JPH07156864A - 船舶用油流出防止タンク構造および油輸送船 - Google Patents

船舶用油流出防止タンク構造および油輸送船

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JPH07156864A
JPH07156864A JP5301727A JP30172793A JPH07156864A JP H07156864 A JPH07156864 A JP H07156864A JP 5301727 A JP5301727 A JP 5301727A JP 30172793 A JP30172793 A JP 30172793A JP H07156864 A JPH07156864 A JP H07156864A
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JP
Japan
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oil
tank
internal
hull
ship
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JP5301727A
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Inventor
Fumio Nagata
二三男 永田
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Original Assignee
IDC KK
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    • B63B25/08Load-accommodating arrangements, e.g. stowing, trimming; Vessels characterised thereby for bulk goods fluid
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タンカが座礁および衝突などの事故によって
深い損傷を受けても、油の流出の防止を確実に行う。 【構成】 船体の油タンク内に、柔軟な膜によって構成
された袋状で油密の1または複数の内部タンクを設け、
この内部タンクを、油タンクの内周面に、内部タンクの
素材の引張強度よりも小さい支持強度で支持する。事故
時には、内部タンクは油タンクから外れ、内部タンクが
損傷されることなく、油の流出を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タンカの貨物油タンク
およびあらゆる船舶の燃料油タンクなどの油を貯留する
タンクの安全性を高めた船舶用油流出防止タンク構造お
よびその構造を備えた油輸送船に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、タンカの船倉である貨物油タ
ンクは、船側外板および船底外板などの外板と、甲板と
によって構成される船体内を、縦隔壁および横隔壁で多
数の区画に区分して形成されており、したがって船体と
油タンクとは言わば一体の構造として建造されている。
ほとんどのタンカは、一重船殻構造、すなわちシングル
ハルであるので、海水と貨物油とは、1枚の外板を介し
て隣接している。またタンカ以外の船舶においても、燃
料油などの油タンクは、タンカと同様に、船体構造の一
部によって形成されており、船体と油タンクとが一体の
構造となっている。
【0003】このような先行技術では、船舶の座礁、衝
突、あるいは荒天時の波浪などによって船体に大きな外
力を受けたとき、船体と油タンクが一体構造であるの
で、油タンクに直接に損傷が及ぶ。油タンクに損傷が生
じると、油は容易に流出し、これを止めることはきわめ
て困難である。特に座礁事故発生時に、波浪および潮位
の低下などによって船体構造の破壊が進むと、油タンク
の破口が拡大して油が大量に流出することとなる。
【0004】このような先行技術では、従来のタンカま
たは多量の燃料油を積載した船舶が海難事故によって船
体を損傷し、船体と一体の油タンクに上述のように破口
が生じたときには、多量の油が船外に流出し、一旦流出
した油を完全に回収することはきわめて困難であり、し
たがって海洋を汚染するだけでなく、周辺の沿岸地域に
まで大きな被害を及ぼす。したがって特に大形タンカの
事故については、海洋環境への影響が大きいので、国際
的に深刻な問題となっている。
【0005】そこで近年、油流出防止を目的とした図1
0に示される二重船殻構造、すなわちダブルハルである
タンカが提案され、海洋汚染防止条約によって、今後、
タンカのダブルハル化が推進されてゆくことになってい
る。このダブルハルタンカの特徴は、貨物油タンク1の
