JPH0716103A - 靴の換気構造、靴の換気方法および換気機能を備える靴用中敷 - Google Patents

靴の換気構造、靴の換気方法および換気機能を備える靴用中敷

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JPH0716103A
JPH0716103A JP5159239A JP15923993A JPH0716103A JP H0716103 A JPH0716103 A JP H0716103A JP 5159239 A JP5159239 A JP 5159239A JP 15923993 A JP15923993 A JP 15923993A JP H0716103 A JPH0716103 A JP H0716103A
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 靴の表面に換気孔等を設けることなく内部を
強制換気することができ、また、足の土踏まず部分を刺
激して健康増進効果を期待することができる。 【構成】 靴の前後方向中間部において中底表面から膨
出させられるとともに吸気孔10を有し、足の土踏まず
部分に当接させられて歩行とともに弾性的に収縮膨張さ
せられる送気手段3と、上記送気手段から、中底の幅方
向中央部を前方に向けて延びる送気路4と、各足指の基
端部にほぼ沿って足幅方向に形成されるとともに、上記
送気路の前端部に連通して上記送気手段から送られる空
気を靴の足指収容空間に吹き出す吹き出し孔5を設けた
中空吹き出し部6と、中底の側部を前後方向に延びると
ともに、上記足指収容空間の側部に開口する吸気孔7と
足入れ口近傍に開口する排気孔8とを設けた排気路9と
を備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、靴の換気構造、靴の
換気方法および換気機能を備える靴用中敷に関し、詳し
くは、靴の内部の換気を強制的に行うことができる換気
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、足の甲を包み込むようにして形
成される靴においては、足指が収容される足指収容空間
の換気を充分に行うことができない。このため、汗をか
きやすく、悪臭や水虫等が発生しやすい環境にある。
【0003】上記問題を解決するため、外気を取り入れ
て換気を行うための換気孔を靴の先端部表面に設けた
り、通気性のある素材で靴を形成することが多い。
【0004】上記足指収容空間の換気を充分に行うこと
により、発汗を抑制して水虫等の発生を防止できるばか
りでなく、靴内部の環境を改善し、長時間履いても疲れ
にくい靴を提供することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従
来、靴内部の換気を行うために、足指収容空間に連通す
る換気孔を設けたり、通気性のある素材で靴を形成して
いた。
【0006】ところが、靴の先端部表面に上記のような
換気孔を設けると、雨の日等に、この換気孔から雨水が
靴内部に浸入し、靴内部の環境をかえって悪化させるこ
とになりかねない。また、上記換気孔から、靴内部に埃
等も浸入しやすい。
【0007】さらに、上記換気孔は、靴の外側と内側と
を単に連通させているだけであるため、靴内部の換気を
十分に行うことができない。
【0008】一方、通気性の高い素材を利用して靴を形
成することも考えられるが、一般に、通気性の高い素材
ほど雨水に弱く、また強度が低い。このため、実用に耐
える素材では十分な換気能力を発揮することができな
い。
【0009】本願発明は、上述の事情のもとで考え出さ
れたものであって、上記従来の問題を解決し、靴の表面
に換気孔等を設けることなく、足指収容空間を強制換気
することができ、さらに、足の土踏まず部分を刺激し
て、健康増進効果も期待することのできる靴の換気構
造、靴の換気方法および換気機能を備える靴用中敷を提
供することをその課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
【0011】すなわち、本願の請求項1に記載した発明
は、靴の換気構造であって、靴の前後方向中間部におい
て中底表面から膨出させられるとともに吸気孔を有し、
足の土踏まず部分に当接させられて歩行とともに弾性的
