JPH07156051A - 光学部品の外形デザイン作成装置及び外形加工装置 - Google Patents

光学部品の外形デザイン作成装置及び外形加工装置

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JPH07156051A
JPH07156051A JP5305585A JP30558593A JPH07156051A JP H07156051 A JPH07156051 A JP H07156051A JP 5305585 A JP5305585 A JP 5305585A JP 30558593 A JP30558593 A JP 30558593A JP H07156051 A JPH07156051 A JP H07156051A
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JP
Japan
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design
target lens
data
lens
microcomputer
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Application number
JP5305585A
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English (en)
Inventor
Masamitsu Nakano
正光 中野
Hitoshi Takahashi
等 高橋
Narihiro Obata
成広 小畑
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Tokai Optical Co Ltd
Original Assignee
Tokai Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】眼鏡レンズの玉型デザインを所望した通りに簡
単に、かつ極力忠実に作成するとともに、その玉型レン
ズの加工にかかる時間を短縮することを目的とする。 【構成】シート上に描画された所望する玉型デザインを
読取って数値データに変換するスキャナ11と、玉型デ
ザインを描画するCG(コンピュータ・グラフィック
ス)装置12と、幾何学形状の玉型デザインを描画する
キーボード13及びマイクロコンピュータ8とを備え
た。マイクロコンピュータ8は上記いずれかによって描
画された玉型デザインの数値データを、眼鏡レンズの外
形加工に際して最適な数値データに補正して玉型デザイ
ンを作成するようにした。又、マイクロコンピュータ8
は作成された玉型データに基づいて、眼鏡レンズの外形
を加工する加工機16を制御して玉型レンズを作製する
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学部品の外形デザイン
作成装置及び外形加工装置に係り、詳しくは、例えば、
眼鏡レンズの所望する玉型デザインと同じ玉型デザイン
を極力忠実に作成する装置、及び作成された玉型デザイ
ンを基に未加工レンズから玉型レンズを加工する装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】光学部品として例えば、未加工レンズを
用いて眼鏡枠の玉型と同じ外形の玉型レンズを加工する
場合、眼鏡枠の玉型をトレースしてパターン板を作製
し、そのパターン板を用いて玉摺り機にて円形の未加工
レンズをカッティングする方法が一般的に行われてい
る。
【0003】又、各種眼鏡枠のうちリムの存在しない縁
無しフレーム(いわゆる、ツーポイントフレーム)や一
部にリムが存在するナイロン線フレーム(いわゆる、ナ
イロールフレーム)においては、玉型をトレースできな
いため、予め所定の形状にデザインされたパターン板が
準備されている。従って、これらのフレームの玉型レン
ズは、パターン板を用いて前記と同様に未加工レンズを
カッティングして加工されていた。
【0004】上記したツーポイントフレームやナイロン
線フレームにおいては、リムが一部又は全く存在しない
ため、玉型レンズのデザインを比較的自由に変更するこ
とができる。このため、眼鏡店舗においては顧客から玉
型レンズのデザインの変更の要望があった場合に、光学
