JPH07162474A - 自動等化器のリセット方式 - Google Patents

自動等化器のリセット方式

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JPH07162474A
JPH07162474A JP5311388A JP31138893A JPH07162474A JP H07162474 A JPH07162474 A JP H07162474A JP 5311388 A JP5311388 A JP 5311388A JP 31138893 A JP31138893 A JP 31138893A JP H07162474 A JPH07162474 A JP H07162474A
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circuit
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digital
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  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】復調回路から出力されるベースバンド信号の波
形劣化量の測定結果に基づいて自動等化回路のリセット
を行う。 【構成】復調回路1は、デジタル多値変調信号S1を同
期検波して同相および直交のベースバンド信号S2Pおよ
びS2Qを生じる。信号S2PおよびS2Qは、A/D4およ
び5によりデジタル信号S3PおよびS3Qに変換されたあ
と、自動等化回路2のトランスバーサル等化回路21お
よび22により、符号間干渉の補償がなされた同相およ
び直交のベースバンド信号S6PおよびS6Qに再生され
る。エラーパルス発生器6および7は、ベースバンド信
号S2PおよびS2Qの波形劣化に対応するエラーパルスS
4PおよびS4Qをそれぞれ生じる。識別回路8および9
は、パルスS4PおよびS4Qの数が予め定めた閾値を超え
ると、リセット信号S5PおよびS5Qによりトランスバー
サル等化回路21および22をそれぞれリセットする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はデジタル無線通信システ
ムの受信装置において伝送歪みを受けたデジタル多値変
調信号の等化補償を行う自動等化器のリセット方式に関
し、特にマルチパス・フェージング伝搬路等を通過した
デジタル多値変調信号の符号間干渉の補償に適する自動
等化器のリセット方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の自動等化器のリセット方
式の一つが公開特許公報(平3−3426)に開示され
ている。この復調装置における自動等化器は、同期検波
を行なう復調回路から供給される同相および直交側のデ
ジタル信号をトランスバーサル型の自動等化回路でそれ
ぞれ波形等化することによって符号間干渉を補償し、こ
の符号間干渉を補償した同相および直交側のデータ信号
を生じる。これらデータ信号は、さらに、受信符号処理
回路でフレーム同期が取られ、上記無線通信システムの
送信側で入力された一列のデータ信号と同じ信号形式の
データ信号に変換して出力されることになる。この時、
上記受信信号処理回路が、一列の入力データ信号列でフ
レーム同期を取る構成であると、フレーム同期後でしか
パリティチェックビットを監視できないため、エラーも
しくはアラームが判定できない。従って、同相もしくは
直交側のいずれか一方の自動等化器の制御信号が発散し
ても、上記復調装置の搬送波同期がとれているとフレー
ム同期が確立したで後でしかアラームが検出できない。
【0003】このため、上記公開特許公報で提案された
自動等化器のリセット方式は、上記送信側で同相、直交
それぞれの信号列単位でフレーム構成を取り、復調装置
側では同相および直交側のデータ信号の各各に対して独
立にフレーム同期を確立し、いずれか一方のフレーム同
期が外れた場合には、該当する信号列の自動等化回路の
タップ係数を初期値に戻し、その補償動作を止めるとい
うリセットを行っている。
【0004】また、従来の自動等化器のリセット方式の
別の一つが公開特許公報(平4−35442)に開示さ
れている。この復調装置における自動等化器では、自動
等化回路から出力されたデータ信号のデータ信号の符号
