JPH07159241A - 高忠実色再現システム - Google Patents

高忠実色再現システム

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JPH07159241A
JPH07159241A JP5310101A JP31010193A JPH07159241A JP H07159241 A JPH07159241 A JP H07159241A JP 5310101 A JP5310101 A JP 5310101A JP 31010193 A JP31010193 A JP 31010193A JP H07159241 A JPH07159241 A JP H07159241A
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Seiji Kishimoto
清治 岸本
Takuya Imaide
宅哉 今出
Michitaka Osawa
通孝 大沢
Eiichi Yamazaki
映一 山崎
Masaaki Kurosu
正明 黒須
Hitoshi Yamadera
仁 山寺
Takashi Hoshino
剛史 星野
Hiroshi Koizumi
博司 小泉
Moritaka Taniguchi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】画像機器の光源色と物体色のそれぞれの間で、
画像機器に依存しない忠実な色再現システムを提供する
ことである。 【構成】光源色及び物体色の参照値となるカラ−デ−タ
を保有したカラ−デ−タ保存手段の出力部と、画像機器
が入力あるいは出力する画像色を検出する検出手段の出
力部とを制御手段に接続し、画像機器の扱う画像信号の
入出力を調整する変換手段に制御手段の出力部を接続す
る構成の高忠実色再現システムである。 【効果】画面上の光源色及び物体色のそれぞれの間にお
いて、忠実な色再現とカラーデータ転送時の高信頼性確
保とを可能とするシステムを提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、色再現システムに係
り、特に、表示色等の光源色、反射色や透過色等の物体
色のそれぞれの間において、忠実な色再現と転送カラー
データの高信頼性確保とを可能とする色再現システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】最近、各種製品の受注システム等のコン
ピュータ処理化に伴い、製品の色決定をモニタディスプ
レイ画面上の画像データを用いて行う機会が増えてい
る。そのため、モニタディスプレイ画面上の表示色を忠
実に伝送・再現できる画像機器及びシステムの開発が望
まれている。
【0003】モニタディスプレイ画面上の表示色を忠実
に再現する方法として、モニタディスプレイに表示され
る光源色に相当する入力信号を、製品の色である物体色
の色パラメータ(国際照明委員会CIEの定める三刺激
値)に変換する方法が知られている。例えば、特開平2
−22523号に開示された相互変換方法を図2を用い
て説明する。図2においては、CRTディスプレイ7の
表示画面上の無彩色背景8中の調色領域9と、照明10
に照らされた無彩色物体背景11中の標準色票12とを
同時に観察できる色比較環境を設定している。調色領域
9が観察者13の目視観察において標準色票12と等色
となるように、CRTディスプレイ7への入力信号は調
節できるものとする。この色比較環境下において、既知
となっている標準色票12のCIE三刺激値とCRTデ
ィスプレイ7への上記入力信号との間の相互変換方法
が、CRTディスプレイ7の蛍光体色度とガンマ特性関
数式の線形演算により提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来例において
は、色比較環境を設定してはいるものの、目視による色
比較に基づいた等色判定を行っている。そのため、等色
判定の観測者依存性の影響による、モニタディスプレイ
画面上の光源色と物体色との等色精度のバラツキが懸念
される。また、色比較環境や画像機器への依存性も無視
できず、画像機器の経時変化や製品バラツキによる等色
関係の再現性劣化が問題となる。特に、転送カラーデー
タや保存カラーデータの再生の際に、再現色の信頼性が
著しく低下することが懸念される。
【0005】本発明の目的は、画像機器の表示色等の光
源色、反射色や透過色等の物体色のそれぞれの間におい
