JP3655935B2 - ビデオ信号フィルム状圧縮方式 - Google Patents

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【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ビデオ信号にフィルム圧縮特性を取入れるようにビデオ信号を処理する方式(方法及び装置)に関するものである。本発明の1つの具体構成は、ビデオ信号にフィルム状圧縮特性を取入れるために、ビデオカメラが発生したビデオ信号に写真フィルム状の圧縮を行う手段を含むビデオカメラである。
【0002】
【従来の技術】
映像を表す電子信号を選択的に補正するカラー補正方式は、当業者に周知である。多くの高級なビデオシステムでは、種々のタイプのカラー補正装置が使用されている。テレシネのようなフィルム・ビデオ変換システムでは、複雑なカラー補正装置が使用されている。特にテレシネの場合、フィルムの特質により及びそれに対応するビデオ信号を発生するときの光学的フィルム映像の電子的走査によってもたらされるカラーの不正確さ及び非直線性を克服するために、カラー補正が要求される。
【0003】
映像の各ピクセルは、夫々対応する輝度(又は光の強さ)を有する。カラー映像(又はカラー映像データ)の場合、各ピクセルは3つの色成分値(例えば、赤、緑及び青の値)で表すことができ、各ピクセルの各色成分値は、それに対応する輝度(又は光の強さ)を有する。映像のピクセル(又は映像データの量)の最大及び最小の輝度(又は光の強さ)の比を、本明細書では映像(又は映像データ)の「ダイナミック・レンジ」(動作範囲)と呼ぶことにする。同様に、映像の色成分の色成分値(又は1組の色成分値)の最大及び最小の輝度(又は光の強さ)の比を、本明細書では色成分(又は色成分データ)の「ダイナミック・レンジ」と呼ぶことにする。
【0004】
本明細書(特許請求の範囲を含む。)を通じ、映像(もしくは映像データ、又は映像もしくは映像データの色成分)のダイナミック・レンジを縮小させるこれらの変換を表すのに、「圧縮」という言葉を使用する。本明細書において、次のような場合に生じるダイナミック・レンジ縮小の機能的特徴を表すのに、「フィルム圧縮」(又は「フィルム状圧縮」)という表現を使用する。即ち、上記ダイナミック・レンジの縮小は、所望値に設定した1つ以上の制御装置を具えた写真フィルムカメラを操作し、及び(又は)所望値に設定した1つ以上のフィルム現像処理パラメータで露出された写真フィルムを現像する、といったやり方で写真フィルム上に映像を発生する場合に生じる。映像を表す電子データ(例えば、ビデオストリーム又はコンピュータに記憶されたデジタル映像)は、フィルム圧縮の特徴をまねるように電子的に機能的フィルム状圧縮変換をすることができる。
【0005】
従来のビデオカメラが具える制御装置(「ニー」及び「スロープ」)では、それにより発生されるビデオ信号の滑らかで緩やかな圧縮をすることができない。これに対し、フィルム・ストックをもつ従来のフィルムカメラは一般に、それによって記録される映像の滑らかで緩やかな圧縮ができる制御装置を具えている。ビデオカメラにより記録されるビデオ映像データの滑らかで緩やかな「フィルム状」圧縮を可能とする手段をもつビデオカメラを提供する方法は、本発明をするまで知られていなかった。
【0006】
ビデオ製作後(ポストプロダクション)編集では、フィルムから得たビデオ(例えば、テレシネからのビデオ出力)の一部分を他のタイプのビデオの一部分でインターカットしたいことが時々ある。フィルムから得たものではないビデオ番組に挿入しようとするフィルムからのビデオの一部分のダイナミック・レンジが、フィルムからではないビデオのダイナミック・レンジと著しく異なることがある。デジタルビデオデータのストリームの如きビデオ信号の「フィルム状」圧縮を可能とする(例えば、フィルムから得た第1のビデオデータストリームのダイナミック・レンジを、フィルムから得たものでない第2のビデオデータストリームのそれに合わせるために)手段をビデオポストプロダクション編集装置に含める方法は、本発明をするまで知られていなかった。
【0007】
写真フィルムに対する露出(E)と露出後のフィルム密度(D)との関係を示す「特性曲線」について、これまで種々の数式が提案されてきた。そのうちの1つが、1975年2月発行「応用光学」第14巻第2号における、フロリダ大学のA.E.S.Green及びR.D.McPetersらによる「写真特性曲線の新しい解析式」と題する技術ノートに、記載されている。このノートには、次式で定義された不透明度(opacity)と呼ばれる歴史的測光量(wt)が再び取入れられている。
【0008】
【数1】
Figure 0003655935
ただし、Dl はフィルム密度の下限(又は「ベース・プラス・フォッグ」密度)である。よって、特性曲線の下方及び中間部分は、次式によって表される。
【数2】
Figure 0003655935
ただし、nはガンマの逆数である。
【0009】
著者は、それから逆不透明度(inverse opacity)又は多分ポジフィルムの不透明度と読んでよいかも知れない量を次式により定義して、この概念を上方の漸近線まで拡張している。
【0010】
【数3】
Figure 0003655935
ただし、Duは最大又は飽和密度レベルであり、βは肩部曲率又は非対称を示すパラメータである。よって、実効不透明度は次式により定義される。
Ω=wt/wu
また、その特性曲線は、低密度から高密度まで次式により表される。
【0011】
【数4】
Figure 0003655935
【0012】
先に参照した技術ノートは、パナトミック−Xフィルムについて測定した密度・露出データを用いて上述の特性曲線の最も適した解析を説明し、誤差は極めて小さいと結論している。該技術ノートはそれから、次の一般式を提案して終わっている。
【0013】
【数5】
Figure 0003655935
上式には、更にパラメータ「α」及び「m」が追加されている(ただし、mはnから独立しており、mはnに等しくなくてもよい。)。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、ビデオ信号(アナログビデオ又はデジタルビデオデータ)にフィルム状圧縮を行って、ビデオ信号にフィルム状圧縮特性を取入れる方法及び装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段及び作用】
本発明の1つの具体構成は、ビデオ信号にフィルム状圧縮特性を取入れるために、ビデオカメラにより発生されたビデオ信号をフィルム圧縮するハードウェア及び(又は)ソフトウェア(例えば、配線された回路又はソフトウェアでプログラムされたプロセッサ)を含むビデオカメラである。本発明によるビデオカメラはユーザが変える圧縮パラメータ(又は少数の圧縮パラメータ)に応じて、ビデオカメラにより記録されるビデオ映像データの滑らかで緩やかな「フィルム状」圧縮を可能とする制御装置を含むのがよい。
【0016】
