JPH07161315A - ディスプレイ装置 - Google Patents
ディスプレイ装置Info
- Publication number
- JPH07161315A JPH07161315A JP33923593A JP33923593A JPH07161315A JP H07161315 A JPH07161315 A JP H07161315A JP 33923593 A JP33923593 A JP 33923593A JP 33923593 A JP33923593 A JP 33923593A JP H07161315 A JPH07161315 A JP H07161315A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- anode
- electrode
- display device
- transparent electrode
- cathode
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 アノード電極がスイッチングされるタイプの
ディスプレイ装置において、アノード電極の絶縁破壊電
圧を上げることができる構成のディスプレイ装置を提供
すること。 【構成】 アノード基板1の一面にアノード電極を構成
する例えば導電性酸化インジウムよりなるストライプ状
の透明電極2が形成されており、このストライプ状の透
明電極2上にそれぞれR,G,Bの蛍光体3が塗布され
ている。さらに、透明電極2の間のアノード基板1には
凹部4がそれぞれ形成されている。これにより、透明電
極2−1と透明電極2−2との間の絶縁破壊電圧が飛躍
的に向上し、アノード電圧を高くできるため、十分な輝
度を得ることができる。
ディスプレイ装置において、アノード電極の絶縁破壊電
圧を上げることができる構成のディスプレイ装置を提供
すること。 【構成】 アノード基板1の一面にアノード電極を構成
する例えば導電性酸化インジウムよりなるストライプ状
の透明電極2が形成されており、このストライプ状の透
明電極2上にそれぞれR,G,Bの蛍光体3が塗布され
ている。さらに、透明電極2の間のアノード基板1には
凹部4がそれぞれ形成されている。これにより、透明電
極2−1と透明電極2−2との間の絶縁破壊電圧が飛躍
的に向上し、アノード電圧を高くできるため、十分な輝
度を得ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスプレイ装置の改
良に関するものであり、特に電界放出カソードを電子源
とするディスプレイ装置に適用して好適なものである。
良に関するものであり、特に電界放出カソードを電子源
とするディスプレイ装置に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】金属または半導体表面の印加電界を10
9 [V/m]程度にするとトンネル効果により、電子が
障壁を通過して常温でも真空中に電子放出が行われる。
これを電界放出(Field Emission)と云い、このような
原理で電子を放出するカソードを電界放出カソード(Fi
eld Emission Cathode)と呼んでいる。近年、半導体微
細加工技術を駆使して、ミクロンサイズの電界放出カソ
ードからなる面放出型の電界放出カソードを作製するこ
とが可能となっており、電界放出カソードはディスプレ
イ装置、CRT、電子顕微鏡や電子ビーム装置の電子源
として適用することが提案されている。
9 [V/m]程度にするとトンネル効果により、電子が
障壁を通過して常温でも真空中に電子放出が行われる。
これを電界放出(Field Emission)と云い、このような
原理で電子を放出するカソードを電界放出カソード(Fi
eld Emission Cathode)と呼んでいる。近年、半導体微
細加工技術を駆使して、ミクロンサイズの電界放出カソ
ードからなる面放出型の電界放出カソードを作製するこ
とが可能となっており、電界放出カソードはディスプレ
イ装置、CRT、電子顕微鏡や電子ビーム装置の電子源
として適用することが提案されている。
【0003】図4に、適用例の一例であるディスプレイ
装置を示す。このディスプレイ装置(以下、FEDと記
す)は、電界放出カソード(以下、FECと記す)が形
成されたカソード基板103と、アノード電極が形成さ
