JPH07156145A - スタンピング成形用素材 - Google Patents

スタンピング成形用素材

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JPH07156145A
JPH07156145A JP30397593A JP30397593A JPH07156145A JP H07156145 A JPH07156145 A JP H07156145A JP 30397593 A JP30397593 A JP 30397593A JP 30397593 A JP30397593 A JP 30397593A JP H07156145 A JPH07156145 A JP H07156145A
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JP
Japan
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stamping molding
molding material
polypropylene
glass fiber
stamping
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Withdrawn
Application number
JP30397593A
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English (en)
Inventor
Tomio Akiyoshi
富夫 秋吉
Yukio Shiraki
行雄 白木
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IDEMITSU N S G KK
Original Assignee
IDEMITSU N S G KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加熱炉から金型への移動時の垂れ下がり性
(耐ドローダウン性)を向上でき、かつ表面のべとつき
がなく取扱いを容易に行うことができるとともに、それ
自体を容易に製造できるスタンピング成形用素材の提
供。 【構成】 ガラス繊維等の短繊維22で強化されたポリ
プロピレン等の熱可塑性樹脂21製の基材20と、この
基材20よりも軟化温度の高い表皮材30とを積層して
スタンピング成形用素材10を形成した。特に、基材2
0をガラス繊維強化ポリプロピレンとする場合には、繊
維長0.1〜5mmのガラス繊維を5〜50重量%、極
限粘度〔η〕が0.5〜2.5のポリプロピレンを95
〜50重量%含有させることで、耐ドローダウン性等を
より向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スタンピング成形用素
材に関し、自動車部品や土木資材等を成形する際に利用
できる。
【0002】
【背景技術】従来より、各種の製品を製造するにあたっ
て、予めシート状とされた成形用素材を加熱したうえで
金型内に載置し、これをプレス成形することにより所定
形状の製品を得るスタンピング成形が行われている。近
年、自動車部品や土木資材等をこのスタンピング成形に
より製造する際には、スタンピング成形用素材として、
機械的強度や耐熱性に優れていることからガラス繊維強
化ポリプロピレン(GF−PP)が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述したガ
ラス繊維強化ポリプロピレンを用いてスタンピング成形
を行う場合には、加熱されて軟化したシート状の成形用
素材を加熱炉から金型に移動させる時に、この成形用素
材が自重により垂れ下がってしまう(ドローダウンす
る)という問題があった。また、加熱炉内あるいは加熱
炉から金型への移動時に、加熱されて軟化したシート状
の成形用素材は、その表面のべとつきにより手袋等に付
着し易く、取扱いが著しく困難であるという問題があっ
た。
【0004】ところで、通常は、このガラス繊維強化ポ
リプロピレン中に含有されるガラス繊維は繊維長が例え
ば0.1〜5mm程度の短繊維であるが、長繊維のガラ
ス繊維で強化したポリプロピレン製のスタンピング成形
用素材も用いられている。この長繊維のガラス繊維で強
化したスタンピング成形用素材では、加熱炉から金型へ
の移動時の垂れ下がり量や表面のべとつきによる取扱い
の困難性は比較的軽減される。しかしながら、長繊維の
ガラス繊維で強化したスタンピング成形用素材は、この
スタンピング成形用素材自体を製造するにあたって、製
造のための特別な設備が必要であるなど、容易に製造す
ることができないという問題があった。
【0005】本発明の目的は、加熱炉から金型への移動
時の垂れ下がり性(耐ドローダウン性)を向上でき、か
つ表面のべとつきがなく取扱いを容易に行うことができ
るとともに、それ自体を容易に製造できるスタンピング
成形用素材を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材の表面に
基材よりも軟化温度の高い表皮材を設けて前記目的を達
成しようとするものである。具体的には、本発明のスタ
ンピング成形用素材は、短繊維で強化された熱可塑性樹
脂製の基材と、この基材よりも軟化温度の高い表皮材と
を積層して形成されたことを特徴とする。また、本発明
のスタンピング成形用素材は、前記短繊維が繊維長0.