誤り率を測定し、この符号誤り率がある所定値を越える
と上記自動等化器を間欠的にリセットする考え方が述べ
られている。しかし、この自動等化器は、上記等化回路
のリセットを同相および直交の各各に対して独立に行な
っていないため、前述の公開特許公報(平3−342
6)で記載されている従来技術の不具合点は存在し、こ
の不具合点を解決するには同相側のデータ信号および直
交側のデータ信号の各各に対して独立にフレームを構成
する必要がある。
【0005】また、従来の多値変調方式よりシステムゲ
インを大きくとることの出来る符号化変調方式の使用が
文献(S.Maeda,E.Sasaki,A.Ush
irokawa and Y.Koizumi,”Ad
vanced SDH radio systems
for transport STM−1”,Radi
o Relay Systems,11−14 Oct
ober 1993,conference Publ
ication NO.386,IEE,1993 ,
pp349−pp354)で提案されている。
【0006】図5はこの符号化変調方式に適用される送
信装置および受信装置のブロック図を示している。
【0007】送信装置は、複数信号列からなる入力デー
タS110aを送信符号処理回路110で符号化し、こ
の符号化された入力データS110aを変調回路120
でデジタル多値変調して符号化変調信号S1bを生じ、
この信号S1bを伝搬路に出力する。また、受信装置
は、伝搬路から受けた符号化変調信号S1bと同じ信号
形式の符号化変調信号S1aを復調回路10によってベ
ースバンドの信号に復調し、この信号を自動等化回路2
0で等化補償し、この等化補償された信号から受信符号
処理回路30によって入力データS110aと同じ信号
形式の出力データS110bを再生する。
【0008】ここで、送信符号処理回路110は、入力
データS110aの各信号列をそれぞれの最適な信号点
に配置していく。このため、処理回路110は符号化回
路114の前段にある直列変換回路113においてフレ
ーム構成をとる必要があり、しかも、受信装置側の自動
等化回路20の出力を用いて復号処理を行う必要があ
る。つまり、受信符号処理回路30においては、同相側
および直交側のデータ信号といった概念がなく、同相/
直交各各の信号列に対するフレーム同期を取る必要のあ
った従来の自動等化器のリセット方式を符号化変調方式
に用いる自動等化器のリセット方式として適用できな
い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の自動等
化器のリセット方式は、自動等化回路からの同相および
直交側のデータ信号各各について独立にフレーム同期を
確立する必要があるため、送信装置に入力されたデータ
信号列に対してではなく、変調回路に供給される各デー
タ信号列に対してフレーム構成をとる必要がある。つま
り、従来の自動等化器のリセット方式では、このフレー
ム構成の選択の自由度が低いという欠点があった。
【0010】また、従来の自動等化器のリセット方式で
は、同相および直交側のデータ信号各各について独立に
フレーム同期をとる必要があるため、上記自動等化回路
に接続される受信符号処理回路の回路構成が複雑になる
という欠点があった。
【0011】さらに、従来の自動等化器のリセット方式
は、符号化変調方式というような同相および直交といっ
た概念のない変調方式を使用した無線通信システムには
適用できないという欠点があった。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の自動等化器のリ
セット方式は、デジタル多値変調信号を同期検波して同
相ベースバンド信号とこの同相ベースバンド信号に直交
する直交ベースバンド信号とを生じる復調回路と、前記
同相ベースバンド信号を第1のデジタル信号に変換する
第1のアナログ・デジタル変換回路と、前記直交ベース
バンド信号を第2のデジタル信号に変換する第2のアナ
ログ・デジタル変換回路と、前記第1のデジタル信号お
よび前記第2のデジタル信号を受けて前記第1のデジタ
ル信号および前記第2のデジタル信号の符号間干渉をそ
れぞれ補償した同相データ信号および直交データ信号を
それぞれ生じる自動等化手段と第1のリセット信号およ
び第2のリセット信号にそれぞれ応答し前記リセット信
号に対応する前記自動等化手段をそれぞれリセットする
リセット手段とを有する自動等化回路と、前記同相ベー
スバンド信号を受けこの同相ベースバンド信号の波形劣