れたアノード基板100とが対向配置されるように構成
されている。このカソード基板103に形成されたFE
Cは、スパッタ等により形成されたカソード電極104
と、その上に複数形成された円錐状のエミッタコーン1
05と、このエミッタコーン105の先端近傍に形成さ
れたゲート電極106とから構成されたスピント(Spin
dt)型FECとされている。一方、カソード基板103
に対向配置されたアノード基板100には、アノード電
極を構成する、例えば導電性酸化インジウム(ITO)
からなる透明電極101が形成されていると共に、この
透明電極101の上に蛍光体102が塗布されている。
装置を示す。このディスプレイ装置(以下、FEDと記
す)は、電界放出カソード(以下、FECと記す)が形
成されたカソード基板103と、アノード電極が形成さ
れたアノード基板100とが対向配置されるように構成
されている。このカソード基板103に形成されたFE
Cは、スパッタ等により形成されたカソード電極104
と、その上に複数形成された円錐状のエミッタコーン1
05と、このエミッタコーン105の先端近傍に形成さ
れたゲート電極106とから構成されたスピント(Spin
dt)型FECとされている。一方、カソード基板103
に対向配置されたアノード基板100には、アノード電
極を構成する、例えば導電性酸化インジウム(ITO)
からなる透明電極101が形成されていると共に、この
透明電極101の上に蛍光体102が塗布されている。
【0004】上記透明電極101−1,101−2,1
01−3・・・はストライプ状とされていると共に、透
明電極101−1,101−4,101−7・・・には
赤色(R)の蛍光体102が塗布されており、透明電極
101−2,101−5,101−8・・・には緑色
(G)の蛍光体102が塗布されており、透明電極10
1−3,101−6・・・には青色(B)の蛍光体10
2が塗布されている。このように、透明電極101−1
・・・101−8・・・には2つ置きに同じ色の蛍光体
102が塗布されている。このR,G,Bの蛍光体が設
けられている3本の透明電極101を1グループとし
て、このグループに共通に電子を供給するように、上記
FECが分割されて設けられている。このため、カソー
ド電極104は、透明電極101に平行な上記グループ
の幅を有するストライプ状のカソード電極104−1,
104−2,104−3・・・とされており、それぞれ
のカソード電極104−1,104−2,104−3・
・・には、エミッタコーン105とゲート電極106と
が形成されている。
01−3・・・はストライプ状とされていると共に、透
明電極101−1,101−4,101−7・・・には
赤色(R)の蛍光体102が塗布されており、透明電極
101−2,101−5,101−8・・・には緑色
(G)の蛍光体102が塗布されており、透明電極10
1−3,101−6・・・には青色(B)の蛍光体10
2が塗布されている。このように、透明電極101−1
・・・101−8・・・には2つ置きに同じ色の蛍光体
102が塗布されている。このR,G,Bの蛍光体が設
けられている3本の透明電極101を1グループとし
て、このグループに共通に電子を供給するように、上記
FECが分割されて設けられている。このため、カソー
ド電極104は、透明電極101に平行な上記グループ
の幅を有するストライプ状のカソード電極104−1,
104−2,104−3・・・とされており、それぞれ
のカソード電極104−1,104−2,104−3・
・・には、エミッタコーン105とゲート電極106と
が形成されている。
【0005】このエミッタコーン105間のピッチは1
0ミクロン以下とすることが出来、このようなエミッタ
コーン105を、数万ないし数10万個を1枚のカソー
ド基板103上に設けることが出来る。このFECにお
いては、ゲート・カソード間の距離をサブミクロンとす
ることが出来るため、ゲート・カソード間に僅か数10
ボルトの電圧VGEを印加することによりエミッタコーン
105から電子を放出することが出来る。このようにし
て、エミッタコーン105から放出された電子は、ゲー
ト電極106上に離隔して配置されたアノード基板10
0に設けられた透明電極101により捕集されるように
なる。この透明電極101には、正電圧VA が印加され
ている。