1〜5mmのガラス繊維であり、前記熱可塑性樹脂が極
限粘度〔η〕0.5〜2.5(テトラリン中135℃測
定)のポリプロピレンであり、前記基材中に前記ガラス
繊維が5〜50重量%、前記ポリプロピレンが95〜5
0重量%含有されていることを特徴とする。
【0007】
【作用】このような本発明においては、短繊維で強化さ
れた熱可塑性樹脂製の基材と、この基材よりも軟化温度
の高い表皮材とを積層してスタンピング成形用素材を形
成する。そして、このようなスタンピング成形用素材を
用いて自動車部品や土木資材等の各種の成形品をスタン
ピング成形により製造する。
【0008】この際、スタンピング成形用素材には、基
材よりも軟化温度の高い表皮材が設けられているので、
スタンピング成形における加熱軟化状態のスタンピング
成形用素材の加熱炉から金型への移動時の垂れ下がり量
は低減される。また、表皮材が設けられているので、加
熱炉内あるいは加熱炉から金型への移動時において加熱
軟化状態のスタンピング成形用素材の表面のべとつきが
なくなり、取扱いが容易になる。さらに、長繊維ではな
く、短繊維で強化された熱可塑性樹脂製の基材によりス
タンピング成形用素材が形成されているので、スタンピ
ング成形用素材自体は容易に製造され、これらにより前
記目的が達成される。
【0009】特に、短繊維を繊維長が0.1〜5mmの
ガラス繊維とし、熱可塑性樹脂を極限粘度〔η〕が0.
5〜2.5(テトラリン中135℃測定)のポリプロピ
レンとし、このガラス繊維を5〜50重量%、ポリプロ
ピレンを95〜50重量%含有させた基材とする場合に
は、耐ドローダウン性の向上、および表面のべとつき防
止による取扱い性の向上がより確実に図られる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の各実施例を図面に基づいて説
明する。図1には、本発明の第一実施例に係るスタンピ
ング成形用素材10の拡大断面が示されている。スタン
ピング成形用素材10は、中央に配置されたシート状の
基材20と、この基材20の両面に密着して配置された
表皮材30とが積層された構成となっている。
【0011】基材20は、ポリプロピレン21をガラス
繊維22で強化して得られるガラス繊維強化ポリプロピ
レン(GF−PP)で形成されている。このガラス繊維
強化ポリプロピレン中には、ガラス繊維22が5〜50
重量%、ポリプロピレン21が95〜50重量%それぞ
れ含有されている。好ましくは、ガラス繊維22を20
〜40重量%、ポリプロピレン21を80〜60重量%
とするのがよい。ここで、ポリプロピレン21の含有量
が、50重量%未満の場合には、基材20の製造時、ス
タンピング成形用素材10の製造時、あるいはスタンピ
ング成形時の流動性が不足し、実用的ではない。また、
ポリプロピレン21の含有量が、95重量%を超えると
ガラス繊維22の配合による機械的強度の増加が認めら
れない。
【0012】ポリプロピレン21としては、プロピレン
単独重合体、その他のαオレフィン等と共重合したブロ
ックポリプロピレンやランダムポリプロピレンなどが使
用できる。テトラリン中135℃で測定したポリプロピ
レン21の極限粘度〔η〕は、0.5〜2.5であり、
好ましくは0.9〜2.0とするのがよい。ここで、極
限粘度〔η〕が0.5未満の場合には、スタンピング成
形用素材10の機械的強度が低下してスタンピング成形
に支障をきたしたり、あるいはスタンピング成形品の強
度が不足して用途に制限を受けたりするので好ましくな
い。また、極限粘度〔η〕が2.5を超える場合には、
溶融流動性に劣るため、基材20の製造、スタンピング
成形用素材10の製造、あるいはスタンピング成形が困
難となる。なお、ガラス繊維強化ポリプロピレン中のポ
リプロピレン21の極限粘度〔η〕は、ガラス繊維を濾
過により除去した後に測定する。
【0013】ガラス繊維22には、繊維長が0.1〜5
mmの短繊維が用いられる。ここで、繊維長が0.1m
m未満の場合には、機械的強度が不足する。また、繊維
長が5mmを超える場合には、単なる混練ではガラス繊
維強化ポリプロピレンを製造できなくなる。なお、通
常、ガラス繊維強化ポリプロピレンを製造する際に、繊
維長が5mmを超えるガラス繊維22は、押出機内で5
