JPH07162886A - ビデオ信号フィルム状圧縮方式 - Google Patents

ビデオ信号フィルム状圧縮方式

Info

Publication number
JPH07162886A
JPH07162886A JP6246558A JP24655894A JPH07162886A JP H07162886 A JPH07162886 A JP H07162886A JP 6246558 A JP6246558 A JP 6246558A JP 24655894 A JP24655894 A JP 24655894A JP H07162886 A JPH07162886 A JP H07162886A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
video signal
video
compression
parameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6246558A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3655935B2 (ja
Inventor
David C Collier
シー コリア デビッド
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Electronics Inc
Original Assignee
Sony Electronics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US08/135,269 external-priority patent/US5646750A/en
Application filed by Sony Electronics Inc filed Critical Sony Electronics Inc
Publication of JPH07162886A publication Critical patent/JPH07162886A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3655935B2 publication Critical patent/JP3655935B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Picture Signal Circuits (AREA)
  • Processing Of Color Television Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビデオ信号に写真フィルム圧縮特性を取入れ
るビデオ圧縮方式を提供すること。 【構成】 1組の変換パラメータを含むフィルム状圧縮
関数に従ってビデオ信号(アナログ又はデジタル)にフ
ィルム状圧縮を行うことにより、ビデオ信号から圧縮さ
れたビデオ信号を発生する手段12,16と、変換パラ
メータの組について選択した1組の値を上記フィルム状
圧縮手段16に供給する手段20とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオ信号にフィルム
圧縮特性を取入れるようにビデオ信号を処理する方式
(方法及び装置)に関するものである。本発明の1つの
具体構成は、ビデオ信号にフィルム状圧縮特性を取入れ
るために、ビデオカメラが発生したビデオ信号に写真フ
ィルム状の圧縮を行う手段を含むビデオカメラである。
【0002】
【従来の技術】映像を表す電子信号を選択的に補正する
カラー補正方式は、当業者に周知である。多くの高級な
ビデオシステムでは、種々のタイプのカラー補正装置が
使用されている。テレシネのようなフィルム・ビデオ変
換システムでは、複雑なカラー補正装置が使用されてい
る。特にテレシネの場合、フィルムの特質により及びそ
れに対応するビデオ信号を発生するときの光学的フィル
ム映像の電子的走査によってもたらされるカラーの不正
確さ及び非直線性を克服するために、カラー補正が要求
される。
【0003】映像の各ピクセルは、夫々対応する輝度
(又は光の強さ)を有する。カラー映像(又はカラー映
像データ)の場合、各ピクセルは3つの色成分値(例え
ば、赤、緑及び青の値)で表すことができ、各ピクセル
の各色成分値は、それに対応する輝度(又は光の強さ)
を有する。映像のピクセル(又は映像データの量)の最
大及び最小の輝度(又は光の強さ)の比を、本明細書で
は映像(又は映像データ)の「ダイナミック・レンジ」
(動作範囲)と呼ぶことにする。同様に、映像の色成分
の色成分値(又は1組の色成分値)の最大及び最小の輝
度(又は光の強さ)の比を、本明細書では色成分(又は
色成分データ)の「ダイナミック・レンジ」と呼ぶこと
にする。
【0004】本明細書(特許請求の範囲を含む。)を通
じ、映像(もしくは映像データ、又は映像もしくは映像
データの色成分)のダイナミック・レンジを縮小させる
これらの変換を表すのに、「圧縮」という言葉を使用す
る。本明細書において、次のような場合に生じるダイナ
ミック・レンジ縮小の機能的特徴を表すのに、「フィル
ム圧縮」(又は「フィルム状圧縮」)という表現を使用
する。即ち、上記ダイナミック・レンジの縮小は、所望
値に設定した1つ以上の制御装置を具えた写真フィルム
カメラを操作し、及び(又は)所望値に設定した1つ以
上のフィルム現像処理パラメータで露出された写真フィ
ルムを現像する、といったやり方で写真フィルム上に映
像を発生する場合に生じる。映像を表す電子データ(例
えば、ビデオストリーム又はコンピュータに記憶された
デジタル映像)は、フィルム圧縮の特徴をまねるように
電子的に機能的フィルム状圧縮変換をすることができ
る。
【0005】従来のビデオカメラが具える制御装置
(「ニー」及び「スロープ」)では、それにより発生さ
れるビデオ信号の滑らかで緩やかな圧縮をすることがで
きない。これに対し、フィルム・ストックをもつ従来の
フィルムカメラは一般に、それによって記録される映像
の滑らかで緩やかな圧縮ができる制御装置を具えてい
る。ビデオカメラにより記録されるビデオ映像データの
滑らかで緩やかな「フィルム状」圧縮を可能とする手段
をもつビデオカメラを提供する方法は、本発明をするま
で知られていなかった。
【0006】ビデオ製作後(ポストプロダクション)編
集では、フィルムから得たビデオ(例えば、テレシネか
らのビデオ出力)の一部分を他のタイプのビデオの一部
分でインターカットしたいことが時々ある。フィルムか
ら得たものではないビデオ番組に挿入しようとするフィ
ルムからのビデオの一部分のダイナミック・レンジが、
フィルムからではないビデオのダイナミック・レンジと
著しく異なることがある。デジタルビデオデータのスト
リームの如きビデオ信号の「フィルム状」圧縮を可能と
する(例えば、フィルムから得た第1のビデオデータス
トリームのダイナミック・レンジを、フィルムから得た
ものでない第2のビデオデータストリームのそれに合わ
せるために)手段をビデオポストプロダクション編集装
置に含める方法は、本発明をするまで知られていなかっ
た。
【0007】写真フィルムに対する露出(E)と露出後
のフィルム密度(D)との関係を示す「特性曲線」につ
いて、これまで種々の数式が提案されてきた。そのうち
の1つが、1975年2月発行「応用光学」第14巻第
2号における、フロリダ大学のA.E.S.Green
及びR.D.McPetersらによる「写真特性曲線
の新しい解析式」と題する技術ノートに、記載されてい
る。このノートには、次式で定義された不透明度(op
acity)と呼ばれる歴史的測光量(wt)が再び取
入れられている。
【0008】
【数1】 ただし、Dl はフィルム密度の下限(又は「ベース・プ
ラス・フォッグ」密度)である。よって、特性曲線の下
方及び中間部分は、次式によって表される。
【数2】 ただし、nはガンマの逆数である。
【0009】著者は、それから逆不透明度(inver
se opacity)又は多分ポジフィルムの不透明
度と読んでよいかも知れない量を次式により定義して、
この概念を上方の漸近線まで拡張している。
【0010】
【数3】 ただし、Duは最大又は飽和密度レベルであり、βは肩
部曲率又は非対称を示すパラメータである。よって、実
効不透明度は次式により定義される。 Ω=wt /wu また、その特性曲線は、低密度から高密度まで次式によ
り表される。
【0011】
【数4】
【0012】先に参照した技術ノートは、パナトミック
−Xフィルムについて測定した密度・露出データを用い
て上述の特性曲線の最も適した解析を説明し、誤差は極
めて小さいと結論している。該技術ノートはそれから、
次の一般式を提案して終わっている。
【0013】
【数5】 上式には、更にパラメータ「α」及び「m」が追加され
ている(ただし、mはnから独立しており、mはnに等
しくなくてもよい。)。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、ビデ