本発明の他の種類の具体構成であるビデオポストプロダクション編集装置は、アナログビデオ信号又はデジタルビデオデータのストリームの「フィルム状圧縮」を行うハードウェア及び(又は)ソフトウェア(例えば、配線された回路又はソフトウェアでプログラムされたプロセッサ)を含む。このような圧縮は、例えば、フィルムから得た第1のビデオ部分のダイナミック・レンジを、フィルムから得たものではない第2のビデオ部分のそれに合わせるために行うことができる。
【0017】
本発明の好適な実施例では、適切なソフトウェアでプログラムされたデジタルプロセッサを含むデジタル回路を用いることにより、デジタル的にフィルム状圧縮を実施している。一般に、かようなデジタル回路はまず、圧縮しようとするアナログビデオ信号をデジタル化し、それからデジタル化されたピクセルを参照表を用いて変換し、変換されたピクセルを最終的にアナログ圧縮(された)ビデオ信号に変換する。このようなデジタル回路は、カメラの原ビデオ信号の各色成分のアナログ・デジタル変換、デジタル化された色成分データの各ストリームの本発明によるデジタル圧縮、及び圧縮データの各色成分のデジタル・アナログ変換のために、本発明を実施するアナログビデオカメラに含めることができる。かかるデジタル回路の変形では、デジタルビデオデータのストリームを処理するのに、アナログ・デジタル及びデジタル・アナログ変換手段を省略することができる。
【0018】
本発明の他の実施例では、アナログビデオ信号を処理するためのアナログ回路として実施することができる。
【0019】
【実施例】
以下、図面を用いて本発明を具体的に説明する。
図1は、一般的なネガフィルム曲線のデータセット及びモデル・オーバレイを示すグラフである。この場合、「一般的」とは、或る数の異なるネガ写真フィルム・ストックから測定したデータを平均したものを意味する。
【0020】
図2は、一般的な中間ポジ(interpositive)フィルム曲線のデータセット及びモデル・オーバレイを示すグラフである。
図3は、一般的なプリントフィルム曲線のデータセット及びモデル・オーバレイを示すグラフである。
【0021】
最初に、一般的(理想的)フィルム特性曲線に対する新しい解析モデルについて説明し、次いで、本発明に従いアナログ又はデジタルビデオ信号に「フィルム状」ハイライト圧縮(「フィルム状」上域圧縮)を実施するための、上記モデルの適用方法を説明する。
【0022】
まず、上述の提案にかかる一般化された特性曲線モデルを修正した式から出発することにする。
【0023】
【数6】
Figure 0003655935
【0024】
この式を広範囲の種々のフィルムと比較したところ、実際の特性曲線データとよく適合することが分かった。このような3つの例を図1、2及び3に示す。これらの例においては、上記モデルが、各フィルムのタイプに関する代表的又は平均的特性曲線を作るために或る一定数のフィルムストックを平均することによって得た一般的ネガフィルム、中間ポジフィルム及びプリントフィルムのデータセットにぴったり合っている。実験的研究の結果、プリントフィルムの特性曲線を表そうとする場合、m=1とするとうまくゆき、ネガ及び中間ストックについては、m=nとすると同様にうまくゆくことが分かった。この理由により、m=1及びm=nの場合が本発明の好適な具体例となる。
【0025】
ハイライト(上域)を圧縮するには、このモデルにしたHD(Hurter−Driffield)曲線の中間から上方の部分のみを特徴付けすれば十分であるから、上式を(かような目的のために)縮小することにする。
【0026】
【数7】
Figure 0003655935
【0027】
非対数的ビデオ圧縮変換では、直線光又は信号領域はそれ自体の中に位置(マップ)すべきであるので、上式から密度を除く必要がある。ネガフィルムについては、光伝導度Tの逆数である処理フィルム不透明度wt は、次式により与えられる。
【0028】
【数8】
Figure 0003655935
しかし、ビデオ圧縮における我々の目的であるポジフィルム変換関数に似せるのに、出力伝導光E′を我々の目的のために直接次のように表すことができる。
【0029】
【数9】
Figure 0003655935
これを代入して次式を得る。
【0030】
【数10】
Figure 0003655935
或いは、もっと簡単に、それ自体にゼロをマップしたいならば、変換基本式は、次のようになる。
【0031】
【数11】
Figure 0003655935
ただし、パラメータm、ガンマ分の1であるn、肩部曲率β(特性曲線にある肩部の曲率の量を表し、βの増加は肩部の減少を示す。)、及び、映像が特性曲線上でどれだけ離れているかの、即ち過露出度の尺度である「タイミング」パラメータEmax を含む。ガンマ、m及びβは、似せようとしているフィルム・タイプの一定の特性、又は平均的標準値と見ることができる。よって、Emax は、所望の過露出又はハイライト圧縮の量を制御する1つのパラメータとなる。或いは、ハイライト圧縮をβ及びEmax の両方を変化させて制御することもできる。
【0032】
0〜Emax のダイナミック・レンジ内に主映像を置くシミュレーションを柔軟に行うために、もう1つのパラメータを加えて次式を作る。
【0033】
【数12】
Figure 0003655935
ただし、ES はレンジ(0,Emax )内のオフセットであり、E′+ES は常に厳密にEmax より小である。m=1(又はm=n)とし、β及びEmax を一定とすれば、ES がハイライト圧縮量を制御する1つのパラメータとなる。
【0034】
1.0の入力輝度レベルを1.0のビデオレベルにマッピングしたい場合(ハイライト圧縮をしない場合)及び前の式の変数を呼び変える場合、逆圧縮関数として次式を得る。
【0035】
【数13】
Figure 0003655935
ただし、V,VS 及びVmax は夫々出力ビデオ信号、オフセット及び最大値であり、Lは入力相対シーン輝度である。パラメータmは、実験的研究により、m=1が広範囲の種々のフィルム・タイプを正確に表せる値であることが分かったモデル的特徴を示すものである。これも実現が一層簡単であるので、m=1の値は最良の実施態様と考えられ、この最良態様の逆圧縮関数は、次のようになる。
【0036】
【数14】
Figure 0003655935
ただし、nは前の変換のときと同じようにガンマ分の1である。しかし、本発明方式は、ユーザが変換式(1)におけるパラメータmを独立して制御できるように、また更に変換式(1)におけるパラメータのどれか1つ以上を独立に制御できるように設計することができる。幾つかの応用例では、好適な変換はm=nとする変換(1)である。
【0037】
前節で述べた変換は、該変換が圧縮ビデオレベル(V)から対応するシーン輝度(L)へのマッピングを表すので、実際は本発明に従ってフィルム状過露出又はハイライト圧縮を模倣したビデオを実現するのに必要なものの数学的逆関数である。本発明に従ってビデオ圧縮をデジタル的に実施するには、従来の標準的計算手段を用いて参照表に逆関数関係を発生してもよい。かような方法の1つは、変換を表す1以上の参照表L=F(V)LUT (各参照表は、ビデオレベルVの関数としての対応シーン輝度L及び1組の変換パラメータを表す。)を作成することと、所望の逆関数関係を線形補間するために、その作成された参照表(LUT)を使用することとを含む。この方法では、入力輝度Lに対応する出力ビデオレベルVを見出すために、参照表L=F(V)LUT の括弧内の見出し(インデックス)、即ちF(Vlower )<L<F(Vupper )のようなVlower 及びVupper をテーブルサーチによって見付け、それから線形補間によってVを決定する。従来の標準的な他の補間方法を、逆関数参照表の作成に用いてもよい。
