JPH07156327A - 化粧板の製造方法 - Google Patents

化粧板の製造方法

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Publication number
JPH07156327A
JPH07156327A JP30512593A JP30512593A JPH07156327A JP H07156327 A JPH07156327 A JP H07156327A JP 30512593 A JP30512593 A JP 30512593A JP 30512593 A JP30512593 A JP 30512593A JP H07156327 A JPH07156327 A JP H07156327A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
decorative sheet
resin film
layer
thermoplastic resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30512593A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsuyoshi Otokura
堅 乙倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Okayama Sekisui Industry Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Okayama Sekisui Industry Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd, Okayama Sekisui Industry Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP30512593A priority Critical patent/JPH07156327A/ja
Publication of JPH07156327A publication Critical patent/JPH07156327A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面性の悪い安価な基板を使用することが
でき、深みのある外観と耐久性とを有する安価な化粧板
の製造方法を提供する。 【構成】 無機質基板20の表面に隠蔽材入り下地処
理層を形成した後、この上に硬化性樹脂含浸化粧シート
25と熱可塑性樹脂フィルム26とをこの順に重ね合わ
せ加熱圧着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、壁板、天井板等の内装
材に使用される化粧板の製造方法に関する。
【従来の技術】従来、内装材に使用される化粧板として
は、無機質基板の表面にジアリルフタレート(DAP)
樹脂等の熱硬化性樹脂含浸化粧紙を加圧圧着したものが
知られている。しかし、上記従来技術においては、耐薬
品性等を向上させるには、含浸樹脂に高品質の樹脂をブ
レンドしたり、含浸樹脂量を増加させる必要がある。こ
のため、高品質の樹脂のブレンド等が行われているが、
高品質の樹脂は一般に高価であり、また、樹脂により紙
への浸透性が異なり、最大樹脂含有量は紙重量の130
%程度で、含浸樹脂量の増加に限度があるという問題点
があった。
【0002】この問題を解決する手段として、例えば、
無機質基板の表面に、熱硬化性樹脂含浸化粧紙と熱可塑
性樹脂フィルムとをこの順に重ね合わせ、加熱圧着し、
耐薬品性、表面光沢のよい、また、熱硬化性樹脂含浸化
粧紙あるいは熱可塑性樹脂フィルムに印刷を施すことに
より、色柄のバリエーションも増加させることができる
化粧板の製造方法が特開平4−136361号公報に開
示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記製
造方法では、基板の隠蔽が充分でなく、基板の凹凸や濃
淡がそのまま外観として現れるので、表面性のよい高価
な基板を使用しなければならず、また、印刷された熱硬
化性樹脂含浸化粧シートあるいは熱可塑性樹脂フィルム
の印刷パターンのみであるため、単調な柄の化粧板しか
製造できないという問題があった。
【0004】単調な柄でなく深みのある柄を熱可塑性樹
脂フィルムと含浸シートのみで表現しようとすると、含
浸シートを透明にした上で、さらにその下地として単色
の着色含浸シート等を設ける必要がある。しかし、この
方法では材料構成が複雑になり、成形が困難になる等生
産性が悪いという問題があった。
【0005】本発明化粧板の製造方法は、上記問題点に
鑑みなされたもので、表面性の悪い安価な基板を使用す
ることができ、深みのある外観と耐久性とを有する安価
