JPH07156109A - あり柄及びあり溝加工装置 - Google Patents

あり柄及びあり溝加工装置

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JPH07156109A
JPH07156109A JP5117794A JP5117794A JPH07156109A JP H07156109 A JPH07156109 A JP H07156109A JP 5117794 A JP5117794 A JP 5117794A JP 5117794 A JP5117794 A JP 5117794A JP H07156109 A JPH07156109 A JP H07156109A
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JP
Japan
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dovetail
processing
cutter
rotating body
workpiece
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Application number
JP5117794A
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English (en)
Inventor
Denzo Shimazaki
伝三 嶋崎
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SHIMAZAKI MOKKOSHO KK
Original Assignee
SHIMAZAKI MOKKOSHO KK
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Publication date
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  • Dovetailed Work, And Nailing Machines And Stapling Machines For Wood (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 端部円弧部を容易に、かつ高精度に加工する
ことができ、また加工動作を自動的に行い加工効率を向
上させ、作業者の負担が軽くなるようにする。 【構成】 被加工物16を加工台11,12に固定して
移動可能とし、カッター42及びモータを回転ドラム
(切削加工部13,14)の偏心位置に保持し、加工台
11,12を移動させながら被加工物16のあり形の上
下側面を切削し、あり形の端部円弧部はモータ53を駆
動して切削加工部13,14を180度回転させなが
ら、カッター42により自動的に切削する。上記カッタ
ー42の回転ドラムに対する偏心位置は調整手段にて設
定・調整でき、また上記被加工物16はエアーシリンダ
等で自動的に固定できる。なお、上記回転ドラムの代り
に、カッター42及びモータを取り付ける取付け部を有
する回転シャフトを用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家具、棚具、木材加工
品等における組立部材の接続部に形成されるあり柄及び
あり溝を加工する装置の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、木材を用いた組立て加工品に
おいて、端部の接続継手の一種として、あり柄(あり形
突条)とあり溝の結合が知られており、この結合によれ
ば、釘などを用いずに各部材が強固に連結され、組立て
を迅速に行うことができ、しかもきれいな仕上りとなる
という利点がある。また、組立てが容易なことから、高
層住宅等へ分離状態で運び、現場で組立てることがで
き、更には流通、収納においても便利となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記あ
り柄及びあり溝の加工では、側面部の加工は比較的簡単
であるが、端部の円弧部の加工が煩雑であるという問題
があった。即ち、この円弧部は一方の側面部を加工した
後に被加工物を反転させたり、又は加工機を反転させた
りして加工することになるが、この際に寸法を調整する
必要があり、この寸法調整が難しく、熟練を要すること
になる。
【0004】また、従来におけるあり柄及びあり溝加工
装置は、カッター駆動以外の駆動は手作業で行われてお
