JP3226734U - 救助兼避難用ボート - Google Patents

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Abstract

【課題】船体や船底に穴や亀裂が発生し浸水してきても、ポリタンクの持つ浮力によって沈没を防止できるボートを提供する。【解決手段】ボートは、船体の左右側面全体と船首部、船尾部に隔壁2によって区画分けされた浮力体格納用ロッカー3を設け、各ロッカーには、掛け金などの閉鎖装置を付けたハッチ蓋を設け、衝撃によって浮力体4が外に飛び出さない構造にする。浮力体として、市販の20リットル用の水用或いは灯油用のポリタンクをしっかりとキャップをした状態で数多く格納する。【選択図】図1

Description

本考案は、洪水などの水害発生時、消防署或いは自衛隊等による本格的救助活動の前に、地区住民等によって、初期救助、避難活動を迅速、且つ安全に行うためのガラス繊維強化プラスチック製のボートであって、水用或いは灯油用のポリタンクを浮力体として、そのポリタンクの大きさに相応した船内ロッカーに格納することによって、大型船外板の二重構造と同じような効果をもたらし、船体に穴や亀裂が生じ浸水が始まっても、予備の浮力体のポリタンクがボート全体の浮力の減少を軽減し、沈没などにつながりにくくする安全性の高い構造を有するボートに関する。
近年頻発する台風、大雨などによる河川の氾濫や洪水などで、逃げ遅れ、自宅などに取り残されて、消防や自衛隊に救助されるといった光景を、報道などでよく目にするようになった。
今後、このように大きな水害が頻発するようになると想定される中、現在のように、消防署や自衛隊の救出を待っているだけでは、益々、多くの人的被害を出してしまうのは必至と思われる。
そこで、それぞれの自治体や地区の住民が自助共助の備えとして、ハザードマップなどを参考に地区の避難倉庫などの要所に救助兼避難用のボートを用意しておき、いざ洪水や冠水などで水上での救助や避難が必要な場合は、このボートを使い地区の住人たちで、迅速な救助や避難を行えるようにすべき状況である。
しかし、道路等が冠水した場合、その水面下には多くの浮遊物や構造物があることが想定されるが、従来の救助や避難用によく使われるボートはゴムボートや船底部がガラス繊維強化プラスチック製で周囲にゴムチューブを取り付けたボートが多い。しかし水中に浮遊する流木や堅い構造物などにボートが強く接触すると船体や周囲のチューブに穴が開き、浸水し、著しく浮力を失った場合は、要救助者を乗せたまま沈没という二次災害が起きる恐れがある。
また、救助及び避難用のボートは、クレーン車などの重機を使わなくても、数人の力で移動できる可搬性の良いものでなければならないとともに、素人の人でも容易に扱え、万が一、船に損傷が生じても、沈没しにくいなどの安全性能を有していなければならない。
そこで、本考案のボートは、船体の左右内舷全体と船首部バウデッキ下及び船尾内舷部に隔壁によって区画分けされた浮力体を格納するためのロッカーを設け、その各ロッカーには、掛け金などのしっかりとした閉鎖装置を付けたハッチ蓋を設け、少々の衝撃では中の浮力体が外に飛び出さない構造とする。浮力体としては、市販の20リットル用の水用或いは灯油用のポリタンクをしっかりとキャップ閉めた状態で14個格納できるようにする。それによって、ポリタンクの総容積分の280リットル(280KG)からポリタンクの自重分約14kgを差し引いた、約266kgの予備の浮力を確保することができ、また、それからを想定されるボートの艇体重量80kgを差し引いても約3名分程度の浮力が確保することができる。
そのことによって、救助や避難中、水面下の漂流物や構造物、突起物などとの接触によって船体に穴が開き浸水した場合でも、船体の周囲に格納されたポリタンクの浮力によって、ボートを沈没に至らしめないことが期待できる。