的特性やかけ心地等が損なわれない程度に、パターン板
の形状を変えてカッティングしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したパ
ターン板を用いて玉型レンズのデザインを変更する場
合、顧客が要望した玉型デザインと同じデザインの玉型
レンズを忠実に加工するのが困難であるという問題点が
ある。
【0006】すなわち、玉型レンズのデザインを変更す
る場合、眼鏡技術者は顧客が要望したデザインと同じ形
状となるように、新たにパターン板を手作業にて作製し
ているため、ある程度の熟練を要する。従って、そのデ
ザインと一致したパターン板を得るのが困難である。こ
のため、顧客が要望した玉型デザインに応じてパターン
板を作製する方法では、その玉型デザインと同じデザイ
ンの玉型レンズを忠実に加工するのは困難である。
【0007】又、デザインを変更する場合、上記したよ
うにパターン板を手作業にて作製しているので、玉型レ
ンズを加工するのに時間や手間がかかるという問題点も
ある。
【0008】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、第1の目的は光学部品の外形デザイ
ンを所望した通りに簡単に、かつ極力忠実に作成するこ
とができる光学部品の外形デザイン作成装置を提供する
ことにある。
【0009】又、第2の目的は、光学部品の外形デザイ
ンを所望した通りに簡単に、かつ極力忠実に作成するこ
とができるとともに、その光学部品の加工にかかる時間
を短縮することができる光学部品の外形加工装置を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1に記載の発明は、描画手段によって描画された
所望する光学部品の外形デザインを数値データに変換す
る変換手段と、前記変換手段によって変換された外形デ
ザインの数値データを光学部品の外形加工に際して最適
な数値データに補正する補正手段と、前記補正手段によ
って補正された数値データに基づいて、光学部品の外形
デザインを作成する作成手段とを備えた。
【0011】又、請求項2に記載の発明は、描画手段に
よって描画された光学部品の所望する外形デザインを数
値データに変換する変換手段と、前記変換手段によって
変換された外形デザインの数値データを光学部品の外形
加工に際して最適な数値データに補正する補正手段と、
前記補正手段によって補正された数値データに基づい
て、光学部品の外形デザインを作成する作成手段と、前
記作成手段によって作成された外形デザインに基づい
て、光学部品の外形を加工するための外形加工手段を制
御する外形加工制御手段とを備えた。
【0012】
【作用】請求項1に記載の発明では、描画手段よって所
望する光学部品の外形デザインが描画される。すると、
変換手段によって描画された外形デザインが数値データ
に変換される。続いて、補正手段によって変換された数
値データが光学部品の外形加工に際して最適な数値デー
タに補正される。そして、作成手段によって補正された
数値データに基づいて、光学部品の外形デザインが作成
される。従って、眼鏡技術者がパターン板を作製して外
形デザインを形成する従来の方法とは異なり、上記した
各手段によって光学部品の外形デザインが所望した通り
に簡単に、かつ極力忠実に作成される。
【0013】又、請求項2に記載の発明では、前記作成
手段によって作成された光学部品の外形デザインに基づ
いて、外形加工制御手段によって外形加工手段が制御さ
れて光学部品の外形加工が行われる。従って、光学部品
の外形デザインが所望した通りに簡単に、かつ極力忠実
に作成されるとともに、従来とは異なりパターン板を作
製する手間が省けるので、その光学部品の加工にかかる
時間が短縮される。
【0014】
【実施例】以下、本発明を眼鏡レンズの玉型加工装置に
具体化した一実施例を図1〜図8に従って説明する。
【0015】最初に眼鏡レンズの玉型加工装置のシステ
ムを簡単に説明する。図2に示すように、玉型加工装置
1は玉型デザインデータ作成部2と、玉型レンズ加工部
3と、玉型デザインデータ出力部4とから構成されてい
る。
【0016】前記玉型デザインデータ作成部2は、メモ
リ5に記憶された読取玉型デザインデータ、メモリ6に
記憶された幾何学玉型デザインデータ、メモリ7に記憶
されたコンピュータ・グラフィックス(以下、CGとい