に収縮膨張させられる送気手段と、上記送気手段から、
中底の幅方向中央部を前方に向けて延びる送気路と、各
足指の基端部にほぼ沿って足幅方向に形成されるととも
に、上記送気路の前端部に連通して上記送気手段から送
られる空気を靴の足指収容空間に吹き出す吹き出し孔を
設けた中空吹き出し部と、中底の側部を前後方向に延び
るとともに、上記足指収容空間の側部に開口する吸気孔
と足入れ口近傍に開口する排気孔とを設けた排気路と、
を備えることを特徴とする。
【0012】また、本願の請求項2に記載した発明は、
請求項1に記載した靴の換気構造において、上記中空吹
き出し部が、中底の表面から膨出状に形成されているこ
とを特徴とする。
【0013】また、本願の請求項3に記載した発明は、
靴の換気方法に関し、足の土踏まず部分に当接させら
れ、歩行にともなって弾性的に収縮膨張させられる送気
手段によって送気される空気を、この送気手段から前方
に向けて延びる送気路およびこの送気路の前端に連通し
て足幅方向に形成された中空吹き出し部を介して、足指
収容空間に強制的に吹き出すとともに、足指収容空間内
の滞留空気を、中底側部に設けた排気路を介して、足入
れ口近傍に強制排気することを特徴としている。
【0014】さらに、本願の請求項4に記載した発明
は、靴の中底に重ねて装着される換気機能を有する靴用
中敷であって、中敷の前後方向中間部において中敷表面
から膨出させられるとともに吸気孔を有し、足の土踏ま
ず部分に当接させられて歩行とともに弾性的に収縮膨張
させられる送気手段と、上記送気手段から、中敷の足幅
方向中央部を前方に向けて延びる送気路と、足指の基端
部にほぼ沿って足幅方向に形成されるとともに、上記送
気路の前端部に連通して上記送気手段から送られる空気
を、靴の足指収容空間に吹き出す吹き出し孔を設けた中
空吹き出し部と、中敷の側部を前後方向に延びるととも
に、上記足指収容空間の側部に開口する吸気孔と足入れ
口近傍に開口する排気孔とを設けた排気路とを備えるこ
とを特徴としている。
【0015】
【発明の作用および効果】本願発明に係る靴の換気構造
においては、歩行とともに送気手段が弾性的に収縮膨張
させられて、新鮮な空気を吸入するとともに、この空気
を送気路を介して靴の前方へ送る。そして、足幅方向に
形成された中空吹き出し部から上記空気を靴の足指収容
空間に吹き出し、さらに、上記足指収容空間に滞留する
空気を、排気路を介して足入れ口近傍に強制排気する。
【0016】本願発明においては、足指収容空間に新鮮
な空気を強制的に供給するのみならず、足指収容空間内
に滞留する湿った空気を強制的に排気することができ
る。
【0017】本願発明にかかる上記送気手段は、弾性を
有する材料から形成されており、靴の前後方向中間部に
おいて中底表面から膨出形成され、足の土踏まず部分に
当接するように形成されている。上記膨出部分には吸気
孔が設けられており、歩行とともに上記送気手段が足の
土踏まず部分によって押圧され、あるいは押圧を解除さ
れる。これにより、上記送気手段が収縮膨張させられて
一種のポンプとして機能し、歩行とともに新鮮な空気を
靴の前方へ送ることができる。
【0018】すなわち、歩行に際して、靴底が踵から地
面に接するとき、上記送気手段は、足の土踏まず部分に
よって押圧収縮させられ、送気手段内部の空気が靴の前
方へ送られる。一方、踵が地面から離れるとともに、上
記送気手段を押圧する押圧力が解除され、上記送気手段
が膨張して新鮮な空気が、上記送気手段内部に吸入され
る。しかも、足の土踏まず部分は、靴に足を挿入する足
入れ口が上部に位置するため、上記送気手段の収縮と膨
張を繰り返することにより、連続的に新鮮な空気を取り
入れることができる。
【0019】上記送気手段によって吸入された新鮮な空
気は、中底の幅方向中央部を前方に延びる送気路を介し
て靴の前方へ送られる。
【0020】上記送気路の前端部には、各足指の基端部
にほぼ沿って足幅方向に形成された中空吹き出し部が形
成されている。上記中空吹き出し部には、靴の足指収容
空間に連通する吹き出し孔が設けられており、上記送気
手段によって送られる空気が、靴の足指収容空間に吹き
出される。
【0021】上記中空吹き出し部は、中空状に形成され
ているとともに各足指の基端部にほぼ沿って足幅方向に
形成されているため、上記送気路を介して送り込まれた
空気を足指基端部に沿ってまんべんに吹き出すことが可
