JPH0716388U - 音声認識スイッチアダプタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スイッチ操作を伴うことなく、各種電気機器
のオン・オフを行うことができるようにした音声認識ス
イッチアダプタを提供する。 【構成】 スイッチ回路４はシステム制御部５から出力
されるオン信号により、両プラグ２，３間を導通状態に
し、かつ、オフ信号により遮断状態にする開閉機能を有
している。マイク６から出力される音声波形はＡ／Ｄ処
理部７にてデジタルデータに変換されて、音声認識処理
部８に入力される。音声認識処理部８は、Ａ／Ｄ処理部
７を介して入力された入力波形データと、予め記憶され
ているオン・オフ動作用音声の波形データとを比較し
て、オン・オフ一致信号をシステム制御部５に出力す
る。システム制御部５は、音声認識処理部８からオン一
致信号が入力された際にはオン信号を、オフ一致信号が
出力された場合にはオフ信号を、各々スイッチ回路４に
出力する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、入力された音声により電源と負荷との間をオン・オフする音声認識 スッチアダプタに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、蛍光灯等の電気機器にあってはオン・オフを遠隔操作するための装置と して、リモートコントロール装置が用いられている。このリモートコントロール 装置は、オン・オフスイッチ等が配設され送信ユニットと、電気機器側に配置さ れ送信ユニットからの赤外線信号を受信する受信回路等から構成され、送信ユニ ット側でのスイッチ操作により、当該電気機器をオン・オフし得る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このようなリモートコントロール装置を用いた電気機器にあっ ては、オン・オフに際しては送信ユニットに設けられているスイッチを操作する 必要がある。よって、寝転んだ姿勢や両手を用いた作業中に蛍光灯をオン・オフ する際の操作が煩雑となるとともに、暗い状態で蛍光灯を点灯させる場合には、 手探りで送信ユニットを見つけ出してからスイッチ操作を行わなければならず、 迅速に蛍光灯を点灯させることができない。また、送信ユニットは、屋内に配備 しておくことが通常であることから、帰宅した際に屋外から蛍光灯を点灯させた り、あるいは消し忘れた蛍光灯を屋外から消灯させることも不可能となるもので あった。

【０００４】 本考案は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、スイッチ操作 を伴うことなく、各種電気機器のオン・オフを行うことができるようにした音声 認識スイッチアダプタを提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 前記課題を解決するために本考案にあっては、電源と負荷とに各々接続可能な 一対の接続子と、該一対の接続子間に介挿されたスイッチ回路と、予め記憶され た音声情報と入力された音声情報とを比較し、その一致性に応答して前記スイッ チ回路をオン・オフする制御手段とを有している。また、本考案の他の構成にあ っては、前記スイッチ回路をオン・オフ動作させるための任意の音声情報を記憶 する記憶手段がさらに設けられ、該記憶手段に記憶された音声情報と入力された 音声情報とを比較し、その一致性に応答して前記スイッチ回路をオン・オフする 制御手段が設けられている。

【０００６】

【作用】

前記構成において、使用に際しては一対の接続子を電源と負荷とに接続する。 そして、負荷をオン・オフする際に音声を発すると、その音声情報が入力されて 予め記憶されている音声情報と比較され、その一致性に応答して制御手段はスイ ッチ回路をオン・オフする。したがって、このスイッチ回路のオン・オフにより 、電源と負荷との間が導通あるいは遮断される。

【０００７】 また、前記他の構成にあっては、予め記憶手段に、スイッチ回路をオン・オフ 動作させるための任意の音声情報を記憶させておく。そして、負荷をオン・オフ する際に音声を発すると、制御手段はその音声情報と予め記憶しておいた音声情 報との一致性に応答して、スイッチ回路をオン・オフする。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の一実施例について図にしたがって説明する。図１は、本考案の 第１実施例を示すものであり、アダプタ本体１の外部には、家庭用交流電源のコ ンセントに接続可能なメールプラグ２と、電気機器のプラグを接続可能なフィメ ールプラグ３とが設けられている。この両プラグ２，３は、アダプタ本体１の内 部に配置されたスイッチ回路４に接続されており、このスイッチ回路４はシステ ム制御部５から出力されるオン信号により、両プラグ２，３間を導通状態にし、 かつ、オフ信号により遮断状態にする開閉機能を有している。

【０００９】 また、前記アダプタ本体１の内部には、外部からの音声を検出するマイク６が 配置されており、このマイク６から出力される音声波形はＡ／Ｄ処理部７にてデ ジタルデータに変換されて、音声認識処理部８に入力される。この音声認識処理 部８には、所定のオン動作用音声例えば「スイッチオフ」と、オフ動作用音声例 えば「スイッチオン」とのデジタル波形データが記憶されている。

【００１０】 そして、音声認識処理部８は、Ａ／Ｄ処理部７を介して入力された入力波形デ ータと、予め記憶されているオン動作用音声とオフ動作用音声の波形データとを 比較する。その結果、入力波形データがオン動作用音声の波形データと所定の許 容誤差範囲内で一致した場合にはオン一致信号を、オフ動作用音声の波形データ と所定の許容誤差範囲内で一致した場合にはオフ一致信号をシステム制御部５に 出力する。システム制御部５は、音声認識処理部８からオン一致信号が入力され た際にはオン信号を、オフ一致信号が出力された場合にはオフ信号を、各々スイ ッチ回路４に出力するように構成されている。