mm以下に切断される。ガラス繊維22の繊維径として
は、通常、9〜30μmのものが使用されているが、こ
のような数値に限定されるものではない。
【0014】表皮材30は、基材20であるガラス繊維
強化ポリプロピレンよりも軟化温度の高い材質のもので
あればよく、好ましくは織布(クロス)、不織布、ネッ
トなどがよい。具体的な例をあげると、ポリエステル不
織布(目付重量10〜200g/m2程度)、ガラスサ
ーフェスマット(目付重量10〜50g/m2 程度)、
ガラスクロス(目付重量20〜200g/m2 程度)等
を用いることができる。
【0015】表皮材30には、目付重量が10〜200
g/m2 のものが用いられ、これにより、スタンピング
成形用素材10中における表皮材30の厚みは、1mm
以下(通常、0.1〜0.3mm)となる。ここで、目
付重量が10g/m2 未満の場合には、耐ドローダウン
性が悪化するおそれがある。また、目付重量が200g
/m2 を超える場合には、スタンピング成形時に基材2
0との間で層間剥離が起こりやすくなり、成形品の強度
が低下するおそれがある。
【0016】このような第一実施例においては、以下の
ようにしてスタンピング成形用素材10を製造し、スタ
ンピング成形を行う。先ず、スタンピング成形を行うに
先立って、通常の混練押出によりガラス繊維強化ポリプ
ロピレンを製造し、このガラス繊維強化ポリプロピレン
を基材20として図2に示す押出しロール製造方法によ
りスタンピング成形用素材10を製造する。図2におい
て、押出しシートダイ31から基材20であるガラス繊
維強化ポリプロピレンを押し出すとともに、表皮材30
である不織布を二つの不織布ロール32,33から送り
出す。そして、基材20を両面から表皮材30で挟み込
むようにして各ロール34,35,36を通し、図1の
状態の三層からなるスタンピング成形用素材10を形成
する。
【0017】その後、製造されたスタンピング成形用素
材10を用いて図3〜図5に示すようにスタンピング成
形を行い、成形品40である弁当箱を製造する。先ず、
図3に示すように赤外線加熱炉41内においてフィード
コンベア42によりスタンピング成形用素材10を移動
させながら加熱して軟化させる。この際の加熱温度の一
例をあげると200℃等である。次に、図4に示すよう
に加熱軟化したスタンピング成形用素材10を金型43
内に移動させて型内チャージを行う。そして、図5に示
すように金型43を型締めしてプレス成形を行う。この
際の成形条件の一例をあげると、100kg/cm2
1分、金型温度50℃等である。最後に、金型43の型
開きを行い、金型43内から大きさが200mm×30
0mm×50mm(高さ)、厚みが3mmの成形品40
である弁当箱を取り出してスタンピング成形を完了す
る。
【0018】このような第一実施例によれば、次のよう
な効果がある。すなわち、スタンピング成形用素材10
には、基材20よりも軟化温度の高い表皮材30が設け
られているので、スタンピング成形における加熱軟化状
態のスタンピング成形用素材10の赤外線加熱炉41か
ら金型43への移動時の垂れ下がり量を低減することが
できる。また、表皮材30が設けられているので、赤外
線加熱炉41内あるいは赤外線加熱炉41から金型43
への移動時において加熱軟化状態のスタンピング成形用
素材10の表面のべとつきを防止することができ、取扱
い性の向上を図ることができる。
【0019】さらに、長繊維ではなく、短繊維のガラス
繊維22で強化されたポリプロピレン21製の基材20
によりスタンピング成形用素材10が形成されているの
で、長繊維のガラス繊維で強化する場合に比べ、スタン
ピング成形用素材10自体を容易に製造することができ
る。
【0020】図6には、本発明の第二実施例に係るスタ
ンピング成形用素材10の製造方法が示されている。前
記第一実施例では、スタンピング成形用素材10は押出
しロール製造方法(図2参照)により製造されていた
が、本第二実施例では、押出しダブルベルトプレス製造
方法によりスタンピング成形用素材10を製造する。図
6において、押出しシートダイ51から基材20である
ガラス繊維強化ポリプロピレンを押し出すとともに、表
皮材30である不織布を二つの不織布ロール52,53