て、画像機器に依存しない忠実な色再現やカラーデータ
の高信頼性確保とを可能とするシステムを提供すること
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、変換手段を
介して、画像機器の扱う画像信号を入力あるいは出力す
る色再現システムにおいて、制御手段に、光源色及び物
体色の参照値となるカラーデータを保有したカラーデー
タ保存手段の出力部を接続し、かつ画像機器が入力ある
いは出力する画像色を検出する検出手段を接続し、制御
手段の出力部を変換手段の入力部に接続することにより
達成される。
【0007】
【作用】上述の手段においては、変換手段は画像機器の
扱う画像色が忠実に再現されるように、変換手段の前後
で異なる画像信号の信号変換を行う。検出手段は画像機
器の扱う画像色あるいは画像機器から出力される画像信
号の検出を行う。カラーデータ保存手段は光源色及び物
体色の参照値となるカラーデータを保有しており、必要
に応じてそのカラーデータを制御手段に提供する。制御
手段は検出手段にて検出された画像色あるいは画像信号
とカラ−デ−タとを比較し、それらが等しくなるよう
に、変換手段の出力信号の制御を行う。
【0008】このような手段を備えることにより、画像
機器の扱う画像色とカラ−デ−タに基づいて参照された
色とを等しくすることができる。従って、画像機器の扱
う画像色が忠実に再現されることになる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を実施例によって詳細に説明す
る。但し、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。
【0010】(実施例1)図1は、本発明の基本システ
ムを示す構成図である。図1においては、表示器3にて
忠実な色再現が得られるように、端子1から入力された
表示信号を変換器2にて変換後、表示器3に加える。端
子1が図示したような単一端子に限定されず、赤青緑の
三原色信号用の3入力端子等を代表することができるこ
とは言うまでもない。その他の端子についても同様であ
る。表示器3をキャラクタモニタディスプレイとして用
いるような、表示色の色再現性を特に問題としない場合
には、上記のようにの表示信号を変換器2を介して表示
器3に加えるのみで充分な実用性が得られる。しかし、
表示器3をグラフィックモニタディスプレイとして各種
製品の受注システム等に用いる場合には、モニタディス
プレイ画面上の表示色を忠実に伝送・再現できる画像機
器及びシステムが必要になる。ところが、上述のよう
に、各機器間の製品バラツキや経年変化に応じた等色関
係の再現性劣化は避けられない。そこで、図1において
は、変換器2の変換特性を制御するための制御部4を設
けて、上記の再現性劣化を補償する。すなわち、表示器
3の表示色を検出するセンサ6と、光源色及び物体色の
参照値となるカラーデータを保有したカラーデータ保存
部5とを設けて、それぞれの出力端子を上記制御部4の
入力端子に接続する。そして、センサ6の出力とカラー
データ保存部5の参照値出力とが等しくなるように、変
換器2の変換特性を修正する。この時、上記のカラーデ
ータ保存部5の参照値出力には、使用者に必要な忠実な
色再現性が得られるように、システムの使用状態に応じ
た補正が施されていても構わない。このことにより、各
機器間の製品バラツキや経年変化に応じた等色関係の再
現性劣化を補償して、モニタディスプレイ画面上の表示
色を忠実に伝送・再現できる画像機器及びシステムを提
供することができる。
【0011】カラーデータ保存部5の保有するカラーデ
ータとしては、物体色の基準となっているマンセルやオ
ストワルト色票等の色度が考えられる。例えば、マンセ
ル色票の各色票番号に対応するCIEのXYZ表色系パ
ラメータをデジタル化することが考えられる。よって、
上記のCIEのXYZ三刺激値や、輝度(或いは明度変
換値)及びxy或いはuv色度,ab色度等の既存のパ
ラメータを用いることができる。また、Tekカラー系
パラメータ等の、国際標準化には至っていない任意のパ
ラメータを用いることもできる。このデジタルデータは
離散値であるため、データ中間値が変換器2に入力され
た場合ついては補間変換を行う。
【0012】(実施例2)実施例1を用いて、表示色を
忠実に再現した場合の動作例を説明する。物体色の基準
となっているマンセル色票の色パラメータをデジタルデ
ータにて表現し、このデジタルデータをCPU等を用い
て制御部4に取り込む。上記のマンセル色票と等色にす
