JPH07159310A - 波長分離装置 - Google Patents

波長分離装置

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JPH07159310A
JPH07159310A JP5340051A JP34005193A JPH07159310A JP H07159310 A JPH07159310 A JP H07159310A JP 5340051 A JP5340051 A JP 5340051A JP 34005193 A JP34005193 A JP 34005193A JP H07159310 A JPH07159310 A JP H07159310A
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JP
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light
wavelength
reflected
reflected light
melanin
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JP5340051A
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English (en)
Inventor
Munehiro Date
宗宏 伊達
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RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
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RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
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  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】生体組織から試料を切り出すことなく、即ち、
非破壊不侵襲により生体組織の光の透過率ならびに散乱
率を測定することができるようにする。 【構成】人体14に所定波長範囲の光を照射する光源1
2と、人体14により反射された光源12からの反射光
を、所定の波長領域毎に透過光と反射光とにそれぞれ分
離する選択反射鏡16a〜16dと、選択反射鏡16a
〜16dにより所定波長領域に分離された透過光あるい
は反射光をそれぞれ受光するCCD24a〜24eと、
CCD24a〜24eにより受光された反射光の強度を
解析する処理装置28とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、波長分離装置に関し、
さらに詳細には、測定の対象物として物体ばかりでな
く、人体などの生体組織の組成および成分などを測定す
るためにも用いて好適な波長分離装置に関する。
【0002】
【発明の背景および発明が解決しようとする課題】人体
などの生体組織においては、その組成および各成分の分
散状態の相違に基づき、当該生体組織に照射される光の
波長に応じて光の透過率ならびに散乱率が異なるものと
なることが知られている。従って、生体組織の組成およ
び各成分ならびに当該生体組織に照射する光の波長の変
化に応じて、透過率ならびに散乱率がどのように変化す
るかを予め測定して種々のサンプルを採取しておけば、
ある特定の生体組織のある部位に照射した光の各波長に
おける透過率ならびに散乱率を測定することにより、当
該部位の組成および成分を判別することができるもので
あった。
【0003】ところで、物体や生体組織などのような測
定対象物の光の透過率ならびに散乱率を測定する測定方
法としては、当該対象物の一部を試料として所定の寸法
に切り出し、当該試料を測定器にセットして測定する測
定方法が提案されている。
【0004】しかしながら、上記したような測定方法に
あっては、対象物の一部を試料として切り出して試料を
作成する必要があり、短時間の間に多量の測定を行うこ
とが困難であるとともに、対象物として生体組織を選択
した場合には、生体組織に影響を与えることなく、長時
間に渡りゆっくりと進行する生体組織の変化を測定する
ことができないなどの問題点があった。
【0005】本発明は、従来の技術の有するこのような
種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的と
するところは、生体組織から試料を切り出すことなく、
即ち、非破壊不侵襲により生体組織の光の透過率ならび