り、加工効率が低かった。しかも、上記円弧部加工にお
いて切削機を反転させる場合には、重量がある切削機を
手動で反転させなければならず、作業者にも負担がかか
るという問題があった。
【0005】なお、本出願人は実公昭61−6084号
公報に示されるように、改良型の別形式のあり形の加工
装置を提案しているが、この装置の場合も、カッターの
駆動以外は手動操作であり、上述した問題がある。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、端部円弧部を容易に、かつ高精度
に加工することができ、また加工動作を自動的に行い、
加工効率を向上させ、作業者の負担を軽くすることが可
能となるあり柄及びあり溝加工装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1請求項の発明に係るあり柄及びあり溝加工装置
は、被加工物を固定して所定の往復路を移動可能とされ
た加工台と、この加工台を駆動する加工台駆動手段と、
移動する加工台の被加工物に対し所定のあり形を加工す
るカッターを備えたカッター駆動部と、このカッター駆
動部を偏心位置に保持し、例えば180度回転させたと
き、上記カッターによりあり形の一方側面から端部を介
して他方側面に至るまで被加工物を切削可能にカッター
駆動部を取り付けた回転体と、この回転体を回転駆動す
る回転体駆動手段と、上記回転体におけるカッター駆動
部の偏心位置(上記回転体の回転中心点からずれた位
置)を設定・調整する調整手段と、上記加工台駆動手段
により加工台を移動させ、この加工台が所定の位置に達
したとき上記回転体駆動手段にて回転体を180度毎に
回転させるように制御する制御部と、を備えたことを特
徴とする。第2請求項の発明は、上記回転体は回転シャ
フトとこの回転シャフトに設けられた取付け部から構成
し、この取付け部の一方側に上記カッター駆動部を取り
付け、支持台の他方側にバランス重りを取り付けたこと
を特徴とする。第3請求項の発明は、上記被加工物を押
さえる固定板を駆動する固定板駆動手段を設け、上記制
御部は加工開始信号に基づいて上記固定板駆動手段を駆
動し、上記固定板が被加工物を押さえたことを検知した
とき、上記加工台駆動手段、回転体駆動手段を駆動する
ようにしたことを特徴とする。第4請求項の発明は、上
記回転体と一体に回転する部材と固定支持部材との間に
上記調整手段として配置され、位置指示部と検出部のい
ずれか一方を回転体の外周方向へ移動可能に取り付けた
回転位置検出器を設け、この回転位置検出器により回転
体の回転角度を変えることにより、あり柄又はあり溝の
幅を設定するようにしたことを特徴とする。
【0008】
【作用】上記の第1請求項の構成によれば、被加工物は
加工台に載せられて所定の往復路を搬送されることにな
り、例えば往路ではカッターにより上側側面部の切削が
行われる。この加工台が折返し点に達したことが位置検
出器等で検知されると、加工台は停止すると同時に、回
転体が回転を始めることになり、この回転中にカッター
によって被加工物の端部円弧部の切削が行われる。そし
て、回転体によりカッター駆動部が180度回転する
と、加工台は復路を移動することになり、この際に被加
工物の下側側面部が切削される。このようにして、被加
工物のあり柄又はあり溝(あり形)の加工が自動的に行
われるが、この場合のあり柄又はあり溝の幅は調整手段
にて自由に設定・調整される。上記回転体としては、回
転ドラムや回転シャフトに支持部を取り付けたものを用
いることができる。
【0009】また、第3請求項の構成によれば、例えば
フットスイッチ等で加工を開始すると、加工開始信号に
基づいて固定板駆動手段が駆動され、固定板により被加
工物が固定される。そして、この固定状態が検知される
と、上述した加工台駆動手段及び回転体駆動手段が駆動
され、被加工物へあり柄又はあり溝が自動的に加工され
る。
【0010】更に、第4請求項の構成によれば、回転位
置検出器の配置位置を変更することにより、あり柄又は
あり溝の幅が容易に設定される。
【0011】
【実施例】図1には、第1実施例に係るあり柄及びあり
溝加工装置の上面図が示され、図2には一部断面を有す
る正面図が示されており、この実施例はダブルのあり柄
加工をする装置である。図1において、基台10の上側
に2列の加工台11,12及び2個の切削加工部13,
14が取り付けられており、この2列の加工台11,1
2には図示のように1つの被加工物16が配置され、被
加工物16の両側部にあり柄が加工できる。上記加工台
11と切削加工部13は、図2に示されるように、支持
