JPH071611Y2 - 顕微鏡の試料標本用グラス - Google Patents

顕微鏡の試料標本用グラス

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JPH071611Y2
JPH071611Y2 JP1986142407U JP14240786U JPH071611Y2 JP H071611 Y2 JPH071611 Y2 JP H071611Y2 JP 1986142407 U JP1986142407 U JP 1986142407U JP 14240786 U JP14240786 U JP 14240786U JP H071611 Y2 JPH071611 Y2 JP H071611Y2
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glass
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JP1986142407U
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千鶴 青木
健二郎 岸川
利明 仲本
一郎 藤井
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Ono Pharmaceutical Co Ltd
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Ono Pharmaceutical Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、顕微鏡による検査のいわゆる検鏡に適用する
試料標本用グラスの構成に関する。
[従来の技術] 従来、一般には、顕微鏡の試料標本は、透明なガラス又
はプラスチックからなるスライドグラス及びカバーグラ
スが用いられ、スライドグラスの重接面中央に採取し薄
くスライスした試料を載せるか若しくは液状の試料を滴
下して、その上部からカバーグラスを載設することによ
って構成される。
上記したように、従来一般に用いられてきたスライドグ
ラスは透明でまた無印のものであったが、最近、第14図
及び第15図に示すように、スライドグラス101の接触面
中央に経緯の区画線102…が刻まれてなる構成のものが
市販されるに至っている。なお、103はカバーグラスで
ある。
[考案が解決しようとする問題点] 試料標本は、顕微鏡の対物レンズの真下に配置され、そ
の試料部分を拡大して各視野ごとに観察される。例え
ば、尿沈渣検査に於ける場合には、この観察は検査手段
とされ、カバーグラスの面積(18×18mm2)内を被検面
として、この面内の平均位置での視野部分に存在する赤
血球、白血球、上皮細胞、円柱、塩類の結晶等の含有物
の数を確認することによる。この検査では、その観察が
400倍という大きな拡大倍率にてなされるため、人的な
操作によるとき、試料標本上の検鏡位置を平均的に選択
するのが困難であり、また同じ位置を重ねて観察するこ
とになる虞もあり、このときには、その検査結果は平均
的ではなく不正確となる。
また前記したスライドグラス101が用いられる場合、顕
微鏡による観察に於いて、試料標本上にて対象物を発見
し、その存在位置を認識するためには適しているが、被
検面について観察するに平均的な位置を予め指定するも
のではない。即ち、観察する区画位置をどこにするかは
その観察者の意思によるものであり、また顕微鏡の拡大
倍率が大きくなると、すでに観察した視野位置に対し隣
接する又は多少離れた位置の区画との間で、その異同を
容易に判断することができない。また刻まれることによ
って各区画線102が形成されていると、試料標本に於い
て、その試料中の含有物が各区画線102側に移行し、そ
の含有物の存在位置について偏在したものとなる。
本考案は上記した従来品に於ける欠点を解消し、観察位
置を被検面上の平均化された位置に特定し、検鏡条件を
一定化させることができる顕微鏡の試料標本用グラスの
提供を目的とすると共に、その観察位置の特定化に於け
る試料含有物の偏在化の解消をも目的とする。
[問題点を解決するための手段] 上記の目的を達成するため、本考案では顕微鏡の試料標
本用グラスについて、次の構成とした。
即ち、スライドグラス又は/及びカバーグラスの重接面
上であってその被検面内にて、破断線からなる一視野マ
ークの複数が夫々平均的な位置に分散して付記されてい
ることを特徴とする。
[作用] 上記の構成特徴に於いて、先ず、一視野マークは付記構
成であるから、その形成が印刷法などの適用により極め
て簡単であり、またこの付記構成に於ける試料含有物の
偏在傾向は一視野マークの破断線構成により解消され
る。つまり一視野マークの形成が付記手段、即ち、印刷
法によるインキの付着若しくは塗料の付着によるから、
そのマーク部分では試料含有物の大きさ以上の凸壁(約
1〜10μ高さ)がスライドグラス又は/及びカバーグラ
スの特に重接面上に生じる。このため、試料標本の作成
に際しては、その凸壁によって試料含有物の自然な流動
が阻止され、その含有物の偏在をきたし、これは前記し
た尿沈渣検査などの場合には不都合な点となる。これに
対し、本考案での一視野マークの破断線構成は試料含有
物の偏在作用部分を少なくし、さらにその破断部分は試
料中での含有物の流動を自在にし、その偏在を解消して
いる。
また各一視野マークは夫々分散して付記されているか
ら、検査位置が重複して観察される虞はない。また各一
視野マークは被検面内の平均的な位置に分散して付記さ
れているから、検鏡条件が常に一定となる。
[実施例] 次に、本考案の実施例を説明する。
本考案の第1の実施例を第1図及び第2図に示す。
この実施例では、スライドグラス1の重接面上の中央に
破断線で円形に印刷した13個の一視野マーク2…を有す
