JPH0716225Y2 - レギュラーコーヒー飲料自動販売機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、コーヒー飲料の販売の都度コーヒー豆を粉
末に挽いてレギュラーコーヒーを調合，販売するレギュ
ラーコーヒー飲料自動販売機に関する。

〔従来の技術〕

昨今では味覚の高級指向化から頭記したレギュラーコー
ヒー飲料自動販売機が市場に多く出回るようになってい
る。またこの種のレギュラーコーヒー飲料自動販売機と
して、機内にコーヒー豆を収容した原料収容箱，コーヒ
ーミル，および前記原料収容箱からコーヒーミルへコー
ヒー豆を供給する原料搬出装置を装備し、販売毎に原料
収容箱から搬出したコーヒー豆を粉末に挽いた上でレギ
ュラーコーヒー飲料を調合，販売するものが公知であ
る。

一方、レギュラーコーヒー飲料はインスタントコーヒー
飲料に比べて高価格に設定されており、顧客に信頼感，
安心感を与える意味からもレギュラーコーヒー飲料の販
売の際には実際にコーヒー豆が使われていることを顧客
自身が確認できるようにすることが望まれる。

かかる要望に対し、機内に装備した原料収容箱の前面壁
面に透視窓を設けるとともに、一方では自動販売機のキ
ャビネットの前面扉における前記原料収容箱と対面する
部位に透視窓を設置し、機外より顧客が原料収容箱内に
収容されているコーヒー豆を覗き見ることができるよう
にしたものが実開昭57−179776号公報にて提案されてい
る。

〔考案が解決しようとする問題点〕

ところで上記提案による構成では、次記のような問題点
がある。すなわち、コーヒー一杯分に使用されるコーヒ
ー豆の量は少量であり、したがって機外より原料収容箱
の内部が覗き見ることができるとしても、１回の販売に
伴う原料収容箱内でのコーヒー豆の動きは殆どなく、実
際にコーヒー豆が使われているか否かを直ちに確認でき
ない。特に原料収容箱内がコーヒー豆で満杯である状態
ではコーヒー豆が減って行く様子が殆ど判らず、このた
めに顧客に不信感を与える懸念がある。また販売の進行
に伴って原料収容箱内のコーヒー豆在庫量が少なくなる
と、透視窓を通じて原料収容箱の空の部分が目立って見
苦しいと言った不具合もある。

この考案の目的は、レギュラーコーヒー飲料の販売に際
して実際に原料収容箱から搬出されるコーヒー豆の流れ
を顧客が目視確認できるようにするとともに、一方では
販売進行に伴う原料収容箱の空状態が外部から目視でき
ないようにして、顧客への信頼感、安心感を高めるよう
にしたレギュラーコーヒー飲料自動販売機を提供するこ
とにある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記問題点を解決するために、この考案によれば、機内
にコーヒー豆を収容した原料収容箱，コーヒーミル，お
よび前記原料収容箱からコーヒーミルへコーヒー豆を供
給する原料搬出装置を装備し、販売毎に原料収容箱から
搬出したコーヒー豆を粉末に挽いた上でレギュラーコー
ヒー飲料を調合して販売するコーヒー飲料自動販売機に
おいて、前記原料搬出装置をその原料搬出口を機内の前
面側に向けた状態で設置するとともに、前記原料搬出装
置の原料搬出口とコーヒーミルとの間を結ぶ原料シュー
タを透明体と成し、かつキャビネットの前面扉における
前記原料搬出口および前記原料シュータと対面する部位
に透視窓を設けた構成とする。

〔作用〕

上記の構成により、販売待機状態では前面扉の透視窓を
通じて原料搬出装置の原料搬出口に滞留している次のレ
ギュラーコーヒー飲料の販売に使用されるコーヒー豆を
覗き見ることができ、また、レギュラーコーヒー飲料の
販売の都度、原料搬出口から搬出されてコーヒーミルに
供給されるコーヒー豆の流れが前面扉の透視窓を通じて
目視確認することができるようになる。しかも前面扉に
設置した透視窓は原料搬出装置の原料搬出口および原料
シュータの透視範囲に限定されているので、機内上部に
配置されている原料収容箱内のコーヒー豆の在庫状態，
特にコーヒー豆の在庫減少に伴う原料収容箱の空の状況
が外部から覗かれることはない。