0ミクロン以下とすることが出来、このようなエミッタ
コーン105を、数万ないし数10万個を1枚のカソー
ド基板103上に設けることが出来る。このFECにお
いては、ゲート・カソード間の距離をサブミクロンとす
ることが出来るため、ゲート・カソード間に僅か数10
ボルトの電圧VGEを印加することによりエミッタコーン
105から電子を放出することが出来る。このようにし
て、エミッタコーン105から放出された電子は、ゲー
ト電極106上に離隔して配置されたアノード基板10
0に設けられた透明電極101により捕集されるように
なる。この透明電極101には、正電圧VA が印加され
ている。
【0006】また、透明電極101にはR,G,Bの蛍
光体102が設けられているため、透明電極101に捕
集される電子により励起されてR,G,Bの蛍光体10
2が発光される。このため、フルカラーの画像を透明電
極101からなるアノード電極上に得ることができ、こ
の画像は透明のアノード基板100を介して観察するこ
とができるようにされる。この場合、ストライプ状のカ
ソード電極104−1,104−2,104−3・・・
と直交するようにゲート電極106は、ストライプ状に
複数本形成されて順次走査されているが、例えばゲート
電極106が選択されている場合において、カソード電
極104−1が選択され、さらに透明電極101−1,
101−2,101−3が順次選択されている。すなわ
ち、カソード電極104−1上に形成されたエミッタコ
ーン105から放出された電子により、透明電極101
−1が選択されている時は、Rの蛍光体が発光されるよ
うにされ、透明電極101−2が選択されている時は、
Gの蛍光体が発光されるようにされ、透明電極101−
3が選択されている時は、Bの蛍光体が発光されるよう
になされている。
光体102が設けられているため、透明電極101に捕
集される電子により励起されてR,G,Bの蛍光体10
2が発光される。このため、フルカラーの画像を透明電
極101からなるアノード電極上に得ることができ、こ
の画像は透明のアノード基板100を介して観察するこ
とができるようにされる。この場合、ストライプ状のカ
ソード電極104−1,104−2,104−3・・・
と直交するようにゲート電極106は、ストライプ状に
複数本形成されて順次走査されているが、例えばゲート
電極106が選択されている場合において、カソード電
極104−1が選択され、さらに透明電極101−1,
101−2,101−3が順次選択されている。すなわ
ち、カソード電極104−1上に形成されたエミッタコ
ーン105から放出された電子により、透明電極101
−1が選択されている時は、Rの蛍光体が発光されるよ
うにされ、透明電極101−2が選択されている時は、
Gの蛍光体が発光されるようにされ、透明電極101−
3が選択されている時は、Bの蛍光体が発光されるよう
になされている。
【0007】このように、図4に示すフルカラーのディ
スプレイ装置においてはアノード電極である透明電極1
01を選択するタイプとされている。フルカラーのディ
スプレイ装置は、他にアノード電極を走査することに替
えて、カソード電極をR,G,Bの蛍光体に対応して設
けるタイプもあり、このディスプレイ装置を図5に示
す。このディスプレイ装置においては、アノード基板1
00に形成されているアノード電極である透明電極10
1は分割されておらずベタに形成されており、この透明
電極101上にR,G,Bの蛍光体がストライプ状に形
成されている。一方、FECが形成されているカソード
基板103上には、アノード基板100に塗布されてい
る蛍光体102のR,G,Bに対応するようストライプ
状のカソード電極110−1,110−2,110−3
・・・が形成されており、このカソード電極110−
1,110−2,110−3・・・には、それぞれエミ
ッタコーン105と、このエミッタコーン105の先端
近傍にゲート電極106とが形成されている。
スプレイ装置においてはアノード電極である透明電極1
01を選択するタイプとされている。フルカラーのディ
スプレイ装置は、他にアノード電極を走査することに替
えて、カソード電極をR,G,Bの蛍光体に対応して設
けるタイプもあり、このディスプレイ装置を図5に示
す。このディスプレイ装置においては、アノード基板1
00に形成されているアノード電極である透明電極10
