JPH07159293A - 表面分析方法及び表面分析装置 - Google Patents

表面分析方法及び表面分析装置

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JPH07159293A
JPH07159293A JP34177393A JP34177393A JPH07159293A JP H07159293 A JPH07159293 A JP H07159293A JP 34177393 A JP34177393 A JP 34177393A JP 34177393 A JP34177393 A JP 34177393A JP H07159293 A JPH07159293 A JP H07159293A
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recovery liquid
tip
contaminants
liquid
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JP34177393A
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Ritsuo Takizawa
律夫 滝澤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 再現性が良く信頼性の高い測定結果を得るこ
とができる表面分析方法及び表面分析装置を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 第1の工程(1)では、フッ化水素酸溶液か
らなる回収液3の液滴31をシリコンウエハからなる試
料1上に形成する。第2の工程(2)では、サンプル採
取管21の先端を液滴31に接触させながら移動して液
滴31を試料1の上面で走査させ、液滴31中に試料1
表面の汚染物質を回収する。第3の工程(3)では、回
収液3の液滴31をサンプル採取管21の先端211か
らサンプル採取管21内に採取する。第4の工程(4)
で、サンプル採取管21の先端211から分析手段22
に回収液3を直接注入し、分析手段22によって回収液
3中に回収された汚染物質を分析する。これによって、
汚染物質を回収した回収液3がサンプル採取管のみを介
して分析手段に注入されるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面分析方法及び表面
分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子の高密度化及び微細化に伴
い、ウエハ上に付着した極微量の汚染物質が半導体装置
の歩留りや信頼性に大きな影響を及ぼすようになってき
た。特に、ウエハ上に金属元素が付着した場合には、酸
化膜の耐圧不良やpn接合リーク等の不良が半導体装置
で発生する。このため、半導体装置を構成する原材料の
高純度化及び半導体装置の製造環境のクリーン化に対す
る要求がいっそう厳しくなっている。しかしながら、原
材料である半導体ウエハの表面の清浄度は低く、また半
導体装置の製図工程中においても環境中から多くの不純
物がウエハ上に付着しているのが現状である。
【0003】ウエハ表面に付着しあるいは取り込まれた
汚染物質を低減するためには、ウエハ表面の不純物を定
量的に把握する必要がある。このような表面分析方法と
しては、気相分解法あるいは一滴法によってウエハ表面
あるいはウエハ表面に形成される酸化膜中に取り込まれ
た汚染物質を回収液中に溶かし出して回収し、この回収
液を原子吸光分析(Atomic Absorption Spectrometory:
AAS) や誘導結合高周波プラズマ分光分析(Inductive
ly Coupled Plusuma: ICP) 等の手法によって分析す
る方法が有効である。
【0004】例えば、一滴法と分析装置として原子吸光
分析装置とを組み合わせた表面分析方法は、以下のよう
に行う。先ず、ウエハ上に回収液としてフッ化水素酸溶
液を滴下し、これによってウエハ上にフッ化水素酸溶液
の液滴を形成する。そして、マイクロピペットの先端を
上記の液滴に接触させながら当該マイクロピペットを移
動させ、これによって上記液滴をウエハ上面を全面にわ
たって走査させる。そして、ウエハ表面の自然酸化膜を
フッ化水素酸溶液と反応させ、当該フッ化水素酸溶液の
液滴中にウエハ表面及び自然酸化膜中の汚染物質を回収
する。上記の汚染物質の回収は、ウエハ表面に対してマ
イクロピペットの先端を自動的に移動させる回収装置を
用いる場合もある。
【0005】その後、上記のようにして汚染物質を回収
したフッ化水素酸溶液の液滴をマイクロピペットで吸引
してサンプルカップに採取する。そして、サンプルカッ
プからフッ化水素酸溶液を上記原子吸光分析装置に注入
し、フッ化水素酸溶液中の汚染物質濃度を当該分析装置