〔実施例〕

第１図，第２図は本考案実施例の構成を示すものであ
る。図において１は自動販売機のキャビネット、２はそ
の前面扉であり、機内側には前面扉２に接近して上方よ
りコーヒー豆３を収容した原料収容箱4,スクリュウ式の
原料搬出装置5,コーヒーミル６が配備されており、この
うち原料搬出装置５はその原料搬出口5aを機内の前面側
に向けた状態で設置されている。さらに前記の原料搬出
装置５の搬出口5aとコーヒーミル６との間を結んで透明
プラスチック製の原料シュータ７が設置されている。一
方、前面扉２には前記した搬出口5aおよびシュータ７と
対面する部位に透視窓８が設けてある。なお図中5bは原
料搬出装置５の搬送スクリュウ、5cはスクリュウ駆動モ
ータ、９は前面扉２に設けた飲料カップ取出口、10はコ
イン投入口、11はコイン返却口、12はキャビネットの脚
である。また図示されていないがコーヒーミル６の下方
にはコーヒー抽出機構が、さらに機内には給湯ライン，
カップ供給機構等が装備されている。

かかる構成でレギュラーコーヒー飲料の販売指令が与え
られると、カップ供給機構より１個のカップがカップ取
出口９に搬出され、同時に原料搬出装置５およびコーヒ
ーミル６が始動してコーヒー一杯分に使われるコーヒー
豆３を原料収容箱４から搬出し、コーヒーミル６でコー
ヒー豆を粉末に挽いた後にコーヒー抽出機構でレギュラ
ーコーヒー飲料を調合してカップへ供給する。

一方、先記のように原料シュータ７を透明体と成し、か
つその前方の前面扉２には透視窓８を設けたことによ
り、まず販売待機状態では透視窓8,および透明な原料シ
ュータ７を通じて原料搬出装置５の搬出口5aに滞留して
いるコーヒー豆３を機外より実際に覗き見ることができ
る。さらに前記したレギュラーコーヒー飲料の販売動作
の過程では、原料収容箱４から原料搬出装置５を介して
コーヒーミル６に搬出供給されるコーヒー豆３が原料シ
ュータ７内を落下する様子が透明な原料シュータ7,およ
び前面扉２の透視窓８を通して機外より目視できる。し
かも一杯分に使われるコーヒー豆の量が少量であって
も、シュータ７を落下するコーヒー豆の流れから顧客は
実際にコーヒー豆が使用されていることをはっきりと目
視確認でき、これによりレギュラーコーヒー飲料に対し
て信頼感，安心感が得られるようになる。なお前面扉２
に設けた透視窓８は原料搬出装置５の搬出口5aおよび原
料シュータ７の透視範囲に限定されており、原料収容箱
４の内部の様子を見ることができない。したがって販売
の進行に伴ってコーヒー豆の在庫量が少なくなっても原
料収容箱の空の状況は見えないことになる。

〔考案の効果〕

以上述べたようにこの考案によれば、機内にコーヒー豆
を収容した原料収容箱，コーヒーミル，および前方原料
収容箱からコーヒーミルへコーヒー豆を供給する原料搬
出装置を装備し、販売毎に原料収容箱から搬出したコー
ヒー豆を粉末に挽いた上でレギュラーコーヒー飲料を調
合して販売するコーヒー飲料自動販売機において、前記
原料搬出装置をその原料搬出口を機内の前面側に向けた
状態で設置するとともに、前記原料搬出装置の原料搬出
口とコーヒーミルとの間を結ぶ原料シュータを透明体と
成し、かつキャビネットの前面扉における前記原料搬出
口および前記原料シュータと対面する部位に透視窓を設
けた構成とすることにより、透視窓を通じて販売待機時
には原料搬出装置の搬出口に滞留しているコーヒー豆を
目視できるので、コーヒー実豆の展示効果が得られ顧客
の購買意欲をそそることができる。さらにレギュラーコ
ーヒー飲料の販売動作過程では実際に原料収容箱からコ
ーヒーミルへ供給されるコーヒーの流れを目視確認する
ことができ、これにより、さらに顧客にアピールして購
買意欲を一層助長し、自動販売機で販売されるレギュラ
ーコーヒー飲料に対して顧客に信頼感，安心感を与える
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例によにレギュラーコーヒー飲料自
動販売機の正面図、第２図は第１図における機内要部機
構の配置を示す断面図である。各図において、 1:キャビネット、2:前面扉、3:コーヒー豆、4:原料収容
箱、5:原料搬出装置、6:コーヒーミル、7:透明な原料シ
ュータ、8:透視窓。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】機内にコーヒー豆を収容した原料収容箱，
   コーヒーミル，および前記原料収容箱からコーヒーミル
   へコーヒー豆を供給する原料搬出装置を装備し、販売毎
   に原料収容箱から搬出したコーヒー豆を粉末に挽いた上
   でレギュラーコーヒー飲料を調合して販売するレギュラ
   ーコーヒー飲料自動販売機において、前記原料搬出装置
   をその原料搬出口を機内の前面側に向けた状態で設置す
   るとともに、前記原料搬出装置の原料搬出口とコーヒー
   ミルとの間を結ぶ原料シュータを透明体と成し、かつキ
   ャビネットの前面扉における前記原料搬出口および前記
   原料シュータと対面する部位に透視窓を設けたことを特
   徴とするレギュラーコーヒー飲料自動販売機。