オ信号(アナログビデオ又はデジタルビデオデータ)に
フィルム状圧縮を行って、ビデオ信号にフィルム状圧縮
特性を取入れる方法及び装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明の1つの
具体構成は、ビデオ信号にフィルム状圧縮特性を取入れ
るために、ビデオカメラにより発生されたビデオ信号を
フィルム圧縮するハードウェア及び(又は)ソフトウェ
ア(例えば、配線された回路又はソフトウェアでプログ
ラムされたプロセッサ)を含むビデオカメラである。本
発明によるビデオカメラはユーザが変える圧縮パラメー
タ(又は少数の圧縮パラメータ)に応じて、ビデオカメ
ラにより記録されるビデオ映像データの滑らかで緩やか
な「フィルム状」圧縮を可能とする制御装置を含むのが
よい。
【0016】本発明の他の種類の具体構成であるビデオ
ポストプロダクション編集装置は、アナログビデオ信号
又はデジタルビデオデータのストリームの「フィルム状
圧縮」を行うハードウェア及び(又は)ソフトウェア
(例えば、配線された回路又はソフトウェアでプログラ
ムされたプロセッサ)を含む。このような圧縮は、例え
ば、フィルムから得た第1のビデオ部分のダイナミック
・レンジを、フィルムから得たものではない第2のビデ
オ部分のそれに合わせるために行うことができる。
【0017】本発明の好適な実施例では、適切なソフト
ウェアでプログラムされたデジタルプロセッサを含むデ
ジタル回路を用いることにより、デジタル的にフィルム
状圧縮を実施している。一般に、かようなデジタル回路
はまず、圧縮しようとするアナログビデオ信号をデジタ
ル化し、それからデジタル化されたピクセルを参照表を
用いて変換し、変換されたピクセルを最終的にアナログ
圧縮(された)ビデオ信号に変換する。このようなデジ
タル回路は、カメラの原ビデオ信号の各色成分のアナロ
グ・デジタル変換、デジタル化された色成分データの各
ストリームの本発明によるデジタル圧縮、及び圧縮デー
タの各色成分のデジタル・アナログ変換のために、本発
明を実施するアナログビデオカメラに含めることができ
る。かかるデジタル回路の変形では、デジタルビデオデ
ータのストリームを処理するのに、アナログ・デジタル
及びデジタル・アナログ変換手段を省略することができ
る。
【0018】本発明の他の実施例では、アナログビデオ
信号を処理するためのアナログ回路として実施すること
ができる。
【0019】
【実施例】以下、図面を用いて本発明を具体的に説明す
る。図1は、一般的なネガフィルム曲線のデータセット
及びモデル・オーバレイを示すグラフである。この場
合、「一般的」とは、或る数の異なるネガ写真フィルム
・ストックから測定したデータを平均したものを意味す
る。
【0020】図2は、一般的な中間ポジ(interp
ositive)フィルム曲線のデータセット及びモデ
ル・オーバレイを示すグラフである。図3は、一般的な
プリントフィルム曲線のデータセット及びモデル・オー
バレイを示すグラフである。
【0021】最初に、一般的(理想的)フィルム特性曲
線に対する新しい解析モデルについて説明し、次いで、
本発明に従いアナログ又はデジタルビデオ信号に「フィ
ルム状」ハイライト圧縮(「フィルム状」上域圧縮)を
実施するための、上記モデルの適用方法を説明する。
【0022】まず、上述の提案にかかる一般化された特
性曲線モデルを修正した式から出発することにする。
【0023】
【数6】
【0024】この式を広範囲の種々のフィルムと比較し
たところ、実際の特性曲線データとよく適合することが
分かった。このような3つの例を図1、2及び3に示
す。これらの例においては、上記モデルが、各フィルム
のタイプに関する代表的又は平均的特性曲線を作るため
に或る一定数のフィルムストックを平均することによっ
て得た一般的ネガフィルム、中間ポジフィルム及びプリ
ントフィルムのデータセットにぴったり合っている。実
験的研究の結果、プリントフィルムの特性曲線を表そう
とする場合、m=1とするとうまくゆき、ネガ及び中間
ストックについては、m=nとすると同様にうまくゆく
ことが分かった。この理由により、m=1及びm=nの
場合が本発明の好適な具体例となる。
【0025】ハイライト(上域)を圧縮するには、この
モデルにしたHD(Hurter−Driffiel
d)曲線の中間から上方の部分のみを特徴付けすれば十
分であるから、上式を(かような目的のために)縮小す
ることにする。
【0026】
【数7】
【0027】非対数的ビデオ圧縮変換では、直線光又は
信号領域はそれ自体の中に位置(マップ)すべきである
ので、上式から密度を除く必要がある。ネガフィルムに
ついては、光伝導度Tの逆数である処理フィルム不透明
度wt は、次式により与えられる。
【0028】
【数8】 しかし、ビデオ圧縮における我々の目的であるポジフィ
ルム変換関数に似せるのに、出力伝導光E′を我々の目
的のために直接次のように表すことができる。
【0029】
【数9】 これを代入して次式を得る。
【0030】
【数10】 或いは、もっと簡単に、それ自体にゼロをマップしたい
ならば、変換基本式は、次のようになる。
【0031】
【数11】 ただし、パラメータm、ガンマ分の1であるn、肩部曲
率β(特性曲線にある肩部の曲率の量を表し、βの増加
は肩部の減少を示す。)、及び、映像が特性曲線上でど
れだけ離れているかの、即ち過露出度の尺度である「タ
イミング」パラメータEmax を含む。ガンマ、m及びβ
は、似せようとしているフィルム・タイプの一定の特
性、又は平均的標準値と見ることができる。よって、E
max は、所望の過露出又はハイライト圧縮の量を制御す
る1つのパラメータとなる。或いは、ハイライト圧縮を
β及びEmax の両方を変化させて制御することもでき
る。
【0032】0〜Emax のダイナミック・レンジ内に主
映像を置くシミュレーションを柔軟に行うために、もう
1つのパラメータを加えて次式を作る。
【0033】
【数12】 ただし、ES はレンジ(0,Emax )内のオフセットで
あり、E′+ES は常に厳密にEmax より小である。m
=1(又はm=n)とし、β及びEmax を一定とすれ
ば、ES がハイライト圧縮量を制御する1つのパラメー
タとなる。
【0034】1.0の入力輝度レベルを1.0のビデオ
レベルにマッピングしたい場合(ハイライト圧縮をしな
い場合)及び前の式の変数を呼び変える場合、逆圧縮関
数として次式を得る。
【0035】
【数13】 ただし、V,VS 及びVmax は夫々出力ビデオ信号、オ
フセット及び最大値であり、Lは入力相対シーン輝度で
ある。パラメータmは、実験的研究により、m=1が広
範囲の種々のフィルム・タイプを正確に表せる値である
ことが分かったモデル的特徴を示すものである。これも
実現が一層簡単であるので、m=1の値は最良の実施態
様と考えられ、この最良態様の逆圧縮関数は、次のよう
になる。
【0036】
【数14】 ただし、nは前の変換のときと同じようにガンマ分の1
である。しかし、本発明方式は、ユーザが変換式(1)
におけるパラメータmを独立して制御できるように、ま
た更に変換式(1)におけるパラメータのどれか1つ以
上を独立に制御できるように設計することができる。幾
つかの応用例では、好適な変換はm=nとする変換
(1)である。
【0037】前節で述べた変換は、該変換が圧縮ビデオ
レベル(V)から対応するシーン輝度(L)へのマッピ
ングを表すので、実際は本発明に従ってフィルム状過露
出又はハイライト圧縮を模倣したビデオを実現するのに
必要なものの数学的逆関数である。本発明に従ってビデ
オ圧縮をデジタル的に実施するには、従来の標準的計算
手段を用いて参照表に逆関数関係を発生してもよい。か
ような方法の1つは、変換を表す1以上の参照表L=F
(V)LUT (各参照表は、ビデオレベルVの関数として
の対応シーン輝度L及び1組の変換パラメータを表
す。)を作成することと、所望の逆関数関係を線形補間
するために、その作成された参照表(LUT)を使用す
ることとを含む。この方法では、入力輝度Lに対応する
出力ビデオレベルVを見出すために、参照表L=F
(V)LUT の括弧内の見出し(インデックス)、即ちF
(Vlower )<L<F(Vupper )のようなVlower
びVupperをテーブルサーチによって見付け、それから
線形補間によってVを決定する。従来の標準的な他の補
間方法を、逆関数参照表の作成に用いてもよい。
【0038】図9に、本発明によるアナログビデオ信号
のフィルム状圧縮を行う好適な装置を示す。図9の回路
は、アナログカラービデオ信号を構成する3つのアナロ
グ色成分信号(「赤」信号LR 、「緑」信号LG 、及び
「青」信号LB )を受信する。信号LR はアナログ回路
21で信号VR に、信号LG はアナログ回路23で信号
G に、信号LB はアナログ回路25で信号VB に夫々
変換される。各回路21,23及び25は、変換(1)
又は変換(2)を実施するように構成される。これらの
回路21〜25の出力端子は、夫々入力信号LR ,LG