に散乱率を測定することのできる波長分離装置を提供し
ようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における波長分離装置は、外部より生体組織
などの対象物に光を照射して、その反射光を波長毎に分
離して受光素子に結像させて反射光の強度を測定するこ
とにより、生体組織などの対象物の光の透過率ならびに
反射率を求めるようにしたものである。
【0007】即ち、本発明による波長分離装置は、対象
物に所定波長範囲の光を照射する光源と、上記対象物に
より反射された上記光源からの反射光を、所定の波長領
域毎に透過光と反射光とにそれぞれ分離する複数の選択
反射鏡と、上記選択反射鏡により所定波長領域に分離さ
れた透過光あるいは反射光をそれぞれ受光する複数の受
光素子と、上記受光素子により受光された反射光の強度
を解析する解析手段とを有するようにした。
【0008】
【作用】光源から光を照射された対象物は、その組成や
成分によって所定の波長領域の光を反射する。選択反射
鏡は、対象物によって反射された光を、所定の波長領域
毎に分離する。そして、受光素子が選択反射鏡によって
分離された反射光を受光し、受光素子により受光された
反射光の強度が解析手段によって解析される。
【0009】こうして、光源の照射に基づく対象物から
の反射光の強度が、所定の波長領域毎に解析されるの
で、当該解析結果に基づいて対象物の光の透過率ならび
に反射率が求められ、対象物の組成や成分を測定するこ
とができる。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明による波長分
離装置の実施例を詳細に説明するものとする。
【0011】図1には、本発明の波長分離装置の一実施
例を示す原理構成説明図が示されている。
【0012】この波長分離装置10は、200nm〜4
00nmの波長の光(紫外光)を照射可能な蛍光灯と4
00nm〜1000nmの波長の光(400nm〜76
0nmの波長の可視光および760nm以上の赤外光)
を照射可能な白熱灯とを組み合わせて構成される光源1
2から、対象物としての人体14に照射された光の反射
光を、所定波長領域毎に分離して反射ならびに透過する
ダイクロイックミラーよりなる選択反射鏡16a〜16
dと、選択反射鏡16a〜16dにより反射された光を
反射する全反射鏡18a〜18dと、選択反射鏡16d
を透過した光ならびに全反射鏡18a〜18dにより反
射された光の中で、所定の波長の光のみを透過させる透
過型フィルター20a〜20eと、透過型フィルター2
0a〜20eを透過した光をそれぞれ受光するCCD2
4a〜24eに人体からの反射光を結像するためのレン
ズ22a〜22eと、上記したCCD24a〜24e
と、レンズ22a〜22eのピント合わせのためにCC
D24a〜24eを駆動するモーターやリンク機構など
の駆動機構から構成される駆動装置26と、CCD24
a〜24eからの出力を処理して反射光の強度を解析す
るための処理装置28とより構成されている。
【0013】そして、レンズ22a〜22eのピント合
わせは、レンズ22a〜22eを固定しておいて、CC
D24a〜24eを駆動装置26により移動させること
により行う。
【0014】なお、CCD24a〜24eのそれぞれの
光軸は、それぞれ互いに平行になるように設定されてい
るとともに、レンズ22a〜22eの焦点距離は、レン
ズ22aとレンズ22bとが同一であり、レンズ22d
とレンズ22eとが同一であるように設定されている。
【0015】従って、レンズ22a〜22eのピント合
わせの際のCCD24a〜24eの移動は、同じ焦点距
離のレンズ22aおよびレンズ22bに対応するCCD
24aおよびCCD24bを、単一の駆動機構により連
動させて光軸に沿って同時に移動させ、また同じ焦点距
離のレンズ22dおよびレンズ22eに対応するCCD
24dおよびCCD24eを、単一の駆動機構により連
動させて光軸に沿って同時に移動させればよいため、駆
動装置26の駆動機構の構成を簡潔化することができ
る。
【0016】なお、レンズ22a〜22eのそれぞれの
焦点距離は、各レンズ22a〜22eに対応するCCD
24a〜24eの大きさに比例したものとされている。
【0017】以下に、選択反射鏡16a〜16dならび
に透過型フィルター20a〜20eの構成について詳述
する。
【0018】選択反射鏡16aは、光源12から波長2
00nm〜1000nmの光が人体14に照射され、そ
して人体14によって反射された波長200nm〜10
00nmの光の中で波長200nm〜300nmの光を
反射し、他の波長の光を透過するように構成されてい
る。選択反射鏡16aによって反射された200nm〜
300nmの波長の光は、全反射鏡18aによって反射