周囲の外殻2と内殻3とを形成する船側板および船底板
が2重であるダブルハルとし、外殻2と内殻3との間の
空間はバラストタンク4として利用し、貨物油は内殻3
の内側に積載されて外部の海水とは直接には隣接してい
ない。したがって外殻2の外板に座礁または衝突によっ
て損傷を受けても、内殻3の内板までは損傷が及ばず、
したがってそのようなときには油が船外に流出すること
はない。
【0006】この二重船殻構造のタンカは、前述の従来
からの一重船殻構造のタンカに比べて、事故発生時の油
流出防止に対する安全性は、一層高くなるが、座礁およ
び衝突によって二重船殻の外殻2の外板だけでなく、そ
れよりも内側の内殻3の船側内板3aまたは船底内板3
bにまで被害が達することのない比較的浅い損傷のとき
にだけ有効であり、もっと大きな損傷のときには、この
ような二重船殻構造のタンカであっても油流出を生じて
しまう。
【0007】二重船殻構造によって油流出の危険性を低
減するには、二重船殻の外殻2の外板と、内殻3の内板
との間隔d1を大きく設定しなければならない。この間
隔d1が大きいと、船体2に比べて貨物油タンク1の容
積が小さくなり、したがってタンカとしての効率が低下
するという新たな問題が生じる。
【0008】油流出防止を目的とした他のタンカとし
て、図11(1)に示される中間デッキ方式のタンカが
従来から知られている。このタンカの特徴は、貨物油タ
ンクの区画の船側全面に二重船殻、すなわちサイドダブ
ルハルの構造を有していることであり、この二重船側に
よって内側を油タンク5,6とし、この油タンク5,6
はタンク深さの中間に中間デッキ7を設けて上下に分割
されている。中間デッキ7の高さは、分割された下部の
油タンク6に積載された油の圧力が船底8に作用する海
水の圧力よりも小さくなる位置に設定される。
【0009】したがって図11(1)に示される中間デ
ッキ方式のタンカが、座礁して、図11(2)のように
船底板8に破口10が生じても、海水9の圧力の方が、
下部の油タンク6の油の圧力よりも大きいので、その下
部の油タンク6に海水が流入し、海水層11が形成され
る。これによって油の流出が防止される。また衝突によ
って船側外板12が損傷しても、船側内板13まで損傷
を受けない限り、油の流出を防止することができる。ま
た、この中間デッキ方式のタンカでは、船底板8は2重
ではないので、タンカとしての効率が良く、したがって
その分、外殻12と内殻13との間の間隔d2を大きく
して、船側部の安全性を高めることは可能である。
【0010】このような中間デッキ方式のタンカにおい
ても、船側部に関しては、二重船殻構造のタンカと同様
な問題がある。また船底部に関しては、座礁時に、万
一、中間デッキ7が損傷して油密が損なわれて上下の油
タンク5,6が連通すると、船底板8における下部タン
ク6内の油と外部の海水との圧力バランスは、従来から
の前述の一重船殻構造タンカと同様となり、油が大量に
流出することになる。
【0011】さらに他の先行技術は、特開平4−138
992に開示されている。この先行技術では、座礁時に
おける油流出軽減策として、タンク内負圧方式が採用さ
れる。すなわち油タンク上部のボイドスペースを、座礁
時に負圧にすることによって、座礁時の船底からの油の
流出量を軽減しようとするものである。このようなタン
ク内負圧方式のタンカにおいても、中間デッキ方式のタ
ンカと同様に、油タンク上部の気密性を確保しているこ
とが前提であり、もしも座礁および衝突などの事故によ
って、油タンクの気密性が失われたときには、油流出低
減効果を得ることはできない。
【0012】要約すると、油流出防止を目的として提案
されている前述の各先行技術においても、座礁および衝
突などによって船体に深い損傷を受けたとき、さらには
座礁事故発生時に波浪および潮位低下などによって船体
が折損または完全に分断されたときには、油流出を止め
ることは不可能である。船体の破損の程度が大きい海難
事故の場合において、油流出防止が可能な、一層、安全
性の高い船舶用油流出防止タンク構造は、これまで提案
されていない。
【0013】過去のタンカ事故例によれば、大形タンカ
からの大量の油流出事故は、タンカが沿岸近くで座礁
し、大小の破壊が生じたために発生した例がほとんどで
あり、それによって船体が折損または分断されたケー
ス、さらには数ブロックに船体が分断されたケースがあ
り、これによって多量の油流出に至る。したがって船体
が分断されても、油流出を防止することが望まれてい
る。
【0014】上述の説明は、座礁および衝突などの事故
が発生したときにおける油流出防止に関する事柄であっ
たけれども、先行技術の他の問題として、油タンクの腐
食の問題がある。船舶に積載される油の種類によって
は、油タンクが腐食され、船体の寿命に影響を及ぼして
いる。たとえば原油タンカでは、その油タンクの内面に