及びLB を受信し、その入力端子に信号VR ,VG 及び
B が現れる(各回路21〜25に変換(1)又は
(2)を適用した結果)ように接続される。各回路21
〜25は、変換を実施するとき選択した1組の変換パラ
メータ値(制御信号により決定される。)を加えるため
に(外部から供給される制御信号PR ,PG ,PB に応
じて)制御できるようにするのがよい。
【0039】本発明に従ってアナログビデオ信号のフィ
ルム状圧縮を行う他の技法は、変換(1)又は(2)の
どちらかに近似した逆解析式(閉じた形)を展開し、そ
れから入力アナログビデオを受信する(そして圧縮アナ
ログビデオを出力する)アナログ回路を用いて、この逆
解析式を実施することである。
【0040】一般的ネガフィルムの特性をシミュレート
する本発明の1つの好適実施例では、次の如き変換
(1)の特殊な場合の逆関数に従ってビデオ圧縮を行
う。即ち、変換(1)において、 m=n,ガンマ=(1/n)=0.61,ベータ(β)
=8.5 とし、入力及び出力範囲を次のように制限する。Vを間
隔〔0,1〕に制限し、Lを間隔〔0,6〕に制限し、
S を1/2開放間隔〔0,1〕に制限し、Vmax =2
とする。
【0041】図4は、制御パラメータVS の数個の値の
各々に対する変換(1)の特殊な場合を、該パラメータ
S を「1」(その上限)に向かって段階的に上げなが
らプロットすることによって得た曲線図である。図4で
表される変換は、「一般的」写真ネガフィルム特性曲線
から導出される圧縮曲線のよいモデルである。
【0042】図2に示した一般的中間ポジフィルムのハ
イライト圧縮作用をシミュレートする本発明の他の好適
実施例では、次の如き変換(1)の逆関数に従ってビデ
オ圧縮を行う。即ち、変換(1)において、 m=n,ガンマ=0.627,β=6.5 とし、入力及び出力範囲を図4の実施例の場合と同じ
(又は類似する)ように制限する。図5は、この第2の
好適実施例において制御パラメータVS をその上限
「1」に向かって段階的に上げることによって得た曲線
図である。
【0043】本発明の別の好適な具体構成は、図6に示
すタイプの装置である。図6の装置は、入力装置20
(キーボードなど)から供給されるユーザが指定したパ
ラメータ18に応じてフィルム状圧縮関数を計算するよ
うに、ソフトウェアでプログラムされたプロセッサ16
を含むデジタル回路を使用することにより、アナログビ
デオ信号にフィルム状圧縮をデジタル的に実施するもの
である。アナログビデオ入力信号(アナログカメラを用
いて発生できる。)は、アナログ・デジタル変換(A/
D)回路10にてデジタル化される。A/D回路10か
ら出力されるデジタル化されたピクセル(これらは、対
応するシーン輝度値Lである。)は、参照表(LUT)
12に供給される。各ピクセルに対して、LUT12は
変換されたピクセルを出力し、LUT20からの変換さ
れたピクセル(これらはビデオレベルVである。)は、
デジタル・アナログ変換(D/A)回路14によりアナ
ログ圧縮ビデオ信号に変換される。
【0044】プロセッサ16は、前述した変換(1)又
は(2)のどちらかの逆関数の参照表となるLUT12
を発生するようにプログラムするのがよい。変換(1)
及び(2)の各々は、本発明に従ってビデオデータにフ
ィルム状圧縮を施すのに要求されるものの数学的逆関数
であるから、プロセッサ16を次のような2段階でプロ
グラムする。プロセッサ16は、変換式の一方(及びユ
ーザ指定又は省略時(default)の変換パラメー
タ値の組)を使用して、各々がビデオレベルVにより指
示される対応シーン輝度Lの中間テーブル(表)を発生
する。前述のように、中間テーブルによって逆関数関係
(例えば、1つ以上の逆関数参照表)を発生するのに、
従来の標準的な或る数の計算手段を使用できる。
【0045】1つのかかる線形補間法は、選択した変換
式を表す1つ以上の順方向参照表L=F(V)LUT (各
表は、ビデオレベルV及び1組の変換パラメータの関数
としての対応シーン輝度Lを表す。)を発生し、それか
らこれらの順方向LUTを用いて所望の逆方向LUTを
線形補間することである。この簡単でありふれた方法で
は、入力輝度Lに対応する出力ビデオレベルVを見付け
るのに、参照表L=F(V)LUT の括弧内の見出し(イ
ンデックス)、即ちF(Vlower )<L<F
(Vupper )のようなVlower 及びVupper を見付け
る。それから、F(Vlower)とF(Vupper )の間に
LがあるVlower 及びVupper 間の同じ分数的又は比例
的距離にあるVが決定(又は設定)される。
【0046】もっと詳しくいえば、プロセッサ16は、
ビデオレベルV並びにユーザが指定したパラメータβ、
max 及びn(変換式(2)からの)の組18の種々の
値からの、又は、ビデオレベルV並びにユーザが指定し
たパラメータβ、Vmax 及びn(変換式(1)からの)
の組18の種々の値からの1組の対応シーン輝度値Lで
ある、中間順方向参照表を計算することができる。プロ
セッサ16はそれから、これらの中間順方向値(パラメ
ータの組18に対する)をランダムアクセスメモリ(内
部のものでもよい。)に記憶する。それは、これらの値
Lを対応する値Vにより表された参照表の記憶位置に書
込んで行う。プロセッサ16はそれから、該ランダムア
クセスメモリ内の中間テーブルを補間することにより、
LUT20の中に入れるべき最終的逆方向テーブル値を
発生するのに使用される。この逆方向補間には、従来の
標準的な任意の補間技法を用いることができる。かよう
な方法の1つは、線形補間という普通の簡単な方法であ
る。
【0047】圧縮しようとする入力ビデオ信号がカラー
ビデオ信号である場合、LUT12が受入れる各ピクセ
ルは、3つの色成分値(例えば、赤、緑及び青の成分
値)を含むであろう。1つの具体構成では、LUT12
の記憶位置が各3色成分値に割当てられるので、LUT
12は、3組の圧縮色成分値(例えば、「赤」、「緑」
及び「青」の並列ストリーム又は1つの時分割多重スト
リーム)を出力する。或いは、LUT12を3つの別々
のLUTに(各色成分に対して1つ)置換えてもよく、
そうすると、これら3つの各LUTは、異なる色成分ス
トリームを受入れ、対応する圧縮色成分ストリームを出
力することになる。
【0048】デジタル入力ビデオデータのストリーム
(デジタルカラービデオデータのストリームでもよ
い。)を処理するための図6のシステムの変形では、A
/D回路10及びD/A回路14を省略することができ
る。
【0049】図9は、本発明を具体化したビデオカメラ
の簡略ブロック図である。ビデオカメラ1は、ピクセル
のフレームより成るカラーアナログビデオを出力するイ
メージセンサ8(これは、周知のCCDタイプのもので
よい。)を含む。各ピクセル値は、記録されている映像
部分の対応シーン輝度Lに比例する電圧によって決ま
る。もっと具体的にいえば、各ピクセルは3色成分値
(例えば、赤、緑及び青の値)を含み、各色成分値はま
た、記録されている映像の色成分の部分の対応シーン輝
度(例えば、LR ,LG 又はLB )に比例する電圧によ
って決まる。
【0050】図9において、イメージセンサ8からのア
ナログビデオは、図6について上述した圧縮システム
(構成要素10,12,14,16及び20より成
る。)によって処理される。図9の具体構成では、入力
装置20は一般に、所望のフィルム圧縮パラメータを選
択するためにユーザが操作できる1以上のノブ、ダイヤ
ル又はスライダ制御器のセットである。D/A回路14
の出力に現れる圧縮(された)カラービデオ信号(これ
は、本発明によるフィルム状圧縮を受けている。)は、
カメラの記憶媒体15(ビデオテープカセットでもよ
い。)に記録される。
【0051】本発明は、1991年6月5日出願の一般
譲渡された係属米国特許出願07/710,704号に
開示された装置に取入れることができる。その内容は、
本明細書に参考文献として含まれる(適切ならば、その
参照表に本発明によるフィルム圧縮を行うためのパラメ
ータを入れる。)。かような装置の一例を図7及び8を
参照して説明する。図7及び8(これらは、参照した米
国特許出願07/710,704号の図1A及び1Bと
同一であり、そこではもっと詳しく説明されている。)
は、3つの基本的機能を行うサブシステム、即ちフィル
ムパラメータ補正装置102、ビデオパラメータ補正装
置104及びエンコーダ106並びに制御装置107よ
り成るデジタルカラービデオ処理装置100を示す。入
力ビデオデータストリームRF ,GF ,BF 及び出力ビ
デオデータストリームR,G,B並びに該出力ストリー
ムR,G,Bの発生前に発生される中間信号は、デジタ
ルである。好適な具体構成では、各入力RF ,GF ,B
F ストリーム及び各出力ストリームR,G,Bは10並
列ビットの情報ストリームである。また、図面に見られ
るように、種々の数の並列ビット(例えば、12,1
6,18又は24)をもつ信号が、行われる個々の機能
に応じて装置を通じて使用される。
【0052】ただし、このような信号ビット数は単なる