【００１１】 以上の構成にかかる本実施例において、使用に際してはメールプラグ２をコン セントに接続する一方、フィメールプラグ３に例えば蛍光灯のプラグを接続する 。この状態で、ユーザーが「スイッチオン」と発音すると、その音声波形がマイ ク６により検出されて、Ａ／Ｄ処理部７にてデジタルデータに変換される。する と、音声認識処理部８はＡ／Ｄ処理部７から入力された波形データと予め記憶さ れている波形データとを比較し、両者が許容誤差範囲内で一致しているばらば、 システム制御部５にオン一致信号を入力する。システム制御部５は、この入力さ れたオン一致信号に応答してスイッチ回路４にオン信号を送出し、これによりス イッチ回路４がオンとなり、メールプラグ２とフィーメルプラグ３間が導通状態 となる。したがって、電流は、メールプラグ２、スイッチ回路４及びフィーメル プラグ３を介して蛍光灯に流れ、該蛍光灯が点灯する。

【００１２】 また、蛍光灯が点灯している状態で、ユーザーが「スイッチオフ」と発音する と、その音声波形がマイク６により検出されて、Ａ／Ｄ処理部７にてデジタルデ ータに変換される。すると、音声認識処理部８はＡ／Ｄ処理部７から入力された 波形データと予め記憶されている波形データとを比較し、両者が許容誤差範囲内 で一致しているばらば、システム制御部５にオフ一致信号を入力する。システム 制御部５は、この入力されたオフ一致信号に応答してスイッチ回路４にオフ信号 を送出し、これによりスイッチ回路４がオフとなり、メールプラグ２とフィーメ ルプラグ３間が遮断状態とって、蛍光灯は点灯する。

【００１３】 なお、音声認識処理部８に予め記憶しておく音声は前述した「スイッチオン」 や「スイッチオフ」に限ることなく、「点け」「消えろ」等他の如何なる音声で あってもよい。

【００１４】 図２は、本考案の第２実施例を示すものであり、音声認識処理部８には書き込 み及び読み出し可能なメモリ９が接続されている。また、システム制御部５は、 この音声認識スイッチアダプタ全体を制御するものであって、ＯＮ−Ｒ(ON-Reco rding)スイッチ１０と、ＯＦＦ−Ｒ(OFF-Recording)スイッチ１１とが接続され ている。そして、システム制御部５は、ＯＮ−Ｒスイッチ１０がオン操作されて いる状態で、マイク６及びＡ／Ｄ処理部７を介して音声認識処理部８に入力され た音声波形データを、オン動作用音声データとしてメモリ９に記憶する。また、 ＯＦＦ−Ｒスイッチ１１がオン操作されている状態で、マイク６及びＡ／Ｄ処理 部７を介して音声認識処理部８に入力された音声波形データを、オフ動作用音声 データとしてメモリ９に記憶する。

【００１５】 すなわち、この実施例においては、ユーザーにおいて任意のオン動作用音声デ ータとオフ動作用音声データとを記憶させることができる。したがって、例えば 同一の室内の２個の蛍光灯とテレビのオン・オフを行う場合、第１の蛍光灯に接 続した音声認識スイッチアダプタのメモリ９には「第１蛍光灯オン」「第１蛍光 灯オフ」を記憶しておき、第２の蛍光灯に接続した音声認識スイッチアダプタの メモリ９には「第２蛍光灯オン」「第２蛍光灯オフ」を記憶しておくとともに、 テレビに接続した音声認識スイッチアダプタのメモリ９には「テレビオン」「テ レビオフ」を記憶しておく。そして、オン・オフさせたい蛍光灯若しくはテレビ に接続させた音声認識スイッチアダプタのメモリ９に記憶されているオン・オフ 動作用音声を発すれば、所望の蛍光灯あるいはテレビのみを確実にオン・オフさ せることができる。

【００１６】

【考案の効果】

以上説明したように本考案はよれば、寝転んだ姿勢や両手を用いた作業中、暗 い状態等のスイッチ操作が困難な状況下において、各種電気機器を容易にオン・ オフさせることができ、また、屋外からであっても屋内に配置された電気機器の オン・オフが可能となる。さらには、現在備え付けられている各種電気機器にあ っても、スイッチ操作を伴わずに遠隔からのオン・オフが可能となり、特に蛍光 灯にあっては室内空間において邪魔になるスイッチ用の紐を不要にすることがで きる。また、スイッチ回路をオン・オフ動作させるための任意の音声情報を記憶 し、この記憶された音声情報と入力された音声情報との一致性に応答して前記ス イッチ回路をオン・オフすることにより、任意の音声にて負荷のオン・オフを行 うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例を示すブロック回路図であ
る。

【図２】本考案の第２実施例を示すブロック回路図であ
る。

【符号の説明】

１ アダプタ本体 ２ メールプラグ ３ フィーメルプラグ ４ スイッチ回路 ５ システム制御部 ６ マイク ８ 音声認識処理部 ９ メモリ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 電源と負荷とに各々接続可能な一対の接
   続子と、 該一対の接続子間に介挿されたスイッチ回路と、 予め記憶された音声情報と入力された音声情報とを比較
   し、その一致性に応答して前記スイッチ回路をオン・オ
   フする制御手段と、 を有することを特徴とする音声認識スイッチアダプタ。
2. 【請求項２】 電源と負荷とに各々接続可能な一対の接
   続子と、 該一対の接続子間に介挿されたスイッチ回路と、 該スイッチ回路をオン・オフ動作させるための任意の音
   声情報を記憶する記憶手段と、 該記憶手段に記憶された音声情報と入力された音声情報
   とを比較し、その一致性に応答して前記スイッチ回路を
   オン・オフする制御手段と、 を有することを特徴とする音声認識スイッチアダプタ。