1は分割されておらずベタに形成されており、この透明
電極101上にR,G,Bの蛍光体がストライプ状に形
成されている。一方、FECが形成されているカソード
基板103上には、アノード基板100に塗布されてい
る蛍光体102のR,G,Bに対応するようストライプ
状のカソード電極110−1,110−2,110−3
・・・が形成されており、このカソード電極110−
1,110−2,110−3・・・には、それぞれエミ
ッタコーン105と、このエミッタコーン105の先端
近傍にゲート電極106とが形成されている。
【0008】ゲート電極106を順次走査し、これに同
期してカソード電極110−1,110−2,110−
3・・・は、透明電極101に塗布されているR,G,
Bの3本の蛍光体102に対応する3本のカソード電極
110を1グループとするカソード電極110−1,1
10−2,110−3、カソード電極110−4,11
0−5,110−6、・・・が同時に選択されるため、
選択されたグループのカソード電極110に対応する
R,G,Bの蛍光体102が選択発光されるようになさ
れる。
期してカソード電極110−1,110−2,110−
3・・・は、透明電極101に塗布されているR,G,
Bの3本の蛍光体102に対応する3本のカソード電極
110を1グループとするカソード電極110−1,1
10−2,110−3、カソード電極110−4,11
0−5,110−6、・・・が同時に選択されるため、
選択されたグループのカソード電極110に対応する
R,G,Bの蛍光体102が選択発光されるようになさ
れる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記の2つのタイプの
ディスプレイ装置において、図5に示すディスプレイ装
置においては、エミッタコーンから放出される電子は、
通常ある広がりを持って放出されることから、隣接して
いる蛍光体が漏れ発光する恐れがあり、このため色がぼ
ける欠点を有している。また、アノード基板に形成され
たR,G,Bの蛍光体に精度よく位置合わせしてカソー
ド電極を配置する必要があり、高度の製作精度が要求さ
れる。さらに、多数のカソード電極をそれぞれドライブ
しているため、多数のドライバを必要としている。しか
しながら、アノード電極は走査していないため、アノー
ド電圧を高くすることができ、輝度を上げることはでき
る。
ディスプレイ装置において、図5に示すディスプレイ装
置においては、エミッタコーンから放出される電子は、
通常ある広がりを持って放出されることから、隣接して
いる蛍光体が漏れ発光する恐れがあり、このため色がぼ
ける欠点を有している。また、アノード基板に形成され
たR,G,Bの蛍光体に精度よく位置合わせしてカソー
ド電極を配置する必要があり、高度の製作精度が要求さ
れる。さらに、多数のカソード電極をそれぞれドライブ
しているため、多数のドライバを必要としている。しか
しながら、アノード電極は走査していないため、アノー
ド電圧を高くすることができ、輝度を上げることはでき
る。
【0010】また、図4に示すディスプレイ装置におい
ては、アノード電極を構成している透明電極101−
1,101−2,101−3・・・には、図6に示すよ
うにアノード電極ライン107−R,107−G,10
7−Bが、それぞれ接続されており、これらのアノード
電極ライン107−R,107−G,107−Bは順次
走査されている。すなわち、アノード電極ライン107
−Rが選択された時、透明電極101−1,101−4
・・・にアノード電圧が印加され、アノード電極ライン
107−Gが選択された時、透明電極101−2,10
1−5・・・にアノード電圧が印加され、アノード電極
ライン107−Bが選択された時、透明電極101−
3,101−6・・・にアノード電圧が印加されて、
R,G,Bの蛍光体が順次発光されるようになされてい
る。この場合、選択されていないアノード電極ラインは
例えばアース電位とされている。
ては、アノード電極を構成している透明電極101−
1,101−2,101−3・・・には、図6に示すよ
うにアノード電極ライン107−R,107−G,10
7−Bが、それぞれ接続されており、これらのアノード
電極ライン107−R,107−G,107−Bは順次
走査されている。すなわち、アノード電極ライン107
−Rが選択された時、透明電極101−1,101−4