例にすぎず、本発明では、所望の解像度又は精度に応じ
て、もっと少ないか又はもっと多い数の信号ビットを使
用しうることを理解されたい。更に、経済的に技術が許
される限り、入力及び出力色成分ストリームにはもっと
多数の、例えば12のビットがより望ましいことを理解
されたい。実際に、少なくとも12ビットの色チャンネ
ルが、殆どエラーのないカラー再生、即ち目に見える量
子化エラー又は異常がないことを保証するのに十分であ
る、と示唆されている(1989年7月発行「コンピュ
ータ・グラフィックス」第23巻、第3号B.J.Li
ndbloomによる“Accurate Color
Reproduction for Computo
r Graphics Applications”
「コンピュータ・グラフィックスに使用するための正確
なカラー再生」)。
【0053】各サブシステム102,104,106内
で行われる各機能は、以下に詳述するように、デジタル
的且つ同期的に行われる。換言すると、各信号がデジタ
ルで同期して処理される。制御装置107は、制御パス
109及び制御インタフェース111,113,115
を介して、フィルムパラメータ補正装置102、ビデオ
パラメータ補正装置104及びエンコーダ106の動作
を調整し、同期化する。
【0054】図7及び8並びに次の説明を通じて、幾つ
かの機能が同じ要素を「R」、「G」又は「B」のサフ
ィックスを付けた同じ番号で示す。これらのサフィック
スを使うのは、それらの対応する要素が夫々のビデオカ
ラー信号(例えば、赤、緑及び青)に対して同様な機能
を行うことを示すためである。
【0055】また、次の説明は、赤、緑及び青に対応す
るカラー信号について行うが、所望により、他の相補的
な色の組合せを用いうることを理解されたい。例えば、
シアン、マゼンタ及び黄の3色を同様に用いてもよい。
代わりの3色(例えば、赤、緑及び青又はシアン、マゼ
ンタ及び黄)を選択的に使用することは、本発明の範囲
内であり、ポジ又はネガのフィルム映像の処理にとって
全く望ましいことがある。
【0056】或いは、輝度信号(Y)、赤色信号
(PR )及び青色信号(PB )より成る輝度・色信号ト
リオを、本発明に従って用いることもできる。輝度信号
Yは白黒の輝度(brightness)を表し、赤色
信号PR は赤と輝度信号の差(R−Y)を表し、青色信
号PB は青と輝度信号の差(B−Y)を表す。
【0057】また、以下述べる信号及びインタフェース
のラインは、所望により、直列又は並列のどちらかのプ
ロトコルで設け、動作させうることを理解されたい。し
かし、処理速度をできるだけ早くするには、たとえ全部
でなくても殆どの信号が、並列に変換され又は処理され
る夫々のビットを有するのがよい。
【0058】以下もっと詳しく述べるように、フィルム
パラメータ補正装置102は、別々の対数変換器108
R,108G,108B、フィルムマスキングマトリッ
クス処理器110、別々の感光度(計的)及び真数変換
器117R,117G,117B、並びにフィルムパラ
メータ・レジスタ116を具え、これらはすべて実質的
に図示のように接続される。それらの機能動作を分かり
易くするため、感光度及び真数変換器の集合体117
R,117G,117Bを、別々の対応する感光度変換
器112R,112G,112B及び真数変換器114
R,114G,114Bを有するものとして示す。しか
し、後述の如く、対応する感光度変換器112R,11
2G,112B及び真数変換器114R,114G,1
14Bは、感光度及び真数変換器集合体117R,11
7G,117Bとして一緒に組合せるのがよい。
【0059】対数変換器108R,108G,108B
は、対応する入力信号RF ,GF ,BF を受信し、対応
する出力信号logRF,logGF,logBFをフ
ィルムマスキングマトリックス処理器110に供給す
る。フィルムマスキングマトリックス処理器110は、
対応する出力信号RFM,GFM,BFMを感光度変換器11
2R,112G,112Bの入力カラー信号ポートに供
給する。感光度変換器112R,112G,112B
は、対応する出力信号RFME ,GFME ,BFME を真数変
換器114R,114G,114Bに供給する。真数変
換器114R,114G,114Bは、対応する出力信
号RD ,GD ,BD を、後述のように、ビデオパラメー
タ補正装置104内の表示マスキングマトリックス処理
器118及びエンコーダ106に供給する。対数変換器
108R,108G,108B及び真数変換器114
R,114G,114Bは、常用対数(log10)に従
って動作するものがよい。
【0060】フィルムパラメータ・レジスタ116は、
フィルムパラメータ・インタフェース128を介してフ
ィルムカラー補正パラメータデータを受信し、適正なデ
ータを処理器インタフェース126を介してフィルムマ
スキングマトリックス処理器110に、別々の変換器イ
ンタフェース130R,130G,130Bを介して各
感光度変換器112R,112G,112Bに与える。
【0061】入力信号RF ,GF ,BF は、カラービデ
オ信号の赤、緑及び青成分を表すデータビデオ信号(こ
れらは、必ずしもそうではないが、一般にカラーフィル
ム映像データをテレシネなどのビデオに変換して発生さ
れたものであり、この場合、これらは夫々赤、緑及び青
色の光学的フィルム映像を表す。)である。入力信号R
F ,GF ,BF は、夫々の対数変換器108R,108
G,108Bの入力に供給され、それらの対数「log
F 」、「logGF 」及び「logBF 」に変換さ
れ、フィルムマスキングマトリックス処理器110内で
カラーマスキングに用いられる。
【0062】各対数変換器108R〜108Bは、夫々
の入力信号RF ,GF ,BF がその内容をアドレスして
夫々の対数に等しい信号logRF ,logGF ,lo
gB F を与える参照表(LUT)を有する。これらの対
数信号は、フィルムマスキングマトリックス処理器11
0に入力される。しかし、所望に応じ、デジタル加算器
又は乗算器、マイクロプロセッサ、縮小命令セットコン
トローラ(RISC)、注文(カスタム)デジタル信号
プロセッサ(DSP)、注文極大規模集積回路(VLS
I)又はスプライン発生器のような他の変換手段を用い
てもよい。スプライン発生器を用いると、殆どすべの数
学関数に比較的高い正確度で近似させることができる。
希望する精度に応じてもっと高いか又はもっと低いオー
ダー(次元)のスプラインを使用できるが、3次元スプ
ラインが正確さ、複雑さ及び速さの点からみて程よい妥
協案を示している。また、スプライン発生器を使用する
ことにより、必要なLUTのサイズがもっと小さくなる
(というのは、適正な出力信号、例えば入力信号の対数
を得るのに1つの極めて大きなLUTにアクセスするよ
りも、遙かに小さい複数のLUTを使用できるからであ
る。)。
【0063】フィルムマスキングマトリックス処理器1
10内で、入力信号RF ,GF ,B F の対数log
F ,logGF ,logBF が、フィルムマスキング
マトリックス係数に従ってカラーマスクされ、対応する
カラーマスクされたフィルム信号RFM,GFM,BFMを生
じる。このマスキングは、元のフィルムストックの赤、
緑及び青色の感光乳剤間のクロストーク(漏れ)によ
る、フィルムカラー信号内のクロストーク効果を補償、
即ち補正するものである。このマスキングは、夫々のフ
ィルムカラー信号logRF ,logGF ,logBF
内に含まれるフィルムカラー情報を修正、例えば率に応
じて増減し混合することによって達せられる。これらの
カラーマスキング動作は、実質的に次の式に従って行わ
れる。
【0064】
【数15】 ただし、RFM=マスクされた赤フィルム信号 GFM=マスクされた緑フィルム信号 BFM=マスクされた青フィルム信号 FXY=フィルムマスキングマトリックス係数(「Y」色
光による「X」色フィルム信号への関与分)CFX=フィ
ルム補正率 (「X」色フィルム信号に対する)
【0065】フィルムマスキングマトリックス係数FXY
及びフィルム補正率CFXは、フィルムパラメータ・レジ
スタ116から信号インタフェース126を介してフィ
ルムマスキングマトリックス処理器110に入力され
る。フィルムパラメータ・レジスタ116は、外部ソー
ス、例えばコンピュータ又はキーボード入力インタフェ
ース(図示せず)からフィルムパラメータ・インタフェ
ース128を介して、フィルムマスキングマトリックス
係数FXY及びフィルム補正率CFXを受信する。これらの
係数FXY及び率CFXは、希望に応じて新しい値(例えば
識別されたカラー変化から計算された)を入れるか又は
フィルムパラメータ・インタフェース128を介して省
略時の値を調整することによって変更できる。
【0066】フィルムマスキングマトリックス係数FXY
は、フィルム製造者によって供給されるか又はユーザに
よって選択されたフィルムデータシートで得られるフィ
ルムデータから決定できる(例えば計算できる)省略