能となる。このため、靴の足指収容空間全体を効率よく
換気することができる。
【0022】さらに、本願発明においては、中底の側部
を前後方向に延びるとともに、上記足指収容空間の側部
に開口する吸気孔と足入れ口近傍に開口する排気孔とを
備える排気路を設けている。従来、足指収容空間内に新
鮮な空気を送り込むポンプ手段を設けた発明が提案され
ているが、足指収容空間に新鮮な空気を送り込むだけで
は足指収容空間の換気を十分に行うことができない。
【0023】本願発明においては、上記中空吹き出し部
によって、各足指の基端部にまんべんなく新鮮な空気を
吹き出すとともに、上記排気路を介して、上記足指収容
空間内に滞留する空気を、排気孔から強制的に排気す
る。
【0024】上記排気路は、足指収容空間の側部に開口
する吸気孔を備えるため、上記足指収容空間に新鮮な空
気を吹き出すと同時に、上記足指収容空間内に滞留する
湿った空気を上記排気路を介して足入れ口近傍に強制的
に移動させ、排気することができる。このため、足指収
容空間の換気をきわめて効率よく行うことが可能とな
り、足指収容空間内の換気を充分に行うことができる。
しかも、本願発明に係る換気構造においては、靴の表面
に換気孔を設ける必要がないため、換気孔を通して雨水
や埃等が靴の内部に浸入することはない。
【0025】さらに、本願発明においては、上記送気手
段が足の土踏まず部分に当接して、弾性的に収縮膨張さ
せられるように構成されている。このため、歩行の際、
上記送気手段が土踏まずをを押圧して、血行促進効果を
期待することができるばかりでなく、土踏まずにあるつ
ぼを刺激することによる健康増進効果をも期待すること
ができる。しかも、上記送気手段による土踏まずへの刺
激は、歩行中、路面を踏み込む度に繰り返し行われるた
めに、一層の効果を得ることができる。
【0026】さらに、上記送気手段が、足の土踏まず部
分に当接するように膨出形成されているため、足全体を
靴内に安定して保持することが可能となり、足の滑りを
防止して、歩きやすく、また履き心地もよくなるという
効果もある。
【0027】本願の請求項2に記載した発明は、上記中
空吹き出し部を、中底の表面から膨出するように形成
し、足指の基端部を上記中底表面から持ち上げるように
構成したものである。
【0028】上記中空吹き出し部によって、足指が上方
に若干持ち上げられるため、各足指の間隔を広げ、換気
効果をさらに高めることができるのである。
【0029】上記構成をとることによって、各足指の間
の空間にも、新鮮な空気を十分に供給することが可能と
なり、水虫等の疾病を予防しあるいは治療することがで
きるばかりでなく、上述の土踏まず部分の刺激効果と相
まって、指先への血行をさらに増進させ、疲れにくい靴
を形成することが可能となる。
【0030】本願の請求項4に記載した発明は、従来の
靴の中底に重ねて装着される靴用中敷に上記送気手段、
送気路、中空吹き出し部、および排気路を設けたもので
ある。上記中敷に換気構造を構成することによって、靴
自体の構造を変えることなく、上述した換気効果を得る
ことができる。
【0031】
【実施例の説明】以下、本願発明に係る実施例を図に基
づいて具体的に説明する。
【0032】図1ないし図8に本願発明の第一の実施例
を示す。この実施例は、靴の中底に重ねて使用される靴
用中敷1に本願発明に係る換気構造を設けたものであ
る。
【0033】図1は、本実施例に係る中敷1の平面図で
ある。この図に示すように、中敷1は、靴の中底の平面
形状にほぼ沿った輪郭形状を備えており、その表面側
に、本願発明にかかる換気構造が設けられている。
【0034】本実施例に係る換気構造は、図2に示すよ
うに、靴の中底の平面形状を有する下部材1aの上面
に、本願発明に係る換気構造の各部を設けた上部材1b
を接着して構成される。上記上部材1bは、弾性のある
樹脂で一体形成されており、上記下部材1aに接着され
ることにより、上記下部材1aと協働して本願発明に係
る換気構造を構成する。
【0035】本願発明に係る換気構造は、送気手段3
と、送気路4と、中空吹き出し部6と、排気路9とを備
えて大略構成される。上記送気手段3は、図1ないし図
3に示すように、中敷1の前後方向中間部において、足
の土踏まずに当接するように上部材1aの表面から中空
膨出状に形成されている。上記送気手段3の上部には、
複数の吸気口10が設けられるとともに、上記膨出部分