は、通常、タンクコーティングが施されておらず、した
がって油タンクの内面の鉄の表面と原油が直接に触れて
いる。したがって原油に含まれている硫黄分が水分に反
応してできた硫酸によって、油タンクの内面に激しい腐
食がおき、タンカの寿命を決定付ける大きな要因となっ
ている。また、石油精製品を積載するタンカでは、一般
的に耐腐食および商品の品質保証上タンク内は特殊塗装
されるが、これはメインテナンスも大変で、再塗装とな
ると工事期間も長期にわたり、その間運航を休止しなけ
ればならない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、油タ
ンクを有する船舶が座礁および衝突などの事故によって
船体に深い損傷を受け、さらには船体が破壊されたとき
でも、油流出防止が可能となるように安全性を高めた船
舶用油流出防止タンク構造およびその構造を備えた油輸
送船を提供することである。
【0016】本発明の他の目的は、油タンク内の塗装が
不要であり、油タンクの腐食を防止して船体の寿命を延
ばすとともに、油タンク内のメンテナンスおよび再塗装
による長期間の運航休止を必要としない船舶用油流出防
止タンク構造およびその構造を備えた油輸送船を提供す
ることである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、船体の油タン
ク内に、柔軟な膜によって構成された袋状で油密の1ま
たは複数の内部タンクが設けられており、内部タンクが
油タンクの内周面に支持手段によって、内部タンクの素
材の引張強度よりも小さい支持強度で支持されることを
特徴とする船舶用油流出防止タンク構造である。
【0018】また本発明は、支持手段は、内部タンクの
内側から前記支持を行うことができる構造であることを
特徴とする。
【0019】また本発明は、船体の油タンク内に、柔軟
な膜によって構成された袋状で油密の1または複数の内
部タンクが、船体から分離可能に設けられていることを
特徴とする船舶用油流出防止タンク構造である。
【0020】また本発明は、内部タンクの外部を、網ま
たは索条で囲んで内部タンクが補強されていることを特
徴とする。
【0021】また本発明は、油タンクの内周面に、内部
タンクの外周面を保護する保護層が設けられ、この保護
層または油タンクに、支持手段によって内部タンクが支
持されることを特徴とする。
【0022】また本発明は、油タンクの内周面と内部タ
ンクの外周面との間に、流体を貯留可能とすることを特
徴とする。
【0023】また本発明は、油タンクの内周面と保護層
との間に流体を貯留可能とすることを特徴とする。
【0024】また本発明は、内部タンクの上部に、内部
タンクの内圧上昇時に開く安全弁を設けることを特徴と
する。
【0025】また本発明は、内部タンクに関連して設け
られるハッチおよび管路を、事故時の衝撃力によって、
または制御手段によって船体と離脱可能な接続手段を介
して接続することを特徴とする。
【0026】
【作用】本発明に従えば、船体の貨物油のための船倉で
ある油タンク内に、または内燃機関主機などの燃料を貯
留するための油タンク内に、柔軟な膜によって構成され
た袋状で油密の1または複数の内部タンクを、支持手段
によって分離可能に、またはその支持手段なしで船体か
ら分離可能に設ける。したがって船舶が座礁または衝突
などによって船体に深い損傷を受けたり、あるいは船体
が分断して破壊されたとしても、内部タンク内には油が
貯留されたままに保たれ、これによって油が海または湖
などに流出することが防がれる。
【0027】内部タンクの素材の引張強度に比べて、支
持手段によってその内部タンクを油タンクの内周面、す
なわち船体に支持する支持強度を小さくしたので、事故
時の衝撃力などによって内部タンクに引張力が作用した
ときに、その内部タンクが破損するよりも先に、支持手
段によって油タンクの内周面から内部タンクが離脱し、
これによって内部タンクの破損が防がれる。
【0028】内部タンクは、支持手段によって油タンク
の内周面に支持され、したがって内部タンク内に油を円
滑に供給し、また円滑に排出することが可能である。内
部タンクの少なくとも底部は、油タンクの底に皺などが
生じないように展張されて支持されることが好ましい。
【0029】この支持手段は、内部タンクの内側からそ
の内部タンクを油タンクの底面、上面および側面に支持
することができるように構成し、これによって作業性を
向上することができる。あるいはまたこの内部タンクを
油タンクの内周面に自動的に拡げて支持するように構成
されてもよい。
【0030】本発明に従えば、内部タンクの強度を向上
するために、網または索条で囲んでもよい。
【0031】さらに油タンクと内部タンクとの間に保護
層を介在し、これによって船体の外板、甲板、底板およ
び隔壁などの内周面に固定されているロンジなどによっ