う)玉型デザインデータのいずれかの入力に基づいて、
玉型デザインデータを作成する。読取玉型デザインデー
タは顧客の要望によりシート上に描かれた玉型デザイン
をスキャナ等によって読取ったデータである。幾何学玉
型デザインデータはコンピュータを用いて幾何学関数に
て描画される四角形、円形等の幾何学形状のデータであ
る。CG玉型デザインデータはCG装置によって描画さ
れたデータである。
【0017】前記玉型レンズ加工部3は玉型デザインデ
ータ作成部2によって作成された玉型デザインデータと
各種入力データとよりなる玉型加工データに基づいて、
未加工レンズをカッティングして玉型レンズを加工す
る。玉型デザインデータ出力部4は作成された玉型デザ
インデータをプロッタ等によって出力する。
【0018】次に、玉型加工装置1の電気的構成を説明
する。図1に示すように、玉型加工装置1は前記玉型デ
ザインデータ作成部2と対応した補正手段、作成手段及
び外形加工制御手段としてのマイクロコンピュータ8、
及び前記メモリ5〜7に対応したハードディスク9を備
えている。
【0019】マイクロコンピュータ8は制御プログラム
や演算プログラムを備えており、その制御プログラムに
従って作動するとともに、演算処理結果や入力データを
一時的に記憶する。マイクロコンピュータ8はハードデ
ィスクドライバ10と入出力インターフェース(図示せ
ず)を介して接続されており、このハードディスクドラ
イバ10に前記ハードディスク9が装着されている。そ
して、ハードディスクドライバ10はハードディスク9
に記憶されたデータの読取り、ハードディスク9へのデ
ータの書き込みが可能となっている。このハードディス
ク9は玉型データデザインデータの作成を行うときのメ
モリとして使用され、前記読取玉型デザインデータ、幾
何学玉型デザインデータ、CG玉型デザインデータを記
憶する。又、ハードディスク9は玉型レンズの加工を行
うときのメモリとしても使用され、制御プログラムや演
算プログラムに従って作成された玉型デザインデータ
と、各種入力データとを玉型加工データとして記憶す
る。
【0020】前記玉型加工装置1は読取玉型デザインデ
ータを出力する変換手段としてのスキャナ11と、CG
玉型デザインデータを出力する描画手段及び変換手段と
してのCG装置12と、幾何学玉型デザインの描画や各
種データを入力するキーボード13を備えている。
【0021】スキャナ11はマイクロコンピュータ8と
入力インターフェース(図示せず)を介して接続されて
おり、シート上に描画された玉型デザインを2値データ
にて読取ってマイクロコンピュータ8へ出力する。図4
に玉型デザインTが描画されたシート31を示す。この
シート31には十字線32、及びその十字線32の交点
32a中心とした大円33と小円34とが印刷されてい
る。そして、玉型デザインTは大円33と小円34との
間の描画領域35に描画されている。又、シート31に
は「R」の文字36が印刷されており、この文字36に
よって玉型デザインTが眼鏡枠の右型枠に対応したもの
であることが示されている。
【0022】CG装置12はマイクロコンピュータ8と
入力インターフェース(図示せず)を介して接続されて
おり、画面上に描画されたCG玉型デザインデータを座
標値にてマイクロコンピュータ8に出力する。
【0023】キーボード13はマイクロコンピュータ8
と入力インターフェース(図示せず)を介して接続され
ており、キー操作によって例えば、図8に示すような8
角形の幾何学玉型デザイン37等のデータを描画できる
ようになっている。この幾何学玉型デザインは幾何学関
数を用いた描画プログラムに従って作成されるようにな
っており、キーボード13の操作によってその大きさを
変えることができるようになっている。
【0024】又、キーボード13はキー操作によって、
玉型加工時における各種データを入力できるようになっ
ている。更に、キーボード13はキー操作によって、玉
型デザインをスキャナ11によって読取る玉型デザイン
読取モード、CG装置12にてCG玉型デザインデータ
を描画する玉型デザインCG描画モードを選択できるよ
うになっている。又、キーボード13はキー操作によっ
て、幾何学玉型デザインを描画する玉型デザイン幾何学
描画モードを選択できるようになっている。
【0025】そして、マイクロコンピュータ8はスキャ