(時)値を有する。或いは、マスキングが殆どもしくは
全く必要でないか又は望ましくないと認められる場合、
「対角線」係数(即ち、FRR,FGG,FBB)に夫々1の
値を与え、「非対角線」係数(即ち、FRG,FRB
GB,FGR,FBR,FBG)に夫々0の値を与えてもよ
い。
【0067】フィルムマスキングマトリックス係数FXY
は、フィルム染料(ダイ)の自然マスキングを「逆にす
る」ことによって決定される。例えば、周波数F1に対
応する色を表す明瞭な「赤」信号は、実際には或る程度
純粋の「赤」、「緑」及び「青」信号になっている。数
学的には、上述の式の「逆関数」である次の結合式によ
り、これを表現することができる。
【0068】
【数16】 ただし、RFM=マスクされた(純粋の)赤フィルム信号 GFM=マスクされた(純粋の)緑フィルム信号 BFM=マスクされた(純粋の)青フィルム信号 IFXY=相対的応答曲線から直接得て規準化した逆フィ
ルムマスキング係数(「Y」色光による「X」色フィル
ム信号への関与分) ICFX=逆フィルム補正率(「X」色フィルム信号に対
する)
【0069】フィルムマスキングマトリックス係数FXY
及びフィルム補正率CFXは、上述の3つの1次方程式の
組を標準的方法により解いて、例えば、上述のマトリッ
クスを逆にして着色染料の応答による物理的フィルム変
換を「逆にする」ことにより解いて決定することができ
る。よって、例えば、コダック(商標)5247カラー
ネガフィルムの場合、フィルムマスキングマトリックス
係数FXYとしての代表的な省略値は、次のようになる。
【0070】
【数17】
【0071】フィルム補正率CFX及び逆フィルム補正率
ICFXは、固定した(例えばdcの)信号パラメータを
表し、信号を更に増幅したり、減衰させたりするのに使
用できる。ただし、これらの率CFXは、夫々一般に0の
値(即ち、原信号増幅又は減衰の点からいえば1)が与
えられる。
【0072】フィルムマスキングマトリックス処理器1
10から出力されるカラーマスクされたフィルム信号R
FM,GFM,BFMは、次いで夫々の感光度及び真数変換器
集合体117R,117G,117Bによって別々に感
光度及び真数変換される。カラーマスクされたフィルム
信号RFM,GFM,BFMの各々は、フィルム染料密度とフ
ィルム染料露出の対数との関係を表すHurter−D
riffield(HD)特性曲線にほぼ従って感光度
変換されるのがよい。フィルムマスキングされた(即
ち、クロストーク効果をできるだけ小さくするか又は除
去した)赤、緑及び青のフィルム染料密度を夫々表すカ
ラーマスクされたフィルム信号RFM,GFM,BFMは、夫
々の感光度変換器112R,112G,112Bにより
対応する露出対数RFME ,GFME ,BFME に変換され
る。この感光度変換は、実質的に次式に従って行われ
る。
【0073】
【数18】
【0074】上式に従い変換器112R,112G,1
12Bによって行われる感光度変換は、フィルム特性に
対応したフィルムカラー補正パラメータを使用する。こ
れらのフィルムカラー補正パラメータは、各色フィルム
染料の最小(即ち、ベース+フォッグ)Dxl及び最大
(即ち、飽和)Dxu密度、フィルム染料特性曲線の夫々
のトウAX 及び肩BX 特性、ガンマγ及びフィルムスピ
ードASAを含む。これらのフィルムカラー補正パラメ
ータは、フィルムパラメータ・レジスタ116から別々
の信号インタフェース・ライン130R,130G,1
30Bを介して各変換器112R,112G,112B
に与えられる。フィルムパラメータ・レジスタ116
は、外部のソース、例えばコンピュータ又はキーボード
・インタフェース(図示せず)からフィルムパラメータ
・インタフェース128を介してフィルムカラー補正パ
ラメータを受信する。
【0075】補正され感光度変換されたフィルムカラー
信号RFME ,GFME ,BFME (フィルム染料クロストー
ク効果及び露出されたフィルム染料密度の非直線特性が
補正された)は、それから夫々の真数変換器114R,
114G,114Bにより真数変換、即ち累乗され、線
形相当信号RD ,GD ,BD に戻される。これらの信号
D ,GD ,BD はそれから、ビデオパラメータ補正装
置104内のビデオパラメータによるカラー補正と、エ
ンコーダ106内の符号化とのために使用される(後述
参照)。
【0076】機能的には、各感光度及び真数変換器集合
体117R,117G,117Bは、感光度変換器11
2R,112G,112B及び真数変換器114R,1
14G,114Bより成る。各感光度変換器112R,
112G,112Bは、夫々の入力信号RFM,GFM,B
FMがそれらの内容をアドレスして夫々変換された信号R
FME ,GFME ,BFME を与えるLUTを含むことができ
る。同様に、各真数変換器114R,114G,114
Bは、夫々の入力信号RFME ,GFME ,BFMEがそれら
の内容をアドレスして夫々線形相当信号RD ,GD ,B
D を与えるLUTを含むことができる。しかし、各感光
度及び真数変換器集合体117R,117G,117B
の好適な具体例では、感光度及び真数変換を機能的に結
合して単一のLUTとする。
【0077】「赤」感光度及び真数変換器集光体117
Rの好適な具体例では、多重化動作のために2つのLU
Tが結合されいてる。カラーマスクされた赤フィルム信
号R FMは、両LUTの入力に結合される。両LUTはま
た、次の又は更新されたフィルムパラメータ・データ
(上述のような)を選択的に受信するために、「赤」変
換器インタフェース130Rに結合される。上述の制御
装置107による同期制御の下に、両LUTは、(1)
カラーマスクされた赤フィルム信号RFMを受信して対応
する変換された赤フィルム信号RFME を出力すること、
及び(2)次の又は更新されたフィルムパラメータ・デ
ータを「赤」変換器インタフェース130Rを介して受
信することを交互に行う。この多重化動作により、単一
のLUTをフィルム信号の変換と更にフィルムパラメー
タ・データを受信することとに時分割しなければならな
い場合に比べ、回路117Rを単一LUT回路より早く
動作させることができる。
【0078】希望に応じ、LUTの代わりに他の変換手
段を用いてもよい。例えば、デジタル加算器又は乗算
器、マイクロプロセッサ、RISC、カスタム(注文)
DSPもしくはVLSI、又はスプライン発生器を同様
に用いることができる。
【0079】図8に示すビデオパラメータ補正装置10
4は、表示(ディスプレイ)マスキングマトリックス処
理器118、別々の補助処理器120R,120G,1
20B、別々のビデオ(標準)方式変換器122R,1
22G,122B及び表示パラメータ・レジスタ124
を含み、これらはすべて図8に示すように接続される。
表示マスキングマトリックス処理器118は、補正され
たフィルムカラー信号RD ,GD ,BD を受信し、対応
する出力信号RDM,GDM,BDMを与え、これらを補助処
理器120R,120G,120Bに供給する。補助処
理器120R〜120Bは、対応する出力信号RDMA
DMA ,BDMA をビデオ方式変換器122R〜122B
に供給する。ビデオ方式変換器122R〜122Bは、
対応する出力信号RS ,GS ,BS をエンコーダ107
の入力色信号ポートに供給する。
【0080】補正されたフィルムカラー信号RD
D ,BD は、真数変換器114R〜114B(上述の
フィルムパラメータ補正装置102内の)から表示マス
キングマトリックス処理器118に供給され、全装置内
のクロストーク効果(例えば、CRTディスプレイの如
き最終表示装置(図示せず)と、イメージオルシコンの
如き原入力信号RF ,GF ,BF を発生した走査装置
(図示せず)との間のクロストーク)を補償するための
カラーマスキングを受ける。表示マスキングマトリック
ス処理器118は、これらの補償された信号を表示マス
クされた信号RDM,G DM,BDMとして出力する。
【0081】このマスキングは、色合い、飽和度及び色
価(明暗度)のようなビデオ信号特性を補正するもの
で、夫々の補正されたフィルムカラー信号RD ,GD
D 内に含まれる表示カラー情報を修正する、例えば率
に応じた増減及び混合をすることによって達せられる。
この表示マスキングは、ほぼ次式に従って行われる。
【0082】
【数19】 ただし、RDM=マスクされた赤表示信号 GDM=マスクされた緑表示信号 BDM=マスクされた青表示信号 DXY=表示マスキングマトリックス係数(「Y」色フィ
ルム信号による「X」色表示信号への関与分)CDX=表
示補正率 (「X」色表示信号に対する)
【0083】表示マスキングマトリックス係数DXY及び
表示補正率CDXは、表示パラメータ・レジスタ124よ
り信号インタフェース132を介して表示マスキングマ
トリックス処理器118に供給される。また、表示パラ
メータ・レジスタ124は、上記の係数DXY及び率CDX
を外部ソース、例えばコンピュータもしくはキーボード
入力インタフェース(図示せず)から表示パラメータ・