で定量分析する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の表面分
析方法には、以下のような課題があった。すなわち、上
記表面分析方法では、回収液による汚染物質の回収と、
回収液の分析とが別々の治具を用いて行われている。こ
のため、例えば上記で説明した手順ではサンプルカップ
からの汚染や周辺環境からの汚染の影響が大きく、測定
結果に再現性が得られない。
【0007】そこで本発明は、再現性が良く信頼性の高
い測定結果を得ることができる表面分析方法及び表面分
析装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされた表面分析方法であり、以下の手順
にしたがって行う。先ず、第1の工程では、試料表面の
汚染物質を回収する回収液の液滴を前記試料上に形成す
る。そして、第2の工程では、上記回収液の液滴にサン
プル採取管の先端を接触させた状態を保ちながら当該サ
ンプル採取管を移動させることによって当該回収液の液
滴を当該試料上面で走査させ、当該回収液の液滴中に上
記試料表面の汚染物質を回収する。次いで第3の工程で
は、上記回収液の液滴を上記サンプル採取管の先端から
当該サンプル採取管内に採取する。その後、第4の工程
で、上記サンプル採取管の先端から上記回収液の分析手
段に当該回収液を直接注入し、当該分析手段によって上
記回収液中に回収された汚染物質を定量分析する。
【0009】また、上記の表面分析方法において試料上
に形成する上記回収液の液滴は、上記試料上に上記サン
プル採取管から回収液を滴下するか、あるいは当該試料
を回収液の蒸気に晒して当該回収液を試料上に結露させ
ることによって形成する。そして、上記分析手段は原子
吸光分析手段または誘導結合高周波プラズマ分光分析手
段を用いる。さらに、上記回収液は少なくともフッ化水
素酸を含む溶液を用いる。
【0010】次いで、上記の表面分析方法を行う表面分
析装置は、分析手段と、サンプル採取管と、駆動手段と
試料台とを備えている。上記サンプル採取管は、管内の
圧力雰囲気を調節することによって先端から内部に上記
回収液を採取すると共に内部の回収液を排出するもので
ある。上記駆動手段は、上記サンプル採取管の後端に接
続し、当該サンプル採取管の先端を上記試料表面に対し
て極接近した位置から上記分析手段のサンプル採取口に
移動させるものである。また、上記試料台は、上記試料
を載置し、上記サンプル採取管の先端に対して当該試料
表面の位置を移動させるものである。
【0011】
【作用】上記表面分析方法では、サンプル採取管に採取
した回収液を、当該サンプル採取管から直接分析手段に
注入する。このため、汚染物質を回収した回収液は、サ
ンプル採取管のみを介して分析手段に注入される。した
がって、作業環境やサンプリング治具等から試料表面の
汚染物質を回収した回収液に汚染物質が混入することが
防止される。
【0012】また、上記表面分析方法において、上記サ
ンプル採取管から回収液を滴下して試料上に液滴を形成
する場合、回収液に接触するサンプリング治具はサンプ
ル採取管のみであり、サンプリング治具からの汚染が防
止される。さらに、回収液の蒸気を結露させることによ
って試料上に回収液の液滴が形成する場合、試料表面に
形成された液滴中から回収液中に元から含まれている不
純物物質が取り除かれる。
【0013】そして、上記分析手段として原子吸光分析
手段または誘導結合高周波プラズマ分光分析手段を用い
ることによって、回収液中に回収した試料表面の金属系
の汚染物質が高感度で定量分析される。さらに、回収液
としてフッ化水素酸を用いることによって、シリコンま
たはガリウム砒素からなる試料表面及び試料表面に形成
された酸化膜に取り込まれた汚染物質が酸化膜と共にフ
ッ化水素酸溶液中に回収される。また、酸化膜が取り除
かれてシリコンまたはガリウム砒素の疎水表面が露出す
るため、試料表面で回収液がはじかれサンプル採取管の
移動に従って試料表面を走査し易くなる。
【0014】次いで、上記表面分析装置では、駆動手段
によってサンプル採取管の先端を上記試料表面に対して
極接近した位置から上記分析手段のサンプル採取口に移
動させることによって、試料上の回収液の液滴はサンプ
ル採取管のみを介して分析手段に注入される。したがっ
て、作業環境やサンプリング治具等から回収液に汚染物
質が混入することが防止される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の表面分析方法の実施例を図1
に基づいて説明する。ここでは、直径6インチのシリコ
ンウエハを試料1として用い、この試料1表面に付着し
あるいは取り込まれた金属系の汚染物質を定量分析する
場合を説明する。ここで、作業は全てクラス100以下
のクリーンルーム内で行われ、さらに分析を行う試料1
