JPH07156533A - 感温変色模様絵付用転写材と感温変色模様付き成形品の製造方法 - Google Patents

感温変色模様絵付用転写材と感温変色模様付き成形品の製造方法

Info

Publication number
JPH07156533A
JPH07156533A JP6138120A JP13812094A JPH07156533A JP H07156533 A JPH07156533 A JP H07156533A JP 6138120 A JP6138120 A JP 6138120A JP 13812094 A JP13812094 A JP 13812094A JP H07156533 A JPH07156533 A JP H07156533A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
sensitive
pattern
sensitive color
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6138120A
Other languages
English (en)
Inventor
Fujio Mori
富士男 森
Tsuneyuki Yamanaka
常行 山中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissha Printing Co Ltd
Original Assignee
Nissha Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissha Printing Co Ltd filed Critical Nissha Printing Co Ltd
Priority to JP6138120A priority Critical patent/JPH07156533A/ja
Publication of JPH07156533A publication Critical patent/JPH07156533A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 成形品の意匠性に富み、製造コストの安い感
温変色模様付き成形品を得ることのできる感温変色模様
絵付用転写材と感温変色模様付き成形品の製造方法を提
供する。 【構成】 基体シート1上に、少なくとも剥離層2と感
温変色模様層3とを積層してなる転写層が形成されてい
る感温変色模様絵付用転写材7を用い、その基体シート
1と反対側を成形品8の表面に重ね合わせ、基体シート
1側より加熱加圧して成形品8に接着させた後、成形品
8から基体シート1を剥離することにより感温変色模様
付き成形品を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、温度変化によって模様
の色が変化する感温変色模様層が設けられた感温変色模
様絵付用転写材と、それを使用して熱転写絵付法または
成形同時絵付法により成形品表面に感温変色模様層を設
ける感温変色模様付き成形品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、表面に可逆性または不可逆性
の感温変色模様層が設けられ、温度変化によって模様の
色が変化するという感温変色模様付き成形品が製品化さ
れており、たとえば、マグカップ、湯飲み茶碗などのコ
ップ類や洗面器、風呂用玩具などの雑貨類、あるいはス
キー用品などとして用いられている。これらの感温変色
模様付き成形品は、感温変色性のインキを用い成形品表
面にパターンを直接印刷して製造されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、成形品表面に
感温変色模様を設けたことによる機能、装飾の向上より
も次のようなデメリットの方が大きいため、製品化され
ていても、なかなか消費が伸びていないのが実情であ
る。
【0004】すなわち、直接印刷では凹曲面や起伏の大
きい凹凸面、多面体形状の成形品の複数の面などへの印
刷が難しいため、感温変色模様付き成形品の形状が制約
されて意匠性に乏しい。
【0005】また、感温変色模様が2色以上のパターン
である場合、直接印刷では1色ずつ形成しなければなら
ないので、量産性が悪く、製造コストが高くなる。
【0006】したがって、本発明は、上記の問題点を解
決し、成形品の意匠性に富み、製造コストの安い感温変
色模様付き成形品を得ることのできる感温変色模様絵付
用転写材と感温変色模様付き成形品の製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の感温変色模様絵付用転写材は、基体シー
ト上に、少なくとも剥離層と感温変色模様層とを積層し
てなる転写層が形成されているように構成した。
【0008】上記構成において、感温変色模様層が、樹
脂バインダー中に感温変色材を2種類以上含有させたも
のでもよい。
【0009】また、感温変色模様層が、樹脂バインダー
中に感温変色材と非変色性染顔料とを含有させたもので
もよい。
【0010】また、転写層が、感温変色模様層を2層以
上積層させたものでもよい。
【0011】さらに、転写層が、非感温変色模様層、金
属蒸着層、接着層のうち少なくとも1層を積層してなる
ものでもよい。
【0012】また、本発明の感温変色模様付き成形品の
製造方法は、上記の感温変色模様絵付用転写材の基体シ
ートと反対側を成形品の表面に重ね合わせ、基体シート
側より加熱加圧して感温変色模様絵付用転写材を成形品
に接着させた後、成形品から感温変色模様絵付用転写材
の基体シートを剥離することにより感温変色模様付き成
形品を得るように構成した。
【0013】また、本発明の感温変色模様付き成形品の
製造方法は、上記の感温変色模様絵付用転写材を基体シ
ート側がキャビティ面に接するように一対の射出成形用