化に対応する第1のエラーパルスを発生する第1のエラ
ーパルス発生器と、所定期間内において前記第1のエラ
ーパルスの数が予め定めた第1の閾値を超えると前記第
1のリセット信号を生じる第1の識別回路と、前記直交
ベースバンド信号を受けこの直交ベースバンド信号の波
形劣化に対応する第2のエラーパルスを発生する第2の
エラーパルス発生器と、所定期間内において前記第2の
エラーパルスの数が予め定めた第2の閾値を超えると前
記第2のリセット信号を生じる第2の識別回路とを備え
る。
【0013】前記自動等化器のリセット方式は、前記第
1および第2のエラーパルス発生器の各各が、前記ベー
スバンド信号の収束点広がりに対応する前記エラーパル
スをそれぞれ発生する構成を採ることができる。
【0014】また、前記エラーパルス発生器の各各が、
前記ベースバンド信号を全波整流する全波整流回路と、
全波整流された前記ベースバンド信号のレベルが予め定
めたスレシホルドを超えるごとに所定の論理値を出力す
るフリップフロップ回路とをそれぞれ備える構成を採る
ことができる。
【0015】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。
【0016】図1は本発明の一実施例のブロック図であ
る。
【0017】この自動等化器は、デジタル無線通信シス
テムにおける受信装置に用いられ、受信デジタル多値変
調信号S1を復調回路1の入力端子101に受ける。受
信デジタル多値変調信号S1は、このシステムの送信装
置側で入力されたデータ信号(主信号)に、打ち合せ信
号用のDSC(Digital Service Ch
annel)信号,WS(Way side)信号,切
替制御信号,および無線フレームを確定するフレーム同
期ビット等(補助信号)が多重化した多値変調信号であ
り、中間周波数帯の信号に周波数変換されている。この
受信デジタル多値変調信号S1は、一般に、伝搬路で発
生するマルチ・パスフェージングにより波形劣化を受
け、符号間干渉を生じている。
【0018】復調回路1は、受信デジタル多値変調信号
S1を同期検波し、再生搬送波信号S12と同相で同期
検波された同相ベースバンド信号S2Pと再生搬送波信号
S12に対して90°位相の進んだ再生搬送波信号S
12Q で同期検波された直交ベースバンド信号S2Qとを生
じる。同相ベースバンド信号S2Pは、アナログ・デジタ
ル変換回路(A/D)4により識別再生されたデジタル
信号S3Pに変換される。同様に、直交ベースバンド信号
2Qはアナログ・デジタル変換回路(A/D)5により
デジタル信号S3Qに変換される。デジタル信号S3PとS
3Qとがトランスバーサル型の自動等化回路2に供給され
る。
【0019】自動等化回路2は、トランスバーサル等化
回路21によってデジタル信号S3Pの波形等化を行って
信号S3Pの符号間干渉を補償した同相データ信号S6P
生じるとともに、トランスバーサル等化回路22によっ
てデジタル信号S3Qの波形等化を行って信号S3Qの符号
間干渉を補償した直交データ信号S6Qを生じる。また、
この自動等化回路2は、リセット信号S5Pを受けると、
トランスバーサル等化回路21のタップ係数を初期値に
設定するリセット動作を実行し、リセット信号S5Qを受
けると、トランスバーサル等化回路22のタップ係数を
初期値に設定するリセット動作を実行する。
【0020】上述のリセットがなされると、自動等化回
路2は、デジタル信号S3PおよびS3Qに対する符号間干
渉の補償動作を停止し、波形等化を行っていないデジタ
ル信号S3PおよびS3Q(S25)をトランスバーサル等
化回路21および22の判定回路205に供給し、これ
らの判定回路205出力を同相データ信号S6Pおよび直
交データ信号S6Qをとして出力する。なお、自動等化回
路2は、周知技術を用いる位相制御信号発生回路23に
よって、同相デジタル信号SS25および直交デジタル
信号S27から位相制御信号S7を生成し、この位相制
御信号S7によって復調回路1内蔵の電圧制御発振器1
05が発生する再生搬送波信号S12の周波数を制御す
る。
【0021】同相データ信号S6Pおよび直交データ信号
6Qは受信符号処理回路3に供給される。符号処理回路
3は、同相データ信号S6Pおよび直交データ信号S6Q
フレーム同期をとり、このフレーム同期がとられた信号
6Pおよび信号S6Qを上記主信号と上記補助信号とに分
離して外部回路に出力する。
【0022】さて、次に、本発明の特徴であるリセット