て内部タンクの素材に局部的に大きな応力が作用して損
傷することを防ぐことができ、また事故発生時に外力に
よって内部タンクが損傷することを防ぐことができる。
さらにこの保護層を、油タンクの内周面に取付け、この
保護層に、支持手段によって内部タンクを支持すること
によって、事故時の内部タンクの保護を一層確実にする
ことができる。
【0032】さらに本発明に従えば、油タンクと内部タ
ンクとの間の空間に、海水または淡水などの流体を貯留
し、あるいはまたこの油タンクと保護層との間の空間
に、海水または淡水などの流体を貯留し、これによって
内部タンク内の油の海水面からの水頭を減少して、船体
構造および保護層の負荷応力を軽減することができる。
【0033】さらに内部タンクの上部に、安全弁を設
け、油の蒸気を大気放散させ、さらに重要なことは、事
故時に内部タンクに大きな外力が作用したとき、その内
部タンクの上部に存在するガスが圧縮されてその外力に
よる内部タンクの損傷をできるだけ防ぎ、特にそのガス
圧が高くなったときには内部タンクの損傷を防ぐために
安全弁が自動的に開く。
【0034】さらに本発明に従えば、内部タンクのハッ
チおよび管路は、接続手段によって船体から離脱可能と
され、これによって事故時の衝撃力が内部タンクに作用
したとき、または制御手段による離脱動作が行われたと
き、内部タンクは船体から離脱し、その内部タンクの損
傷が防がれ、油の流出を防ぐことができる。
【0035】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の原油タンカ16
の一部の縦断面図であり、図2はそのタンカ16の簡略
化した平面図である。船体17は基本的には鋼板から成
り、船底板18と外板19と甲板20、さらに縦隔壁2
1と横隔壁22とには、補強のためのロンジ23が固定
され、船倉は、油タンク24として用いられる。各油タ
ンク24内には、1または複数(この実施例ではたとえ
ば1)の内部タンク25が、船体17から分離可能に設
けられる。甲板20には、油タンク24のためのハッチ
26が設けられ、また内部タンク25のためのハッチ2
7が設けられる。内部タンク25の上部の筒部28はハ
ッチ27に臨み、その筒部28は蓋29によって開閉可
能であり、この蓋29には安全弁30が取付けられる。
安全弁30は、内部タンク25内のガスが予め定める圧
力を超えて増大したとき、開放し、内部タンク25の破
損を防ぐ。
【0036】図3は内部タンク25の一部の断面図であ
り、図4はその内部タンク25の外方から見た正面図で
ある。内部タンク25は、柔軟な膜31によって構成さ
れた袋状であって、油密に形成され、原油などの貨物油
およびその他の液体が貯留される。この膜31によって
構成される内部タンク25の外部は、網32によって囲
まれて補強される。網32は縦の索条33と横の索条3
4とから成り、たとえば引張強度が大きい強化繊維ケー
ブルなどから成る。横の索条34は、膜31の外周面に
取付けられた環状の連結片35を挿通する。連結片35
は、膜31に縫付けけられた保持シート73によって膜
31に取付けられる。さらにまたこの索条34には、シ
ャックル状の連結部材36によって取付け用索条37の
一端部が連結される。取付け用索条37は、内部タンク
25の外部で上述のように網32を構成する索条34
に、内部タンク25の外側部で点在して複数本連結さ
れ、各取付け用索条37は、船側外板19および甲板2
0に設けられたプーリ38,39を介して、ウインチ4
0によって巻取りおよび巻解きされることができる。取
付け用索条37はウインチ40によって巻取られること
によって、内部タンク25が油タンク24内で展張され
ることができる。このようなウインチ40は、複数個設
けられることができる。内部タンク25が油タンク24
内で展張されることによって、その内部タンク25の下
部25aもまた、船底板18上で、皺を生じることなく
拡げられる。こうして内部タンク25には、油タンク2
4内に設けられた管41から離脱可能な接続手段42を
介して内部タンク25内の可撓管43に油を供給して貯
留することができ、また吸引して揚荷することができ
る。接続手段42は、事故時の衝撃力などによって離脱
し、この離脱した状態において、管43および管41
は、外部に油が漏洩しないように、遮断される構成とな
っている。
【0037】ウインチ40によって取付け用索条37を
巻上げて内部タンク25を油タンク24の内周面に吊り
下げて支持した状態において、内部タンク25内には、
海水面よりもわずかに高い油面87まで、貨物油が貯留
される。内部タンク25に事故時などで大きな引張力が
作用したときには、ウインチ40が取付け用索条37を
巻解くことができるように構成される。したがって内部
タンク25の素材である膜31の引張強度よりも、小さ
い引張力で取付け用索条37がウインチ40によって巻