【0038】
図9に、本発明によるアナログビデオ信号のフィルム状圧縮を行う好適な装置を示す。図9の回路は、アナログカラービデオ信号を構成する3つのアナログ色成分信号(「赤」信号LR 、「緑」信号LG 、及び「青」信号LB )を受信する。信号LR はアナログ回路21で信号VR に、信号LG はアナログ回路23で信号VG に、信号LB はアナログ回路25で信号VB に夫々変換される。各回路21,23及び25は、変換(1)又は変換(2)を実施するように構成される。これらの回路21〜25の出力端子は、夫々入力信号LR ,LG 及びLB を受信し、その入力端子に信号VR ,VG 及びVB が現れる(各回路21〜25に変換(1)又は(2)を適用した結果)ように接続される。各回路21〜25は、変換を実施するとき選択した1組の変換パラメータ値(制御信号により決定される。)を加えるために(外部から供給される制御信号PR ,PG ,PB に応じて)制御できるようにするのがよい。
【0039】
本発明に従ってアナログビデオ信号のフィルム状圧縮を行う他の技法は、変換(1)又は(2)のどちらかに近似した逆解析式(閉じた形)を展開し、それから入力アナログビデオを受信する(そして圧縮アナログビデオを出力する)アナログ回路を用いて、この逆解析式を実施することである。
【0040】
一般的ネガフィルムの特性をシミュレートする本発明の1つの好適実施例では、次の如き変換(1)の特殊な場合の逆関数に従ってビデオ圧縮を行う。即ち、変換(1)において、
m=n,
ガンマ=(1/n)=0.61,
ベータ(β)=8.5
とし、入力及び出力範囲を次のように制限する。Vを間隔〔0,1〕に制限し、Lを間隔〔0,6〕に制限し、VS を1/2開放間隔〔0,1〕に制限し、
max =2とする。
【0041】
図4は、制御パラメータVS の数個の値の各々に対する変換(1)の特殊な場合を、該パラメータVS を「1」(その上限)に向かって段階的に上げながらプロットすることによって得た曲線図である。図4で表される変換は、「一般的」写真ネガフィルム特性曲線から導出される圧縮曲線のよいモデルである。
【0042】
図2に示した一般的中間ポジフィルムのハイライト圧縮作用をシミュレートする本発明の他の好適実施例では、次の如き変換(1)の逆関数に従ってビデオ圧縮を行う。即ち、変換(1)において、
m=n,
ガンマ=0.627,
β=6.5
とし、入力及び出力範囲を図4の実施例の場合と同じ(又は類似する)ように制限する。図5は、この第2の好適実施例において制御パラメータVS をその上限「1」に向かって段階的に上げることによって得た曲線図である。
【0043】
本発明の別の好適な具体構成は、図6に示すタイプの装置である。図6の装置は、入力装置20(キーボードなど)から供給されるユーザが指定したパラメータ18に応じてフィルム状圧縮関数を計算するように、ソフトウェアでプログラムされたプロセッサ16を含むデジタル回路を使用することにより、アナログビデオ信号にフィルム状圧縮をデジタル的に実施するものである。アナログビデオ入力信号(アナログカメラを用いて発生できる。)は、アナログ・デジタル変換(A/D)回路10にてデジタル化される。A/D回路10から出力されるデジタル化されたピクセル(これらは、対応するシーン輝度値Lである。)は、参照表(LUT)12に供給される。各ピクセルに対して、LUT12は変換されたピクセルを出力し、LUT20からの変換されたピクセル(これらはビデオレベルVである。)は、デジタル・アナログ変換(D/A)回路14によりアナログ圧縮ビデオ信号に変換される。
【0044】
プロセッサ16は、前述した変換(1)又は(2)のどちらかの逆関数の参照表となるLUT12を発生するようにプログラムするのがよい。変換(1)及び(2)の各々は、本発明に従ってビデオデータにフィルム状圧縮を施すのに要求されるものの数学的逆関数であるから、プロセッサ16を次のような2段階でプログラムする。プロセッサ16は、変換式の一方(及びユーザ指定又は省略時(default)の変換パラメータ値の組)を使用して、各々がビデオレベルVにより指示される対応シーン輝度Lの中間テーブル(表)を発生する。前述のように、中間テーブルによって逆関数関係(例えば、1つ以上の逆関数参照表)を発生するのに、従来の標準的な或る数の計算手段を使用できる。
【0045】
1つのかかる線形補間法は、選択した変換式を表す1つ以上の順方向参照表L=F(V)LUT (各表は、ビデオレベルV及び1組の変換パラメータの関数としての対応シーン輝度Lを表す。)を発生し、それからこれらの順方向LUTを用いて所望の逆方向LUTを線形補間することである。この簡単でありふれた方法では、入力輝度Lに対応する出力ビデオレベルVを見付けるのに、参照表L=F(V)LUT の括弧内の見出し(インデックス)、即ちF(Vlower )<L<F(Vupper )のようなVlower 及びVupper を見付ける。それから、F(Vlower )とF(Vupper )の間にLがあるVlower 及びVupper 間の同じ分数的又は比例的距離にあるVが決定(又は設定)される。
【0046】
もっと詳しくいえば、プロセッサ16は、ビデオレベルV並びにユーザが指定したパラメータβ、Vmax 及びn(変換式(2)からの)の組18の種々の値からの、又は、ビデオレベルV並びにユーザが指定したパラメータβ、Vmax 及びn(変換式(1)からの)の組18の種々の値からの1組の対応シーン輝度値Lである、中間順方向参照表を計算することができる。プロセッサ16はそれから、これらの中間順方向値(パラメータの組18に対する)をランダムアクセスメモリ(内部のものでもよい。)に記憶する。それは、これらの値Lを対応する値Vにより表された参照表の記憶位置に書込んで行う。プロセッサ16はそれから、該ランダムアクセスメモリ内の中間テーブルを補間することにより、LUT20の中に入れるべき最終的逆方向テーブル値を発生するのに使用される。この逆方向補間には、従来の標準的な任意の補間技法を用いることができる。かような方法の1つは、線形補間という普通の簡単な方法である。
【0047】
圧縮しようとする入力ビデオ信号がカラービデオ信号である場合、LUT12が受入れる各ピクセルは、3つの色成分値(例えば、赤、緑及び青の成分値)を含むであろう。1つの具体構成では、LUT12の記憶位置が各3色成分値に割当てられるので、LUT12は、3組の圧縮色成分値(例えば、「赤」、「緑」及び「青」の並列ストリーム又は1つの時分割多重ストリーム)を出力する。或いは、LUT12を3つの別々のLUTに(各色成分に対して1つ)置換えてもよく、そうすると、これら3つの各LUTは、異なる色成分ストリームを受入れ、対応する圧縮色成分ストリームを出力することになる。
【0048】
デジタル入力ビデオデータのストリーム(デジタルカラービデオデータのストリームでもよい。)を処理するための図6のシステムの変形では、A/D回路10及びD/A回路14を省略することができる。
【0049】