されて透過型フィルター20aに入射される。この透過
型フィルター20aは、200nm〜300nmの波長
の光を透過させるように構成されており、これにより2
00nm〜300nmの波長の光(以下、200nm〜
300nmの波長の光を「UV1」と称す。)が、レン
ズ22aを介して効率的にCCD24aに入力される。
【0019】一方、選択反射鏡16aを透過した波長3
00nm〜1000nmの光は、選択反射鏡16bに入
射される。選択反射鏡16bは、入射された波長300
nm〜1000nmの光の中で波長300nm〜400
nmの光を反射し、他の波長の光を透過するように構成
されている。選択反射鏡16bによって反射された30
0nm〜400nmの波長の光は、全反射鏡18bによ
って反射されて透過型フィルター20bに入射される。
この透過型フィルター20bは、300nm〜400n
mの波長の光を透過させるように構成されており、これ
により300nm〜400nmの波長の光(以下、30
0nm〜400nmの波長の光を「UV2」と称す。)
が、レンズ22bを介して効率的にCCD24bに入力
される。
【0020】また、選択反射鏡16bを透過した波長4
00nm〜1000nmの光は、選択反射鏡16cに入
射される。選択反射鏡16cは、入射された波長400
nm〜1000nmの光の中で波長400nm〜700
nmの光を反射し、他の波長の光を透過するように構成
されている。選択反射鏡16cによって反射された40
0nm〜700nmの波長の光は、全反射鏡18cによ
って反射されて透過型フィルター20cに入射される。
この透過型フィルター20cは、400nm〜700n
mの波長の光を透過させるように構成されており、これ
により400nm〜700nmの波長の光(以下、40
0nm〜700nmの波長の光を「VIS」と称し、特
に、400nm〜500nmの波長の光を「Blue」
と称し、500nm〜600nmの波長の光を「Gre
en」と称し、600nm〜700nmの波長の光を
「Red」と称する。)が、レンズ22cを介して効率
的にCCD24cに入力される。
【0021】さらに、選択反射鏡16cを透過した波長
700nm〜1000nmの光は、選択反射鏡16dに
入射される。選択反射鏡16dは、入射された波長70
0nm〜1000nmの光の中で波長700nm〜85
0nmの光を反射し、他の波長の光を透過するように構
成されている。選択反射鏡16dによって反射された7
00nm〜850nmの波長の光は、全反射鏡18dに
よって反射されて透過型フィルター20dに入射され
る。この透過型フィルター20dは、700nm〜85
0nmの波長の光を透過させるように構成されており、
これにより700nm〜850nmの波長の光(以下、
700nm〜850nmの波長の光を「IR1」と称す
る。)が、レンズ22dを介して効率的にCCD24d
に入力される。
【0022】そして、選択反射鏡16dを透過した波長
850nm〜1000nmの光は、透過型フィルター2
0eに入射される。この透過型フィルター20eは、8
50nm〜1000nmの波長の光を透過させるように
構成されており、これにより850nm〜1000nm
の波長の光(以下、850nm〜1000nmの波長の
光を「IR2」と称する。)が、レンズ22eを介して
効率的にCCD24eに入力される。
【0023】図2には、上記した波長分離装置10のレ
ンズ22a〜22e、CCD24a〜24eならびに処
理装置28の構成部分のブロック構成図が示されてい
る。なお、図2に示されているように、CCD24cの
みは、Blue、Green、Red用にそれぞれのC
CD24cb、CCD24cgおよびCCD24crが
配設されている。以下に、処理装置28の構成を説明す
る。
【0024】CCD24a〜CCD24eの出力はA/
D変換器30a〜30gによりA/D変換されて、フレ
ーム・メモリー32a〜32gおよび7→4マトリック
ス回路34へ入力される。
【0025】フレーム・メモリー32a〜32gの出力
は、32トランスピューター・ネットワーク36へ入力
されるとともに、メイン・トランスピューター38へ入
力される。また、メイン・トランスピューター38へ
は、32トランスピューター・ネットワーク36の出力
も入力されることになる。
【0026】そして、メイン・トランスピューター38
によって7→4マトリックス回路34が制御され、A/
D変換器30a〜30gによってA/D変換されたデー
タが、Blue、GreenおよびRedに分解されて
カラーによりモニター40で目視できることになる。
【0027】即ち、図3に示すように、A/D変換器3
0a〜30gによってA/D変換されたUV1、UV
2、Blue、Green、Red、IR1およびIR