部17に取り付けられ、加工台12と切削加工部14は
支持部18に取り付けられている。また、上記基台10
には水平方向に、中心部材20を境にして左右で螺旋方
向の異なるネジが切られた送りネジ21が配置され、こ
の送りネジ21は上記2個の支持部17,18に螺合す
るようになっている。
【0012】図1に示されるように、上記送りネジ21
は歯車22を介してモータ23の歯車24に接続され、
このモータ23の駆動によって送りネジ21を回転させ
る。従って、この送りネジ21の右回転と左回転によ
り、支持部17側の加工台11及び切削加工部13と支
持部18側の加工台12及び切削加工部14を互に近づ
けたり、遠ざけたりし、これによって被加工物16の大
きさに対応できるようになっている。
【0013】また、上記加工台11,12は、図2に示
されるように、支持部17,18に形成された2個ずつ
のレール26に案内されて移動するように構成される。
そして、この加工台11,12の下側中心部には、送り
ネジとしての送り軸27,28が螺合しており、この送
り軸27,28には、図1のように傘歯車29に歯合す
る傘歯車30と傘歯車31に歯合する傘歯車32を有す
る歯車軸33が接続される。この歯車軸33は、歯車3
4,歯車35を介してモータ36に接続されており、こ
のモータ36により上記送り軸27,28が駆動され
て、加工台11,12は図の前後方向の往復路を移動す
るようになる。更に、上記加工台11,12の位置は始
点、折返し点で位置検出器により検出されている。
【0014】図3及び図4には、上記切削加工部13,
14の詳細な構成が示されており、この切削加工部1
3,14は円筒形の固定ドラム40を有し、この固定ド
ラム40内に同様の回転ドラム41が回転可能に支持さ
れた構成となっている。この回転ドラム41内に、あり
柄を切削するカッター42を取り付けたモータ43(カ
ッター駆動部)が可動部44(調整手段)を介して偏心
位置(回転ドラム41の回転中心点からずれた位置)に
取り付けられ、この可動部44は回転ドラム41に固定
された支持枠45内をスライド自在となるように取り付
けられる。この可動部44は、調整ツマミ46を有する
送りネジ47によって移動できるようにされ、この調整
ツマミ46(固定ドラム41及び回転ドラム41に設け
られた不図示の開口部から)の回動によってモータ43
及びカッター42の偏心位置(上下方向の位置)を設定
・調整できる。なお、上記2個のカッター42のそれぞ
れに重ねて、被加工物16の端面を切削するための端面
処理用のカッター60が配置されている。
【0015】また、上記回転ドラム41には、軸49を
介してプーリ50が接続され、このプーリ50には、図
1のようにベルト(Vベルト等)51が掛け渡されてお
り、このベルト51はプーリ52を介してモータ53へ
連結されている。そして、この回転ドラム41の回転は
位置検出器の位置信号によって制御される。従って、実
施例では上記モータ53により回転ドラム41を180
度(180度以下の角度でもよい)ずつ回転させること
ができる。この回転ドラム41の回転によれば、図4に
示されるように、下側にあったカッター42を上側鎖線
の位置まで回転駆動することができ、これによってあり
柄の端部円弧部を切削することが可能となる。
【0016】更に、実施例では図5に示されるように、
被加工物16の固定板を自動駆動する固定板駆動手段を
設けている。即ち、加工台11,12に設けられた支持
枠55にエアーシリンダ56を取り付け、このエアーシ
リンダ56の先端に固定板57を配置する。従って、圧
縮空気の供給により固定板57を駆動して被加工物を固
定することができる。この場合、上記エアーシリンダ5
6による固定動作は、圧縮空気の圧力値によって制御さ
れるので、この圧力値を検出することによって被加工物
16の固定状態を検知することができる。
【0017】そして、加工装置には、図1に示されるよ
うに制御部58が設けられており、この制御部58は上
述したモータ23,36、2個のモータ53の駆動を制
御し、またエアーシリンダ56への圧縮空気の供給等を
制御している。また、装置には操作釦が適当な場所に配
置されており、この操作釦の制御信号は上記制御部58
へ供給される。なお、図5の59は加工長さが小さい被
加工物16(鎖線)を固定する際の補助固定具である。
【0018】第1実施例は以上の構成からなり、以下に
その作用を説明する。まず、あり柄の幅を設定すること
になるが、これは図3及び図4の調整ツマミ46を支持
枠45等に付けられた目盛等を見ながら操作し、可動部