・・・にアノード電圧が印加され、アノード電極ライン
107−Gが選択された時、透明電極101−2,10
1−5・・・にアノード電圧が印加され、アノード電極
ライン107−Bが選択された時、透明電極101−
3,101−6・・・にアノード電圧が印加されて、
R,G,Bの蛍光体が順次発光されるようになされてい
る。この場合、選択されていないアノード電極ラインは
例えばアース電位とされている。
【0011】このため、透明電極101に印加できるア
ノード電圧は透明電極101間の絶縁破壊電圧により決
定されることになる。図7に透明電極101−1と透明
電極101−2の部分だけを取り出して示しているが、
この透明電極101−1と透明電極101−2間の距離
を、例えば50ミクロンとすると、このように微少な距
離における場合の絶縁破壊電圧は、透明電極101間の
空間的な距離で決まる絶縁破壊電圧(電極間絶縁破壊電
圧)よりも、透明電極101が形成されているアノード
基板100の表面の沿面距離(図6参照)108で決ま
る絶縁破壊電圧(沿面絶縁破壊電圧)により支配される
ようになる。この沿面距離108で決まる絶縁破壊電圧
は、アノード基板100の材料によっても異なる電圧と
なるが、アノード基板100をパイレックスガラスとす
ると、50ミクロンの電極間距離において、約100〜
300ボルトとなる。
ノード電圧は透明電極101間の絶縁破壊電圧により決
定されることになる。図7に透明電極101−1と透明
電極101−2の部分だけを取り出して示しているが、
この透明電極101−1と透明電極101−2間の距離
を、例えば50ミクロンとすると、このように微少な距
離における場合の絶縁破壊電圧は、透明電極101間の
空間的な距離で決まる絶縁破壊電圧(電極間絶縁破壊電
圧)よりも、透明電極101が形成されているアノード
基板100の表面の沿面距離(図6参照)108で決ま
る絶縁破壊電圧(沿面絶縁破壊電圧)により支配される
ようになる。この沿面距離108で決まる絶縁破壊電圧
は、アノード基板100の材料によっても異なる電圧と
なるが、アノード基板100をパイレックスガラスとす
ると、50ミクロンの電極間距離において、約100〜
300ボルトとなる。
【0012】このように、図4に示すタイプのディスプ
レイ装置においては、アノード電極に印加できるアノー
ド電圧を高くすることが困難であり、輝度を上げること
ができないと共に、アノード電極を構成している透明電
極101間の距離を小さくすると、よりアノード電圧を
低くしなければならないため、画素ピッチを小さくでき
ないという問題点があった。さらに、カソード電極11
0を選択しているパルス信号の幅を、さらに3分割して
R,G,Bの蛍光体が形成されている3本の透明電極1
01を選択するパルス信号としているため、デューティ
ファクターが小さくなり、輝度がより低下するという問
題点もあった。そこで、本発明はアノード電極がスイッ
チングされるタイプのディスプレイ装置において、アノ
ード電極の絶縁破壊電圧を高くすることができる構成の
ディスプレイ装置を提供することを目的としている。
レイ装置においては、アノード電極に印加できるアノー
ド電圧を高くすることが困難であり、輝度を上げること
ができないと共に、アノード電極を構成している透明電
極101間の距離を小さくすると、よりアノード電圧を
低くしなければならないため、画素ピッチを小さくでき
ないという問題点があった。さらに、カソード電極11
0を選択しているパルス信号の幅を、さらに3分割して
R,G,Bの蛍光体が形成されている3本の透明電極1
01を選択するパルス信号としているため、デューティ
ファクターが小さくなり、輝度がより低下するという問
題点もあった。そこで、本発明はアノード電極がスイッ
チングされるタイプのディスプレイ装置において、アノ
ード電極の絶縁破壊電圧を高くすることができる構成の
ディスプレイ装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明はストライプ状の透明電極間に露出している
アノード基板の部分に、溝を設けるようにしたものであ
る。
に、本発明はストライプ状の透明電極間に露出している
アノード基板の部分に、溝を設けるようにしたものであ
る。
【0014】
【作用】本発明によれば、アノード電極の絶縁破壊電圧