取られて支持されている。取付け用索条37とプーリ3
8,39とウインチ40とは、支持手段を構成する。
【0038】内部タンク25の筒部28、蓋29および
安全弁30は、ハッチ27、したがって船体17から分
離可能に構成されてもよい。
【0039】船底板18と船側外板19と甲板20と隔
壁21,22の内周面と保護層45との間に、淡水また
は海水を供給して、バラストタンクとして使用すること
ができる。保護層45は用いられなくてもよく、その場
合には、船底板18、船側外板19、甲板20および隔
壁21,22の内周面と内部タンク25の外周面との間
に、淡水または海水を貯留するようにしてもよい。保護
層45は、内部タンク25がロンジ23などに直接接触
して、その内部タンク25の膜31に局部的に大きな応
力が作用して損傷することを防ぎ、また事故時において
内部タンク25の破損を防ぐ働きをする。
【0040】図5は、本発明の他の実施例の内部タンク
46の膜31を船側外板19に支持する支持手段47の
構成を示す断面図である。膜31には、取付け孔48が
形成され、比較的剛性の取付座49とそれに係止する保
持部材50とが設けられ、Oリングなどのシール部材5
1によって内部タンク46の内部が油密に構成される。
保持部材50には凹所52が形成され、ここにファスナ
53の頭部54が収納され、その弾発的に拡がる脚部5
5は、保持部材50の挿通孔56および保護層45の挿
通孔57を経て、脚部55に形成された爪58が保護層
45に係止する。頭部54と脚部55との間に細く形成
された首部59が、内部タンク46の膜31に、その膜
31の素材の引張強度よりも小さい衝撃力が作用したと
きに折損破断する支持強度を有し、したがって内部タン
ク46の破損が防がれる。またこのような支持手段47
は、内部タンク46の内部で保護層45への支持取付け
作業を行うことができ、都合がよい。キャップ60の外
ねじは、凹所52の内ねじに螺合して油密が達成され
る。取付座49と保持部材50との間には膜31の他
に、同様な材料から成る補強膜61が介在される。
【0041】図6は本発明の他の実施例の支持手段63
の断面図であり、図7は図6の切断面線VII−VII
から見た断面図である。内部タンク46の膜31には、
収納部材64aが油密に固定されており、その収納凹所
65には、キャップ66が油密に螺着されることがで
き、Oリング67によって油密を確実に達成する。膜3
1の外周面は、前述の図3および図4に示されるように
網32によって囲まれて補強され、横の索条34には、
ファスナ68が巻掛けられ、そのファスナ68の両端部
は、収納凹所65内で連結される。こうして縦の索条3
3は、保護層45に、支持部材69によって支持され
る。この支持部材69は保護層45の取付け孔70を挿
通し、一対の把持片71によって縦の索条33を、離脱
可能に支持する。内部タンク46の膜31の素材の引張
強度未満で、支持部材69の把持片71から索条33が
離脱する支持強度とし、これによって事故時における膜
31に過大な引張力が作用して膜31が破損することが
防がれる。
【0042】図8は、本発明の他の実施例の断面図であ
る。保護層45には、その取付け孔77にねじ込まれて
固定されたファスナ78の拡開された端部79が、内部
タンク46の膜31に固定された保持部材80の凹所8
1に、挿通孔82を介して挿通して収納される。キャッ
プ83は、保持部材80に螺着されて油密とされる。膜
31には保持部材80が油密に固定される。
【0043】内部タンク46に、事故時に大きな衝撃力
が作用したときには、ファスナ78の端部79がすぼま
って、保持部材80の挿通孔82から外れ、その膜31
が保護層45によって支持されなくなり、こうして膜3
1が船体から分離可能とされて、膜31、したがって内
部タンク46の損傷が防がれる。図8の構成に類似する
他の実施例として、保護層45に代えて、その保護層4
5が省略されて、船底板18および船側外板19に直接
に、ファスナ78を取付け、膜31が支持されるように
構成してもよい。
【0044】図9は、本発明のさらに他の実施例の一部
の断面図である。内部タンク46の膜31には、船側外
板19に臨んで、永久磁石片86が固定されており、永
久磁石片86が固定された位置に対応する膜31の内部
タンク46の内方の表面には、その永久磁石片86の位
置を表すマーク88が形成される。作業者は内部タンク
46内で、マーク88を見ながら、永久磁石片86を船
側外板19またはロンジ23に磁気吸着させる。
【0045】他の実施例として、永久磁石片86に代え
て、磁化可能な強磁性材料片を用い、内部タンク25を
油タンク24内に展張しつつ吊り下げた状態で、作業者
が内部タンク25内でマーク88を見て、直流磁界によ
って強磁性材料片を内部タンク25の内方から磁化さ
せ、油タンク24に、磁化した強磁性材料片を磁気吸着