は例えば清浄なアクリルボックス内に保たれていること
とする。先ず、第1の工程として、図1(1)に示すよ
うに、サンプル採取管21に高純度の50%フッ化水素
酸溶液からなる回収液3を200μl採取し、試料1上
にサンプル採取管21の先端211から回収液3を全て
滴下する。そして、試料1上に回収液3の液滴31を形
成する。上記サンプル採取管21は、フッ化水素酸に対
する耐性を有するフッ素樹脂で形成したものを用いる。
【0016】次に、第2の工程として、図1(2)に示
すように、液滴31にサンプル採取管21の先端211
が接触し、かつ当該先端211が試料1表面に接触しな
い状態を保ちながら、試料1表面に対してサンプル採取
管21の先端211を走査させる。これによって液滴3
1を試料1上面の全域にわたって走査させ、液滴31中
に試料1表面の汚染物質を回収する。
【0017】その後、第3の工程として、図1(3)に
示すように、上記液滴31をサンプル採取管21の先端
211から吸引し、サンプル採取管21内に回収液3を
採取する。
【0018】そして、第4の工程として、図1(4)に
示すように、サンプル採取管21を移動し、その先端2
11から回収液3を分析手段22に直接注入する。この
分析手段22としては、グラファイトファーネス原子吸
光分析手段(GF−AAS)、誘導結合高周波プラズマ
分光分析手段(ICP)またはICP質量分手段(IC
P−MS)等を用いる。これによって、回収液3中に回
収された上記試料1表面の汚染物質が高感度で定量分析
されるようにする。
【0019】上記の表面分析方法では、回収液3として
フッ化水素酸溶液を用いているため、シリコンウエハか
らなる試料1の表面では、表面のシリコン酸化膜が回収
液3で分解され、試料1上及びシリコン酸化膜中に取り
込まれていた汚染物質が回収液3中に回収される。そし
て、シリコン酸化膜が除去された疎水性のシリコン表面
が露出するので、試料1表面で液滴31がはじかれサン
プル採取管21の移動に従って試料1表面を走査し易く
なる。また、回収液3をサンプル採取管21から試料1
上に滴下し、試料1表面からサンプル採取管21に採取
した回収液3を当該サンプル採取管21から直接分析手
段22に注入するため、作業環境やサンプリング治具等
から回収液3に汚染物質が混入することが防止される。
したがって、試料1表面の汚染物質量が正確に分析され
る。
【0020】上記実施例では、一滴法によって試料表面
の汚染物質を回収する表面分析方法を説明した。しか
し、汚染物質の回収はこれに限らず、回収液3の蒸気に
試料1の分析表面をさらし、これによって試料1上に回
収液3を結露させて液滴31を形成する気相分解法を適
用にしても良い。この場合、回収液3の結露によって形
成された無数の液滴を、サンプル採取管21の先端21
1を試料1表面上で走査することによって一固まりの液
滴31に集結させる。上記気相分解法を適用した場合に
は、試料表面に形成された液滴中から回収液中に元から
含まれている不純物物質が取り除かれる。
【0021】また、上記実施例では、シリコンウエハか
らなる試料表面の汚染物質を分析する方法を示したが、
ガリウム砒素からなる試料でも同様にして表面分析を行
うことが可能である。さらに、回収液としては、フッ化
水素酸50%溶液を用いたがこれに限るものではなく、
例えばフッ化アンモニウム溶液,フッ化水素酸と過酸化
水素水との混合溶液またはフッ化水素酸と硝酸との混合
溶液のように、少なくともフッ化水素酸を含む溶液であ
れば良い。
【0022】次いで、本発明の表面分析装置の実施例を
図2の表面分析装置の構成図に基づいて説明する。図2
に示すように、表面分析装置は、試料室20とサンプル
採取管21と分析手段22と駆動手段23と試料台24
とで構成されている。
【0023】上記試料室20はアクリル材からなる箱状
のものであり、下面側から上記の試料台24のステージ
243が内部に挿入されている。また、試料室20には
内部にガスを導入するガス導入口201が設けられてい
る。さらに、試料室20の試料台24の上方に当たる部
分には、上記サンプル採取管21が挿入される開口部2
02が設けられている。
【0024】上記サンプル採取管21は、フッ素樹脂か
らなるものであり、内部の圧力雰囲気を調節するポンプ
212が接続されている。そして、管内の圧力雰囲気を
ポンプ212で調整することによって、当該サンプル採
取管21の先端211から回収液が吸引されかつ当該回
収液が排出されるようになっている。
【0025】上記分析手段22は、回収液中に回収した
試料1表面の汚染物質を定量分析するものであり、ここ
ではグラファイトファーネス原子吸光分析装置(GF−
AAS)を用いている。この分析手段22は、共鳴発光
線4を発生させるホローカソードランプ221を有して
いる。そしてホローカソードランプ221から発生した
共鳴発光線4の経路に、グラファイトカーボン炉222