から送り出す。そして、基材20の両面を表皮材30で
挟み込んだ状態で上下のスチールベルト54,55の間
にこれらを送り込み、ホットゾーン(加熱部)56、コ
ールドゾーン(冷却部)57を通して図1の状態の三層
からなるスタンピング成形用素材10を形成する。この
ような第二実施例によれば、前記第一実施例と同様な構
成のスタンピング成形用素材10を形成することがで
き、前記第一実施例と同様な効果を得ることができる。
【0021】図7から図9までには、本発明の第三実施
例に係るスタンピング成形用素材60を用いた成形品6
1の成形方法が示されている。前記第一、第二実施例で
は、スタンピング成形用素材10は基材20の両面に表
皮材30を有していたが、本第三実施例のスタンピング
成形用素材60は基材20の片面だけに表皮材30を有
している。
【0022】先ず、赤外線加熱炉41(図3参照)によ
りスタンピング成形用素材60を加熱軟化させる。次
に、図7に示すように金型62内に加熱軟化したスタン
ピング成形用素材60を配置するとともに、スタンピン
グ成形用素材60の表皮材30とは反対側に、別の表皮
材としてファブリック(布)63を配置して型内チャー
ジを行う。そして、図8に示すようにスタンピング成形
用素材60とファブリック63とを重ねた状態で金型6
2を型締めしてプレス成形を行う。この際の成形条件
は、20kg/cm2 、30秒、金型温度50℃等であ
る。その後、金型62内からプレスされた状態の成形品
61を取り出し、図9に示すようにトリミングを行って
自動車内装材等の製品とする。成形品61は、基材20
の両面に、ファブリック63と、前記第一、第二実施例
と同様な表皮材30とがそれぞれ配置された三層構造を
有する構成となっている。
【0023】このような第三実施例によれば、スタンピ
ング成形用素材60には前記第一、第二実施例と同様に
表皮材30が設けられているので、前記第一、第二実施
例と同様な効果を得ることができるうえ、表皮材30と
は別にファブリック63が表面に設けられているので、
成形品61の表面状態の多様化を図ることができ、製品
の用途に応じた表面状態にすることができる。
【0024】なお、本発明の効果を確かめるために次の
ような比較実験を行った。実験例1では、繊維径が13
μm、平均繊維長が0.3mmのガラス繊維を30重量
%と、極限粘度〔η〕が1.3のホモポリプロピレン
(ホモPP)を70重量%とを混練させて基材20であ
るガラス繊維強化ポリプロピレンを形成し、目付重量が
65g/m2 のポリエステルスパンボンド不織布を表皮
材30として用い、押出しロール製造方法(図2参照)
によりシート厚さが3.8mmのスタンピング成形用素
材10を製造した。また、スタンピング成形における加
熱炉41での加熱軟化温度は200℃とした。
【0025】実験例2では、繊維径が13μm、平均繊
維長が0.3mmのガラス繊維を30重量%と、極限粘
度〔η〕が1.6のブロックポリプロピレン(ブロック
PP)を70重量%とを混練させて基材20であるガラ
ス繊維強化ポリプロピレンを形成し、目付重量が30g
/m2 のガラスサーフェスマットを表皮材30として用
い、押出しダブルベルトプレス製造方法(図6参照)に
よりシート厚さが3.8mmのスタンピング成形用素材
10を製造した。また、スタンピング成形における加熱
炉41での加熱軟化温度は200℃とした。
【0026】実験例3では、繊維径が13μm、平均繊
維長が0.3mmのガラス繊維を30重量%と、極限粘
度〔η〕が1.1のホモポリプロピレン(ホモPP)を
70重量%とを混練させて基材20であるガラス繊維強
化ポリプロピレンを形成し、目付重量が40g/m2
ポリエステルスパンボンド不織布を表皮材30として用
い、押出しロール製造方法(図2参照)によりシート厚
さが2.0mmのスタンピング成形用素材60(片面の
みに表皮材30が設けられている;図7参照)を製造し
た。そして、このスタンピング成形用素材60およびフ
ァブリック63(目付重量200g/m2 のポリプロピ
レンニードルパンチ不織布)を用いて図7〜図9に示し
た成形方法により加熱軟化温度200℃で成形品61の
成形を行った。
【0027】比較例では、繊維径が13μm、平均繊維