させて、内部タンク25を支持させる。内部タンク25
を取外す際には、強磁性材料片に交流磁界を近づけて強
磁性材料片の磁化を消磁する。このようにして内部タン
ク25を油タンク24内に支持する前後では、強磁性材
料片は磁化していないので、不所望にその強磁性材料片
が相互に磁気吸着したり、また外板などに磁気吸着する
ことが防がれ、作業性が向上する。
【0046】本発明の他の実施例として膜31が、合成
樹脂材料に磁化された永久磁石粉末が分散されて構成さ
れたプラスチック磁石であってもよく、またその合成樹
脂材料に代えてゴムを用いてゴム磁石であってもよい。
永久磁石片86に代えて電磁石が用いられてもよい。こ
のような磁気吸着による膜31の支持強度は、その事故
時における膜31に作用する膜31の素材の引張強度未
満に選び、膜31の損傷を防ぐ。
【0047】内部タンクを構成する膜31の要求性能と
しては、前記海難事故に対する膜強度の他に、積載され
る油の成分に対する耐油性、火災発生時に対する耐火性
能、爆発事故を防止するための帯電防止もしくは導電性
能、内部タンク上部のイナートガスが漏れないよう気密
性等が求められるので、膜31は1重ではなく、それぞ
れの性能を有する複数の膜が重ね合わされた多層膜か、
または、異種材料が複合化された複合材の膜によって内
部タンクが形成されることが好ましい。
【0048】船舶の衝突事故等によって万一、膜31の
一部に鋭利な物質が貫通したときでも、膜31が裂ける
ことがないように繊維によって強化された強化繊維膜と
することが好ましい。また膜材料を比強度の大きい繊維
膜を使用することによって、膜31の自重を軽減するこ
とができ、柔軟性の高い膜を組み合わせることによっ
て、膜応力の発生を抑え、油タンク24への密着性を良
くすることができる。
【0049】本発明の油流出防止タンクを、特に既存の
一重船殻構造のタンカに関連して実施するときには、衝
突、座礁時に船側板および船底板を貫通して船首、岩礁
等の外部から突入してきた物体から内部タンク25,4
6を保護するために、前述の保護層45を設ける。この
保護層45は、外板と同じく鋼板であっても船殻損傷
(レーキングダメージ)自体によってある程度事故のエ
ネルギを吸収できるが、衝撃吸収力を高めるために繊維
層(アラミド、ガラス、炭素、合成繊維)またはケーブ
ルネットによって運動エネルギを繊維またはケーブルに
伝えて広げることで衝撃の密度を小さくし、ゴム層等に
よってさらに衝撃吸収することによって、内部タンクの
安全性を高めることが可能であるので、これらの材料を
最適に組み合わせて用いることが好ましい。
【0050】本発明は、貨物用油タンク、燃料用油タン
クだけでなく、たとえばスロップタンクのように油水が
混ざったタンクにも実施でき、貨物油または燃料油だけ
でなく液体、粉体または粒状の流動性を有する積載物に
対しても船外流出の防止に有効であり、特に、船外流出
させてはならない化学物質等の危険物の輸送にも膜31
の材質を選ぶことによって有効に実施することができ
る。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果a〜l
が達成される。
【0052】(a)船体の油タンクの内部には、1もし
くは複数の内部タンクが柔軟な膜によって油タンクの内
部形状に合わせて設けられており、内部タンクは袋状で
油密が保たれている。したがって、内部タンクに貨物油
が積載されると、内部タンクが油タンクの内部形状に沿
って密着し、油タンクを形成している船側、船底、隔壁
等の船体構造によって油の重量が支えられるため、内部
タンクには油の荷重による応力集中が生じない。
【0053】(b)また、波浪外力による船体のたわ
み、ねじれ、局部変形、環境温度による熱に対する船体
の膨張、収縮等による船体の変形に対しても膜が柔軟に
追従するので、内部タンクに生じる変形による応力は小
さく、海難事故により船体に大きな損傷、変形が生じな
い限り、本来、内部タンクは極薄い膜によって形成する
ことができる。
【0054】(c)座礁および衝突等により船側または
船底に損傷を受けて、油タンクに破口が生じた場合、海
水面より下に位置する油の重量は、破口から油タンク内
に入ろうとする水の圧力により支えられるが、海水面よ
り上に積載されている油の重量による圧力は、油タンク
の破口部分で支えを失った内部タンクの部分に作用して
応力を生じさせる。
【0055】実際的には、たとえば大形タンカでは貨物
油が満載されると、船体の喫水は深く、油タンクの大部
分は水面下に位置するため、事故時に前記喫水より上に
積載されている油によって生じる応力は比較的小さく、
このことが地表面上に設置されている油タンクとの違い
であり、本発明の膜構造タンクの有効性が高い理由であ
る。すなわち、油タンク内の油の位置すなわち油面は、
海水面からの高さが低く、したがって油の位置エネルギ