る。これらの一視野マーク2はカバーグラス3が載設さ
れる位置に合致してその面積(18×18mm2)内に於いて
平均的な位置に夫々付記されている。このスライドグラ
ス1に対しては、第3図に示すように、その重接面上の
中央付近に試料液4が滴下されるが、これは各一視野マ
ーク2の付記位置に合致する。この試料液4面上にカバ
ーグラス3(その上載位置を3′で示す。)が上載操作
され試料標本5が得られる。
このような試料標本の作成過程に於いて、第4図及び第
5図に示すように、一視野マークが2′のように一連に
形成されていると、載設されるカバーグラス3により圧
せられた試料液4はスライドグラス1′の重接面に沿っ
て移行するが、このときその含有物4a…は一視野マーク
2′の凸状を境界としてその内方向イとその外方向ロと
に分流される。このためイ方向に移動する含有物4a…は
一視野マーク2′によって形成される凹部1a′内に集合
して偏在状態となる。従ってこの場合には、得られる試
料標本は検鏡対象としては不適当なものとなる。
これに対し、本考案に係る前記した実施例では、試料標
本5の作成過程に於いて、第6図のように、カバーグラ
ス3により圧せられた試料液4では、その含有物4aが一
視野マーク2の凸状の破断線部にて同様に内方向イ及び
外方向ロへの分流作用を受けるが、この分流割合は前記
一視野マーク2′の場合と比較すると極めて小さく、さ
らにその破断部からは含有物4aが一視野マーク2によっ
て形成される凹部1aから流出するハ方向に流動自在であ
る。このため一視野マーク2内では偏在が解消される。
また各一視野マーク2の円形を形成する破断線はその内
面の大きさが倍率400倍での顕微鏡の一視野面積0.159mm
2に合致する。従って、顕微鏡での一視野の限界は第6
図の6で示す位置となって一視野マーク2が検鏡の障害
となることはない。
次に、本考案の第2の実施例を第7図及び第8図に示
す。
この実施例では、カバーグラス11の重接面上に一視野マ
ーク12がその平均的な位置に分散して付記されてなる構
成をなす。なお、13はスライドグラスである。
この構成による場合であっても前記同様の作用、効果が
発揮されると共に、試料標本の作成に際し、前記第1の
実施例での場合とは異なり、スライドグラス13に対しカ
バーグラス11の位置合わせをする必要がないという利点
がある。
次に、第9図と第10図に示す本考案の実施例は、一視野
マークの付記数及び配列の構成例に関するもので、スラ
イドグラス21又は31の重接面上若しくはカバーグラス22
又は32の重接面上、若しくはこれらのいずれもに一視野
マーク23…又は33…を有する。破断線からなる一視野マ
ーク23…の9個は被検面内に於いて互いに等間隔で離間
して配列てなり、また破断線からなる一視野マーク33…
の5個は被検面内の中央及び各隅部に対応する位置に夫
々配列されてなる。これらの実施例は被検面内に於ける
予め設定される他の平均的位置を例示するものであっ
て、尿沈渣検査の場合にはその検鏡ポイント数に応じて
9〜13個の一視野マークの付記が適当である。またその
作用、効果については前記に同じである。
次に、第11図、第12図及び第13図に示す本考案に係る実
施例は、一視野マークの記号化の例である。スライドグ
ラス1A上の一視野マーク2a…ではその形成する破断線の
一部を欠落させることによって記号化されている。この
一視野マーク2a…ではその夫々の形状自体に判別可能な
特徴をなし、その形成が簡単であり、しかも、その破断
部が拡がって、前記した試料標本の作成に際する含有物
4a…の偏向傾向をより良く解消するようにも作用する。
またスライドグラス1Bではその有する一視野マーク2に
対し右上方位置に番号2bを付記した。またスライドグラ
ス1Cでは、一視野マーク2の他の配列構成例を示すと共
に、端部に位置する一視野マーク2…の近傍位置に夫々
アドレス番号2c若しくはアドレス記号2dを付記したもの
であり、検鏡位置をアドレス化して再確認することが可
能となる。即ち、この構成は一視野マーク2を間接的に
記号化したものである。
このように一視野マークについてその記号化を図ること
により、検鏡位置を指定すると同時に再確認ができるよ
うに特定することも可能とする。
なお、第11図及び第12図に図示する矢印は夫々各一視野
マークに対する効率的と考えられる検鏡順序の例を示
す。
また本考案に於ける一視野マークの付記数は現在一般的
に採用されている被検数に応じて通常の場合には10〜30
となる。
[考案の効果] 以上のように、本考案によれば、試料標本の作成に際し
試料含有物についての偏在が解消され、検鏡条件の一定
化を図ることができ、これにより正確な検査結果を得る
ことができると共に迅速な検鏡操作を可能とする顕微鏡
の試料標本用グラスを極めて簡単な構成で提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図…本考案に係る実施例でのスライドグラスの平面
図、第2図…同正面図、第3図…同説明的斜視図、第4
図…一視野マークの作用を説明する部分縦断面図、第5
図…同部分縦断面図、第6図…本考案に係る実施例での
スライドグラスの説明的部分平面図、第7図…本考案に
係るその他の実施例でのカバーグラスの正面図、第8図
…同平面図、第9図…同その他の実施例での平面図、第
10図…同その他の実施例での平面図、第11図…同その他
の実施例でのスライドグラスの部分平面図、第12図…同
その他の実施例でのスライドグラスの部分平面図、第13
図…同その他の実施例でのスライドグラスの部分平面
図、第14図…従来例のスライドグラスの平面図、第15図
…同部分縦断面図。 図面符号の説明 1,1A,1B,1C,21,31…スライドグラス、2,12,23,33…一視
野マーク、3,11,22,32…カバーグラス。