2が、7×3非線形結合マトリックスにより処理され、
リアルタイムでBlue、GreenおよびRedに分
解されて、UV1、UV2、Blue、Green、R
ed、IR1およびIR2を種々に組み合わせた状態で
カラーによりモニター40で目視できる。
【0028】また、メイン・トランスピューター38
は、フレーム・メモリー32a〜32gを制御するとと
もに、レンズ22a〜22eの焦点アイリスを制御す
る。
【0029】さらに、メイン・トランスピューター38
にはルート・トランスピューター42が接続されていお
り、このルート・トランスピューター42には、CRT
44、ハード・ディスク46、キーボード48ならびに
マウス50が接続されたワークステーション52が接続
されていて、モニター40における表示状態の制御など
の所望の処理が行われるようになされている。
【0030】上記した構成の処理装置28によって、人
体14からの反射光の強度を解析しながらモニター40
上に画像を表示することができるものであるが、そのソ
フトウエアに基づく処理に関しては、公知の技術である
ため詳細な説明は省略する。
【0031】以上の構成の本発明による波長分離装置を
用いて、例えば、人体におけるメラニン(ほくろやシミ
の成分)、脂肪、水分ならびにヘモグロビンなどの分布
を測定することができる。即ち、メラニン、脂肪、水分
ならびにヘモグロビンは、従来より図4に示す波長範囲
の光を吸収することが知られているので、光源12を人
体14の所定部位に照射して、選択反射鏡16a→選択
反射鏡16b→全反射鏡18b→透過型フィルター20
b→レンズ22b→CCD24bの系により、人体14
の反射光からUV2のみを分離してCCD24bにその
反射光を結像させることにより、当該所定部位のメラニ
ンの分布状態を測定することができる。この際に、処理
装置28により、ノイズを消して、必要なUV2の反射
光のみを抽出して当該所定部位におけるUV2の吸収を
演算処理し、UV2の当該所定部位における吸収領域た
るメラニンの分布領域をモニター40上に表示できるよ
うにする。
【0032】また、凹凸による輝度の変化をキャンセル
するため、他の波長の像を基にベースラインの補正を行
い、精度を上げている。
【0033】図5には、人体14の顔面からの反射光か
らUV2を分離して測定した場合の測定結果の一例が示
されており、図5(a)はモニター40上の表示状態を
示し、図5(b)は縦軸にメラニン部位の分布個数をと
るとともに横軸に各メラニン部位の面積をとってメラニ
ンの分布状態を示し、図5(c)は縦軸にメラニンの分
布個数をとるとともに横軸に各メラニンの形状の値(こ
の「形状の値」とは、「メラニン部位の面積/(メラニ
ン部位の外周の長さ)2」の値をである。従って、値が
小さくなる(外周の長さが長くなる)ほど、形状が円形
から徐々に複雑な形になる。)をとってメラニンの分布
状態を示しており、図5(d)は縦軸に形状の値をとる
とともに横軸に面積をとってメラニンの分布状態を示し
ている。
【0034】このようにして、人体14の皮膚における
メラニンの分布状態を容易に測定することができるた
め、例えば、メラニンの分布状態に最も適した化粧品な
どを的確に選択することができるようになる。
【0035】また、図6には、人体14の脚からの反射
光からIR1を分離して測定した場合の測定結果の一例
が示されており、図5(a)はCCD24dに入力され
たIR1をそのままモニター40に表示した状態を示
し、図5(b)は図5(a)に示す状態からIR1を吸
収するヘモグロビンの組織のみを抜き出して血管網を示
している。この血管網は、表皮より体内に数ミリメート
ル入った位置にある皮下血管網である。
【0036】上記から理解されるように、人体のほくろ
やシミなどの表面状態はUV1ならびにUV2を中心と
して測定し、血管や脂肪などについてはIR1ならびに
IR2を中心として測定すればよい。即ち、IR1なら
びにIR2を用いた場合には、表皮より数ミリメートル
下の皮下組織を測定することができる。
【0037】このように、人体14からの反射光から適
宜の波長の光を分離して測定することにより、各組織の
組成や成分を容易に測定することができる。また、モニ
ター40においては、CCD24a〜24eによってそ
れぞれ受光された反射光をそれぞれ独立して表示するば
かりでなく、図3に基づき説明したように、所望の波長
成分の反射光の状態を適宜組み合わせて表示させること
ができる。また、モニター40の画面を分割して、人体
14からの反射光の複数の波長範囲の光を分離して同時
に表示するようにしてもよい。
【0038】また、例えば、光ファイバーなどを用いて
体内の組織(胃壁など)を照射するとともに、その反射
光を光ファイバーの先端に取り付けた受光素子により受