金型間に載置し、型閉め後にキャビティ内に成形用樹脂
を射出して成形と同時に絵付を行い、冷却固化した後、
型開きして成形品から感温変色模様絵付用転写材の基体
シートを剥離することにより感温変色模様付き成形品を
得るように構成した。
【0014】以下、本発明の感温変色模様絵付用転写材
と感温変色模様付き成形品の製造方法を図を用いてさら
に詳しく説明する。
【0015】図1は本発明に係る感温変色模様絵付用転
写材の一実施例を示す断面図、図2および図3は本発明
に係る感温変色模様絵付用転写材の他の実施例を示す断
面図、図4は本発明に係る感温変色模様付き成形品の製
造方法の一実施例を示す断面図、図5は図4の製造方法
で得られた感温変色模様付き成形品を示す断面図、図6
は本発明に係る感温変色模様付き成形品の製造方法の他
の実施例を示す断面図、図7は図6の製造方法で得られ
た感温変色模様付き成形品を示す断面図である。
【0016】1は基体シート、2は剥離層、3は感温変
色模様層、31は第一感温変色模様層、32は第二感温
変色模様層、4は金属蒸着層、5は非感温変色模様層、
6は接着層、7は感温変色模様絵付用転写材、8は成形
品、9は加熱ゴムローラ、10は射出成形用金型、11
は樹脂射出孔をそれぞれ示す。
【0017】まず、本発明の感温変色模様絵付用転写材
について説明する(図1参照)。
【0018】基体シート1は、少なくとも剥離層2と感
温変色模様層3とを支持し、感温変色模様絵付用転写材
7を成形品に接着させた後には成形品8表面より剥離除
去されるものである。基体シート1の材質としては、厚
さ12〜100μmのポリエチレンテレフタレート樹脂、ポ
リプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリカーボネー
ト樹脂、ポリエステル樹脂などの樹脂フィルムや合成
紙、パルプ紙などの紙類、あるいはこれらの複合フィル
ムなどを使用する。また、基体シート1に剥離性を付与
するために、離型層を基体シート1上に全面的に形成し
てもよい。
【0019】剥離層2は、基体シート1上に全面的また
は部分的に形成する。また、離型層があるときは、離型
層上に剥離層2を形成する。剥離層2は、転写後または
後述する成形同時転写後に、基体シート1と分離して転
写層の最上層となる層である。剥離層2の材質として
は、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹
脂、ポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、セル
ロース系樹脂、ゴム系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂など
のほか、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体系樹脂、エチレ
ン酢酸ビニル共重合体系樹脂などのコポリマーを用いる
とよい。なお、感温変色模様層3中に後述するマイクロ
カプセル型の感温変色材を含有させた場合は、マイクロ
カプセルがアルコール系の溶剤に対し耐性が弱いこと、
耐光性が劣ること、耐擦傷性が弱いことなどの問題があ
る。したがって、剥離層2中に、耐アルコール性を向上
させるためにポリ塩化ビニル系の樹脂を、耐光性を向上
させるために紫外線吸収剤を、耐擦傷性を向上させるた
めにワックスをそれぞれ添加しておくか、これらの機能
をもった層を、剥離層2と感温変色模様層3の間に設け
るとよい。また、耐アルコール性、耐光性、耐擦傷性の
いずれにも優れた剥離層2として、シアノアクリレート
系の紫外線硬化型樹脂からなるものを使用し、紫外線照
射により硬化させてもよい。剥離層2の形成方法として
は、グラビア印刷、スクリーン印刷などの通常の印刷法
のほかグラビアコート、ロールコートなどのコート法が
ある。
【0020】感温変色模様層3は、温度変化によって模
様の色が変化する層であり、部分的または全面に設けら
れる。感温変色模様層3の材質としては、樹脂バインダ
ー中に可逆性や不可逆性の感温変色材を含有させたもの
を使用する。
【0021】樹脂バインダーとしては、アクリル系樹
脂、エポキシ系樹脂、塩素化ポリプロピレン系樹脂、ポ
リスチレン系樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体樹
脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン
系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、塩化ゴム系樹
脂、塩素化ポリエチレン系樹脂などを使用する。
【0022】可逆性の感温変色材としては、たとえば、
電子供与性化合物と電子受容性化合物との2成分がマイ
クロカプセル化されたもので、電子供与性化合物と電子
受容性化合物とが互いに作用し合っている結晶状態では
有色であり、これを加熱すると電子受容性化合物が溶解
して互いの電子の授受がなくなって無色になるものがあ
る。また、コレステリック液晶またはネマチック液晶を
マイクロカプセル化したもの、あるいは、ヨウ化水銀、
コバルト、ニッケル錯体などの無機系金属錯塩などがあ
る。また、不可逆性の感温変色材としては、たとえば、
電子供与性化合物と電子受容性化合物との2成分がマイ
クロカプセル化されたもので、電子供与性化合物と電子
受容性化合物とが互いに作用し合っている結晶状態では
無色であり、これを加熱すると電子供与性化合物と電子
受容性化合物とが溶解し、化学反応を起こして結合して
発色し、冷却してもそのままの状態を保つものがある。
【0023】感温変色模様層3の形成方法としては、グ
ラビア印刷、スクリーン印刷などの通常の印刷法のほか
グラビアコート、ロールコートなどのコート法がある。
なお、マイクロカプセルはアルコール系の溶剤に対し耐
性が弱いので、マイクロカプセル型の感温変色材を含有