図9は、本発明を具体化したビデオカメラの簡略ブロック図である。ビデオカメラ1は、ピクセルのフレームより成るカラーアナログビデオを出力するイメージセンサ8(これは、周知のCCDタイプのものでよい。)を含む。各ピクセル値は、記録されている映像部分の対応シーン輝度Lに比例する電圧によって決まる。もっと具体的にいえば、各ピクセルは3色成分値(例えば、赤、緑及び青の値)を含み、各色成分値はまた、記録されている映像の色成分の部分の対応シーン輝度(例えば、LR ,LG 又はLB )に比例する電圧によって決まる。
【0050】
図9において、イメージセンサ8からのアナログビデオは、図6について上述した圧縮システム(構成要素10,12,14,16及び20より成る。)によって処理される。図9の具体構成では、入力装置20は一般に、所望のフィルム圧縮パラメータを選択するためにユーザが操作できる1以上のノブ、ダイヤル又はスライダ制御器のセットである。D/A回路14の出力に現れる圧縮(された)カラービデオ信号(これは、本発明によるフィルム状圧縮を受けている。)は、カメラの記憶媒体15(ビデオテープカセットでもよい。)に記録される。
【0051】
本発明は、1991年6月5日出願の一般譲渡された係属米国特許出願07/710,704号に開示された装置に取入れることができる。その内容は、本明細書に参考文献として含まれる(適切ならば、その参照表に本発明によるフィルム圧縮を行うためのパラメータを入れる。)。かような装置の一例を図7及び8を参照して説明する。図7及び8(これらは、参照した米国特許出願07/710,704号の図1A及び1Bと同一であり、そこではもっと詳しく説明されている。)は、3つの基本的機能を行うサブシステム、即ちフィルムパラメータ補正装置102、ビデオパラメータ補正装置104及びエンコーダ106並びに制御装置107より成るデジタルカラービデオ処理装置100を示す。入力ビデオデータストリームRF ,GF ,BF 及び出力ビデオデータストリームR,G,B並びに該出力ストリームR,G,Bの発生前に発生される中間信号は、デジタルである。好適な具体構成では、各入力RF ,GF ,BF ストリーム及び各出力ストリームR,G,Bは10並列ビットの情報ストリームである。また、図面に見られるように、種々の数の並列ビット(例えば、12,16,18又は24)をもつ信号が、行われる個々の機能に応じて装置を通じて使用される。
【0052】
ただし、このような信号ビット数は単なる例にすぎず、本発明では、所望の解像度又は精度に応じて、もっと少ないか又はもっと多い数の信号ビットを使用しうることを理解されたい。更に、経済的に技術が許される限り、入力及び出力色成分ストリームにはもっと多数の、例えば12のビットがより望ましいことを理解されたい。実際に、少なくとも12ビットの色チャンネルが、殆どエラーのないカラー再生、即ち目に見える量子化エラー又は異常がないことを保証するのに十分である、と示唆されている(1989年7月発行「コンピュータ・グラフィックス」第23巻、第3号B.J.Lindbloomによる“Accurate Color Reproduction for Computor Graphics Applications”「コンピュータ・グラフィックスに使用するための正確なカラー再生」)。
【0053】
各サブシステム102,104,106内で行われる各機能は、以下に詳述するように、デジタル的且つ同期的に行われる。換言すると、各信号がデジタルで同期して処理される。制御装置107は、制御パス109及び制御インタフェース111,113,115を介して、フィルムパラメータ補正装置102、ビデオパラメータ補正装置104及びエンコーダ106の動作を調整し、同期化する。
【0054】
図7及び8並びに次の説明を通じて、幾つかの機能が同じ要素を「R」、「G」又は「B」のサフィックスを付けた同じ番号で示す。これらのサフィックスを使うのは、それらの対応する要素が夫々のビデオカラー信号(例えば、赤、緑及び青)に対して同様な機能を行うことを示すためである。
【0055】
また、次の説明は、赤、緑及び青に対応するカラー信号について行うが、所望により、他の相補的な色の組合せを用いうることを理解されたい。例えば、シアン、マゼンタ及び黄の3色を同様に用いてもよい。代わりの3色(例えば、赤、緑及び青又はシアン、マゼンタ及び黄)を選択的に使用することは、本発明の範囲内であり、ポジ又はネガのフィルム映像の処理にとって全く望ましいことがある。
【0056】
或いは、輝度信号(Y)、赤色信号(PR )及び青色信号(PB )より成る輝度・色信号トリオを、本発明に従って用いることもできる。輝度信号Yは白黒の輝度(brightness)を表し、赤色信号PR は赤と輝度信号の差(R−Y)を表し、青色信号PB は青と輝度信号の差(B−Y)を表す。
【0057】
また、以下述べる信号及びインタフェースのラインは、所望により、直列又は並列のどちらかのプロトコルで設け、動作させうることを理解されたい。しかし、処理速度をできるだけ早くするには、たとえ全部でなくても殆どの信号が、並列に変換され又は処理される夫々のビットを有するのがよい。
【0058】
以下もっと詳しく述べるように、フィルムパラメータ補正装置102は、別々の対数変換器108R,108G,108B、フィルムマスキングマトリックス処理器110、別々の感光度(計的)及び真数変換器117R,117G,117B、並びにフィルムパラメータ・レジスタ116を具え、これらはすべて実質的に図示のように接続される。それらの機能動作を分かり易くするため、感光度及び真数変換器の集合体117R,117G,117Bを、別々の対応する感光度変換器112R,112G,112B及び真数変換器114R,114G,114Bを有するものとして示す。しかし、後述の如く、対応する感光度変換器112R,112G,112B及び真数変換器114R,114G,114Bは、感光度及び真数変換器集合体117R,117G,117Bとして一緒に組合せるのがよい。
【0059】
対数変換器108R,108G,108Bは、対応する入力信号RF ,GF ,BF を受信し、対応する出力信号logRF,logGF,logBFをフィルムマスキングマトリックス処理器110に供給する。フィルムマスキングマトリックス処理器110は、対応する出力信号RFM,GFM,BFMを感光度変換器112R,112G,112Bの入力カラー信号ポートに供給する。感光度変換器112R,112G,112Bは、対応する出力信号RFME ,GFME ,BFME を真数変換器114R,114G,114Bに供給する。真数変換器114R,114G,114Bは、対応する出力信号RD ,GD ,BD を、後述のように、ビデオパラメータ補正装置104内の表示マスキングマトリックス処理器118及びエンコーダ106に供給する。対数変換器108R,108G,108B及び真数変換器114R,114G,114Bは、常用対数(log10)に従って動作するものがよい。
【0060】
フィルムパラメータ・レジスタ116は、フィルムパラメータ・インタフェース128を介してフィルムカラー補正パラメータデータを受信し、適正なデータを処理器インタフェース126を介してフィルムマスキングマトリックス処理器110に、別々の変換器インタフェース130R,130G,130Bを介して各感光度変換器112R,112G,112Bに与える。
