JPH0716199U - グローブボックス装置 - Google Patents

グローブボックス装置

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JPH0716199U
JPH0716199U JP4758793U JP4758793U JPH0716199U JP H0716199 U JPH0716199 U JP H0716199U JP 4758793 U JP4758793 U JP 4758793U JP 4758793 U JP4758793 U JP 4758793U JP H0716199 U JPH0716199 U JP H0716199U
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JP
Japan
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section
housing
maintenance
glove box
box device
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Application number
JP4758793U
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Inventor
裕之 筒井
Original Assignee
日本建設工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 汚染された部品/要素の保守点検整備作業を
効率よく行なうことができる装置を提供する。 【構成】 上部半球部1と下部半球部2により球形状の
ハウジングを形成し、その球形ハウジングのほぼ赤道上
には回転機構部3が備わっている。回転機構部3は、回
転部と固定部とを有し、上部半球部1は回転部と接続さ
れていて、下部半球部2は固定部と接続されている。上
部半球部1には開口部5が設けられていて、作業者が手
をこの開口5をから手を差し入れてハウジング内に収容
された保守点検整備用部品の手入れを行なうことができ
る。開口部5が設けられている上部半球部1は下部半球
部2に対して回転自在とされているので、作業者はハウ
ジング内の部品の点検整備保守を手際よく行なうことが
できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、放射性物質等により汚染された部品等を点検、修理するための装置 に関するものである。
【0002】
【従来技術】
原子力発電所においては、安全を確保すべくその設備を定期的に点検する必要 があり、その際その設備を構成している計器、バルブ等の部品を取り外し、点検 、清掃、整備する必要がある。かかる場合、放射能に汚染された部品等を保守点 検するに際し、従来においては、大型で据え置き式のグローブボックス装置を用 いて行なっていた。
【0003】 また、グローブボックス装置が設置されているところまで部品等を運搬するこ とが出来ない場合は、放射能汚染を防止するため、保守点検の度毎に仮設のグリ ーンハウス(クリーンルーム)等を設置して行なわなければならなかった。更に 、部品等の汚染の度合いが高い場合には、人体汚染、被服汚染および内部被爆等 を防止するために、作業者は、エアラインマスク、全面マスク、アノラック等の 重装備により保守点検作業を行なわなければならなかった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従来用いられていたグローブボックス装置は大型で据置式のため、保守点検整 備等の作業の効率が悪く、また、グローブボックス装置自体が固定式であるため 、グローブ開口の位置に対応させて内部の保守点検用部品を何回か配置替えを行 なって、その度毎に作業者がグローブ開口から手を差し入れて部品の手入れを行 なうため作業効率が悪く、また、十分な作業を行なうことが出来ない場合があっ た。
【0005】 更に、装置が大型のため、作業の際の視野が制限されていて不便をきたしてい た。更に、上述したようにグローブボックス装置が大型で据置式のため設置場所 が制限され、放射能汚染された部品をグローブボックスまで搬送するのに手間が かかり、その上、グローブボックス装置まで搬送できない部品のような場合には 仮設のクリーンルームを設置し、重装備した作業員により保守点検整備作業が行 なわれていたため、作業効率が悪かった。
【0006】 そこで、上述した問題点、すなわち、放射線等により汚染された部品等をグロ ーブボックス装置内に搬送する工程の煩雑さを解消し、汚染の度合いが高い部品 の整備点検保守に際してもグリーンハウスを設置することなく、また、作業員に 重装備を課する必要なく部品の保守点検整備が可能なグローブボックス装置を提 供することにある。
【0007】 更に、整備点検する必要がある部品が組み込まれた機械、装置等の近くに容易 に配置することができるグローブボックス装置を提供することにある。 更に、グローブ開口位置に対応させてグローブボックス装置内に置かれた点検 整備用部品位置をずらしながら部品の手入れを行なう作業を改良し、作業者が一 度グローブ開口に手を差し入れたならば継続して部品の手入れを行なうことがで きるグローブボックス装置を提供することにある。 更に、部品の手入れの際に作業者が装置内部に置かれた点検整備用部品を十分 に視野におさめることができるグローブボックス装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】
本考案にかかるグローブボックス装置は、二つに分離可能なハウジング部、回 転機構部および支持架台等により構成されており、分解組立が容易であり、点検 整備等が必要な部品が組み込まれた装置の近くに設置することが可能である。
【0009】 また、上部ハウジング部が下部ハウジング部に対して回転機構部における回転 機構により回転可能にされており、グローブボックス装置内部に配置された保守 点検用部品を360度いかなる角度からもグローブ開口を通して作業者が取り扱 うことができる。 更に、上部ハウジング部および下部ハウジング部を透明材料で構成することが でき、そのハウジング内部に置かれた点検用部品を任意の方向から目視すること ができる。