な化粧板の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明化粧板の製造方法
は、無機質基板の表面に隠蔽材入り下地処理層を形成し
た後、この上に硬化性樹脂含浸化粧シートと熱可塑性樹
脂フィルムとをこの順に重ね合わせ加熱圧着することを
特徴とするものである。
【0007】本発明化粧板の製造方法において、隠蔽材
入り下地処理層を基板の表面に形成した後、ベルトサン
ダー等によりサンディングして表面を平滑にすることが
できる。このように隠蔽材入り下地処理層の表面を平滑
にすれば、隠蔽材入り下地処理材の塗布ムラ、発泡等に
よる凹凸が解消され化粧板の外観が改善されるので望ま
しい。しかし、必ずしもサンディングする必要はなく、
塗布状態のままでその上に熱硬化性樹脂含浸化粧シート
と熱可塑性樹脂フィルムとを重ね合わせ加熱圧着しても
よい。
【0008】また、化粧シートとしては紙、不織布等を
用いることができる。
【0009】
【作用】本発明化粧板の製造方法は、上記のように構成
されているので、隠蔽材入り下地処理層により基板の凹
凸や濃淡が防止され、また、熱硬化性樹脂含浸化粧シー
ト層あるいは熱可塑性樹脂フィルム層と隠蔽材入り下地
処理層とにより2層構造の深みのある柄を有する化粧板
が製造される。また、熱硬化性樹脂含浸化粧シートある
いは熱可塑性樹脂フィルムに印刷を施すことにより、深
みのある印刷パターンを有する化粧板が製造される。
【0010】
【実施例】本発明板化粧板の製造方法の実施例を図を参
照して説明する。図1は本発明板化粧板の製造方法で製
造することができる化粧板の一例を示した断面図であ
る。図1において、1は熱可塑性樹脂フィルム層、2は
熱硬化性樹脂含浸化粧シート層、3は隠蔽材入り下地処
理層、4は基板、5は化粧板である。熱可塑性樹脂フィ
ルム層1は、厚さ75μmのポリエチレンテレフタレー
ト2軸延伸フィルムからなり、裏面に接着性向上のため
の前処理がなされ、表面に硬質材が被覆されている。熱
硬化性樹脂含浸化粧シート層2は重量が100g/m2
の表面印刷された不織布ジアリルフタレート含浸紙から
なり、隠蔽材入り下地処理層3は重量が100g/m2
の酸化チタン混入イソシアネート系シーラー、基板4は
厚さ5mmの平滑な表面の繊維混入けい酸カルシウム板
からなっている。
【0011】図2は本発明板化粧板の製造方法で製造す
ることができる化粧板の他の例を示した断面図である。
図2において、6は熱可塑性樹脂フィルム層、7は熱硬
化性樹脂含浸化粧シート層、8は隠蔽材入り下地処理
層、9は基板、10は化粧板である。熱可塑性樹脂フィ
ルム層6は、厚さ75μmの接着性向上のための前処理
がなされたポリエチレンテレフタレート2軸延伸フィル
ムからなり、熱硬化性樹脂含浸化粧シート層7は重量が
100g/m2 の表面印刷された不織布ジアリルフタレ
ート含浸紙、隠蔽材入り下地処理層8は重量が100g
/m2 の酸化チタン混入イソシアネート系シーラー、基
板9は厚さ5mmの繊維混入けい酸カルシウム板の型押
し凹凸板からなっている。
【0012】図3は本発明板化粧板の製造方法の製造過
程の一例を示した説明図である。図3において、20は
基板、21は隠蔽材入り下地処理材、22は基板20に
隠蔽材入り下地処理材21を塗布するコーター、23は
塗布された隠蔽材入り下地処理材21を乾燥する熱風乾
燥機、24は乾燥された隠蔽材入り下地処理材21の表
面をサンディングするベルトサンダー、25、26はそ
れぞれ隠蔽材入り下地処理材21上に積層される熱硬化
性樹脂含浸化粧シート、熱可塑性樹脂フィルム、27は
隠蔽材入り下地処理材21が積層された基板20に熱硬
化性樹脂含浸化粧シート25と熱可塑性樹脂フィルム2
6とをこの順に加熱圧着するプレス機、28は製造され
た化粧板、30、31は熱硬化性樹脂含浸化粧シート2
5、熱可塑性樹脂フィルム26をそれぞれ繰出すロール
である。
【0013】図4は本発明板化粧板の製造方法で用いる
ことができるプレス機の一例を示した説明図である。図
4において、40、40は図示していない可動盤と固定
盤との間に設置され、内部に過熱蒸気、もしくは熱水を
通して加熱されている加熱盤、41、41は基板20の
厚みのバラツキを吸収するためのクッション材である。
【0014】次に本発明板化粧板の製造方法を図3及び
図4を参照して説明する。基板20の表面にコーター2
2で隠蔽材入り下地処理材21を塗布し(塗布量40〜
200g/m2 )、熱風乾燥機23で乾燥して基板20
の表面に隠蔽材入り下地処理材21層を形成する。次い
でベルトサンダー24により隠蔽材入り下地処理材21
層の表面をサンディングして表面の凹凸を無くし表面を
平滑にする。次いでこの平滑にされた面にロール30、
31からそれぞれ熱硬化性樹脂含浸化粧シート25、熱
可塑性樹脂フィルム26を供給し、プレス機27で加熱
圧着する。プレス機27においては、隠蔽材入り下地処
理材21層が形成された基板20と熱硬化性樹脂含浸化