特開平06−024378 特開平07−033073 特開2017−136873
解決しようとする問題点は、洪水や冠水時の救助や避難にはゴムボートや船底部がガラス繊維強化プラスチックであって周囲にゴムチューブを取り付けたインフレータブルボートがよく使われるが、漂流物や堅い構造物に接触することによって船体やチューブに穴や裂け目が発生して浸水することによって大きく浮力が失われ、ひいては沈没の恐れがある。
また、アルミ合金で作られたボートも軽量化のため船体に使われているアルミ板もそれほど厚い板では作られていないため、金属やコンクリートなどの構造物などに強くぶつかると船体に穴や亀裂が入ってしまう恐れがあり、そこから浸水し、浮力を失い、やはり、沈没といった二次災害を起こす危険性をはらんでいる。
本考案のボートは、全長を3.33メートル以下とし、出力が1.5KW以下のエンジンまたはモーターであれば、小型船舶の免許を持たない人でも操船することが許可されている長さに抑え、併せてオール及びパドルなどでも漕げるようにすることによって、扱う人間が免許や資格などの制限を受けないようにする。
本考案のボートは、船体をガラス繊維強化プラスチックで成型され、船体に穴や亀裂などの損傷が発生した場合を想定し、浮力体を格納するため隔壁によって仕切られそれぞれ独立させたロッカーを船側部内舷全体と船首バウデッキ下及び後部の船外機取り付け位置を除いたトランサム内側に装備した構造とする。ロッカーの数は14カ所とし、各ロッカーのサイズは、内側寸法として、市販の20リットル容量の水用または灯油用のポリタンクが格納できるよう長さ450mm以上、深さ450mm以上、奥行き270mm以上で製作設置する。
そして、船首部と左右側面部においては、掛け金などの閉鎖装置をつけたハッチ蓋を船内側側面に取り付け、浮力体を簡便に出し入れできるようにする。また、最後部のロッカーについても同じく掛け金などのしっかりとした閉鎖装置を付けたハッチ蓋を上面に設け、もしロッカー内に水が浸入しポリタンクを浮力によって押し上げても、その圧力程度では開かない構造とする。
そのような構造に製作されたボートの各ロッカー内には、浸水時の予備浮力体として市販の20リットル容量の水用または灯油用のポリタンクを空で、尚且つ、しっかりとキャップで密閉された状態でそれぞれのロッカーに合計14個格納しておく。
ボート本体の陸上移動の際は、ロッカー内部のポリタンクを一時すべて船外に出し、なるべく軽い状態で移動し、水に浮かべてから再度、搭載することによって、陸上での可搬性をよくする。
本考案の救助及び避難用ボートは、20リットル容量の水用或いは灯油用の市販のポリタンクのサイズに相応するロッカー14カ所を船内に有し、そのロッカー内には、それぞれに、空であってキャップで密閉された20リットル容量の水用或いは灯油用のポリタンクを格納しておく。
そして、台風、大雨などによる洪水や道路の冠水時などには、消防や自衛隊による本格的な救助活動の前に、このボートを使い地区の住人たちによって、迅速な救助や避難が行えるようにする。
その際、一番大事なのが「安全性」であるが、通常水のない陸上部には、海や川の中とは違い、金属でできた物やコンクリートの構築物など、堅くて船が強く接触すれば船体に穴を開けてしまうようなものが数多く存在する。また、それらが濁った水の中にあれば、見つけることも困難なため、接触しないようにボートをコントロールすることも難しく、海や川などに比べ、船底、船体損傷の可能性は非常に大きくなる。
本考案のボートは、そのような接触によって船底、船体に穴が開いたり、亀裂が入ってしまい、浸水して、通常のボートであれば沈没の恐れが発生した場合でも、ロッカーに格納していた14個の空のポリタンクが船内のロッカー内で浮き上がりボートを押し上げる浮力として働くことによってボートを沈没から守ることができる。この構造は、大型船の外板の二重構造のような効力が得られる。