の内側には、図3に示すように、前後方向に延びる複数
のリブ11が設けられている。
【0036】上記リブ11を設けることにより、上記送
気手段3の保形性が向上させられ、足の土踏まず部分に
押圧されて収縮させられても、押圧力を解除することに
より、容易に膨張してもとの形状に弾性復元することが
できる。また、上記リブ11を設けることにより、上記
送気手段3にある程度の硬さを与えることができる。
【0037】さらに、図3に示すように、本実施例に係
る上記送気手段3は、幅方向中央部が膨らむ断面円弧状
に形成されており、土踏まず部分を適度に刺激して、歩
行による血行促進効果、および土踏まずのつぼを刺激す
ることによる健康増進効果を期待することができる。
【0038】上記上部材1bの下面には、上記送気手段
3から前方に延びる複数の溝が形成されており、上記下
部材1aの上面と協働して上記送気路4が形成されてい
る。上記各溝を仕切る隔壁が前後に延びるリブ12を構
成している。
【0039】上記リブ12を設けることにより、上記送
気路4が足裏によって上方から強く押圧された場合に
も、上記送気路4が変形して押しつぶされることはな
い。このため、上記送気路段3を介して、送気手段3か
ら中空吹き出し部6に空気を確実に送気することができ
る。
【0040】また、上記リブ12を設けることにより、
上記上部材1bの送気路形成部分に適度のクッション性
を与えることができ、靴の履き心地をさらに向上させる
という効果を期待することもできる。
【0041】上記中空吹き出し部6は、図1および図6
に示すように、各足指の基端部にほぼ沿って足幅方向に
延びる平面視略円弧状に形成されているとともに、上記
送気路4に連通する中空状に形成されている。また、上
記中空吹き出し部6の上部には、足指収容空間に開口す
る複数の吹き出し孔5が、足指の基端部に沿って形成さ
れている。しかも、本実施例においては、上記中空吹き
出し部6が、中敷1の表面から膨出状に形成されてお
り、図7に示すように、足指の付け根を上記中敷1の表
面から若干持ち上げることができるように構成されてい
る。
【0042】上記中空吹き出し部6を設けることによ
り、中敷1の中央部に形成された上記送気路4から流入
する新鮮な空気を足幅方向に均等に分配することができ
る。このため、上記吹き出し孔5から新鮮な空気を足指
収容空間にまんべんなく吹き出すことができる。
【0043】この結果、足指収容空間の換気効率がきわ
めて高まり、足指収容空間の隅々まで新鮮な空気を行き
渡らせることが可能となる。
【0044】また、上記中空吹き出し部6が、中敷1の
表面から膨出して形成されているため、各足指の基端部
が、図7のように持ち上げられ、この結果図6に示すよ
うに、各足指の間に若干の隙間が形成される。このた
め、足指の隙間にも、新鮮な空気を行き渡らせることが
可能となり水虫等の疾病を有効に防止し、あるいは治療
することも可能となる。
【0045】また、上記中空吹き出し部6を膨出状に設
けることにより、各足指の基端部が持ち上げられるた
め、上記送気手段3による土踏まず部分への刺激と相ま
って、指先への血行をさらに増進させることができる。
また、親指による踏み込み力を、より効果的に靴に与え
ることができるため、歩行しやすくなるとともに、履き
心地も向上する。
【0046】さらに、本実施例においては、上記足指収
容空間に滞留する空気を強制的に排出するために上記排
気路9を設けている。上記排気路9は、図1に示すよう
に、中敷1の両側にそれぞれ設けられており、上記足指
収容空間の側部に開口する吸気孔7と、上記送気手段3
の側部に開口する排気孔8とを備える。上記吸気孔7
が、足指収容空間の両側に設けられているため、足指収
容空間に滞留する空気を効率よく排気路9に送り込むこ
とができる。一方、上記排気孔8が設けられる上記送気
手段3の両側は足入れ開口の下方に位置するとともに、
歩行にともなって靴の側部と足との間に隙間が形成され
る。このため、この隙間から靴の外側に上記排気孔8を
介して足指収容空間に滞留する空気を効率よく排出する
ことが可能となる。
【0047】以下、図6ないし図8に基づいて本実施例
に係る靴用中敷1の作用を説明する。図7および図8に
示すように、本実施例に係る中敷1を装着した靴におい
ては、靴底全体が接地した状態においては、上記送気手
段3が、足Lの土踏まず部分に押圧されて弾性的に収縮