は低いので、船体が破壊されて内部タンクが変形すると
きに働く油の運動エネルギは、前記位置エネルギに対応
する低いものであるので、内部タンクの破壊の危険性も
低いものとなる。
【0056】柔軟性を有する膜は、曲げ剛性をもたず、
力学的に圧縮力や曲げモーメントが膜面に生じることが
ないので、前記喫水より上に積載されている油によって
生じる引張力およびせん断力に耐え得る材質および膜厚
さに依存した膜強度で内部タンクを形成すればよく、こ
のことは容易に実現可能である。
【0057】(d)さらに安全性を高めるために、衝突
(他船による被衝突も含む)、岩礁への座礁によって油
タンクが破損して船首、岩礁等の外部からの物体によっ
て内部タンクに直接力が働いたときに内部タンクが損傷
しないようにするため、内部タンクの支持手段の支持強
度は、内部タンクの素材の引張強度よりも小さく設定さ
れている。したがって内部タンクに前記の局部的な外力
が作用しても、内部タンクの許容応力を越える支持反力
が生じないので、過大な応力を生じることなく、内部タ
ンクは内包されている油とともに自由変形を起こして自
由に変位することができるので、内部タンクの損傷を防
ぐことができる。
【0058】(e)以上の作用は、船体が座礁して折
損、大破し、完全に船体が分断された場合においても有
効であり、内部タンクはその支持手段によって船体と一
体である油タンクから解放されて独立し、水中および水
面上で自由変形することによって外力を吸収し、波浪外
力にも抵抗することがないので、内部タンクに局部的な
応力集中が生じることを避けることができ、内部タンク
の損傷、破壊を防ぐことができる。
【0059】(f)さらに内部タンクの強度を大きくす
るために膜の外周がロープまたは網で補強された膜構造
としてもよく、特にケーブル(ワイヤ、強化繊維ケーブ
ルなど)を網状にしたもので膜面を構成すれば、膜の強
度を各部で、任意に変えることができ、かつ大きな耐力
を得ることができ、膜のみの構成と異なり、必ずしも内
部タンクの応力を均一にする必要がないので、自由に内
部タンク形状を選定することができる。
【0060】(g)さらに本発明によれば、保護層を用
いて内部タンクを保護し、特に事故時の衝撃力を、この
保護層で吸収させることもまた可能である。
【0061】一重船殻構造のタンカは油タンク内にフレ
ームが突出しており、特に船側板および船底板などの外
板を支える縦強度材であるロンジが多数配されているの
で、内部タンクを外板に直接密着させることが困難なの
で、ロンジ、トランス等の構造材と内部タンクとの間に
前記保護層を設けることによって、この保護層を内部タ
ンクを支える支持層としても利用することができる。
【0062】(h)さらには、油タンクと内部タンクと
の間に淡水もしくは海水などの流体を注入することによ
って内部タンクを支持することも可能であり、貨物油の
比重と、淡水または海水の比重の差による圧力差がバラ
ンスする高さまで注水することによって、内部タンクに
働く貨物油の水頭圧を減少させることができるので、船
体構造および保護層に作用する応力を軽減することがで
きる。
【0063】(i)原油タンカに本発明の油流出防止タ
ンクを用いれば、内部タンクによって原油が船体構造に
接することがないので船体の腐食が防止でき、船体の寿
命を延ばすことができる。
【0064】(j)内部タンク内には構造フレームが突
出していないので、従来のシングルハルのタンカのよう
に水平材の棚部にスラッジが堆積したりせず、タンク内
洗浄をするときには、容易に効率よく行うことができ
る。
【0065】(k)石油精製品を積載するタンカのよう
に貨物油タンク内面に特殊塗装がなされるものにあって
は、塗装のために船内での長期の施工期間が必要である
が、本発明の油流出防止タンクでは内部タンクが膜構造
であるので、予め外部で製作し、船内での膜の展開、取
付けをきわめて短い時間で施工することが可能であり、
タンカ建造工期の大幅な短縮を図ることができる。
【0066】(l)また、特殊塗装はその寿命によって
再塗装の必要があり、これを実施するには長期の運航休
止をしなければならないが、本発明では、その問題がな
く、また本発明の油流出防止タンク膜材料の寿命によっ
て内部タンクの取り替えが必要になったときでも、保護
層の材料強度が充分であれば、内部タンクすべてを取り
替えることなく保護層は再使用して膜材のみの取り替え
ですみ、したがって施工期間が短く経済性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の原油タンカ16の縦断面図
である。
【図2】図1に示される原油タンカ16の簡略化した平
面図である。
【図3】内部タンク25の断面図である。
【図4】内部タンク25の正面図である。
【図5】本発明の他の実施例の内部タンク46を保護層
