JPH0716506A - スプレーガン - Google Patents

スプレーガン

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JPH0716506A
JPH0716506A JP21083193A JP21083193A JPH0716506A JP H0716506 A JPH0716506 A JP H0716506A JP 21083193 A JP21083193 A JP 21083193A JP 21083193 A JP21083193 A JP 21083193A JP H0716506 A JPH0716506 A JP H0716506A
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JP
Japan
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valve
piston
pistons
paint
spray gun
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JP21083193A
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English (en)
Inventor
Shinichi Fukase
真一 深瀬
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Anest Iwata Corp
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Anest Iwata Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動ガンの塗料弁の作動のために採用され、
小型化のためにダブルピストン構造を有した弁作動機構
において、メンテナンス時等における分解、組立を容易
とする。 【構成】 第1および第2ピストン125A,125B
間を空気的に封止する隔壁135の外周部に、シリンダ
をなす弁作動機構本体内壁に対して摺動方向に自由度の
あるシール構造を採用し、ニードル弁107、軸部上3
0、第1ピストン125A、第2ピストン125Bおよ
び隔壁135等からなる弁作動部組立体を本体に対して
一体に着脱できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スプレーガンに関し、
特に塗装ロボットやレシプロケータなどの自動塗装シス
テム等に用いられる自動スプレーガンの塗料弁機構に用
いて好適な弁作動機構の改良を図ったものである。
【0002】
【従来の技術】従来スプレーガンとしては、操作者によ
る引金の操作力をそのまま圧縮空気の噴射および塗料の
供給のオン・オフを行う機構に伝達するものが広く用い
られていたが、操作者の手指の疲労を軽減する目的で、
あるいは塗装ロボット等自動塗装システムへの対応の要
請から、近年では塗料供給のオン・オフを行うための弁
(ニードル弁)の開閉動作を行わせる塗料弁作動機構に
エアピストンを用いた構成が多く採用されるに至ってい
る。またスプレーガン自体の小型化あるいは軽量化の要
請も強く、その一環として塗料弁機構ないしその作動機
構の小型軽量化が図られている。これら要請に鑑みて、
本出願人は、実開昭63−46957号において、塗料
弁作動機構の主要部をなすエアピストンを主、副のダブ
ルピストン構造とした構成を提案している。図1はその
ような構成を採用したスプレーガンの構成例を示す。こ
こで、201はガン本体202の中央に挿通したニード
ル弁であり、ガン先端部の塗料ノズル203にその先端
部が臨んでおり、ニードル弁201の後端部には主ピス
トンとなる第1ピストン204と副ピストンとなる第2
ピストン205とが同一軸上に設けられている。これら
第1,第2ピストン204,205は隔壁に兼用された
ピストンガイド216によって気密に仕切られた第1,
第2ピストン室206,207にそれぞれ挿入されてい
る。これらピストン室のピストンによって区画された図
中左側の室部分は、ガン本体の基部に配された圧縮空気
供給用ジョイントに臨む空気通路208にそれぞれに連
通し、一方図中右側の室部分は抜気孔209,210を