粧シート25と熱可塑性樹脂フィルム26とがクッショ
ン材41、41の間に挿入され、加熱盤40、40によ
り、温度120〜180℃、圧力10〜30kg/cm
2 で加熱、加圧されて基板20と熱硬化性樹脂含浸化粧
シート25と熱可塑性樹脂フィルム26とが一体的に圧
着される。製造された化粧板28は図1に示した化粧板
5と同じタイプの化粧板であり、隠蔽材入り下地処理材
21層が平滑で表面が平滑な外観のよい化粧板が得られ
る。
【0015】尚、隠蔽材入り下地処理材21層の表面に
塗布時の塗布ムラ及び乾燥時の溶剤の発泡により凹凸が
発生する。この凹凸は乾燥条件、塗布条件等を変更して
も発生するが、乾燥後ベルトサンダー24等により表面
をサンディングすることにより平滑にすることができ
る。
【0016】また、本発明板化粧板の製造方法では、上
記のベルトサンダー24等を用いてサンディングしなく
ても化粧板を製造することができる。この場合は、隠蔽
材入り下地処理材21層の表面に発生する凹凸を除去す
ることなく、図2に例示したような、隠蔽材入り下地処
理材8層の表面の凹凸状態により、表面に凹凸が形成さ
れた化粧板10が製造される。
【0017】
【発明の効果】本発明化粧板の製造方法は、上記のよう
に構成され、隠蔽材入り下地処理層により基板の凹凸や
濃淡が防止されるので、安価で表面の悪い基板を使用す
ることができる。また、材料構成も単純で、隠蔽材入り
下地処理材の高温、短時間乾燥も可能であり、隠蔽材入
り下地処理材の塗布量等も厳密に調整する必要がないの
で生産性もよく、安価な化粧板を製造することができ
る。
【0018】また、熱硬化性樹脂含浸化粧シート層ある
いは熱可塑性樹脂フィルム層と隠蔽材入り下地処理層と
により2層構造の深みのある柄を有する化粧板を製造す
ることができる。また、熱硬化性樹脂含浸化粧シートあ
るいは熱可塑性樹脂フィルムに印刷を施すことにより、
深みのある印刷パターンを有する化粧板を製造すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明化粧板の製造方法で製造することができ
る化粧板の一例を示した断面図。
【図2】本発明化粧板の製造方法で製造することができ
る化粧板の他の例を示した断面図。
【図3】本発明化粧板の製造方法の製造過程の一例を示
した説明図。
【図4】本発明化粧板の製造方法で用いることができる
プレス機の一例を示した説明図。
【符号の説明】
1、6 熱可塑性樹脂フィルム層 2、7 熱硬化性樹脂含浸化粧シート層 3、8 隠蔽材入り下地処理層 4、9、20 基板 5、10、28 化粧板 21 隠蔽材入り下地処理材 22 コーター 23 熱風乾燥機 24 ベルトサンダー 25 熱硬化性樹脂含浸化粧シート 26 熱可塑性樹脂フィルム 27 プレス機 30、31 ロール 40、40 加熱板 41、41 クッション材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機質基板の表面に隠蔽材入り下地処理
    層を形成した後、この上に硬化性樹脂含浸化粧シートと
    熱可塑性樹脂フィルムとをこの順に重ね合わせ加熱圧着
    することを特徴とする化粧板の製造方法。
JP30512593A 1993-12-06 1993-12-06 化粧板の製造方法 Pending JPH07156327A (ja)

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JP30512593A JPH07156327A (ja) 1993-12-06 1993-12-06 化粧板の製造方法

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JPH07156327A true JPH07156327A (ja) 1995-06-20

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ID=17941401

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JP30512593A Pending JPH07156327A (ja) 1993-12-06 1993-12-06 化粧板の製造方法

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JP (1) JPH07156327A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11198305A (ja) * 1998-01-14 1999-07-27 Yamaha Corp 化粧板

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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