ナ11によって読取られた2値の読取玉型デザインデー
タを連続した座標データに変換するようになっている。
又、マイクロコンピュータ8は前記変換された座標デー
タ、及びCG装置12から出力された玉型デザインの座
標データから、複数(この場合、20個)の座標点Qを
標本として抽出する。この座標点Qの抽出は、図5に示
すように、シート31の交点32aの座標値を中心点O
として放射状に所定角度間隔に亘って行うようになって
いる。更に、マイクロコンピュータ8は抽出された各座
標点Qと中心点Oとの間の線分Lの距離を演算し、その
演算結果を2値化するようになっている。
【0026】又、マイクロコンピュータ8は隣接する線
分Lの差分を演算し、その演算結果に基づいて線分Lの
距離の補正を行う。すなわち、マイクロコンピュータ8
は演算された差分値と予め定められた許容値とを比較し
て、差分値が許容値よりも大きい場合に、両線分Lを距
離を平均化して補正するようになっている。更に、マイ
クロコンピュータ8は各座標点Qをポイント化するとと
もに、各ポイントを曲線で通過するように補間して、玉
型デザインデータを作成するようになっている。
【0027】又、マイクロコンピュータ8は作成された
CG玉型デザインデータ及び幾何学玉型デザインデータ
について、そのデザインの大きさから玉型レンズを製作
可能か否かを判断する。すなわち、ハードディスク9に
は図4に示すシート31に印刷された十字線32、大円
33、小円34のパターンが記憶されており、前記各デ
ザインデータが大円と小円との間の領域に収まるか否か
で判断される。
【0028】前記玉型加工装置1はディスプレイ14
と、前記玉型デザインデータ出力部4と対応するプロッ
タ15と、及び前記玉型加工部3に対応する外形加工手
段としての玉型レンズの加工機16とを備えている。
【0029】ディスプレイ14はマイクロコンピュータ
8と出力インターフェース(図示せず)を介して接続さ
れており、作成された玉型デザインデータや幾何学玉型
デザインデータを画面に表示する。又、ディスプレイ1
4は玉型加工を行う際にキーボード13にて入力するた
めの入力項目を備えた画面を表示するようになってい
る。入力項目としては、患者のレンズ度数(球面度数、
円柱度数)、乱視軸、瞳孔間距離等がある。
【0030】プロッタ15はマイクロコンピュータ8と
出力インターフェース(図示せず)を介して接続されて
おり、作成された玉型デザインデータ等をプロットす
る。加工機16はマイクロコンピュータ8と出力インタ
ーフェース(図示せず)を介して接続されており、セッ
トされた未加工レンズを、玉型デザインデータ及び入力
データとからなる玉型加工データに基づいて、所定の玉
型形状にカッティングして玉型レンズを作製する。
【0031】そして、マイクロコンピュータ8は作成さ
れた玉型デザインデータをハードディスク9に記憶制御
するとともに、ディスプレイ14に表示制御する。又、
マイクロコンピュータ8は作成された玉型デザインデー
タをプロッタ15に出力制御したり、玉型デザインデー
タ及び各種入力データとからなる玉型加工データを加工
機16へ出力する。
【0032】次に、上記のように構成された玉型加工装
置1の作用を図3のフローチャートに従って説明する。
最初に、図4に示すように、予めシート31上に顧客が
要望した玉型デザインTが描画されているものとする。
【0033】ステップ(以下、ステップをSという)1
において、マイクロコンピュータ8はオペレータのキー
ボード13の操作に基づいて、玉型デザイン読取モード
に設定されているか否かを判断する。マイクロコンピュ
ータ8は読取モードに設定されていると判断し、S2に
おいて、オペレータがスキャナ11を操作してシート3
1上の玉型デザインTを読取ると、その読取玉型デザイ
ンデータを2値信号にて入力する。
【0034】すると、S3において、マイクロコンピュ
ータ8は入力した2値の読取玉型デザインデータをハー
ドディスクドライバ10を駆動してハードディスク9に
記憶させて、連続した座標データに変換する。そして、
マイクロコンピュータ8はその座標データから図5に示
すように、複数(この場合、20個)の座標点Qを標本
として抽出する。このとき、座標点Qの抽出は、シート
31の交点32aの座標値を中心点Oとして放射状に所
定角度間隔に亘って行われる。続いて、S4において、