させられている。上記状態から図8に示すように、歩行
が開始されると、爪先部分を接地した状態で、踵が持ち
上げられる。このとき、図8に示すように、上記土踏ま
ず部分から上記送気手段3に加わる押圧力が解除され、
さらに、上記土踏まず部分と上記送気手段3との間に若
干の隙間が形成される。そして、上記送気手段3の膨張
とともに足入れ口から新鮮な空気が送気手段3の内部に
取り入れられる。
【0048】図8に示す状態から、足が持ち上げられ、
再び図7に示すように、上記土踏まずが上記送気手段3
を弾性的に収縮させると、上記送気手段内に吸入された
新鮮な空気が、上記送気路4を通って、中空吹き出し部
6の吹き出し孔5から足指収容空間内に吹き出される。
【0049】これと同時に、上記足指空収容間内Fに滞
留した空気は、図6に示すように、上記中空吹き出し部
6の両側に設けられた排気路の吸気孔7に吸入され、排
気路9を介して送気手段3の両側に設けた排気孔8から
排出される。
【0050】したがって、歩行を繰り返すことにより上
記送気手段3が収縮膨張させられ、新鮮な空気が上記送
気路4および中空吹き出し部6を介して足指収容空間F
内に連続的に吹き出され、これと同時に、上記足指収容
空間内Fに滞留した湿った空気が、上記排気路9を介し
て靴の外部に排出される。
【0051】このため、靴先端部の足指収容空間Fをき
わめて効率よく換気することが可能となり、発汗を抑制
することができるととにも、水虫等の疾病を有効に防止
することができる。しかも、換気孔を靴の表面に設ける
必要がないため、雨水等が靴の内部に浸入することはな
い。
【0052】また、上記送気手段3が、足Lの土踏まず
部分に当接させられて、弾性的に収縮膨張させられるた
め、上記土踏まず部分が、歩行のたびに繰り返し刺激さ
れ、足の血行を促進して、健康増進効果にもつながる。
【0053】図9ないし図11に本願発明の他の実施例
を示す。図1ないし図8に示した実施例は、靴の中底に
重ねて使用される中敷1に本願考案を適用したものであ
るが、図9ないし図11に示す実施例は、靴の中底自体
に、本願発明に係る換気構造を構成したものである。
【0054】本実施例に係る靴底は、図9に示すよう
に、最上部に位置する中底材20と、最下部に位置する
表底材22と、この中底材20と表底材22との間に挟
まれるようにして設けられる中間部材21とを備え、上
記表底材22と上記中間部材21との間に、靴の甲を構
成する部材23の下縁部が挟み込まれている。本実施例
においては、上記中底部材20と上記中間部材21とを
利用して、本願発明に係る換気構造を構成している。
【0055】上記換気構造は、第一の実施例と同様に、
送気手段3a、送気路4a、中空吹き出し部6、およ
び、排気路9aを設けて構成されている。
【0056】上記送気手段3aは、上記第一の実施例と
ほぼ同様の基本的形態を備えているが、本実施例におい
ては、図10に示すように、足の土踏まずの形状に沿っ
て形成されており、足の幅方向内側が上方に大きく膨出
させられた断面形状を備えている。
【0057】上記送気路4aは、図11に示すように、
中間部材21の上面に前後方向に延びる複数の溝を形成
することによって設けられており、各溝を仕切る隔壁が
リブ12aを構成している。
【0058】上記中空吹き出し部6は、上記第一の実施
例とほぼ同様の形態に形成されており、上記送気路4a
の前端部に連通して上記送気手段3aから送られる空気
を靴の足指収容空間に吹き出す吹き出し孔5が設けられ
ている。
【0059】上記排気路9aは、上記送気路4aと同様
に、上記中間部材の表面に前後に延びる溝を設けて形成
されており、上記中底部材20を上部に添着することに
より、排気路9aが構成される。
【0060】第二の実施例においても、靴の表面に換気
孔等を設けることなく、足指収容空間を強制換気するこ
とができる。さらに、足の土踏まず部分を刺激して、健
康増進効果も期待することができる。
【0061】本願発明は、上述した実施例に限定される
ことはない。実施例においては、中空吹き出し部を中敷
あるいは中底表面から膨出状に形成したが、中敷あるい
は中底に埋め込み状に設けることもできる。
【0062】また、送気手段、送気路、中空吹き出し部
の形状も実施例に限定されることはなく、他の形状を採
用することができる。
【0063】さらに、本実施例に係る換気構造は、運動