介して大気に連通している。また、第1,第2ピストン
204,205の図中右側の室部分にはそれぞればね2
11,212が設けられて、第1,第2ピストンに図中
左方向へ向かう移動習性を付与している。また、ニード
ル弁1の後端部付近は第1,第2ピストン204,20
5を連結する連結部材230に挿通され、後端部には係
止部213が取り付けられて連結部材230と係合でき
るようにされている。さらに、この係止部213と第1
ピストンとの間にニードル弁ばね214が介挿されてい
る。
【0003】215は第1ピストン204の後面に位置
する調整つまみ、216は第1,第2ピストン室20
6,207間に位置するピストンガイドであり、両ピス
トン室間を空気的に封止する隔壁に兼用されている。ま
た、217は第2ピストン205の前面に位置してニー
ドル弁201が挿通されるパッキンガイド、219はガ
ン本体202の前方下部に取り付けられ塗料ノズル20
3に連通する塗料ジョイント、220はガン本体202
の先端部に取り付けられた空気キャップである。かかる
構成の動作を概説するに、空気用ジョイント218より
圧縮空気すなわち吹き付け空気を兼ねるピストン作動空
気が空気通路208に導入されると、主ピストンたる第
1ピストン204が受圧されてばね211の付勢力に抗
し後方(図の右方向)に引かれる。一方これと同時に、
空気通路208に臨む副ピストンたる第2ピストン20
5もばね212に抗して後方に引かれ、これらピストン
204、205の合計受圧面積分の全圧力にてピストン
押しばね211、212を押し込み、さらに係止部21
3と連結部材230との係合後にはニードル弁ばね21
4をもたわませてニードル弁を変位させ、これによって
塗料通路の開放すなわち塗料の噴射が行われる。また圧
縮空気の供給が断たれ、空気通路が排気されれば各部ば
ねの付勢力によってピストン204,205およびニー
ドル弁が復帰し、塗料通路が閉塞される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる構成は、第1お
よび第2ピストンの合計の受圧面積に作用する圧縮空気
の全圧力で各部ばねが押し込まれる構成となっているの
で、ピストン径を大としなくても受圧面積の増大すなわ
ち安定性かつ応答性の高いニードル弁の開放動作が得ら
れ、ピストン径ないし弁作動機構、ひいてはニードル弁
ユニットやこれを適用するスプレーガンの小型化および
ニードル弁の低圧作動化に資するところが大きい。しか
し、スプレーガンは所望の性能維持ないしは作動不良解
消のために修理、洗浄等のメンテナンス作業が実施され
ることがあり、特に塗料経路の開閉を行うニードル弁な
どの塗料弁機構ないしその作動機構においてはピストン
の作動不良や塗料漏れ等の問題を解消すベくそのような
機会が多い。しかるに上記構成では、第1および第2ピ
ストン間を空気的に封止する隔壁は、弁作動機構を収納
する本体内壁に固着されているものであったために、弁
作動機構の脱着を行うには第1ピストン、隔壁、所定の
バネ、第2ピストンを順次に取り外しまたは組み立てて
行かなければならず、メンテナンスないし交換時の操作
性に問題があり、また取り外した部品が紛失しないよう
注意を要するものであった。本発明は、かかる問題点に
鑑みてなされたもので、スプレーガン、特に塗料弁機構
ないしその作動機構のメンテナンス時等における分解、
組立の作業を容易とすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明スプ
レーガンは、塗料ノズルに至る塗料供給路上に位置し、
該塗料供給路の開閉を行う弁を圧縮空気の導入の有無に
応じて開閉させるエアピストン形態の弁作動機構を具備
したスプレーガンにおいて、前記弁作動機構は、前記弁
に接続された軸部と、該軸部に間隔をおいて固着された
少なくとも2つのピストンと、それらピストンを収納す
るシリンダと、前記2つのピストン間の前記軸部上に配
設され、前記軸部の摺動を受容可能かつ前記シリンダに
対して摺動可能なシール構造を有した隔壁と、を具え、
前記少なくとも2つのピストンのそれぞれによって区画
される一方のピストン室部分のそれぞれに前記圧縮空気
の導入を行うようになし、かつ他方のピストン室部分を
大気に連通させるとともに、前記少なくとも2つのピス
トンを前記弁が前記塗料供給路を閉塞する方向に付勢す