長が0.3mmのガラス繊維を30重量%と、極限粘度
〔η〕が1.3のホモポリプロピレン(ホモPP)を7
0重量%とを混練させて基材20であるガラス繊維強化
ポリプロピレンを形成し、表皮材30は設けずに押出し
ロール製造方法によりシート厚さが3.8mmのスタン
ピング成形用素材を製造した。また、スタンピング成形
における加熱炉41での加熱軟化温度は200℃とし
た。
【0028】そして、これらの三つの実験例1〜3およ
び比較例について、それぞれドローダウン量(垂れ下が
り性)、表面のべとつきの有無、および賦形性(成形
性)の評価を行った。また、ドローダウン量の確認は次
のようにして行った。先ず、300mm×200mmの
大きさの試験片を各スタンピング成形用素材から切り出
し、図10および図11に示すように各試験片を金枠7
0に収納して金属クリップ71で金枠70ごと挟み込
み、実験例1,2の試験片については4分間200℃
で、実験例3の試験片については2.5分間200℃
で、比較例の試験片については3分間170℃でそれぞ
れ加熱を行った後、各試験片を金枠70ごと取り出し、
この状態でフリー冷却を行いながら2分間保持し、図1
1の二点鎖線の状態となった各試験片のドローダウン量
Xを測定した。
【0029】比較実験の結果は、ドローダウン量Xにつ
いては、各実験例1,2,3がそれぞれ18mm、26
mm、9mmとなったのに対し、比較例では、加熱温度
200℃の加熱炉内で一部溶融滴下してしまいドローダ
ウン量Xを測定することができなかった。また、比較例
において、加熱温度を170℃とした場合には、ドロー
ダウン量Xが185mmと非常に大きな値となった。
【0030】表面のべとつきの有無については、各実験
例1〜3の全てがべとつきのない結果となったのに対
し、比較例では、スタンピング成形用素材のうち一部溶
融滴下した残りの部分がフィードコンベアに付着して取
り出しが困難であった(加熱温度200℃の場合)。ま
た、比較例において、加熱温度を170℃とした場合に
は、べつときがあり手袋等に付着して取扱いが困難であ
った。
【0031】賦形性については、流動プレス成形を行っ
た各実験例1,2の場合には、金型内の先端までガラス
繊維強化ポリプロピレンが充填され、ショートショット
(充填不足)のない良好な結果となり、絞りプレス成形
を行った実験例3の場合にも良好な成形品形状を得るこ
とができたのに対し、比較例では、ショートショットが
発生してしまい良好な成形品形状を得ることができなか
った。これらの比較実験結果により、本発明の効果が顕
著に示された。
【0032】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の目的を達成できる他の構成も含
み、例えば以下に示すような変形等も本発明に含まれる
ものである。すなわち、前記第一実施例では、押出しロ
ール製造方法によりスタンピング成形用素材10が形成
され、前記第二実施例では、押出しダブルベルトプレス
製造方法によりスタンピング成形用素材10が形成され
ているが、本発明のスタンピング成形用素材の製造方法
は任意であり、要するに所定の積層構造を有する成形用
素材が形成できる方法であればよい。
【0033】また、前記各実施例では、ガラス繊維22
の繊維長が0.1〜5mm、ポリプロピレン21の極限
粘度〔η〕が0.5〜2.5、ガラス繊維強化ポリプロ
ピレン中のガラス繊維22の含有比率が5〜50重量
%、ポリプロピレン21の含有比率が95〜50重量
%、表皮材30の目付重量が10〜200g/m2 とな
っているが、これらの数値に限定されるものではなく、
要するに、本発明のスタンピング成形用素材10は、基
材20と表皮材30とが積層されて形成されていればよ
い。そして、前記各実施例におけるスタンピング成形時
の金型温度等の各成形条件も任意である。
【0034】さらに、前記各実施例の基材20は、ガラ
ス繊維強化ポリプロピレンにより形成されていたが、本
発明のスタンピング成形用素材の基材は、ガラス繊維等
の短繊維で強化された熱可塑性樹脂製の基材であれば任
意であり、表皮材はこの基材よりも軟化温度の高いもの
であれば任意である。
【0035】また、本発明のスタンピング成形用素材