【0010】
【実施例】
以下、本考案にかかるグローブボックス装置を添付の図面に基づいて説明する 。 図1は、本考案にかかるグローブボックス装置の正面図であり、図2は該装置 の平面図である。上部半球部1および下部半球部2によりハウジングが構成され ており、本実施例においては球状のハウジングとされている。いかなる形状にも 構成できる。上部半球部1および下部半球部2は透明な材料により構成すると都 合が良く、好適にはアクリル樹脂から成り、所望の球径を有するように形成され ており、本実施例においては、800mm径のサイズとしている。また、該ハウ ジングの材料を鉛入りガラスとすることにより、放射能汚染防止効果を高めるこ とが出来る。
【0011】 符合3は回転機構部を示しており、上部半球部1を下部半球部2に対して回転 可能とするために回転機構を具備している。図3は図1に示したA部の拡大断面 図であり、回転機構部3の詳細が示されている。該回転機構部3の回転機構は回 転部31と固定部32とから成り、該回転部31と上部半球部1とが符合34で 示された部分で例えばボルト止めされて接続されており、また、該固定部32と 下部半球部2とが同様に符合35で示された部分でボルト止めされ接続されてお り、上部半球部1が下部半球部2に対して回転可能とされている。回転部31と 固定部32との間に符合33で示すように弾性部材を介在させても良い。本実施 例においては、回転部31が固定部32に対して摺動自在とされているが、二つ に区分されたハウジングを互いに回転可能となるような機構であればいかなるも のでもよい。
【0012】 回転機構の固定部または下部半球部2には支持架台4が取り付けられており上 部半球部1および下部半球部2から成るハウジングを支持している。符合7は整 備点検用部材のための支持部であり、回転機構部の固定部32または下部半球部 に取り付けられ点検用部材を支持する。 整備点検が施される部材は上部半球部1を下部半球部2から分離して、部材支 持部7に取り付けることができる。
【0013】 上部半球部1にはグローブ挿入用開口部5が設けられており、該開口部5を通 して作業員が手を装置内部に差し込み、保守点検のための部品の手入れを行なう 。かかる作業においては、上述した回転機構部の回転機構により、上部半球部1 が図に示された矢印方向に回転することができるため、上部半球部1の回転に伴 ってあらゆる角度から部品の手入れを行なうことができ、作業を効率よくおこな うことができる。
【0014】 また、上部半球部1に洗浄用ノズル6を設けて、該ノズル6から薬品を導入す ることが出来る。下部半球部2に吸排気用ダクト8を設けて、作業時に発生した 放射能を含むガスを排気できるようにしている。また、下部半球部2の下方に排 水ノズル9を設けてノズル6により導入された水、薬剤等を排出するようにして いる。
【0015】
【効果】
本考案にかかるグローブボックス装置によれば、上部半球部1が下部半球部2 に対して回転自在であるため、整備点検が施される部品の位置替えを一々行なわ なくても連続してあらゆる角度から部品の手入れを行なうことができ、従来の装 置で部品の手入れを行なった場合に比べ作業の質を高めることができる。 本考案にかかるグローブボックス装置によれば、簡単に装置の組み立て分解を 行なうことができるため、整備点検が施される部品を組み込んだ装置/設備の近 くに配置することができ、従来の据置式グローブボックス装置まで部品を搬送/ 運搬する工程の煩雑さが解消される。
【0016】 更に、汚染の度合いが高い部品について、従来においては、グローブボックス 装置が設置されているところまで搬送/運搬ができないためにグリーンハウスを 仮に設置して、エアラインマスク、アノラック等の重装備した作業員が部品の手 入れを行なっていたが、本考案にかかるグローブボックス装置によれば、放射能 等の汚染の度合いが高い装置/設備に近接してグローブボックス装置を組み立て 設置することができ、グリーンハウスの設置や作業員に対する重装備を行なう必 要がなく、作業の効率化を図ることができる。
【0017】 RHRポンプローターの洗浄等手入れについて、グリーンハウス内で行なった 場合と、仮設のグリーンハウスを設けずに本考案かかるグローブボックス装置を 用いて行なった場合とを比較参照のため表1にまとめた。
【表1】
【0018】 RHRポンプローターは、定期検査工事初期の冷却材(水)を循環させるため に用いられているもので、非常に高い度合いで放射能汚染されている。従って、 従来の方法に従えば、設置されているグローブボックス装置まで運搬すると放射 能汚染のおそれがあるため仮設のグリーンハウスを設置して、作業員が紙製の白 衣であるタイペックを着用し、ゴム手袋、アノラックおよびエアラインマスクを 装備して作業を行なった。分解時においては1000Bq/cm2 の汚染レベル を有していたローターは洗浄作業後は分解時の汚染レベルの五分の三である60 0Bq/cm2 となった。
【0019】 一方、本考案のグローブボックス装置を用いて洗浄作業を行なった結果、分解 時においては1700Bq/cm2 の汚染レベルを有していたローターは洗浄作 業後は分解時の汚染レベルの八十五分の三である60Bq/cm2 となった。 尚、線量当量が従来による方法と本考案による装置を用いた方法とで同じ値を 示しているのは遮蔽がないため変化がないことによる。但し、ハウジングを鉛入 りガラスにより構成することにより、線量当量を低減することができる。
【0020】 このように、本考案にかかるグローブボックス装置を用いてローターの洗浄作 業を行なった場合は、アノラックやエアラインマスク等の装備が不要となるため 作業者の負担が軽減され、洗浄作業後の放射能汚染レベルも分解時のそれと比べ て八十五分の三となっており、従来の設備に従った洗浄作業より格段に作業の質 および効率を向上させることができることが確認された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかるグローブボックス装置の正面図
である。
【図2】図1に示したグローブボックス装置の平面図で
ある。
【図3】図1のA部の拡大断面図であり、回転機構部の
具体的構成が示されている。
【符合の説明】
1 上部半球部 2 下部半球部 3 回転機構部 4 支持架台