るばねを設けてなることを特徴とする。ここで、前記弁
は、先端部において前記塗料供給路の一部をなす開口を
有したシート部材の当該開口内に突入して着座すること
により前記塗料供給路の閉塞を行うとともに、後方に向
かって延在し前記軸部に連結されるニードル弁の形態を
有するものとすることができる。
【0006】
【作用】本発明によれば、塗料供給路の開閉を行う弁を
圧縮空気の導入の有無に応じて開閉させるエアピストン
形態の弁作動機構を具備するスプレーガン、すなわち自
動ガンにおいて、小型化のために弁作動機構にダブルピ
ストン構造を採用するとともに、第1および第2ピスト
ン間を空気的に封止する隔壁の外周部に、シリンダをな
す弁作動機構本体内壁に対して摺動方向に自由度のある
シール構造を採用したので、塗料弁、該弁に連続する軸
部、第1ピストン、第2ピストンおよびこれらピストン
間に配設される隔壁等からなる弁作動部組立体を本体に
対して一体に着脱できるようになる。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を詳細に説明す
る。図2ないし図4は本発明スプレーガンの一実施例を
示し、図2はその背面図、図3および図4は、それぞ
れ、図2に示すA−A線およびB−B線の側断面図であ
る。これら図において、樹脂成形でなる略円筒形状のス
プレーガン本体Sは、ジョイント32Cおよび32Pに
取り付けられるエアホースを介して接続された不図示の
コンプレッサ等より圧縮空気の供給を受け、それぞれ、
塗料ノズル2先端付近の中心空気穴1Cおよびキャップ
1に設けた側面空気穴1Sに圧縮空気を導くべく構成さ
れた空気通路を有している。ここで中心空気穴1Cは塗
料を吸い上げるための真空状態を作り出す機能を有し、
塗料ノズル2先端と同心に位置づけられる。側面空気穴
1Sはキャップ1に突設した一対の角部の内側面にそれ
ぞれ設けられ、ここから噴出する空気によって楕円形状
のパターンを形成するために設けられる。また320は
エアホースを介して接続された不図示のコンプレッサ等
より圧縮空気の供給を受けるジョイントであり、当該圧
縮空気は、不図示の空気通路を介して、後述するニード
ル弁ユニット100の塗料弁機構を開閉させるための弁
作動機構に導かれる。
【0008】接地した被塗装物と対向させるべく塗料ノ
ズル2の先端中心部分より突出させた電極ピン3Pは、
高電圧ケーブル3を介して負の高電圧が印加される。不
図示の塗料ポンプ等塗料圧送手段から塗料ホース21を
介して供給された塗料は、ニップル20の内部通路から
不図示の連通路を経てニードル弁ユニット100内の塗
料供給路101に導入され、さらにニードル弁107の
先端部とシート119との間に形成される間隙部分およ
びガン本体内通路20Aを介して塗料ノズル2に導か
れ、圧縮空気の噴射に伴う霧化および高電圧の印加に伴
う帯電がなされて塗装作業に供される。本例において
は、略円筒形状を有するガン本体Sの中心軸線に沿って
ガン本体背面(図2参照)から塗料ノズル2に向かう方
向に延在する空洞部に高電圧ケーブルを配置し、ノズル
先端に位置する電極ピン3Pに対してそのままその中心
軸線に沿った電気的配線を施している。ガン本体を射出
成形でなる円筒状の樹脂の母材を用いて形成する場合、
円筒状母材の射出成形時の樹脂の硬化は冷却された金型
に接触する周面部から進行して行くために、中心軸付近
にボイドが集まり易い。ボイドが残留しているとガン本
体の機械的強度が低下するのみならず、本例のような静
電塗装では高電圧の印加に伴って放電破壊が生じる恐れ
もある。そのため従来は母材の中心軸線に沿って穴を切
削し、ボイドが存在する樹脂部分を空洞化するとともに
その部分にニードル弁セットを配置していたのに対し
て、本例ではここに高電圧ケーブルないし電極ピンに対
する配線部材を配している。本例によれば、高電圧ケー
ブル3から電極ピン3Pに至る配線部をほぼ一直線状に
形成できるので、中心軸から偏心した軸線上に高電圧ケ
ーブルを受容する構成、すなわち中心軸線上に位置する
電極ピンにむかって屈曲した配線部を形成する場合に比
べて、電気的接点部分の構成を簡略化し、かつその信頼
性を向上できる。
【0009】また、本例では、従来中心軸線にそって配
置されていた塗料弁機構を中心軸に対し外方に偏倚した
位置に配置するとともに、ニードル弁107、後述する