べき表示信号を端子1より入力して、例えば表示器3の
CRTに再生する。続いて、CRTで再生された光源色
を光センサ6により検出後、制御部4にフィードバック
して上記のデジタルデータと比較する。これによりマン
セル色票通りの色が再現されているかを確認する。も
し、誤差がある場合には、その誤差を考慮に入れ、変換
器2の変換特性を修正する。例えば、変換式の係数を換
える。このマンセル色票を基準にした補正手順を用いる
ことにより、表示器3の製品バラツキや経年変化に応じ
た等色関係の再現性劣化は補償できる。
【0013】(実施例3)図1においては表示器3の補
正に本発明を適用した例を示したが、表示器に限らずプ
リンタ、スキャナ等の画像機器全般に本発明を適用でき
る。その場合について以下に説明する。すなわち、表示
器3を上記の画像機器、例えばプリンタに置き換えて、
その印刷結果をセンサ6で検出して制御部4にフィード
バックし、変換器2の変換特性を修正することができ
る。また、表示器3をカラースキャナに置き換えた場合
には、カラーデータ保存部5の基準データとなっている
マンセル色票やカラーバーやグレイスケール等を記した
補正用基準票の色を取り込ませることで、センサを省略
することができる。その他の画像機器全般に対しても同
様にして、本発明を適用できる。
【0014】(実施例4)表示器3の表示色の色再現範
囲を逸脱するような表示信号が変換器2に入力された場
合や、表示保証が必要な表示色までも上記の色再現範囲
を逸脱するような変換器制御が施される場合について以
下に説明する。この場合には、ユーザへの警告としてフ
ラグ信号等を発生する。色再現範囲の逸脱を防ぐ方法と
しては、表示信号に含まれる表示色の色再現範囲の全て
を、表示器3の表示色の色再現範囲に全て圧縮変換する
ことも考えられる。色再現範囲の圧縮変換方式として
は、表示白色を変換中心とした線形変換や階調補償を含
む非線形変換等が可能となる。
【0015】表示器の使用環境としては、照明環境や周
囲環境、観測者への依存性の影響等が考えられる。上述
の従来例の色比較環境に相当するような恒常性は、実使
用状態において通常は得られない。
【0016】(実施例5)そこで、表示器の使用環境の
影響補償を可能とする場合を図3に示す。図3において
は、制御部4に照明環境検知用の照度計或いは光センサ
14を接続する。照度計或いは光センサ14は、表示器
3を使用する机上や、表示器3の表示画面の近傍に配置
することによって、照明10や外光の直接光や反射光の
強度や色を測定できる。照度計或いは光センサ14とし
て、上記のセンサ6を兼用とすることもできる。また、
表示器3の使用環境入力用にキーボード15やバーコー
ドリーダやマウス等を用いることも考えられる。制御部
4においては、表示器3の使用環境を補償すべく変換器
2の変換特性を修正する。図3において、照度計或いは
光センサ14とキーボード15は、両者共に制御部4に
接続されているが、環境入力信号の変換部を介すなどし
て変換器2や表示器3に接続することもできる。
【0017】(実施例6)本発明のシステムは、表示器
等の各画像機器間の製品バラツキや経年変化に応じた等
色関係の再現性劣化を補償するのみでなく、機種やメー
カに依存しない異なった画像機器上における同一色の再
現性を補償できる。従って、図4に示すように、破線1
6にて囲む構成を共通システムとして、入力端子1のほ
かに出力端子17を設けて任意の画像機器18を接続可
能とした構成も考えられる。この場合には、任意のCR
Tを用いた表示器同士等の機種・メーカの製品、或いは
液晶やプラズマ表示板を用いた異なった方式の製品との
間において、同一色を再現することができる。さらに、
センサ6として、ビデオカメラや照明光源内臓型色セン
サ等の光源色と物体色の両方を検出可能な検出器を用い
ることにより、任意の表示器と任意のプリンタ等の異な
った画像機器同士の組合せにおいても、同一色の再現を
実現することができる。
【0018】(実施例7)本発明の別の構成として、図
1から図4に示した変換器2のブラックボックス化が考
えられる。例えば、各画像機器に適応させた変換特性を
司るパラメータを、(CD−)ROMやフロッピディス
ク等の記憶媒体に格納して商品化する。また、読み取ら
れた上記のパラメータを含むデータは、プロテクト処理
を施すなどしてシステムの保守性が確保される。上記の
記憶媒体は、例えば、各画像機器のさらなる高画質化や
アプリケーション拡張用のオプション商品として販売さ
れる。従って、各画像機器メーカ独自の特徴を、ユーザ