【0061】
入力信号RF ,GF ,BF は、カラービデオ信号の赤、緑及び青成分を表すデータビデオ信号(これらは、必ずしもそうではないが、一般にカラーフィルム映像データをテレシネなどのビデオに変換して発生されたものであり、この場合、これらは夫々赤、緑及び青色の光学的フィルム映像を表す。)である。入力信号RF ,GF ,BF は、夫々の対数変換器108R,108G,108Bの入力に供給され、それらの対数「logRF 」、「logGF 」及び「logBF 」に変換され、フィルムマスキングマトリックス処理器110内でカラーマスキングに用いられる。
【0062】
各対数変換器108R〜108Bは、夫々の入力信号RF ,GF ,BF がその内容をアドレスして夫々の対数に等しい信号logRF ,logGF ,logBF を与える参照表(LUT)を有する。これらの対数信号は、フィルムマスキングマトリックス処理器110に入力される。しかし、所望に応じ、デジタル加算器又は乗算器、マイクロプロセッサ、縮小命令セットコントローラ(RISC)、注文(カスタム)デジタル信号プロセッサ(DSP)、注文極大規模集積回路(VLSI)又はスプライン発生器のような他の変換手段を用いてもよい。スプライン発生器を用いると、殆どすべの数学関数に比較的高い正確度で近似させることができる。希望する精度に応じてもっと高いか又はもっと低いオーダー(次元)のスプラインを使用できるが、3次元スプラインが正確さ、複雑さ及び速さの点からみて程よい妥協案を示している。また、スプライン発生器を使用することにより、必要なLUTのサイズがもっと小さくなる(というのは、適正な出力信号、例えば入力信号の対数を得るのに1つの極めて大きなLUTにアクセスするよりも、遙かに小さい複数のLUTを使用できるからである。)。
【0063】
フィルムマスキングマトリックス処理器110内で、入力信号RF ,GF ,BF の対数logRF ,logGF ,logBF が、フィルムマスキングマトリックス係数に従ってカラーマスクされ、対応するカラーマスクされたフィルム信号RFM,GFM,BFMを生じる。このマスキングは、元のフィルムストックの赤、緑及び青色の感光乳剤間のクロストーク(漏れ)による、フィルムカラー信号内のクロストーク効果を補償、即ち補正するものである。このマスキングは、夫々のフィルムカラー信号logRF ,logGF ,logBF 内に含まれるフィルムカラー情報を修正、例えば率に応じて増減し混合することによって達せられる。これらのカラーマスキング動作は、実質的に次の式に従って行われる。
【0064】
【数15】
Figure 0003655935
ただし、RFM=マスクされた赤フィルム信号
FM=マスクされた緑フィルム信号
FM=マスクされた青フィルム信号
XY=フィルムマスキングマトリックス係数
(「Y」色光による「X」色フィルム信号への関与分)
FX=フィルム補正率
(「X」色フィルム信号に対する)
【0065】
フィルムマスキングマトリックス係数FXY及びフィルム補正率CFXは、フィルムパラメータ・レジスタ116から信号インタフェース126を介してフィルムマスキングマトリックス処理器110に入力される。フィルムパラメータ・レジスタ116は、外部ソース、例えばコンピュータ又はキーボード入力インタフェース(図示せず)からフィルムパラメータ・インタフェース128を介して、フィルムマスキングマトリックス係数FXY及びフィルム補正率CFXを受信する。これらの係数FXY及び率CFXは、希望に応じて新しい値(例えば識別されたカラー変化から計算された)を入れるか又はフィルムパラメータ・インタフェース128を介して省略時の値を調整することによって変更できる。
【0066】
フィルムマスキングマトリックス係数FXYは、フィルム製造者によって供給されるか又はユーザによって選択されたフィルムデータシートで得られるフィルムデータから決定できる(例えば計算できる)省略(時)値を有する。或いは、マスキングが殆どもしくは全く必要でないか又は望ましくないと認められる場合、「対角線」係数(即ち、FRR,FGG,FBB)に夫々1の値を与え、「非対角線」係数(即ち、FRG,FRB,FGB,FGR,FBR,FBG)に夫々0の値を与えてもよい。
【0067】
フィルムマスキングマトリックス係数FXYは、フィルム染料(ダイ)の自然マスキングを「逆にする」ことによって決定される。例えば、周波数F1に対応する色を表す明瞭な「赤」信号は、実際には或る程度純粋の「赤」、「緑」及び「青」信号になっている。数学的には、上述の式の「逆関数」である次の結合式により、これを表現することができる。
【0068】
【数16】
Figure 0003655935
ただし、RFM=マスクされた(純粋の)赤フィルム信号
FM=マスクされた(純粋の)緑フィルム信号
FM=マスクされた(純粋の)青フィルム信号
IFXY=相対的応答曲線から直接得て規準化した逆フィルムマスキング係数(「Y」色光による「X」色フィルム信号への関与分)
ICFX=逆フィルム補正率
(「X」色フィルム信号に対する)
【0069】
フィルムマスキングマトリックス係数FXY及びフィルム補正率CFXは、上述の3つの1次方程式の組を標準的方法により解いて、例えば、上述のマトリックスを逆にして着色染料の応答による物理的フィルム変換を「逆にする」ことにより解いて決定することができる。よって、例えば、コダック(商標)5247カラーネガフィルムの場合、フィルムマスキングマトリックス係数FXYとしての代表的な省略値は、次のようになる。
【0070】
【数17】
Figure 0003655935
【0071】
フィルム補正率CFX及び逆フィルム補正率ICFXは、固定した(例えばdcの)信号パラメータを表し、信号を更に増幅したり、減衰させたりするのに使用できる。ただし、これらの率CFXは、夫々一般に0の値(即ち、原信号増幅又は減衰の点からいえば1)が与えられる。
【0072】
フィルムマスキングマトリックス処理器110から出力されるカラーマスクされたフィルム信号RFM,GFM,BFMは、次いで夫々の感光度及び真数変換器集合体117R,117G,117Bによって別々に感光度及び真数変換される。カラーマスクされたフィルム信号RFM,GFM,BFMの各々は、フィルム染料密度とフィルム染料露出の対数との関係を表すHurter−Driffield(HD)特性曲線にほぼ従って感光度変換されるのがよい。フィルムマスキングされた(即ち、クロストーク効果をできるだけ小さくするか又は除去した)赤、緑及び青のフィルム染料密度を夫々表すカラーマスクされたフィルム信号RFM,GFM,BFMは、夫々の感光度変換器112R,112G,112Bにより対応する露出対数RFME ,GFME ,BFME に変換される。この感光度変換は、実質的に次式に従って行われる。
【0073】
【数18】
Figure 0003655935
【0074】