44を動かしてカッター42を上下させればよいことに
なる。即ち、図4の円200の直径が図3のあり柄16
Aの幅と一致するように設定されることになる。次に、
加工台11,12の間隔を被加工物16の大きさに合せ
ることになるが、これは操作釦の操作等によりモータ2
3を駆動すればよい。即ち、モータ23の駆動により送
りネジ21を正転又は逆転させることにより、加工台1
1と加工台12の間隔が広がったり、狭まったりするの
で、これにより加工台11,12の間隔が設定できる。
【0019】そして、被加工物16を所定の位置にセッ
トした後、フットスイッチ等の加工開始釦を押すと、エ
アーシリンダ56が動作し、図2に示されるように、被
加工物16が固定板57で固定される。このとき、エア
ーシリンダ56による固定状態は圧縮空気の圧力等によ
り検出され、この固定状態が検出されると、制御部58
はモータ36を駆動し、加工台11,12を往路へ移動
させる。即ち、上記モータ36の駆動により傘歯車29
〜32等を介して送り軸27,28が回転することにな
り、これによって加工台11,12は各レール26上を
移動することになる。なお、
【0020】上記加工台11,12の移動と同時に、モ
ータ43の駆動によって2個のあり柄用のカッター42
と端部処理用のカッター60が回転駆動される。従っ
て、往路を送られる被加工物16はまずカッター60に
より両端面が切削される。即ち、図6には切削されたあ
り柄が示されているが、この端面100が切削され、そ
の後、カッター42によって下側側面101が切削され
ることになる。そして、被加工物16が所定の折返し点
まで搬送されたことを位置検出器が検知すると、加工台
11,12は停止され、同時に切削加工部13,14の
モータ53が駆動される。そうすると、ベルト51の回
転により回転ドラム41が180度回転することにな
り、図4に示されるように、下側に配置されたカッター
42の歯先は上側(鎖線位置)に移動することになる。
このとき、移動するカッター42は図示の円200の円
弧上を移動することになり、これによってあり柄の端部
円弧部102(図6)が切削される。
【0021】上記回転ドラム41が180度回転して停
止すると、上記加工台11,12のモータ36は逆転駆
動され、この加工台11,12は被加工物16を載せて
反対方向の復路を移動することになる。このとき、あり
柄の上側側103が切削され、被加工物16が元の位置
まで戻った時点で、加工台11,12、カッター42の
駆動が停止され、回転ドラム41も180度回転されて
元へ戻される。
【0022】図7には、上記スライド自在となる可動部
44の代りとなり、あり形の幅を自由に設定する調整手
段として回転位置検出器を用いた構成が示されている
(図3にも示してある)。図において、回転体41の軸
49に取り付けられたプーリ50の裏側に、位置指示部
(板)62が取り付けられ、固定ドラム40の側面外周
部の上下双方に、案内レール63A,63Bに沿って移
動するように検出部64A,64Bが取り付けられてお
り、この検出部64A,64Bは、回動ツマミ65A,
65Bによって案内レール63A,63Bに固定され
る。この検出部64A,64Bは、リミットスイッチの
構成とされ、上記位置指示部62に接触するリミットス
イッチ66A,66Bを有している。
【0023】これによれば、180度離れた検出部64
A,64Bの両者の配置角度を、180度以下に設定す
ることができ、図7の場合は、位置指示部62が下側の
検出部64Aの位置から上側の検出部64Bの位置まで
移動し、内部の回転ドラム41を130度程度回転させ
ることができる。従って、カッター42も下側の鎖線位
置から上側の鎖線位置まで回転することになり、図示の
幅Dのあり柄を切削することができる。なお、上記の構
成では、位置指示部62と検出部64A,64Bの配置
関係を逆にすることができ、この検出部64A,64B
の移動も他の機構によってもよく、また回転位置検出器
として光検出器等の他の検出器を用いることができる。
そして、この図7の回転位置検出器の構成と、図3及び
図4に示した可動部44の構成は、いずれか一方を設け
てもよく、また両方共に設けてもよい。
【0024】上記実施例では、あり柄を切削する場合に
ついて説明したが、あり溝を切削する場合も同様であ
り、この場合はあり溝用のカッターを用い、カッター駆
動部の偏心位置を小さく設定すればよいことになる。ま
た、上記ではエアーシリンダ56を用いて被加工物16
を自動的に固定するようにしたが、この被加工物16の
固定は手動で行うようにしてもよい。更に、実施例では