する感温変色模様層3の形成には無溶剤または無極性溶
剤のものを使用したほうが好ましい。
【0024】また、感温変色模様層3,31,32を2
層以上積層すれば、多様な表現も可能である(図2参
照)。つまり、感温変色材によって発色可能な色の種類
は一般の非変色性染顔料に比べて極めて少ないので、異
なる色変化をする感温変色模様層3を2層以上積層する
ことにより発色可能な色の種類を増やすことができる。
さらに、積層された感温変色模様層3の変色温度が異な
っていれば、色変化が2回以上起こるようにすることが
できる。なお、積層された感温変色模様層の位置関係に
は、一部分が重なる場合、完全に一致して重なる場合な
どがある。
【0025】また、感温変色模様層3中に感温変色材を
2種類以上含有させれば、感温変色模様層3を2層以上
積層する場合の効果が1層で得られ、印刷工程が簡単に
なる。さらに、感温変色材のひとつが常温で無色であっ
ても、同じ感温変色模様層3中の他の感温変色材の色に
より感温変色模様パターンを確認できるので、次に印刷
する模様との見当合わせができる。
【0026】また、感温変色模様層3の耐光性を向上さ
せるために光安定剤を添加しておくのが好ましい。光安
定剤の種類としては、ベンゾトリアゾール、ベンゾフェ
ノンなどの紫外線吸収剤、フェノール、アイオノール、
チオエーテルなどの酸化防止剤などの他、不活性化剤、
分解安定剤、ラジカル捕捉剤などがある。
【0027】さらに、剥離層2、感温変色模様層3以外
の層を転写層として積層させてもよい(図3参照)。た
とえば、金属光沢模様を設けるために、金属薄膜層4を
全面または部分的に形成することができる。
【0028】また、温度変化によって模様の色が変化し
ない模様を設けるために、非感温変色模様層5を形成す
ることができる。非感温変色模様層5の材質としては、
樹脂バインダー中に非変色性染顔料を含有させたものを
使用する。樹脂バインダーとしては、感温変色模様層3
と同様の樹脂を使用することができる。非感温変色模様
層5の形成方法としては、グラビア印刷、スクリーン印
刷などの通常の印刷法のほかグラビアコート、ロールコ
ートなどのコート法がある。また、非感温変色模様層5
と感温変色模様層との位置関係には、全く重ならない場
合、一部分が重なる場合、完全に一致して重なる場合な
どがある。なお、前記したように残留溶剤が感温変色模
様層3の機能を低下させることがあるので、感温変色模
様層3に隣接する接着層6の形成には無溶剤または無極
性溶剤のものを使用したほうが好ましい。
【0029】また、感温変色模様層3を通して見るよう
に非感温変色模様層5を積層すれば、感温変色材によっ
て発色可能な色の種類が少ないという欠点を補い、感温
変色模様と非感温変色模様の重複部分で発色可能な色の
種類を増やすことができる。また、非感温変色模様層5
が有色透明ならば、非感温変色模様層5を通して感温変
色模様層3を見るように積層することにより発色可能な
色の種類を増やすこともできる。
【0030】また、感温変色模様層3中に感温変色材と
ともに非変色性染顔料を含有すれば、感温変色模様層3
と非感温変色模様層5とを積層する場合の効果が1層で
得られ、印刷工程が簡単になる。さらに、感温変色材の
すべてが常温で無色であっても、同じ感温変色模様層3
中の他の非変色性染顔料の色により感温変色模様パター
ンを確認できるので、次に印刷する模様との見当合わせ
ができる。
【0031】なお、非変色性染顔料は特に限定されない
が、明るい色を出すためには蛍光色のものを選定するの
が好ましい。あるいは、添加剤として蛍光増白剤を加え
る方法もある。
【0032】また、感温変色模様層3や非感温変色模様
層5が接着性を持たない場合、あるいは金属薄膜層4を
形成する場合には、接着層6を設けるとよい。接着層6
の形成方法としては、グラビア印刷、スクリーン印刷な
どの通常の印刷法のほかグラビアコート、ロールコート
などのコート法がある。なお、前記したように残留溶剤
が感温変色模様層3の機能を低下させることがあるの
で、感温変色模様層3に隣接する接着層6の形成には無
溶剤または無極性溶剤のものを使用したほうが好まし
い。
【0033】次に、感温変色模様絵付用転写材7を用い
た感温変色模様付き成形品の製造方法について説明す
る。
【0034】まず、前記した感温変色模様絵付用転写材
7の基体シート1と反対側を成形品8の表面に重ね合わ
せる。次に、基体シート1側より加熱加圧して成形品8
に感温変色模様絵付用転写材7を接着させる。続いて、
成形品8から基体シート1を剥離して感温変色模様付き
成形品を得る(図4および図5参照)。
【0035】成形品8の材質としては、樹脂、陶磁器、
ガラス、金属、木材などが用いられる。樹脂としては、
ポリメチルメタクリレート系樹脂、アクリロニトリルス
チレン共重合体系樹脂、アクリロニトリルブタジエンス
チレン共重合体系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリスチレ
ン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂などの汎用樹脂を用い
ることができる。また、ポリフェニレンオキシド・ポリ
スチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリカーボ
ネート変性ポリフェニレンエーテル樹脂、超高分子量ポ
リエチレン樹脂などの汎用エンジニアリング樹脂を用い
ることができる。また、ポリスルホン樹脂、ポリフェニ
レンオキシド系樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリイ
ミド樹脂、液晶ポリエステル樹脂などのスーパーエンジ
ニアリング樹脂を用いることができる。また、ガラス繊
維や無機フィラーなどの補強材を添加した複合樹脂を用
いることができる。成形品8の形状は、たとえば、凹曲
面のような直接印刷法では印刷できない表面を有する形