インタフェース134を介して受信する。これらの係数
XY及び率CDXは、希望により、表示パラメータ・イン
タフェース134に結合されたコンピュータもしくはキ
ーボード・インタフェース(図示せず)を介して、新し
い値を入れるか又は省略値を調整することによって変更
できる。
【0084】表示マスキングマトリックス係数DXYは、
最初に本装置を較正し個々の値を計算して決められる省
略値(default value)を有する。この最
初の較正は、基準カラー情報(例えば、走査赤、緑及び
青標準映像)を入力し、本装置のそれに対する応答を測
定する(例えば、走査された赤、緑及び青標準映像に対
する夫々の応答を測定する)ことにより達せられる。表
示マスキングマトリックス係数DXYは、この初期較正か
ら得たデータに基いて計算できる。或いは、マスキング
が殆どもしくは全く必要でないか又は望ましくないと考
えられる場合、「対角線」係数(即ち、DRR,DGG,D
BB)には夫々1の値が与えられ、「非対角線」係数(即
ち、DRG,DRB,DGB,DGR,DBR,DBG)には夫々ゼ
ロの値が与えられる。
【0085】表示補正率CDXは、固定(例えば、dc)
の信号パラメータを表し、信号を更に増幅したり、減衰
させたりするのに用いられる。ただし、これらの率CDX
は一般に、ゼロの値(即ち、原信号増幅又は減衰の点か
らいえば1)が与えられる。
【0086】表示マスキングマトリックス処理器118
は、上述の式に従って動作するように接続された12個
のレジスタ、或る数の乗算器及び加算器を含むのがよ
い。ただし、マイクロプロセッサ、RISC又はカスタ
ムDSP又はVLSI回路の如き他のマスキング手段を
用いてもよい。
【0087】表示マスク(された)信号RDM,GDM,B
DMはそれから、補助処理器120R,120G,120
Bで別々に処理される。補助処理器120R〜120B
は、表示パラメータ・インタフェース134及び表示パ
ラメータ・レジスタ124から別々の信号インタフェー
ス136R,136G,136Bを介して補助処理器1
20R〜120Bに供給される主観的カラー補正パラメ
ータに従って各表示マスク信号RDM,GDM,BDMを「微
調整」する。
【0088】この主観的カラー補正は、各表示マスク信
号RDM〜BDMについて夫々のカラー空間内、即ちカラー
飽和域内において1つずつほぼ図形的に行われる。かよ
うな主観的カラー補正は、前述した1993年4月14
日出願の一般譲渡された係属特許出願08/048,0
77号(1991年4月19日出願の「概略及び精細カ
ラー補正モードをもつデジタルビデオ処理装置」と題す
る米国特許出願07/687,962号の継続出願)の
要旨であり、その明細書をここで援用する。
【0089】本発明を実施するため、各補助処理器12
0R,120G,120Bは、前述した図6のLUT1
2の機能を行う参照表を具えてもよい。即ち、「赤」色
成分値RDMにフィルム状圧縮を行うための輝度値L(ビ
デオレベルVによって求められる。)が、プロセッサか
ら(図7及び8には図示しないが、前述した図6のプロ
セッサ16と同じようにプログラムされている。)表示
パラメータ・レジスタ124に、そして該レジスタ12
4から信号インタフェース136Rを介して補助処理器
120Rに入れられる。同様に、「緑」色成分値GDM
フィルム状圧縮を行うための輝度値L(ビデオレベルV
により求められる。)が、上述の如きプロセッサからレ
ジスタ124に、そして該レジスタ124から信号イン
タフェース136Gを介して補助処理器120Gに入れ
られる。「青」色成分値BDMにフィルム状圧縮を行うた
めの輝度値L(ビデオレベルVによって求められる。)
も、同様にして補助処理器120Bに入れられる。
【0090】上記処理器120R〜120Bから出力さ
れる処理されたビデオカラー信号R DMA ,GDMA ,B
DMA (処理器120R〜120Bで本発明によるフィル
ム状圧縮を受けたもの)は、次いで夫々のビデオ(標
準)方式変換器122R,122G,122B内で選択
されたビデオカラー標準方式に合うよう別々に変換され
る。このようなビデオカラー方式変換は、一種のビデオ
カラー信号プリエンファシス、例えば信号振幅スケーリ
ングであり、結果として得られるビデオカラー信号
S ,GS ,BS を使用可能な表示方式に合わせるため
に必要である。この変換は、所望により任意のビデオ又
はテレビジョンのカラー標準方式(例えば、NTSC、
PAL又はSECAM)に従って行うことができる。
【0091】各ビデオ方式変換器122R,122G,
122BはLUTを含み、その中で入力信号RDMA ,G
DMA ,BDMA がその内容にアドレスし、それがビデオ標
準方式信号RS ,GS ,BS を与える。ただし、デジタ
ル加算器や乗算器、マイクロプロセッサ、RISC、カ
スタムDSP又はVLSI、或いはスプライン発生器の
ような他の変換手段を所望により用いてもよい。また、
これらのビデオ方式変換器122R〜122Bに、希望
に応じ、信号インタフェース138R,138G,13
8B、表示パラメータ・レジスタ124及び表示パラメ
ータ・インタフェース134を介して制御信号及びパラ
メータ信号を選択的に供給することができる。
【0092】標準方式に変換されたビデオカラー信号R
S ,GS ,BS は、カラー補正パラメータを選択的に符
号化するためのエンコーダ106の入力カラー信号ポー
トに入力される。後述のように、エンコーダ106は、
個々の出力カラー信号R,G,B内の上述したカラー補
正パラメータを選択的に符号化するものである。即ち、
エンコーダ106は、上述のカラー補正パラメータを表
す別個のデータを選択的に符号化して個々の出力カラー
信号R,G,Bの中に入れることができる。
【0093】したがって、単に補正されただけのカラー
信号を出力するのではなく、補正された又は補正されな
いカラー信号のどちらかを夫々のカラー補正パラメータ
・データと一緒に選択的に出力することができる。これ
は、補正された又は補正されないどちらかのカラー信号
と、夫々の適正なカラー補正パラメータとの両方を使用
したい(例えば、表示又はフィルムへの逆転換のため
に)ときに、魅力的な特色となる。そうではなく、カラ
ー信号をカラー補正された形でのみ供給すると、それら
の最初の補正されない形に関する情報が失われることに
なる。
【0094】エンコーダ106は、そのパラメータ信号
ポートにフィルムパラメータ・レジスタ116からフィ
ルムカラー補正パラメータを、フィルムカラー補正パラ
メータ・インタフェース140を介して受信する。エン
コーダ106はまた、そのパラメータ信号ポートに表示
パラメータ・レジスタ124から表示カラー補正パラメ
ータを、表示カラー補正パラメータ・インタフェース1
42を介して受信する。エンコーダ106は更に、その
カラー信号入力ポートに完全に補正され方式変換された
ビデオカラー信号RS ,GS ,BS をビデオ方式変換器
122R,122G,122B(ビデオパラメータ補正
装置104内の)から選択的に受信する。或いは、エン
コーダ106は、そのカラー信号入力ポートに最初の未
補正入力フィルムカラー信号RF ,GF ,BF を、フィ
ルムパラメータ補正装置102及びビデオパラメータ補
正装置104を側路する直接接続線144R,144
G,144Bを介して選択的に受信する。更に或いは、
エンコーダ106は、そのカラー信号入力ポートに一部
補正されたフィルムカラー信号RD ,GD ,BD をビデ
オパラメータ補正装置104を側路する直接接続線14
6R,146G,146Bを介して選択的に受信する。
【0095】エンコーダ106が行う符号化は、従来公
知の多くの符号化技法のどれを実施しても達成できる。
例えば、夫々のカラー補正パラメータ・データを出力カ
ラー信号R,G,Bの一部分(例えば、その垂直間隔)
の中に挿入(例えば集約)することができる。
【0096】このカラー補正パラメータの符号化はま
た、1992年5月12日出願の一般譲渡された係属米
国特許出願07/883,888号(1991年5月1
4日出願の米国特許出願07/699,928号の包袋
継続出願、発明の名称「ビデオフィールド及びフレーム
を選択的に識別するためのフィルムからビデオへのフレ
ーム映像変換装置及び方法」)に開示されたフィールド
又はフレームマーキングデータの符号化と同じ方法で行
うことができる。上記特許出願の明細書をここで援用す
る。
【0097】上述の信号カラー補正及びカラー補正パラ
メータデータ符号化は、どんなベースを選択して行って
もよい。例えば、カラー補正や符号化は、所望に応じフ
レーム毎に(フレームベース)又はシーン毎に(シーン
ベース)を行うことができる。更に希望ならば、このカ
ラー補正や符号化をフィールド毎に行い、データを修正
又は符号化して個々のビデオフィールドの中に入れるこ
とができる。本発明の大部分デジタル的実施によるこの
柔軟性は、ディゾルブ、フェード及びシーン対シーン
(又はフィールド対フィールド又はフレーム対フレー
ム)のカラー整合の如き多くの編集操作を容易にする。