上式に従い変換器112R,112G,112Bによって行われる感光度変換は、フィルム特性に対応したフィルムカラー補正パラメータを使用する。これらのフィルムカラー補正パラメータは、各色フィルム染料の最小(即ち、ベース+フォッグ)Dxl及び最大(即ち、飽和)Dxu密度、フィルム染料特性曲線の夫々のトウAX 及び肩BX 特性、ガンマγ及びフィルムスピードASAを含む。これらのフィルムカラー補正パラメータは、フィルムパラメータ・レジスタ116から別々の信号インタフェース・ライン130R,130G,130Bを介して各変換器112R,112G,112Bに与えられる。フィルムパラメータ・レジスタ116は、外部のソース、例えばコンピュータ又はキーボード・インタフェース(図示せず)からフィルムパラメータ・インタフェース128を介してフィルムカラー補正パラメータを受信する。
【0075】
補正され感光度変換されたフィルムカラー信号RFME ,GFME ,BFME (フィルム染料クロストーク効果及び露出されたフィルム染料密度の非直線特性が補正された)は、それから夫々の真数変換器114R,114G,114Bにより真数変換、即ち累乗され、線形相当信号RD ,GD ,BD に戻される。これらの信号RD ,GD ,BD はそれから、ビデオパラメータ補正装置104内のビデオパラメータによるカラー補正と、エンコーダ106内の符号化とのために使用される(後述参照)。
【0076】
機能的には、各感光度及び真数変換器集合体117R,117G,117Bは、感光度変換器112R,112G,112B及び真数変換器114R,114G,114Bより成る。各感光度変換器112R,112G,112Bは、夫々の入力信号RFM,GFM,BFMがそれらの内容をアドレスして夫々変換された信号RFME ,GFME ,BFME を与えるLUTを含むことができる。同様に、各真数変換器114R,114G,114Bは、夫々の入力信号RFME ,GFME ,BFME がそれらの内容をアドレスして夫々線形相当信号RD ,GD ,BD を与えるLUTを含むことができる。しかし、各感光度及び真数変換器集合体117R,117G,117Bの好適な具体例では、感光度及び真数変換を機能的に結合して単一のLUTとする。
【0077】
「赤」感光度及び真数変換器集光体117Rの好適な具体例では、多重化動作のために2つのLUTが結合されいてる。カラーマスクされた赤フィルム信号RFMは、両LUTの入力に結合される。両LUTはまた、次の又は更新されたフィルムパラメータ・データ(上述のような)を選択的に受信するために、「赤」変換器インタフェース130Rに結合される。上述の制御装置107による同期制御の下に、両LUTは、(1)カラーマスクされた赤フィルム信号RFMを受信して対応する変換された赤フィルム信号RFME を出力すること、及び(2)次の又は更新されたフィルムパラメータ・データを「赤」変換器インタフェース130Rを介して受信することを交互に行う。この多重化動作により、単一のLUTをフィルム信号の変換と更にフィルムパラメータ・データを受信することとに時分割しなければならない場合に比べ、回路117Rを単一LUT回路より早く動作させることができる。
【0078】
希望に応じ、LUTの代わりに他の変換手段を用いてもよい。例えば、デジタル加算器又は乗算器、マイクロプロセッサ、RISC、カスタム(注文)DSPもしくはVLSI、又はスプライン発生器を同様に用いることができる。
【0079】
図8に示すビデオパラメータ補正装置104は、表示(ディスプレイ)マスキングマトリックス処理器118、別々の補助処理器120R,120G,120B、別々のビデオ(標準)方式変換器122R,122G,122B及び表示パラメータ・レジスタ124を含み、これらはすべて図8に示すように接続される。表示マスキングマトリックス処理器118は、補正されたフィルムカラー信号RD ,GD ,BD を受信し、対応する出力信号RDM,GDM,BDMを与え、これらを補助処理器120R,120G,120Bに供給する。補助処理器120R〜120Bは、対応する出力信号RDMA ,GDMA ,BDMA をビデオ方式変換器122R〜122Bに供給する。ビデオ方式変換器122R〜122Bは、対応する出力信号RS ,GS ,BS をエンコーダ107の入力色信号ポートに供給する。
【0080】
補正されたフィルムカラー信号RD ,GD ,BD は、真数変換器114R〜114B(上述のフィルムパラメータ補正装置102内の)から表示マスキングマトリックス処理器118に供給され、全装置内のクロストーク効果(例えば、CRTディスプレイの如き最終表示装置(図示せず)と、イメージオルシコンの如き原入力信号RF ,GF ,BF を発生した走査装置(図示せず)との間のクロストーク)を補償するためのカラーマスキングを受ける。表示マスキングマトリックス処理器118は、これらの補償された信号を表示マスクされた信号RDM,GDM,BDMとして出力する。
【0081】
このマスキングは、色合い、飽和度及び色価(明暗度)のようなビデオ信号特性を補正するもので、夫々の補正されたフィルムカラー信号RD ,GD ,BD 内に含まれる表示カラー情報を修正する、例えば率に応じた増減及び混合をすることによって達せられる。この表示マスキングは、ほぼ次式に従って行われる。
【0082】
【数19】
Figure 0003655935
ただし、RDM=マスクされた赤表示信号
DM=マスクされた緑表示信号
DM=マスクされた青表示信号
XY=表示マスキングマトリックス係数
(「Y」色フィルム信号による「X」色表示信号への関与分)
DX=表示補正率
(「X」色表示信号に対する)
【0083】
表示マスキングマトリックス係数DXY及び表示補正率CDXは、表示パラメータ・レジスタ124より信号インタフェース132を介して表示マスキングマトリックス処理器118に供給される。また、表示パラメータ・レジスタ124は、上記の係数DXY及び率CDXを外部ソース、例えばコンピュータもしくはキーボード入力インタフェース(図示せず)から表示パラメータ・インタフェース134を介して受信する。これらの係数DXY及び率CDXは、希望により、表示パラメータ・インタフェース134に結合されたコンピュータもしくはキーボード・インタフェース(図示せず)を介して、新しい値を入れるか又は省略値を調整することによって変更できる。
【0084】
表示マスキングマトリックス係数DXYは、最初に本装置を較正し個々の値を計算して決められる省略値(default value)を有する。この最初の較正は、基準カラー情報(例えば、走査赤、緑及び青標準映像)を入力し、本装置のそれに対する応答を測定する(例えば、走査された赤、緑及び青標準映像に対する夫々の応答を測定する)ことにより達せられる。表示マスキングマトリックス係数DXYは、この初期較正から得たデータに基いて計算できる。或いは、マスキングが殆どもしくは全く必要でないか又は望ましくないと考えられる場合、「対角線」係数(即ち、DRR,DGG,DBB)には夫々1の値が与えられ、「非対角線」係数(即ち、DRG,DRB,DGB,DGR,DBR,DBG)には夫々ゼロの値が与えられる。
【0085】
表示補正率CDXは、固定(例えば、dc)の信号パラメータを表し、信号を更に増幅したり、減衰させたりするのに用いられる。ただし、これらの率CDXは一般に、ゼロの値(即ち、原信号増幅又は減衰の点からいえば1)が与えられる。
【0086】
表示マスキングマトリックス処理器118は、上述の式に従って動作するように接続された12個のレジスタ、或る数の乗算器及び加算器を含むのがよい。ただし、マイクロプロセッサ、RISC又はカスタムDSP又はVLSI回路の如き他のマスキング手段を用いてもよい。