マイクロコンピュータ8はマイクロコンピュータ8は抽
出された各座標点Qと中心点Oとの間の線分Lの距離を
演算し、その演算結果を2値化する。
【0035】次に、S5において、マイクロコンピュー
タ8は隣接する線分Lの差分を演算し、その演算結果に
基づいて線分Lの距離の補正を行う。この補正はマイク
ロコンピュータ8が演算された差分値と予め定められた
許容値とを比較して、差分値が許容値よりも大きい場合
に、両線分Lを距離を平均化することによってなされ
る。続いて、S6において、マイクロコンピュータ8は
図6に示すように、各座標点Qをポイント化する。そし
て、S7において、マイクロコンピュータ8は図7に示
すように、各ポイントPを曲線で通過するように補間し
て、玉型デザインデータT1 の作成を完了する。
【0036】同時に、マイクロコンピュータ8はハード
ディスクドライバ10を駆動して玉型デザインデータT
1 をハードディスク9へ書き込むとともに、ディスプレ
イ14に玉型レンズの加工に必要な各種データの入力項
目を備えた画面を表示する。このときの入力項目は患者
のレンズ度数(球面度数、円柱度数)、乱視軸、瞳孔間
距離等である。
【0037】次に、S8において、オペレータはキーボ
ード13の操作に基づいて、各種データを入力する。す
ると、S9において、マイクロコンピュータ8はハード
ディスク9にそのデータを書き込んで、前記玉型デザイ
ンデータT1 とを組み合わせて玉型加工データとし、こ
の玉型加工データを加工機16へ出力する。そして、加
工機16が入力した玉型加工データに基づいて、セット
された未加工レンズを所定の玉型形状にカッティングし
て玉型レンズを作製する。このようにして、読取られた
玉型デザインTと対応した玉型デザインデータT1 の作
成と、玉型デザインデータT1 を基づく玉型レンズの加
工とが完了する。なお、S9において、オペレータは必
要に応じてキーボード13を操作して、プロッタ15に
て作成された玉型デザインデータT1 をプロットさせ
る。
【0038】次に、CG装置によって玉型デザインを描
画する場合について説明する。S1において、マイクロ
コンピュータ8はオペレータのキーボード13の操作に
基づいて、玉型デザイン読取モードに設定されていない
と判断すると、S10において、玉型デザインCG描画
モードに設定されているか否かを判断する。マイクロコ
ンピュータ8はCG描画モードに設定されていると判断
し、S11において、オペレータがCG装置12を操作
して玉型デザインを描画すると、そのCG玉型デザイン
データを座標データとして入力する。
【0039】続いて、S12において、マイクロコンピ
ュータ8は入力したCG玉型デザインデータをハードデ
ィスク9に記憶させて、そのデザインの大きさから玉型
レンズを製作可能か否かを判断する。すなわち、マイク
ロコンピュータ8はハードディスク9に記憶された図4
に示す十字線32、大円33、小円34のパターンに基
づいて、前記CG玉型デザインデータが大円と小円との
間の領域に収まるか否かで玉型レンズを製作可能か否か
を判断する。
【0040】そして、製作可能と判断された場合には、
S3に移行して、座標データから複数の座標点Qを標本
として抽出し、S4移行の処理が前記と同様に行われ
る。なお、CG玉型デザインデータは座標データである
ため、2値の読取玉型デザインデータのときのような変
換は行わなくてもよい。又、製作不可能と判断された場
合、S11に戻って再びCG装置12を操作して玉型デ
ザインを描画する。
【0041】次に、幾何学玉型デザインデータを用いる
場合について説明する。S1において、マイクロコンピ
ュータ8は玉型デザイン読取モードに設定されていない
と判断し、S10において、玉型デザインCG描画モー
ドに設定されていないと判断すると、S13において、
玉型デザイン幾何学描画モードに設定されいるか否かを
判断する。マイクロコンピュータ8は幾何学描画モード
に設定されていると判断し、S14において、オペレー
タがキーボード13を操作して、幾何学玉型デザインを
描画すると、その幾何学玉型デザインデータを座標デー
タとしてハードディスク9に記憶させる。同時に、マイ
クロコンピュータ8は例えば、図8に示すような幾何学
玉型デザイン37をディスプレイ14の画面上に表示さ
せる。
【0042】続いて、S14において、マイクロコンピ
ュータ8は入力した幾何学玉型デザインデータについ