が配置されている。このグラファイトカーボン炉222
には回収液を注入するサンプル注入口22aが設けられ
ている。さらに、グラファイトカーボン炉222を通過
した共鳴発光線4の経路に、分光器223が配置され、
分光器223で取り出した共鳴発光線4の経路に検出器
224が配置された構成になっている。尚、分析手段2
2としては、上記で説明したGF−AASの他にICP
やICP−MS等の分析装置を用いてもよい。
【0026】上記駆動手段23は、駆動部231と、駆
動軸232と、アーム部233とで構成されている。駆
動部231は、駆動軸232を上下に伸縮させかつ回動
させるものである。アーム部233はその端部が駆動軸
232の先端にその軸方向に対して垂直に接続され、上
記サンプル採取管21を支持するものである。そして、
駆動部231の駆動によって、アーム部233で支持し
た上記サンプル採取管21の先端211が上下すると共
に先端211が円弧上を移動し、当該サンプル採取管2
1の先端211を試料台24に載置した試料1表面に対
して極接近した位置から図中鎖線で示すように分析手段
22のサンプル注入口22aに移動させるように構成さ
れている。
【0027】上記試料台24は、駆動部241と、駆動
軸242と、ステージ243とで構成されている。駆動
部241は、駆動軸242を回動させかつ駆動軸242
を水平方向に移動させるものである。駆動軸242はス
テージ243の裏面に立設する状態で配置されるもので
ある。ステージ243は、試料1を載置するものであ
る。そして、試料台24は、駆動部241の駆動によっ
て、ステージ243上に載置した試料1の表面に極接近
した位置に配置された状態のサンプル採取管21の先端
211に対して、試料1表面を移動させるようになって
いる。
【0028】上記のように構成した表面分析装置2を作
動させる場合には、先ず、試料台24のステージ243
上に試料1を載置する。そして、試料室20内にガス導
入口201から、例えば高純度の窒素ガスを導入する。
試料室20内が上記窒素ガスで十分に置換された後に、
試料1上に回収液の液滴31を形成する。この工程は、
例えば、回収液をサンプル採取管21の先端211から
試料1上に滴下する一滴法で行う。また、試料室20内
に回収液の蒸気を発生させ、試料1表面をこの蒸気にさ
らす気相分解法で行う場合には、試料表面に回収液を結
露させた無数の液滴を形成する。この場合、試料室20
内に回収液を満たしたカップ(図示せず)を配置して、
所定時間放置する。
【0029】次いで、駆動手段23によって、サンプル
採取管21の先端211を移動させ、当該先端211を
試料1上に形成された液滴31に接触させる。そして、
試料台24のステージ243を回転させながら水平に移
動することによって、サンプル採取管21の先端211
を試料1の表面に対して走査させる。これによって、液
滴を試料1上で転がして走査させるか、あるいは無数の
液滴をサンプル採取管21の先端に集結させる。
【0030】試料1表面の全面にわたって上記の走査を
行った後、サンプル採取管21内に液滴31を吸引採取
する。
【0031】その後、駆動手段23の駆動軸232を伸
張させてサンプル採取管21の先端211を試料室20
から引き上げ、駆動軸232を回転させてサンプル採取
管21の先端211を分析手段22のサンプル注入口2
2aに配置する。そして、サンプル採取管21の先端2
11から分析手段22に回収液を注入し、回収液中に回
収された試料1表面の汚染物質の濃度を定量分析する。
【0032】上記表面分析装置2では、駆動手段23に
よって、サンプル採取管21の先端211を試料1表面
に対して極接近した位置から分析手段22のサンプル採
取口22aに移動させるため、試料1上の回収液の液滴
31はサンプル採取管21のみを介して分析手段22に
注入される。したがって、作業環境やサンプリング治具
等から回収液に汚染物質が混入することが防止される。
【0033】上記実施例では、試料台24のステージ2
43部分の回転及び移動によって、サンプル採取管の先
端を試料表面に対して走査させるようにした。しかし、
本発明はこれに限らず、ステージ243の回転とサンプ
ル採取管21の移動によってサンプル採取管21の先端
211を試料1表面の所定領域に対して走査させるよう
にしても良い。
【0034】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の表面分析
方法によれば、試料表面の汚染物質を回収した液滴をサ
ンプル採取管に回収し、そのサンプル採取管から直接分
析手段に上記回収液を注入するようにしたので、作業環
境やサンプリング治具等から回収液に汚染物質が混入す
ることが防止される。したがって、試料表面の汚染物質
の定量分析において、再現性が良く信頼性の高い測定結
果を得ることができる。そして、上記表面分析方法にお
いて、試料上にサンプル採取管から回収液を滴下して液