靴、革靴等あらゆる靴に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る換気構造を備える中敷の平面図
である。
【図2】図1におけるII−II線に沿う断面図である。
【図3】図1におけるIII −III 線に沿う断面図であ
る。
【図4】図1におけるIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図1におけるV−V線に沿う断面図である。
【図6】本願発明に係る換気構造の概略を示す説明図で
ある。
【図7】本願発明に係る換気構造を説明するための作用
説明図である。
【図8】本願発明に係る換気構造を説明するための作用
説明図である。
【図9】本願発明の他の実施例を説明する断面図であ
り、図2に相当する断面図である。
【図10】図9におけるX−X線に沿う断面図である。
【図11】図9におけるXI−XI線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 中敷 2 換気構造 3 送気手段 4 送気路 5 吹き出し孔 6 中空吹き出し部 7 吸気孔(排気路の) 8 排気孔 9 排気路 10 吸気孔(送気手段の)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 靴の前後方向中間部において中底表面か
    ら膨出させられるとともに吸気孔を有し、足の土踏まず
    部分に当接させられて歩行とともに弾性的に収縮膨張さ
    せられる送気手段と、 上記送気手段から、中底の幅方向中央部を前方に向けて
    延びる送気路と、 各足指の基端部にほぼ沿って足幅方向に形成されるとと
    もに、上記送気路の前端部に連通して上記送気手段から
    送られる空気を靴の足指収容空間に吹き出す吹き出し孔
    を設けた中空吹き出し部と、 中底の側部を前後方向に延びるとともに、上記足指収容
    空間の側部に開口する吸気孔と足入れ口近傍に開口する
    排気孔とを設けた排気路と、を備えることを特徴とす
    る、靴の換気構造。
  2. 【請求項2】 上記中空吹き出し部は、中底の表面から
    膨出状に形成されていることを特徴とする、靴の換気構
    造。
  3. 【請求項3】 足の土踏まず部分に当接させられ、歩行
    にともなって弾性的に収縮膨張させられる送気手段によ
    って送気される空気を、この送気手段から前方に向けて
    延びる送気路およびこの送気路の前端部に連通して足幅
    方向に形成された中空吹き出し部を介して、足指収容空
    間に強制的に吹き出すとともに、足指収容空間内の滞留
    空気を、中底側部に設けた排気路を介して、足入れ口近
    傍に強制排気することを特徴とする、靴の換気方法。
  4. 【請求項4】 靴の中底に重ねて装着される換気機能を
    有する靴用中敷であって、 中敷の前後方向中間部において中敷表面から膨出させら
    れるとともに吸気孔を有し、足の土踏まず部分に当接さ
    せられて歩行とともに弾性的に収縮膨張させられる送気
    手段と、 上記送気手段から、中敷の足幅方向中央部を前方に向け
    て延びる送気路と、 足指の基端部にほぼ沿って足幅方向に形成されるととも
    に、上記送気路の前端部に連通して上記送気手段から送
    られる空気を靴の足指収容空間に吹き出す吹き出し孔を
    設けた中空吹き出し部と中敷の側部を前後方向に延びる
    とともに、上記足指収容空間の側部に開口する吸気孔と
    足入れ口近傍に開口する排気孔とを設けた排気路と、を
    備えることを特徴とする、換気機能を備える靴用中敷。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005218523A (ja) * 2004-02-03 2005-08-18 Aprica Kassai Inc
CN104013157A (zh) * 2014-06-19 2014-09-03 方柏明 一种pu弹性环保鞋底及其生产方法和制作模具
CN108741381A (zh) * 2018-07-17 2018-11-06 张立新 一种具备自动除尘功能的鞋子

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