45に支持するための構成を示す断面図である。
【図6】本発明のさらに他の実施例の内部タンク46を
保護層45に支持するための構成を示す断面図である。
【図7】図6の切断面線VII−VIIから見た断面図
である。
【図8】本発明の他の実施例の内部タンク46を保護層
45に支持するための構成を示す断面図である。
【図9】本発明のさらに他の実施例の内部タンク46を
船側外板19に支持するための構成を示す断面図であ
る。
【図10】先行技術の二重船殻タンカの簡略化した断面
図である。
【図11】先行技術の中間デッキタンカの構成を示す断
面図である。
【符号の説明】
16 原油タンカ 17 船体 24 油タンク 25,46 内部タンク 26,27 ハッチ 28 筒部 30 安全弁 32 網 33 縦索条 34 横索条 37 取付け用索条 40 ウインチ 45 保護層 63 支持手段 86 永久磁石片

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船体の油タンク内に、柔軟な膜によって
    構成された袋状で油密の1または複数の内部タンクが設
    けられており、 内部タンクが油タンクの内周面に支持手段によって、内
    部タンクの素材の引張強度よりも小さい支持強度で支持
    されることを特徴とする船舶用油流出防止タンク構造。
  2. 【請求項2】 支持手段は、内部タンクの内側から前記
    支持を行うことができる構造であることを特徴とする請
    求項1記載の船舶用油流出防止タンク構造。
  3. 【請求項3】 船体の油タンク内に、柔軟な膜によって
    構成された袋状で油密の1または複数の内部タンクが、
    船体から分離可能に設けられていることを特徴とする船
    舶用油流出防止タンク構造。
  4. 【請求項4】 内部タンクの外部を、網または索条で囲
    んで内部タンクが補強されていることを特徴とする請求
    項1または3記載の船舶用油流出防止タンク構造。
  5. 【請求項5】 油タンクの内周面に、内部タンクの外周
    面を保護する保護層が設けられ、 この保護層または油タンクに、支持手段によって内部タ
    ンクが支持されることを特徴とする請求項1記載の船舶
    用油流出防止タンク構造。
  6. 【請求項6】 油タンクの内周面と内部タンクの外周面
    との間に、流体を貯留可能とすることを特徴とする請求
    項1または3記載の船舶用油流出防止タンク構造。
  7. 【請求項7】 油タンクの内周面と保護層との間に流体
    を貯留可能とすることを特徴とする請求項5記載の船舶
    用油流出防止タンク構造。
  8. 【請求項8】 内部タンクの上部に、内部タンクの内圧
    上昇時に開く安全弁を設けることを特徴とする請求項1
    または3記載の船舶用油流出防止タンク構造。
  9. 【請求項9】 内部タンクに関連して設けられるハッチ
    および管路を、事故時の衝撃力によって、または制御手
    段によって船体と離脱可能な接続手段を介して接続する
    ことを特徴とする請求項1または3記載の船舶用油流出
    防止タンク構造。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の船舶用油流出防止タン
    ク構造を備える油輸送船。
  11. 【請求項11】 請求項3記載の船舶用油流出防止タン
    ク構造を備える油輸送船。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002205685A (ja) * 2001-01-12 2002-07-23 Shibata Ind Co Ltd 流動体貨物の船舶輸送方法
JP2012056619A (ja) * 2010-09-13 2012-03-22 Nakagawa Sangyo Kk 搬送材およびその製造方法
KR101220007B1 (ko) * 2007-06-07 2013-01-09 현대중공업 주식회사 소지 및 도장작업이 용이한 컨테이너 운반선 화물창의 보강부재 설치구조
KR101280487B1 (ko) * 2011-04-15 2013-07-01 삼성중공업 주식회사 선박용 밸러스트 탱크
ES2645244A1 (es) * 2016-06-02 2017-12-04 Universitat Politécnica de Catalunya Sistema de almacenamiento de material de petróleo y/o productos derivados del petróleo y petrolero provisto con dicho sistema

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