は、前記第一、第二実施例のような基材20の両面に表
皮材30が設けられたスタンピング成形用素材10であ
ってもよく、あるいは前記第三実施例のような基材20
の片面のみに表皮材30が設けられたスタンピング成形
用素材60であってもよい。
【0036】
【発明の効果】以上に述べたように本発明によれば、基
材の表面に基材よりも軟化温度の高い表皮材を設けてス
タンピング成形用素材を形成するので、これを用いてス
タンピング成形を行う際の加熱炉から金型への移動時に
おけるスタンピング成形用素材の垂れ下がり性を向上で
き、かつ表面のべとつきをなくして取扱い性を向上でき
るうえ、スタンピング成形用素材自体を容易に製造でき
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を示す拡大断面図。
【図2】第一実施例のスタンピング成形用素材の製造方
法の説明図。
【図3】第一実施例のスタンピング成形用素材を用いた
スタンピング成形の説明図。
【図4】第一実施例のスタンピング成形の別の説明図。
【図5】第一実施例のスタンピング成形のさらに別の説
明図。
【図6】本発明の第二実施例のスタンピング成形用素材
の製造方法の説明図。
【図7】本発明の第三実施例のスタンピング成形用素材
を用いたスタンピング成形の説明図。
【図8】第三実施例のスタンピング成形の別の説明図。
【図9】第三実施例のスタンピング成形のさらに別の説
明図。
【図10】比較実験におけるドローダウン量の測定方法
の説明図。
【図11】前記比較実験におけるドローダウン量の測定
方法の別の説明図。
【符号の説明】
10,60 スタンピング成形用素材 20 基材であるガラス繊維強化ポリプロピレン 21 ポリプロピレン 22 ガラス繊維 30 表皮材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 309:08 B29L 9:00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 短繊維で強化された熱可塑性樹脂製の基
    材と、この基材よりも軟化温度の高い表皮材とを積層し
    て形成されたことを特徴とするスタンピング成形用素
    材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したスタンピング成形用
    素材において、前記短繊維は繊維長が0.1〜5mmの
    ガラス繊維であり、前記熱可塑性樹脂は極限粘度〔η〕
    が0.5〜2.5(テトラリン中135℃測定)のポリ
    プロピレンであり、前記基材中には前記ガラス繊維が5
    〜50重量%、前記ポリプロピレンが95〜50重量%
    含有されていることを特徴とするスタンピング成形用素
    材。
JP30397593A 1993-12-03 1993-12-03 スタンピング成形用素材 Withdrawn JPH07156145A (ja)

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JP30397593A JPH07156145A (ja) 1993-12-03 1993-12-03 スタンピング成形用素材

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JP30397593A JPH07156145A (ja) 1993-12-03 1993-12-03 スタンピング成形用素材

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102285194A (zh) * 2011-05-31 2011-12-21 宁波市阳光汽车配件有限公司 汽车备胎盖板成型装置及其成型方法
JP2015009396A (ja) * 2013-06-27 2015-01-19 天龍コンポジット株式会社 Frp成形品の製造方法およびfrp成形品
WO2015037570A1 (ja) 2013-09-10 2015-03-19 三菱レイヨン株式会社 熱可塑性プリプレグ及び積層体

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