状のものや、多面体形状をしているもの、印刷可能な平
らな面を有する形状のものなどがある。加熱加圧は、18
0〜250℃に熱せられた加熱ゴムローラ9や加熱シリコン
パッドにより数秒間行なうとよい。
【0036】また、成形品8の材質が樹脂の場合、以下
のようにして成形と同時に感温変色模様層3を成形品8
表面に転写してもよい。
【0037】すなわち、前記した感温変色模様絵付用転
写材7を基体シート1側がキャビティ面に接するように
一対の射出成形用金型10間に載置する。型閉め後にキ
ャビティ内に溶融樹脂を射出して成形と同時に絵付を行
う。冷却固化した後に型開きし、成形品8から基体シー
ト1を剥離して感温変色模様付き成形品を得る(図6お
よび図7参照)。
【0038】一対の射出成形用金型10は、型閉めされ
ることによって成形品形状のキャビティを形成するもの
であり、一方の射出成形用金型10には成形用樹脂が射
出される樹脂射出孔11が形成されている。
【0039】本発明によって得られる感温変色模様付き
成形品は、前記したマグカップ、湯飲み茶碗などのコッ
プ類や洗面器、風呂用玩具などの雑貨類、あるいはスキ
ー用品などのほか、たとえば誘導加熱を利用した調理用
電化製品や食品調理用容器に設ければ好適である。
【0040】誘導加熱を利用した調理用電化製品は、炎
などによって製品が熱を発生するのではなく、調理され
る料理とその容器自身が誘導加熱によって熱を発生させ
るため、火災やそれに伴う火傷の心配がないことが商品
特性である。しかし、この調理用電化製品は、自らは熱
を発生させなくとも被誘導加熱物から発生した熱が伝導
してくるので、調理直後の数分間はかなりの熱を持って
いて、うっかり手を乗せたりすれば火傷をする危険性が
ある。そこで、調理用電化製品に可逆性の感温変色模様
を設けることにより、被誘導加熱物を載置する接触面の
温度を示し、調理用電化製品が熱いのかそうでないのか
を見分けることができる。
【0041】また、食品調理用容器は、その中に御飯や
その他の食品を入れて電子レンジなどで調理するための
容器であり、これに感温変色模様を設けることにより、
食品が適正な温度で調理されて、食べ頃の温度になって
いるかどうかを即時確認することができる。
【0042】
【作用】本発明の感温変色模様絵付用転写材と感温変色
模様付き成形品の製造方法は、以上のような構成からな
るので、次のような作用が得られる。
【0043】すなわち、本発明の感温変色模様絵付用転
写材を用いて成形品表面に転写を行うと、熱圧によって
基体シート上に形成された感温変色模様層は、その接着
性の樹脂バインダーが軟化して成形品表面の形状に沿っ
て接着するか、あるいは感温変色模様絵付用転写材に接
着層が形成されている場合には、接着層によって成形品
表面にその形状に沿って接着される。
【0044】
【実施例】
実施例1 厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを基
体シートとし、その上に厚さ0.5μmのシリコン樹脂を
グラビアコートして離型処理を施した。次に、この離型
処理面に下記組成1のインキを用いてグラビア印刷にて
剥離層を全面形成した。次に、剥離層上に下記組成2の
インキと下記組成3のインキを用いてスクリーン印刷に
て変色温度の異なる2色パターンの感温変色模様層を部
分的に形成した。次いで、感温変色模様層上にアルミニ
ウムを0.1μmの厚さに部分蒸着して金属蒸着層を部分
的に形成した。最後に、感温変色模様層および金属蒸着
層上に下記組成4のインキを用いてスクリーン印刷にて
接着層を形成して感温変色模様絵付用転写材とした。
【0045】 組成1 バインダー 三菱レイヨン株式会社製 BR-80 25重量部 (アクリル樹脂) 希釈溶剤 トルエン 65重量部 添加剤 昭和高分子株式会社製 K-2 5重量部 (塩化ビニル樹脂) 添加剤 ポリエチレン系ワックス 0.5重量部 添加剤 紫外線吸収剤 4.5重量部
【0046】 組成2 バインダー セイコーアドバンス株式会社製 PPインキメシ゛ウム 50重量部 (塩素化ポリプロピレン樹脂) 感温変色材 大日精化工業株式会社製 PR-60 40重量部 (60℃まで加熱すると赤色から黒紫色に可逆性変色) 希釈溶剤 ソルベッソ100 10重量部
【0047】 組成3 バインダー セイコーアドバンス株式会社製 PPインキメシ゛ウム 50重量部 (塩素化ポリプロピレン樹脂) 感温変色材 スリーテックデービス株式会社製 KTM-40 40重量部 (40℃まで加熱するとヒ゜ンク色から無色に可逆性変色) 希釈溶剤 ソルベッソ100 10重量部
【0048】 組成4 バインダー 東洋紡株式会社製 ハ゛イロン200 30重量部 (ポリエステル樹脂) 希釈溶剤 ソルベッソ100 70重量部
【0049】この感温変色模様絵付用転写材を、調理用
電化製品の誘導加熱プレート上に接着層側を下にして載
置した後、感温変色模様絵付用転写材の基体シート側よ
り230℃に熱せられた加熱ゴムローラにて2秒間押圧
し、基体シートを剥離したところ、図8のような感温変
色模様12を誘導加熱プレート表面に有する調理用電化
製品13が得られた。
【0050】この誘導加熱プレートの模様は、常温では
ピンク色と赤色の2つの模様が並列に設けられており、
40℃まで加熱すると赤色の模様のみになり、60℃まで加
熱すると赤色の模様が黒紫色に変色する。
【0051】実施例2 厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを基
体シートとし、その上に厚さ0.5μmのシリコン樹脂を
グラビアコートして離型処理を施した。次に、この離型
処理面に下記組成5のインキを用いてグラビア印刷にて
剥離層を全面形成した。次に、剥離層上に下記組成6の
インキを用いてスクリーン印刷にて感温変色模様層を部
分的に形成した。次いで、剥離層および感温変色模様層
上に下記組成7のインキを用いてスクリーン印刷にて非