にアピールすることもできる。または、本発明或いはこ
れに準ずるシステムのユーティリティソフトの一部とし
ての商品性もある。さらには、本発明或いはこれに準ず
るシステムの改良等による試作作業や新規開発時に、不
揮発性のPPROM等とすることにより、ユーザ独自の
データを格納することが出来る。そして、変換器やその
周辺部をも含めたシステム構成の可能な限り広範囲なL
SI化により、量産化時の低価格化も進み商品性が向上
する。
【0019】(実施例8)本発明を別の観点からみた場
合の例を図5に示す。図5は任意の色空間を示してお
り、例えば図中のXY平面を色度面、Z軸を輝度或いは
明度軸に相当するものとする(輝度と明度は等価変換可
能とする)。この時、図1中の表示器3の色再現範囲の
YZ平面断面を実線19で囲まれる領域とする。表示を
すべき色範囲のYZ平面断面を破線21で囲んだ領域と
する。本発明のシステムの動作は、表示すべき色範囲の
うちで表示器3の色再現範囲に含まれる色のみを忠実に
再現することである。図5のYZ平面上において上記の
動作を説明してみると、実線19と破線21の両方に囲
まれた斜線部23で示す領域のみを忠実に再現すること
になる。また、画像機器である表示器側に製品バラツキ
や経年変化、照明光の変化等の使用環境の変化があった
場合にも、色再現範囲内の各色において上記の忠実再現
性を維持する。もちろん、上記の忠実再現性の維持精度
は、使用者である人間の知覚精度や許容範囲内にあるこ
とは言うまでもない。
【0020】しかし、図5に示したように再現すべき色
範囲は一般に画像機器(ここでは表示器3)の色再現範
囲を逸脱しており、システムとして画像機器の色再現能
力を活かしきれていない状態にある。例えば、図5中の
領域24に示す逸脱範囲が生じたり、再現すべき最高輝
度色22が画像機器の最高輝度色20に比べ低輝度とな
ることが考えられる。システムとして画像機器の色再現
能力を活かしきることにより、単一対象物の忠実な色再
現は得られなくても、複数の対象物の相対的な色比較を
容易に行うことができる。例えば、上述したように基準
白色点を中心とした色伸長等の変換処理により、複数の
色再現物の色差は拡大される。また、一般的に対象物と
発色方式の異なる色再現物を使用者に等色と認識させる
際には、色再現物の色再現範囲を上記のように伸長拡大
を必要とする場合が考えられる。実際に対象物が物体色
を有する場合には、対象物の照明照度に応じて再現すべ
き最高輝度色も変化する。そのため、対象物の環境状態
の設定を調整することにより、再現色を輝度方向へ拡大
縮小した場合にも忠実な色再現は可能となる。
【0021】(実施例9)次に、本発明の別の例として
高忠実色再現システムの受注販売システムへ応用例につ
いて説明する。図6には受注即時生産システムにおける
本発明の適用例を、図7には、受注即時生産システムへ
の本発明の適用前後におけるフローの比較図を示してい
る。図6において、25は顧客受付用端末で、本発明を
適用した装置である。端末操作者26は、顧客27の希
望する製品に関するインプットデータを入力する。操作
者33が操作する29は生産工場内の生産管理システム
端末であり、本発明を採用したものである。受付端末2
5側と生産工場用端末29側のそれぞれに設けられたD
B(データベース)28と30は、例えばマンセル色票
を基準としたカラーデータを蓄えており、図1に示した
カラーデータ保存部5に相当する。DB(データベー
ス)28と30のカラーデータには、両者間で忠実な色
再現性を保証するデータを含むカラーデータが蓄えられ
ており、これらのカラーデータが受付端末25側と生産
工場用端末29側において忠実な色再現を得る上での基
準となっている。DB31は顧客からの受注データを蓄
積し、照会するためのデータベースである。32は顧客
のインプットデータによりできあがった画像データや生
産工場側で用意した製品データ等を転送するための通信
経路であり、光ファイバや衛生通信ライン等の双方向或
いは一方向のデータ通信線を適用することができる。ま
た、受付端末と生産工場用端末の少なくとも一方がそれ
ぞれ複数箇所に散在する場合には、通信経路32に双方
向或いは一方向のデータ通信網を適用する。DB34に
は、通信経路32を介して受信した受注データに基づい
て作成した生産管理データが蓄えられている。この生産
管理データを基にすることにより、試作品による顧客2
7や受注者へのフィードバックを省略し、受付端末を介
した画像フィードバックを用いるのみで、実生産ライン