光するようにして、受光した反射光を本願発明による波
長分離装置により解析し、体内組織の変異(癌細胞の発
生など)を測定することができる。
【0039】なお、本実施例においては、選択反射鏡1
6a〜16dにより反射された光を反射する反射鏡を全
反射鏡18a〜18dとして構成したが、これに限られ
ることなしに、選択反射鏡16a〜16dによって反射
された波長の光を、さらにノイズを消して効率よく反射
できるフィルター効果を備えるようにしてもよいことは
勿論である。
【0040】また、レンズ22a〜22eとして、上記
と同様なフィルター効果を備えたレンズを用いるように
してもよいことは勿論である。
【0041】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0042】対象物に所定波長範囲の光を照射する光源
と、対象物により反射された光源からの反射光を、所定
の波長領域毎に透過光と反射光とにそれぞれ分離する複
数の選択反射鏡と、選択反射鏡により所定波長領域に分
離された透過光あるいは反射光をそれぞれ受光する複数
の受光素子と、受光素子により受光された反射光の強度
を解析する解析手段とを有するようにしたため、光源か
ら光を照射された対象物は、その組成や成分によって所
定の波長領域の光を反射し、選択反射鏡が対象物によっ
て反射された光を、所定の波長領域毎に分離すると、受
光素子が選択反射鏡によって分離された反射光を受光
し、受光素子により受光された反射光の強度を解析手段
によって解析することができる。
【0043】つまり、光源の照射に基づく対象物からの
反射光の強度を、所定の波長領域毎に解析することがで
きるので、当該解析結果に基づいて対象物の光の透過率
ならびに反射率を求めことができるようになり、対象物
の組成や成分を測定することが可能となる。
【0044】従って、本発明の波長分離装置によれば、
生体組織などの対象物から試料を切り出すことなく、即
ち、非破壊不侵襲により対象物の光の透過率ならびに散
乱率を測定することのできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による波長分離装置の一実施例を示す原
理構成説明図である。
【図2】図1に示した波長分離装置のレンズ、CCDな
らびに処理装置の構成部分のブロック構成図である。
【図3】モニターにおける処理を示す説明図である。
【図4】メラニン、脂肪、水分およびヘモグロビンによ
り吸収される光の波長範囲を示す説明図である。
【図5】人体の顔面からの反射光からUV2を分離して
測定した場合の測定結果の一例を示し、(a)はモニタ
ー上の表示状態を示し、(b)は縦軸にメラニン部位の
分布個数をとるとともに横軸に各メラニン部位の面積を
とってメラニンの分布状態を示し、(c)は縦軸にメラ
ニンの分布個数をとるとともに横軸に各メラニンの形状
の値(この「形状の値」とは、「メラニン部位の面積/
(メラニン部位の外周の長さ)2」の値をである。従っ
て、値が小さくなる(外周の長さが長くなる)ほど、形
状が円形から徐々に複雑な形になる。)をとってメラニ
ンの分布状態を示し、(d)は縦軸に形状の値をとると
ともに横軸に面積をとってメラニンの分布状態を示す。
【図6】人体の脚からの反射光からIR1を分離して測
定した場合の測定結果の一例を示し、(a)はCCDに
入力されたIR1をそのままモニター上に表示した状態
を示し、(b)は(a)に示す状態からIR1を吸収す
るヘモグロビンの組織のみを抜き出して血管網を示す。
【符号の説明】
10 波長分離装置 12 光源 14 人体 16a、16b、16c、16d 選択反
射鏡 18a、18b、18c、18d 全反射
鏡 20a、20b、20c、20d、20e 透過型
フィルター 22a、22b、22c、22d、22e レンズ 24a、24b、24c、24d、24e CCD 26 駆動装置 28 処理装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物に所定波長範囲の光を照射する光
    源と、 前記対象物により反射された前記光源からの反射光を、
    所定の波長領域毎に透過光と反射光とにそれぞれ分離す
    る複数の選択反射鏡と、 前記選択反射鏡により所定波長領域に分離された透過光
    あるいは反射光をそれぞれ受光する複数の受光素子と、 前記受光素子により受光された反射光の強度を解析する
    解析手段とを有することを特徴とする波長分離装置。
JP5340051A 1993-12-07 1993-12-07 波長分離装置 Pending JPH07159310A (ja)

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