感温変色模様層を形成した。最後に、非感温変色模様層
上に下記組成8のインキを用いてスクリーン印刷にて接
着層を形成して感温変色模様絵付用転写材とした。
【0052】 組成5 バインダー 三菱レイヨン株式会社製 BR-80 25重量部 (アクリル樹脂) 希釈溶剤 トルエン 65重量部 添加剤 昭和高分子株式会社製 K-2 5重量部 (塩化ビニル樹脂) 添加剤 ポリエチレン系ワックス 0.5重量部 添加剤 紫外線吸収剤 4.5重量部
【0053】 組成6 バインダー セイコーアドバンス株式会社製 PPインキメシ゛ウム 50重量部 (塩素化ポリプロピレン樹脂) 感温変色材 スリーテックデービス株式会社製 KTM-40 40重量部 (40℃まで加熱するとヒ゜ンク色から無色に可逆性変色) 希釈溶剤 ソルベッソ100 10重量部
【0054】 組成7 ハ゛インタ゛ー+顔料 セイコーアドバンス株式会社製 PPインキ(黄) 90重量部 (塩素化ポリプロピレン樹脂+黄色顔料) 希釈溶剤 ソルベッソ100 10重量部
【0055】 組成8 バインダー セイコーアドバンス株式会社製 PPインキメシ゛ウム 90重量部 (塩素化ポリプロピレン樹脂) 希釈溶剤 ソルベッソ100 10重量部
【0056】この感温変色模様絵付用転写材を、射出成
形用金型の中に載置し、型締め後に溶融したポリプロピ
レン樹脂を射出して成形と同時に感温変色模様を成形品
表面に絵付を行い、冷却固化後、成形品を射出成形用金
型内より取り出し基体シートを剥離したところ、図9の
ような感温変色模様12を有する食品調理用容器14が
得られた。
【0057】この食品調理用容器の模様は、黄色の非感
温変色模様上に点々とピンク色の感温変色模様が設けら
れており、常温では2つの模様の重複部分が黄色の非感
温変色模様層をピンク色の感温変色模様層を通して見ら
れるのでオレンジ色であり、40℃まで加熱すると2つの
模様の重複部分が黄色の非感温変色模様層を無色の感温
変色模様層を通して見るので黄色に変色する。
【0058】実施例3 厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを基
体シートとし、その上に下記組成9のインキを用いてス
クリーン印刷にて剥離層を全面形成した。次に、剥離層
上に下記組成10のインキを用い、スクリーン印刷にて
変色温度および色の異なる2種類の感温変色材を含有す
る感温変色模様層を部分的に形成した。次いで、剥離層
および感温変色模様層上に下記組成11のインキを用い
てスクリーン印刷にて非感温変色模様層を形成した。最
後に、非感温変色模様層上に下記組成12のインキを用
いてスクリーン印刷にて接着層を形成して感温変色模様
絵付用転写材とした。
【0059】 組成9 バインダー 三菱レイヨン株式会社製 BR-50 25重量部 (アクリル樹脂) 希釈溶剤 ソルベッソ150 75重量部
【0060】 組成10 バインダー 大日本インキ株式会社製 TP-06 25重量部 (塩素化ポリプロピレン樹脂) 感温変色材A 株式会社記録素材総合研究所製 サーマルカラーOR-10 20重量部 (10℃まで加熱するとライトフ゛ルー色から無色に可逆性変色) 感温変色材B 株式会社記録素材総合研究所製 サーマルカラーOR-40 20重量部 (40℃まで加熱するとエメラルト゛ク゛リーン色から無色に可逆性変色) 希釈溶剤 ソルベッソ150 35重量部
【0061】 組成11 バインダー 大日本インキ株式会社製 TP-06 30重量部 (塩素化ポリプロピレン樹脂) 非変色性染顔料 一般染料 ライトイエロー色(蛍光) 30重量部 希釈溶剤 ソルベッソ150 40重量部
【0062】 組成12 バインダー 大日本インキ株式会社製 TP-06 25重量部 (塩素化ポリプロピレン樹脂) 希釈溶剤 ソルベッソ150 75重量部
【0063】この感温変色模様絵付用転写材を、ポリプ
ロピレン製コップ上に接着層側を下にして載置した後、
感温変色模様絵付用転写材の基体シート側より200℃に
熱せられたシリコンゴム製の転写パッドにて押圧し、基
体シートを剥離したところ、感温変色模様を表面に有す
るコップが得られた。
【0064】このコップの模様は、常温ではライトイエ
ロー色の非感温変色模様層がエメラルドグリーン色の感
温変色模様層を通して見られるので明るい緑色であり、
熱茶を注ぐと、ライトイエロー色の非感温変色模様層が
無色の感温変色模様層を通して見られるので、ライトイ
エロー色に変色する。また、冷茶を注ぐと、ライトイエ
ロー色の非感温変色模様層がライトブルー色とエメラル
ドグリーン色との混合色の感温変色模様層を通して見ら
れるので、マリンブルー色に変色する。
【0065】実施例4 厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを基
体シートとし、その上に下記組成13のインキを用いて
スクリーン印刷にて剥離層を全面形成した。次に、剥離
層上に下記組成14のインキを用いてスクリーン印刷に
て第一感温変色模様層を部分的に形成した。次いで、第
一感温変色模様層上に下記組成15のインキを用い、ス
クリーン印刷にて感温変色材と非変色性染顔料とを含有
する第二感温変色模様層を形成した。最後に、第二感温
変色模様層上に下記組成16のインキを用いてスクリー
ン印刷にて接着層を形成して感温変色模様絵付用転写材
とした。
【0066】 組成13 バインダー 三菱レイヨン株式会社製 BR-50 25重量部 (アクリル樹脂) 希釈溶剤 ソルベッソ150 75重量部
【0067】 組成14 バインダー 大日本インキ株式会社製 TP-06 25重量部 (塩素化ポリプロピレン樹脂) 感温変色材 株式会社記録素材総合研究所製 サーマルカラーOR-10 40重量部 (10℃まで加熱するとライトフ゛ルー色から無色に可逆性変色) 希釈溶剤 ソルベッソ150 35重量部