35にて製造した製品36をそのまま輸送手段37を介
して顧客27に納めることができる。以上のシステムを
用いることにより、顧客27は希望通りの製品をいち早
く購入することができる。
【0022】(実施例10)次に、本発明の使用方法の
一例を紹介する。顧客27が店舗やショールームに設置
してある受付端末25により、顧客自身の注文データと
しての画像によるカラーデータをインプットする。この
データはマンセル色票を基にしたカラーデータの基準で
あるDB28と照合された後、受付端末25に表示され
る。この際の表示色は、予めフィードバック制御により
DB28と30に蓄えられたデータに基づく色を忠実に
再現するように補正されている。受付端末25に表示さ
れたカラーデータAが顧客27の希望に合致し注文が得
られた場合には、そのカラーデータAを注文データとし
てDB31に蓄積する。この受注情報をカラーデータA
と共に生産工場に伝送する。生産工場の生産システム端
末の表示色も、予めフィードバック制御によりDB28
と30に蓄えられたデータに基づく色を忠実に再現する
ように補正されている。従って、カラーデータの基準で
あるDB30に照らし合わせることにより、顧客27の
希望に合致したカラーデータAを生産システム端末15
に忠実に再現して表示することができる。生産工場にお
いては、この受注情報を基に、生産しなければならない
商品や部材を算出し、得られたデータBをDB34に蓄
積する。その後、生産工場内の生産制御コンピュータに
このデータBを送り、生産を開始する。
【0023】図7(a)には本発明を適用する前の受注
販売システムの手順フローを示す。例えば家屋購入の際
には、顧客38は家屋情報39として建設用図面や二次
元シミュレーション画像(図面)を見せられる。顧客3
8が素人の場合には、家屋情報39をよく理解できぬう
ちに購入判断40を下してしまうこともあった。その
後、注文等がなされ、購入41(建設及び納入)を終了
するまでにかなりの時間を要していた。すなわち、顧客
38の購入判断後の受注者側作業として、設計図面作成
44やオプション受注45等からメーカーや業者への発
注が残っている。受注販売システムに本発明を適用する
ことにより、図7(b)に示すように、顧客38の意志
決定段階に用いる家屋情報46に顧客希望を即座に反映
させることができる。また、本実施例に示すようなカラ
ーデータの受渡しシステムを用いることにより、データ
の信頼性が向上するうえ、データが画像であるがゆえに
顧客側も容易に理解することができ、顧客の信用を得る
ことができる。また、購買意志決定から受注までの期間
短縮も可能となる。本発明により顧客の購入検討から、
購入判断、商品納入による購入までの期間が短縮でき、
受注即時生産の建設が可能になる。また、データの信頼
性向上という利点を活かして、顧客からのクレーム対応
や注文変更にも、即時対応可能となる。よって図7
(b)に示す通り、顧客の意志決定段階において、即時
受注が可能になる。図7においては、家屋の例に加え
て、自動車の受注例を示している。
【0024】以上に述べたように、本発明は家屋や自動
車等の高級消費財の受注即時生産システムや住宅注文シ
ステムのような無店舗販売に好敵なシステムとなる。ま
た、上記各実施例では、複数の本発明の高忠実色再現シ
ステムを通信経路を介して接続している。しかし、複数
のシステムを用いずに、単一或いは複数の画像機器と変
換器の両者の組合せ装置を通信経路を介して、制御部或
いは画像信号の入力端子に接続することによっても、受
注即時生産システム等を構成できることは言うまでもな
い。
【0025】
【発明の効果】本発明を用いることにより、モニタディ
スプレイ画面上の表示色等の光源色、反射色や透過色等
の物体色のそれぞれの間において、忠実な色再現とカラ
ーデータ転送時の高信頼性確保とを可能とするシステム
を提供できる。よって、デザインや映像データを用いた
発注作業に関する分野及び各種の画像機器の色再現特性
の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高忠実色再現システムの第の1実施例
を示すブロック図である。
【図2】従来例を示す構成図である。
【図3】本発明の高忠実色再現システムの第5の実施例
を示すブロック図である。
【図4】本発明の高忠実色再現システムの第6の実施例
を示すブロック図である。
【図5】本発明の高忠実色再現システムの色変換の実施
例を示す色空間図である。
【図6】本発明の受注即時生産システムへの適用実施例
を示す構成図である。