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二つの区分から成るハウジングと、一方
    の区分のハウジングを他方の区分のハウジングに対して
    回転自在とするための回転機構部と、該ハウジングを支
    持するための支持部とから成り、該ハウジングの回転自
    在とされた一方の区分には該ハウジング内に収容された
    部材の手入れを行なうための開口部が設けられているこ
    とを特徴とするグローブボックス装置。
  2. 【請求項2】 前記回転機構部は、回転部と固定部とを
    有し、該回転部は前記ハウジングの一方の区分と接続さ
    れていて、該固定部は前記ハウジングの他方の区分と接
    続されていて、前記ハウジングの一方の区分が他方の区
    分に対して回転自在とされ、更に、該ハウジングの他方
    の区分が前記支持部により支持されていて、該ハウジン
    グの他方の区分内に保守点検整備用の部材が支持される
    ように構成されていることを特徴とする請求項1に記載
    のグローブボックス装置。
  3. 【請求項3】 前記ハウジングの形状は球状とされてい
    て、かつ、該ハウジングが透明な材料で構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のグローブボックス装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ハウジングには、水、薬剤等を導入
    するためのインレットノズルと、導入された水または薬
    剤やハウジング内で発生したガス等を排出するためのア
    ウトレットノズルとが設けられていることを特徴とする
    請求項1に記載のグローブボックス装置。
JP4758793U 1993-09-01 1993-09-01 グローブボックス装置 Pending JPH0716199U (ja)

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JP4758793U JPH0716199U (ja) 1993-09-01 1993-09-01 グローブボックス装置

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JP4758793U JPH0716199U (ja) 1993-09-01 1993-09-01 グローブボックス装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0716199U true JPH0716199U (ja) 1995-03-17

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ID=12779395

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JP4758793U Pending JPH0716199U (ja) 1993-09-01 1993-09-01 グローブボックス装置

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JP (1) JPH0716199U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007237172A (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Bel Art Prod Inc 球状デシケータ
JP2012518785A (ja) * 2009-02-20 2012-08-16 ザ サウス アフリカン ニュークリア エナジー コーポレーション リミテッド 放射性物質の取扱い

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19990407