方式について説明する。
【0023】復調回路1からの同相ベースバンド信号S
2Pは、エラーパルス発生器(EPG)6にも供給され
る。エラーパルス発生器6は、雑音付加や伝搬路の伝送
特性劣化等に伴なう同相ベースバンド信号S2Pの波形劣
化に対応した数のエラーパルスS4Pを発生する。エラー
パルス発生器6は、図2および図3を参照して後述する
とおり、同相ベースバンド信号S2Pのアイパターンの収
束点の広がりを利用したエラーパルス発生技術を用いて
いる。エラーパルスS4Pは識別回路8に供給される。識
別回路8は、所定期間内において、エラーパルスS4P
数が予め定めた閾値を超えると同相側のリセット信号S
5Pを生じる。このリセット信号S5Pは、前述のとおり、
自動等化回路2のトランスバーサル等化回路21をリセ
ットさせ、このトランスバーサル等化回路21における
デジタル信号3Pの波形等化動作,即ち符号間干渉の補償
動作を停止させる。
【0024】上述と同様に、エラーパルス発生器(EP
G)7は、復調回路1からの直交ベースバンド信号S2Q
を受け、この信号S2Qの波形劣化に対応した数のエラー
パルスS4Qを発生する。エラーパルスS4Qは識別回路9
に供給され、識別回路9は所定期間内においてエラーパ
ルスS4Qの数が予め定めた閾値を超えると直交側のリセ
ット信号S5Qを生じる。リセット信号S5Pは、自動等化
回路2のトランスバーサル等化回路22をリセットさ
せ、このトランスバーサル等化回路22におけるデジタ
ル信号3Qの波形等化動作,即ち符号間干渉の補償動作を
停止させる。
【0025】上述のとおり、この自動等化器のリセット
方式は、自動等化回路2より前段に接続している復調回
路1からの同相ベースバンド信号S2Pおよび直交ベース
バンド信号S2Qを用いて、同相側の波形等化回路である
トランスバーサル等化回路21および直交側の波形等化
回路であるトランスバーサル等化回路22を独立にリセ
ットできる。逆にいえば、この自動等化器のリセット方
式は、自動等化器2の後段に接続する受信符号処理回路
3による、同相および直交の二つのフレーム同期/非同
期信号を抽出することなくトランスバーサル等化回路2
1および22を独立にリセットできる。
【0026】次に、本実施例の自動等化器の復調回路1
について詳細に説明する。なお、入力端子101が受け
る受信デジタル多値変調信号S1は、説明を簡単にする
ため、16QAM(Quadrature Ampli
tude Modulation)信号とする。受信デ
ジタル多値変調信号S1は、分配回路(H)102によ
り2分岐され、その一つのデジタル多値変調信号S11P
が掛算回路103に、他方のデジタル多値変調信号S
11Q が掛算回路104に供給される。一方、電圧制御発
振器105は、自動等化回路2から位相制御信号S7を
受け、受信デジタル多値変調信号S1に位相同期した再
生搬送波信号S12を生じる。再生搬送波信号S12の
一つは掛算回路103に供給され、別の一つはπ/2移
相回路106によってπ/2だけ位相を遅らされた再生
搬送波信号S12Q となって掛算回路104に供給され
る。従って、掛算回路103と104とは、デジタル多
値変調信号S11P およびS11Q を同期検波し、掛算回路
103は同相側のベースバンド信号S13P を、掛算回路
104は直交側のベースバンド信号S13Q を生じる。
【0027】ベースバンド信号S13P およびS13Q は、
低域ろ波器107および108によって高調波成分をそ
れぞれ除去され、同相ベースバンド信号S2Pおよび直交
ベースバンド信号S2Qとなる。
【0028】また、自動等化回路2内蔵のトランスバー
サル等化回路21について詳細に説明すると、このトラ
ンスバーサル等化回路21は、タップ制御回路201と
タップ付き遅延線202および203と加算器204と
判別回路205とを備える7タップトランスバーサル等
化回路である。タップ付き遅延線202は、デジタル信
号S3Pのクロック周期分を遅延させる遅延回路を6段備
えており、この遅延回路の各各から対応するタイムスロ
ットの遅延信号S23(R-3,R-2,…,R0,…,R
+2,R+3)を生じる。タップ制御回路201はタップ係
数制御信号S22によってタップ付き遅延線202の各
タップ係数を制御する。遅延信号S23の各各(R-3
-2,…,R0 ,…,R+2,R+3)は、これら各タップ
係数によって重み付けされ、さらに加算器204により