【図7】受注即時生産システムへの本発明適用前後にお
けるフローの比較図である。
【符号の説明】
1…入力端子、2…変換器、3…画像機器、4…制御
部、5…カラーデータ保存部、6…センサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐野 勇司 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 岸本 清治 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 今出 宅哉 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 大沢 通孝 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 山崎 映一 千葉県茂原市早野3300番地株式会社日立製 作所電子デバイス事業部内 (72)発明者 黒須 正明 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地株 式会社日立製作所デザイン研究所内 (72)発明者 山寺 仁 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地株 式会社日立製作所デザイン研究所内 (72)発明者 星野 剛史 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地株 式会社日立製作所デザイン研究所内 (72)発明者 小泉 博司 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地株 式会社日立製作所内 (72)発明者 谷口 守孝 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地株 式会社日立製作所内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】変換手段を介して画像機器に画像信号を入
    力し、あるいは変換手段を介して画像機器から画像信号
    を出力する色再現システムにおいて、 前記変換手段を制御する制御手段の入力部に、光源色及
    び物体色の参照値となるカラーデータを保有したカラー
    データ保存手段の出力部が接続され、かつ前記画像機器
    に表示される画像色あるいは前記画像機器から出力され
    る画像信号を検出する検出手段の出力部が接続され、前
    記制御手段の出力部が前記変換手段の入力部に接続され
    ることを特徴とする高忠実色再現システム。
  2. 【請求項2】さらに画像機器の使用環境の検出手段を備
    えたことを特徴とする請求項1記載の高忠実色再現シス
    テム。
  3. 【請求項3】さらに画像機器の使用環境の検出手段を備
    え、かつ前記画像色あるいは画像信号を検出する検出手
    段が前記画像機器の使用環境の検出手段を兼用すること
    を特徴とする請求項1記載の高忠実色再現システム。
  4. 【請求項4】さらに画像機器の使用環境を入力する入力
    手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の高忠実色
    再現システム。
  5. 【請求項5】前記カラーデータ保存手段に色標準規格の
    数値パラメータが記憶されていることを特徴とする請求
    項1記載の高忠実色再現システム。
  6. 【請求項6】色再現性の忠実度を向上させるため、前記
    数値パラメ−タの数値を補間処理する手段を有すること
    を特徴とする請求項5記載の高忠実色再現システム。
  7. 【請求項7】前記画像機器の色再現範囲を逸脱する画像
    信号が、前記変換手段に入力され、あるいは前記画像機
    器から出力された際に、警告信号を発生する手段を有す
    ることを特徴とする請求項1記載の高忠実色再現システ
    ム。
  8. 【請求項8】前記変換手段から出力され、あるいは前記
    変換手段に入力される画像信号が、前記画像機器の色再
    現範囲を有効に活用するように、前記画像信号を圧縮ま
    たは伸長する手段を有することを特徴とする請求項1記
    載の高忠実色再現システム。
  9. 【請求項9】変換手段を介して画像出力機器に画像信号
    を入力する色再現システムにおいて、 前記変換手段を
    制御する制御手段の入力部に、光源色及び物体色の参照