弁作動機構および塗料シール120を含むニードル弁ユ
ニット100としてガン本体Sに対して図中矢印で示す
方向に着脱可能な構成としている。すなわち、本例のニ
ードル弁ユニット100は、ニードル弁107の摺動を
受容するシリンダ部121に刻設した雄ネジ121Aを
ガン本体に設けた雌ネジ121Bに螺着させることによ
って取り付けられており、ガン本体の汚れ防止用カバー
5を取り外して、もしくはカバー5の所定部分に設けた
開口を介してスパナ等の工具を所定の係合部105に係
合させて操作を施し、雄ネジ121Aおよび雌ネジ12
1Bの螺合を行わせ、あるいはその解除を行うようにす
ることによって着脱を行うことができるようにしてあ
る。従って、本実施例によれば、ニードル弁やその作動
機構の修理、洗浄等の作業にあたってスプレーガン自体
を塗装ロボットなどの自動塗装システムの組み付け部位
から取り外す必要はなく、ニードル弁ユニット100の
みをスプレーガン本体Sから取り外して所要の作業を実
施すれば足り、また、その作業後にはスプレーガン本体
への組付けを行えば足りることになる。したがってま
た、スプレーガンの取り付け対象が塗装ロボットである
場合にも、再度のティーチングが不要となる。さらに本
実施例においては、ニードル弁ユニット100自体にメ
ンテナンスを施す際の分解、修理ないし洗浄および組立
作業を容易とすべく、内蔵する弁作動機構に改良を加え
ている。図5を用いて本例のニードル弁ユニット100
の、特に弁作動機構を詳しく説明する。
【0010】図5において、130はニードル弁107
に連結して作動機構の中心軸線方向に延在する軸部であ
り、この軸部130に所定間隔をおいて第1ピストン1
25Aおよび第2ピストン125Bが固着されている。
これらピストンの図中左側の室部分161L,163L
には、ガン本体側の空気通路50、ガン本体とニードル
弁作動部との間の空隙部51およびニードル弁作動部の
空気導入口133Aおよび133Bを介して作動用圧縮
空気の導入および排気が可能であり、当該導入および排
気に応じてピストン125A,125Bがそれぞれ図中
右方向および左方向に移動可能となっている。135は
第1ピストン125および第2ピストン125の間に介
挿された隔壁であり、軸部130の摺動を受容可能に、
かつシリンダをなすニードル弁ユニット本体の内壁に対
して摺動可能に取り付けられている。153は第1およ
び第2ピストン125A、125Bの外周部に設けたV
パッキン、155は隔壁135と軸部130との摺動部
分に設けたOリング、157は隔壁135とシリンダを
なすユニット本体内壁との摺動部に設けたOリング、1
59は第2ピストン125Bの軸部130に対する位置
設定を行うための部材である。140はニードル弁10
1、軸部130、第1ピストン125A、第2ピストン
125Bおよび隔壁135等からなる弁作動部組立体を
ニードル弁ユニット本体に対して着脱する等に用いられ
る操作部材であり、雌ネジを刻設したボア部141を有
し、軸部130の軸端部を螺着させて上記弁作動部組立
体の保持を行っている。そして弁作動部組立体をニード
ル弁ユニット本体に対して装着するときには、塗料調節
ガイド128を取り外した状態で弁作動部組立体をニー
ドル弁ユニット本体に対し図中右方向に押し込みを行え
ばよく、一方取り外し時にはたとえばボア部141にボ
ルト等を螺着させた上で図中右方向に引き抜きを行えば
よい。
【0011】なお、装着時の押し込み動作に関連して第
1ピストン125Aが隔壁135に当接し、押し込みの
動作によっては隔壁の角部がユニット本体の係止部15
1に係止されず、隔壁135の位置決めがなされていな
いままとなっていることがあるが、しかしガン使用時の
作動用圧縮空気の導入によって第1ピストン125Aか
ら隔壁135が離隔して係止部151に当接し、隔壁1
35の位置決めがなされるとともに第1ピストン125
Aの左側には所定の空間が確保される。図2に示したつ
まみ部分128Aが組み合わされた塗料調節ガイド12
8は、つまみ128Aの操作に応じて図中左右方向の所
望位置に設定され、内部に操作部材140の端部とこれ
に対向可能に設けた凸部128Bとの係合位置、すなわ
ちニードル弁107の変位量を規定して塗料供給量の調
節を行う。127は塗料調節ガイド128と第1ピスト
ン125Aとの間に設けた圧縮ばねであり、第1ピスト