【0068】 組成15 バインダー 大日本インキ株式会社製 TP-06 30重量部 (塩素化ポリプロピレン樹脂) 感温変色材 株式会社記録素材総合研究所製 サーマルカラーOR-40 15重量部 (40℃まで加熱するとエメラルト゛ク゛リーン色から無色に可逆性変色) 非変色性染顔料 一般染料 ライトイエロー色(蛍光) 20重量部 希釈溶剤 ソルベッソ150 35重量部
【0069】 組成16 バインダー 大日本インキ株式会社製 TP-06 25重量部 (塩素化ポリプロピレン樹脂) 希釈溶剤 ソルベッソ150 75重量部
【0070】この感温変色模様絵付用転写材を、ポリプ
ロピレン製コップ上に接着層側を下にして載置した後、
感温変色模様絵付用転写材の基体シート側より200℃に
熱せられたシリコンゴム製の転写パッドにて押圧し、基
体シートを剥離したところ、感温変色模様を表面に有す
るコップが得られた。
【0071】このコップの模様は、常温ではライトイエ
ロー色とエメラルドグリーン色との混合色の第二感温変
色模様層が無色の第一感温変色模様層を通して見られる
ので明るい緑色であり、熱茶を注ぐと、ライトイエロー
色の第二感温変色模様層が無色の第一感温変色模様層を
通して見られるので、ライトイエロー色に変色する。ま
た、冷茶を注ぐと、ライトイエロー色とエメラルドグリ
ーン色との混合色の第二感温変色模様層がライトブルー
色の第一感温変色模様層を通して見られるので、マリン
ブルー色に変色する。
【0072】実施例5 厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを基
体シートとし、その上に下記組成17のインキを用いて
スクリーン印刷にて剥離層を全面形成した。次に、剥離
層上に下記組成18のインキを用い、スクリーン印刷に
て変色温度および色の異なる2種類の感温変色材と非変
色性染顔料とを含有する感温変色模様層を部分的に形成
した。次いで、感温変色模様層上に下記組成19のイン
キを用いてスクリーン印刷にて接着層を形成して感温変
色模様絵付用転写材とした。
【0073】 組成17 バインダー 三菱レイヨン株式会社製 BR-50 25重量部 (アクリル樹脂) 希釈溶剤 ソルベッソ150 75重量部
【0074】 組成18 バインダー 大日本インキ株式会社製 TP-06 25重量部 (塩素化ポリプロピレン樹脂) 感温変色材A 株式会社記録素材総合研究所製 サーマルカラーOR-10 20重量部 (40℃まで加熱するとライトフ゛ルー色から無色に可逆性変色) 感温変色材B 株式会社記録素材総合研究所製 サーマルカラーOR-40 10重量部 (40℃まで加熱するとエメラルト゛ク゛リーン色から無色に可逆性変色) 非変色性染顔料 一般染料 ライトイエロー色(蛍光) 10重量部 希釈溶剤 ソルベッソ150 35重量部
【0075】 組成19 バインダー 大日本インキ株式会社製 TP-06 25重量部 (塩素化ポリプロピレン樹脂) 希釈溶剤 ソルベッソ150 75重量部
【0076】この感温変色模様絵付用転写材を、ポリプ
ロピレン製コップ上に接着層側を下にして載置した後、
感温変色模様絵付用転写材の基体シート側より200℃に
熱せられたシリコンゴム製の転写パッドにて押圧し、基
体シートを剥離したところ、感温変色模様を表面に有す
るコップが得られた。
【0077】このコップの模様は、常温ではライトイエ
ロー色とエメラルドグリーン色との混合色となるので明
るい緑色であり、熱茶を注ぐとライトイエロー色のみに
変色し、冷茶を注ぐとライトイエロー色とエメラルドグ
リーン色とライトブルー色との混合色となるのでマリン
ブルー色に変色する。
【0078】実施例6 厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを基
体シートとし、その上に下記組成20のインキを用いて
スクリーン印刷にて剥離層を全面形成した。次に、剥離
層上に下記組成21のインキを用いてスクリーン印刷に
て第一感温変色模様層を部分的に形成した。次いで、第
一感温変色模様層上に下記組成22のインキを用いてス
クリーン印刷にて第二感温変色模様層を形成した。次
に、第二感温変色模様層上に下記組成23のインキを用
いてスクリーン印刷にて非感温変色模様層を形成した。
最後に、剥離層および非感温変色模様層上に下記組成2
4のインキを用いてスクリーン印刷にて接着層を形成し
て感温変色模様絵付用転写材とした。
【0079】 組成20 バインダー 三菱レイヨン株式会社製 BR-50 25重量部 (アクリル樹脂) 希釈溶剤 ソルベッソ150 75重量部
【0080】 組成21 バインダー 大日本インキ株式会社製 TP-06 25重量部 (塩素化ポリプロピレン樹脂) 感温変色材 株式会社記録素材総合研究所製 サーマルカラーOR-10 40重量部 (10℃まで加熱するとライトフ゛ルー色から無色に可逆性変色) 希釈溶剤 ソルベッソ150 35重量部
【0081】 組成22 バインダー 大日本インキ株式会社製 TP-06 30重量部 (塩素化ポリプロピレン樹脂) 感温変色材 株式会社記録素材総合研究所製 サーマルカラーOR-40 30重量部 (40℃まで加熱するとエメラルト゛ク゛リーン色から無色に可逆性変色) 希釈溶剤 ソルベッソ150 40重量部
【0082】 組成23 バインダー 大日本インキ株式会社製 TP-06 30重量部 (塩素化ポリプロピレン樹脂) 非変色性染顔料 一般染料 ライトイエロー色(蛍光) 30重量部 希釈溶剤 ソルベッソ150 40重量部
【0083】 組成24 バインダー 大日本インキ株式会社製 TP-06 25重量部 (塩素化ポリプロピレン樹脂) 希釈溶剤 ソルベッソ150 75重量部
【0084】この感温変色模様絵付用転写材を、ポリプ
ロピレン製コップ上に接着層側を下にして載置した後、
感温変色模様絵付用転写材の基体シート側より200℃に
熱せられたシリコンゴム製の転写パッドにて押圧し、基
体シートを剥離したところ、感温変色模様を表面に有す
るコップが得られた。