    値となるカラーデータを保有したカラーデータ保存手段
    の出力部が接続され、かつ前記画像出力機器に表示され
    る画像色を検出する検出手段の出力部が接続され、前記
    制御手段の出力部が前記変換手段の入力部に接続される
    ことを特徴とする高忠実色再現システム。
  10. 【請求項10】前記画像出力機器として表示器を用いた
    ことを特徴とする請求項9記載の高忠実色再現システ
    ム。
  11. 【請求項11】前記画像出力機器として印刷機器を用い
    たことを特徴とする請求項9記載の高忠実色再現システ
    ム。
  12. 【請求項12】前記画像出力機器が他の画像出力機器と
    交換可能であることを特徴とする請求項9記載の高忠実
    色再現システム。
  13. 【請求項13】変換手段を介して画像入力機器から画像
    信号を出力する色再現システムにおいて、 前記変換手段を制御する制御手段の入力部に、光源色及
    び物体色の参照値となるカラーデータを保有したカラー
    データ保存手段の出力部が接続され、かつ前記画像入力
    機器から出力される画像信号を検出する検出手段の出力
    部が接続され、前記制御手段の出力部が前記変換手段の
    入力部に接続されることを特徴とする高忠実色再現シス
    テム。
  14. 【請求項14】前記画像入力機器として色取り込み機器
    を用いたことを特徴とする請求項13記載の高忠実色再
    現システム。
  15. 【請求項15】前記画像入力機器が他の画像入力機器と
    交換可能であることを特徴とする請求項13記載の高忠
    実色再現システム。
  16. 【請求項16】変換手段を介して画像機器に画像信号を
    入力し、あるいは変換手段を介して画像機器から画像信
    号を出力する色再現システムであって、 前記変換手段を制御する制御手段の入力部に、光源色及
    び物体色の参照値となるカラーデータを保有したカラー
    データ保存手段の出力部が接続され、かつ前記画像機器
    に表示される画像色あるいは前記画像機器から出力され
    る画像信号を検出する検出手段の出力部が接続され、前
    記制御手段の出力部が前記変換手段の入力部に接続され
    る高忠実色再現システムが複数相互に接続されることを
    特徴とする高忠実色再現システム。
  17. 【請求項17】前記複数の高忠実色再現システムのう
    ち、少なくとも1つが受注受付端末であって、無店舗販
    売を可能としたことを特徴とする請求項16記載の高忠
    実色再現システム。
  18. 【請求項18】前記複数の高忠実色再現システムのう
    ち、少なくとも1つが営業支援端末で、また少なくとも
    1つが生産管理端末であって、受注即時生産を可能とし
    たことを特徴とする請求項16記載の高忠実色再現シス
    テム。
  19. 【請求項19】画像データの処理を可能とするために、
    前記変換手段及び前記画像機器の組合せを少なくとも一
    つ有し、該組合せのうちの少なくとも一つに、前記画像
    信号が入力されることを特徴とする請求項1記載の高忠
    実色再現システム。
  20. 【請求項20】変換手段を介して画像機器に画像信号を
    入力し、あるいは変換手段を介して画像機器から画像信
    号を出力する色再現システムにおいて、 前記画像信号に含まれる色範囲のうちの、前記画像機器
    の色再現領域に含まれる色成分が、色空間中において忠
    実に再生されることを特徴とする高忠実色再現システ
    ム。
  21. 【請求項21】変換手段を介して画像機器に画像信号を
    入力し、あるいは変換手段を介して画像機器から画像信
    号を出力する色再現システムにおいて、 前記画像機器に対応した変換特性を有する前記変換手段
    が、変換パラメ−タを記憶したROMまたは変換機能を
    有したLSIを備えていることを特徴とする高忠実色再
    現システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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WO2009130952A1 (ja) * 2008-04-23 2009-10-29 シャープ株式会社 画像出力装置

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