加算されて加算信号S25となり、同相側からのデジタ
ル信号からの符号間干渉が補償される。
【0029】また、タップ付遅延線203は、同様にデ
ジタル信号S3Qのクロック周期分を遅延させる遅延回路
を6段備えており、入力信号とこの遅延回路の各各から
対応するタイムスロットの遅延信号S24(I-3,…,
-1,I+1,…,I+3)を生じる。タップ制御回路20
1は、タップ係数制御信号S21により、タップ付遅延
線203の各タップ係数制御を行い、遅延信号S24
(I-3,…,I-1,I+1,…,I+3)の各各に重み付け
を行う。この重み付けされた遅延信号S24は、加算器
204で重み付けされた遅延信号S23と加算され、直
交側のデジタル信号からの符号間干渉が補償される。
【0030】判定回路205は、加算信号S25のうち
上位2ビットを同相データ信号S6Pとして受信符号処理
回路3に、第3ビットを誤差信号S26としてタップ制
御回路201に出力する。また、タップ制御回路201
は、波形等化時には、同相側のデジタル信号S3PのMS
B(Most Significant Bit)信号
である象現信号S28と誤差信号S26に基づき、タッ
プ付遅延線202のタップ係数を決定するタップ係数制
御信号S22を生ずる。
【0031】ここで、タップ制御回路201にリセット
信号S5Pが供給されると、タップ制御回路201は、遅
延信号S23のR0 のタップ係数制御信号のみが”1”
で、他のタップ係数制御信号を”0”であるタップ係数
制御信号S21およびS22を生ずる。従って、加算信
号S25は入力デジタル信号S3Pが2クロック周期分だ
け遅延した信号であり、トランスバーサル等化回路21
は補償動作を停止した事になる。これはまたタップ係数
制御信号S21の各各は初期値の状態であり、つまりト
ランスバーサル等化回路21はリセット状態となる。即
ち、タップ制御回路201にリセット信号S5Pが供給さ
れると、トランスバーサル等化回路21はリセット状態
となる。
【0032】直交側のデジタル信号S3Qを波形等化する
トランスバーサル等化回路22も、トラスバーサル等化
回路21と同様の波形等化およびリセット動作を行う。
すなわち、トランスバーサル等化回路22は、同相側の
デジタル信号S3P,直交側のデジタル信号S3Qおよびタ
ップ制御信号S22を受け、前述したタップ付き遅延線
およびタップ制御回路を利用した波形等化動作を行い、
リセット信号S5Qを受けると、直交側のデジタル信号S
3Qをクロック2周期分だけ遅延させた信号S6Qを出力す
るリセット動作を行う。
【0033】図2は本実施例の自動等化器に用いるエラ
ーパルス発生器6のブロック図である。また、図3は、
エラーパルス発生器6の動作説明図であり、(a)は同
相ベースバンド信号S2Pのアイパターン、(b)は雑音
付加のないときの全波整流信号S61の信号波形、
(c)は雑音付加時の全波整流信号S61の信号波形で
ある。
【0034】図2および図3を併せ参照すると、エラー
パルス発生器6に供給される同相ベースバンド信号S2P
は、受信デジタル多値変調信号S1が16QAM信号で
あるため、最適サンプリングタイムTsには、4(16
=42 )つの収束点,即ち、(+2),(+1),(−
1)および(−2)の収束点レベルを持つ(図3(a)
参照)。全波整流回路61は、同相ベースバンド信号S
2Pを全波整流し、全波整流信号S61を生じる。
【0035】同相ベースバンド信号S2Pに雑音あるいは
歪による波形劣化がなければ、レベル(+2)と(−
2)、(+1)と(−1)の絶対的な振幅値は等しいの
で、全波整流信号S61の収束点は(+2)と(+1)
の2レベルとなる(図3(b)参照)。
【0036】フリップフロップ回路(F/F)62はこ
の最適サンプリングタイムTsに全波整流信号S61を
読み込む。回路62は、全波整流信号S61に対するレ
ベル閾値(スレシホルドレベル)を(+2)レベルより
Yレベルだけ高いAレベルに設定してあり、雑音あるい
は歪による波形劣化がない場合には、出力信号S62に
は”0”レベルが出力される。従って、論理積(AN
D)回路63の出力は禁止される。
【0037】一方、雑音あるいは歪による波形劣化があ
ると全波整流信号S61の各収束点は広がりを見せるた
め(図3(c)参照)、最適サンプリングタイムTs時
にAレベルより高いレベルが存在する。従って、その時
点に於ける出力信号S62は”1”レベルとなる。従っ
て、この時点に於て論理積(AND)回路63の出力に