【0087】
表示マスク(された)信号RDM,GDM,BDMはそれから、補助処理器120R,120G,120Bで別々に処理される。補助処理器120R〜120Bは、表示パラメータ・インタフェース134及び表示パラメータ・レジスタ124から別々の信号インタフェース136R,136G,136Bを介して補助処理器120R〜120Bに供給される主観的カラー補正パラメータに従って各表示マスク信号RDM,GDM,BDMを「微調整」する。
【0088】
この主観的カラー補正は、各表示マスク信号RDM〜BDMについて夫々のカラー空間内、即ちカラー飽和域内において1つずつほぼ図形的に行われる。かような主観的カラー補正は、前述した1993年4月14日出願の一般譲渡された係属特許出願08/048,077号(1991年4月19日出願の「概略及び精細カラー補正モードをもつデジタルビデオ処理装置」と題する米国特許出願07/687,962号の継続出願)の要旨であり、その明細書をここで援用する。
【0089】
本発明を実施するため、各補助処理器120R,120G,120Bは、前述した図6のLUT12の機能を行う参照表を具えてもよい。即ち、「赤」色成分値RDMにフィルム状圧縮を行うための輝度値L(ビデオレベルVによって求められる。)が、プロセッサから(図7及び8には図示しないが、前述した図6のプロセッサ16と同じようにプログラムされている。)表示パラメータ・レジスタ124に、そして該レジスタ124から信号インタフェース136Rを介して補助処理器120Rに入れられる。同様に、「緑」色成分値GDMにフィルム状圧縮を行うための輝度値L(ビデオレベルVにより求められる。)が、上述の如きプロセッサからレジスタ124に、そして該レジスタ124から信号インタフェース136Gを介して補助処理器120Gに入れられる。「青」色成分値BDMにフィルム状圧縮を行うための輝度値L(ビデオレベルVによって求められる。)も、同様にして補助処理器120Bに入れられる。
【0090】
上記処理器120R〜120Bから出力される処理されたビデオカラー信号RDMA ,GDMA ,BDMA (処理器120R〜120Bで本発明によるフィルム状圧縮を受けたもの)は、次いで夫々のビデオ(標準)方式変換器122R,122G,122B内で選択されたビデオカラー標準方式に合うよう別々に変換される。このようなビデオカラー方式変換は、一種のビデオカラー信号プリエンファシス、例えば信号振幅スケーリングであり、結果として得られるビデオカラー信号RS ,GS ,BS を使用可能な表示方式に合わせるために必要である。この変換は、所望により任意のビデオ又はテレビジョンのカラー標準方式(例えば、NTSC、PAL又はSECAM)に従って行うことができる。
【0091】
各ビデオ方式変換器122R,122G,122BはLUTを含み、その中で入力信号RDMA ,GDMA ,BDMA がその内容にアドレスし、それがビデオ標準方式信号RS ,GS ,BS を与える。ただし、デジタル加算器や乗算器、マイクロプロセッサ、RISC、カスタムDSP又はVLSI、或いはスプライン発生器のような他の変換手段を所望により用いてもよい。また、これらのビデオ方式変換器122R〜122Bに、希望に応じ、信号インタフェース138R,138G,138B、表示パラメータ・レジスタ124及び表示パラメータ・インタフェース134を介して制御信号及びパラメータ信号を選択的に供給することができる。
【0092】
標準方式に変換されたビデオカラー信号RS ,GS ,BS は、カラー補正パラメータを選択的に符号化するためのエンコーダ106の入力カラー信号ポートに入力される。後述のように、エンコーダ106は、個々の出力カラー信号R,G,B内の上述したカラー補正パラメータを選択的に符号化するものである。即ち、エンコーダ106は、上述のカラー補正パラメータを表す別個のデータを選択的に符号化して個々の出力カラー信号R,G,Bの中に入れることができる。
【0093】
したがって、単に補正されただけのカラー信号を出力するのではなく、補正された又は補正されないカラー信号のどちらかを夫々のカラー補正パラメータ・データと一緒に選択的に出力することができる。これは、補正された又は補正されないどちらかのカラー信号と、夫々の適正なカラー補正パラメータとの両方を使用したい(例えば、表示又はフィルムへの逆転換のために)ときに、魅力的な特色となる。そうではなく、カラー信号をカラー補正された形でのみ供給すると、それらの最初の補正されない形に関する情報が失われることになる。
【0094】
エンコーダ106は、そのパラメータ信号ポートにフィルムパラメータ・レジスタ116からフィルムカラー補正パラメータを、フィルムカラー補正パラメータ・インタフェース140を介して受信する。エンコーダ106はまた、そのパラメータ信号ポートに表示パラメータ・レジスタ124から表示カラー補正パラメータを、表示カラー補正パラメータ・インタフェース142を介して受信する。エンコーダ106は更に、そのカラー信号入力ポートに完全に補正され方式変換されたビデオカラー信号RS ,GS ,BS をビデオ方式変換器122R,122G,122B(ビデオパラメータ補正装置104内の)から選択的に受信する。或いは、エンコーダ106は、そのカラー信号入力ポートに最初の未補正入力フィルムカラー信号RF ,GF ,BF を、フィルムパラメータ補正装置102及びビデオパラメータ補正装置104を側路する直接接続線144R,144G,144Bを介して選択的に受信する。更に或いは、エンコーダ106は、そのカラー信号入力ポートに一部補正されたフィルムカラー信号RD ,GD ,BD をビデオパラメータ補正装置104を側路する直接接続線146R,146G,146Bを介して選択的に受信する。
【0095】
エンコーダ106が行う符号化は、従来公知の多くの符号化技法のどれを実施しても達成できる。例えば、夫々のカラー補正パラメータ・データを出力カラー信号R,G,Bの一部分(例えば、その垂直間隔)の中に挿入(例えば集約)することができる。
【0096】
このカラー補正パラメータの符号化はまた、1992年5月12日出願の一般譲渡された係属米国特許出願07/883,888号(1991年5月14日出願の米国特許出願07/699,928号の包袋継続出願、発明の名称「ビデオフィールド及びフレームを選択的に識別するためのフィルムからビデオへのフレーム映像変換装置及び方法」)に開示されたフィールド又はフレームマーキングデータの符号化と同じ方法で行うことができる。上記特許出願の明細書をここで援用する。
【0097】
上述の信号カラー補正及びカラー補正パラメータデータ符号化は、どんなベースを選択して行ってもよい。例えば、カラー補正や符号化は、所望に応じフレーム毎に(フレームベース)又はシーン毎に(シーンベース)を行うことができる。更に希望ならば、このカラー補正や符号化をフィールド毎に行い、データを修正又は符号化して個々のビデオフィールドの中に入れることができる。本発明の大部分デジタル的実施によるこの柔軟性は、ディゾルブ、フェード及びシーン対シーン(又はフィールド対フィールド又はフレーム対フレーム)のカラー整合の如き多くの編集操作を容易にする。
【0098】