滴を形成する場合には、液滴を形成する際にサンプル採
取管以外の治具から回収液への汚染物質の混入が防止さ
れる。また、試料を回収液の蒸気にさらして回収液を試
料上で結露させて液滴を形成する場合には、試料上に純
度の高い回収液の液滴を形成することが可能になる。次
いで、上記表面分析方法において、回収液中の汚染物質
の分析手段として原子吸光分析手段または誘導結合高周
波プラズマ分光分析手段を用いることで、回収液中の汚
染物質を高感度で定量分析することができる。さらに、
上記表面分析方法において、回収液は少なくともフッ化
水素酸を含む溶液を用いることで、シリコンまたはガリ
ウム砒素からなる試料表面及び試料表面に形成された酸
化膜に取り込まれた汚染物質を定量分析することが可能
になる。また、シリコンまたはガリウム砒素の疎水表面
が露出するので、試料表面で液滴を弾かせて走査し易く
することができる。
【0035】そして、本発明の表面分析装置によれば、
駆動手段によってサンプル採取管の先端を移動させ、サ
ンプル採取管によって液滴を管内に採取しかつ管内から
排出させることによって、サンプル採取管のみをサンプ
リング治具として用いる上記の表面分析方法を実行する
ことが可能になる。したがって、回収液中に回収した試
料表面の汚染物質が高感度で定量分析することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の表面分析方法を説明する図である。
【図2】実施例の表面分析装置の構成図である。
【符号の説明】
1 試料 2 表面分析装置 3 回収液 21 サンプル採取管 22 分析手段 23 駆動手段 24 試料台 31 液滴
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 21/31 A 7172−2J 21/73 H01L 21/66 J 7630−4M

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料表面の汚染物質を分析する方法であ
    って、 試料表面の汚染物質を回収する回収液の液滴を前記試料
    上に形成する第1の工程と、 前記回収液の液滴にサンプル採取管の先端を接触させた
    状態を保ちながら当該サンプル採取管を移動させること
    によって、当該回収液の液滴を当該試料上面で走査さ
    せ、当該回収液の液滴中に前記試料表面の汚染物質を回
    収する第2の工程と、 前記回収液の液滴を前記サンプル採取管の先端から当該
    サンプル採取管内に採取する第3の工程と、 前記サンプル採取管の先端から前記回収液の分析手段に
    当該回収液を直接注入し、当該分析手段によって前記回
    収液中に回収された汚染物質を定量分析する第4の工程
    とを行うことを特徴とする表面分析方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の表面分析方法において、 前記回収液の液滴は、前記試料上に前記サンプル採取管
    から当該回収液を滴下するか、あるいは当該試料を回収
    液の蒸気にさらして当該回収液の結露を当該試料上に発
    生させることによって形成することを特徴とする表面分
    析方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の表面分析方法に
    おいて、 前記分析手段は原子吸光分析法を用いたものまたは誘導
    結合高周波プラズマ分光分析法を用いたものであること
    を特徴とする表面分析装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3記載の表面分析方
    法において、 前記回収液は少なくともフッ化水素酸を含む溶液である
    ことを特徴とする表面分析方法。
  5. 【請求項5】 試料表面の汚染物質を分析する表面分析
    装置であって、 管内の圧力雰囲気を調節することによって先端から内部
    に回収液を採取すると共に内部の回収液を排出するサン
    プル採取管と、 前記サンプル採取管の先端から注入された前記回収液中
    の汚染物質を分析する分析手段と、 前記サンプル採取管の後端に接続し、当該サンプル採取
    管の先端を前記試料表面に対して極接近した位置から前
    記分析手段のサンプル注入口に移動させる駆動手段と、 前記試料を載置し、当該試料表面に対して極接近した位
    置に配置した前記サンプル採取管の先端に対して当該試
    料を移動させる試料台とを備えたことを特徴とする表面
    分析装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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