クロック信号S63に同期したエラーパルスS4Pが現わ
れる。
【0038】ところで、本実施例において、エラーパル
ス発生器6はフリップフロップ回路62の入力信号スレ
シホルドレベルを(+2)レベルより大きく設定した
が、(+1)レベルより小さくすることでも本機能は得
られる。この場合、定常時すなわち雑音付加が無い場合
このフリップフロップ回路62の出力S62は論理値”
1”をとるため、AND回路63のかわりに論理和(O
R)回路を使用する。
【0039】上述のエラーパルス信号S4Pにクロック信
号S63が現われる確率(時間的割合)は受信デジタル
多値変調信号S1の波形歪もしくは雑音付加が大きいと
きほど大きくなる。なおクロック信号S63は周知の技
術を用いて同相ベースバンド信号S2Pあるいは直交ベー
スバンド信号S2Qを用いて抽出する。
【0040】図4は本実施例に用いる識別回路7のブロ
ック図である。
【0041】この識別回路7のカウンタ81は、エラー
パルス発生器6から供給されるエラーパルスS4Pを計数
し、予め定めたN(Nは整数)個のエラーパルスS4P
計数すると、論理値”1”のカウンタ出力信号S81を
出力する。一方、カウンタ82がクロック信号S43を
計数し、予め定めたM(Mは整数)個クロック信号S4
3を計数すると、論理値”1”のカウタ出力信号S82
を出力する。また、RS(Reset Set typ
e)フリップフロップ83は、カウンタ出力信号S81
が論理値”1”の時、論理値”1”のリセット信号S5P
を、カウンタ出力信号S82が論理値”1”の時、論理
値”0”のリセット信号S5Pを出力する。従って、Nと
Mとの比が1より大きい(N/M≧1)時、同相側のリ
セット信号S5Pは論理値”1”となる。
【0042】また、エラーパルスS4Pは主信号(同相ベ
ースバンド信号S2P)のエラーに比例する量であり、ク
ロック信号S43はある時間を設定するものであるか
ら、N/Mは上記主信号の符号誤り率に比例するものと
なる。従って、予め符号誤り率とこのN/Mの関係を求
めておくと、N/Mが1より大きくなった時、つまり符
号誤り率がある設定値より悪くなった時リセット信号S
5Pを出力できる。この符号誤り率は、通常のフレーム非
同期検出の値と同程度、つまり10-2〜10-3程度に設
定される。もちろん、この設定値はシステム要求値によ
り設定されるべき値である。
【0043】エラーパルス発生器7および識別回路9の
構成は、エラーパルス発生器6および識別回路8の構成
とそれぞれ同一であり、説明を省略する。
【0044】なお、本実施例におけるエラーパルス発生
器6,7および識別回路8,9は、受信デジタル多値変
調信号S1が16QAM信号であるとして説明したが、
一般的に22n(nは正の整数)QAM信号の場合でも同
一構成で上述の動作を実現できる。
【0045】つまり、図3に示す同相ベースバンド信号
2Pの収束点の数は、2n個((−n)レベル,(−
(N−1))レベル,……,(−1)レベル,(+1)
レベル,……,(n−1)レベル,(n)レベル)とな
り、フリップフロップ62の入力信号スレシホールドを
(+n)レベルより高く設定することで、同一機能を実
現する。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、復調回路
からの同相および直交ベースバンド信号の波形劣化の程
度をエラーパルスの数にそれぞれ計数化し、このエラー
パルスの数が予め定めた閾値を超えると自動等化回路の
リセットを行わせている。従って、本発明は、このリセ
ットのために上記自動等化回路からの同相および直交デ
ータ信号の各各について独立にフレーム同期をとる必要
がないので、自動等化器に入力されるデジタル多値変調
信号のフレーム構成選択の自由度が増すとともに、この
自動等化器の後段に接続される受信符号処理回路の回路
構成が簡単になるという効果がある。
【0047】また、上記デジタル多値変調信号が符号化
変調方式のような復号化後に同相,直交成分といった概
念のない変調方式の信号であっても、この信号の復号前
に同相側,直交側各各の自動等化回路に対して独立にリ
セット信号を発生するので、上記自動等化回路の適切な
リセットが可能であるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のブロック図である。
【図2】本実施例の自動等化器に用いるエラーパルス発
生器6のブロック図である。