【0085】このコップの模様は、常温ではライトイエ
ロー色の非感温変色模様層がエメラルドグリーン色の第
二感温変色模様層および無色の第一感温変色模様層を通
して見られるので明るい緑色であり、熱茶を注ぐと、ラ
イトイエロー色の非感温変色模様層が無色の第二感温変
色模様層を無色および第一感温変色模様層を通して見ら
れるので、ライトイエロー色に変色する。また、冷茶を
注ぐと、ライトイエロー色の非感温変色模様層がエメラ
ルドグリーン色の第二感温変色模様層およびライトブル
ー色の第一感温変色模様層を通して見られるので、マリ
ンブルー色に変色する。
【0086】
【発明の効果】本発明の感温変色模様絵付用転写材と感
温変色模様付き成形品の製造方法は、以上のような構成
および作用からなるので、次のような効果が得られる。
【0087】すなわち、凹曲面や起伏の大きい凹凸面、
多面体形状の成形品の複数の面などへの感温変色模様層
の形成が容易なため、意匠性に富んだ各種形状の感温変
色模様付き成形品を得ることができる。
【0088】また、感温変色模様が2色以上のパターン
である場合、全ての色のパターンを一度の転写で量産性
良く成形品表面に形成することができるため、製造コス
トを安くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る感温変色模様絵付用転写材の一実
施例を示す断面図である。
【図2】本発明に係る感温変色模様絵付用転写材の他の
実施例を示す断面図である。
【図3】本発明に係る感温変色模様絵付用転写材の他の
実施例を示す断面図である。
【図4】本発明に係る感温変色模様付き成形品の製造方
法の一実施例を示す断面図である。
【図5】図4の製造方法で得られた感温変色模様付き成
形品を示す断面図である。
【図6】本発明に係る感温変色模様付き成形品の製造方
法の他の実施例を示す断面図である。
【図7】図6の製造方法で得られた感温変色模様付き成
形品を示す断面図である。
【図8】本発明に係る感温変色模様付き成形品の一実施
例を示す斜視図である。
【図9】本発明に係る感温変色模様付き成形品の他の実
施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 基体シート 2 剥離層 3 感温変色模様層 31 第一感温変色模様層 32 第二感温変色模様層 4 金属蒸着層 5 非感温変色模様層 6 接着層 7 感温変色模様絵付用転写材 8 成形品 9 加熱ゴムローラ 10 射出成形用金型 11 樹脂射出孔 12 感温変色模様 13 調理用電化製品 14 食品調理用容器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体シート上に、少なくとも剥離層と感
    温変色模様層とを積層してなる転写層が形成されている
    ことを特徴とする感温変色模様絵付用転写材。
  2. 【請求項2】 感温変色模様層が、樹脂バインダー中に
    感温変色材を2種類以上含有させたものである請求項1
    記載の感温変色模様絵付用転写材。
  3. 【請求項3】 感温変色模様層が、樹脂バインダー中に
    感温変色材と非変色性染顔料とを含有させたものである
    請求項1または請求項2のいずれかに記載の感温変色模
    様絵付用転写材。
  4. 【請求項4】 転写層が、感温変色模様層を2層以上積
    層させたものである請求項1〜請求項3のいずれかに記
    載の感温変色模様絵付用転写材。
  5. 【請求項5】 転写層が、非感温変色模様層、金属蒸着
    層、接着層のうち少なくとも1層を積層してなるもので
    ある請求項1〜請求項4のいずれかに記載の感温変色模
    様絵付用転写材。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5の感温変色模様絵付
    用転写材の基体シートと反対側を成形品の表面に重ね合
    わせ、基体シート側より加熱加圧して感温変色模様絵付
    用転写材を成形品に接着させた後、成形品から感温変色
    模様絵付用転写材の基体シートを剥離することにより感
    温変色模様付き成形品を得ることを特徴とする感温変色
    模様付き成形品の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項5の感温変色模様絵付
    用転写材を基体シート側がキャビティ面に接するように
    一対の射出成形用金型間に載置し、型閉め後にキャビテ
    ィ内に成形用樹脂を射出して成形と同時に絵付を行い、
    冷却固化した後、型開きして成形品から感温変色模様絵
    付用転写材の基体シートを剥離することにより感温変色
    模様付き成形品を得ることを特徴とする感温変色模様付
    き成形品の製造方法。
JP6138120A 1993-10-12 1994-05-27 感温変色模様絵付用転写材と感温変色模様付き成形品の製造方法 Pending JPH07156533A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6138120A JPH07156533A (ja) 1993-10-12 1994-05-27 感温変色模様絵付用転写材と感温変色模様付き成形品の製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28009693 1993-10-12
JP5-280096 1993-10-12
JP6138120A JPH07156533A (ja) 1993-10-12 1994-05-27 感温変色模様絵付用転写材と感温変色模様付き成形品の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07156533A true JPH07156533A (ja) 1995-06-20

Family

ID=26471248