て、そのデザインの大きさから玉型レンズを製作可能か
否かを前記と同様にして判断する。
【0043】そして、製作可能と判断された場合には、
S8に移行して、オペレータはキーボード13の操作に
基づいて、玉型レンズ加工に必要な各種データを入力し
て、S9に移行して前記と同様の処理が行われる。な
お、幾何学玉型デザインデータはその形状が比較的単純
であるため補正する必要はない。又、製作不可能と判断
された場合には、S13に戻って再びキーボード13を
操作して玉型デザインを読出してその大きさの変更等を
行う。
【0044】上記したように本実施例においては、シー
ト31上に描画された玉型デザインTをスキャナ11で
読取ってマイクロコンピュータ8にて処理するようにし
たことにより、玉型デザインデータT1 として所望した
通りに簡単に、かつ極力忠実に作成することができる。
又、CG装置12によって描画された玉型デザインや、
キーボード13を用いて描画された幾何学玉型デザイン
についても、同様に、マイクロコンピュータ8の処理に
よって所望した通りに簡単に、かつ極力忠実に作成する
ことができる。
【0045】又、従来とは異なり、玉型レンズを加工す
るときのパターンとなる玉型デザインデータT1 の作成
にかかる時間が短くなるので、その玉型レンズの加工に
かかる時間を短縮することができる。
【0046】更に、マイクロコンピュータ8によって各
座標点Qと中心点Pとの間の線分Lの距離を演算し、そ
の距離Lの差分を求めて補正するようにしたことによ
り、玉型デザインの形を損なわずに、玉型レンズ加工に
最適な補正を行うことができる。
【0047】又、作成された玉型デザインデータT1 を
プロッタ15にプロットさせるようにしたことにより、
最初にシート31上に描画した玉型デザインTと作成さ
れた玉型デザインデータT1 との形状の比較を行うこと
ができる。
【0048】更に、マイクロコンピュータ8によってC
G装置12及びキーボード13を用いて描画された各玉
型デザインが玉型レンズを製作できる大きさであるか否
かを判断するようにしたことにより、玉型レンズ加工を
適切に行うことができる。
【0049】なお、本発明は上記実施例の限定されるこ
となく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で例えば以下
のようにしてもよい。 (1)上記実施例では、シート31上に印刷された玉型
デザインTをスキャナ13にて読取るようにしたが、代
わりに、タブレットによって玉型デザインTをトレース
することによって読取るようにしてもよい。この場合、
読取りデータは座標データとしてマイクロコンピュータ
8に出力される。又、ファクシミリ装置を備えて電話回
線を介して送信側ファクシミリ装置にて読取られて送信
されてきた玉型デザインデータや各種データを受信し
て、マイクロコンピュータ8へ出力するようにしてもよ
い。
【0050】(2)スキャナ13による読取はシート3
1に限られることはなく、印刷物に印刷された玉型デザ
インを読取るようにしてもよい。この場合、マイクロコ
ンピュータ8によって玉型デザインが玉型レンズの製作
範囲内の大きさであるか否かを判断する必要がある。
【0051】(3)CG装置12によって描画された玉
型デザインデータを一度プロッタ15にてプロットさせ
て、スキャナ11に読取らせるようにしてもよい。 (4)CG装置12にて描画された玉型デザインデータ
の線分Lを演算し、2その線分Lの2値データとしてマ
イクロコンピュータ8へ出力するようにしてもよい。こ
のようにすれば、マイクロコンピュータ8の玉型デザイ
ンデータの作成時間が短くなる。
【0052】(5)マイクロコンピュータ8によって作
成された玉型デザインデータをハードディスク9に複数
記憶しておき、その中から玉型デザインを選択できるよ
うにしてもよい。このようにすれば、玉型デザインの種
類が増えてより顧客の要望に応えることができる。
【0053】(6)マイクロコンピュータ8よって作成
された玉型デザインデータと、キーボード13の操作に
よって入力された玉型レンズ加工に必要な各種データと
からなる玉型加工データを付加価値通信網(VAN)を
介してオンラインによる送受信ができるようにしてもよ
い。
【0054】(7)幾何学玉型デザインデータを用いて
玉型デザインを描画する場合、必要に応じてその形状を