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】スライドグラス又は/及びカバーグラスの
    重接面上であってその被検面内にて、破断線からなる一
    視野マークの複数が夫々平均的な位置に分散して付記さ
    れていることを特徴とする顕微鏡の試料標本用グラス。
  2. 【請求項2】一視野マークの数が10〜30である場合の実
    用新案登録請求の範囲第1項に記載の顕微鏡の試料標本
    用グラス。
  3. 【請求項3】前記一視野マークが、顕微鏡の一視野の形
    状より僅かに大きな円形を形成する破断線からなる場合
    の実用新案登録請求の範囲第1項又は第2項に記載の顕
    微鏡の試料標本用グラス。
  4. 【請求項4】前記一視野マークが夫々記号化されてなる
    場合の実用新案登録請求の範囲第1項、第2項又は第3
    項に記載の顕微鏡の試料標本用グラス。
  5. 【請求項5】前記一視野マークを形成する破断線の一部
    を欠落させることによって記号化されている場合の実用
    新案登録請求の範囲第4項に記載の顕微鏡の試料標本用
    グラス。
JP1986142407U 1986-09-17 1986-09-17 顕微鏡の試料標本用グラス Expired - Lifetime JPH071611Y2 (ja)

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JPS6347318U JPS6347318U (ja) 1988-03-31
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JPS58168028A (ja) * 1982-03-29 1983-10-04 Kayaku:Kk 顕微鏡用スライドグラス及びその製造法

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