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6138120A Pending JPH07156533A (ja) 1993-10-12 1994-05-27 感温変色模様絵付用転写材と感温変色模様付き成形品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07156533A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1207046A1 (de) * 2000-11-16 2002-05-22 Star Coating AG Thermotransfersystem mit Übertragungsindikator
JP2007320320A (ja) * 1996-07-23 2007-12-13 Neenah Paper Inc 常温剥離特性を有する印刷可能な熱転写材料
JP2014531343A (ja) * 2011-09-30 2014-11-27 エルジー・ハウシス・リミテッドLg Hausys,Ltd. 温度によって変色し発香機能を有するインモールド用転写フィルムおよびその製造方法
WO2015050256A1 (ja) * 2013-10-04 2015-04-09 富士フイルム株式会社 コレステリック液晶層を含む熱圧着貼合用フィルムおよびその応用

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007320320A (ja) * 1996-07-23 2007-12-13 Neenah Paper Inc 常温剥離特性を有する印刷可能な熱転写材料
EP1207046A1 (de) * 2000-11-16 2002-05-22 Star Coating AG Thermotransfersystem mit Übertragungsindikator
JP2014531343A (ja) * 2011-09-30 2014-11-27 エルジー・ハウシス・リミテッドLg Hausys,Ltd. 温度によって変色し発香機能を有するインモールド用転写フィルムおよびその製造方法
US9733132B2 (en) 2011-09-30 2017-08-15 Lg Hausys, Ltd. In-mold transfer film which changes its color according to a temperature and which has a scent-emitting function and method for manufacturing same
WO2015050256A1 (ja) * 2013-10-04 2015-04-09 富士フイルム株式会社 コレステリック液晶層を含む熱圧着貼合用フィルムおよびその応用
JP2015072410A (ja) * 2013-10-04 2015-04-16 富士フイルム株式会社 コレステリック液晶層を含む熱圧着貼合用フィルムおよびその応用
US10286582B2 (en) 2013-10-04 2019-05-14 Fujifilm Corporation Film for thermal compression bonding, which contains cholesteric liquid crystal layer, and application thereof

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101920586A (zh) 装饰片材、装饰片材成型体、以及装饰片材的制造方法
US20110155007A1 (en) Plateless transfer printing film, device with colored pattern and the method of manufacturing the same
KR20110019514A (ko) 홀로그램 패턴 필름과 그 제조방법 및 이를 이용한 화장판
US3708320A (en) Transfers
JPH07156533A (ja) 感温変色模様絵付用転写材と感温変色模様付き成形品の製造方法
JPS59182781A (ja) プラスチツク成形品への絵付け方法
JPS6328781B2 (ja)
JPS58114987A (ja) 転写シ−ト
JP2630715B2 (ja) 部分艶消転写シート
JP4676607B2 (ja) 射出成形同時絵付方法
JPS6033031Y2 (ja) 耐熱蒸着転写材
JP2000263994A (ja) ホログラムを有する転写フィルム及びその製造方法
CN110172306A (zh) 一种用于模内注塑的刻字预涂膜及制备工艺
JPH07313370A (ja) 調理器用把手
KR20020087797A (ko) 열경화성 플라스틱수지를 이용한 열부착형 장식물 소재의제조방법
CN215552240U (zh) 一种具有防伪功能的电化铝箔
WO2003020520A1 (fr) Element de decoration et procede de production correspondant
CN211403464U (zh) 一种可热烫的电子标签
CN217495685U (zh) 一种用于热转印的彩色烫金膜
KR200272791Y1 (ko) 부분 홀로그램을 갖는 전사지
WO2021006295A1 (ja) 加飾品の製造方法、加飾シート、及び加飾品
JPH0228062Y2 (ja)
JP2010052353A (ja) ヘアライン意匠を有する転写シートと転写成形品の製造方法
JPH01229885A (ja) 合成樹脂表面染色法
JPS6142640B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20000523