【図3】エラーパルス発生器6の動作説明図であり、
(a)は同相ベースバンド信号S2Pのアイパターン、
(b)は雑音付加のないときの全波整流信号S61の信
号波形、(c)は雑音付加時の全波整流信号S61の信
号波形である。
【図4】本実施例の自動等化器に用いる識別回路7のブ
ロック図である。
【図5】符号化変調方式に適用される送信装置および受
信装置のブロック図である。
【符号の説明】
1 復調回路 101 入力端子 102 分配回路(H) 103,104 掛算回路 105 電圧制御発振回路 106 π/2移相回路 107,108 低域ろ波器 2 自動等化回路 21,22 トランスバーサル等化回路 201 タップ制御回路 202,203 タップ付き遅延線 204 加算器 205 判定回路 23 位相制御信号発生回路 3 受信符号処理回路 4,5 アナログ・デジタル変換回路(A/D) 6,7 エラーパルス発生器(EPG) 61 全波整流回路 62 フリップフロップ(F/F) 63 AND回路 8,9 識別回路 81,82 カウンタ 83 RSフリップフロップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 3/06 C 4229−5K H04L 27/01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル多値変調信号を同期検波して同
    相ベースバンド信号とこの同相ベースバンド信号に直交
    する直交ベースバンド信号とを生じる復調回路と、前記
    同相ベースバンド信号を第1のデジタル信号に変換する
    第1のアナログ・デジタル変換回路と、前記直交ベース
    バンド信号を第2のデジタル信号に変換する第2のアナ
    ログ・デジタル変換回路と、前記第1のデジタル信号お
    よび前記第2のデジタル信号を受けて前記第1のデジタ
    ル信号および前記第2のデジタル信号の符号間干渉をそ
    れぞれ補償した同相データ信号および直交データ信号を
    それぞれ生じる自動等化手段と第1のリセット信号およ
    び第2のリセット信号にそれぞれ応答し前記リセット信
    号に対応する前記自動等化手段をそれぞれリセットする
    リセット手段とを有する自動等化回路と、前記同相ベー
    スバンド信号を受けこの同相ベースバンド信号の波形劣
    化に対応する第1のエラーパルスを発生する第1のエラ
    ーパルス発生器と、所定期間内において前記第1のエラ
    ーパルスの数が予め定めた第1の閾値を超えると前記第
    1のリセット信号を生じる第1の識別回路と、前記直交
    ベースバンド信号を受けこの直交ベースバンド信号の波
    形劣化に対応する第2のエラーパルスを発生する第2の
    エラーパルス発生器と、所定期間内において前記第2の
    エラーパルスの数が予め定めた第2の閾値を超えると前
    記第2のリセット信号を生じる第2の識別回路とを備え
    ることを特徴とする自動等化器のリセット方式。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2のエラーパルス発生
    器の各各が、前記ベースバンド信号の収束点広がりに対
    応する前記エラーパルスをそれぞれ発生することを特徴
    とする請求項1記載の自動等化器のリセット方式。
  3. 【請求項3】 前記第1および第2のエラーパルス発生
    器の各各が、前記ベースバンド信号を全波整流する全波
    整流回路と、全波整流された前記ベースバンド信号のレ
    ベルが予め定めたスレシホルドを超えるごとに所定の論
    理値を出力するフリップフロップ回路とをそれぞれ備え
    ることを特徴とする請求項2記載の自動等化器のリセッ
    ト方式。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63272125A (ja) * 1987-04-30 1988-11-09 Nec Corp 復調装置
JPS63285050A (ja) * 1987-05-18 1988-11-22 Nec Corp ディジタル搬送波伝送方式の復調装置

Patent Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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