項15】 請求項10に記載の組成物において、
    キレート化剤が一般式 【化3】R2−(CH2CH2NR)m−R2 の水溶性化合物であり、ここでmが2から4の整数であ
    り、少なくとも2個のRを酢酸基、及びそのアルカリ金
    属、アルカリ土類金属、アンモニウム及びトリアルカノ
    ールアミン塩から成る群より選び、残りのRが水素原子
    であることを特徴とする組成物。
  16. 【請求項16】 請求項10に記載の組成物において、
    キレート化剤が一般式 【化4】R2N−(CH2n−NR2 の水溶性化合物であり、ここでnが3から9の整数であ
    り、少なくとも2個のRをカルボキシ末端低級アルキル
    基、及びそのアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモ
    ニウム及びトリアルカノールアミン塩から成る群より選
    び、残りのRが水素原子であることを特徴とする組成
    物。
  17. 【請求項17】 請求項10に記載の組成物において、
    キレート化剤がジエチレントリアミンペンタアセテート
    のナトリウム塩であることを特徴とする組成物。
  18. 【請求項18】 石膏セメント組成物の水和速度の制御
    法において、水溶性硫酸塩及び硬化遅延キレート化剤を
    99:1から90:10の重量比で含む添加剤を該組成
    物に加える段階を含むことを特徴とする方法。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の方法において、硫
    酸塩対キレート化剤の重量比が約96:4から92:8
    であることを特徴とする方法。
  20. 【請求項20】 請求項18に記載の方法において、添
    加剤が固体石膏に対して0.03−0.5重量%の量で
    存在することを特徴とする方法。
  21. 【請求項21】 請求項18に記載の方法において、添
    加剤が水溶液の形態であることを特徴とする方法。
  22. 【請求項22】 請求項18に記載の方法において、硫
    酸塩がアルカリ金属又はアルカリ土類金属硫酸塩である
    ことを特徴とする方法。
  23. 【請求項23】 請求項22に記載の方法において、硫
    酸塩が硫酸ナトリウムであることを特徴とする方法。
  24. 【請求項24】 請求項18に記載の方法において、キ
    レート化剤がジエチレントリアミンペンタアセテート五
    ナトリウム塩であることを特徴とする方法。
  25. 【請求項25】 請求項10に記載の組成物において、
    硫酸塩対キレート化剤の重量比が約98:2から90:
    10であることを特徴とする組成物。
  26. 【請求項26】 請求項18に記載の方法において、キ
    レート化剤が一般式 【化5】R2−(CH2CH2NR)m−R2 の水溶性化合物であり、ここでmが2から4の整数であ
    り、少なくとも2個のRを酢酸基、及びそのアルカリ金
    属、アルカリ土類金属、アンモニウム及びトリアルカノ
    ールアミン塩から成る群より選び、残りのRが水素原子
    であることを特徴とする方法。
  27. 【請求項27】 請求項18に記載の方法において、キ
    レート化剤が一般式 【化6】R2N−(CH2n−NR2 の水溶性化合物であり、ここでnが3から9の整数であ
    り、少なくとも2個のRをカルボキシ末端低級アルキル
    基、及びそのアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモ
    ニウム及びトリアルカノールアミン塩から成る群より選
    び、残りのRが水素原子であることを特徴とする方法。
  28. 【請求項28】 石膏壁板の製造法において: a)石膏、水及び i)水溶性硫酸塩;及び ii)硬化遅延キレート化剤から成る添加剤を含む石膏
    スラリを形成し、 b)該スラリを、移動するペーパーウェブ上に堆積し; c)該スラリの表面上に第2のペーパーウェブを置き; d)所望の厚さの壁板が形成されるようにスラリの厚さ
    を限定し; e)該壁板を所望の長さの各壁板部品に切断し; f)該壁板部品を乾燥する段階を含むことを特徴とする
    方法。
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