加工台11,12、切削加工部13,14等を2系列
(ダブル)で設けたので、1工程にて両端の加工が同時
にできるという利点があるが、これらは1系列(シング
ル)としてもよい。
【0025】なお、上記加工台11,12においては、
被加工物16が切削の際にカッター42の回転方向へず
れることを防止するために、被加工物16の進行方向側
に固定木を配置・固定することが好ましい。即ち、被加
工物16の進行方向と同方向にカッター42が回転する
場合は、エアシリンダ56で被加工物16を固定して
も、カッター42の回転力により被加工物16がずれて
飛び出すことがある。従って、この被加工物16の進行
方向側へストッパーとしての固定木を設ければ、被加工
物16の固定が完全となり、切削時のずれを防止できる
ことになる。
【0026】図8及び図9には、第2実施例の構成が示
されており、この第2実施例は回転体として回転シャフ
ト及び取付け部を設けた例である。図において、上部が
半円柱形とされた切削加工部本体70の内部では、軸受
け部71,72にシャフト73が回転自在に軸支されて
おり、このシャフト73に取付け部74,75が一体に
設けられている。そして、一方の取付け部74に、第1
実施例と同様のあり柄用カッター76、端部処理用カッ
ター77を有するモータ78が取り付けられ、他方の取
付け部75にはバランス重り79が取り付けられてい
る。なお、上記切削加工部本体70の側面部には、この
モータ78の軸が移動できるように半ドーナツ状の開口
80が形成される。また、上記シャフト73には、チェ
ーンギヤ81が取り付けられ、このチェーンギヤ81は
チェーン82を介してモータ83のチェーンギヤ84へ
連結される。
【0027】従って、第2実施例の場合は、モータ83
を動作させてチェーン82を駆動すると、シャフト73
が回転することになり、これによってカッター76,7
7はモータ78と共に図8の下側位置(実線)から上側
位置(鎖線)まで移動することになる。このとき、シャ
フト73においては上記バランス重り79によりモータ
78とのバランスが取られるので、モータ78とカッタ
ー76,77の回転はスムーズに行われる。
【0028】また、図8において、加工台86は支持部
87のレール88上を移動できるようになっているが、
この加工台86の下側には平歯車89が設けられ、この
平歯車89に、モータに連結された回転軸90の歯車9
1が噛合するように配置される。更に、この加工台86
の上部には、加工台86の後方端部からアーチ状に支持
腕92が延出され、この支持腕92にエアシリンダ93
及び固定板94が配置される。これによれば、不図示の
モータ駆動により回転軸90が回転すると、歯車91と
平歯車89の噛み合いにより加工台86が図の奥行方向
へ移動することになる。なお、上記図8の構成は第1実
施例と同様にもう1系列配置されており、その他の構成
も第1実施例の場合と同様となっている。
【0029】このような第2実施例によれば、上記固定
板94によって被加工物16が加工台86に固定され、
この加工台86の移動時に被加工物16はカッター7
6,77によってあり柄及び端面が切削される。そし
て、加工台86が停止すると、モータ83の駆動により
シャフト73が回転させられ、モータ78が下側から上
側に例えば180度回転する際に、あり柄の端部円弧部
が切削される。このような第2実施例では、回転体がシ
ャフト73と取付け部74,75で構成されているの
で、回転体の構成を簡略化できると共に、カッター駆動
部の回転移動が円滑に行えるという利点がある。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、第1請求項の発明
によれば、加工台を駆動手段にて移動させながらカッタ
ーにより被加工物を加工し、このカッター駆動部を偏心
位置に保持して、例えば180度回転させることによ
り、あり形の一方側面から端部を介して他方側面に至る
まで被加工物を自動的に切削するようにし、また上記カ
ッター駆動部の偏心位置は調整手段にて調整できるよう
にしたので、端部円弧部を容易に、かつ高精度に加工す
ることができ、しかも加工動作が自動的に行われるの
で、加工効率が向上し、作業者の負担も軽くできるとい
う利点がある。
【0031】第2請求項の発明によれば、回転体を回転
シャフトと取付け部により構成したので、構成がシンプ
ルになると共に、カッター駆動部の回転移動がスムーズ
に行えるという利点がある。
【0032】第3請求項の発明によれば、被加工物を固
定板駆動手段にて自動的に押さえ、これに続いて上記動