ン125Aないし弁作動部組立体を介してニードル弁1
07を図中左方向に付勢する。なお、第1ピストンAと
塗料調節ガイド128とによって形成されるピストン室
部分161Rは、塗料調節ガイド128に設けた抜気口
128Cを介して大気と連通し、第2ピストン125B
と隔壁130とによって形成されるピストン室部分16
3Rは、当該空間に臨む開口と軸端部すなわち空間16
1に臨む開口とを連通させてなる軸部130内通路13
0Aを設けることによって大気と連通している。従っ
て、ピストン125A,125Bは、作動用圧縮空気の
導入またはばね127の付勢力の作用にともなって、円
滑に図中右方向または左方向に変位する。以上の構成に
おいて、不図示の空気供給部よりガン本体側の空気通路
50、ガン本体とニードル弁作動部との間の空隙部51
およびニードル弁作動部の空気導入口133Aおよび1
33Bを介して第1および第2ピストン125A,12
5Bの図5中左側の室へ圧縮空気が導入されると、これ
らピストンが固着された軸部130は復帰ばね127の
付勢力に抗して図中右方向へ移動し、これに伴ってニー
ドル弁107先端部が塗料供給路に設けたシート119
より離脱して塗料の噴射が可能となる。また、その圧縮
空気の導入が断たれ、かつピストンの左側の室内が排気
されればピストン125A,125Bは復帰ばね127
の付勢力によって図中左方向へ移動し、ニードル弁10
7は塗料出口の閉塞方向に変位してシート119に着座
することにより塗料の噴射が停止される。
【0012】本例においては、第1および第2ピストン
125A,125Bの合計の受圧面積に作用する圧縮空
気の全圧力でばね127が押し込まれる構成となってい
るので、ピストン径を大としなくても受圧面積の増大す
なわち安定性かつ応答性の高いニードル弁の開放動作が
得られ、ピストン径ないし弁作動機構、ひいてはニード
ル弁ユニットやこれを適用するスプレーガンの小型化お
よびニードル弁の低圧作動化を達成できる。かかる構成
は基本的には本出願人が実開昭63−46957号にて
提案した構成を採用している。しかし当該提案では、第
1および第2ピストン間を空気的に封止する隔壁は、弁
作動機構を収納する本体内壁に固着されているものであ
ったために、弁作動機構の脱着を行うには第1ピスト
ン、隔壁、所定のバネ、第2ピストンを順次に取り外し
または組み立てて行かなければならず、メンテナンスな
いし交換時の操作性に問題があり、また取り外した部品
が紛失しないよう注意を要するものであった。これに対
し、本例による弁作動機構は、第1および第2ピストン
間を空気的に封止する隔壁の外周部に、ユニット本体内
壁に対して摺動方向に自由度のあるシール構造を採用し
たので、ニードル弁107、軸部130、第1ピストン
125A、第2ピストン125Bおよび隔壁135等か
らなる弁作動部組立体をニードル弁ユニット本体に対し
て一体に着脱でき、そのような問題を解消できる。
【0013】なお、以上の実施例においては本発明を静
電ガン形態の自動スプレーガンに適用した場合について
説明したが、本発明の適用対象は静電ガンに限られない
のは勿論である。また、塗装ロボットなどの自動塗装シ
ステムに用いられる自動ガンのみならず、操作者の手指
の疲労を軽減すべく、外部から塗料弁の作動を行うため
に圧縮空気の導入を受け、これに応じて動作する弁作動
機構を有するハンドガン等にも本発明は有効に適用でき
る。さらに、上述の実施例においては弁作動機構のピス
トン部を2個設けたが、作動圧力の大きさ、弁作動機構
ないしニードル弁ユニットやガン本体の寸法の許容度、
ピストンの摺動抵抗等の要素を勘案してピストンを3個
以上設けることができるのは言うまでもない。また上例
ではスプレーガン本体に吹き付け用、吹き付けパターン
調整用およびピストン作動用の圧縮空気を導入する3つ
のジョイントを設けているが、これらのうち少なくとも
2つを共通化し、本体内空気通路ないし対応各部の構成
を適宜定めることもできる。加えて、上例では弁作動機
構をガン本体に対して着脱自在なユニットとした塗料弁
機構に配設した場合について述べたが、本発明はこのよ
うな形態にのみ限定されないのは勿論である。また、第
1、第2ピストンが取り付けられる軸部分の連結構造
や、その周辺の復帰ばねの構造等に関して、上記実開昭
63−46957号公報に記載されたような構成を採用