を飛躍的に向上することができるため、アノード電圧を
高く設定することができ、輝度を上げることができるよ
うになる。また、アノード電圧を下げることなく画素ピ
ッチを小さくすることができるようになる。また、モノ
クロのディスプレイ装置とすると、超微細とすることが
できると共に、輝度を十分上げることができるようにな
る。
を飛躍的に向上することができるため、アノード電圧を
高く設定することができ、輝度を上げることができるよ
うになる。また、アノード電圧を下げることなく画素ピ
ッチを小さくすることができるようになる。また、モノ
クロのディスプレイ装置とすると、超微細とすることが
できると共に、輝度を十分上げることができるようにな
る。
【0015】
【実施例】本発明のディスプレイ装置におけるアノード
基板の構成を図1に示す。この図に示すように、アノー
ド基板1の一面にアノード電極を構成する、例えば導電
性酸化インジウム(ITO)よりなるストライプ状の透
明電極2が形成されており、このストライプ状の透明電
極2上にそれぞれR,G,Bの蛍光体3が塗布されてい
る。さらに、透明電極2の間のアノード基板1には凹部
4がそれぞれ形成されている。この凹部4が形成されて
いる部分を拡大して図2に示す。この図に示すように、
透明電極2−1と透明電極2−2の間の沿面5の距離は
凹部4により、従来より長くされている。これにより、
透明電極2−1と透明電極2−2との間の絶縁破壊電圧
を、凹部4の深さにもよるが数倍以上と、飛躍的に向上
することができるようになる。
基板の構成を図1に示す。この図に示すように、アノー
ド基板1の一面にアノード電極を構成する、例えば導電
性酸化インジウム(ITO)よりなるストライプ状の透
明電極2が形成されており、このストライプ状の透明電
極2上にそれぞれR,G,Bの蛍光体3が塗布されてい
る。さらに、透明電極2の間のアノード基板1には凹部
4がそれぞれ形成されている。この凹部4が形成されて
いる部分を拡大して図2に示す。この図に示すように、
透明電極2−1と透明電極2−2の間の沿面5の距離は
凹部4により、従来より長くされている。これにより、
透明電極2−1と透明電極2−2との間の絶縁破壊電圧
を、凹部4の深さにもよるが数倍以上と、飛躍的に向上
することができるようになる。
【0016】このように構成したアノード基板1を、図
4に示すディスプレイ装置のアノード基板として用いる
ようにして、フルカラーのディスプレイ装置を構成する
ようにする。このディスプレイ装置によれば、アノード
電圧を高く設定することができるため、十分な輝度を得
ることができるようなる。また、凹部4によりアノード
電極間の距離を等価的に長くすることができるため、画
素ピッチを微細にすることができるようになる。
4に示すディスプレイ装置のアノード基板として用いる
ようにして、フルカラーのディスプレイ装置を構成する
ようにする。このディスプレイ装置によれば、アノード
電圧を高く設定することができるため、十分な輝度を得
ることができるようなる。また、凹部4によりアノード
電極間の距離を等価的に長くすることができるため、画
素ピッチを微細にすることができるようになる。
【0017】次に、前記アノード基板1の製造工程を図
3に示す。まず、(a)に示すようにガラス等からなる
アノード基板1上にアノード電極を構成する例えばIT
Oからなる透明電極2をスパッタ等により形成し、さら
にその上にフォトレジスト層6を(b)に示すように形
成する。そして、フォトレジスト層6をパターニングし
て(c)に示すように複数のITO露出部7をフォトレ
ジスト層6に設ける。この結果フォトレジスト層6はス
トライプ状とされる。次に、露出されたITOのエッチ
ングを行うことにより、(d)に示すように透明電極2
に溝部8を形成し、アノード基板1の表面を溝部8の底
部に露出させる。この結果、透明電極2はストライプ状
とされる。
3に示す。まず、(a)に示すようにガラス等からなる
アノード基板1上にアノード電極を構成する例えばIT
Oからなる透明電極2をスパッタ等により形成し、さら
にその上にフォトレジスト層6を(b)に示すように形
成する。そして、フォトレジスト層6をパターニングし
て(c)に示すように複数のITO露出部7をフォトレ
ジスト層6に設ける。この結果フォトレジスト層6はス
トライプ状とされる。次に、露出されたITOのエッチ