作を自動的に行うようにしたので、更に自動化が促進さ
れるという利点がある。第4請求項の発明によれば、回
転位置検出器を用いてあり形の幅を設定するようにした
ので、外部からのあり形幅の設定が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るあり柄溝加工装置の
全体構成を示す上面図である。
【図2】図1の装置の一部断面正面図である。
【図3】第1実施例の切削加工部の構成を示す正面断面
図である。
【図4】図3の側面断面図である。
【図5】第1実施例のエアーシリンダの取付け状態を示
す図である。
【図6】加工したあり柄を示す図である。
【図7】回転位置検出器を調整手段として用いた場合の
構成例を示す図である。
【図8】第2実施例装置の構成を示す一部断面正面図で
ある。
【図9】図8の切削加工部の側面図である。
【符号の説明】
11,12,86 … 加工台、 13,14 … 切削加工部、 16 … 被加工物、 16A … あり柄、 21,47 … 送りネジ、 23,36,43,53,78,83 … モータ、 27,28,90 … 送り軸、 41 … 回転ドラム、 42,76 … あり柄用カッター、 46 … 調整ツマミ、 56,93 … エアーシリンダ、 57,94 … 固定板、 58 … 制御部、 62 … 位置指示部、 64A,64B … 検出部、 71,72 … 軸受け部、 73 … シャフト、 74,75 … 取付け部、 79 … バランス重り。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物を固定して所定の往復路を移動
    可能とされた加工台と、この加工台を駆動する加工台駆
    動手段と、移動する加工台の被加工物に対し所定のあり
    形を加工するカッターを備えたカッター駆動部と、この
    カッター駆動部を偏心位置に保持し、所定角度回転させ
    たとき、上記カッターによりあり形の一方側面から端部
    を介して他方側面に至るまで被加工物を切削可能にカッ
    ター駆動部を取り付けた回転体と、この回転体を回転駆
    動する回転体駆動手段と、上記回転体におけるカッター
    駆動部の偏心位置を設定・調整する調整手段と、上記加
    工台駆動手段により加工台を移動させ、この加工台が所
    定の位置に達したとき上記回転体駆動手段にて回転体を
    所定角度毎に回転させるように制御する制御部と、を備
    えたあり柄及びあり溝加工装置。
  2. 【請求項2】 上記回転体は回転シャフトとこの回転シ
    ャフトに設けられた取付け部から構成し、この取付け部
    の一方側に上記カッター駆動部を取り付け、支持台の他
    方側にバランス重りを取り付けたことを特徴とする上記
    第1請求項記載のあり柄及びあり溝加工装置。
  3. 【請求項3】 上記被加工物を押さえる固定板を駆動す
    る固定板駆動手段を設け、上記制御部は加工開始信号に
    基づいて上記固定板駆動手段を駆動し、上記固定板が被
    加工物を押さえたことを検知したとき、上記加工台駆動
    手段、回転体駆動手段を駆動するようにしたことを特徴
    とする上記第1請求項記載のあり柄及びあり溝加工装
    置。
  4. 【請求項4】 上記回転体と一体に回転する部材と固定
    支持部材との間に上記調整手段として配置され、位置指
    示部と検出部のいずれか一方を回転体の外周方向へ移動
    可能に取り付けた回転位置検出器を設け、この回転位置
    検出器により回転体の回転角度を変えることにより、あ
    り柄又はあり溝の幅を設定するようにしたことを特徴と
    する上記第1請求項記載のあり柄及びあり溝加工装置。
JP5117794A 1993-10-14 1994-02-23 あり柄及びあり溝加工装置 Pending JPH07156109A (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5224393A (en) * 1975-07-31 1977-02-23 Ikegai Corp Processing method and device of automatic controlling machine tool
JPH0551606B2 (ja) * 1985-11-22 1993-08-03 Kogyo Gijutsuin

Patent Citations (2)

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