以上、本発明を実施例について詳述したが、本発明はこれらの具体例に限定されるものではなく、特許請求の範囲内において種々の変形、変更をすることができるものである。
【0099】
【発明の効果】
本発明によれば、ビデオ信号にフィールド状圧縮特性を取入れるようにビデオ信号を処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的なネガフィルム曲線のデータセット及びモデル・オーバレイを示すグラフである。
【図2】一般的な中間ポジフィルム曲線のデータセット及びモデル・オーバレイを示すグラフである。
【図3】一般的なプリントフィルム曲線のデータセット及びモデル・オーバレイを示すグラフである。
【図4】本発明に用いるネガ写真フィルムの一般特性に基くビデオ圧縮曲線を示すグラフである。
【図5】本発明に用いる中間ポジ写真フィルムの一般特性に基くビデオ圧縮曲線を示すグラフである。
【図6】本発明のビデオ信号圧縮装置を示すブロック図である。
【図7】本発明を用いたデジタルカラービデオ処理装置を示すブロック図(その1)である。
【図8】本発明を用いたデジタルカラービデオ処理装置を示すブロック図(その2)である。
【図9】本発明のビデオカメラを示すブロック図である。
【図10】本発明を実施するためのアナログ回路を示すブロック図である。
【符号の説明】
12,16 フィルム状圧縮手段
20 選択したパラメータをフィルム圧縮手段に供給する手段
12 参照表(手段)
16 プロセッサ
21,23,25 アナログ回路
1 ビデオカメラ
8 原ビデオ信号発生手段
10 アナログ・デジタル変換手段
14 デジタル・アナログ変換手段

Claims (14)

  1. ビデオ信号にフィルム状圧縮を行う方法であって、(a)ビデオ信号を圧縮手段に供給するステップと、(b)上記圧縮手段内のビデオ信号にフィルム状圧縮関数に従ってフィルム状圧縮を行うことにより、ビデオ信号から圧縮されたビデオ信号を発生するステップとを有し、
    上記ビデオ信号は対応するシーン輝度値Lをもつピクセルを含み、上記圧縮されたビデオ信号はビデオレベルVをもつ修正されたピクセルを含み、上記フィルム状圧縮関数は次式の逆関数であるビデオ信号フィルム状圧縮方法
    Figure 0003655935
    ただし、mはパラメータ、V S はオフセット・パラメータ、V max は最大ビデオレベル・パラメータ、nはガンマ・パラメータの逆数に等しいパラメータ、βは肩部曲率パラメータである。
  2. m=nである請求項1の方法。
  3. 上記ビデオ信号がビデオカメラにより発生され、上記圧縮手段が該ビデオカメラに取付けられた請求項1の方法。
  4. 上記ビデオ信号がアナログビデオ信号である請求項1の方法。
  5. ビデオ信号にフィルム状圧縮を行う方法であって、(a)ビデオ信号を圧縮手段に供給するステップと、(b)上記圧縮手段内のビデオ信号にフィルム状圧縮関数に従ってフィルム状圧縮を行うことにより、ビデオ信号から圧縮されたビデオ信号を発生するステップとを有し、
    上記ビデオ信号は対応するシーン輝度値Lをもつピクセルを含み、上記圧縮されたビデオ信号はビデオレベルVをもつ修正されたピクセルを含み、上記フィルム状圧縮関数は次式の逆関数であるビデオ信号フィルム状圧縮方法
    Figure 0003655935
    ただし、V S はオフセット・パラメータ、V max は最大ビデオレベル・パラメータ、nはガンマ・パラメータの逆数に等しいパラメータ、βは肩部曲率パラメータである。
  6. ビデオ信号にフィルム状圧縮を行う装置であって、1組の変換パラメータを含むフィルム状圧縮関数に従ってビデオ信号にフィルム状圧縮を行うことにより、ビデオ信号から圧縮されたビデオ信号を発生する手段と、上記1組の変換パラメータについて選択した1組の値を上記フィルム状圧縮を行う手段に供給する手段とを有し、
    上記ビデオ信号は対応するシーン輝度値Lをもつピクセルを含み、上記圧縮されたビデオ信号はビデオレベルVをもつ修正されたピクセルを含み、上記フィルム状圧縮関数は次式の逆関数であるビデオ信号フィルム状圧縮装置
    Figure 0003655935
    ただし、V S はオフセット・パラメータ、V max は最大ビデオレベル・パラメータ、n はガンマ・パラメータの逆数に等しいパラメータ、βは肩部曲率パラメータ、mはもう1つのパラメータである。
  7. m=nである請求項6の装置。
  8. 上記装置がビデオポストプロダクション編集装置であり、上記ビデオ信号は第1のダイナミック・レンジを有し、基準ビデオ部分は第2のダイナミック・レンジを有し、上記1組の変換パラメータについて選択される値の1組は、圧縮されたビデオ信号が上記第2のダイナミック・レンジにほぼ等しい修正されたダイナミック・レンジを有するように、選択される請求項6の装置。
  9. 上記ビデオ信号がアナログ信号であり、上記のフィルム状圧縮を行う手段は、上記フィルム状圧縮関数に従って上記アナログ信号に上記フィルム状圧縮を行うアナログ回路を含む請求項6の装置。
  10. ビデオ信号にフィルム状圧縮を行う装置であって、1組の変換パラメータを含むフィルム状圧縮関数に従ってビデオ信号にフィルム状圧縮を行うことにより、ビデオ信号から圧縮されたビデオ信号を発生する手段と、上記1組の変換パラメータについて選択した1組の値を上記フィルム状圧縮を行う手段に供給する手段とを有し、
    上記ビデオ信号は対応するシーン輝度値Lをもつピクセルを含み、上記圧縮されたビデオ信号はビデオレベルVをもつ修正されたピクセルを含み、上記フィルム状圧縮関数は次式の逆関数であるビデオ信号フィルム状圧縮装置
    Figure 0003655935
    ただし、V S はオフセット・パラメータ、V max は最大ビデオレベル・パラメータ、nはガンマ・パラメータの逆数に等しいパラメータ、βは肩部曲率パラメータである。
  11. 上記ビデオ信号がアナログ信号であり、上記のフィルム状圧縮を行う手段は、上記フィルム状圧縮関数に従って上記アナログ信号に上記フィルム状圧縮を行うアナログ回路を含む請求項10の装置。
  12. フィルム状圧縮特性をもつ圧縮されたビデオ信号を発生するビデオカメラであって、原ビデオ信号を発生する手段と、1組の変換パラメータを含むフィルム状圧縮関数に従って上記原ビデオ信号にフィルム状圧縮を行うことにより、該原ビデオ信号から圧縮されたビデオ信号を発生する手段と、上記1組の変換パラメータについて選択された値の1組を上記フィルム状圧縮を行う手段に供給する手段とを有し、
    上記原ビデオ信号は対応するシーン輝度値Lをもつピクセルを含み、上記圧縮されたビデオ信号はビデオレベルVをもつ修正されたピクセルを含み、上記フィルム状圧縮関数は次式の逆関数であるビデオカメラ
    Figure 0003655935
    ただし、V S はオフセット・パラメータ、V max は最大ビデオレベル・パラメータ、nはガンマの逆数に等しいパラメータ、βは肩部曲率パラメータ、mはもう1つのパラメータである。
  13. m=nである請求項12のビデオカメラ。
  14. m=1である請求項12のビデオカメラ。
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