ングを行うことにより、(d)に示すように透明電極2
に溝部8を形成し、アノード基板1の表面を溝部8の底
部に露出させる。この結果、透明電極2はストライプ状
とされる。
【0018】そして、前記パターニングされたフォトレ
ジスト層6を、そのままマスクとして用いて、バッファ
ードフッ酸(BHF)液中に浸漬することにより、露出
された溝部8内のアノード基板1の表面をエッチングし
て、(e)に示すように透明電極2間に凹部4を形成す
る。この凹部4の深さは、アノード基板1の厚さ及び透
明電極2間の間隔に応じて決定されるが、例えば1.0
tの厚さのアノード基板1において、透明電極2の間隔
を略20ミクロンとした場合は、数ミクロン〜数10ミ
クロンの範囲が好ましい。なお、反応性イオンエッチン
グ(RIE)によりアノード基板1をエッチングするよ
うにしてもよく、この場合、前記フォトレジスト層6と
は異なるレジスト層を形成してマスクとしても良い。
ジスト層6を、そのままマスクとして用いて、バッファ
ードフッ酸(BHF)液中に浸漬することにより、露出
された溝部8内のアノード基板1の表面をエッチングし
て、(e)に示すように透明電極2間に凹部4を形成す
る。この凹部4の深さは、アノード基板1の厚さ及び透
明電極2間の間隔に応じて決定されるが、例えば1.0
tの厚さのアノード基板1において、透明電極2の間隔
を略20ミクロンとした場合は、数ミクロン〜数10ミ
クロンの範囲が好ましい。なお、反応性イオンエッチン
グ(RIE)によりアノード基板1をエッチングするよ
うにしてもよく、この場合、前記フォトレジスト層6と
は異なるレジスト層を形成してマスクとしても良い。
【0019】次に、フォトレジスト層6を剥離して、
(f)に示す透明電極2間に凹部4の形成されたアノー
ド基板1を得る。そして、スラリー法によりR,G,B
の蛍光体でパターニングすることにより、図1に示すフ
ルカラーのアノード基板1を得るようにする。このアノ
ード基板1は、電界放出カソードの形成されたカソード
基板と共に真空容器内に封入されてディスプレイ装置と
される。なお、前記R,G,Bの蛍光体3を、ストライ
プ状の透明電極2上にドット状に形成し、このドット状
の蛍光体3の間に絶縁性の突起物を形成するようにして
もよい。このようにすると、アノード,カソード両基板
の板厚を薄くすることができるようになる。また、カラ
ーディスプレイ装置に替えて、モノクロのディスプレイ
装置のアノード基板の透明電極間に凹部を設けるように
すると、超微細のアノード電極パターンとできると共
に、その輝度も十分上げることができるようになる。
(f)に示す透明電極2間に凹部4の形成されたアノー
ド基板1を得る。そして、スラリー法によりR,G,B
の蛍光体でパターニングすることにより、図1に示すフ
ルカラーのアノード基板1を得るようにする。このアノ
ード基板1は、電界放出カソードの形成されたカソード
基板と共に真空容器内に封入されてディスプレイ装置と
される。なお、前記R,G,Bの蛍光体3を、ストライ
プ状の透明電極2上にドット状に形成し、このドット状
の蛍光体3の間に絶縁性の突起物を形成するようにして
もよい。このようにすると、アノード,カソード両基板
の板厚を薄くすることができるようになる。また、カラ
ーディスプレイ装置に替えて、モノクロのディスプレイ
装置のアノード基板の透明電極間に凹部を設けるように
すると、超微細のアノード電極パターンとできると共
に、その輝度も十分上げることができるようになる。
【0020】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、ア
ノード電極の絶縁破壊電圧を飛躍的に向上することがで
き、アノード電圧を高く設定することができる。このた
め、輝度を十分上げることができるようになる。また、
アノード電圧を下げることなく画素ピッチを小さくする
ことができるようになる。また、モノクロのディスプレ
イ装置とすると、超微細とすることができると共に、輝
度を十分上げることができるようになる。
ノード電極の絶縁破壊電圧を飛躍的に向上することがで
き、アノード電圧を高く設定することができる。このた
め、輝度を十分上げることができるようになる。また、
アノード電圧を下げることなく画素ピッチを小さくする
ことができるようになる。また、モノクロのディスプレ
イ装置とすると、超微細とすることができると共に、輝