補正するようにしてもよい。この理由は例えば、星型形
状等の鋭角を有する幾何学図形においては、その形状と
同じ形状の玉型レンズを作製するのが困難であるからで
ある。
【0055】(8)眼鏡レンズの玉型デザインの他に虫
メガネ等の光学部品の外形デザインに適用してもよい。 (9)CG装置12の代わりに、CAD(コンピュータ
・エイデド・デザイン)装置を用いてもよい。
【0056】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、光学部品の外形デザインを所望した通り
に簡単に、かつ極力忠実に作成することができるという
優れた効果を奏する。
【0057】又、請求項2に記載の発明によれば、光学
部品の外形デザインを所望した通りに簡単に、かつ極力
忠実に作成することができるとともに、その光学部品の
加工にかかる時間を短縮することができるという優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における玉型加工装置の電気的
構成を示すブロック図である。
【図2】同じく、玉型加工装置の概略システムを示す構
成図である。
【図3】玉型加工装置の作用を示すフローチャート図で
ある。
【図4】玉型デザインを描画するためのシートを示す概
略平面図である。
【図5】マイクロコンピュータによって複数の線分とし
て処理された玉型デザインデータを示す概念図である。
【図6】マイクロコンピュータによって複数のポイント
として処理された玉型デザインデータを示す概念図であ
る。
【図7】マイクロコンピュータによって各ポイントが補
間された玉型デザインデータを示す概念図である。
【図8】ディスプレイの画面上に表示された幾何学玉型
デザインデータを示す概略図である。
【符号の説明】
1…玉型加工装置、8…補正手段、作成手段及び外形加
工制御手段としてのマイクロコンピュータ、11…変換
手段としてのスキャナ、12…描画手段及び変換手段と
してのCG(コンピュータ・グラフィックス)装置、1
3…描画手段を構成するキーボード、16…外形加工手
段としての加工機、T…玉型デザイン。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 描画手段によって描画された所望する光
    学部品の外形デザインを数値データに変換する変換手段
    と、 前記変換手段によって変換された外形デザインの数値デ
    ータを光学部品の外形加工に際して最適な数値データに
    補正する補正手段と、 前記補正手段によって補正された数値データに基づい
    て、光学部品の外形デザインを作成する作成手段とを備
    えたことを特徴とする光学部品の外形デザイン作成装
    置。
  2. 【請求項2】 描画手段によって描画された光学部品の
    所望する外形デザインを数値データに変換する変換手段
    と、 前記変換手段によって変換された外形デザインの数値デ
    ータを光学部品の外形加工に際して最適な数値データに
    補正する補正手段と、 前記補正手段によって補正された数値データに基づい
    て、光学部品の外形デザインを作成する作成手段と、 前記作成手段によって作成された外形デザインに基づい
    て、光学部品の外形を加工するための加工手段を制御す
    る外形加工制御手段とを備えたことを特徴とする光学部
    品の外形加工装置。
JP5305585A 1993-12-06 1993-12-06 光学部品の外形デザイン作成装置及び外形加工装置 Pending JPH07156051A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011133709A (ja) * 2009-12-25 2011-07-07 Tokai Kogaku Kk レンズ作製用曲線データの獲得方法及びレンズの作製方法
JP2013122523A (ja) * 2011-12-12 2013-06-20 Hoya Corp 眼鏡レンズ受発注システム、眼鏡レンズ発注プログラムおよび眼鏡レンズ発注方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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