【0098】以上、本発明を実施例について詳述した
が、本発明はこれらの具体例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲内において種々の変形、変更をする
ことができるものである。
【0099】
【発明の効果】本発明によれば、ビデオ信号にフィール
ド状圧縮特性を取入れるようにビデオ信号を処理するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的なネガフィルム曲線のデータセット及び
モデル・オーバレイを示すグラフである。
【図2】一般的な中間ポジフィルム曲線のデータセット
及びモデル・オーバレイを示すグラフである。
【図3】一般的なプリントフィルム曲線のデータセット
及びモデル・オーバレイを示すグラフである。
【図4】本発明に用いるネガ写真フィルムの一般特性に
基くビデオ圧縮曲線を示すグラフである。
【図5】本発明に用いる中間ポジ写真フィルムの一般特
性に基くビデオ圧縮曲線を示すグラフである。
【図6】本発明のビデオ信号圧縮装置を示すブロック図
である。
【図7】本発明を用いたデジタルカラービデオ処理装置
を示すブロック図(その1)である。
【図8】本発明を用いたデジタルカラービデオ処理装置
を示すブロック図(その2)である。
【図9】本発明のビデオカメラを示すブロック図であ
る。
【図10】本発明を実施するためのアナログ回路を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
12,16 フィルム状圧縮手段 20 選択したパラメータをフィルム圧縮手段に供給す
る手段 12 参照表(手段) 16 プロセッサ 21,23,25 アナログ回路 1 ビデオカメラ 8 原ビデオ信号発生手段 10 アナログ・デジタル変換手段 14 デジタル・アナログ変換手段
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【数3】 ただし、Duは最大又は飽和密度レベルであり、βは肩
部曲率又は非対称を示すパラメータである。よって、実
効不透明度は次式により定義される。 Ω=wt/wu また、その特性曲線は、低密度から高密度まで次式によ
り表される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0073
【補正方法】変更
【補正内容】
【0073】
【数18】

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビデオ信号にフィルム状圧縮を行う方法
    であって、 (a)ビデオ信号を圧縮手段に供給するステップと、 (b)上記圧縮手段内のビデオ信号にフィルム状圧縮関
    数に従ってフィルム状圧縮を行うことにより、ビデオ信
    号から圧縮されたビデオ信号を発生するステップとを含
    むビデオ信号フィルム状圧縮方法。
  2. 【請求項2】 ビデオ信号が1組の色成分信号を含むカ
    ラービデオ信号であり、上記フィルム状圧縮が該色成分
    信号の各々に対して別々に行われる請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 フィルム状圧縮関数が1組の変換パラメ
    ータを有し、上記(b)ステップを行う前に該変換パラ
    メータの組に対して希望する値を選択するステップを含
    む請求項1の方法。
  4. 【請求項4】 ビデオ信号は対応するシーン輝度値Lを
    もつピクセルを含み、圧縮されたビデオ信号はビデオレ
    ベルVをもつ修正されたピクセルを含み、フィルム状圧
    縮関数は次式の逆関数である請求項1の方法 ただし、mはパラメータ、VS はオフセット・パラメー
    タ、Vmax は最大ビデオレベル・パラメータ、nはガン
    マ・パラメータの逆数に等しいパラメータ、βは肩部曲
    率パラメータである。
  5. 【請求項5】 m=nである請求項4の方法。
  6. 【請求項6】 ビデオ信号は対応するシーン輝度値Lを
    もつピクセルを含み、圧縮されたビデオ信号はビデオレ
    ベルVをもつ修正されたピクセルを含み、フィルム状圧
    縮関数は次式の逆関数である請求項1の方法 ただし、VS はオフセット・パラメータ、Vmax は最大
    ビデオレベル・パラメータ、nはガンマ・パラメータの
    逆数に等しいパラメータ、βは肩部曲率パラメータであ
    る。
  7. 【請求項7】 ビデオ信号は、対応するシーン輝度値L
    をもつピクセルのストリームを含むデジタル信号であ
    り、圧縮されたビデオ信号はビデオレベルVをもつ修正
    されたピクセルを含み、上記(b)ステップは、 (c)上記対応するシーン輝度値Lによって表され、ビ
    デオレベルVを定める参照表値を参照表に入れるステッ
    プを含む請求項1の方法。
  8. 【請求項8】 フィルム状圧縮関数はL=F(V)の逆
    関数であり、上記(c)のステップは、 L=F(V)を表す中間参照表を決めるステップと、 F(Vlower )<L<F(Vupper )のように、各入力
    輝度Lに対し括弧内の見出しVlower 及びVupper を決
    めるために上記中間参照表を使用するステップと、 上記各入力輝度Lに対応する出力ビデオレベルVを、F
    (Vlower )<L<F(Vupper )の間における対応す
    る入力輝度Lと同様に括弧内の見出しVlower及びV
    upper の間において同じ間隔に定めるステップとを含む
    請求項7の方法。
  9. 【請求項9】 ビデオ信号がビデオカメラにより発生さ
    れ、上記圧縮手段が該ビデオカメラに取付けられた請求
    項1の方法。
  10. 【請求項10】 ビデオ信号がアナログビデオ信号であ
    る請求項1の方法。
  11. 【請求項11】 ビデオ信号にフィルム状圧縮を行う装
    置であって、 1組の変換パラメータを含むフィルム状圧縮関数に従っ
    てビデオ信号にフィルム状圧縮を行うことにより、ビデ
    オ信号から圧縮されたビデオ信号を発生する手段と、 上記1組の変換パラメータについて選択した1組の値を
    上記フィルム状圧縮を行う手段に供給する手段とを含む
    ビデオ信号フィルム状圧縮装置。
  12. 【請求項12】 ビデオ信号が1組の色成分信号を含む
    カラービデオ信号であり、上記フィルム状圧縮を行う手
    段は、色成分信号の各々に別々に上記フィルム状圧縮を
    行う請求項11の装置。
  13. 【請求項13】 ビデオ信号に対応するシーン輝度値L
    をもつピクセルを含み、圧縮されたビデオ信号はビデオ
    レベルVをもつ修正されたピクセルを含み、フィルム状
    圧縮関数は次式の逆関数である請求項11の装置 ただし、VS はオフセット・パラメータ、Vmax は最大
    ビデオレベル・パラメータ、nはガンマ・パラメータの
    逆数に等しいパラメータ、βは肩部曲率パラメータ、m
    はもう1つのパラメータである。
  14. 【請求項14】 m=nである請求項13の装置。
  15. 【請求項15】 ビデオ信号は対応するシーン輝度値L
    をもつピクセルをを含み、圧縮されたビデオ信号はビデ
    オレベルVをもつ修正されたピクセルを含み、フィルム
    状圧縮関数は次式の逆関数である請求項11の装置 ただし、VS はオフセット・パラメータ、Vmax は最大
    ビデオレベル・パラメータ、nはガンマ・パラメータの
    逆数に等しいパラメータ、βは肩部曲率パラメータであ
    る。
  16. 【請求項16】 ビデオ信号は、対応するシーン輝度値
    Lをもつピクセルのストリームを含むデジタル信号であ
    り、圧縮されたビデオ信号はビデオレベルVをもつ修正
    されたピクセルを含み、フィルム状圧縮を行う手段は、
    上記対応するシーン輝度値Lによって表され、ビデオレ
    ベルVを定める参照表値を記憶する参照表を含む請求項
    11の装置。
  17. 【請求項17】 フィルム状圧縮関数がL=F(V)の
    逆関数であり、ソフトウェアでプログラムされ次の機能
    をもつプロセッサを含む請求項16の装置L=F(V)
    を表す中間参照表を決定すること、 該中間参照表を用いて、F(Vlower )<L<F(V
    upper )のように各入力輝度Lに対する括弧内の見出し
    lower 及びVupper を決定すること、 上記各入力輝度Lに対応する出力ビデオレベルVを、F
    (Vlower )<L<F(Vupper )の間における対応す
    る入力輝度Lと同様に括弧内の見出しVlower及びV
    upper の間において同じ間隔に定めること。
  18. 【請求項18】 ビデオ信号がアナログ信号であり、上
    記のフィルム状圧縮を行う手段は、上記フィルム状圧縮
    関数に従って上記アナログ信号に上記フィルム状圧縮を