することもできる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
塗料供給路の開閉を行う弁を圧縮空気の導入の有無に応
じて開閉させるエアピストン形態の弁作動機構を具備す
るスプレーガン、すなわち自動ガンにおいて、小型化の
ために弁作動機構にダブルピストン構造を採用するとと
もに、第1および第2ピストン間を空気的に封止する隔
壁の外周部に、シリンダをなす弁作動機構本体内壁に対
して摺動方向に自由度のあるシール構造を採用したの
で、塗料弁、該弁に連続する軸部、第1ピストン、第2
ピストンおよびこれらピストン間に配設される隔壁等か
らなる弁作動部組立体を本体に対して一体に着脱できる
ようになり、スプレーガン、特に塗料弁機構ないしその
作動機構のメンテナンス時等における分解、組立の作業
が容易となる。
【0015】
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の自動スプレーガンの構成を示す側断面図
である。
【図2】本発明スプレーガンの一実施例を示す背面図で
ある。
【図3】本発明スプレーガンの一実施例を示し、図2に
示すA−A線の側断面図である。
【図4】本発明スプレーガンの一実施例を示し、図2に
示すB−B線の側断面図である。
【図5】図3に示したニードル弁ユニットにおける弁作
動機構の拡大図である。
【0016】
【符号の説明】
1 空気キャップ 2 塗料ノズル 3 高電圧ケーブル 3P 電極ピン 107 ニードル弁 127 ばね 119 シート 118 塗料調節ガイド 32C,32P,320 ジョイント 50 作動圧縮空気通路 100 ニードル弁ユニット 101 塗料供給路 121 シリンダ部 125A,125B ピストン 130 軸部 135 隔壁 140 操作部材 152 係止部 S スプレーガン本体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗料ノズルに至る塗料供給路上に位置
    し、該塗料供給路の開閉を行う弁を圧縮空気の導入の有
    無に応じて開閉させるエアピストン形態の弁作動機構を
    具備したスプレーガンにおいて、前記弁作動機構は、前
    記弁に接続された軸部と、該軸部に間隔をおいて固着さ
    れた少なくとも2つのピストンと、それらピストンを収
    納するシリンダと、前記2つのピストン間の前記軸部上
    に配設され、前記軸部の摺動を受容可能かつ前記シリン
    ダに対して摺動可能なシール構造を有した隔壁と、を具
    え、前記少なくとも2つのピストンのそれぞれによって
    区画される一方のピストン室部分のそれぞれに前記圧縮
    空気の導入を行うようになし、かつ他方のピストン室部
    分を大気に連通させるとともに、前記少なくとも2つの
    ピストンを前記弁が前記塗料供給路を閉塞する方向に付
    勢するばねを設けてなることを特徴とするスプレーガ
    ン。
  2. 【請求項2】 前記弁は、先端部において前記塗料供給
    路の一部をなす開口を有したシート部材の当該開口内に
    突入して着座することにより前記塗料供給路の閉塞を行
    うとともに、後方に向かって延在して前記軸部に連結さ
    れるニードル弁の形態を有することを特徴とする請求項
    1に記載のスプレーガン。
JP21083193A 1993-06-29 1993-06-29 スプレーガン Pending JPH0716506A (ja)

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JP21083193A Pending JPH0716506A (ja) 1993-06-29 1993-06-29 スプレーガン

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE202012006182U1 (de) 2012-06-27 2013-07-01 Harald Adolf Sonnleitner Zerstäuber zum Zerstäuben eines Beschichtungsmittels

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