また、ロッカーに格納されているポリタンクは、水の中にいる要救助者にボートが直接、近づけない場合、ポリタンクに少量の水を入れ適当な重さにして、取手部分にロープを結んだ上で、要救助者に向けて投げ、つかまらせた上で引き寄せることによって救助することができる。通常の船舶が安全備品として積んでいる救命浮環と同様の使い方ができる。
また、救助及び避難時にボートに搭載していたポリタンクは、避難所などで、水や燃料の運搬や貯水、貯油の容器として使用できる。
図1は、本考案のボートに20リットル容量の市販のポリタンクを14個搭載した際の側面図 図2は、本考案のボートに20リットル容量の市販のポリタンクを14個搭載した際の平面図 図3は、本考案のボートに20リットル容量の市販のポリタンクを14個搭載した際の正面図 図4は、本考案のボートに20リットル容量の市販のポリタンクを14搭載した際の後面図 図5は、本考案のボートの最後部の断面から、船首方向を見た時のボート内側の立体図
本考案のボートは、艇体本体をガラス繊維強化プラスチックで成型され、全長を3.33m以内とし、法律上、1.5KW未満の動力であれば、使用者が免許や資格の制限を受けないで扱える長さにする。また、船体本体の幅は、ボートの長さと定員を勘案して、1.40mから1.50m程度が望ましい。本考案の実施形態としては、図2で示したように全長3.3m、全幅1.5mとする。
ボート内に予備浮力として20リットル容量の水用または灯油用ポリタンク14個を格納用ロッカーに格納しておくことによって、280リットル分(約280KG分)からポリタンクの自重分の約14kgを差し引いた266kg分の予備浮力を得たこととなる。
その格納用ロッカーは、ガラス繊維強化プラスチックで成型され、図2−3に示したようにボートの内舷側に、ほぼ全周にわたって配置され、そのロッカーは、図1−2に示すように隔壁でそれぞれに区切られた上、船体と完全固着された一体構造にする。そして各ロッカーは、図5−9に示したようにロッカー側面、及び図5−10に示したロッカー上部に閉鎖金具で固定できるハッチ蓋を設けて、内部のものが衝撃や浮力によってロッカー外部に飛び出さない構造にする。
各ロッカーの区画サイズは、市販品でよく使われているポリエチレン製の水用ポリタンク(長さ約365mm、厚さ約230mm、高さ約340mm)またはポリエチレン製の灯油用ポリタンク(長さ約350mm、厚さ約190mm、高さ約425mm)などに相応して格納できるよう、最低の内側寸法として長さ450mm以上、深さ450mm以上、奥行き270mm以上で区画する。本考案の実施形態としては、図1、図2で示す寸法で配置する。
搭載するポリタンクの設置位置や方向、設置方法は、図1及び図2に示す通り各ロッカー内に一個ずつ設置していくが、特に固縛など固定をせず、外部から衝撃があった際でも、内部で動くことによって衝撃を緩和できるようにする。
1 ボート本体
2 各ロッカーを仕切る隔壁
3 各ロッカー部
4 格納されたポリタンク
5 船底兼乗船者座席
6 船底長さ方向補強部材の船底ロンジ
7 船底幅方向補強部材の船底フレーム
8 船外機取り付け用マウント
9 ロッカー用横開けハッチ蓋
10 ロッカー用上開けハッチ蓋

Claims (1)

  1. 水害時などにおいて水上で救助及び避難に使われることを主目的としたガラス繊維強化プラスチックで作られたボートであって水中水上の浮遊物や構築物などに強く接触することによって船底や船体に穴や亀裂を生じ浸水してきた場合でも、ボート内舷側のほぼ全周に設けられた浮力体格納用ロッカーに中に納められた多数のポリタンクの浮力によって沈没に至らしめないことを目的とした構造を有するボート。
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