    行うアナログ回路を含む請求項11の装置。
  19. 【請求項19】 上記装置がビデオポストプロダクショ
    ン編集装置であり、ビデオ信号は第1のダイナミック・
    レンジを有し、基準ビデオ部分は第2のダイナミック・
    レンジを有し、上記1組の変換パラメータについて選択
    される値の1組は、圧縮されたビデオ信号が上記第2の
    ダイナミック・レンジにほぼ等しい修正されたダイナミ
    ック・レンジを有するように、選択される請求項11の
    装置。
  20. 【請求項20】 フィルム状圧縮特性をもつ圧縮された
    ビデオ信号を発生するビデオカメラであって、 原ビデオ信号を発生する手段と、 1組の変換パラメータを含むフィルム状圧縮関数に従っ
    て上記原ビデオ信号にフィルム状圧縮を行うことによ
    り、該原ビデオ信号から圧縮されたビデオ信号を発生す
    る手段と、 上記1組の変換パラメータについて選択された値の1組
    を上記フィルム状圧縮を行う手段に供給する手段とを含
    むビデオカメラ。
  21. 【請求項21】 上記の圧縮されたビデオ信号及び原ビ
    デオ信号の各々がアナログ信号であり、上記のフィルム
    状圧縮を行う手段は、 上記原ビデオ信号をデジタル化されたピクセルのストリ
    ームに変換するアナログ・デジタル変換手段と、 上記デジタル化されたピクセルをフィルム状圧縮された
    ピクセルに変換する参照表手段と、 上記のフィルム状圧縮されたピクセルを上記の圧縮され
    たビデオ信号に変換するデジタル・アナログ変換手段と
    を含む請求項20のビデオカメラ。
  22. 【請求項22】 上記原ビデオ信号は対応するシーン輝
    度値Lをもつピクセルを含み、上記圧縮されたビデオ信
    号はビデオレベルVをもつ修正されたピクセルを含み、
    上記フィルム状圧縮関数は次式の逆関数である請求項2
    0のビデオカメラ ただし、VS はオフセット・パラメータ、Vmax は最大
    ビデオレベル・パラメータ、nはガンマの逆数に等しい
    パラメータ、βは肩部曲率パラメータ、mはもう1つの
    パラメータである。
  23. 【請求項23】 m=nである請求項22のビデオカメ
    ラ。
  24. 【請求項24】 m=1である請求項22のビデオカメ
    ラ。
JP24655894A 1993-10-12 1994-10-12 ビデオ信号フィルム状圧縮方式 Expired - Fee Related JP3655935B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/135,269 US5646750A (en) 1991-06-05 1993-10-12 Method and apparatus for compressing video in a manner characteristic of photographic film
US135269 1993-10-12

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07162886A true JPH07162886A (ja) 1995-06-23
JP3655935B2 JP3655935B2 (ja) 2005-06-02

Family

ID=22467323

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24655894A Expired - Fee Related JP3655935B2 (ja) 1993-10-12 1994-10-12 ビデオ信号フィルム状圧縮方式

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3655935B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009273143A (ja) * 1998-05-21 2009-11-19 Eastman Kodak Co 複数段電子動画取得および処理システム及び方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009273143A (ja) * 1998-05-21 2009-11-19 Eastman Kodak Co 複数段電子動画取得および処理システム及び方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3655935B2 (ja) 2005-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5255083A (en) Digital color correction system and method
US6987586B2 (en) Method of digital processing for digital cinema projection of tone scale and color
KR101051604B1 (ko) 화상 처리 장치 및 방법
US5565931A (en) Method and apparatus for applying gamma predistortion to a color image signal
JP5165650B2 (ja) 電子画像取得システム
US5646750A (en) Method and apparatus for compressing video in a manner characteristic of photographic film
US7327382B2 (en) System and method for processing electronically captured images to emulate film tonescale and color
JP2000207546A (ja) デジタルカラ―画像の処理方法
EP1886506A2 (en) Color transformation luminance correction method and device
US6002806A (en) Method of and apparatus for correcting color
CN101047773B (zh) 成像设备、视频信号处理电路和方法
JPH0724425B2 (ja) 画像処理方法及び装置
US7409082B2 (en) Method, apparatus, and recording medium for processing image data to obtain color-balance adjusted image data based on white-balance adjusted image data
US3128333A (en) Electronic previewer for color printing processes
US6864915B1 (en) Method and apparatus for production of an image captured by an electronic motion camera/sensor that emulates the attributes/exposure content produced by a motion camera film system
US5387929A (en) Method and apparatus for subject image tracking in high definition film-to-video color correction
JP3779927B2 (ja) 電子的に取得した画像の色彩度を修正する方法及び装置
US4605954A (en) Method of and arrangement for adjusting color saturation in a video printer
CN109792474B (zh) 色度映射函数的确定的方法
JP3655935B2 (ja) ビデオ信号フィルム状圧縮方式
US5398077A (en) Method for adjusting the luminance of a color signal
JPH04304775A (ja) カラー画像信号の色修正方法
EP1351525A2 (en) Real-time gradation control
JP3344010B2 (ja) 彩度補正装置
WO2001078368A2 (en) Film and video bi-directional color matching system and method

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050307

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees