JPH07163613A - 光凝固装置 - Google Patents

光凝固装置

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JPH07163613A
JPH07163613A JP5143109A JP14310993A JPH07163613A JP H07163613 A JPH07163613 A JP H07163613A JP 5143109 A JP5143109 A JP 5143109A JP 14310993 A JP14310993 A JP 14310993A JP H07163613 A JPH07163613 A JP H07163613A
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JP
Japan
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laser light
aiming
fundus
light source
observation
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JP5143109A
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English (en)
Inventor
Chikashi Koike
近司 小池
Ichiro Kunimatsu
一郎 国松
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Kowa Co Ltd
Original Assignee
Kowa Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エイミング用レーザー光の眼底でのスポット
像の位置を眼底像と重ね合わせてモニターに表示でき、
能率良く治療を行なえる光凝固装置を提供する。 【構成】 観察用レーザー光源1のレーザー光を被検眼
14の眼底14aに照射し、これを二次元的に偏向走査
し、眼底からの反射光を受光し、光電変換して眼底像を
得る走査式レーザー検眼鏡の構成に、エイミング用レー
ザー光源36と治療用レーザー光源31、32のレーザ
ー光を同一の光路で導き、眼底に集光する構成が組み合
わされる。集光位置が治療用レーザー光と一致するエイ
ミング用レーザー光の眼底のスポット像の位置が眼底像
と重ね合わせてモニター18に表示される。そして、ス
キャンミラー24の操作により眼底でのエイミング用レ
ーザー光のスポットの位置を任意に移動することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、観察用レーザー光を用
いて眼底を観察するとともに、治療用レーザー光を用い
て眼底の所望部位の光凝固を行なう光凝固装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、細隙灯顕微鏡と組合せた構成
のレーザー光凝固装置により、被検眼の眼底を観察する
とともに、治療用レーザー光で眼底の所望部位の光凝固
を行なう技術が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような、従来の
光凝固装置では、照明光による角膜反射などのために、
観察できる眼底の視野は、ほぼスリット状でかなり狭
い。
【0004】このため、カラー眼底写真や、蛍光血管造
影による広い範囲の写真から得られた疾患部位を迅速に
特定することが困難で、しかも患部の広がりに合わせて
視野を次々に移動する必要があり、操作にかなりの熟練
と技術が要求された。
【0005】本発明の課題は、上記問題を解決し、走査
式レーザー検眼鏡による眼底写真と同等の広い視野で、
視野も頻繁に変えることなく、これをモニターに拡大
し、鮮明な眼底像で疾患部位を容易に特定できると同時
に、光凝固治療する部位のエイミングを容易に行なうこ
とができて、能率よく治療を行なうことができる光凝固
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明の光凝固装置の構成によれば、観察用レーザ
ー光を用いて被検眼の眼底を観察するとともに、治療用
レーザー光を用いて眼底の所望部位の光凝固治療を行な
う光凝固装置であって、まず、観察用レーザー光を被検
眼の眼底に照射して二次元的に偏向走査し、眼底からの
反射光を受光して光電変換することにより眼底像を得る
手段を有する。
【0007】また、前記観察用レーザー光とは波長の異
なるレーザー光を発振するエイミング用レーザー光源
と、前記観察用レーザー光と同波長のレーザー光、また
は波長の異なるレーザー光を発振する治療用レーザー光
源とを有する。
【0008】また、主光学系の対物レンズの後方に配置
され、前記観察用レーザー光と、前記エイミング用レー
ザー光及び治療用レーザー光とをそれぞれ透過又は反射
するダイクロイックミラー又はハーフミラーを有する。
【0009】さらに、前記エイミング用レーザー光及び
治療用レーザー光を同一の光路で導き、前記対物レンズ
を通して眼底に集光させるためのレンズ系を有し、該レ
ンズ系には、被検眼の虹彩と対物レンズに関してほぼ共
役の位置に配置され、眼底に集光された前記エイミング
用レーザー光及び治療用レーザー光のスポット像を任意
の位置に移動させるためのスキャンミラーが設けられ
る。
【0010】そして、前記眼底に集光されたエイミング
用レーザー光のスポット像の位置を検知するためのレン
ズ系及び撮像素子を有し、前記撮像素子からの信号を信
号処理装置に入力し、該信号による前記エイミング用レ
ーザー光のスポット像の位置を前記眼底像と重ね合わせ
るように合成してモニターに表示する。
【0011】
【作用】上記構成によれば、眼底像が走査式レーザー検
眼鏡による眼底写真と同等の広い視野でモニターに鮮明
に拡大表示されるとともに、集光位置が治療用レーザー
光と一致するエイミング用レーザー光の眼底のスポット
像の位置が眼底像と重ね合わせてモニターに表示され
る。そしてスキャンミラーを介して眼底でのエイミング
用レーザー光のスポットの位置を任意に移動させてエイ
ミングを容易に行なうことができ、治療用レーザー光に
よる光凝固治療を能率良く行なうことができる。
【0012】
【実施例】以下、図を参照して本発明の実施例を説明す
る。本実施例では、観察用レーザー光を被検眼の眼底に
照射し、これを二次元的に偏向走査し、眼底からの反射
光を受光して光電変換し眼底像を得る走査式レーザー検
眼鏡に、観察用レーザー光とは波長の異るエイミング用
レーザー光源及び治療用レーザー光源を有するレーザー
光凝固装置を組み合せた構成を用いる。
【0013】図1は本発明による光凝固装置の1実施例
の構成を示している。図1において、観察用レーザー光
源(たとえばアルゴンレーザー)1から発せられたレー
ザービーム2は、AOD(音響光学偏向素子)4を通過
することによって一次元方向(水平方向)に偏向走査さ
れる。AOD4の前後には、AOD4の矩形状開口にビ
ームを成形して入射し、射出後に元の形状のビームを得
るためのレンズ3および5が配置されている。
【0014】AOD4によって水平方向に走査されたレ
ーザービームはレンズ6、スリット7およびレンズ8を
通過して走査ミラー9に導かれる。スリット7はAOD
4の0次回折光を遮断して1次回折光のみを通過させる
ためのものである。
【0015】走査ミラー9はガルバノメーター10に取
り付けられ、振動することによって、AOD4による偏
向方向とは直交する方向(垂直方向)のレーザー光の偏
向走査を行なう。
【0016】走査ミラー9により二次元的に走査された
レーザービームはレンズ11を通過し、小ミラー12で
反射され、ダイクロイックミラー又はハーフミラー26
を通過し、対物レンズ13によって被検眼14の眼底1
4aに結像する。
【0017】走査ミラー9と小ミラー12は、レンズ1
1に関して光学的にほぼ共役の位置にあり、更に小ミラ
ー12と被検眼14の虹彩(瞳孔)14bとは対物レン
ズ13に関して光学的にほぼ共役の位置に配置されてい
る。
【0018】これにより、観察用レーザービームは常に
瞳孔の中心部を通過して眼底を走査するように構成され
ている。
【0019】ここでダイクロイックミラー又はハーフミ
ラー26は、観察用レーザー光を透過し治療用レーザー
光およびエイミング用レーザー光を反射する様な機能を
持っている。後述の治療用レーザー光源31、32の一
方の発振するレーザー光の波長が観察用レーザー光と同
波長の場合はミラー26をハーフミラーとし、両方とも
波長が異なる場合はミラー26をダイクロイックミラー
とする。
【0020】また、このダイクロイックミラー又はハー
フミラー26は、レンズ系の配置を例えば受光素子16
と撮像素子29を置き換えるように修正することによっ
て、観察用レーザー光を反射し治療用レーザー光および
エイミング用レーザー光を透過させるように構成するこ
とも可能である。
【0021】被検眼14の眼底14aからの反射光は瞳
孔いっぱいに広がって、対物レンズ13を通り、ダイク
ロイックミラー又はハーフミラー26を通過し、小ミラ
ー12の外側を通り、レンズ14によって受光素子(撮
像素子)16の受光面上に集光される。
【0022】受光素子16の前部にはエイミング用レー
ザー光のみを除くためのフィルター15と、強力な治療
用レーザー光から受光素子を保護するためのシヤッター
19とが配置されている。このシャッター19は通常は
開かれており、治療用レーザー光が照射されている間だ
け閉じられる。従ってこの間は、眼底像はモニター18
から消失する。ただしシャッター19の閉じる直前の像
を一時記憶させて静止像として表示し、シャッターの開
放と同時に復帰させることは可能である。
【0023】受光素子16の受光量は電気信号に変換さ
れ、コンピュータシステムなどを用いて構成した信号処
理装置17に入力され、レーザービームの走査駆動信号
と合わせて画像信号に処理され、カラーモニターに出力
される。
【0024】以上の構成により鮮明な眼底像がカラーモ
ニター18に拡大表示される。
【0025】一方、光凝固位置の照準用として使用する
エイミング用レーザー光を発振するエイミング用レーザ
ー光源36は、観察用レーザー光とは波長の異なる、た
とえばHe−Neレーザーが使用される。エイミング用
レーザー光はダイクロイックミラー37を透過して、集
光レンズ38によりオプチカルファイバー39の入射端
に集光される。
【0026】また、治療用レーザー光源として、例えば
観察用レーザー光と波長が同じのアルゴンレーザーのみ
か、又はこのアルゴンレーザー及びこれと波長の異なる
DYEレーザー等からなる複数の治療用レーザー光源が
設けられる。ここでは2つの治療用レーザー光源31、
32が配置されている。
【0027】このレーザー光源31または32からの治
療用レーザー光は、ダイクロイックミラー33を透過し
て、又はミラー34とダイクロイックミラー33とで反
射されて、エイミング用レーザー光源36の光路に配置
されたダイクロイックミラー37で反射され、集光レン
ズ38によりオプチカルファイバー39の入射端に集光
される。すなわち、治療用レーザー光はエイミング用レ
ーザー光と同一の光路に導入され、特にオプチカルファ
イバー39により完全に同一の光路を進む。
【0028】オプチカルファイバー39を通過したエイ
ミング用レーザー光及び治療用レーザー光は、テレスコ
ープ23を通過し、スキャンミラー24とダイクロイッ
クミラー又はハーフミラー26とで反射され、対物レン
ズ13によって被検眼14の眼底14aに集光され、結
像する。なお、エイミング用レーザー光と治療用レーザ
ー光は全く同一の光路を進むので、両レーザー光の眼底
14aでの結像位置(集光位置)がズレなく完全に一致
するのは勿論である。
【0029】上記集光レンズ系において、テレスコープ
23は、オプチカルファイバー39の射出端のレーザー
光のスポットを対物レンズ13とともに眼底14aに結
像させる機能を有するとともに、レンズ群を光軸方向に
移動させて眼底14aに結像するスポットサイズの大き
さを変更し調節する機能を有する。スポットサイズの変
更は、例えば糖尿病性網膜症(増殖型)の光凝固治療に
於いては、黄斑およびその周囲を除く後極部ではスポッ
トサイズを200μmとし、更にその周辺中間部では5
00μm、最周辺部では500〜1000μmに変更し
て、能率良く治療を行なうのに役立つ。
【0030】また、スキャンミラー24は、虹彩14b
と対物レンズ13に関して光学的にほぼ共役の位置に配
置されており、これによりエイミング用レーザー光ない
し治療用レーザー光は常に瞳孔の中心部を通って眼底1
4aに結像される。更にスキャンミラー24はマイクロ
マニピュレーター25に接続されており、レバー25a
を操作することによりスキャンミラー24が二次元方向
に揺動し、眼底14aに結像されるエイミング用レーザ
ー光及び治療用レーザー光のスポット像を任意の位置に
移動させることができる。
【0031】眼底14aで反射されたエイミング用レー
ザー光は、瞳孔一杯に広がり対物レンズ13を通過し、
ダイクロイックミラー又はハーフミラー26で反射さ
れ、スキャンミラー24の外側を通り、レンズ27で集
光され撮像素子29の受光面上に結像し、眼底14a上
でのエイミング用レーザー光のスポット像の位置が検知
される。
【0032】撮像素子29の前部にはエイミング用レー
ザー光のみを透過させる保護フィルター28が配置さ
れ、強力な治療用レーザー光から撮像素子29を保護す
る。
【0033】撮像素子29によるスポット像の位置の検
知情報の信号は信号処理装置19に入力され、その信号
によるスポット像の位置が走査式レーザー検眼鏡による
眼底像に重ね合わせるように合成され、モニター18に
カラーで拡大表示される。
【0034】一方、エイミング後に発振される治療用レ
ーザー光は、エイミング用レーザー光と同一の光路を進
み、両レーザー光の眼底14aでの集光位置は完全に一
致するので、治療用レーザー光はエイミングされた眼底
の部位に集光され、光凝固が行なわれる。
【0035】以上の構成により、眼底の観察およびエイ
ミング時には、観察用レーザー光とエイミング用レーザ
ー光が発振され、観察用レーザー光による走査によっ
て、眼底像を走査式レーザー検眼鏡による眼底写真と同
等の広い視野で、視野も頻繁に変えることなく、モニタ
ーに拡大表示することができ、鮮明な眼底像で疾患部位
を容易に特定できる。また、これと同時に、エイミング
用レーザー光のスポット像の位置を上記眼底像と重ねて
カラー表示でき、検者はそれを見ながらマニピュレータ
ー25のレバー25aの操作により眼底14a上のエイ
ミング用レーザー光のスポット像の位置を任意に移動さ
せて容易にエイミングを行なえる。
【0036】そして前記スポット像の位置を光凝固治療
したい眼底の部位に合わせて、不図示のファイヤーボタ
ンをオンすることにより、シャッター19が閉じた後、
治療用レーザー光源31または32が発振し、眼底のエ
イミングされた部位に治療用レーザー光のスポットが集
光されて光凝固治療が行われる。このようにして光凝固
治療を能率良く行なうことができる。
【0037】ところで、以上の構成において、走査式レ
ーザー検眼鏡による眼底像に重ね合わせるようにしてモ
ニター18にカラーで拡大表示されるエイミング用レー
ザー光のスポット像の色は、治療用レーザー光の色と同
系統の色とするのがより便利である。
【0038】その理由として、眼底(網膜)は詳細に
は、網膜表層、網膜神経繊維層、網膜色素上皮層、脈絡
膜などのいくつかの層で構成されており、照射するレー
ザー光の波長により到達する層が異なるために治療する
症状に合せて、治療用レーザー光が選択されている。本
実施例の場合、エイミング用レーザー光源に例えばHe
−Neレーザー(波長633nm)を使用するとして、
治療用レーザー光源にHe−Neレーザーとは波長の充
分異なった、アルゴン・ブルー(488nm)、アルゴ
ン・グリーン(514nm)、DYE・イエロー(57
7nm)、DYE・オレンジ(590nm)などを複数
種類設け(図1では符号31、32の2種類)、選択し
て使用する。なお観察用レーザー光源は前記の複数種類
の内の1種類を使用する。この時モニター18上で、エ
イミング用レーザー光のスポット像の位置、大きさと同
時に、その色がその時に選択されている治療用レーザー
光と同系統の色で表示されることにより、選択されてい
る治療用レーザー光の種類がモニター18上で判り、操
作上便利である。
【0039】また、以上の構成において、図2のように
治療用レーザー光とエイミング用レーザー光の光路から
オプチカルファイバー39とテレスコープ23を省略し
て集光レンズ38からスキャンミラー24に接続するこ
とも可能である。しかし、一般的に治療用レーザー光源
は観察用レーザー光源より、出力も大きく、大型であ
る。そのため、治療用レーザー光源をエイミング用レー
ザー光源とともに走査型レーザー検眼鏡に組込むことは
難しく、また組込んでも操作性が悪くなる。
【0040】そこで治療用レーザー光源とエイミング用
レーザー光源を走査型レーザー検眼鏡とは別々に設置し
て、両者をオプチカルファイバー39で接続することに
より、構成が容易になり、操作性も向上する。また、前
述のようにテレスコープ23はスポットサイズの変更に
役立つ。
【0041】次に、本発明の他の実施例を図2により説
明する。この実施例の先の実施例との相違点は、例えば
小型の半導体レーザー光源を配置して1つのレーザー光
源を観察用レーザー光源と治療用レーザー光源として共
用していることと、図1のテレスコープ23とオプチカ
ルファイバー39を省略している点である。
【0042】図2において、レーザー光源41は観察用
レーザー光源と治療用レーザー光源に共用されるレーザ
ー光源であり、発振するレーザー光の強度を治療用の強
と観察用の弱に切り換えられるようになっている。
【0043】レーザー光源41の前には可動ミラー43
が設けられている。眼底の観察時には可動ミラー43が
破線で示すように光路から退避するため、レーザー光源
41の観察用の弱いレーザービーム42は直進し、図1
の実施例と共通のレンズ3〜対物レンズ13の光学系を
介して被検眼14の眼底14aに結像し、二次元方向に
走査される。
【0044】これと同時にエイミング用レーザー光源4
5のエイミング用レーザー光もダイクロイックミラー4
6を通過し、集光レンズ47で集光されスキャンミラー
24及びハーフミラー26で反射され対物レンズ13に
よって眼底14aにスポット像が結像される。そして、
マニピュレーター25のレバー25aの操作により、ス
ポット像を任意の位置に移動させてエイミングを行なえ
る。
【0045】そして、エイミングを行なって不図示のフ
ァイヤーボタンをオンすることにより、ハネ上がってい
た可動ミラー43が実線で示す位置に下がり、同時にシ
ヤッター19が閉じ、モニター18の眼底像は消失す
る。続いてシャッター44が開き、レーザー光源41の
レーザー光が強化され治療用レーザー光となってシャッ
ター44を通り、ダイクロイックミラー46で反射さ
れ、集光レンズ47を通過して、エイミング用レーザー
光と同じ光路を通って眼底14aに結像し、光凝固治療
が行われる。
【0046】所定の時間だけ光凝固が行われた後、シヤ
ッター44が閉じ、可動ミラー43がハネ上がり、同時
にシヤッター19が開いてモニターに眼底像が復元し、
次のファイアーボタンのオンに備える。
【0047】このような構成によっても先の実施例と同
様の効果が得られる。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の光凝固装置によれば、眼底像を走査式レーザー検眼鏡
による眼底写真と同等の広い視野でモニターに鮮明に拡
大表示することができ、眼底の疾患部位を容易に特定で
きる。そして、集光位置が治療用レーザー光と一致する
エイミング用レーザー光の眼底のスポット像の位置を眼
底像と重ね合わせてモニターに表示し、スキャンミラー
を介して眼底でのエイミング用レーザー光の位置を任意
に移動することができるので、エイミングを容易に行な
え、治療用レーザー光による光凝固治療を能率良く行な
うことができるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光凝固装置の一実施例の構成を示
した説明図である。
【図2】光凝固装置の他の実施例の構成を示した説明図
である。
【符号の説明】