度を十分上げることができるようになる。
【図1】本発明のディスプレイ装置のアノード基板を示
す図である。
す図である。
【図2】本発明のディスプレイ装置のアノード基板の一
部を拡大して示す図である。
部を拡大して示す図である。
【図3】本発明のディスプレイ装置のアノード基板の製
造方法を示す図である。
造方法を示す図である。
【図4】従来のディスプレイ装置の該略図である。
【図5】従来のディスプレイ装置の他の該略図である。
【図6】従来のディスプレイ装置のアノード基板の構成
を示す図である。
を示す図である。
【図7】従来のディスプレイ装置のアノード基板の一部
を拡大して示す図である。
を拡大して示す図である。
1,100 アノード基板 2,2−1,2−2,2−3,2−4,2−5,2−
6,101,101−1,101−2,101−3,1
01−4,101−5,101−6,101−7,10
1−8 透明電極 3,102 蛍光体 4 凹部 5,108 沿面 6 フォトレジスト層 7 ITO露出部 8 溝部 103 カソード基板 104,104−1,104−2,104−3,110
カソード電極 105 エミッタコーン 106 ゲート電極 107−R,107−G,107−B アノード電極ラ
イン
6,101,101−1,101−2,101−3,1
01−4,101−5,101−6,101−7,10
1−8 透明電極 3,102 蛍光体 4 凹部 5,108 沿面 6 フォトレジスト層 7 ITO露出部 8 溝部 103 カソード基板 104,104−1,104−2,104−3,110
カソード電極 105 エミッタコーン 106 ゲート電極 107−R,107−G,107−B アノード電極ラ
イン
フロントページの続き (72)発明者 向後 克俊 千葉県茂原市大芝629 双葉電子工業株式 会社内 (72)発明者 石川 和良 千葉県茂原市大芝629 双葉電子工業株式 会社内
Claims (3)
- 【請求項1】一面に形成された複数のストライプ状の透
明電極と、この複数の透明電極に順次塗布されたR,
G,Bの蛍光体とを備えるアノード基板において、 上記透明電極間の上記アノード基板の部分に、凹部が形
成されていることを特徴とするディスプレイ装置。 - 【請求項2】上記Rの蛍光体が塗布された第1の透明電
極と、上記Gの蛍光体が塗布された第2の透明電極と、
上記Bの蛍光体が塗布された第3の透明電極とが順次選
択走査されてアノード電圧が印加されることを特徴とす
る請求項1記載のディスプレイ装置。 - 【請求項3】上記アノード基板に対向して配置され、上
記R,G,Bの蛍光体がそれぞれ塗布された3本の透明
電極を1グループとして、このグループごとに電子を供
給する電界放出カソードが複数形成されているカソード
基板を、さらに備えることを特徴とする請求項1あるい
は2記載のディスプレイ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33923593A JPH07161315A (ja) | 1993-12-06 | 1993-12-06 | ディスプレイ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33923593A JPH07161315A (ja) | 1993-12-06 | 1993-12-06 | ディスプレイ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07161315A true JPH07161315A (ja) | 1995-06-23 |
Family
ID=18325535
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33923593A Withdrawn JPH07161315A (ja) | 1993-12-06 | 1993-12-06 | ディスプレイ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07161315A (ja) |
-
1993
- 1993-12-06 JP JP33923593A patent/JPH07161315A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010206 |