1 観察用レーザー光源 2 レーザービーム 3、5、6、8、11、27 レンズ 4 AOD(音響光学偏向素子) 9 走査ミラー 10 ガルバノメーター 12 小ミラー 13 対物レンズ 14 被検眼 14a 眼底 14b 虹彩(瞳孔) 15、28 フィルター 16 受光素子 17 信号処理装置 18 カラーモニター 19、44 シャッター 23 テレスコープ 24 スキャンミラー 25 マイクロマニピュレーター 25a 操作レバー 26 ダイクロイックミラー又はハーフミラー 29 撮像素子 31、32 治療用レーザー光源 33、37 ダイクロイックミラー 34 ミラー 36 エイミング用レーザー光源 38、47 集光レンズ 39 オプチカルファイバー 41 観察/治療用レーザー光源 42 レーザービーム 43 可動ミラー 45 エイミング用レーザー光源 46 ダイクロイックミラー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観察用レーザー光を用いて被検眼の眼底
    を観察するとともに、治療用レーザー光を用いて眼底の
    所望部位の光凝固治療を行なう光凝固装置において、 観察用レーザー光を被検眼の眼底に照射して二次元的に
    偏向走査し、眼底からの反射光を受光して光電変換する
    ことにより眼底像を得る手段と、 前記観察用レーザー光とは波長の異なるレーザー光を発
    振するエイミング用レーザー光源と、 前記観察用レーザー光と同波長のレーザー光、または波
    長の異なるレーザー光を発振する治療用レーザー光源
    と、 主光学系の対物レンズの後方に配置され、前記観察用レ
    ーザー光と、前記エイミング用レーザー光及び治療用レ
    ーザー光とをそれぞれ透過又は反射するダイクロイック
    ミラー又はハーフミラーと、 前記エイミング用レーザー光及び治療用レーザー光を同
    一の光路で導き、前記対物レンズを通して眼底に集光さ
    せるためのレンズ系と、 該レンズ系において、被検眼の虹彩と対物レンズに関し
    てほぼ共役の位置に配置され、眼底に集光された前記エ
    イミング用レーザー光及び治療用レーザー光のスポット
    像を任意の位置に移動させるためのスキャンミラーと、 前記眼底に集光されたエイミング用レーザー光のスポッ
    ト像の位置を検知するためのレンズ系及び撮像素子とを
    有し、 前記撮像素子からの信号を信号処理装置に入力し、該信
    号による前記エイミング用レーザー光のスポット像の位
    置を前記眼底像と重ね合わせるように合成してモニター
    に表示することを特徴とする光凝固装置。
  2. 【請求項2】 前記観察用レーザー光とは波長の異なる
    レーザー光を発振するエイミング用レーザー光源と、 観察用レーザー光源と同じ波長の治療用レーザー光源と
    を有し、 前記対物レンズの後方に前記ハーフミラーを配置したこ
    とを特徴とする請求項1に記載の光凝固装置。
  3. 【請求項3】 前記観察用レーザー光とは波長の異なる
    エイミング用レーザー光源と、 観察用レーザー光源と治療用レーザー光源に共用される
    レーザー光源と、 該共用されるレーザー光源からのレーザー光の光路を観
    察用の光路と治療用の光路に切り換える手段とを有し、 前記対物レンズの後方に前記ハーフミラーを配置したこ
    とを特徴とする請求項1に記載の光凝固装置。
  4. 【請求項4】 前記エイミング用レーザー光源とは波長
    の異なるレーザー光を発振する複数の治療用レーザー光
    源を有し、該複数の治療用レーザー光源を選択して用い
    ることを特徴とする請求項1に記載の光凝固装置。
  5. 【請求項5】 前記エイミング用レーザー光及び治療用
    レーザー光をオプチカルファイバーにより集光レンズ系
    に導くようにしたことを特徴とする請求項1から4のい
    ずれか1項に記載の光凝固装置。
  6. 【請求項6】 前記エイミング用レーザー光及び治療用
    レーザー光のスポットを対物レンズを通して眼底に集光
    させるためのレンズ系に、前記スポットのサイズを変更
    する手段を設けたことを特徴とする請求項1から5のい
    ずれか1項に記載の光凝固装置。
  7. 【請求項7】 前記眼底に集光されるエイミング用レー
    ザー光のスポット像の位置を前記モニターにカラー表示
    し、該スポット像の色は治療用レーザー光の波長と同系
    統の色としたことを特徴とする請求項1から6のいずれ
    か1項に記載の光凝固装置。
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